JP3232401B2 - 格納物の寸法検出装置 - Google Patents

格納物の寸法検出装置

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JP3232401B2
JP3232401B2 JP25368096A JP25368096A JP3232401B2 JP 3232401 B2 JP3232401 B2 JP 3232401B2 JP 25368096 A JP25368096 A JP 25368096A JP 25368096 A JP25368096 A JP 25368096A JP 3232401 B2 JP3232401 B2 JP 3232401B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、格納塔に入庫する
とき定められた寸法内の格納物であるかを検出する検出
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の検出装置は、搬送機によって搬送
される格納塔において、格納物を乗込場から昇降移動、
又は前後方向へ走行移動する乗込場に設けられ、その乗
込場で格納物の幅・長さ等が搬送可能な区画枠内である
かを確認し事故防止する。確認するには、発光素子と受
光素子を一対の検出器として、乗込場の格納可能な寸法
に合った前後端部と左右両側部に固着し、発光素子から
受光素子の光軸が遮光されなければ寸法内としている。
この感知器は変形体の格納物の左右方向の幅・長さ寸法
を確認するために、複数対の検出器を高さ方向に設けた
ものや、搬送機を一対の検出器の光軸に対して垂直方向
へ移動させ検出するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の感知器
では、搬送可能に定められた寸法に突出させあり、その
ため格納物を乗り入れるときに接触しないように乗り入
れなければならない。また、搬送機で検出するようにし
たものでは格納物のはみ出し部を検出するために上下動
させる昇降機を必要とし、コストアップ・装置の大型化
・検出時間の長さ等に問題があった。本発明は、格納物
を搬送するとき突出した検出器に接触して格納物の破
損、又は検出器を破損する事故、それによる故障等を防
止する目的で、乗込場への乗り込みをスムーズに行うこ
とができ、しかも検出を正確に早く行うことができる検
出装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では搬送機で格納物を入庫する乗込
場に備えられた格納物の収納許容区画を検知する検出装
置において、乗込場の4隅の前後端に立設した案内レー
ルを設け、発光素子と受光素子を一対にした感知器を設
け、該感知器の光軸が案内レールに沿って昇降可能に
し、前記光軸を上下動して格納物の車長と車幅を検出す
る構成とする。請求項2の発明では、乗込場の前後端の
案内レールに発光素子と受光素子を一対に昇降する感知
器を設ける。前記発光素子の光軸が受光素子に通光さ
せ、格納物の車長・車幅を検出可能にする構成とする。
請求項3の発明では、乗込場の上部に発光素子と受光素
子を一対に固定した感知器を設ける。乗込場の前後端の
案内レールには、昇降する検出用ミラーを設ける。前記
発光素子の光軸は、検出用ミラーを介して受光素子に通
光させ、格納物の車長・車幅を検出可能にする構成とす
る。請求項4の発明では、案内レールに一対の感知器
吊下げている。一対の感知器は、同期させたシャフトに
巻き掛けて吊下げ、等速移動をする構成とする。
【0005】そして、請求項1の発明では格納物の外形
が入庫する区画枠よりはみ出していても感知器が上下動
して広範囲に検出することができ、しかも、感知器を格
納物を乗り入れる時の通行の妨げにならない位置へ移動
することができるものである。請求項2の発明では、請
求項1の発明の作用に加え、発光素子と受光素子を等速
移動の上下動させることで区画枠を一対の検出でよく、
検出器の数量が少なくても広範囲に検出できるものであ
る。請求項3の発明では、請求項1の発明の作用に加
え、発光素子と受光素子の光軸を複数のミラーが区画枠
を等速移動の上下動することで広範囲に検出することが
でき、格納物を上下動させるよりも軽量で安価に出来る
