JP3231162B2 - チューブ加工装置 - Google Patents

チューブ加工装置

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JP3231162B2
JP3231162B2 JP27848793A JP27848793A JP3231162B2 JP 3231162 B2 JP3231162 B2 JP 3231162B2 JP 27848793 A JP27848793 A JP 27848793A JP 27848793 A JP27848793 A JP 27848793A JP 3231162 B2 JP3231162 B2 JP 3231162B2
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政博 中泉
隆文 乳久保
昭二 榊山
俊治 松宮
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、チューブ加工装置、
さらに詳しくは、熱可塑性樹脂チューブを加工して、先
端部に球状部が形成されてその近傍に穴が形成されたた
とえばカテーテルなどのチューブ加工品を製造する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図1(e) に、カテーテルに使用されるチ
ューブ加工品の1例が示されている。
【0003】チューブ加工品(A) は、たとえば軟質塩化
ビニルなどの適当な熱可塑性樹脂チューブ(1) で作られ
ている。チューブ(1) の一端は閉塞し、他端は開放して
おり、閉塞端部は半球状の球状部(1a)となっている。球
状部(1a)の近傍の周壁(1b)を円周方向に2等分する位置
に、液注入のための穴(2)(3)が形成されている。また、
周壁(1b)の表面に、目盛(4) が印刷されている。
【0004】このような加工品(A) は、図1(a) に示す
ような両端が開放した適当な長さの素材チューブ(1) を
加工することにより製造されている。加工品(A) の製造
には、素材チューブ(1) の先端を閉塞して球状部(1a)を
形成する工程、周壁(1b)に穴(2)(3)を形成する工程、お
よび周壁(1a)の表面に目盛(4) を印刷する工程が必要で
あり、従来は、各工程ごとに作業者が専用の機器を使用
して個別に加工していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来は、
多くの人手が必要で、作業能率が悪く、加工コストが高
くなるという問題があった。
【0006】この発明の目的は、上記の問題を解決し、
人手を要せず、作業能率が良くて、加工コストの低減が
可能なチューブ加工装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明によるチューブ
加工装置は、所定の無端状の移動経路に沿って移動する
無端状移動部材にチューブが挿嵌される複数の搬送用芯
棒が移動方向に所定の間隔をおいて突出状に設けられた
チューブ搬送手段、チューブ搬送手段の所定位置におい
て搬送用芯棒にチューブを挿嵌して支持させるチューブ
供給手段、チューブ搬送手段の所定位置において搬送用
芯棒に支持されたチューブの先端部に被せられる移動可
能な金型およびこの金型の加熱手段を使用してチューブ
の先端部に球状部を形成する球状部形成手段、チューブ
搬送手段の所定位置において球状部が形成されたチュー
ブの所定位置に穴を形成する穴形成手段、ならびにチュ
ーブ搬送手段の所定位置において穴が形成されたチュー
ブを排出するチューブ排出手段を備えているものであ
る。
【0008】チューブ搬送手段の所定位置に、チューブ
の表面に所要の印刷を施す印刷手段が設けられることが
ある。
【0009】
【作用】チューブ搬送手段の所定位置において、チュー
ブ供給手段により、チューブ搬送手段の搬送用芯棒の外
側にチューブが挿嵌されて支持される。搬送用支持棒に
支持されたチューブは、チューブ搬送手段により、移動
経路に沿って、球状部形成手段および穴形成手段を通っ
てチューブ排出手段に移動させられる。その間に、球状
部形成手段において、搬送用芯棒に支持されたチューブ
の先端部に被せられる移動可能な金型およびこの金型の
加熱手段を使用して、チューブの先端部に球状部が形成
される。また、穴形成手段において、球状部が形成され
たチューブの所定位置に穴が形成される。そして、チュ
ーブ排出手段において、穴が形成されたチューブ加工品
がチューブ搬送手段から排出される。
【0010】このように、チューブ供給手段にチューブ
を供給するだけで、球状部の形成、穴の形成および完成
チューブの排出が自動的に行われ、チューブの加工に人
手を要しない。
【0011】チューブ搬送手段の所定位置に、チューブ
の表面に所要の印刷を施す印刷手段が設けられている場
合、チューブの表面の目盛などの印刷も、人手を要せ
ず、自動的に行われる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。
【0013】図2は、チューブ加工装置の全体概略構成
を示している。なお、以下の説明において、図2の右側
を前、同左側を後とし、後から前を見たときの左右を左
右とする。すなわち、図2の紙面裏側を左、同表側を右
とする。
【0014】チューブ加工装置は、図1(a) に示されて
いる素材チューブ(1) を加工して図1(e) に示されてい
るチューブ加工品(A) を製造するものである。素材チュ
