JP3232957B2 - ピストンリング組付け装置 - Google Patents

ピストンリング組付け装置

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JP3232957B2
JP3232957B2 JP13431895A JP13431895A JP3232957B2 JP 3232957 B2 JP3232957 B2 JP 3232957B2 JP 13431895 A JP13431895 A JP 13431895A JP 13431895 A JP13431895 A JP 13431895A JP 3232957 B2 JP3232957 B2 JP 3232957B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピストンリング、特に
オイルリングの構成要素であるスペーサリングをピスト
ンのオイルリング溝に組付ける装置に関する。
【0002】
【従来の技術】4サイクルエンジンに使用されるピスト
ンリングには、コンプレッションリングとオイルリング
の2種があり、後者はスペーサリングとこのスペーサリ
ングの上下に当接配置されるレールリングとで構成され
る。
【0003】上記スペーサリングをピストンのオイルリ
ングに組付けるためのピストンリング組付け装置は、図
17に示すように、多数のスペーサリング100を拡開
した状態で摺動可能に積重ね嵌合したマガジン部200
と、該マガジン部200に嵌合されたスペーサリング1
00群全体を押上げる図示していないリング押上げ手段
とを備えている。
【0004】スペーサリング100が組付けられるピス
トン300は、上記マガジン部200の上面に形成され
た凹部201にそのトップ面が下方に向く態様で嵌合配
置され、その配置状態においては、そのオイルリング溝
301の下側面301aがマガジン部200の上端面2
02の高さに位置する。
【0005】図18に示すように、各スペーサリング1
00は、相互の半部がラップした状態でマガジン部20
0に嵌合されている。そして、それら全体がリング押上
げ手段によって押上げられると、最上段のスペーサリン
グ100がマガジン部200の上端から押出されてピス
トン300のオイルリング溝301に収縮嵌合される
(二点鎖線参照)。
【0006】なお、ピストン300は、上記コンプレッ
ションリングを組付けるためのリング溝302および3
03も備えている。
【0007】上記リング押上げ手段は、上記オイルリン
グ溝301にスペーサリング100が組付けられた時点
でその押上げ動作を停止する必要がある。そのため、従
来においては、オイルリング溝301の部位まで押し上
げられたスペーサリング100に接触して作動する接触
子と、この接触子の作動に伴って運動するリンク機構
と、このリンク機構の運動によって作動するスイッチ素
子とからなる図示していないリング組付け完了検出手段
を設け、上記スイッチ素子から組付け完了検出信号が出
力された時点で上記リング押上げ手段の押上げ動作を停
止するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記組付け完了検出手
段は、リンク機構を使用するので構造が複雑になり、ま
た、該リンク機構の回動支持部の経年磨耗による「が
た」のために、スイッチ素子が作動しなくなるという欠
点がある。
【0009】そこで、オイルリング溝301内にレーザ
ビーム等の光ビームを通過させ、該オイルリング溝30
1に組付けられたスペーサリング100による上記光ビ
ームの遮断を光センサで検出する非接触型の組付け完了
検出手段を用いることが考えられる。
【0010】しかし、図18に示したように、従来の組
付け装置では、待機状態にある最上段のスペーサリング
100の上半部がマガジン部200の上端からはみ出す
ことから、このはみ出し部分によって上記光ビームが遮
光される虞れがある。このため、従来の組付け装置にお
いては、上記非接触型の組付け完了検出手段を採用する
ことが困難であった。
【0011】本発明の目的は、かかる状況に鑑み、スペ
