JP3232666B2 - 耐遅れ破壊性に優れたばね用鋼 - Google Patents

耐遅れ破壊性に優れたばね用鋼

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は 110kg/mm2以上の引張強
さを有し、かつ耐遅れ破壊性に優れた板ばね、コイルば
ね等に用いられるばね用鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特に自動車やトラックなどの軽量
化に伴い今まで以上に高強度の自動車部品用鋼、特に板
ばねやコイルばね等に用いられるばね用鋼の開発が必要
とされてきている。
【0003】従来、一般の高強度ばね用鋼は、例えば、
JIS G 4801(1977)に規定された 0.5%C−0.95%Cr−0.
20%Vの組成を有する SUP10などの低合金鋼の熱間圧延
材に焼入れ焼戻し処理を施すことによって製造されてい
る。
【0004】しかし、これらのばね用鋼を自動車部品の
素材として用いた場合、使用中に遅れ破壊を生じること
があり、品質の安定性に欠けるという問題があった。そ
のため、この用途に用いられるばね用鋼は、強度レベル
が引張強さで 110kgf/mm2 以下のものに制限されてい
る。なお、遅れ破壊とは、鋼が限界強度以内の静荷重下
においてある時間経過後に突然脆性的に破断する現象で
あり、外部環境から鋼中に侵入した水素による一種の水
素脆性とされている。
【0005】一方、上記の SUP10などの低合金鋼より耐
遅れ破壊性の優れた鋼として、例えば、 0.1%C−13%
Cr−0.6 %Moの組成を有する13Cr系ステンレス鋼が実用
されている。この鋼は引張強さが 140kgf/mm2 程度のも
のまで遅れ破壊の発生のおそれなく使用できるが、高価
であるため限られた用途にしか用いられておらず、自動
車部品用の素材としては未だ一般的に使用されるには至
っていない。
【0006】上記のばね用鋼の他に、例えば特開昭57−
169062号、特開昭57−171648号、特開昭61− 60832号お
よび特開昭63−227748号等の各公報に、種々の化学組成
を有し、高強度で、かつ耐遅れ破壊性に優れたばね用鋼
と、その製造方法が開示されている。しかしながら、こ
れらの鋼は、品質における安定性は必ずしも高いとは言
えず、自動車用鋼として取り替えの必要なしに使用でき
るような優れた耐遅れ破壊性を有してはいない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐遅れ破壊
性に優れたばね用鋼であって、恒久的に使用するのでは
なく、取り替えを前提とするが、所定の期間中、遅れ破
壊の発生のおそれがなく、しかも 110kgf/mm2 以上の引
張強さを有するばね用鋼を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために研究を重ねた結果、下記の知見を得
た。すなわち、 (1) C含有量を低くし、Cuを添加した耐遅れ破壊性に優
れた構造用鋼が既に開発されているが、このCu添加の効
果は、鋼の腐食速度を低下させることによって水素の鋼
中への侵入を抑制し、遅れ破壊の原因である水素脆化を
防止することによるものである。
【0009】(2) 鋼を更に高強度とするためにCの含有
量を高めると、Cuの添加だけでは水素の鋼中への侵入を
抑制する効果、すなわち水素透過量を下げる効果が十分
ではない。しかし、更にMoを添加すると水素侵入抑制効
果は著しく向上する。Moの水素侵入抑制効果は鋼の水素
過電圧を低下させることによるもので、鋼中への水素の
侵入に対する抑制機構の異なるCuとMoを複合添加するこ
とにより、耐遅れ破壊性は飛躍的に向上する。
【0010】本発明は上記の知見に基づいてなされたも
ので、その要旨は、下記〜の耐遅れ破壊性に優れた
ばね用鋼にある。なお、これまでに低P、低S化による
P、Sの粒界偏析の軽減および清浄化と、低Mn化が耐遅
れ破壊性の改善に有効であることが見出され、本出願人
により開示されているが(特開平3−243744号公報)、
本発明鋼においても、低S、低MnとすることによりMnS
の析出を低減させ、耐遅れ破壊性の向上を図った。粒界
偏析の軽減および清浄化によって局部腐食が抑制され、
水素の発生が抑えられて鋼表面における固溶水素濃度が
低下し、鋼中への水素透過量が減少する。
【0011】 重量%で、C:0.50%を超え0.90%以
下、Si:0.05〜0.50%、Mn: 0.5%未満、Cu:0.10〜1.
