JP2010005728A - コンクリート孔の拡張装置および拡張方法 - Google Patents

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Sachihiro Aihara
幸博 相原
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寿夫 菅野
Go Kusumoto
剛 楠本
Manabu Okumura
学 奥村
Isao Ogawa
勲 小川
Norio Takahashi
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Abstract

【課題】鉄筋コンクリート等に設けた孔を効率よく拡張することができる。
【解決手段】孔拡張装置1は、高圧ポンプ16より高圧水が供給される管体2と、管体2の先端部に装着され、上下一対のノズル31、32を側面に設けたノズルヘッド3と、管体2をその軸方向に往復移動させるための送り機構4と、ノズル31、32を管体2の中心軸線を中心に回転させるための回転機構5とを備えている。上側ノズル31および下側ノズル32は、互いに上下方向に間隔をあけて配置されるとともに、上側ノズル31が吐出口を斜め下方に向けて配置され、且つ下側ノズル32が吐出口を斜め上方に向けて配置されてなり、それぞれのノズル31、32から噴出される高圧水W1、W2どうしが互いに衝突することなく立体交差となるように構成し、これによりコンクリート構造物10に設けられたコンクリート孔11の断面を拡張するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば鉄筋コンクリート造の構造物に設けたコンクリート孔を高圧水を用いて拡張するためのコンクリート孔の拡張装置および拡張方法に関する。
従来、鉄筋コンクリート(RC)造の構造物の補強工事などでは、補強箇所のコンクリートをはつったり削孔するといった作業が行われている。このうちコンクリートの削孔作業には、コアボーリングや高圧水のウォータージェットによる削孔装置を用いて削孔しているのが一般的となっている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、管体の先端部にノズルを装着し、ノズルを回転機構により回転させ且つ送り機構により前進させつつ、高圧ポンプから高圧水を供給して削孔を行う構造であって、ノズルはその回転軸線に対して斜め前方に吐出する吐出口を有しており、管体の軸方向に延びる孔を形成させる削孔装置について開示されている。
特許第3388127号公報
しかしながら、従来の削孔装置では、以下のような問題があった。
すなわち、特許文献1や従来のウォータージェット、コアボーリングによる削孔では、削孔先端部の噴射ノズルや先端カッタなどを削孔の軸方向に前進させる方法となっている。そして、例えば削孔断面の範囲内に、削孔方向に対して直交する方向に配置されている鉄筋が含まれる場合で、その鉄筋を切断することが出来ない場合には、鉄筋がある部分を含めて削孔することができないという現状があることから、図10(a)、(b)に示すように鉄筋13に当たらない領域の削孔(符号11のコンクリート孔)のみに制限され、鉄筋の配列領域に削り残し部(符号Cの領域)が生じてしまう。そのため、削孔作業が終了した後に例えばノズルに角度付けたハンドガン等を使用して、前記削り残し部をはつる作業が必要となり、その作業に多大な手間と時間がかかるという問題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、鉄筋コンクリート等に設けた孔を効率よく拡張することができるコンクリート孔の拡張装置および拡張方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るコンクリート孔の拡張装置では、コンクリート構造物に設けられたコンクリート孔の断面を拡張するためのコンクリート孔の拡張装