JPH09177481A - 推進ヘッドおよびそれを用いる地中推進装置 - Google Patents
推進ヘッドおよびそれを用いる地中推進装置Info
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- JPH09177481A JPH09177481A JP33554195A JP33554195A JPH09177481A JP H09177481 A JPH09177481 A JP H09177481A JP 33554195 A JP33554195 A JP 33554195A JP 33554195 A JP33554195 A JP 33554195A JP H09177481 A JPH09177481 A JP H09177481A
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- Japan
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- propulsion
- moving body
- passage
- connecting rod
- propulsion head
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 無排土式推進工法における推進ヘッドの水を
噴出する主ノズルが土壌によって詰まったときにおいて
も、推進作業を中断することなく続行する。 【解決手段】 主ノズルが形成された推進ヘッド本体に
は、収納孔が形成され、この収納孔には移動体が収納さ
れ、移動体には補助ノズルが設けられ、移動体はばねに
よってその移動体に形成されている補助ノズルが閉塞す
るようにばね力が与えられる。水供給源から主ノズルを
経て水が供給されている状態で、その主ノズルが土壌に
よって目詰まりを生じたときには、水圧が上昇し、これ
によって移動体は、ばねのばね力に抗して変位して補助
ノズルが開かれ、その補助ノズルから水が供給される。
こうして推進作業を続行し、推進作業を中断することな
く作業能率を向上することができる。
噴出する主ノズルが土壌によって詰まったときにおいて
も、推進作業を中断することなく続行する。 【解決手段】 主ノズルが形成された推進ヘッド本体に
は、収納孔が形成され、この収納孔には移動体が収納さ
れ、移動体には補助ノズルが設けられ、移動体はばねに
よってその移動体に形成されている補助ノズルが閉塞す
るようにばね力が与えられる。水供給源から主ノズルを
経て水が供給されている状態で、その主ノズルが土壌に
よって目詰まりを生じたときには、水圧が上昇し、これ
によって移動体は、ばねのばね力に抗して変位して補助
ノズルが開かれ、その補助ノズルから水が供給される。
こうして推進作業を続行し、推進作業を中断することな
く作業能率を向上することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中推進工法およ
び装置に関し、もっと詳しくは、推進ヘッドのノズルか
ら水を噴出しながら土壌の抵抗を減少させて推進するい
わゆる無排土式推進工法の改良に関する。
び装置に関し、もっと詳しくは、推進ヘッドのノズルか
ら水を噴出しながら土壌の抵抗を減少させて推進するい
わゆる無排土式推進工法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】地中埋設管を布設するにあたり、地表か
ら掘削した溝に、流体を輸送する管路を埋設する工法に
代えて、土壌に推進ヘッドを押込み、この推進ヘッドの
先端面に形成されたノズルから水を噴出しながら土の抵
抗を減少させて推進する無排土式推進工法が従来から実
施されており、こうして土壌中に形成された掘削孔内に
管路を挿入し、地中に埋設する。
ら掘削した溝に、流体を輸送する管路を埋設する工法に
代えて、土壌に推進ヘッドを押込み、この推進ヘッドの
先端面に形成されたノズルから水を噴出しながら土の抵
抗を減少させて推進する無排土式推進工法が従来から実
施されており、こうして土壌中に形成された掘削孔内に
管路を挿入し、地中に埋設する。
【0003】先行技術では、推進ヘッドに形成されてい
るノズルに土壌が入込み、そのノズルが閉塞され、水を
土壌中に供給することが不可能になってしまうことがあ
る。ノズルが土壌によって閉塞されたときには、その推
進ヘッドと、推進ヘッドに後続して連結されている連結
ロッドとを、一旦、外部に引抜き、ノズルが閉塞してい
る推進ヘッドを、新たな推進ヘッドと交換し、再び、す
でに形成されている土壌中の掘削孔に押込み、推進を続
行する。したがって推進ヘッドのノズルが土壌によって
詰まると、再び推進を行うために大きな労力と長時間を
必要とする。
るノズルに土壌が入込み、そのノズルが閉塞され、水を
土壌中に供給することが不可能になってしまうことがあ
る。ノズルが土壌によって閉塞されたときには、その推
進ヘッドと、推進ヘッドに後続して連結されている連結
ロッドとを、一旦、外部に引抜き、ノズルが閉塞してい
る推進ヘッドを、新たな推進ヘッドと交換し、再び、す
でに形成されている土壌中の掘削孔に押込み、推進を続
行する。したがって推進ヘッドのノズルが土壌によって
詰まると、再び推進を行うために大きな労力と長時間を
必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、土壌
中に推進される推進ヘッドを継続して用いて地中推進を
行うことができる地中推進工法および装置を提供するこ
とである。
中に推進される推進ヘッドを継続して用いて地中推進を
行うことができる地中推進工法および装置を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、水を供給する
通路が内部に形成され、外方に臨んで開口し、かつ前記
通路に連通する主ノズルが形成され、さらに外方に臨ん
で開口し、かつ前記通路に連通する収納孔が形成される
推進ヘッド本体と、収納孔に収納され、かつ収納孔から
部分的に外方に突出することができる移動体であって、
移動体の推進方向上流側の端部に開口する補助通路に連
通する補助ノズルが移動体の側部に開口して形成され、
この補助ノズルは、移動体の収納孔への収納時に収納孔