ーブ(1) は両端が開口した内外径が均一なものである。
素材チューブ(1) は、たとえば、長いチューブを一定の
長さに切断することによって作られる。
【0015】チューブ加工装置は、チューブ搬送手段と
しての縦移動コンベヤ(10)、チューブ供給手段としての
チューブ供給装置(11)、球状部形成手段としての球状部
形成装置(12)、穴形成手段としての第1穴形成装置(13)
および第2穴形成装置(14)、チューブ回転装置(15)、印
刷手段としての印刷装置(16)ならびにチューブ排出手段
としてのチューブ排出装置(17)より構成されている。
【0016】縦移動コンベヤ(10)の詳細が、図3〜図6
に示されている。
【0017】縦移動コンベヤ(10)は、左右1対のループ
状ローラチェーン(無端状移動部材)(18)を備えたチェ
ーンコンベヤである。各チェーン(18)は、前後のスプロ
ケット(19)(20)に巻き掛けられ、垂直面内にあって前後
方向に長い一定の無端状の移動経路に沿って移動させら
れる。移動経路の上側においては、チェーン(18)は前向
きに移動し、移動経路の下側においては、チェーン(18)
は後向きに移動する。チェーン(18)を長さ方向に等分す
る複数箇所において、左右方向にほぼ水平にのびる支持
部材(21)が左右のチェーン(18)にわたし止められてい
る。チェーン(18)のループ(チェーンループ)の外側を
向く各支持部材(21)の面(外向き面)(21a) に、チェー
ンループの外側に向かって垂直に突出した左右4本の搬
送用芯棒(22)が左右方向に等間隔をおいて固定されてい
る。芯棒(22)は、同じ支持部材(21)に固定された4本が
1組となっている。芯棒(22)は、移動経路の上側におい
ては上向きに垂直に突出し、移動経路の下側においては
下向きに垂直に突出する。各支持部材(21)は、チェーン
ループの内側を向く面(内向き面)(21b) においてチェ
ーン(18)のリンクプレート(18a) に一体に形成されたブ
ラケット(23)に固定されている。各支持部材(21)の外向
き面(21a) の左右方向中央部に、左右方向の水平軸を中
心に回転するガイドローラ(24)が設けられている。左右
のチェーン(18)の中間下方に前後方向に水平にのびるガ
イドレール(25)が配置されており、移動経路の下側にお
いてガイドローラ(24)がレール(25)の上面を転動するこ
とにより、チェーン(18)のたるみが防止されるようにな
っている。各支持部材(21)の左右両端寄りの部分に、芯
棒(22)と平行な軸を中心に回転する位置決めローラ(26)
が設けられている。
【0018】チェーン(18)は、図示しないブレーキ付電
動モータにより支持部材(21)の1ピッチ分ずつ間欠的に
駆動され、一定の作業位置に一定時間ずつ停止させられ
る。チェーン(18)の駆動には、たとえばステッピングモ
ータなど、他の適当な手段を用いることができる。コン
ベヤ(10)の必要箇所に、図4に示すような位置決め装置
(27)が設けられている。この位置決め装置(27)は、移動
経路の左右両側において左右方向に移動させられる左右
1対の位置決めブロック(28)を備えている。左右のブロ
ック(28)に、その全高にわたる平面視V字状の切欠き(2
9)が形成されている。切欠き(29)は互いの対向面から反
対側に切れ込み、対向面側の幅が大きくなっている。チ
ェーン(18)が移動している間は、ブロック(28)は左右方
向に離れた待機位置に位置しており、チェーン(18)、支
持部材(21)、位置決めローラ(26)などはブロック(28)と
干渉することなく移動する。チェーン(18)が作業位置に
停止すると、ブロック(28)は互いに接近する作動位置ま
で移動させられる。これにより、支持部材(21)の左右の
位置決めローラ(26)が対応するブロック(28)の切欠き(2
9)の前後両側壁に圧接し、チェーン(18)、支持部材(21)
および芯棒(22)が前後方向および左右方向に位置決めさ
れる。チェーン(18)が作業位置に位置決めされた状態で
は、コンベヤ(10)の前端部においては芯棒(22)が前向き
に水平に突出し、コンベヤ(10)の後端部においては芯棒
(22)が後向きに水平に突出するようになっている。そし
て、チェーン(18)が作業位置に停止している状態におい
て、コンベヤ(10)の後端部で後向きに突出している芯棒
(22)に対応して供給装置(11)が設けられ、チェーン(18)
の移動経路の上側で上向きに突出している前後複数組の
芯棒(22)に対応して球状部形成装置(12)、第1穴形成装
置(13)、第2穴形成装置(14)および回転装置(15)が後か
ら順に設けられ、コンベヤ(10)の前端部で前向きに突出
している芯棒(22)に対応して印刷装置(16)が設けられ、
チェーン(18)の移動経路の下側で下向きに突出している
芯棒(22)に対応して排出装置(17)が設けられている。
【0019】図3および図5に詳細に示すように、各支
持部材(21)の外向き面(21a) のガイドローラ(24)と左右
の位置決めローラ(26)との間の部分に、芯棒挿入穴(30)
が2つずつ形成されており、芯棒(22)の基端部(22a) が
これらの穴(30)に密に挿入されている。各支持部材(21)
には前後の1側面から穴(30)に達するねじ穴(31)が形成
されており、このねじ穴(31)にねじ入れられたロックね
じ(32)により芯棒(22)が支持部材(21)に固定されてい