置であって、高圧ポンプより高圧水が供給される管体と、管体の先端部に装着され、上下一対のノズルを側面に設けたノズルヘッドと、管体をその軸方向に往復移動させるための送り手段と、ノズルを管体の中心軸線を中心に回転させるための回転手段とを備え、上下一対のノズルは、互いに上下方向に間隔をあけて配置されるとともに、上側ノズルが吐出口を斜め下方に向けて配置され、且つ下側ノズルが吐出口を斜め上方に向けて配置されてなり、それぞれのノズルから噴出される高圧水どうしが互いに衝突することなく立体交差となるように構成されていることを特徴としている。
また、本発明に係るコンクリート孔の拡張方法では、上下一対のノズルを側面に設けたノズルヘッドが、高圧ポンプにより高圧水が供給される管体の先端部に装着された拡張装置を使用し、上下一対の前記ノズルは、上下方向に間隔をあけて配置されるとともに、上側ノズルが吐出口を斜め下方に向けて配置され、且つ下側ノズルが吐出口を斜め上方に向けて配置され、それぞれのノズルから噴出される高圧水どうしが互いに衝突することなく立体交差となるように構成されてなり、コンクリート構造物に設けられたコンクリート孔にノズルヘッドを進入させ、管体に高圧水を供給して上側ノズルおよび下側ノズルより高圧水を噴出させ、ノズルヘッドを管体の中心軸線を中心に回転させつつ、コンクリート孔の奥側に向けてノズルヘッドを移動させるようにしたことを特徴としている。
本発明では、ノズルヘッドより大きめのコンクリート孔を設けておき、上下一対のノズルより高圧水を管体の径方向外方に向けて噴出させるとともに、ノズルヘッドを管体の中心軸線を中心にした回転によって揺動させつつ、そのノズルヘッドを孔内の軸方向に沿って移動させることで、コンクリート孔を所望の拡張断面にて拡張することができる。
このとき、上側ノズルおよび下側ノズルによって2方向から高圧水が噴出され、その高圧水どうしが側面視で立体交差するように両ノズルがノズルヘッドの側面に配置されており、側面視で高圧水どうしの交差部と両吐出口とによって略三角形状の拡張領域が形成されることから、その交差部の位置を鉄筋の裏側となるようにノズルヘッドを設定することで、鉄筋どうしの間や鉄筋の裏側を切削することができる。そのため、例えば必要とする削孔断面領域に削孔方向に直交する方向に沿った鉄筋が配置される場合には、その鉄筋に当たらないようにしてコンクリート孔をコアボーリングやウォータージェットなどの従来の削孔手段により設けておき、このコンクリート孔において本拡張装置を用いて上述した手順によりコンクリート孔を拡張して前記削孔断面領域の削孔を行うことができる。
本発明のコンクリート孔の拡張装置および拡張方法によれば、鉄筋コンクリートの削孔領域に鉄筋が含まれる場合に、その鉄筋に当たらない位置にコンクリート孔を形成しておき、このコンクリート孔を使用して孔付近の鉄筋どうしの間や鉄筋の裏側を切削することができるので、効率よく拡張することができ、従来のコアボーリング等による削孔のように鉄筋の周囲の削り残し部が生じて、その削り残し部を手作業により行う場合と比べて、作業にかかる手間や時間を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態によるコンクリート孔の拡張装置および拡張方法について、図1乃至図9に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態による孔拡張装置の概略構成を示す一部破断側面図、図2は図1に示す孔拡張装置の正面図であって、(a)はノズルヘッドが下降位置にある状態の図、(b)はノズルヘッドを上昇過程の図、図3はノズルヘッドを示す拡大図であって、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図、図4は図1に示すA−A線断面図、図5は図1に示すB−B線断面図、図6は図5に示す回転機構の拡大図、図7は孔拡張装置を使用した拡張方法を示す工程図、図8はコンクリート孔の拡張状態を示す水平断面図、図9(a)、(b)は図7に続く孔拡張装置を使用した拡張方法を示す工程図である。
