JP3230443B2 - アブレシブジェットによる切削装置 - Google Patents

アブレシブジェットによる切削装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物を削孔、切
削するアブレシブジェットによる切削装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】アブレシブジェットによる切削装置は周
知のようにガーネット、硅砂、スチールグリッド等の研
磨材を混入した高圧水を噴射するもので、このアブレシ
ブジェットを被切削物であるコンクリート構造物や岩盤
などに噴射してこれらを切削する。
【0003】このアブレシブジェットによる切削装置の
ノズルの一例として従来、例えば図7のように、高圧ポ
ンプなどの高圧水供給装置からのホースと、研磨材供給
装置からのホースとがそれぞれ接続する接続部21a,21
bを有し、該接続部21a,21bを介して両ホースからの
流路を合流させる合流部21cを有する接続部材21に、継
手22でノズル23を接続し、合流部21cをノズル23に開口
したものがあり、ノズル23に形成した噴射口24はノズル
23の長さ方向(軸方向)と同方向で軸芯位置にある。
【0004】かかるノズル23を使用して構造物を削孔す
る場合、アブレシブジェットの噴射方向はノズル23の軸
方向と同一であるから、所定の孔径に削孔するには図8
に示すようにノズル23の途中を球面軸受25で支持し、ノ
ズル23の上方部をモータ26で回転するスプロケット27に
偏心させて球面軸受28で支持し、モータ26を回転するこ
とで球面軸受25を枢点として振れ角θでノズル23の先端
を円運動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】所定の孔径に削孔しよ
うとする場合、ノズル23の軸心方向にアブレシブジェッ
トが噴射する装置では、アブレシブジェットの噴射方向
を円運動させる必要があるが、そのためにはノズル23を
搖動させる必要がある。
【0006】そして、このようにノズル23が孔29の中心
線に対して搖動、回転する機構では、削孔した孔の内部
の奥の方にノズル23の先端を侵入させることができず、
削孔の深さは構造物の材質とジェット性能によって限界
が決定され、例えばジェット性能2500barで30〜40リ
ットル/分の場合、構造物の材質がコンクリートで削孔
深さが約 0.3〜 0.5m、構造物の材質が鋼材で削孔深さ
が約 0.1〜0.15m程度のものしか得られない。
【0007】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、ノズルを削孔した孔内に進入でき、削孔深さも大き
くできるアブレシブジェットによる切削装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、高圧水供給装置からの高圧水と研磨材供給装
置からの研磨材とを混合して噴射するアブレシブジェッ
トによる切削装置において、研磨材を混入した高圧水を
噴射するノズルを長尺に形成し、ノズルの途中を球面軸
受で周方向に回転自在、かつ、長さ方向にスライド自在
に支承し、噴射口をノズルの軸方向に対して斜め内側方
向に向け、かつ、ノズルの軸心に対して偏心位置に形成
し、アブレシブジェットの噴射方向とノズルの回転中心
線とがノズルの外方の先方で交差するように構成したこ
とを要旨とするものである。
【0009】本発明によれば、噴射口をノズルの軸方向
に対して斜め内側方向に向け、かつ、ノズルの軸心に対
して偏心位置に形成してあるから、ノズルを周方向に回
転すればアブレシブジェットの中心線すなわちアブレシ
ブジェットの噴射方向と削孔した孔の中心線すなわちノ
ズルの回転中心線とがノズル外方の先方で交差し、これ
によりノズルを搖動させなくても所定の孔径を有する円
錐形の切削面が得られる。
【0010】また、ノズルは搖動しないからこれを削孔
内に進入でき、従来に比較して深く切削できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明のアブレシブジ
ェットによる切削装置の実施の形態を示すノズルの縦断
側面図、図2は同上ノズルの先端部の縦断側面図で、ノ
ズル1は従来と同様に高圧ポンプなどによる高圧水供給