る。芯棒(22)の先端部は、チューブ(1) の内径より外径
がわずかに小さくて先端に小さいテーパ部が形成された
先端ガイド部(22b) となっている。この先端ガイド部(2
2b) より少し基端側の一定長さの部分が、チューブ(1)
の内径より外径がわずかに小さい中間ガイド部(22c) と
なっている。中間ガイド部(22c) と先端ガイド部(22b)
との間に、中間ガイド部(22c) より外径の少し小さい下
側の中間径部(22d) と、これよりさらに外径の少し小さ
い上側の小径部(22e) とが、テーパ部を挟んで形成され
ている。中間ガイド部(22c)と支持部材(21)との間の芯
棒(22)の部分の外径は、中間ガイド部(22c) のそれより
少し小さい。また、支持部材(21)の外向き面(21a) から
芯棒(22)の先端までの長さは、素材チューブ(1) の長さ
より短い。
【0020】チューブ供給装置(11)の詳細が、図6〜図
8に示されている。
【0021】供給装置(11)は、縦移動コンベヤ(10)の後
方に配置されており、ホッパ(33)、取り出し装置(34)、
横移動コンベヤ(35)および押し出し装置(36)を備えてい
る。
【0022】ホッパ(33)には、前後方向にのびる前後向
きの姿勢になった多数の素材チューブ(1) が収容され
る。ホッパ(33)の底には傾斜がつけられており、底の最
も低くなった部分に、前後方向から見て逆L字状になっ
た前後方向に長い角筒状の排出筒部(33a) が形成されて
いる。排出筒部(33a) は、前後向きの姿勢になったチュ
ーブ(1) が1本ずつ通過しうる程度の断面形状を有す
る。好ましくはホッパ(33)の底に振動を与えることによ
り、ホッパ(33)内のチューブ(1) が順に排出筒部(33a)
に入り、その下端から1本ずつ排出されるようになって
いる。
【0023】取り出し装置(34)は、チューブ受け板(3
7)、スライド板(38)およびシュート(39)を備えている。
受け板(37)は、ホッパ(33)の排出筒部(33a) の真下に水
平に配置され、前後方向にのびている。排出筒部(33a)
の下端から受け板(37)の上面までの距離は、チューブ
(1) の外径より少し大きい。受け板(37)の左右幅は、排
出筒部(33a) の下端の左右幅より少し大きい。スライド
板(38)は、排出筒部(33a)の下端と受け板(37)の上面と
の間に水平に配置され、前後方向にのびている。スライ
ド板(38)の厚さは、素材チューブ(1) の外径より少し小
さい。スライド板(38)には、前後方向にのびる左右1対
のスリット(40)(41)が形成されている。各スリット(40)
(41)は、素材チューブ(1) が1本は入るが2本は入らな
い程度の寸法を有する。スライド板(38)は、図示しない
適宜な駆動手段により、一定の時間間隔で左端位置と右
端位置とに切り替えられる。図8に示すようにスライド
板(38)が右端位置に移動した状態においては、左側スリ
ット(40)が排出筒部(33a) の真下に位置し、右側スリッ
ト(41)全体が受け板(37)より右側に外れる。逆に、スラ
イド板(38)が左端位置に移動した状態においては、右側
スリット(41)が排出筒部(33a) の真下に位置し、左側ス
リット(40)全体が受け板(37)より左側に外れる。シュー
ト(39)は、スライド板(38)および受け板(37)の下方に配
置されている。シュート(39)の長さは、素材チューブ
(1) の長さより少し長い。シュート(39)の左右幅は、上
端で大きく、下端で小さくなっている。シュート(39)の
上端の左右幅は、スライド板(38)の左右移動による左右
のスリット(40)(41)の移動範囲より少し大きくなってい
る。シュート(39)の下端の左右幅は、素材チューブ(1)
の外径よりわずかに大きい。
【0024】横移動コンベヤ(35)は、前後1対のループ
状ローラチェーン(42)を備えたチェーンコンベヤであ
る。各チェーン(42)は、左右のスプロケット(43)(44)に
巻き掛けられ、垂直面内にあって左右方向に長い一定の
無端状の移動経路に沿って移動させられる。移動経路の
上側においては、チェーン(42)は左向きに移動し、移動
経路の下側においては、チェーン(43)(44)は右向きに移
動する。チェーン(42)を長さ方向に等分する複数箇所に
おいて、前後方向に水平にのびる支持ブロック(45)が前
後のチェーン(42)にわたし止められている。支持ブロッ
ク(45)の左右方向の間隔は、縦移動コンベヤ(10)の1組
の芯棒(22)の左右方向の間隔と等しい。支持ブロック(4
5)の前後長は、素材チューブ(1) の長さより少し短い。
チェーンループの外側を向く各支持ブロック(45)の面
(外向き面)(45a) に、前後方向のガイドみぞ(46)が前
後全長にわたって形成されている。このみぞ(46)は、素
材チューブ(1) の横断面外形とほぼ等しい円の下半分よ
り少し小さい断面形状を有する。コンベヤ(35)は、図示
しないブレーキ付電動モータなどにより支持ブロック(4
5)の1ピッチ分ずつ間欠的に駆動され、一定の作業位置
に一定時間ずつ停止させられる。横移動コンベヤ(35)の
駆動時間間隔は、取り出し装置(34)のスライド板(38)の
駆動時間間隔と等しく、縦移動コンベヤ(10)の駆動時間
間隔の1/4である。したがって、縦移動コンベヤ(10)
が1回駆動される間に、スライド板(38)および横移動コ
ンベヤ(35)は4回駆動される。そして、縦移動コンベヤ
(10)と横移動コンベヤ(35)が作業位置に停止している状