ーサリングをマガジン部の上端からはみ出すことなく待
機させることができるピストンリング組付け装置を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、オイルリング
の構成要素である多数のスペーサリングを拡開した状態
で摺動可能に積重ね嵌合し、かつ、上面に形成した凹部
にピストンの頭部を配置するマガジン部と、前記マガジ
ン部に積重ねられたスペーサリング全体を上動させるリ
ング押上げ手段とを備え、前記スペーサリング全体の上
動によって最上段のスペーサリングを前記マガジン部の
上端から押出して前記ピストンのオイルリング溝に嵌合
させ、かつ、その嵌合時点で前記リング押上げ手段を停
止させるように構成されたピストンリング組付け装置に
おいて、前記各スペーサリング相互の重なり部位の高さ
に相当する段差を有した切欠き段部を、前記マガジン部
の上端の全外周に亘って形成したことを特徴としてい
る。
【0013】
【作用】最上段のスペーサリングは、その直下に位置し
たスペーサリングの上端がマガジン部の上端まで上昇し
た段階でマガジン部に設けられた切欠き段部に収縮嵌合
する。そのさい、切欠き段部に嵌合したスペーサリング
の部位は、該スペーサリングの押上げに伴う上方向の慣
性力や嵌合時の振動等によって上記切欠き段部の周面を
上方に向かって滑動し、その結果、マガジン部の上端か
ら抜け出る。マガジン部の上端から抜け出たスペーサリ
ングは、その弾性収縮力によってピストンのオイルリン
グ溝に嵌合し、一方、次ぎに組付けるべきスペーサリン
グは、その上端がマガジン部の上端に位置する態様で待
機することになる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。前述したように、ピストンリングには、コン
プレッションリングとオイルリングの2種がある。そし
て、オイルリングは、図1に示すように、スペーサリン
グ1と、このスペーサリングの上面および下面にそれぞ
れ当接配置されるレールリング(サイドレール)2とを
組合わせた構成を持つ。
【0015】図2に示す本発明のピストンリング組付け
装置の実施例は、オイルリングの構成要素である上記ス
ペーサリング1の組付けに適用するものであり、マガジ
ン部3と、このマガジン部3に平行かつ隣接して配設さ
れた駆動部4とを有する。
【0016】マガジン部3は、円筒状ガイド体5と、こ
のガイド体5の頂部に設けた連結部材6を介して該ガイ
ド体5の上部に着脱自在に連結した円筒状カップ部材7
とで構成されている。なお、ガイド体5とカップ部材7
は同径である。
【0017】図2のA−A線拡大断面図である図3に示
すように、上記ガイド体5の外側には、該ガイド体5の
長手方向に沿う態様でキープレート8を付設してある。
ガイド体5には、図1に示したスペーサリング1が積重
ね嵌合されるが、そのさい、個々のスペーサリング1の
合い口1aに上記キープレート8が介在される。したが
って、ガイド体5に積重ね嵌合されたリング1は、キー
プレート8によってその方向が規定される。
【0018】なお、ガイド体5の外径はスペーサリング
1の常態時の内径よりも大きく、このため、該ガイド体
5に嵌合されたスペーサリング1は強制的に押し拡げら
れた状態にある。
【0019】図3に示すように、カップ部材7は、底面
に係止穴7aを形成するとともに、上面にピストン9を
配置するための凹部7bを形成してある。ピストン9
は、そのトップ面側から順次第1リング溝9a,第2リ
ング溝9bおよび第3リング溝(オイルリング溝)9c
を形成してあり、そのトップ面が下方に向く態様で上記
凹部7bに載置される。
【0020】上記係止穴7aは、図4に示すように、上
記連結部材6の係止部6aと同じ形状の開口部と、この
開口部の奥方に位置した円形空間とで構成されている。
ガイド体5にカップ部材7を連結する場合には、係止穴
7aに係止部6aが嵌入される態様でカップ部材7をガ
イド体5上に載置する。これに伴い、上記係止部6aが
係止穴7aの円形空間内に位置されるので、つぎに、カ
ップ部材7を90度回動すれば、係止部6aの下面に上
記円形空間の両側底面が係合して、ガイド体5にカップ