装置からのホースと、研磨材供給装置からのホースとに
接続されるもので、図中2は高圧水供給装置からのホー
スが接続する継手、3は研磨材供給装置からのホースが
接続する継手を示し、それぞれ高圧水と研磨材の流路2
a,3aが形成してある。
【0012】ノズル1は先端に拡幅部1aを形成した約
2m程度の長尺なもので、内部に前記高圧水と研磨材の
流路2a,3aに接続する流路4,5を設けた。この場
合、拡幅部1aより手前の部分では高圧水の流路4はノ
ズル1の中心に位置させ、研磨材の流路5は偏心位置に
設けて、両流路4,5を平行させる。
【0013】そして、拡幅部1aの個所で偏心位置で両
流路4,5を合流させ、ノズル1の先端の噴射口17に開
口する。この噴射口17はノズル1の軸方向に対して斜め
内側方向に向け、かつ、ノズル1の軸心に対して偏心位
置に形成した。
【0014】また、ノズル1の途中で中間より僅か基端
部よりの個所を球面軸受6で、ノズル1が長さ方向にス
ライド自在で、かつ、回転自在となるように支承する。
【0015】ノズル1を回転させる機構としてモータ10
を配設し、該モータ10の回転駆動軸に連結したギヤ9に
別のギヤ8を噛合し、ノズル1に嵌合したギヤ7をこの
ギヤ8に噛合する。
【0016】次にかかる切削装置を使用して削孔する方
法を図3について説明する。コンクリート構造物15など
に削孔するには、ノズル1の先端を削孔位置にセット
し、モータ10を駆動してノズル1を回転させながら前進
させる。このとき噴射口17からアブレシブジェット12は
図3に示すようにその中心線が孔の中心線とノズル1の
外側の先方の交点13で交差するから、これにノズル1の
回転の動きが加わることにより、切削面は所定の孔径を
有する円錐状に形成され、さらに、これにノズル1の前
進の動きが加わることにより所定の径の孔16が切削され
る。
【0017】そして、ノズル1は孔16の中心線と同一中
心で回転するだけで、搖動しないから孔16の内部に進入
させることができ、深い孔16を切削できる。削孔の深さ
はノズル1の性能にもよるが、ジェット性能が2500ba
rで30〜40リットル/分の場合、構造物の材質がコンク
リートで一般的な削孔深さが 1.5〜 2.0m、構造物の材
質が鋼材で一般的な削孔深さが 1.5〜 2.0m程度のもの
が得られる。
【0018】次に、杭などのコンクリート構造物を切断
する方法を図4について説明する。例えば円柱状の杭11
を切断するには、その一方の側面(図示の例では右側)
の前方にノズル1の先端を位置させ(aの状態)、モー
タ10を駆動してノズル1を回転させながら、これを前進
させる(b,cの状態)。
【0019】ノズル1は軸心を中心に回転するから、切
削する孔の中心と同一中心で回転し、この状態で前進す
るからノズル1は切削した孔の内部に進入できる。そし
て、偏心位置に設けた噴射口17から噴射するアブレシブ
ジェット12は図3に示すようにその中心線が孔の中心線
とノズル1の外側の先方の交点13で交差するから、これ
にノズル1の回転の動きが加わることにより、切削面は
所定の孔径を有する円錐状に形成され、これにノズル1
の前進の動きが加わることにより杭11の側面が断面半円
形の略孔状に切削される(dの状態)。
【0020】杭11の右側面の切削が終了すれば、ノズル
1を後退させ、前記切削部の左隣を順次続けて切削する
(eの状態)。こうして杭11の左側面まで切削すれば
(f,gの状態)、杭11が横方向に切断され、図5に示
すように断面略円形の削孔の連続による切断開口14が形
成される。
【0021】前記方法は杭11を前後方向で右から左方向
に向けて切削したが、切削方法はこれに限定されるもの
ではなく、図6に示すように杭11を前面側から背面側に
向けて左右方向に切削することもできる。
【0022】この場合は、ノズル1を杭11の右側面の前
方に位置させ、ここから左方に水平移動させながら、杭
11の前部を略半月形に切削し(a,b,cの状態)、次
いで、ノズル1を前進させ今度は右方向に水平移動させ
ながら、前段階で切削した部分の奥を同様にして切削す
る(dの状態)。
【0023】この段階の切削が終了すれば、ノズル1を
再び前進させて前段階で切削した個所に進入させてから
今度は左方向に水平移動させながら、前段階で切削した
部分のさらに奥を切削し(eの状態)、次にノズル1を
再び前進させて既に切削した部分にさらに進入させてこ