ものである。請求項4の発明では、請求項1・2又は3
記載のいずれかの作用に加え、複数の検出箇所の感知器
を同軸で移動させるために、従来のような複雑な制御装
置が不要であり、しかも正確に検出ができるものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図4に従って説明する。本発明では櫛歯状
に形成したホークとホークで物品を受け渡しする駐車装
置として具体化したもので説明する。図1の1は車両C
を複数階に収納可能にした駐車装置である。Sは入口3
3と出口34を備えた乗込場Sであり、車両Cが駐車装
置1内に乗込み又は乗出しすることができ地上面GLに
位置して車両Cと人が通行可能な安全な車路及び通路の
作用をしている。
【0007】乗込場Sの車路及び通路は、リフト2と横
行床8が重なって一体となった安全な車路であり、ホー
ク間の隙間も40mm以内におさえた面一状の平面を形
成している。リフト2は、車長方向に延びた矩形のリフ
ト部材9が内側へ突出したリフトホーク10を備え、ガ
イドレール4内に摺動材32によってリフト部材9の前
後両端を支持し左右一対に分割して構成されている搬送
機であり、格納物である車両Cを搭載して昇降可能にし
ている。
【0008】摺動材32は図示略の昇降装置から吊下げ
チェン5により吊下げられて、左右一対のリフト2を水
平に昇降することができる。乗込場Sの上下の空間はリ
フト2を昇降可能にした昇降空間Eであり、その昇降空
間Eの左右には車両Cを搭載可能にした横行トレイ3が
配設されている。
【0009】入庫する車両Cは、昇降空間Eを昇降され
るとき、又は横行トレイ3上に搭載して駐車室Xに収納
されるときに、収納可能な寸法でなければ車両Cを損傷
させたり、駐車装置1の内部部材を破損させたりする。
【0010】そのために、入庫する車両Cを乗込場Sで
収納可能な許容寸法とする区画枠内であるか確認する必
要がある。横行トレイ3は駐車室Xと昇降空間Eを往復
動可能にし、内側から外側に向けて突出したトレイホー
ク11をリフトホーク10とすれ違い可能な櫛歯形状に
配列して、そのトレイホーク11上に車両Cを搭載す
る。
【0011】車両Cを地上面GLより上部の駐車室Xに
入庫するには、車両Cを乗込場S内に乗り入れ、リフト
2により車両Cを支持して昇降する。車両Cを搭載した
リフト2は入庫階より若干上の位置まで上昇させると、
そのリフト2の下面位置へ駐車室Xから横行トレイ3を
駆動ローラ7の回転で昇降空間Eまで移動させる。駆動
ローラ7は、昇降空間Eと駐車室Xに一線上に水平に配
設させたトレイ受6に、駆動回転可能に軸着されてい
る。
【0012】入庫する車両Cは昇降空間E上に横行トレ
イ3を横行させ、リフト2を下降させることで横行トレ
イ3上に移載することができる。車両Cを搭載した横行
トレイ3は駆動ローラ7の回転で駐車室Xに収納するこ
とができる。そして、出庫するには、上述した入庫動作
の逆を行う動作であるためここでは省略する。また、地
上面GLの下方の駐車室Xに入庫する動作を説明する
と、乗込場Sは図4に示すように、リフト2と横行床8
を一体に噛合せた平面状の車路として形成しており、そ
の車路上に車両Cを乗り入れることができる。
【0013】リフト2は車両Cを搭載して若干上昇する
と、リフトホーク10と床ホーク12の噛合いが外れ横
行床8を横行可能にする。横行床8は図1の乗込場Sの
左側へ横行して地下方向の昇降空間Eを開口さる。リフ
ト2はさらに下降して入庫する駐車室Xの若干上で停止
する。
【0014】駐車室Xの横行トレイ3は、昇降空間Eま
で横行すとリフト2を下降させて、車両Cをリフト2か
ら横行トレイ3に移載することができる。そして、車両
Cを搭載した横行トレイ3は駐車室Xに戻ることで入庫
完了となる。リフト2は乗込場Sまで上昇し、横行床8
と一体の車路を形成して次の入出庫の指令を待つ待機状
態となる。
【0015】この駐車室1には入庫可能な車両寸法かど
うかの検出装置が設けてあり、その検出装置について説
明する。この検出装置は、車両Cの車長方向と車幅方向
がこの駐車装置1の入庫可能な区画枠の内側か外側かを
検出するもので、その一実施形態について図2乃至図4
で説明する。
【0016】図2は図中の右側に車両Cと人の通路であ
