JP3230419B2 - プル型クラッチの給脂ホース取付け構造及びその組み付け方法 - Google Patents

プル型クラッチの給脂ホース取付け構造及びその組み付け方法

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JP3230419B2
JP3230419B2 JP24290795A JP24290795A JP3230419B2 JP 3230419 B2 JP3230419 B2 JP 3230419B2 JP 24290795 A JP24290795 A JP 24290795A JP 24290795 A JP24290795 A JP 24290795A JP 3230419 B2 JP3230419 B2 JP 3230419B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プル型クラッチの
クラッチシフタへの給脂ホース取付け構造、特に車両の
動力伝達系内に搭載されるプル型クラッチのクラッチシ
フタへの給脂ホース取付け構造及びその組み付け方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両の動力伝達系にはエンジン回転を断
続操作可能に駆動輪側に伝達するクラッチが装着され
る。この種のクラッチの内で、乾式クラッチは断続操作
に伴うエネルギロスが比較的少なく、各種車両の動力伝
達系に多用されている。ここで、比較的大出力を断続操
作可能なプル型複板クラッチを図7に沿って説明する。
【0003】このプル型複板クラッチCは、エンジン回
転力を受けるフライホイール1を備え、同フライホイー
ルにクラッチカバー2が一体的に結合され、クラッチカ
バー2の内周壁にダイアフラムスプリング3の外周縁が
当接する。ダイアフラムスプリング3の内縁部にはクラ
ッチシフタ4の前筒401が係合され、ダイアフラムス
プリング3の中央部分には同部分をプレッシャプレート
5に連結するボルト6が連結される。なお、クラッチシ
フタ4の後筒402はハウジング7と一体の筒状のベア
リングキャップ8に摺動自在に嵌挿される。
【0004】ベアリングキャップ8の下方に位置し、ハ
ウジング7の内壁にはレリーズシャフト9が枢支され
る。レリーズシャフトは水平方向に向けて支持され、こ
れにはレリーズフォーク10が一体結合される。レリー
ズフォーク10の回動端にはローラ11が枢支され、こ
れはクラッチシフタ4の後筒402上の両側部の耳部4
03に当接する。なお、ダイアフラムスプリング3側の
一対のプレッシャプレート5と、メインドライブシャフ
ト13側の一対のディスク14とは相対的に接離可能に
装備される。
【0005】このようなプル型複板クラッチCは図示し
ないクラッチペダルの踏み込み操作力を受けてレリーズ
シャフト9と一体のレリーズフォーク10が揺動し、ク
ラッチシフタ4を引っ張り、ベアリングキャップ8上の
クラッチシフタ4を接位置P0より断位置P1に移動さ
せる。これに連動しダイアフラムスプリング3が移動し
てクラッチが切られる。これと逆に、クラッチペダルの
踏み込み操作力が解除されると、ダイアフラムスプリン
グ3が実線位置に弾性力で戻り、クラッチが接合方向に
作動し、ベアリングキャップ8上のクラッチシフタ4が
断位置P1より接位置P0に移動する。このように、ク
ラッチの断接作動に伴い、ベアリングキャップ8上でク
ラッチシフタ4が摺動し、クラッチシフタ4自体もレリ
ーズベアリング15を介して前筒と後筒間で相対的に回
転することより、この部分には潤滑用のグリースが供給
される。
【0006】この場合、クラッチシフタ4の後筒402
にグリースホース16が連結され、同グリースホースに
よってクラッチシフタ4内の油路17に供給されたグリ
ースが各摺接部分に供給される。このグリースホース1
6はハウジング7の透孔18を通過し、外部に導かれ、
その先端には図示しない常閉弁付きのニップルが結合さ
れ、同部に適時に図示しない給脂源が連結される。この
透孔18にはゴム製のグロメット19が嵌着され、この