00%、Cr:0.10〜5.00%、Mo:0.05〜1.00%、Al:0.01
〜0.10%を含有し、かつCu+Mo≧ 0.4%を満たし、残部
はFeおよび不可避不純物からなり、不純物中のPが 0.0
15%未満、Sが0.01%未満であって、焼入れ焼き戻し組
織を有することを特徴とする耐遅れ破壊性に優れたばね
用鋼。
【0012】 前記の成分に加えて、更にNi:0.05
〜0.50重量%(以下、「%」は「重量%」を意味する)
を含有する耐遅れ破壊性に優れたばね用鋼。
【0013】 前記またはの成分に加えて、更に
Nb:0.01〜0.10%、Ti:0.01〜0.10%およびV:0.01〜
0.10%の中の1種以上を含有する耐遅れ破壊性に優れた
ばね用鋼。
【0014】 前記、またはの成分に加えて、
更にB:0.0002〜 0.002%を含有する耐遅れ破壊性に優
れたばね用鋼。
【0015】
【作用】以下に、本発明鋼の化学組成および組織を上記
のように定めた理由を説明する。
【0016】(A)化学組成 C:Cは鋼の焼入性を向上させ、強度を増加させるとと
もに、組織を細粒化する作用を有する成分である。しか
し、その含有量が0.50%以下では焼入性が劣化し、必要
とする強度を得ることができない。一方、0.90%を超え
て含有させると焼入れ時の焼割れ感受性が増大し、ま
た、鋼が著しく硬化して靱性が劣化する。従って、Cの
含有量は0.50%を超え0.90%以下と定めた。
【0017】Si:Siは脱酸剤として添加される。また、
鋼の強度を増加させるのに有効な元素である。しかし、
その含有量が0.05%未満では前記の効果は十分ではな
く、一方、0.50%を超えると偏析して靱性が劣化する場
合がある。従って、Siの含有量は0.05〜0.50%と定め
た。
【0018】Mn:Mnは脱酸作用を有するとともに、焼入
性の向上にも有効な元素である。しかし、多量に含有さ
せると粒界脆化現象が生じ、遅れ破壊が発生しやすくな
る。更に、MnはSと結合してMnSを生成し、これが割れ
の起点となる。従って、耐遅れ破壊性を改善するために
はその含有量を極力低下させなければならない。よっ
て、Mnの含有量は 0.5%未満とした。
【0019】Cu:Cuは前記のように鋼の腐食速度を低下
させることによって水素の鋼中への侵入を抑制し、遅れ
破壊の原因である水素脆化を防止する。また、Nb、Moお
よびCrと複合添加することによって鋼の焼戻し軟化抵抗
を著しく増大させることができるので、焼戻し温度を高
めることができ、耐遅れ破壊性を向上させる。しかし、
Cuの含有量が0.10%未満ではその効果が小さく、一方、
1.00%を超えて含有させると熱間加工性および靱性が劣
化する。従って、Cuの含有量は0.10〜1.00%の範囲が適
当である。
【0020】Cr:Crは鋼の焼入性を向上させ、かつ鋼の
焼戻し軟化抵抗を高める作用を有する。
【0021】特に、Mo、Nb、Cuとの複合添加により鋼の
焼戻し軟化抵抗は著しく増大する。しかし、その含有量
が0.10%未満では前記の効果は十分ではなく、また、Cr
は高価な合金元素であるため経済性を考慮し、その含有
量を0.10〜5.00%と定めた。
【0022】Mo:Moは前記のように水素の鋼中への侵入
を抑制する。また、鋼の焼入性を向上させ、かつ焼戻し
軟化抵抗を高める作用を有し、特にCu、Nb、Crとの複合
添加によって焼戻し軟化抵抗は著しく増大するので、高
い焼戻し温度の設定が可能となり、耐遅れ破壊性を向上
させる。しかし、その含有量が0.05%未満では前記の効
果は十分ではなく、一方1.00%を超えて添加してもその
効果は飽和し、経済的にも不利である。従って、Moの含
有量は0.05〜1.00%と定めた。
【0023】Al:Alは脱酸作用を有し、また組織の細粒
化を図る上で有効であるが、0.01%未満ではその効果は
十分ではない。一方、0.10%を超えて含有させてもその
効果は飽和し、また介在物の増大により疵が発生しやす
く、靱性も劣化する。従って、Alの含有量は0.01〜0.10
%と定めた。
【0024】Cu+Mo:CuとMoとを複合添加することは、
本発明鋼における重要な要件である。
【0025】図1は、0.70%C−0.30%Si−0.35%Mn−
2.00%Cr−0.05%Alの組成の鋼をベースとし、(Cu+M
o)含有量を変えた鋼について、(Cu+Mo)含有量と水
