JP3229261B2 - 小物部品メッキ装置及び方法 - Google Patents

小物部品メッキ装置及び方法

Info

Publication number
JP3229261B2
JP3229261B2 JP32384797A JP32384797A JP3229261B2 JP 3229261 B2 JP3229261 B2 JP 3229261B2 JP 32384797 A JP32384797 A JP 32384797A JP 32384797 A JP32384797 A JP 32384797A JP 3229261 B2 JP3229261 B2 JP 3229261B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating
cathode
component
plated
small
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32384797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11140695A (ja
Inventor
康司 弓場
淳 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Chemical Industry Co Ltd filed Critical Taiyo Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP32384797A priority Critical patent/JP3229261B2/ja
Publication of JPH11140695A publication Critical patent/JPH11140695A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3229261B2 publication Critical patent/JP3229261B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップ形回路部品等の
小物部品にメッキを施す小物部品メッキ装置とメッキ方
法に関し、特に、小物部品に均一な膜厚のメッキ膜を形
成することができる小物部品メッキ装置と方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】積層セラミックコンデンサ等のチップ状
回路部品の外部電極上にメッキ膜を形成するための装置
として、従来はバレルメッキ装置が多く用いられてい
る。バレルメッキ装置は筒形の回転自在なバレル内に陰
極を設け、メッキ部品とほぼ同形状若しくは僅かに小さ
な導電性メディアと共にメッキ部品をバレル内に収納
し、このバレルを、メッキ浴槽の中に満たしたメッキ液
に浸漬する。メッキ浴槽内には前記バレルとは別に陽極
が設けられ、バレル内の陰極と陽極とに電源から直流電
圧が印加されるようになっている。また、バレルの回転
軸は駆動源に接続され、バレルがメッキ浴槽内で回転駆
動されるようになっている。メッキ部品を収納したバレ
ルを回転させながら、前記陽極と陰極間の間に直流電流
を流し、通電すると、メッキ部品の表面にメッキ膜が析
出する。
【0003】しかしながら、チップ形セラミック電子部
品の素体表面には複数の外部電極が形成されている部品
が多く、従来のバレル装置では各電極のメッキ膜の膜厚
がばらつくことがある。また、メッキ後におけるメッキ
部品とメディアとの分離が煩わしいという欠点がある。
こうした課題を解消するために、例えば、金属メッシュ
からなる陰極上にメッキ部品を載置し、この状態でメッ
キ部品をメッキ液に浸漬し、メッキを施す装置の提案が
されている(特開平8−3790号公報)。
【0004】この提案されたメッキ装置は、平板状の陰
極がメッシュまたは導電性多孔板により構成され、この
陰極上にメッキ部品を載せて、この陰極の上方に陽極を
対向させている。陰極は水平方向に往復運動させながら
メッキ液に浸漬され、この往復運動によって、陰極上で
メッキ部品のメッキを施す部分と陰極との接触部分を変
化させ、所要の部分に確実にメッキ膜を形成させようと
するものである。また、陰極の往復運動に際しは、スト
ロークの途中で陰極にストッパで衝撃を与え、この衝撃