グロメット19によりグリースホース16を支持し、透
孔18をシールしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンと
トランスミッションとを連結するカップリング組立て時
において、エンジン側のフライホイール1にはクラッチ
カバー2が一体的に結合され、この状態のクラッチカバ
ー2にはクラッチシフタ4が前以て連結されている。こ
れに対し、トランスミッション側のメインドライブシャ
フト13をクラッチシフタ4及びクラッチカバー2側に
挿通させる際に、クラッチシフタ4の外筒上の両側部の
耳部403にハウジング7側のレリーズフォーク10の
先端を同時に係合させる必要がある。ところが、クラッ
チシフタ4の外筒は自由に回転し、その耳部403を水
平方向に位置規制出来ず、これにレリーズフォーク10
の先端を係合させる作業には多くの時間を要し、高い生
産性が得られない。
【0008】更に、車両のクラッチシフタ4内への給脂
作業時に、通常は車体下部より給脂作業する場合が多い
が、一般にはグリースホース16はハウジング7の上方
の透孔18の近傍に延出され、引き出された部分の先端
に常閉弁付きのニップルを配しており、同部を用いての
給脂作業には手間取ることが多く、特に、グリースをク
ラッチシフタ4側に導く上で、グリースホース16を折
曲し管路を閉鎖することがないように保持する必要があ
り、この点でも作業性の改善が望まれていた。更に、ベ
アリングキャップ8上でクラッチシフタ4が摺動する
と、これに連動してグリースホース16の縦向き管部1
61も弾性変位する必要があり、縦向き管部161は湾
曲状態でハウジング7内に収容されている。ところが、
このハウジング7内は、高温化し易く、グリースホース
16は十分な耐熱性を要求され、その分コスト高とな
る。
【0009】第1発明の目的はエンジンとトランスミッ
ションとを連結するカップリング組立て作業時の作業性
を改善出来、第2発明の目的は給脂作業性を改善出来、
第3発明の目的は耐久性の向上を図れるクラッチの給脂
ホース取付け構造及びクラッチの組み付け方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、プル型クラッチの給脂ホース
取付け構造において、上記給脂ホースの一端がクラッチ
シフタの鉛直方向上部に設けられた給脂口に接続し、上
記給脂ホースはクラッチハウジングの鉛直方向上部に穿
設された透孔を通過し保持具により上記クラッチハウジ
ング外周形状に沿って保持されるとともに、上記給脂ホ
ースは上記クラッチシフタと上記クラッチハウジングと
が分離した状態でも上記給脂ホースの他端が上記透孔か
ら上記クラッチハウジング外方へ延在する長さを有する
ことを特徴とする。
【0011】また、一端がグロメットを介して上記透孔
に取付けられ他端が少なくとも水平方向より下方に開口
するとともに、上記給脂ホースをその内側に遊嵌するガ
イドパイプをさらに備えてもよい。
【0012】さらにまた、上記ガイドパイプは上記グリ
ースホースの他端が下方に引っ張られる方向に沿って湾
曲形成してもよい。
【0013】また、上記給脂口と上記透孔の間の上記給
脂ホースにコイル状に形成された金属部材が巻装しても
よい。
【0014】請求項の発明は、請求項1記載のプル型
クラッチの給脂ホース取付け構造において、クラッチハ
ウジングに穿設され上記給脂ホースが挿入される透孔
と、一端が上記透孔に取付けられ他端が少なくとも水平
方向より下方に開口するとともに、上記給脂ホースをそ
の内側に遊挿するガイドパイプと、を有することを特徴
とする。
【0015】また、垂直方向に鉛直する方向にガイドす
るガイド部を備えたパイプと、を有してもよい。
【0016】さらにまた、上記透孔がクラッチハウジン
グ鉛直上部に設けられてもよい。
【0017】請求項の発明は、請求項1記載のプル型
クラッチの給脂ホース取付け構造において、クラッチハ
ウジングに穿設され上記給脂ホースが挿入される透孔
と、上記給脂ホースの上記クラッチシフタへの取付け口