る第1車路35上に入口33が備えられ、その乗込場S
にはリフト2と横行床8とが一体となり、リフトホーク
10の櫛歯状の隙間を床ホーク12が重なって安全な車
路を形成する。図2の左側には出口34が備えられ、車
両Cを駐車装置1外へ乗り出すことが出来る。乗込場S
の上部には、4隅に発光素子14・14aと受光素子1
5・15aを1対にして乗込場Sの入庫可能な区画枠を
光軸Bで囲む感知器Kが設けられている。
【0017】検出装置は一対の発光素子14・14aと
受光素子15・15a間を光軸Bを通光させ検出するも
のであり、発光素子14・14aからの光軸Bが第1車
幅検出用ミラー16・第2車幅検出用ミラー17、又は
第1車長検出用ミラー18・第2車長検出用ミラー19
を案内レール26からミラーアーム27により突出させ
て、鉛直方向からの光軸Bを反射させている。
【0018】ミラーアーム27は、案内レール26内を
摺動可能にミラー用チェン25により吊下げられ、シャ
フト駆動装置21によって上下動される。シャフト駆動
装置21を図4で説明すると、乗込場Sの上部のトレイ
受6付近に設置されている軸受け30に支持され、第1
シャフト20にモータの回転を伝達している。
【0019】乗込場Sの前後に備えられた軸受30に
は、各検出用ミラーを吊下げたミラー用チェン25を巻
回した第2スプロケット23と第3スプロケット24の
2組を第1シャフト20と第2シャフト29上に軸着し
て、シャフト駆動装置21のモータによって回転可能に
している。
【0020】案内レール26は昇降空間Eの4隅に立設
されているガイドレール4に沿って約1.6m位の高さ
に設けられ、上部から第2スプロケット23・第3スプ
ロケット24よりミラー用チェン25が送り出され第1
車幅検出用ミラー16・第2車幅検出用ミラー17・第
1車長検出用ミラー18と第2車長検出用ミラー19を
等速に同期して下降できるようにしてある。
【0021】車両Cの車長方向寸法は、収納可能な範囲
であるかを発光素子14が発光する光軸Bを、図3に示
す第1車長検出用ミラー18が反射させて第2車長検出
用ミラー19に通光させ、再び第2車長検出用ミラー1
9から受光素子へ光軸Bを再反射させて検出させてい
る。
【0022】第1車輻検出用ミラー16と第2車幅検出
用ミラー17の等速移動は、第1シャフト20の回転を
図4の下方左側に示す第1スプロケット22同士の噛合
せで回転方向を変え、運結チェン28でもう一方側の第
2シャフト29を第1シャフト20の回転数と同回転数
で第1車幅検出用ミラー16・第2車幅検出用ミラー1
7・第1車長検出用ミラー18・第2車長検出用ミラー
19(略して検出用ミラーという)を等速にて同方向へ
昇降させることができる。
【0023】車両Cを入庫するには、図2の第1車路3
5上を走行して入口33から乗込場Sへ車両Cを乗り入
れ、図示しない操作盤にて入庫指令を出す。駐車装置1
の制御盤は入庫可能な車両寸法であるかを検出するた
め、収納可能な最大寸法の車長及び車幅を通光させる感
知器Kを下降させる。
【0024】図3の入庫する車両について説明すると車
両Cは、車幅検出器である第1車幅検出用ミラー16と
第2車輻検出用ミラー17が下降途中、車両Cのドアミ
ラーの突出を検出して車両Cを入庫不可の警報の表示・
ブザー等で表示されると共に、各検出用ミラーを上昇さ
せ出口34から運転して乗り出すように指示され、第2
車路36上を運転して走行して駐車装置1から退出して
行く。
【0025】なお、各検出用ミラーを水平に光軸Bを通
光させて検出しているが、傾斜させた各検出用ミラーで
光軸Bを斜めに通光させて移動距離を少なくした構成に
してもよい。また、感知器Kは検出用ミラーで説明した
が、発光素子14と受光素子15を一対にして、等速移
動させるようにしてもよい。
【0026】更に、第2の実施形態について説明する
と、図5に示すように一対の発光素子14と受光素子1
5により第1車長検出用ミラー18により反射した光軸
Bを第1車幅検出用ミラー16aへ車両Cの前面を通光
させ、遮光がなければ第1車幅検出用ミラー16aから
車両Cの同側方向に備えられた第2車幅検出用ミラー1
7へ通光させる。
【0027】そして、第1車幅検出用ミラー17から光
軸Bは、遮光されなければ図示略の第2車長検出用ミラ