図1乃至図2に示すように、本実施の形態によるコンクリート孔の拡張装置(以下、単に「孔拡張装置1」という)は、高圧水を用いて鉄筋コンクリート造の構造物10に設けたコンクリート孔11の断面を拡張する施工に採用したものである。ここで、拡張後のコンクリート孔を、予め設けたコンクリート孔11と区別するため、拡張孔12と称して以下説明する。
孔拡張装置1は、高圧水を吐出するノズル31、32をいわゆるランスと称される管体2の先端部に装着した構成をなし、具体的には、高圧ポンプ16より高圧水が供給される管体2と、管体2の先端部に装着され、上下一対のノズル31、32(上側ノズル31、下側ノズル32)を側面3aに設けたノズルヘッド3と、管体2をその軸線方向に往復移動させるための送り機構4(送り手段)と、ノズル31、32を管体2の中心軸線を中心に回転させるための回転機構5(回転手段)とを備えて概略構成されている。
管体2は、長尺棒状の鋼管からなり、軸線方向を上下方向に向けて配置され、基端部がロータリージョイント14を介して高圧ホース15に連結され、その高圧ホース15は高圧ポンプ16に繋がれている。これにより、高圧ポンプ16から高圧水がロータリージョイント14を介して管体2に供給され、供給された高圧水は管体2の内部を通じてノズルヘッド3に送られるようになっている。そして、管体2は、回転機構5によって中心軸線を中心に回転可能な構成とされ、これにより先端に設けたノズルヘッド3を回転させるようになっている。なお、管体2は、単体、或いは継手によって複数に連結可能なものを採用することができ、その長さ寸法は施工に合わせて任意に設定された長さ寸法とされる。
図3(a)および(b)に示すように、ノズルヘッド3は、上下一対のノズル31、32が互いに上下方向に間隔をあけて配置され、上側ノズル31が吐出口31aを所定角度θ1で斜め下方に向けた状態で配置され、且つ下側ノズル32が吐出口32aを所定角度θ2で斜め上方に向けた状態で配置され、さらに、図4(b)の正面図に示すように、上側ノズル31および下側ノズル32は、それぞれの吐出口31a、32aがノズルヘッド3の周方向において相対的にずれた位置となっている。そして、各ノズル31、32の流路は、管体2の流路と連通している。
このようなノズルヘッド3は、各ノズル31、32から噴出される高圧水W1、W2どうしが互いに衝突することなく立体交差となるように構成され、ノズルヘッド3より離れた側方位置では、両高圧水W1、W2が図3(a)の側面視の投影上において交差して見える。このとき、高圧水W1、W2とノズルヘッド3によって囲まれる略三角形状の領域が、削孔可能な拡張領域Rとなる。
そして、図4(c)に示すように、ノズルヘッド3は、管体2とともに中心軸線を中心に回転可能とされ、後述する回転機構5によって所定の回転角範囲αで揺動する構成となっている。
図1、図2および図4に示すように、送り機構4は、ノズルヘッド3を管体2とともに上下方向に移動させるためのものであり、長手方向を上下方向に向けて配置させたH型鋼材からなるガイドレール41と、ガイドレール41に沿って案内される摺動体6と、摺動体6を往復移動させるための駆動機構7(図4)と、摺動体6に固定されるとともに管体2の下部(基端側)を回転可能に支持する第1支持部42と、ガイドレール41の上端部に固定されるとともに管体2を軸方向にスライド可能に挿通支持する第2支持部43とから概略構成されている。第1支持部42と第2支持部43によって支持される管体2は、ガイドレール41と平行に配置されている。
図5に示すように、摺動体6は、ガイドレール41の一方のフランジ41aに沿って往復移動するものであり、具体的には一方のフランジ41aの幅方向両端縁部を転動する車輪61、61、…を備え、それら車輪61、61、…をフランジ41aの両面側から平板状の押さえ板62、62によって回転可能に挟持し、ウェブ41bを挟んだ両側のうち一方側には押さえ板62に固定された移動体63が設けられている。