部材5が一体連結される。なお、ガイド体5からカップ
部材7を外す場合には、該カップ部材7を90度回動し
て、係止部6aに対する係止穴7aの係合を解除すれば
良い。
【0021】図5、図6および図7に示すように、カッ
プ部材7の外側には、前記キープレート8と同幅のキー
プレート10をキープレート8の延長線上に位置する態
様で設けてある。キープレート10は、その外側中央部
にその長手方向に沿う凹溝10aを形成し、かつ、この
凹溝10aに連続するスリット10bによってその上端
部を左右に分割してある。
【0022】このキープレート10の各分割上端部の上
端内側面には、テーパ状のガイド面10cをそれぞれ形
成してあり、これらのガイド面10cは、対応する上記
分割上端部の側端面からスリット10b側に向うに従っ
てカップ部材7の中心側に近づく態様で傾斜している。
【0023】キープレート10の上面は、図7に示すよ
うに、オイルリング溝9cの幅よりも僅かに短い距離だ
けカップ部材7の上面よりも上方に位置しており、した
がって上記各ガイド面10cは、ピストン9のオイルリ
ング溝9cに対向して位置することになる。
【0024】キープレート10の凹溝10aおよびスリ
ット10b内には、上部前端にくちばし状の爪片11a
を備えたスイングプレート11を配設してある。このス
イングプレート11は、軸12を介してキープレート1
0に揺動可能に支承され、かつスプリング13によって
図3における反時計回り方向に付勢されている。したが
って、常時においては、同図に示すように、その下端部
前側面がカップ部材7に当接した状態にあり、このと
き、上記爪片11aはキープレート10の溝10b内に
位置している。なお、上記爪片11aは、先端に向かう
ほど幅が狭くなるように両側面にテーパを付してあり、
したがって、先細り状の平面形状を有している。
【0025】ところで、この実施例では、図8に示すよ
うな切欠き段部7cをカップ部材7の上端全外周に亘っ
て形成してある。図9に示すように、カップ部材7に嵌
合されたスペーサリング1群は、それらの波状部相互が
該カップ部材7の高さ方向にラップしているが、上記切
欠き段部7cの段差は上記ラップした部位の高さd1に
設定してある。なお、この実施例におけるラップ部位の
高さd1は、スペーサリング1の厚さ(上下端間の寸
法)のほぼ1/2である。
【0026】図2に示した駆動部4は、図示していない
支持手段によって支持された後側板15、該後側板15
の下端部によって支承されたべース板16、後側板15
の上端部によって支承された天板17、べース板16お
よび天板17によって回動可能に支承されたボールスク
リュー18、このボールスクリュー18に螺合したボー
ルナット19、カップリング部材20を介して上記ボー
ルスクリュー18に回動力を与えるステッピングモータ
21、ボールナット19に一体連結した駆動板22、お
よび、駆動板22上に配置したプッシャ部材23等を備
えている。
【0027】上記べース板16の先端部は、駆動部4の
前側板24の外方に突出しており、前記ガイド体5はこ
の突出した先端部によって支持されている。すなわち、
ガイド体5は、その底部に形成した凸部5aをべース板
16の先端部に貫通形成した孔16aに嵌合した後、凸
部5aの下方に突設したネジ部5bにナット25を締着
することによって該べース板16に固定支持されてい
る。
【0028】駆動板22の先端部も駆動部4の前側板2
4の外方に突出しており、図2のB−B線断面図である
図10に示すように、この先端部は2又形状を有する。
また、駆動板22の基端部にはガイドロッド26,27
が貫通しており、ステッピングモータ21によってボー
ルスクリュー18が回動された場合には、該駆動板22
がこれらのガイドロッド26,27で案内されながら上
下方向に移動する。
【0029】次に、ガイド体5の上方に配設したリング
跳ね上がり防止部30について説明する。図11に示す
ように、この跳ね上がり防止部30は、駆動部2に固定
されたブラケット31と、このブラケッ31の両側より
ガイド体5の上方側に向って水平に突設した互いに平行
する断面コ字状のガイドレール32と、これらのガイド