である給脂口と、上記給脂口と上記透孔の間の上記給脂
ホースを被覆する耐熱弾性部材とを有することを特徴と
する。
【0018】また、上記耐熱弾性部材がコイル状に形成
された金属部材であり、同金属部材が上記給脂ホースに
巻装されてもよい。請求項4の発明は、請求項2記載の
クラッチの給脂ホース取付け構造において、 クラッチハ
ウジングに穿設され上記給脂ホースが挿入される透孔
と、 上記給脂ホースの上記クラッチシフタへの取付け口
である給脂口と、 上記給脂口と上記透孔の間の上記給脂
ホースを被覆する耐熱弾性部材とを有することを特徴と
する。
【0019】請求項の方法発明は、プル型クラッチの
クラッチシフタに潤滑油を供給する給脂ホースの長さを
十分に長くとり、上記プル型クラッチと一体に設けられ
た上記クラッチシフタの潤滑油給脂口に上記給脂ホース
の一端を取付けた後、上記給脂ホースをクラッチハウジ
ングの鉛直方向上部に穿設された透孔に挿入して上記ク
ラッチハウジング外部に引き回すと共に、同給脂ホース
の他端を上記クラッチハウジングの外周形状に沿って下
方に引っ張りながら上記クラッチシフタ及び上記プル型
クラッチを上記クラッチハウジングに組み付けることを
特徴とする。
【0020】
【実施例】図1には本発明の第1実施例としてのプル型
クラッチのクラッチシフタへの給脂ホース取付け構造を
装備するプル型複板クラッチC1を示した。ここでのプ
ル型複板クラッチC1は、図7に示すプル型複板クラッ
チCと比較し、クラッチシフタへの給脂ホース取付け構
造を成す構成部材を除くと同一部材が多く、ここでは同
一部材には同一符号を付し、重複説明を略す。図2に示
すように、このプル型複板クラッチC1はシリンダブロ
ック20と図示しない変速機との間に配備され、シリン
ダブロック20の連結部21と図示しない変速機ケーシ
ングとを一体的に連結するクラッチハウジング(以後単
にハウジングと記す)25を備える。ハウジング25は
椀状の主部251と、その一端側に形成され連結部21
と嵌合しボルト止めされる環状フランジ252と、主部
251の他端側に形成され、図示しない変速機とボルト
止めされる変速機側フランジ253とで構成される。
【0021】主部251の中央壁には後述のクラッチシ
フタ4を外嵌するベアリングキャップ8が突出し形成さ
れ、そのベアリングキャップ8内には変速機側に回転を
伝達するメインドライブシャフト13が遊嵌される。主
部251の鉛直方向上部には透孔254が穿設され、透
孔254は板状蓋26で閉鎖されている。シリンダブロ
ック20側に支持されエンジン回転力を伝達するフライ
ホイール1は、これにクラッチカバー2が一体的に結合
され、クラッチカバー2の内周壁にダイアフラムスプリ
ング3の外周縁が当接する。ダイアフラムスプリング3
の内縁部にはクラッチシフタ4の前筒401が係合さ
れ、ダイアフラムスプリング3の中央部分には同部分を
プレッシャプレート5に連結するボルト6が連結され
る。
【0022】図3に示すように、クラッチシフタ4は前
筒401の後端にベアリング402を外嵌し、そのベア
リング402の外周側に後筒403を外嵌する。後筒4
03の主部はハウジング25と一体の筒状のベアリング
キャップ8に摺動自在に外嵌され、その外周部左右側壁
より一対の突片405を突出し、上端に潤滑油の給脂口
404を形成される。一対の突片405はクラッチ断操
作時にレリーズフォーク10の回動端のローラより押圧
力を受け、変速機側に引き寄せられ、クラッチを切り作
動させる。給脂口404はその外側部にパイプジョイン
ト23を螺着し、内側は後筒403の主部の内周壁に開
口する。ここでパイプジョイント23にはグリースホー
ス24が連結される。このグリースホース24はハウジ
ング25の上端のガイドパイプ28に嵌挿され、しかも
グリースホース24のガイドパイプ側から外方への延出
部はハウジング25の外壁に沿って下方に延出形成さ
れ、その先端には図示しない常閉弁付きのニップル21
が結合される。
【0023】図3、図4に示すように、ガイドパイプ2
8は透孔254を貫通するように配備され、板状蓋26