によって陰極上のメッキ部品が反転するように試みられ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のメッキ装置
では、メッキ部品が陰極と接触する部位によってメッキ
膜の析出速度が大きく異なり、これによって、メッキ部
品間にメッキ膜の膜厚のばらつきが生じる。これは、陰
極の主面上の中央部ではメッキ液中の電界強度が小さ
く、陰極の主面上の周辺部ではメッキ液中の電界強度が
大きくなるためである。これにより、陰極の中央部にあ
るメッキ部品のメッキ膜が薄く、陰極の周辺部にあるメ
ッキ部品のメッキ膜が厚くなる。
【0006】この不都合を解消する為に、前記従来のメ
ッキ装置では、金属メッシュ状の陰極を往復運動させ、
往復運動に際してストロ-クの途中で衝撃を与えること
によって、メッキ部品を移動させ、各メッキ部品に均一
な膜厚のメッキ膜を施すことを試みている。しかし、こ
のようなメッキ物の反転手段によるものでは、偶然性に
頼るところが多く、確実性に欠け、やはりメッキ膜の厚
みにばらつきが生じるという課題があった。
【0007】そこで本発明は、前記従来のメッキ装置に
おける課題に鑑みてなされたもので、その目的は、各メ
ッキ部品間でのメッキ膜の膜厚にばらつきがなく、均一
なメッキ膜を形成することを可能とするものである。特
に、メッキ部品が陰極に接触する部位によって、メッキ
膜の膜厚にばらつきが生じないようにするものである。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明では、前記の目的を達成
するため、メッキ液に浸漬され、メッキ液が通過可能な
陰極7の主面上のメッキ部品aが搭載される位置を、陰
極7の主面上の中央部に制限しながら、メッキを行うも
のである。換言すると、メッキ部品aを陰極7の主面上
の中央部にのみ載せ、その周辺部にはメッキ部品aを載
せずにメッキを行う。これにより、各メッキ部品a間の
メッキ膜の膜厚のばらつきを解消する。
【0009】すなわち、本発明による小物部品メッキ装
置は、メッキ液11を溜めるメッキ浴槽2と、このメッ
キ浴槽2のメッキ液11に浸漬され、メッキを施すメッ
キ部品aが接触する陰極7と、メッキ浴槽2のメッキ液
11に浸漬された陽極6と、これら陽極6と陰極7とに
電流を流す電源10とを有する。前記陰極7はメッキ液
11が通過可能な薄板状であり、同陰極7のメッキ部品
aが載せられる主面上に、メッキ部品aを載せる位置を
陰極7の主面上の中央部に制限する位置規制手段を有す
る。
【0010】メッキ液11が通過可能な薄板状の陰極7
は、メッシュ状、多孔質状、不織布状の何れかであっ
て、導電性を有するものである。位置規制手段は、例え
ば、陰極7の主面上を複数の区画に区分する仕切16で
ある。このような仕切16により仕切られた区画のう
ち、中央部にメッキ部品aを収納してメッキを施す。ま
た、他の位置規制手段としては、陰極7の主面上の中央
部を囲む囲い壁19、20をあげることができる。陰極
7の主面上の前記のような囲い壁19、20で区画され
た領域にメッキ部品aを載せて、メッキを施す。
【0011】さらに、他の位置規制手段としては、メッ
キ部品aを所定の位置に配列して保持する保持部材17
をあげることができる。このような保持部材17にメッ
キ部品aを保持し、これによってメッキ部品aを陰極7
の主面上の中央部に配置する。保持部材17を陰極7の
主面上の中央に位置決めするために、前記のような囲い
壁19、20を用いることができ、囲い壁19、20の
中に保持部材17を入れる。メッキ液11の中で対向す
る陽極6と陰極7とは一対であることが基本であるが、
メッキ部品aを一対の陰極7、7で挟持し、それら双
方の陰極7、7にメッキ部品aを接触するようそれらの
間に配置することもできる。
【0012】本発明では、このような小物部品メッキ装
置を使用し、メッキ部品aを載せる位置を陰極7の主面
上の中央部に制限しながら、メッキ部品aにメッキを施
す。このような小物部品メッキ装置及び方法では、メッ
キ液11中の電界強度が小さな陰極7の中央部のみにメ
ッキ部品aを搭載してメッキを施し、電界強度が大きな
陰極7の周辺部にはメッキ部品aを搭載しないため、各
メッキ部品aの間でメッキ膜の膜厚にばらつきが生じな
い。こにれよって、各メッキ部品aに均一な厚さのメッ
キ膜を形成することができる。
【0013】このような各メッキ部品a間のメッキの膜
厚を均一にさせるためには、メッキ部品aを載せる領域