内で閉じられ、移動体の前記突出時に収納孔の外方にあ
る移動体と、移動体に、推進ヘッド本体の内方に向かう
ばね力を与え、このばね力は、ノズルの閉塞時における
推進ヘッド本体の前記通路内の水の圧力によって移動体
が前記突出する状態になる値に選ばれるばねとを含むこ
とを特徴とする推進ヘッドである。 また本発明は、主ノズルおよび収納孔は、推進ヘッド本
体の推進方向下流側の先端面に臨んで形成されることを
特徴とする。 また本発明は、(a)推進ヘッドであって、水を供給す
る通路が内部に形成され、外方に臨んで開口し、かつ前
記通路に連通する主ノズルが形成され、さらに外方に臨
んで開口し、かつ前記通路に連通する収納孔が形成され
る推進ヘッド本体と、収納孔に収納され、かつ収納孔か
ら部分的に外方に突出することができる移動体であっ
て、移動体の推進方向上流側の端部に開口する補助通路
に連通する補助ノズルが移動体の側部に開口して形成さ
れ、この補助ノズルは、移動体の収納孔への収納時に収
納孔内で閉じられ、移動体の前記突出時に収納孔の外方
にある移動体と、移動体に、推進ヘッド本体の内方に向
かうばね力を与え、このばね力は、ノズルの閉塞時にお
ける推進ヘッド本体の前記通路内の水の圧力によって移
動体が前記突出する状態になる値に選ばれるばねとを有
する推進ヘッドと、(b)複数本の連結ロッドであっ
て、各連結ロッドは、推進方向上流側にある連結ロッド
に着脱可能に順次的に連結され、推進方向の最下流側に
ある連結ロッドは、推進ヘッドの推進方向上流端部に着
脱可能に連結され、各連結ロッドには、推進ヘッドの前
記通路に連通する通路が軸線方向に延びて形成される連
結ロッドと、(c)推進ヘッドおよび推進方向最上流側
にある連結ロッドを連結ロッドの軸線方向に押圧する押
圧手段と、(d)推進ヘッドおよび連結ロッドの前記通
路に、水を圧送する水供給源とを含むことを特徴とする
地中推進装置である。 また本発明は、(a)推進ヘッドであって、水を供給す
る通路が内部に形成され、外方に臨んで開口し、かつ前
記通路に連通する主ノズルが形成され、さらに外方に臨
んで開口し、かつ前記通路に連通する収納孔が形成され
る推進ヘッド本体と、収納孔に収納され、かつ収納孔か
ら部分的に外方に突出することができる移動体であっ
て、移動体の推進方向上流側の端部に開口する補助通路
に連通する補助ノズルが移動体の側部に開口して形成さ
れ、この補助ノズルは、移動体の収納孔への収納時に収
納孔内で閉じられ、移動体の前記突出時に収納孔の外方
にある移動体と、移動体に、推進ヘッド本体の内方に向
かうばね力を与え、このばね力は、ノズルの閉塞時にお
ける推進ヘッド本体の前記通路内の水の圧力によって移
動体が前記突出する状態になる値に選ばれるばねとを有
する推進ヘッドと、(b)複数本の連結ロッドであっ
て、各連結ロッドは、推進方向上流側にある連結ロッド
に着脱可能に順次的に連結され、推進方向の最下流側に
ある連結ロッドは、推進ヘッドの推進方向上流端部に着
脱可能に連結され、各連結ロッドには、推進ヘッドの前
記通路に連通する通路が軸線方向に延びて形成される連
結ロッドと、(c)推進ヘッドおよび推進方向最上流側
にある連結ロッドを連結ロッドの軸線方向に押圧する押
圧手段と、(d)推進ヘッドおよび連結ロッドの前記通
路に、水と空気とを含む混合流体を圧送する混合流体供
給源とを含むことを特徴とする地中推進装置である。 また本発明は、推進ヘッドの先端面は、推進ヘッドの軸
線に対して90度以外の角度で傾斜して形成され、押圧
手段は、推進ヘッドおよび連結ロッドを、押圧しつつ、
それらの軸線まわりに回転駆動することを特徴とする。
通路が内部に形成され、外方に臨んで開口し、かつ前記
通路に連通する主ノズルが形成され、さらに外方に臨ん
で開口し、かつ前記通路に連通する収納孔が形成される
推進ヘッド本体と、収納孔に収納され、かつ収納孔から
部分的に外方に突出することができる移動体であって、
移動体の推進方向上流側の端部に開口する補助通路に連
通する補助ノズルが移動体の側部に開口して形成され、
この補助ノズルは、移動体の収納孔への収納時に収納孔
内で閉じられ、移動体の前記突出時に収納孔の外方にあ
る移動体と、移動体に、推進ヘッド本体の内方に向かう
ばね力を与え、このばね力は、ノズルの閉塞時における
推進ヘッド本体の前記通路内の水の圧力によって移動体
が前記突出する状態になる値に選ばれるばねとを含むこ
とを特徴とする推進ヘッドである。 また本発明は、主ノズルおよび収納孔は、推進ヘッド本
体の推進方向下流側の先端面に臨んで形成されることを
特徴とする。 また本発明は、(a)推進ヘッドであって、水を供給す
る通路が内部に形成され、外方に臨んで開口し、かつ前
記通路に連通する主ノズルが形成され、さらに外方に臨
んで開口し、かつ前記通路に連通する収納孔が形成され
る推進ヘッド本体と、収納孔に収納され、かつ収納孔か
ら部分的に外方に突出することができる移動体であっ
て、移動体の推進方向上流側の端部に開口する補助通路
に連通する補助ノズルが移動体の側部に開口して形成さ
れ、この補助ノズルは、移動体の収納孔への収納時に収
納孔内で閉じられ、移動体の前記突出時に収納孔の外方
にある移動体と、移動体に、推進ヘッド本体の内方に向
かうばね力を与え、このばね力は、ノズルの閉塞時にお
ける推進ヘッド本体の前記通路内の水の圧力によって移
動体が前記突出する状態になる値に選ばれるばねとを有
する推進ヘッドと、(b)複数本の連結ロッドであっ
て、各連結ロッドは、推進方向上流側にある連結ロッド
に着脱可能に順次的に連結され、推進方向の最下流側に
ある連結ロッドは、推進ヘッドの推進方向上流端部に着
脱可能に連結され、各連結ロッドには、推進ヘッドの前
記通路に連通する通路が軸線方向に延びて形成される連
結ロッドと、(c)推進ヘッドおよび推進方向最上流側
にある連結ロッドを連結ロッドの軸線方向に押圧する押
圧手段と、(d)推進ヘッドおよび連結ロッドの前記通
路に、水を圧送する水供給源とを含むことを特徴とする
地中推進装置である。 また本発明は、(a)推進ヘッドであって、水を供給す
る通路が内部に形成され、外方に臨んで開口し、かつ前
記通路に連通する主ノズルが形成され、さらに外方に臨
んで開口し、かつ前記通路に連通する収納孔が形成され