レール32に左右端部を嵌挿した押さえ板33とを備え
ている。
【0030】押さえ板33は、中央部にピストン挿入孔
33aを貫通形成するとともに、図13に示すように、
ピストン挿入孔33aの周面に沿う環状の押さえ用突起
33bを下面側に突設してある。
【0031】押さえ板33の下面には、光ビームL1を
投射する投光素子34Aおよび該光ビームL1を受光す
る受光素子34Bと、光ビームL2を投射する投光素子
35Aおよび該光ビームL2を受光する受光素子35B
とを配設してある。
【0032】図12に示すように、投光素子34Aから
投射された光ビームL1は、カップ部材7の上端側近を
通過する。したがって、図9に示すように、カップ部材
7の上端にスペーサリング1が位置している場合、上記
光ビームL1がこのスペーサリング1に遮られて受光素
子34Bまで到達せず、その結果、該受光素子34Bが
オフする。
【0033】一方、投光素子35Aから投射された光ビ
ームL2は、ピストン9のオイルリング溝9cを通過す
るので、該オイルリング溝9cにスペーサリング1が組
付けられた状態では、光ビームがこのスペーサリング1
に遮られて受光素子35Bまで到達せず、このため該受
光素子35Bがオフする。
【0034】図11および図12に示すように、駆動部
2は、ガイドレール32の一側および他側に延びるブラ
ケット36および37を介して投光素子38Aおよび受
光素子38Bをそれぞれ支持している。
【0035】各素子38A,38Bの光軸は前記ピスト
ン挿入孔33aの上方を横断している。したがって、図
3に示すようにピストン挿入孔33aにピストン9が挿
入されている状態においては、投光素子38Aの投射ビ
ームがピストン9に遮られて受光素子38Bまで到達せ
ず、その結果、該受光素子38Bがオフすることにな
る。
【0036】ブラケット36には、エアシリンダ39も
設けてあり、このエアシリンダ39は、そのピストンロ
ッドの先端に付設された押圧部材39aが前記スイング
プレート11の後方に位置している。
【0037】なお、図3に示すように、上記押さえ板3
3の突起33bの下面とカップ部材7の上面との間には
間隔d2が形成されるが、この間隔d2はスペーサリン
グ1の厚さよりも僅かに大きい。
【0038】以下、この実施例の作用について説明す
る。この実施例の装置を用いてピストン9のオイルリン
グ溝9cにスペーサリング1を組付けるさいには、ガイ
ド体5からカップ部材7を取外した後、該ガイド体5に
ピストンリング1を積重ね嵌合する。そして、ガイド体
5に再びカップ部材7を取付けた後、図3に示すよう
に、押さえ板33のピストン挿入孔33aを介してカッ
プ部材7の凹部7bにピストン9の頭部を載置する。
【0039】ピストン9が載置されると、前述したよう
に、投光素子38Aに対応して設けた前記受光素子38
Bがオフする。そこで、図示していない制御部は、上記
受光素子38Bのオフ信号に基づき、図示していない電
磁弁を切り替え作動して上記エアシリンダ39を伸張さ
せる。
【0040】エアシリンダ39が伸張作動すると、押圧
部材39aによってスイングプレート11の後端面が押
される。この結果、スプリング13に抗してスイングプ
レート11が図14に示す位置から図15に位置まで揺
動し、その爪片11aがピストン9のオイルリング溝9
c内まで前進する。
【0041】ついで、上記制御部は、図12に示した受
光素子34Bの出力に基づいて、カップ部材7の上端側
縁にスペーサリング1が存在しているか否かを判断す
る。そして、その存在が判断されるまでの間は、図2に
示すパルスモータ21を高速で駆動して前記駆動板22
を上方に移動させ、その結果、前記プッシャ部材23上
に積重ねられたスペーサリング1群全体がガイド体5に
沿って速やかに上方に移動する。
【0042】そして、制御部は、受光素子34Bが最上
段のスペーサリング1を検出した時点でパルスモータ2
1を減速し、これによって、スペーサリング1群の上動
速度が低下する。
【0043】最上段のスペーサリング1が図9に二点鎖
線で示す位置、つまり、その上半部がカップ部材7の上