を、陰極7のメッキ部品aを搭載可能な全領域の10〜
95%の領域に制限することが好ましい。メッキ部品a
を載せる領域が、陰極7のメッキ部品aを搭載可能な全
領域の95%を越えると、前述の理由から、各メッキ部
品aの間のメッキ膜の膜厚のばらつきが大きくなる。ま
た、メッキ部品aを載せる領域が、陰極7のメッキ部品
aを搭載可能な全領域の10%に満たないと、各メッキ
部品aの間のメッキ膜の膜厚のばらつきが小さくなる
が、生産性が極端に悪くなる。これらの理由から、さら
に好ましくは、メッキ部品aを載せる領域を、陰極7の
メッキ部品aを搭載可能な全領域の20〜80%の領域
に制限するのがよい。
【0014】さらに、メッキ部品aと接触する側と反対
側の導体の表面が絶縁被膜14で覆われている陰極7を
用いてメッキすることにより、絶縁被膜14を設けた部
分では、メッキ部品aと接触する導体の表面に電界が集
中し、電界強度が大きくなる。そして、前記絶縁被膜1
4の被覆比率を陰極7の周辺部に比べて中央部を大きく
したり、或いは中央部のみに絶縁被膜14を設けること
で、チップ状部品aが接触する側において、陰極7の中
央部の導体の電界強度とその周辺部の導体の電界強度と
の差が小さくなる。これによって、メッキ部品aが接触
する陰極7の部位に係わらず、均一な膜厚のメッキ膜を
施すことができる。メッキを行うに当たっては、メッキ
部品aを陰極7に対して、その面方向に相対移動させる
とよい。これによって、メッキ部品aが陰極7に接触す
る部位が絶えず変わり、各メッキ部品aに形成されるメ
ッキ膜の膜厚がより均一になる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
図1に本発明による小物部品メッキ装置の例を示す。図
1に示すように、湯浴槽1の中にメッキ浴槽2が設けら
れ、このメッキ浴槽2の中にはメッキ液11が満たされ
ている。このメッキ液11は、湯温槽1の中に満たされ
た温湯により、所定の温度に維持される。
【0016】メッキ浴槽2内のメッキ液11には、一対
の陽極6と陰極7とが浸漬されている。陽極6は金属板
からなる。他方、陰極7は、図2に示すように、枠縁状
のフレーム15の間に金属線13を張ったもので、網や
パンチングメタル等、メッキ液が通過可能な薄板状のも
のからなる。網やパンチングメタルの他、メッキ液が通
過可能な薄板状のものであって、導電性を有するもので
あれば、多孔質状、不織布状のものであってもよい。
【0017】図2の例では、陰極7が正方形であるが、
それらは矩形、円形、或いは楕円形等、必要に応じて適
宜な形状をとることができる。この陰極7の主面上に
は、仕切16が設けられ、陰極7の主面上が複数の区画
に仕切られている。仕切16は、格子状に仕切り板を組
み立てられたもので、仕切り板によって仕切られた複数
の区画を有する。
【0018】陰極7のフレーム15に囲まれた内側の寸
法に適合した格子状の仕切16を用意し、図2に示すよ
うに、この仕切16を陰極7のフレーム15に囲まれた
内側の金属線13が張られた部分の上に載せて、金属線
13の上の部分を仕切る。仕切16の全体は陰極7の金
属線13が張られた領域、すなわちメッキ部品aを搭載
可能な全領域とほぼ同じ寸法であるが、仕切り板により
四方が仕切られた区画が形成されている領域は、陰極7
のメッキ部品aを搭載可能な全領域より狭い。図1で示
した区画を有する領域は、陰極7のメッキ部品aを搭載
可能な全領域の約95%程度である。この仕切16によ
り仕切られた各区画部分にメッキ部品aを1つずつ或い
は複数個収納し、図1に示すような装置でメッキ部品に
メッキを行う。
【0019】このようにして、陰極7のフレーム15に
囲まれた内側の金属線13が張られた部分の上を適当に
仕切り、仕切られた区画にメッキ部品aを配置してメッ
キを行うことにより、メッキ部品aを陰極7の主面上の
中央部分に配置してメッキを行うことができる。また、
メッキ部品aを互いに干渉させず、陰極7上に分散して
メッキを行うことが出来る。これによって、各メッキ部
品a間のメッキ膜の析出速度のばらつきを解消し、均一
な膜厚のメッキ膜を施すことができる。
【0020】図1に示すように、陽極6と陰極7とは、
水平に保持された状態で上下に対向し、メッキ浴槽2の
内部に満たされたメッキ液11に浸漬されている。図1
に示した例では、湯浴槽1に駆動体3が取り付けられ、
この駆動体3に連結部材4を介して水平にアーム5が取