素透過量(μC/cm )の関係を示した図である。水素透
量が小さい方が鋼中への水素侵入量が少ない。この図
1から明らかなように、(Cu+Mo)含有量が 0.4%未満
では鋼中への水素の侵入に対する抑制効果は十分ではな
いが、 0.4%以上になると水素侵入量が急激に低下す
る。つまり、鋼中への水素の侵入に対する抑制作用の機
構はそれぞれ異なるが、これらの合金元素を組合わせ、
複合添加することによって、図2および図3に示すよう
に、それぞれ単独に添加する場合に比べ、その効果を相
乗的に高めることができる。従って、(Cu+Mo)含有量
を 0.4%以上とした。なお、図2と図3は、上記の基本
組成の鋼を用いてCuとMoをそれぞれ単独添加した試料に
ついての試験結果である。
【0026】本発明鋼(前記の鋼)は、前述の成分の
ほか、残部はFeと不可避的不純物からなる鋼である。不
純物として代表的なものはP、Sである。
【0027】Pはどのような熱処理を施してもその粒界
偏析を完全に消滅させることはできず、粒界強度を低下
させ、耐遅れ破壊性を劣化させる。従って、その含有量
は低いほど望ましく、 0.015%未満とする。
【0028】Sは前述のようにMnと結合してMnSを生成
し、割れの起点となる。また、単独でも粒界に偏析して
脆化を促進させるので、その含有量はPと同様極力低く
することが必要であり、0.01%未満とする。
【0029】上記の各成分のほかに、必要に応じて、Ni
を添加してもよく(前記の鋼)、あるいは、の鋼も
しくはの鋼にNb、TiおよびVの中の1種以上を添加し
てもよく(の鋼)、あるいはまた、の鋼、の鋼も
しくはの鋼にBを添加してもよい(の鋼)。なお、
不純物のP、Sについては、の鋼の場合と同様、それ
ぞれ 0.015%未満、0.01%未満とする。必要に応じて添
加する成分の限定理由は以下のとおりである。
【0030】Ni:Niは鋼の靱性を高める作用を有すると
共に、Cuの添加による熱間加工性の低下を改善する効果
がある。しかし、その含有量が0.05%未満では十分な効
果が得られず、また、必要以上に添加することは経済的
にも不利であるので、その含有量を0.05〜 0.5%とし
た。
【0031】Nb、TiおよびV:Nb、TiおよびVの1種以
上を添加することにより、組織の細粒化が促進され、耐
遅れ破壊性を一段と向上させることができる。しかし、
Nb、TiおよびVのいずれについても、0.01%未満ではそ
の効果は十分ではなく、また高価な合金元素であるため
経済性を考慮して、これらの元素の含有量は、いずれも
0.01〜 0.1%とした。
【0032】B:Bは鋼の焼入性を向上させて強度を高
め、かつ粒界を強化して耐遅れ破壊性を向上させる作用
を有している。しかし、0.0002%未満では十分な効果が
得られず、また 0.002%を超えて含有させると鋼の靱性
および耐遅れ破壊性の劣化につながる。従って、Bの含
有量は0.0002〜 0.002%とした。
【0033】(B)組織 上記の化学組成を有する鋼であっても、 110kg/mm2以上
の引張強さと良好な耐遅れ破壊性とを具備させるには、
焼入れ焼戻し組織とすることが必要である。これは、焼
ならし材、焼戻し材、焼ならし焼戻し材、圧延のまま材
等が有する高温ベイナイト、フェライト、パーライトを
主とする組織では、安定して 110kg/mm2以上の引張強さ
を有する高強度材を得ることは難しく、一方、焼入れま
まの鋼は引張強さは高いが、降伏点が低く、ばね用鋼と
して使用すると、使用中に応力緩和が生じるからであ
る。また、焼入れままの組織では、耐遅れ破壊性、靱
性、加工性などが良好でないという問題がある。
【0034】従って、所定の強度と、優れた耐遅れ破壊
性を有する鋼を得るためには、通常の熱間圧延を行った
後直ちに焼入れするか、または再加熱してから焼入れ処
理を施して、鋼の組織を低温変態生成物(マルテンサイ
トやベイナイト)からなる組織とし、これを焼戻した、
いわゆる焼入れ焼戻し組織(主として焼戻しマルテンサ
イト組織)とすることが必要である。
【0035】
【実施例】表1に示す化学組成の鋼(No.1〜30) を通常
の方法によって溶製した。 No.1〜26は本発明で定める
組成を有する鋼であり、 No.27〜30は本発明鋼の組成か
ら外れる比較鋼である。また、 No.31および32は従来鋼