移動体63は、後述する駆動機構7のチェーンベルト74の所定位置に固定されていて、そのチェーンベルト74の駆動とともに上下方向に移動し、摺動体6が上下方向に移動する構成となっている(図1参照)。
図1および図4に示すように、駆動機構7は、ガイドレール41の上部に固定された送り用駆動モータ71と、送り用駆動モータ71に取り付けられる駆動プーリ72と、ガイドレール41の下部に回転可能に設けられた従動プーリ73と、駆動プーリ72および従動プーリ73に巻き掛けられたチェーンベルト74とを備えて構成されている。各プーリ72、73には外周部全体に歯が形成されており、その歯にチェーンベルト74が巻き掛けられており、駆動プーリ72が送り用駆動モータ71の回転をチェーンベルト74に伝達する構成となっている。駆動プーリ72および従動プーリ73は、それぞれガイドレール41のウェブ41bを切り欠いた切欠部44に巻き掛けたチェーンベルト74とともに回転可能に支持され、それらプーリ72、73の回転面方向はウェブ41bの面方向に直交する方向となっている。つまり、チェーンベルト74は、ウェブ41bの両側面に沿うようにして配置されている。
そして、チェーンベルト74の所定箇所には、上述したように摺動体6の移動体63が固定されている。これにより駆動機構7は、送り用駆動モータ71の駆動により駆動プーリ72が回転するとチェーンベルト74が駆動し、移動体63とともに、摺動体6がガイドレール41上の所定の位置に移動される構成となっている。
図2に示す第1支持部42は、押さえ板62に固定されるとともに、管体2に対して回転可能に支持するとともに、管体2の軸線方向への移動を規制する軸受構造をなしている。つまり、管体2は、チェーンベルト74(図4参照)が一方向に回転したときに摺動体6とともに上方に移動し、チェーンベルト74が他方向に回転したときに摺動体6とともに下方に移動する構成となっている。
図2、図5および図6に示すように、回転機構5は、摺動体6に固定された回転用駆動モータ51と、回転用駆動モータ51の回転軸に繋がるモータ側回転板52と、モータ側回転板52の回転がリンク部材53を介して伝達されるとともに、管体2を挿通支持する管体側回転板54とから構成されている。モータ側回転板52および管体側回転板54は、それぞれの回転軸方向を上下方向(ガイドレール41、および管体2に平行な方向)に向けて配置されている。
リンク部材53は、その一端のモータ側連結部53aがモータ側回転板52の上面外周部に連結され、他端の管体側連結部53bが管体側回転板54の上面外周部に連結され、それぞれの連結部53a、53bが連結点において回転可能に支持されている。
管体側回転板54は、平面視で中心部に管体2を挿通させるための挿通孔54aが形成されたドーナツ形状をなし、その挿通孔54aに管体2を挿通させた状態で管体側回転板54と管体2とが互いにズレないように固定された状態となっている。
つまり、回転機構5において、回転用駆動モータ51の駆動によりモータ側回転板72がぅ5に示す矢印E1方向に往復回転すると、リンク部材53を介して管体側回転板54が矢印E2方向に往復回転し、管体側回転板54の回転とともにその回転軸に挿通支持されている管体2も回転し、管体2の上端部のノズルヘッド3が回転角範囲αで揺動運動する構造となっている(図3(c)参照)。
次に、上述した孔拡張装置1を用いてコンクリート孔11を拡張する方法について図面に基づいて説明する。
図7に示すように、本実施の形態による拡張方法は、鉄筋コンクリート造の構造物10の天井部10aの所定位置に、予め所定の孔径をなすコンクリート孔11を、例えばコアボーリングやウォータージェット等により上方に向けて所定深さで形成しておき、そのコンクリート孔11を使用して拡張孔12(図7、図8に示す二点鎖線の位置)を形成する施工に採用したものである。このときの、コンクリート孔11の位置は、図8に示すように、水平断面視で鉄筋13、13どうしに囲まれた間の位置とされ、鉄筋13からコンクリート孔11の内面までには所定の被り厚さを有した状態となっており、コンクリート孔11の孔径は、ノズルヘッド3の断面外径寸法よりも大きい寸法となっている。