態においては、縦移動コンベヤ(10)の後端部において後
向きに突出している4本の芯棒(22)の先端(後端)と、
横移動コンベヤ(35)の左側上部の移し替え部分(35a) に
位置している4つの支持ブロック(45)の前端とが近接
し、かつこれらの芯棒(22)の中心と支持ブロック(45)の
ガイドみぞ(46)の断面円の中心との上下方向および左右
方向の位置が、互いにほぼ一致するようになっている。
【0025】図8に示すように取り出し装置(34)のスラ
イド板(38)が右端位置にあるとき、ホッパ(33)の排出筒
部(33a) から落下してきた素材チューブ(1) が左側スリ
ット(40)にはまって受け板(37)の上にのっており、排出
筒部(33a) 内に1列に積み重なったチューブ(1) がスリ
ット(40)内のチューブ(1) の上にのっている。このよう
な状態からスリット板(38)が左側に移動すると、スリッ
ト(40)内のチューブ(1) だけがスリット板(38)とともに
受け板(37)上を左側に移動する。このとき、排出筒部(3
3a) 内のチューブ(1) はスライド板(38)の左右のスリッ
ト(40)(41)の間の部分で受けられ、筒部(33a) から落下
することはない。スライド板(38)がさらに左側に移動し
て左側スリット(40)が受け板(37)から外れると、スリッ
ト(40)内にあったチューブ(1) がシュート(39)内に落下
する。スライド板(38)が左端位置まで移動すると、排出
筒部(33a) 内の一番下にあったチューブ(1) が右側スリ
ット(41)にはまって受け板(37)の上にのり、筒部(33a)
内の残りのチューブ(1) がスリット(41)内のチューブ
(1) の上にのる。この後、スライド板(38)が右端位置ま
で移動すると、同様に、右側スリット(41)内にあったチ
ューブ(1) がシュート(39)内に落下し、排出筒部(33a)
内の次のチューブ(1) が左側スリット(40)にはまる。ス
ライド板(38)が左端位置または右端位置に切り替えられ
たとき、横移動コンベヤ(35)の空の支持ブロック(45)が
シュート(39)の真下に停止しており、スライド板(38)か
らシュート(39)内に落下したチューブ(1) が、さらにシ
ュート(39)の下端部から落下して支持ブロック(45)のガ
イドみぞ(46)に支持される。そして、スライド板(38)が
移動している間に、横移動コンベヤ(35)が1回駆動さ
れ、シュート(39)から支持ブロック(45)に移されたチュ
ーブ(1) が左側に移動させられる。このようにして、ホ
ッパ(33)内のチューブ(1) が1本ずつ横移動コンベヤ(3
5)の支持ブロック(45)に移されて、左側に移動される。
横移動コンベヤ(35)が4回駆動されるたびに、移し替え
部分(35a) において、後に詳しく説明するように、4つ
の支持ブロック(45)に支持されているチューブ(1) が、
押し出し装置(36)により、縦移動コンベヤ(10)の後端部
において後向きに突出している4本の芯棒(22)に挿嵌さ
れる。このようにチューブ(1) が芯棒(22)に移される
と、移し替え部分(35a) にある支持ブロック(45)の上の
チューブ(1) がなくなるが、次に横移動コンベヤ(35)が
4回駆動される間に、チューブ(1) を支持した次の4つ
の支持ブロック(45)が移し替え部分(35a) に移動してく
る。この間に、縦移動コンベヤ(10)が1回駆動され、チ
ューブ(1) が挿嵌されていない次の芯棒(22)がコンベヤ
(10)の後端部に後方突出状に停止する。そして、上記同
様、移し替え部分(35a) の支持ブロック(45)から縦移動
コンベヤ(10)の後端部の芯棒(22)にチューブ(1) が移さ
れる。このような動作が繰り返されることにより、横移
動コンベヤ(35)から縦移動コンベヤ(10)の芯棒(22)にチ
ューブ(1) が4本ずつ移される。
【0026】押し出し装置(36)は、上部ガイド兼押し出
し部材(47)、左右4つの下部ガイド部材(48)およびエア
チャック(49)を備えている。横移動コンベヤ(35)の移し
替え部分(35a) の上方に、前後方向駆動装置(50)の前部
に取り付けられた昇降装置(51)が配置され、この昇降装
置(51)の下部に押し出し部材(47)が取り付けられてい
る。押し出し部材(47)は、駆動装置(50)によって前後方
向に移動させられ、昇降装置(51)によって昇降させられ
る。また、押し出し部材(47)は、横移動コンベヤ(35)の
移し替え部分(35a) の上方を覆うほぼ水平な方形板状を
なし、押し出し部材(47)の後端部に、下方に少し突出し
た突出部(47a) が一体に形成されている。横移動コンベ
ヤ(35)の移し替え部分(35a) の前方に、昇降装置(52)に
より昇降させられる昇降台(53)が配置されている。昇降
台(53)の上面に、横移動コンベヤ(35)の支持ブロック(4
5)と同様の4つの下部ガイド部材(48)が支持ブロック(4
5)と同じ左右間隔をおいて固定されている。各ガイド部
材(48)の上面に、支持ブロック(45)のガイドみぞ(46)と
ほぼ同じ横断面形状を有する前後方向のガイドみぞ(54)
が全長にわたって形成されている。ガイド部材(48)の前
端は、縦移動コンベヤ(10)の後端部において後向きに突
出している芯棒(22)の後端より少し前方に位置し、ガイ
ド部材(48)の後端は、横移動コンベヤ(35)の支持ブロッ
ク(45)の前端と芯棒(22)の後端の間に位置している。各