る推進ヘッド本体と、収納孔に収納され、かつ収納孔か
ら部分的に外方に突出することができる移動体であっ
て、移動体の推進方向上流側の端部に開口する補助通路
に連通する補助ノズルが移動体の側部に開口して形成さ
れ、この補助ノズルは、移動体の収納孔への収納時に収
納孔内で閉じられ、移動体の前記突出時に収納孔の外方
にある移動体と、移動体に、推進ヘッド本体の内方に向
かうばね力を与え、このばね力は、ノズルの閉塞時にお
ける推進ヘッド本体の前記通路内の水の圧力によって移
動体が前記突出する状態になる値に選ばれるばねとを有
する推進ヘッドと、(b)複数本の連結ロッドであっ
て、各連結ロッドは、推進方向上流側にある連結ロッド
に着脱可能に順次的に連結され、推進方向の最下流側に
ある連結ロッドは、推進ヘッドの推進方向上流端部に着
脱可能に連結され、各連結ロッドには、推進ヘッドの前
記通路に連通する通路が軸線方向に延びて形成される連
結ロッドと、(c)推進ヘッドおよび推進方向最上流側
にある連結ロッドを連結ロッドの軸線方向に押圧する押
圧手段と、(d)推進ヘッドおよび連結ロッドの前記通
路に、水と空気とを含む混合流体を圧送する混合流体供
給源とを含むことを特徴とする地中推進装置である。 また本発明は、推進ヘッドの先端面は、推進ヘッドの軸
線に対して90度以外の角度で傾斜して形成され、押圧
手段は、推進ヘッドおよび連結ロッドを、押圧しつつ、
それらの軸線まわりに回転駆動することを特徴とする。
【0006】本発明に従えば、主ノズルが土壌によって
閉塞されない状態では、推進ヘッド本体に形成された収
納孔に移動体が収納されており、水供給源からの水の圧
力は、ばねのばね力に抗して移動体を収納孔の外方に少
なくとも部分的に突出して移動するに充分な圧力未満で
あり、水は推進ヘッド本体の主ノズルから供給されて推
進ヘッド本体と土壌との抵抗を減少させていわゆる無排
土式推進を行うことができる。 主ノズルが土壌によって目詰まりを生じると、水供給源
からの水の圧力が上昇し、これによって移動体は、ばね
のばね力に抗して収納孔から外方に変位し、これによっ
て水は移動体に形成されている補助ノズルから外方に噴
出される。したがって土壌と推進ヘッドとの抵抗が減少
されて無排土式推進が可能になる。このように主ノズル
が土壌などによって目詰まりを生じても、移動体の補助
ノズルから水が供給され、推進を続行し、土壌中に掘削
孔を形成することができる。 さらに本発明に従えば、水の代わりに混合流体供給源か
ら水と空気とを含む混合流体を圧送し、これによって推
進ヘッド本体に形成されている主ノズルが土壌によって
目詰まりを生じることを阻止し、たとえその主ノズルが
目詰まりを生じたとしても、移動体の補助ノズルの目詰
まりを防ぎ、このようにして主ノズルおよび補助ノズル
の土壌による目詰まりを防いで、無排土式推進を続行す
ることが可能になる。 さらに本発明に従えば、推進ヘッドの先端面は、推進ヘ
ッドの軸線に対して90度以外の角度θ1で傾斜し、こ
の推進ヘッドおよびそれに後続する連結ロッドをそれら
の軸線まわりに回転駆動することによって、推進ヘッド
を希望する方向に、たとえば直進方向に押圧して推進す
ることができ、または回転駆動することなく、屈曲させ
ることができる。
閉塞されない状態では、推進ヘッド本体に形成された収
納孔に移動体が収納されており、水供給源からの水の圧
力は、ばねのばね力に抗して移動体を収納孔の外方に少
なくとも部分的に突出して移動するに充分な圧力未満で
あり、水は推進ヘッド本体の主ノズルから供給されて推
進ヘッド本体と土壌との抵抗を減少させていわゆる無排
土式推進を行うことができる。 主ノズルが土壌によって目詰まりを生じると、水供給源
からの水の圧力が上昇し、これによって移動体は、ばね
のばね力に抗して収納孔から外方に変位し、これによっ
て水は移動体に形成されている補助ノズルから外方に噴
出される。したがって土壌と推進ヘッドとの抵抗が減少
されて無排土式推進が可能になる。このように主ノズル
が土壌などによって目詰まりを生じても、移動体の補助
ノズルから水が供給され、推進を続行し、土壌中に掘削
孔を形成することができる。 さらに本発明に従えば、水の代わりに混合流体供給源か
ら水と空気とを含む混合流体を圧送し、これによって推
進ヘッド本体に形成されている主ノズルが土壌によって
目詰まりを生じることを阻止し、たとえその主ノズルが
目詰まりを生じたとしても、移動体の補助ノズルの目詰
まりを防ぎ、このようにして主ノズルおよび補助ノズル
の土壌による目詰まりを防いで、無排土式推進を続行す
ることが可能になる。 さらに本発明に従えば、推進ヘッドの先端面は、推進ヘ
ッドの軸線に対して90度以外の角度θ1で傾斜し、こ
の推進ヘッドおよびそれに後続する連結ロッドをそれら
の軸線まわりに回転駆動することによって、推進ヘッド
を希望する方向に、たとえば直進方向に押圧して推進す
ることができ、または回転駆動することなく、屈曲させ
ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
推進ヘッド6を示す断面図である。土壌1には間隔をあ
けて一対の縦孔2,3を掘削し、この縦孔2,3間に本
発明に従う無排土式推進工法によって直線状または湾曲
した横に延びる掘削孔4を形成する。掘削孔4が土壌1
内に縦孔2,3間で掘削された後に、その掘削孔4内に
たとえば可撓性を有するポリエチレンなどの合成樹脂製
管を挿入し、土壌1内にその管を埋設する。これによっ
て土壌1を管路の埋設位置に沿って細長い掘削溝を形成
する必要がなく、省力化が可能となる。
推進ヘッド6を示す断面図である。土壌1には間隔をあ
けて一対の縦孔2,3を掘削し、この縦孔2,3間に本
発明に従う無排土式推進工法によって直線状または湾曲
した横に延びる掘削孔4を形成する。掘削孔4が土壌1
内に縦孔2,3間で掘削された後に、その掘削孔4内に
たとえば可撓性を有するポリエチレンなどの合成樹脂製
管を挿入し、土壌1内にその管を埋設する。これによっ
て土壌1を管路の埋設位置に沿って細長い掘削溝を形成
する必要がなく、省力化が可能となる。
【0008】地中推進装置5は基本的には、土壌1に押
込まれて推進する推進ヘッド6と、その推進ヘッド6に
後続する複数の直列に取外し可能に接続される連結ロッ