り付けられている。このアーム5から垂直に垂下された
支持部材8、9を介して陽極6が上に、陰極7が下にな
るよう対向して保持され、且つメッキ浴槽2内のメッキ
液11に浸漬されている。図1において矢印で示すよう
に、駆動体3は連結部材4を介してアーム5を、水平方
向に往復駆動するもので、これによって陽極6と陰極7
とが水平方向に往復移動させられる。この陰極7の水平
方向の往復移動に伴うメッキ部品aの慣性力により、陰
極7に対してメッキ部品aが水平方向に相対移動する。
これにより、メッキ部品aの陰極7と接触する部位が絶
えず変わる。
【0021】陽極6と陰極7には電源10が接続され、
陽極6に正の、陰極7に負の電位を印加する。この電源
10により、陽極6と陰極7とに電流を流す。これによ
って、陽極6と陰極7との間に、電解液であるメッキ液
11を介して電界が発生する。このとき、前記駆動体3
によりアーム5を図1において矢印で示すように往復移
動させる。これによって、陰極7に対してメッキ部品a
が水平方向に相対移動するため、メッキ部品aの陰極7
と接触する部位が絶えず変わり、メッキ部品の所要の位
置にメッキ膜が満遍なく析出する。
【0022】また、陰極7のフレーム15に囲まれた内
側の金属線13が張られた部分の上に、仕切16によっ
てメッキ部品aを縦横に配置してメッキを行うことによ
り、メッキ部品aを互いに干渉させず、陰極7上に分散
してメッキを行うことが出来る。これによって、やはり
各メッキ部品a間のメッキ膜の析出速度のばらつきを解
消し、均一な膜厚のメッキ膜を施すことができる。
【0023】図3及び図4の例では、陰極7の上に載せ
られた仕切16の区画を形成した領域の面積は、前記図
2に示した仕切16より狭くなっている。具体的には、
仕切16の区画を有する領域は、陰極7のメッキ部品a
を搭載可能な全領域の約80%程度である。図4に示す
ように、この仕切16により仕切られた区画部分のう
ち、中央の4つの区画のみにメッキ部品aを1つずつ或
いは複数収納し、前述と同様にして図1に示すような装
置でメッキ部品にメッキを行う。
【0024】図5で示した例では、前記の仕切16に代
えて、メッキ部品aを1つずつ保持する保持孔18を有
する板状の保持部材17により、メッキ部品aを整列し
て保持し、この状態で陰極7上に配置している。すなわ
ち、この例では、板状の保持部材17を用意し、この保
持部材17に縦横に設けた保持孔18にメッキ部品aを
嵌め込んで保持している。この保持部材17は、シリコ
ーンゴム等のメッキ液に侵されにくく、且つ弾力性を有
する板状の部材からなり、その厚さはメッキ部品aの高
さより薄い。
【0025】さらに、この保持部材17を陰極7の主面
上の中央に保持するため、陰極7の金属線13が張られ
た主面上の中央部を囲む位置に囲い壁19を設け、この
囲い壁19の中に保持部材17を入れる。囲い壁19と
保持部材17との間には、多少の間隙があり、保持部材
17は、囲い壁19の中で陰極7の面方向にある程度移
動できるようになっている。図5に示した例では、囲い
壁19が陰極7の外形線に対応する四角形の線に沿って
断続的に形成され、この中に陰極7を保持した保持部材
17を入れて、保持部材17を陰極7の中央部に位置規
制する。このようにして陰極7の主面上の中央部にメッ
キ部品aを配置した状態で、前記図1に示すような装置
でメッキ部品にメッキを行う。
【0026】図6に示した例では、陰極7の金属線13
が張られた主面上の中央部を囲むように囲い壁20を設
け、この囲い壁20の中に複数のメッキ部品aを、互い
に重ならない程度に散在させている。この囲い壁20
は、陰極7の金属線13が張られた主面上の中央部を囲
む四角形の辺に沿って連続して形成している。このよう
にして陰極7の主面上の中央部にメッキ部品aを配置し
た状態で、前記図1に示すような装置でメッキ部品にメ
ッキを行う。この例では、囲い壁20の中に自由に移動
できるようにメッキ部品aを配置しているので、図1に
示す駆動体3により、陰極7を平面方向に往復移動した
とき、メッキ部品aが陰極7の主面上を自由に移動でき
る利点がある。
【0027】図7〜図10は、本発明による小物部品メ
ッキ装置の他の例を示すものである。基本的な構成は図
1に示したものと同じであり、同じ部分は同じ符号で示
してある。この例では、後述する通り、陰極7が上に、
陽極8が下になるように対向している。陰極7の主面上