ガイド部材(48)の前方の昇降台(53)の上面に、チャック
(49)が1つずつ配置されている。各チャック(49)は、適
宜な空気駆動手段により開閉される左右1対の爪(49a)
を備えている。チャック(49)は、縦移動コンベヤ(10)の
後端部において後向きに突出している芯棒(22)の前端よ
り後方に位置している。押し出し部材(47)が後端位置ま
で移動させられたとき、その突出部(47a) の前面は横移
動コンベヤ(35)の支持ブロック(45)上にあるチューブ
(1) の後端より少し後に位置している。押し出し部材(4
7)が前端位置まで移動させられると、その突出部(47a)
はガイド部材(48)の後端近傍に位置する。押し出し部材
(47)が上端位置まで上昇させられているとき、その突出
部(47a) の下端は支持ブロック(45)上のチューブ(1) の
最上部より上方に位置している。押し出し部材(47)が下
端位置まで下降させられると、その下面が支持ブロック
(45)上のチューブ(1) の最上部よりわずかに上方に位置
し、その突出部(47a) の下端が支持ブロック(45)の上面
とその上のチューブ(1) の最上部との間の高さに位置す
る。ガイド部材(48)およびチャック(49)は、チャック(4
9)を開いた状態で昇降させられる。ガイド部材(48)およ
びチャック(49)は、下端位置まで下降させられたとき
に、縦移動コンベヤ(10)により移動させられる芯棒(22)
と干渉しないようになっている。ガイド部材(48)および
チャック(49)が上端位置まで上昇させられると、ガイド
部材(48)のガイドみぞ(54)の断面円の中心が横移動コン
ベヤ(35)の移し替え部分(35a) に位置している4つの支
持ブロック(45)のガイドみぞ(46)の断面円の中心とほぼ
一致し、開いた状態のチャック(49)の左右の爪(49a)
が、縦移動コンベヤ(10)の後端部において後向きに突出
している対応する芯棒(22)の長さの中間部の左右両側に
位置するようになっている。
【0027】横移動コンベヤ(35)が4回駆動されている
間、押し出し部材(47)は後端かつ上端の待機位置に停止
し、ガイド部材(48)および開いた状態のチャック(49)は
下端の待機位置に停止している。そして、横移動コンベ
ヤ(35)が4回駆動されるたびに、次のように、押し出し
部材(47)、ガイド部材(48)およびチャック(49)が1回駆
動されて、移し替え部分(35a) にある4つの支持ブロッ
ク(45)から縦移動コンベヤ(10)の後端部において後向き
に突出している4本の芯棒(22)にチューブ(1)が移され
る。すなわち、まず、ガイド部材(48)およびチャック(4
9)が待機位置から上端位置まで上昇させられる。これら
が上端位置に停止すると、チャック(49)が閉じ、芯棒(2
2)の中間部を把持して、これらを位置決めする。この間
に、押し出し部材(47)が待機位置から下端位置まで下降
させられる。上記のようにチャック(49)によって芯棒(2
2)が位置決めされると、押し出し部材(47)が前に移動さ
せられる。押し出し部材(47)が前に移動すると、移し替
え部分(35a) の4つの支持ブロック(45)の上のチューブ
(1) の後端が突出部(47a) に引っ掛けられて、これらの
チューブ(1) が押し出し部材(47)とともに前に移動し、
やがてチューブ(1)の前部が芯棒(22)にはまる。チュー
ブ(1) が芯棒(22)にはまると、チャック(49)が開き、チ
ューブ(1) が開いた爪(49a) の間を通って、その前端が
芯棒(22)の基端部(22a) 付近まで達する。このようにチ
ューブ(1) が移動している間、チューブ(1) の下部が支
持ブロック(45)およびガイド部材(48)のガイドみぞ(46)
(54)にはまり、チューブ(1) の上部は押し出し部材(47)
の下面に近接しているので、チューブ(1) に左右方向お
よび上下方向の座屈が生じることがない。押し出し部材
(47)が前端位置まで移動して、上記のようにチューブ
(1) が芯棒(22)に挿嵌されると、押し出し部材(47)は上
端位置まで上昇させられた後、後端の待機位置まで戻さ
れる。これと同時に、ガイド部材(48)およびチャック(4
9)が下端の待機位置まで戻される。これにより、1回の
移し替え動作が終了する。
【0028】上記のように縦移動コンベヤ(10)の後端部
において芯棒(22)に挿嵌された4本のチューブ(1) は、
コンベヤ(10)が1回駆動されることにより、コンベヤ(1
0)の上側部分に移動する。そして、さらにコンベヤ(10)
が駆動されることにより、チューブ(1) は球状部形成装
置(12)、第1穴形成装置(13)、第2穴形成装置(14)、回
転装置(15)および印刷装置(16)の部分を通って排出装置
(17)まで移動し、その間に、球状部形成装置(12)におい
て球状部(1a)が形成され(図1(b) 参照)、第1穴形成
装置(13)において一方の穴(2) が形成され(図1(c) 参
照)、第2穴形成装置(14)において他方の穴(3) が形成
され(図1(d) 参照)、回転装置(15)においてチューブ
(1) が軸線を中心に90度回転させられ、印刷装置(16)
において目盛(4) が印刷され(図1(e) 参照)、最後に
排出装置(17)において完成したチューブ加工品(A) が芯
棒(22)から抜き取られて排出される。排出装置(17)にお
いてチューブ加工品(A) が抜き取られた芯棒(22)は再び