にグロメット36を介し直行状態で結合される直状部2
81と、直状部281より延出してハウジング25の側
方に向けて湾曲する湾曲部282と、湾曲部282の先
端側で下方に向けて開口する下向き口部283とを備え
る。なお、湾曲部282は支持片29を介し板状蓋26
に固定され、板状蓋26側との結合剛性を強化される。
ここで、ガイドパイプの湾曲部282はパイプジョイン
ト23より縦方向に延びてきたグリースホース24を屈
曲すること無く湾曲させるような曲率を保ち、下向き口
部283より下方に向けて引き出せるように形成され
る。即ち、ガイドパイプ28は上向きで延びてきたグリ
ースホース24の直状部241の上端を屈曲させず、常
に湾曲状態に保持した上でハウジング25の側壁に引き
回し、下方に引き出し可能に保持できる。
【0024】ここで、図2に示すように、グリースホー
ス24は、後筒403のパイプジョイント23に連結さ
れるに先立ち、ハウジング25内に十分に引き込まれた
状態に保持される。その際グリースホース24の外側先
端はガイドパイプ28の下向き口部283の近傍に位置
する。一方、グリースホース24の外側先端がパイプジ
ョイント23に連結された後は、グリースホース24の
ニップル30側が下方に引かれ、ハウジング25内に十
分に引き込まれていたグリースホース24の一部が外部
に引き出され、グリースホース24はコネクタ27のグ
リースホース連結部271に連結した後、固定部272
にてハウジング25へ固定される。即ち、ここでクラッ
チシフタ4にグリースを供給するグリースホース24は
その長さを十分に長く保持するように予め設定される。
このようなクラッチの給脂ホース取付け構造を用いての
クラッチの組み付け方法を図2等を用いて説明する。
【0025】ここで図示しない車両の下部には作業域が
確保され、その車両下部作業域でクラッチ組み付けが作
業者によって成されるものとする。この場合、車両のシ
リンダブロック20の連結部21内には、クラッチカバ
ー2を一体結合したフライホイール1が組立てを完了し
て配備され、クラッチカバー2にはクラッチシフタ4が
係合されたダイアフラムスプリング3が収容されてい
る。一方、シリンダブロック20より分離されているプ
ル型複板クラッチC1側のハウジング25及びこれに一
体結合されている図示しない変速機側は、所要のメンテ
ナンス処理を施された上で車両の下部の作業域に供給さ
れる。
【0026】ここでは、まず、プル型複板クラッチC1
側のハウジング25内にグリースホース24を十分に引
き込み、保持する。次いで、作業者は、シリンダブロッ
ク20の連結部21にプル型複板クラッチC1側を近接
して対向させ、次いで、グリースホース24をクラッチ
カバー2内のダイアフラムスプリング3に支持されたク
ラッチシフタ4のパイプジョイント23に結合させる。
その上で、メインドライブシャフト13を嵌挿したベア
リングキャップ8をクラッチシフタ4に嵌挿させ、同時
にクラッチハウジング外部に引き回されているグリース
ホース24のニップル30側を下方に引き込み、グリー
スホース24の直状部241に張りを持たせる。
【0027】これによってクラッチシフタ4を図1に実
線で示す組み付け位置にずれなく保持できる。この時、
クラッチシフタ4はグリースホース24の引っ張り力を
受け、ベアリングキャップ8の回りに回動することを阻
止され、一対の突片405を左右にずれなく位置させ
る。この状態のまま、更に、メインドライブシャフト1
3側をクラッチカバー2内に押し込み、ハウジング25
内のレリーズフォーク10のローラ11が一対の突片4
05を係止可能な位置に差し込み係合を進め、係合完了
と見做した時点でグリースホース24の引っ張りを解除
する。
【0028】最終的には、メインドライブシャフト13
先端部がフライホイール1のベアリング31に嵌挿され
るまで押し込みが行われ、同時に環状フランジ252を
連結部21に嵌合させる。この後、環状フランジ252
を連結部21にボルト結合し、次いで、グリースホース
24の外側の一部をガイドパイプ28側に押し込み、グ