端からはみ出す位置まで上動すると、その下半部が該カ
ップ部材7に設けられた前記切欠き段部7cに収縮嵌合
する。
【0044】このとき、この段部7cに嵌合したスペー
サリング1には、押上げに伴う上方向の慣性力や嵌合に
伴う振動等が作用しており、したがって、該スペーサリ
ング1は切欠き段部7cに止まらないで該段部7cの周
面を上方に向かって滑動し、その結果、カップ部材7の
上端から抜け出る。
【0045】その後、スペーサリング1は、合い口1a
(図1参照)を構成する各端部が図5に示したキープレ
ート10のテーパー状ガイド面10cで案内されながら
弾性収縮し、やがて、オイルリング溝9cに嵌合され
る。このとき、スペーサリング1の合い口端部間には爪
片11aが介在し、このため、それらの合い口端部相互
が図16に示すように重なり合う虞れはない。
【0046】ところで、上記のようにしてオイルリング
溝9cにスペーサリング1が嵌合された時点において、
次ぎに組付けるべきスペーサリング1は、図9にハッチ
ングを付して示したように、その上端面がカップ部材7
の上端に位置する。つまり、カップ部材7の上端からは
み出さない状態で位置する。
【0047】したがって、図12に示した光ビームL2
の通過路中に上記次ぎに組付けるべきスペーサリング1
が介在せず、この結果、光ビームL2はオイルリング溝
9cに嵌合されたスペーサリング1のみによって遮られ
ることになる。
【0048】光ビームL2が遮られると、同図に示す受
光素子35Bがオフする。そこで、前記制御部は、この
受光素子35Bのオフ信号に基づいてスペーサリング1
の組付け完了を判断し、その時点で前記電磁弁を切り替
えてシリンダ39を縮退作動させる。
【0049】これにより、前記スプリング13の引張力
でスイングプレート11が図3における反時計回り方向
に回動するので、図14に示すように、前記爪片11a
がオイルリング溝9cから抜け出す。
【0050】一方、前記制御部は、受光素子35Bのオ
フ信号に基づいて前記パルスモータ21を停止する。し
たがって、上記次ぎに組付けるべきスペーサリング1
は、カップ部材7の上端からはみ出さない状態で待機す
ることになる。
【0051】ところで、カップ部材7の上端から押し出
されたスペーサリング1は、その押し出しに伴う慣性等
のために上向きの付勢力を受けるので、オイルリング溝
9cの位置よりも上方に跳上がろうとするが、この実施
例においては前記跳ね上がり防止部30を設けてあるの
で、リング1の過剰な跳上がりが防止される。
【0052】すなわち、図3から明らかなように、リン
グ1がリング溝9cの位置よりも上方に跳上がろうとす
ると、該リング1の上面が前記押さえ用突起33bの下
面に当接するので、その跳上りが確実に防止される。
【0053】スペーサリング1の組付けを完了したピス
トン9は、図示していないロボットによってカップ部材
7上から搬出され、ついで、新たなピストン9が該ロボ
ットでカップ部材7上に配置される。
【0054】以後、上述した組付け動作が繰返えされる
が、これに伴って、図2に示したプッシャ部材23がカ
ップ部材7に徐々に近付くことになる。そして、プッシ
ャ部材23がカップ部材7の上端近傍まで上動した時
点、つまり、最下段のピストンリング21が該上面から
押出され時点では、前記駆動板22に付設した図10に
示すドグ50が上端検出リミットスイッチ51をオンさ
せる。
【0055】そこで制御部は、このリミットスイッチ5
1のオン信号に基づき、ランプ、ブザー等の警報手段を
作動して、マガジン部3におけるスペーサリング1のス
トック量が零になったことを外部に報知するとともに、
モータ21を逆転作動して、駆動板22を下降端位置ま
で下降させる。なお、下降端位置は、上記ドグ50によ
ってオン作動される図示していないリミットスイッチに
よって検出する。
【0056】上記実施例の装置を規格(機種)の異なる
ピストンに適用する場合には、跳ね上がり防止部30の
押さえ板33としてそのピストンに適合するものを用い
る必要があるが、上記実施例によれば、押さえ板33の
交換操作のみでこれに対応することができる。
【0057】すなわち、前記押さえ板33は、図11に