コンベヤ(10)の後端部に移動させられ、これらに前記の
ように素材チューブ(1) が挿嵌されて、上記の動作が続
けられる。
【0029】球状部形成装置(12)の詳細が図9および図
10に示されている。
【0030】球状部形成装置(12)は、図示しないエアシ
リンダなどの適当な駆動手段により昇降させられる金型
(56)およびエアチャック(57)を備えている。金型(56)お
よびチャック(57)は芯棒(22)に対応して左右方向に4つ
ずつ設けられている。
【0031】金型(56)は、たとえば特開平2−1949
25号公報に記載されているようなものである。すなわ
ち、金型(56)は、たとえば鉄、ニッケル、ステンレス
鋼、銅合金、アルミニウム合金などの適当な導電性材料
により略円柱状に形成されている。金型(56)の高さの中
間部は熱容量低減のために縮径されており、金型(56)の
外周に誘導コイル(58)が巻き付けられている。コイル(5
8)は中空状をなし、内部が冷却水通路となっている。コ
イル(58)は、図示は省略したが、たとえばサイリスタイ
ンバータを備えた高周波電源および冷却水循環装置に接
続されており、これらにより金型(56)の加熱手段が構成
されている。金型(56)の下端面に、チューブ挿入凹部(5
9)が形成されている。凹部(59)は、チューブ(1) の球状
部(1a)に対応する形状に形成されている。
【0032】縦移動コンベヤ(10)が駆動されている間、
金型(56)およびチャック(59)は、芯棒(22)に挿嵌されて
移動しているチューブ(1) と干渉しないように、上端位
置に停止している。コンベヤ(10)が停止すると、チャッ
ク(57)が下端位置まで下降し、チューブ(1) を掴んで、
これを位置決めする(図10(a) 参照)。チューブ(1)
が位置決めされると、コイル(58)に通電することによっ
て金型(56)が加熱され、金型(56)が下端位置まで下降さ
せられる。金型(56)が下降すると、チューブ(2) の上端
部が凹部(59)内に入り、金型(56)によって加熱される。
そして、金型(56)が下端位置まで下降すると、チューブ
(1) の上端部は、金型(56)の凹部(59)の形状に沿うよう
変形し、これによって球状部(1a)が形成される(図10
(b) 参照)。球状部(1a)が形成されると、コイル(58)へ
の通電が停止するとともに、コイル(58)の冷却水通路に
冷却水が流され、これにより金型(56)が冷却される。そ
して、金型(56)が上端位置に戻るとともに、チャック(5
7)もチューブ(1) を放した後に上端位置まで戻り、球状
部形成動作が終了する。なお、チューブ(1) が球状部形
成装置(12)の部分に停止したときに、チューブ(1) の下
端が支持部材(21)に当たっていなくても、チューブ(1)
の上端部が下降してくる金型(56)の凹部(59)にはまっ
て、チューブ(1) 全体が下に押されることにより、チュ
ーブ(1) の下端が支持部材(21)に当たり、球状部(1a)が
形成されたチューブ(1) の長さが一定になる。
【0033】第1穴形成装置(13)の詳細が図11〜図1
3に示されている。
【0034】穴形成装置(13)は、前後に対向するように
配置されたホーン(金型)(60)および裏受け(61)を左右
方向に4組備えている。左端と左から3番目のホーン(6
0)は裏受け(61)の前方に後向きに配置され、残りのホー
ン(60)は裏受け(61)の後方に前向きに配置されている
(図12参照)。ホーン(60)および裏受け(61)は、図示
しない適当な駆動装置により、それぞれ上下方向および
前後方向に移動させられる。ホーン(60)は、図示しない
超音波発振装置からの超音波によって振動させられる。
【0035】縦移動コンベヤ(10)が駆動されている間、
ホーン(60)および裏受け(61)は、チューブ(1) と干渉し
ないように、上端位置に停止している。コンベヤ(10)が
停止すると、ホーン(60)および裏受け(61)は下端位置ま
で下降させられた後、前または後に移動されて、チュー
ブ(1) の後部または前部に押し当てられる(図13(a)
参照)。そして、このように裏受け(61)とホーン(60)を
チューブ(1) の前後に押し当てた状態で、超音波によっ
てホーン(60)を振動させることにより、チューブ(1) の
周壁(1b)の1箇所に穴(2) が形成される(図13(b) 参
照)。4組のホーン(60)および裏受け(61)の前後関係が
上記のようになっているため、左端と左から3番目のチ
ューブ(1) には前側に穴(2) が形成され、残りのチュー
ブ(1) には後側に穴(2) が形成される。このようにして
穴(2) が形成されたならば、ホーン(60)および裏受け(6
1)がチューブ(1) から離れる方向に移動させられた後、
上端位置まで戻され、穴(2) の形成動作が終了する。
【0036】第2穴形成装置(14)は、前後に対向するよ
うに配置されたホーン(62)および裏受け(63)を左右方向
に4組備えている。図面には示されていないが、第2穴
形成装置(14)の場合、ホーン(62)と裏受け(63)の前後関
係が第1穴形成装置(13)の場合と逆になっている。すな
わち、左端と左から3番目のホーン(60)は裏受け(61)の
後方に前向きに配置され、残りのホーン(60)は裏受け(6
1)の前方に後向きに配置されている。他は、第1穴形成
装置(13)の場合と同様である。そして、第2穴形成装置
(14)により、左端と左から3番目のチューブ(1) には後