そして、予め形成されたコンクリート孔11に対して、ノズルヘッド3をコンクリート孔11内に進入可能となるようにして、且つそのノズルヘッド3のノズル31、32の吐出口31a、32a(図1、図3(a)参照)を拡張すべき領域(図8に示す拡張領域R)側に向くようにして、孔拡張装置1を位置決めして設置する。このとき、ノズルヘッド3(管体2)の高さ位置は、ガイドレール41に対して下降位置となっている。
次いで、図9(a)に示すように、高圧ポンプ16(図1参照)を駆動してノズルヘッド3の上下一対のノズル31、32より高圧水を管体2の径方向外方に向けて噴出させるとともに、ノズルヘッド3を管体2の中心軸線を中心にした回転によって揺動させつつ、そのノズルヘッド3をコンクリート孔11内の軸方向に沿って移動させることで、コンクリート孔11を所望の拡張断面にて拡張する。
具体的には、図1に示すように、送り機構4の送り用駆動モータ71を駆動して駆動プーリ72を介してチェーンベルト74を移動体63が上方に移動するように駆動させ、摺動体6の移動とともに管体2およびその上端部のノズルヘッド3を上昇させ、ノズルヘッド3をコンクリート孔11内に進入させる。そして、その進入と同時に上下一対のノズル31、32から高圧水W1、W2を噴出させつつ、回転機構5の回転用駆動モータ51を駆動し、モータ側回転板52および管体側回転板54を正逆回転させ、管体2とともにノズルヘッド3を所定の揺動角度範囲において揺動させることで、コンクリート孔11が拡張され図8の二点鎖線に示す拡張孔12が形成されることになる。
そして、ノズルヘッド3を設定された所定の速度で上昇させてコンクリート孔の奥側へ向けて移動させ、所定の範囲(本実施の形態では、図9(b)に示すようにコンクリート孔11の孔口部からほぼ最深部までの範囲)の拡張を行う。
なお、本孔拡張装置1では、図3に示すように、上側ノズル31および下側ノズル32によって2方向から高圧水W1、W2が噴出され、その高圧水W1、W2どうしが側面視で立体交差するようにノズル31、32がノズルヘッド3の側面3aに配置されており、側面視で高圧水どうしの交差部Pと両吐出口31a、32aとによって略三角形状の拡張領域Rが形成されることから、図8に示すようにコンクリート孔11付近の鉄筋13がその拡張領域R内となるように、つまり交差部Pの位置を鉄筋13の裏側(すなわち、鉄筋13におけるノズルヘッド3側の反対側)となるようにノズルヘッド3を設定することで、鉄筋13、13どうしの間や鉄筋13の裏側を切削することができる。
そのため、本実施の形態のように、例えば必要とする削孔断面領域に削孔方向に直交する方向に沿った鉄筋が配置される場合には、その鉄筋に当たらないようにしてコンクリート孔11をコアボーリングやウォータージェットなどの従来の削孔手段により設けておき、このコンクリート孔11において本孔拡張装置1を用いて上述した手順によりコンクリート孔11を拡張して前記削孔断面領域の削孔を行うことができる。
上述のように本実施の形態によるコンクリート孔の拡張装置および拡張方法では、鉄筋コンクリートの削孔領域に鉄筋13が含まれる場合に、その鉄筋13に当たらない位置にコンクリート孔11を形成しておき、このコンクリート孔11を使用して孔付近の鉄筋13、13どうしの間や鉄筋13の裏側を切削することができるので、効率よく拡張することができ、従来のコアボーリング等による削孔のように鉄筋の周囲の削り残し部が生じて、その削り残し部を手作業により行う場合と比べて、作業にかかる手間や時間を低減することができる。