リースホース24の直状部241に所定量の弛みを持た
せる。この直状部241の弛みによってクラッチ断接操
作時におけるクラッチシフタ4のベアリングキャップ8
上での摺動に支障を来さないように配慮できる。なお、
グリースホース24の外側部分はこの状態においてコネ
クタ27の固定部272にて固定され、先端のニップル
30はハウジング25の側方であって十分に下方位置に
保持される。このニップル30は、定期的なグリース補
給時に給脂源32側に連結され、その際、グリースホー
ス24はガイドパイプ28の働きで湾曲するのみで、屈
曲せず、給油作業もスムーズになされる。
【0029】図5には本発明の第2実施例としてのプル
型クラッチのクラッチシフタへの給脂ホース取付け構造
を示した。ここでのプル型クラッチのクラッチシフタへ
の給脂ホース取付け構造は、図1に示すプル型複板クラ
ッチC1と比較し、グリースホース24の構成を除くと
同一部材を多く用いており、ここでは同一部材には同一
符号を付し、重複説明を略す。図5に示すように、この
プル型複板クラッチC1のクラッチシフタ4上のパイプ
ジョイント23にはコイル付きグリースホース24aが
連結される。
【0030】このグリースホース24aは可撓性樹脂で
形成され、特に、ハウジング25内に収容される直状部
241aのみがその外周を耐熱弾性部材である金属材か
らなるコイル33で被覆される。グリースホース24a
の直状部241a側の端部にはジョイント34が取付け
られ、これによってパイプジョイント23への連結を容
易化出来、外側端部のジョイント35にはコネクタ2
7、コネクタ27にはニップル30が連結される。
【0031】このハウジング25内に収容される直状部
241aは所定量の撓みを持って配備され、ここには金
属性のコイル33が巻装されているので、この部分はベ
アリングキャップ8上のクラッチシフタ4の摺動に応じ
て弾性変位出来る。しかも、このハウジング25内が高
温化しても、グリースホース24aの直状部241aは
コイル33によって覆われ、十分な耐熱性を確保出来、
熱劣化して硬化することを低減出来、弾性を十分長期間
にわたり保持出来、グリースホース24aの耐久性を確
保出来る。
【0032】このように図1、図5の各実施例における
プル型クラッチの給脂ホース取付け構造においては、第
1に、グリースホース24の他端としてのニップル30
側をクラッチハウジングの下方に配向し、このニップル
30側を下方に引っ張ることによってクラッチシフタ4
の回動ずれを抑えることができ、この状態のクラッチシ
フタにレリーズフォーク10を容易に係合させ、プル型
複板クラッチC1をハウジング25に組み付ける際の組
み付け作業性を向上させることが出来る。特に、一端が
グロメット36を介して透孔254を覆う板状蓋26
(図2参照)に取付けられ他端であるニップル30側が
クラッチハウジングの下方に配向された場合、シール性
を十分確保出来、このニップル30を用いて車両下部よ
りの給脂作業を容易に行うことが出来る。
【0033】更に、ガイドパイプ28がグリースホース
24の他端が下方に引っ張られる方向に沿って湾曲形成
されたので、グリースホース24を湾曲状態のまま下方
にまで配備された場合、グリースホース24を折曲する
ことが無いので、給脂作業時にホース詰まりを防止出
来、グリース供給作業を確実に行える。更に、給脂口4
04と透孔254の間のグリースホース24aの直状部
241aにコイル33が巻装された場合、グリースホー
ス24aの直状部241aはコイル33によって覆わ
れ、十分な耐熱性を確保出来、熱劣化して硬化すること
を低減出来、弾性を十分長期間にわたり保持出来、グリ
ースホース24aの耐久性を確保出来る。
【0034】次に、図1、図5の各実施例におけるプル
型クラッチの給脂ホース取付け構造においては、クラッ
チハウジングの透孔254に取付けられ他端が少なくと
も水平方向より下方に開口するガイドパイプ28を設
け、グリースホース24をその内側に湾曲状態で遊挿す
るようにしても良い。この場合、グリースホース24の