側に穴(3) が形成され、残りのチューブ(1) には前側に
穴(3) が形成される。すなわち、第1穴形成装置(13)で
形成されたの穴(2) の反対側のチューブ(1) 周壁(1b)の
部分に2つ目の穴(3) が形成される。
【0037】回転装置(15)の詳細が図14に示されてい
る。
【0038】回転装置(15)は、左右4つのエアチャック
(64)を備えている。各チャック(64)は、図示しない適当
な駆動手段により、昇降させられるとともに、略垂直軸
を中心にほぼ90度回転させられるようになっている。
【0039】縦移動コンベヤ(10)が駆動されている間、
チャック(64)は、チューブ(1) と干渉しないように、上
端位置に停止している。コンベヤ(10)が停止すると、チ
ャック(64)が開いた状態で下端位置まで下降し、チャッ
ク(64)が閉じてチューブ(1)の上端部を掴む。このと
き、チャック(64)によってチューブ(1) が芯棒(22)に押
し付けられるのを防ぐため、球状部(1a)近傍の芯棒(22)
より上方に出ているチューブ(1) の上端部をチャック(6
4)で掴むようになっている。チャック(64)は、チューブ
(1) を掴むと、略垂直軸を中心にほぼ90度回転させら
れる。これにより、チューブ(1) も同じように約90度
回転させられ、穴(2)(3)が左右方向を向くようになる。
そして、チャック(64)は、チューブ(1) を回転させたな
らば、チューブ(1) を放した後に上端位置まで戻され、
回転動作が終了する。
【0040】印刷装置(16)の詳細が図15に示されてい
る。
【0041】この実施例では、印刷装置(16)は公知のタ
ンポ印刷機であり、次のように構成されている。縦移動
コンベヤ(10)の前方に、台(65)が設けられている。台(6
5)には、その前部から上方に突出した上方突出部(65a)
が形成され、さらにこの突出部(65a) の上部から後方に
突出した後方突出部(65b) が形成されている。上方突出
部(65a) の下部から前方に張り出した台(65)の水平部分
の上に版(66)が設置されている。台(65)の後方突出部(6
5b) の下部に、水平板状の移動部材(67)が設けられてい
る。移動部材(67)は、図示しない適当な駆動装置によ
り、前後方向および上下方向に移動させられる。移動部
材(67)の下面に、タンポ(弾性体)(68)が固定されてい
る。タンポ(68)の前端位置の下方に、水平板状の受け部
材(69)が配置されている。この受け部材(69)は、図示し
ない適当な駆動手段により、昇降させられる。
【0042】前記のように回転装置(15)において回転さ
せられたチューブ(1) は、縦移動コンベヤ(10)の前端部
まで移動させられ、前方にほぼ水平に突出した状態に停
止させられる。チューブ(1) が移動している間、これと
干渉しないように、タンポ(68)は後端かつ上端の待機位
置に、受け部材(69)は下端の待機位置に停止させられて
いる。図面には示されていないが、台(65)の後方突出部
(65b) はチューブ(1)と干渉しないような形状に形成さ
れている。チューブ(1) は回転装置(15)によって90度
回転させられているので、コンベヤ(10)の前端部に停止
したときには、2つの穴(2)(3)は左右方向を向き、これ
らの穴(2)(3)の間の部分が上を向いている。チューブ
(1) がコンベヤ(10)の前端部に停止すると、受け部材(6
9)が上端位置まで上昇させられて、チューブ(1) を下か
ら受ける。これと同時に、タンポ(68)が待機位置から下
降して、版(66)に盛り込まれたインキをタンポ(68)の下
面に移し、上端位置まで戻った後、前端位置まで移動
し、さらにチューブ(1) の位置まで下降する。タンポ(6
8)が下降すると、タンポ(68)の下面がチューブ(1) の穴
(2)(3)の間の曲面状の部分に密着し、タンポ(68)の下面
に付着していたインキがチューブ(1) の表面に移り、こ
れにより、チューブ(1) に目盛(4) が印刷される。目盛
(4) の印刷が終わると、受け部材(69)が待機位置に戻さ
れ、これと同時に、タンポ(68)が待機位置に戻される。
【0043】排出装置(17)の詳細が図16に示されてい
る。
【0044】排出装置(17)は、左右4つのエアチャック
(70)およびチューブ収容箱(71)を備えている。チャック
(70)は、図示しない適当な駆動手段により、昇降させら
れる。
【0045】印刷装置(16)において目盛(4) が印刷され
たチューブ(1) すなわちチューブ加工品(A) は、コンベ
ヤ(10)の下側部分に移り、芯棒(22)に挿嵌されたまま移
動してきて、排出装置(17)の部分に停止する。チューブ
(1) が移動している間、これと干渉しないように、チャ
ック(70)は下端の待機位置に停止している。チューブ
(1) が停止すると、チャック(70)が開いた状態で上端位
置まで上昇し、チャック(70)が閉じてチューブ加工品
(A) を掴み、待機位置まで下降する。これにより、チュ
ーブ加工品(A) が芯棒(22)から抜き取られる。そして、
チャック(70)が開いて、チューブ加工品(A) を放す。こ
れにより、チューブ加工品(A) は、チャック(70)から離
れて、箱(71)内に落下し、図示しない適宜な手段または
人手により集められる。なお、印刷の終わったチューブ
(1) の大部分は芯棒(22)に挿嵌されたままの状態でコン
ベヤ(10)の下側部分を排出装置(17)まで移動するが、一