ー19のミラーアーム27が車幅と車長の検出域の交差
点にミラーを突出して、車両Cの後面を通光させてい
る。同様に第2車長検出用ミラー19と交差する位置で
光軸Bは、車両Cの左側の車幅を検出するため第1車幅
検出用ミラー16に通光させている。その第1車幅検出
用ミラー16は通光してきた光軸Bを上方向へ反射さ
せ、受光素子15aへ通光するようにしてある。
【0028】発光素子14と受光素子15は、通光すれ
ば入庫可能な寸法であり、遮光すれば寸法外であり入庫
不可となる。よって、一対の発光素子14と受光素子1
5により、区画枠を検出することができるため部品点数
の少ない検出装置となる。
【0029】なお、櫛歯形状のリフトと横行トレイを設
けた検出装置で説明したが、パレット式の搬送機に採用
しても同様な作用効果がある。そして、搬送する格納物
についても幅・長さに関係なく工場等の材料・製品を格
納する倉庫の検出装置として応用してもよい。また、搬
送機を昇降させて説明したが走行台車として前後方向へ
走行させるものとしても同様な作用効果を出すことがで
きる。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、感知器である
検出用ミラーが上下動するため、出口の上部へ上昇させ
ておけば車両の乗り入れ乗り出しが容易にできる。ま
た、検出用ミラーの上下動を車両の乗り入れと同時に行
えば入庫可能か不可かを瞬時に判定することができ、利
用客を渋滞させない効果がある。請求項2記載の発明で
は、検出用ミラーの反射した光軸を上下動するため一対
の発光素子と受光素子で広範囲の検出が可能となる。請
求項3の発明では、一対の発光素子と受光素子で車長と
車幅を同時に検出することができ装置の部品点数が少な
く安価する効果がある。請求項4の発明では、各検出用
ミラーをシャフトで連結しているため、簡単で正確に等
速移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の駐車装置の縦断面図。
【図2】駐車装置の乗込場を示す側面図。
【図3】駐車装置の乗込場を示す正面図。
【図4】駐車装置の乗込場を示す平面図。
【図5】第2の実施形態を示す駐車装置の乗込場の正面
図。
【符号の説明】
1 駐車装置 14・14a 発光素子 15・15a 受光素子 16 第1車幅検出用ミラー 17 第2車幅検出用ミラー 18 第1車長検出用ミラー 19 第2車長検出用ミラー 20 第1シャフト 21 シャフト駆動装置 22 第1スプロケット 23 第2スプロケット 24 第3スプロケット 29 第2シャフト X 駐車室 C 車両 E 昇降空間 S 乗込場 B 光軸 K 感知器

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送機で格納物を入庫する乗込場に備え
    られた格納物の収納許容区画を検知する検出装置におい
    て、 乗込場の4隅の前後端に立設した案内レールを設け、発
    光素子と受光素子を一対にした感知器を設け、該感知器
    の光軸が案内レールに沿って昇降可能にし、前記光軸を
    上下動して格納物の車長と車幅を検出することを特徴と
    する格納物の寸法検出装置。
  2. 【請求項2】 乗込場の前後端の案内レールに発光素子
    と受光素子を一対に昇降する感知器を設け、前記発光素
    子の光軸が受光素子に通光させ、格納物の車長・車幅を
    検出可能にすることを特徴とする請求項1記載の格納物
    の寸法検出装置。
  3. 【請求項3】 乗込場の上部に発光素子と受光素子を一
    対に固定した感知器を設け、乗込場の前後端の案内レー
    ルを昇降する検出用ミラーを設け、前記発光素子の光軸
    が検出用ミラーを介して受光素子に通光させ、格納物の
    車長・車幅を検出可能にする請求項1記載の格納物の寸
    法検出装置。
  4. 【請求項4】 感知器の等速移動は、案内レールに吊下
    げた一対の感知器又は検出用ミラーを同期させたシャフ
    トに巻き掛けたことを特徴とする請求項1・2又は請求
    項3のいずれかに記載の格納物の寸法検出装置。
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