ド7と、掘進機8とを有し、推進機8は、推進ヘッド6
と連結ロッド7とを土壌1内に押込む。推進機8には、
水槽11からポンプ12によって水が吸引されて管路9
に供給される。ポンプ12は、たとえばピストンポンプ
または歯車ポンプなどであり、20〜30kg/cm2
の水圧で水を圧送する。推進ヘッド6は図2に示される
土壌1内に地中推進装置5の推進機8によって連結ロッ
ド7とともに押圧されて掘削孔4が形成される。
込まれて推進する推進ヘッド6と、その推進ヘッド6に
後続する複数の直列に取外し可能に接続される連結ロッ
ド7と、掘進機8とを有し、推進機8は、推進ヘッド6
と連結ロッド7とを土壌1内に押込む。推進機8には、
水槽11からポンプ12によって水が吸引されて管路9
に供給される。ポンプ12は、たとえばピストンポンプ
または歯車ポンプなどであり、20〜30kg/cm2
の水圧で水を圧送する。推進ヘッド6は図2に示される
土壌1内に地中推進装置5の推進機8によって連結ロッ
ド7とともに押圧されて掘削孔4が形成される。
【0009】推進ヘッド6は、推進ヘッド本体81と移
動体82とばね83とを含む。推進ヘッド本体81に
は、水を供給する通路37が形成され、先端面32に
は、掘進方向下流側(図1の左方)の外方に臨んで開口
する主ノズル35が複数個、形成される。水は、連結ロ
ッド7内を経て推進ヘッド6に供給されて、参照符19
で示されるように土壌1内に噴出されることによって、
土壌の推進ヘッド6および連結ロッド7による抵抗を減
少させ、掘削孔4の土壌を外部に排出することなく、い
わば無排土で推進することができる。推進ヘッド本体8
1には、水供給室38に連なって通路37が形成され、
その推進方向上流側の後端部64には、軸線33を有す
るめねじ39が形成される。
動体82とばね83とを含む。推進ヘッド本体81に
は、水を供給する通路37が形成され、先端面32に
は、掘進方向下流側(図1の左方)の外方に臨んで開口
する主ノズル35が複数個、形成される。水は、連結ロ
ッド7内を経て推進ヘッド6に供給されて、参照符19
で示されるように土壌1内に噴出されることによって、
土壌の推進ヘッド6および連結ロッド7による抵抗を減
少させ、掘削孔4の土壌を外部に排出することなく、い
わば無排土で推進することができる。推進ヘッド本体8
1には、水供給室38に連なって通路37が形成され、
その推進方向上流側の後端部64には、軸線33を有す
るめねじ39が形成される。
【0010】図3は推進ヘッド6の全体の構成を示す断
面図であり、図4は推進ヘッド6の推進方向54の下流
側から見た正面図であり、図5は図1の切断面線V−V
から見た断面図である。主ノズル35は、図4および図
5から明らかなように、主方向に等間隔をあけて配置さ
れてまた分散して配置される。主ノズル35は、推進ヘ
ッド6の軸線33に平行な通路34を経て水供給室38
に連通する。これらの通路34は軸線33に平行であ
る。先端面32は軸線33を含む平面内で角度θ1を成
し、この角度θ1は、たとえば90°未満の角度であ
り、たとえばθ1=30度であってもよい。
面図であり、図4は推進ヘッド6の推進方向54の下流
側から見た正面図であり、図5は図1の切断面線V−V
から見た断面図である。主ノズル35は、図4および図
5から明らかなように、主方向に等間隔をあけて配置さ
れてまた分散して配置される。主ノズル35は、推進ヘ
ッド6の軸線33に平行な通路34を経て水供給室38
に連通する。これらの通路34は軸線33に平行であ
る。先端面32は軸線33を含む平面内で角度θ1を成
し、この角度θ1は、たとえば90°未満の角度であ
り、たとえばθ1=30度であってもよい。
【0011】推進ヘッド本体81には、収納孔85が形
成される。この収納孔85は、案内孔86とピストン室
87とから成る。移動体82は、ロッド部88と、ピス
トン部89とから成り、軸線33に沿う外径が一様であ
り、しかもロッド部88に比べてピストン部89は大径
に形成される。ピストン室87の段差90とピストン8
9との間には、ばね83が介在される。ピストン89
は、もう1つの段差91に当接する。移動体82には、
水供給室38に臨む第1通路93と、この第1通路93
に連通し、ロッド部88の半径方向に沿って延びる第2
通路94が形成され、第2通路94には補助ノズル95
が連なる。補助ノズル95は、ばね83のばね力によっ
て移動体82が収納孔85内に収納されている状態で、
その案内孔86によって閉塞される。
成される。この収納孔85は、案内孔86とピストン室
87とから成る。移動体82は、ロッド部88と、ピス
トン部89とから成り、軸線33に沿う外径が一様であ
り、しかもロッド部88に比べてピストン部89は大径
に形成される。ピストン室87の段差90とピストン8
9との間には、ばね83が介在される。ピストン89
は、もう1つの段差91に当接する。移動体82には、
水供給室38に臨む第1通路93と、この第1通路93
に連通し、ロッド部88の半径方向に沿って延びる第2
通路94が形成され、第2通路94には補助ノズル95
が連なる。補助ノズル95は、ばね83のばね力によっ
て移動体82が収納孔85内に収納されている状態で、
その案内孔86によって閉塞される。
【0012】先端面32には、収納孔85の案内孔86
を囲んで大略的に円形または楕円形などの凹所96が形
成される。第2通路94は、軸線33を中心に図5に明
らかに示されるように周方向に90°の間隔をあけて形
成される。
を囲んで大略的に円形または楕円形などの凹所96が形
成される。第2通路94は、軸線33を中心に図5に明
らかに示されるように周方向に90°の間隔をあけて形
成される。
【0013】推進ヘッド6が土壌1内に推進機8によっ
て打ち込まれて推進してゆく状態において、主ノズル3
5が土壌1によって目詰まりを生じたとき、水ポンプ1
2による水供給室38の水圧が上昇し、これによって移
動体82のピストン89がばね83のばね力に抗して図
1の左方に変位し、図6の状態となる。これによって移
動体82に形成されている。補助ノズル95が推進ヘッ
ド本体81の先端面32に形成された凹所96から外方
に突出して補助ノズル95が開かれる。そのため水供給
室38内の高圧力の水は移動体82の第1通路93から