部は重力によって芯棒(22)から抜け落ちるおそれがあ
る。これを防止するため、印刷装置(16)と排出装置(17)
の間のコンベヤ(10)の下方に、芯棒(22)から抜け落ちよ
うとするチューブ(1) の球状部(1a)を下から支えて排出
装置(17)まで案内するガイド部材(72)が設けられてい
る。
【0046】たとえば、チューブに穴を1つだけ形成す
ればよいような場合、2つの穴形成装置(13)(14)のいず
れか一方を作動しないようにしておけばよい。また、印
刷が不要な場合は、印刷装置(16)を作動しないようにし
ておけばよい。印刷のないチューブの加工装置の場合
は、印刷装置が設けられなくてもよい。
【0047】チューブ加工装置の各部の構成は、上記実
施例のものに限定されず、適宜変更可能である。
【0048】たとえば、上記実施例では、一度に4本の
チューブを加工するようになっているが、一度に加工す
るチューブの本数は任意である。
【0049】また、上記実施例では、2つの穴形成装置
(13)(14)で2つの穴(2)(3)を形成しているが、穴形成装
置(13)を1つだけ設けて、これに回転装置(15)と同様の
回転装置を設けておき、穴形成装置(13)で一方の穴(2)
を形成した後、回転装置(15)と同様の回転装置でチュー
ブ(1) を90度回転させ、同じ装置(13)で他方の穴(3)
も形成するようにしてもよい。
【0050】印刷装置としては、インキジェット式の印
刷装置を用いることもできる。インキジェット式の印刷
装置の場合、チューブ(1) の右側または左側から印刷が
できるので、穴(2)(3)が形成された後のチューブ(1) を
回転させる必要がなく、したがって、回転装置(15)は不
要である。
【0051】
【発明の効果】この発明のチューブ加工装置によれば、
上述のように、チューブの加工に人手を要せず、作業能
率が良くて、加工コストの低減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のチューブ加工装置により加工される
チューブの1例を加工工程順に示す中間省略部分切欠き
側面図である。
【図2】この発明の実施例を示すチューブ加工装置の概
略側面図である。
【図3】縦移動コンベヤの一部を拡大して示す横断面図
である。
【図4】縦移動コンベヤの位置決め装置の部分を拡大し
て示す平面図である。
【図5】縦移動コンベヤの搬送用芯棒の部分を拡大して
示す部分切欠き側面図である。
【図6】縦移動コンベヤの後端部およびチューブ供給装
置の一部を拡大して示す部分切欠き平面図である。
【図7】縦移動コンベヤの後端部およびチューブ供給装
置の一部を拡大して示す部分切欠き側面図である。
【図8】チューブ供給装置の一部を拡大して示す部分切
欠き背面図である。
【図9】球状部形成装置の部分を概略的に示す側面図で
ある。
【図10】球状部形成装置による加工の様子を工程順に
示す部分切欠き側面図である。
【図11】第1穴形成装置の部分を概略的に示す側面図
である。
【図12】第1穴形成装置の部分を概略的に示す平面図
である。
【図13】第1穴形成装置による加工の様子を工程順に
示す部分切欠き側面図である。
【図14】回転装置の部分を概略的に示す側面図であ
る。
【図15】印刷装置の部分を概略的に示す側面図であ
る。
【図16】チューブ排出装置の一部を概略的に示す側面
図である。
【符号の説明】
(1) チューブ (1a) 球状部 (2)(3) 穴 (4) 目盛 (10) 縦移動コンベヤ(チューブ搬送手
段) (11) チューブ供給装置(チューブ供給手
段) (13)(14) 穴形成装置(穴形成手段) (16) 印刷装置 (17) チューブ排出装置(チューブ排出手
段) (18) ローラチェーン(無端状移動部材) (22) 搬送用芯棒 (56) 金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−14181(JP,A) 特開 平7−80074(JP,A) 実開 昭61−28623(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29D 23/00 A61M 25/00 304 B29C 57/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の無端状の移動経路に沿って移動する
    無端状移動部材に外側にチューブが挿嵌される複数の搬
    送用芯棒が移動方向に所定の間隔をおいて突出状に設け
    られたチューブ搬送手段、 チューブ搬送手段の所定位置において搬送用芯棒にチュ
    ーブを挿嵌して支持させるチューブ供給手段、 チューブ搬送手段の所定位置において搬送用芯棒に支持
    されたチューブの先端部に被せられる移動可能な金型お
    よびこの金型の加熱手段を使用してチューブの先端部に
    球状部を形成する球状部形成手段、 チューブ搬送手段の所定位置において球状部が形成され
    たチューブの所定位置に穴を形成する穴形成手段、 ならびにチューブ搬送手段の所定位置において穴が形成
    されたチューブを排出するチューブ排出手段を備えてい
    るチューブ加工装置。
  2. 【請求項2】チューブ搬送手段の所定位置に、チューブ
    の表面に所要の印刷を施す印刷手段が設けられている請
    求項1のチューブ加工装置。
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