の位置で右方向に水平移動させながら最奥部を切削して
切断が完了する(f,gの状態)。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明のアブレシブジ
ェットによる切削装置は、噴射口をノズルの軸方向に対
して斜め内側方向に向け、かつ、ノズルの軸心に対して
偏心位置に形成してあるから、ノズルを周方向に回転す
ればアブレシブジェットの中心線と削孔した孔の中心線
とがノズル外方の先方で交差し、これによりノズルを搖
動させなくても円錐形の切削面が得られ、これにノズル
を前進させる動きを加えれば所定の径を有する孔を切削
できる。
【0025】また、ノズルは孔の中心線と同一の中心で
回転するだけで搖動しないからこれを削孔内に進入で
き、従来に比較して深く切削できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアブレシブジェットによる切削装置の
実施形態を示すノズルの縦断側面図である。
【図2】本発明のアブレシブジェットによる切削装置の
実施形態を示すノズルの先端部分の縦断側面図である。
【図3】本発明のアブレシブジェットによる切削装置で
の削孔状態を示す縦断正面図である。
【図4】本発明のアブレシブジェットによる切削装置で
の杭切断状態を示す横断平面図である。
【図5】本発明のアブレシブジェットによる切削装置で
の杭切断状態を示す正面図である。
【図6】本発明のアブレシブジェットによる切削装置で
の杭切断状態の他の例を示す横断平面図である。
【図7】従来のアブレシブジェットによる切削装置のノ
ズルを示す縦断側面図である。
【図8】従来のアブレシブジェットによる切削装置によ
る削孔状態を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1…ノズル 1a…拡幅部 2…継手 3…継手 2a…流路 3a…流路 4…流路 5…流路 6…球面軸受 7…ギヤ 8…ギヤ 9…ギヤ 10…モータ 11…杭 12…アブレシブジェット 13…交点 14…切断開口 15…コンクリート構
造物 16…孔 17…噴射口 21…接続部材 21a、21b…接続部 21c…合流部 22…継手 23…ノズル 24…噴射口 25…球面軸受 26…モータ 27…スプロケット 28…球面軸受 29…孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−71975(JP,A) 実開 平1−143392(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24C 5/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧水供給装置からの高圧水と研磨材供
    給装置からの研磨材とを混合して噴射するアブレシブジ
    ェットによる切削装置において、研磨材を混入した高圧
    水を噴射するノズルを長尺に形成し、ノズルの途中を球
    面軸受で周方向に回転自在、かつ、長さ方向にスライド
    自在に支承し、噴射口をノズルの軸方向に対して斜め内
    側方向に向け、かつ、ノズルの軸心に対して偏心位置に
    形成し、アブレシブジェットの噴射方向とノズルの回転
    中心線とがノズルの外方の先方で交差するように構成し
    たことを特徴とするアブレシブジェットによる切削装
    置。
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KR100452164B1 (ko) * 2002-03-12 2004-10-12 한국지질자원연구원 회전식 워터젯 슬로터
JP2012076186A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Nisshin Kiko Kk 液体噴射加工装置
CN104802097B (zh) * 2015-04-15 2017-02-22 中国石油天然气股份有限公司 一种套管磨料射流切割喷射器
CN113931608A (zh) * 2021-10-13 2022-01-14 中煤科工集团重庆研究院有限公司 一种后置式双通道磨料射流割缝装置

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