第2通路94を経て補助ノズル95から凹所96を経て
外部に噴出される。そのため土壌1が軟化され、推進ヘ
ッド6と土壌1との抵抗が減少され、推進作業を続行す
ることができる。補助ノズル95の軸線は、先端面32
および凹所96の表面に平行に形成される。したがって
移動体85がばね83のばね力に抗して突出して図6の
状態になったとき、補助ノズル95は一斉に凹所96か
ら突出して開かれた状態となり、水が円滑に噴射され、
土壌1を充分に軟化し、掘進を容易にすることができ
る。
て打ち込まれて推進してゆく状態において、主ノズル3
5が土壌1によって目詰まりを生じたとき、水ポンプ1
2による水供給室38の水圧が上昇し、これによって移
動体82のピストン89がばね83のばね力に抗して図
1の左方に変位し、図6の状態となる。これによって移
動体82に形成されている。補助ノズル95が推進ヘッ
ド本体81の先端面32に形成された凹所96から外方
に突出して補助ノズル95が開かれる。そのため水供給
室38内の高圧力の水は移動体82の第1通路93から
第2通路94を経て補助ノズル95から凹所96を経て
外部に噴出される。そのため土壌1が軟化され、推進ヘ
ッド6と土壌1との抵抗が減少され、推進作業を続行す
ることができる。補助ノズル95の軸線は、先端面32
および凹所96の表面に平行に形成される。したがって
移動体85がばね83のばね力に抗して突出して図6の
状態になったとき、補助ノズル95は一斉に凹所96か
ら突出して開かれた状態となり、水が円滑に噴射され、
土壌1を充分に軟化し、掘進を容易にすることができ
る。
【0014】図7は、連結ロッドの側面図であり、図8
はその連結ロッド7の推進方向下流側から見た正面図で
あり、図9は連結ロッド7の推進方向上流側から見た背
面図である。これらの図面を参照して、連結ロッド7は
大略的に直円筒状に形成され、その先端部41にはおね
じ42が刻設される。連結ロッド7の後端部43の外周
面にはスパナなどの掛合面44が形成され、たとえばこ
の実施例では、その外形が連結ロッド7の一直線状の軸
線45を中心とする六角柱状に形成される。後端部43
には、めねじ45が刻設される。推進ヘッド6の後端部
64もまた、連結ロッド7の後端部43と同様な構成を
有する。連結ロッド7には、軸線45に同軸の通路46
が形成されており、この通路46は推進ヘッド6の通路
38に連通する。
はその連結ロッド7の推進方向下流側から見た正面図で
あり、図9は連結ロッド7の推進方向上流側から見た背
面図である。これらの図面を参照して、連結ロッド7は
大略的に直円筒状に形成され、その先端部41にはおね
じ42が刻設される。連結ロッド7の後端部43の外周
面にはスパナなどの掛合面44が形成され、たとえばこ
の実施例では、その外形が連結ロッド7の一直線状の軸
線45を中心とする六角柱状に形成される。後端部43
には、めねじ45が刻設される。推進ヘッド6の後端部
64もまた、連結ロッド7の後端部43と同様な構成を
有する。連結ロッド7には、軸線45に同軸の通路46
が形成されており、この通路46は推進ヘッド6の通路
38に連通する。
【0015】縦孔2内に推進機8を設置し、土壌1を推
進するにあたり、まず、推進ヘッド6を推進機8で押圧
しつつ回転して土壌1内に押込み、次にその推進ヘッド
6の後端部64のめねじ39に連結ロッド7の先端部4
1のおねじ42を螺合し、推進機8によって後端部43
の掛合面44を角変位して回転しつつ、土壌1内に連結
ロッド7を押込む。さらにその連結ロッド7の後端部4
3のめねじ45に、新たな連結ロッド7の先端部41の
おねじ42を螺合して継ぎ足し、このようにして順次的
に連結ロッド7を継ぎ足しながら、土壌1内に推進ロッ
ド6および連結ロッド7を押込んで推進し、掘削孔4を
形成する。
進するにあたり、まず、推進ヘッド6を推進機8で押圧
しつつ回転して土壌1内に押込み、次にその推進ヘッド
6の後端部64のめねじ39に連結ロッド7の先端部4
1のおねじ42を螺合し、推進機8によって後端部43
の掛合面44を角変位して回転しつつ、土壌1内に連結
ロッド7を押込む。さらにその連結ロッド7の後端部4
3のめねじ45に、新たな連結ロッド7の先端部41の
おねじ42を螺合して継ぎ足し、このようにして順次的
に連結ロッド7を継ぎ足しながら、土壌1内に推進ロッ
ド6および連結ロッド7を押込んで推進し、掘削孔4を
形成する。
【0016】図10を参照して、推進ヘッド6の先端面
32が前述のように角度θ1を有しており、これによっ
て推進ヘッド6および連結ロッド7を希望する方向に、
たとえば直進方向に、または屈曲する方向に推進するこ
とができる理由を述べる。推進ヘッド6に、その軸線3
3に沿って図10(1)に示されるように矢符48の方
向に押圧力を作用すると、先端面32には土壌1によっ
て力F49が作用し、これによって先端面32には垂直
な分力F50が作用する。また軸線33まわりに推進ヘ
ッド6を180度回転した状態は図10(2)に示され
ており、このとき先端面32には垂直方向な分力F50
aが作用する。このようにして推進ヘッド6を軸線33
まわりに角変位しつつ土壌1内に押圧することによっ
て、分力F50,F50aに拘わらず、推進ヘッド6を
その軸線33に平行に直進方向に土壌1中に押込んで推
進することができる。またこの推進ヘッド6を360度
未満の角度だけ回転して角変位し、推進ヘッド6、した
がって連結ロッド7を希望するように湾曲して土壌1内
を推進することもまた、可能である。
32が前述のように角度θ1を有しており、これによっ
て推進ヘッド6および連結ロッド7を希望する方向に、
たとえば直進方向に、または屈曲する方向に推進するこ
とができる理由を述べる。推進ヘッド6に、その軸線3
3に沿って図10(1)に示されるように矢符48の方
向に押圧力を作用すると、先端面32には土壌1によっ
て力F49が作用し、これによって先端面32には垂直
な分力F50が作用する。また軸線33まわりに推進ヘ
ッド6を180度回転した状態は図10(2)に示され
ており、このとき先端面32には垂直方向な分力F50
aが作用する。このようにして推進ヘッド6を軸線33
まわりに角変位しつつ土壌1内に押圧することによっ
て、分力F50,F50aに拘わらず、推進ヘッド6を