示すピン40を図13に示すピン穴41に嵌合すること
によってブラケット31に固定してあるので、ピン40
を抜いた状態で駆動部2とは反対の方向に引張すれば、
図11に破線で示すように、ガイドレール32に沿って
抜き出すことができる。
【0058】このように、押さえ板33はブラケット3
1に対して着脱自在であるから、規格の異なる各ピスト
ンに適用する複数の押さえプレート53を予め用意して
おけば、それらをブラケット31に選択的に装着するこ
とによってピストンの規格変更に対応することができ
る。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、スペーサリングをマガ
ジン部の上端からはみ出さない状態で待機させることが
できる。したがって、オイルリング溝に光ビームを通過
させた場合、該光ビームが待機中のスペーサリングによ
って遮られることはなく、この結果、上記光ビームの遮
断に基づいてスペーサリングの組付け完了を検出する非
接触型の組付け完了検出手段を採用することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】オイルリングを構成するスペーサリングとレー
ルリングを示す斜視図。
【図2】本発明の実施例の外観を示す断面図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】カップ部材に形成した係止穴の構造を示す斜視
図。
【図5】キープレートの構造を示す斜視図。
【図6】スイングプレートの形状および取付け態様を示
す斜視図。
【図7】キープレートおよびスイングプレートの配設態
様を示す側面図。
【図8】実施例の作用を示す部分拡大縦断面図。
【図9】スペーサリングの積重ね態様を示す部分拡大側
面図。
【図10】図2のB−B断面図。
【図11】跳ね上がり防止部の構造を示す斜視図。
【図12】跳ね上がり防止部の平面図。
【図13】押え板の下面を示す斜視図。
【図14】スイングプレートの爪片が後退している状態
を示す概念図。
【図15】スイングプレートの爪片が前進している状態
を示す概念図。
【図16】スペーサリングの各合い口端部相互が重なっ
た状態を示す概念図。
【図17】従来装置の作用を示す部分拡大縦断面図。
【図18】従来装置におけるスペーサリングの積重ね態
様を示す部分拡大側面図。
【符号の説明】
1 スペーサリング 3 マガジン部 4 駆動部 5 ガイド体 6 連結部材 7 カップ部材 7c 切欠き段部 8 キープレート 9 ピストン 9c オイルリング溝 10 キープレート 11 スイングプレート 11a 爪片 22 駆動板 23 プッシャ部材 30 跳ね上がり防止部 33 押さえ板 39 エアシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−161169(JP,A) 特開 平4−294937(JP,A) 実開 昭60−194477(JP,U) 実開 昭59−151629(JP,U) 実開 昭63−144135(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルリングの構成要素である多数のス
    ペーサリングを拡開した状態で摺動可能に積重ね嵌合
    し、かつ、上面に形成した凹部にピストンの頭部を配置
    するマガジン部と、 前記マガジン部に積重ねられたスペーサリング全体を上
    動させるリング押上げ手段とを備え、 前記スペーサリング全体の上動によって最上段のスペー
    サリングを前記マガジン部の上端から押出して前記ピス
    トンのオイルリング溝に嵌合させ、かつ、その嵌合時点
    で前記リング押上げ手段を停止させるように構成された
    ピストンリング組付け装置において、 前記各スペーサリング相互の重なり部位の高さに相当す
    る段差を有した切欠き段部を、前記マガジン部の上端の
    全外周に亘って形成したことを特徴とするピストンリン
    グ組付け装置。
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