折曲を防止出来、車両下部よりの給脂作業を容易に確実
に行うことが出来る。特に、ガイドパイプ28がハウジ
ングの壁面の垂直方向にグリースホース24をガイドす
る直状ガイド部281を備えた場合、直状ガイド部28
1がグリースホース24を無理なく外部に案内出来る。
更に、透孔254がハウジング25の鉛直上部に設けら
れた場合、この透孔254を通過するグリースホース2
4内のグリースを通常走行時に自重によって給脂口40
4側に順次給脂出来る。
【0035】更に、給脂口404と透孔254の間のグ
リースホース24aをコイル33が被覆する場合、グリ
ースホース24aが十分な耐熱性を確保出来、熱劣化し
て硬化することや、ホース内のグリースの劣化を低減出
来、グリースホースの弾性を十分長期間にわたり保持出
来、グリースホース24aの耐久性を確保出来、コイル
33が金属部材であるとよりコイル自体の耐久性を確保
出来る。更に、本発明方法では、クラッチシフタ4にグ
リースを供給するグリースホース24の長さを十分に長
く採っておき、グリースホース24を容易にクラッチシ
フタの給脂口404側のパイプジョイント23に取付け
でき、その後に、グリースホース24を透孔254に挿
入してクラッチハウジング外部に引き回し、クラッチハ
ウジングの外周形状に沿って下方に引っ張り、クラッチ
シフタ4の回動ずれを抑え、レリーズフォーク10をク
ラッチシフタ4の一対の突片405に容易に係合させ、
プル型複板クラッチC1をハウジング25に組み付ける
ことができ、その組み付け作業性を向上させることが出
来る。
【0036】上述のところに於いて、プル型クラッチの
給脂ホース取付け構造はプル型複板クラッチC1に装着
されていたが、単板式のプル型クラッチに適用すること
も可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、プル
型クラッチの給脂ホース取付け構造において、クラッチ
シフタの鉛直方向上部に設けられた給脂口に給脂ホース
の一端が接続され、この給脂ホースの他端は少なくとも
クラッチハウジングの水平方向より下方に配向されるの
で、この水平方向より下方に配向される給脂ホースの他
端を引っ張ることによってクラッチシフタの回動ずれを
抑えることができ、この状態のクラッチシフタにレリー
ズフォークを容易に係合させ、プル型クラッチをハウジ
ングに組み付ける際の組み付け作業性を向上させること
が出来る。請求項の発明は、プル型クラッチの給脂ホ
ース取付け構造において、クラッチハウジングの透孔に
取付けられ他端が少なくとも水平方向より下方に開口す
るガイドパイプを設け、グリースホースをガイドパイプ
の内側に遊挿するので、ガイドパイプがグリースホース
の折曲を抑え、湾曲状態に保持出来、給脂作業時におけ
るグリースの詰まりを防止出来、給脂作業を確実に行え
る。
【0038】請求項の本発明方法は、クラッチシフタ
にグリースを供給する給脂ホースの長さを十分に長く採
っておき、給脂ホースを容易にクラッチシフタの給脂口
に取付けでき、その後に給脂ホースを透孔に挿入してク
ラッチハウジング外部に引き回し、クラッチハウジング
の外周形状に沿って下方に引っ張り、クラッチシフタの
回動ずれを抑え、レリーズフォークをクラッチシフタに
容易に係合させ、プル型クラッチをハウジングに組み付
けることができ、その組み付け作業性を向上させること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのプル型複板クラッ
チの給脂ホース取付け構造が適用されたプル型複板クラ
ッチのハウジング部分の概略正面図である。
【図2】図1のプル型複板クラッチを装備するエンジン
及びクラッチハウジングの組み付け前の概略側断面図で
ある。
【図3】図1のプル型複板クラッチのハウジングの側断
面図である。
【図4】図3のプル型複板クラッチにおけるハウジング
上のガイドパイプの部分正面図である。
【図5】本発明の第2実施例としてのプル型複板クラッ
チの給脂ホース取付け構造が適用されたプル型複板クラ
ッチのハウジング部分の概略部分切欠断面図である。