その軸線33に平行に直進方向に土壌1中に押込んで推
進することができる。またこの推進ヘッド6を360度
未満の角度だけ回転して角変位し、推進ヘッド6、した
がって連結ロッド7を希望するように湾曲して土壌1内
を推進することもまた、可能である。
【0017】図11は推進機8の平面図であり、図12
は推進機8の側面図であり、図13は推進機8の正面図
である。これらの図面を参照して、推進機8の本体53
には、推進方向54に沿って軸線55を含む一水平面内
で相互に平行な軸線56,57上に軸線を有する位置決
め部材58,59が推進方向54の上流側と下流側で左
右にそれぞれ配置される。これらの位置決め部材58,
59は、本体53のめねじに螺合するねじ棒60,61
を有し、仮想線58a,59aに突出して縦孔2の推進
方向54の上流側の内面2aと下流側の内面2bとに当
接して位置決めされ、縦孔2に本体53が固定される。
本体53には、推進方向54に沿って軸線55に平行な
一対の案内レール62が固定される。案内レール62の
軸線は一平面内で平行であり、軸線55を含む平面と一
対の案内レール62の軸線を含む一平面との交線はこれ
らの案内レール62の軸線に平行である。
は推進機8の側面図であり、図13は推進機8の正面図
である。これらの図面を参照して、推進機8の本体53
には、推進方向54に沿って軸線55を含む一水平面内
で相互に平行な軸線56,57上に軸線を有する位置決
め部材58,59が推進方向54の上流側と下流側で左
右にそれぞれ配置される。これらの位置決め部材58,
59は、本体53のめねじに螺合するねじ棒60,61
を有し、仮想線58a,59aに突出して縦孔2の推進
方向54の上流側の内面2aと下流側の内面2bとに当
接して位置決めされ、縦孔2に本体53が固定される。
本体53には、推進方向54に沿って軸線55に平行な
一対の案内レール62が固定される。案内レール62の
軸線は一平面内で平行であり、軸線55を含む平面と一
対の案内レール62の軸線を含む一平面との交線はこれ
らの案内レール62の軸線に平行である。
【0018】案内レール62には、移動体63が案内レ
ール62に沿って推進方向54の前後に変位可能に設け
られる。推進ヘッド6の推進方向54上流側の端部64
の掛合面および連結ロッド7の推進方向54上流側の端
部43の掛合面44には、ソケット65の掛合内面が掛
合される。この掛合面44は、六角形である。掛合面6
5の軸線は、前記軸線55に一致する。ソケット65
は、油圧モータ66によって軸線55まわりに回転駆動
される。ソケット65には、掛合面44に掛合する掛合
内面67が形成される。
ール62に沿って推進方向54の前後に変位可能に設け
られる。推進ヘッド6の推進方向54上流側の端部64
の掛合面および連結ロッド7の推進方向54上流側の端
部43の掛合面44には、ソケット65の掛合内面が掛
合される。この掛合面44は、六角形である。掛合面6
5の軸線は、前記軸線55に一致する。ソケット65
は、油圧モータ66によって軸線55まわりに回転駆動
される。ソケット65には、掛合面44に掛合する掛合
内面67が形成される。
【0019】移動体63を案内レール62に沿って推進
方向54下流側に押込むために、連結端68が、移動体
63の側方に突出して設けられ、この連結端68には、
ラチェット形のハンドル69の連結部70が着脱可能に
連結される。ハンドル69のラチェット70の爪の位置
を角変位して調整することによって、ハンドル69の往
復角変位操作によって、移動体63を推進方向54に、
またはその逆方向に移動体63に力を作用することがで
きる。ソケット65に関連して、管路9からの水が推進
ヘッド6および連結ロッド7の各通路38,46に供給
されるように、回転管継手を用いて構成される。
方向54下流側に押込むために、連結端68が、移動体
63の側方に突出して設けられ、この連結端68には、
ラチェット形のハンドル69の連結部70が着脱可能に
連結される。ハンドル69のラチェット70の爪の位置
を角変位して調整することによって、ハンドル69の往
復角変位操作によって、移動体63を推進方向54に、
またはその逆方向に移動体63に力を作用することがで
きる。ソケット65に関連して、管路9からの水が推進
ヘッド6および連結ロッド7の各通路38,46に供給
されるように、回転管継手を用いて構成される。
【0020】図14は、ハンドル69によって操作され
る接続端68に関連する構成を示す簡略化した断面図で
ある。一方の案内レール62にはラック73が刻設さ
れ、このラック73にはピニオン74が螺合する。ピニ
オン74にはウォームホイル75が同軸に固定される。
ウォームホイル75に螺合するウォーム76は、連結端
68に同軸に固定されて回転自在に設けられる。こうし
てハンドル69を往復操作させて連結端68をその軸線
まわりに一方向に角変位することによって、ウォーム7
6を回転し、ウォームホイル75が回転駆動されてピニ
オン74はラック73に噛合った状態で移動体63が推
進方向54に移動して押込むことができ、またその逆方
向に移動して連結ロッド7および推進ヘッド6を引抜く
こともまた可能である。この引抜き時には、めねじ3
9,45に螺合するねじ棒が、ソケット65に代えて用
いられる。
る接続端68に関連する構成を示す簡略化した断面図で
ある。一方の案内レール62にはラック73が刻設さ
れ、このラック73にはピニオン74が螺合する。ピニ
オン74にはウォームホイル75が同軸に固定される。
ウォームホイル75に螺合するウォーム76は、連結端
68に同軸に固定されて回転自在に設けられる。こうし
てハンドル69を往復操作させて連結端68をその軸線
まわりに一方向に角変位することによって、ウォーム7
6を回転し、ウォームホイル75が回転駆動されてピニ
オン74はラック73に噛合った状態で移動体63が推
進方向54に移動して押込むことができ、またその逆方
向に移動して連結ロッド7および推進ヘッド6を引抜く
こともまた可能である。この引抜き時には、めねじ3
9,45に螺合するねじ棒が、ソケット65に代えて用
いられる。
【0021】水供給室38には、上述の本発明の実施の
一形態では、水だけが供給されているけれども、本発明
の実施の他の形態では、水と、微細な気泡化された圧縮