で、それぞれJIS G 4801で規定されたSUP9およびSUP10
鋼である。 No.1〜30の溶製鋼については、得られたイ
ンゴットを1050〜1150℃に45分間加熱保持した後、 950
〜1100℃で熱間鍛造および熱間圧延して厚さ15mmの板材
とし、 900℃で45分間加熱して油焼入れし、次いで 420
℃で45分間焼戻して空冷することにより、その組織が焼
入れ焼戻し組織となり、引張強さが 110kg/mm2以上とな
るように調整した。 No.31および32の従来鋼についても
同様の焼入れ焼戻し処理を行った。
【0036】これらの鋼について、定荷重試験方法によ
り遅れ破壊性を調査した。すなわち、図4に示す形状お
よび寸法の試験片を切り出し、これを図5に示す定荷重
試験機に取り付け、pH=2のワルポール液(塩酸と酢酸
ナトリウム水溶液の混合液、液温:25℃)中でおもり6
により静荷重(引張応力:50kgf/mm2 )をかけるととも
に試験片1と白金製の対極2の間にポテンシオスタット
3を用いて試験片1を陰極として定電流(1mA/cm2)を
流し、 200時間経過後の破断の発生の有無を調べた。
【0037】試験結果を表1に示す。なお、同表には各
供試鋼の強度レベルを付記した。試験環境のpH=2とい
うのは、材料が実際に使用される環境において生じる可
能性のある最も厳しい環境に相当する。したがって、こ
の試験結果は実際の使用環境のうちで最も厳しい環境下
における耐遅れ破壊性を評価できるものと考えられる。
【0038】表1の結果から明らかなように、本発明鋼
は耐遅れ破壊性に優れており、かつ110kg/mm2以上の引
張強さを有している。
【0039】
【表1(1)】
【0040】
【表1(2)】
【0041】
【発明の効果】本発明鋼は耐遅れ破壊性に優れ、かつ 1
10kg/mm2以上の引張強さを有しており、安価な低合金高
強度鋼として、特に、自動車の板ばねやコイルばね等の
素材として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼の(Cu+Mo)含有量と水素透過の関係を示
す図である。
【図2】鋼のCu含有量と水素透過の関係を示す図であ
る。
【図3】鋼のMo含有量と水素透過の関係を示す図であ
る。
【図4】実施例の定荷重試験で用いた試験片の形状およ
び寸法(単位:mm)を示す図で、(イ)は試験片の全体
図、(ロ)は試験片のノッチ部((イ)図のA部)の形
状の詳細図である。
【図5】定荷重試験機の概略構成図である。
【符号の説明】 1:試験片、2:対極、3:ポテンシオスタット、4:
ポンプ、5:恒温槽、6:おもり、7:加熱炉(部分)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 - 38/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で、C:0.50%を超え0.90%以下、
    Si:0.05〜0.50%、Mn: 0.5%未満、Cu:0.10〜1.00
    %、Cr:0.10〜5.00%、Mo:0.05〜1.00%、Al:0.01〜
    0.10%を含有し、かつCu+Mo≧ 0.4%を満たし、残部は
    Feおよび不可避不純物からなり、不純物中のPが 0.015
    %未満、Sが0.01%未満であって、焼入れ焼き戻し組織
    を有することを特徴とする耐遅れ破壊性に優れたばね用
    鋼。
  2. 【請求項2】成分元素として、更にNi:0.05〜0.50重量
    %を含有することを特徴とする請求項1に記載の耐遅れ
    破壊性に優れたばね用鋼。
  3. 【請求項3】成分元素として、更にNb:0.01〜0.10重量
    %、Ti:0.01〜0.10重量%およびV:0.01〜0.10重量%
    の中の1種以上を含有することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の耐遅れ破壊性に優れたばね用鋼。
  4. 【請求項4】成分元素として、更にB:0.0002〜 0.002
    重量%を含有することを特徴とする請求1、2または3
    に記載の耐遅れ破壊性に優れたばね用鋼。
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