【図6】図5のプル型複板クラッチの給脂ホース取付け
構造で用いるグリースホースの正面図である。
【図7】従来のプル型複板クラッチの給脂ホース取付け
構造を備えたプル型複板クラッチの側断面図である。
【符号の説明】
1 フライホイール 2 クラッチカバー 3 ダイアフラムスプリング 4 クラッチシフタ 401 前筒 402 ベアリング 403 後筒 404 給脂口 405 突片 8 ベアリングキャップ 10 レリーズフォーク 13 メインドライブシャフト 20 シリンダブロック 21 連結部 23 パイプジョイント 24 グリースホース 241 直状部 25 ハウジング 251 主部 252 環状フランジ 254 透孔 26 板状蓋 27 ブラケット 271 パイプ支持部 272 固定部 28 ガイドパイプ 281 直状部 282 湾曲部 283 下向き口部 30 ニップル C1 プル型複板クラッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 11/00 - 23/14 F16N 5/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プル型クラッチの給脂ホース取付け構造に
    おいて、 上記給脂ホースの一端がクラッチシフタの鉛直方向上部
    に設けられた給脂口に接続し、 上記給脂ホースはクラッチハウジングの鉛直方向上部に
    穿設された透孔を通過し保持具により上記クラッチハウ
    ジング外周形状に沿って保持されるとともに、 上記給脂ホースは上記クラッチシフタと上記クラッチハ
    ウジングとが分離した状態でも上記給脂ホースの他端が
    上記透孔から上記クラッチハウジング外方へ延在する長
    さを有することを特徴とするプル型クラッチの給脂ホー
    ス取付け構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載のプル型クラッチの給脂ホー
    ス取付け構造において、 クラッチハウジングに穿設され上記給脂ホースが挿入さ
    れる透孔と、 一端が上記透孔に取付けられ他端が少なくとも水平方向
    より下方に開口するとともに、上記給脂ホースをその内
    側に遊挿するガイドパイプと、 を有することを特徴とするクラッチの給脂ホース取付け
    構造。
  3. 【請求項3】請求項1記載のプル型クラッチの給脂ホー
    ス取付け構造において、 クラッチハウジングに穿設され上記給脂ホースが挿入さ
    れる透孔と、 上記給脂ホースの上記クラッチシフタへの取付け口であ
    る給脂口と、 上記給脂口と上記透孔の間の上記給脂ホースを被覆する
    耐熱弾性部材とを有することを特徴とするクラッチの給
    脂ホース取付け構造。
  4. 【請求項4】請求項2記載のクラッチの給脂ホース取付
    け構造において、 クラッチハウジングに穿設され上記給脂ホースが挿入さ
    れる透孔と、 上記給脂ホースの上記クラッチシフタへの取付け口であ
    る給脂口と、 上記給脂口と上記透孔の間の上記給脂ホースを被覆する
    耐熱弾性部材とを有することを特徴とするクラッチの給
    脂ホース取付け構造
  5. 【請求項5】プル型クラッチのクラッチシフタに潤滑油
    を供給する給脂ホースの長さを十分に長くとり、 上記プル型クラッチと一体に設けられた上記クラッチシ
    フタの潤滑油給脂口に上記給脂ホースの一端を取付けた
    後、 上記給脂ホースをクラッチハウジングの鉛直方向上部に
    穿設された透孔に挿入して上記クラッチハウジング外部
    に引き回すと共に、 同給脂ホースの他端を上記クラッチハウジングの外周形
    状に沿って下方に引っ張りながら上記クラッチシフタ及
    び上記プル型クラッチを上記クラッチハウジングに組み
    付けることを特徴とするプル型クラッチの組み付け方
    法。
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