空気との混合流体が供給されるようにされてもよい。こ
の実施の一形態では、水ポンプ12からの水と圧縮空気
供給源からの空気とを混合するミキサが配置され、この
ミキサ内では水が供給されるケーシング内で、多孔板を
経て圧縮空気が噴出され、こうして微細な空気の気泡を
含む水の混合流体が得られ、この混合流体を推進機8に
おいて連結ロッド7から推進ヘッド6の水供給室38に
供給する。これによって主ノズル35が土壌によって目
詰まりを生じることを抑制することができ、また補助ノ
ズル95が土壌によって目詰まりをすることを抑制する
ことができる。このとき、空気圧縮機によって供給され
る空気の空気圧は、水圧、たとえば20〜30kg/c
m2よりもたとえば約0.1kg/cm2だけ高く定めら
れる。
一形態では、水だけが供給されているけれども、本発明
の実施の他の形態では、水と、微細な気泡化された圧縮
空気との混合流体が供給されるようにされてもよい。こ
の実施の一形態では、水ポンプ12からの水と圧縮空気
供給源からの空気とを混合するミキサが配置され、この
ミキサ内では水が供給されるケーシング内で、多孔板を
経て圧縮空気が噴出され、こうして微細な空気の気泡を
含む水の混合流体が得られ、この混合流体を推進機8に
おいて連結ロッド7から推進ヘッド6の水供給室38に
供給する。これによって主ノズル35が土壌によって目
詰まりを生じることを抑制することができ、また補助ノ
ズル95が土壌によって目詰まりをすることを抑制する
ことができる。このとき、空気圧縮機によって供給され
る空気の空気圧は、水圧、たとえば20〜30kg/c
m2よりもたとえば約0.1kg/cm2だけ高く定めら
れる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、推進ヘッド本体に形成
されている主ノズルが土壌によって目詰まりを生じたと
き、移動体がばねのばね力に抗して水供給源からの圧力
によって変位して補助ノズルから水が供給されるので、
掘削孔を土壌に推進して形成する作業を中断することな
く、円滑に続行することができ、効率が向上される。
されている主ノズルが土壌によって目詰まりを生じたと
き、移動体がばねのばね力に抗して水供給源からの圧力
によって変位して補助ノズルから水が供給されるので、
掘削孔を土壌に推進して形成する作業を中断することな
く、円滑に続行することができ、効率が向上される。
【0023】また本発明は、推進ヘッドの先端面は、推
進ヘッドの軸線に対して90度以外の角度で傾斜して形
成されおり、この推進ヘッドを押圧しつつ軸線まわりに
360度以上、または360度未満だけ回転駆動して、
推進ヘッドの先端面に作用する土壌の反力を利用し、推
進ヘッドを希望する方向に、たとえば直進方向に推進
し、または湾曲して推進することが可能になる。
進ヘッドの軸線に対して90度以外の角度で傾斜して形
成されおり、この推進ヘッドを押圧しつつ軸線まわりに
360度以上、または360度未満だけ回転駆動して、
推進ヘッドの先端面に作用する土壌の反力を利用し、推
進ヘッドを希望する方向に、たとえば直進方向に推進
し、または湾曲して推進することが可能になる。
【0024】さらに本発明によれば、水に代えて水と空
気とを含む混合流体を供給することによって推進ヘッド
本体と移動体とにそれぞれ形成されている主ノズルおよ
び補助ノズルが土壌によって目詰まりを生じることを防
ぎ、作業性が良好となり安定した掘進作業を長距離にわ
たって続行することができる。
気とを含む混合流体を供給することによって推進ヘッド
本体と移動体とにそれぞれ形成されている主ノズルおよ
び補助ノズルが土壌によって目詰まりを生じることを防
ぎ、作業性が良好となり安定した掘進作業を長距離にわ
たって続行することができる。
【図1】本発明の実施の一形態の推進ヘッド6の一部の
断面図である。
断面図である。
【図2】推進ヘッド6を備える地中推進装置5の全体の
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図3】推進ヘッド6の全体の構成を示す断面図であ
る。
る。
【図4】推進ヘッド6の推進方向54下流側から見た正
面図である。
面図である。
【図5】図1の切断面線V−Vから見た断面図である。
【図6】図1〜図5に示される本発明の実施の一形態に
おける推進ヘッド6の動作を説明するための断面図であ
る。
おける推進ヘッド6の動作を説明するための断面図であ
る。
【図7】連結ロッド7の側面図である。
【図8】連結ロッド7の推進方向下流側から見た正面図
である。
である。
【図9】連結ロッド7の推進方向上流側から見た背面図
である。
である。
【図10】推進ヘッド6の土壌1内における推進状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図11】推進機8の平面図である。
【図12】推進機8の側面図である。
【図13】推進機8の正面図である。
【図14】接続端68に関連する移動体63の移動のた
めの構成を示す簡略化した図である。
めの構成を示す簡略化した図である。
1 土壌 4 掘削孔 5 地中推進装置 6 推進ヘッド 7 連結ロッド 8 推進機 32 先端面 33 軸線 34,37 通路 35 主ノズル 38 水供給室 39 めねじ 81 推進ヘッド本体 82 移動体 83 ばね 85 収納孔 86 案内孔 87 ピストン室 88 ロッド部 89 ピストン部 90 段差 93 通路 94 第2通路 95 補助ノズル 96 凹所
Claims (5)
- 【請求項1】 水を供給する通路が内部に形成され、外
方に臨んで開口し、かつ前記通路に連通する主ノズルが
形成され、さらに外方に臨んで開口し、かつ前記通路に
連通する収納孔が形成される推進ヘッド本体と、 収納孔に収納され、かつ収納孔から部分的に外方に突出
することができる移動体であって、移動体の推進方向上
流側の端部に開口する補助通路に連通する補助ノズルが
移動体の側部に開口して形成され、この補助ノズルは、
移動体の収納孔への収納時に収納孔内で閉じられ、移動
体の前記突出時に収納孔の外方にある移動体と、 移動体に、推進ヘッド本体の内方に向かうばね力を与
え、このばね力は、ノズルの閉塞時における推進ヘッド
本体の前記通路内の水の圧力によって移動体が前記突出