以上、本発明によるコンクリート孔の拡張装置および拡張方法の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態ではチェーンベルト74を用いた送り機構4によって管体2(摺動体6)をガイドレール41に沿って往復移動させる構造とし、二つの回転板52、54を用いた回転機構5によって管体2をその中心軸線を中心に回転させてノズルヘッド3を揺動させる構造としているが、このような構造に限定されることはない。例えば、送り機構として、摺動体6を自走式車輪やジャッキ等の駆動装置により移動させる機構としてもよい。
また、ノズルヘッド3の形状、大きさ、ノズルヘッド3に対する上側ノズル31、下側ノズル32の取り付け位置、向き、互いの間隔等は、各ノズル31、32から噴出される高圧水によって切削される拡張領域の大きさ、範囲等の条件に応じて任意に設定することができる。
さらに、本実施の形態では、鉄筋コンクリート造の構造物において削孔領域に鉄筋が含まれる場合を対象としているが、これに制限されることはなく、例えば削孔断面領域が大きく、一般的なコアボーリングの外径寸法で対応できない場合などに本孔拡張装置1を採用してもよい。
本発明の実施の形態による孔拡張装置の概略構成を示す一部破断側面図である。 図1に示す孔拡張装置の正面図であって、(a)はノズルヘッドが下降位置にある状態の図、(b)はノズルヘッドを上昇過程の図である。 ノズルヘッドを示す拡大図であって、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。 図1に示すA−A線断面図である。 図1に示すB−B線断面図である。 図5に示す回転機構の拡大図である。 孔拡張装置を使用した拡張方法を示す工程図である。 コンクリート孔の拡張状態を示す水平断面図である。 (a)、(b)は図7に続く孔拡張装置を使用した拡張方法を示す工程図である。 従来の鉄筋コンクリートの削孔状態を示す図であって、(a)はその側断面図、(b)はその水平断面図である。
符号の説明
1 孔拡張装置(コンクリート孔の拡張装置)
2 管体
3 ノズルヘッド
4 送り機構(送り手段)
5 回転機構(回転手段)
6 摺動体
7 駆動機構
11 コンクリート孔
13 鉄筋
16 高圧ポンプ
31 上側ノズル
31a 吐出口
32 下側ノズル
32a 吐出口
41 ガイドレール
74 チェーンベルト
R 拡張領域
W1、W2 高圧水

Claims (2)

  1. コンクリート構造物に設けられたコンクリート孔の断面を拡張するためのコンクリート孔の拡張装置であって、
    高圧ポンプより高圧水が供給される管体と、
    該管体の先端部に装着され、上下一対のノズルを側面に設けたノズルヘッドと、
    前記管体をその軸方向に往復移動させるための送り手段と、
    前記ノズルを前記管体の中心軸線を中心に回転させるための回転手段と、
    を備え、
    上下一対の前記ノズルは、互いに上下方向に間隔をあけて配置されるとともに、上側ノズルが吐出口を斜め下方に向けて配置され、且つ下側ノズルが吐出口を斜め上方に向けて配置されてなり、それぞれのノズルから噴出される高圧水どうしが互いに衝突することなく立体交差となるように構成されていることを特徴とするコンクリート孔の拡張装置。
  2. 上下一対のノズルを側面に設けたノズルヘッドが、高圧ポンプにより高圧水が供給される管体の先端部に装着された拡張装置を使用し、
    上下一対の前記ノズルは、上下方向に間隔をあけて配置されるとともに、上側ノズルが吐出口を斜め下方に向けて配置され、且つ下側ノズルが吐出口を斜め上方に向けて配置され、それぞれのノズルから噴出される高圧水どうしが互いに衝突することなく立体交差となるように構成されてなり、
    コンクリート構造物に設けられたコンクリート孔に前記ノズルヘッドを進入させ、前記管体に高圧水を供給して前記上側ノズルおよび下側ノズルより高圧水を噴出させ、前記ノズルヘッドを前記管体の中心軸線を中心に回転させつつ、前記コンクリート孔の奥側に向けて前記ノズルヘッドを移動させるようにしたことを特徴とするコンクリート孔の拡張方法。
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