する状態になる値に選ばれるばねとを含むことを特徴と
する推進ヘッド。 - 【請求項2】 主ノズルおよび収納孔は、推進ヘッド本
体の推進方向下流側の先端面に臨んで形成されることを
特徴とする請求項1記載の推進ヘッド。 - 【請求項3】 (a)推進ヘッドであって、 水を供給する通路が内部に形成され、外方に臨んで開口
し、かつ前記通路に連通する主ノズルが形成され、さら
に外方に臨んで開口し、かつ前記通路に連通する収納孔
が形成される推進ヘッド本体と、 収納孔に収納され、かつ収納孔から部分的に外方に突出
することができる移動体であって、移動体の推進方向上
流側の端部に開口する補助通路に連通する補助ノズルが
移動体の側部に開口して形成され、この補助ノズルは、
移動体の収納孔への収納時に収納孔内で閉じられ、移動
体の前記突出時に収納孔の外方にある移動体と、 移動体に、推進ヘッド本体の内方に向かうばね力を与
え、このばね力は、ノズルの閉塞時における推進ヘッド
本体の前記通路内の水の圧力によって移動体が前記突出
する状態になる値に選ばれるばねとを有する推進ヘッド
と、 (b)複数本の連結ロッドであって、各連結ロッドは、
推進方向上流側にある連結ロッドに着脱可能に順次的に
連結され、推進方向の最下流側にある連結ロッドは、推
進ヘッドの推進方向上流端部に着脱可能に連結され、各
連結ロッドには、推進ヘッドの前記通路に連通する通路
が軸線方向に延びて形成される連結ロッドと、 (c)推進ヘッドおよび推進方向最上流側にある連結ロ
ッドを連結ロッドの軸線方向に押圧する押圧手段と、 (d)推進ヘッドおよび連結ロッドの前記通路に、水を
圧送する水供給源とを含むことを特徴とする地中推進装
置。 - 【請求項4】 (a)推進ヘッドであって、 水を供給する通路が内部に形成され、外方に臨んで開口
し、かつ前記通路に連通する主ノズルが形成され、さら
に外方に臨んで開口し、かつ前記通路に連通する収納孔
が形成される推進ヘッド本体と、 収納孔に収納され、かつ収納孔から部分的に外方に突出
することができる移動体であって、移動体の推進方向上
流側の端部に開口する補助通路に連通する補助ノズルが
移動体の側部に開口して形成され、この補助ノズルは、
移動体の収納孔への収納時に収納孔内で閉じられ、移動
体の前記突出時に収納孔の外方にある移動体と、 移動体に、推進ヘッド本体の内方に向かうばね力を与
え、このばね力は、ノズルの閉塞時における推進ヘッド
本体の前記通路内の水の圧力によって移動体が前記突出
する状態になる値に選ばれるばねとを有する推進ヘッド
と、 (b)複数本の連結ロッドであって、各連結ロッドは、
推進方向上流側にある連結ロッドに着脱可能に順次的に
連結され、推進方向の最下流側にある連結ロッドは、推
進ヘッドの推進方向上流端部に着脱可能に連結され、各
連結ロッドには、推進ヘッドの前記通路に連通する通路
が軸線方向に延びて形成される連結ロッドと、 (c)推進ヘッドおよび推進方向最上流側にある連結ロ
ッドを連結ロッドの軸線方向に押圧する押圧手段と、 (d)推進ヘッドおよび連結ロッドの前記通路に、水と
空気とを含む混合流体を圧送する混合流体供給源とを含
むことを特徴とする地中推進装置。 - 【請求項5】 推進ヘッドの先端面は、推進ヘッドの軸
線に対して90度以外の角度で傾斜して形成され、 押圧手段は、推進ヘッドおよび連結ロッドを、押圧しつ
つ、それらの軸線まわりに回転駆動することを特徴とす
る請求項3または4に記載の地中推進装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33554195A JPH09177481A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 推進ヘッドおよびそれを用いる地中推進装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33554195A JPH09177481A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 推進ヘッドおよびそれを用いる地中推進装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09177481A true JPH09177481A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18289736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33554195A Pending JPH09177481A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 推進ヘッドおよびそれを用いる地中推進装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09177481A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100447871B1 (ko) * | 2002-02-04 | 2004-09-16 | 주식회사 구룡건설 | 비배토식 강관 수평압입공법의 강관압입장치 |
KR100447872B1 (ko) * | 2002-02-09 | 2004-09-16 | 주식회사 구룡건설 | 비배토식 강관 수평압입공법의 강관압입장치 |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP33554195A patent/JPH09177481A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100447871B1 (ko) * | 2002-02-04 | 2004-09-16 | 주식회사 구룡건설 | 비배토식 강관 수평압입공법의 강관압입장치 |
KR100447872B1 (ko) * | 2002-02-09 | 2004-09-16 | 주식회사 구룡건설 | 비배토식 강관 수평압입공법의 강관압입장치 |
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