には、図3及び図4に示すのと同様の仕切16を載せ、
その各区画にメッキ部品aを収納している。
【0028】図9と図10は、パンチングメタルからな
る陰極7の例を示すが、この図に示すように、陰極7の
フレーム15に張られた金属線13の下面側が絶縁被膜
14で覆われている。陰極7が網でできている場合は、
金属線13が上下に交錯するよう編まれているが、やは
り同様にして下面側のみが絶縁被膜14で覆われる。こ
のような絶縁被膜14は、陰極7の金属線13の全体、
すなわち陰極7の下面全面に施してもよいが、図示の例
では、図10に示すように、中央部の正方形の部分の金
属線13のみに絶縁被膜14が施され、その周囲の部分
には絶縁被膜14が施されておらず、上面も下面も導体
である金属線13の表面が露出している。
【0029】その金属線13の下面側に施される絶縁被
膜14を形成する領域は、陰極7の全体形状の如何に係
わらず、図10に示すような正方形の他、矩形、円形、
或いは楕円形等、必要に応じて適宜な形状をとることが
できる。さらに、この図10に示した例のように、陰極
7の片面の中央部のみに絶縁被膜14を設けるのではな
く、陰極7の片面の周辺部から中央部にいくに従って、
絶縁被膜14の被覆比率が次第に高くなるようにしても
よい。
【0030】陰極7は、絶縁被膜14を設けたのと反対
側の面が上に向けられ、この上にメッキ部品aが配置さ
れ、メッキ部品aが陰極7の導体と接触する。陽極6
は、陰極7の下側に配置され、陰極7の絶縁被膜14が
設けられた面側に対向している。換言すると、陽極6は
メッキ部品aが載せられた陰極7の上面と反対側の面に
対向している。
【0031】このように、陰極7のメッキ部品aが接触
したのと反対側の面に陽極6を配置したことに伴い、陰
極7の周辺部では中央部に比べて電界強度が大きくなり
やすい。そこで、前述のように、陰極7の中央部のみに
絶縁被膜14を設けたり、或いは陰極7の周辺部に比べ
て中央部における絶縁被膜14の被覆比率を高くするこ
とにより、この電界強度のばらつきを解消し、陰極7の
中央部と周辺部とにおけるメッキ部品aへのメッキ膜の
析出速度を均一化することができる。
【0032】図11と図12は、本発明による小物部品
メッキ装置の他の例を示すものである。基本的な構成は
図7及び図8に示したものと同じであり、同じ部分は同
じ符号で示してある。この例では、陰極7、7を2つ重
ね、その間にメッキ部品aを挟むようにして配置してあ
る。また、図示の例では、高さがメッキ部品aと同等か
それよりやや低い仕切16を使用し、その仕切16によ
り仕切られた各区画部分にメッキ部品aを1つずつ或い
は複数収納し、この状態でメッキ部品aと仕切16を両
側から一対の陰極7、7で挟持している。
【0033】これら陰極7、7の上下には、それぞれ陽
極6、6が対向して配置してある。この例において、陽
極6を陰極7、7の下または上の一方にだけ配置するこ
ともできる。その場合は、陰極7、7にメッキ部品aを
挟んだまま、メッキ部品aと共に陰極7、7を反転しな
がら、メッキをするのがよい。なお、図示の例では、前
述のような金属線13の一部を覆う絶縁被膜14を設け
ていないが、各陰極7、7と対向する上下の陽極6、6
と対向する面側の中央部に、それぞれ金属線13の上面
側または下面側を覆う絶縁被膜14を設けてもよい。
【0034】
【実施例】次に、本発明のより具体的な実施例につい
て、具体的な数値をあげならがら詳細に説明する。 (実施例1)図1に示すような小物部品メッキ装置と図
2に示すような仕切りを使用し、市販のメッキ液によ
り、電流密度を500C/dm2 、メッキ液温度30℃
としてメッキ部品aである積層セラミックコンデンサの
両端に半田メッキを施した。なお、仕切16の区画にメ
ッキ部品aを収納した領域は、陰極7のメッキ部品aを
搭載可能な全領域の約95%である。陰極7はパンチン
グメタル製のものを使用し、その金属線13には絶縁被
膜を設けず、金属線13全体を裸の導体とした。水洗し
たメッキ部品aから無作為に100個取り出し、蛍光X
線法に従って、積層セラミックコンデンサの両端の半田
メッキ膜の膜厚を測定したところ、その平均値は4.4
1μmであり、メッキ膜のばらつき(CV値=標準偏差
/平均値)は9.3%であった。
【0035】(実施例2)前記と同じ図1で示すような
小物部品メッキ装置と図3及び図4に示すような仕切1
6を使用し、前記実施例1と同じ条件でメッキ部品aで
ある積層セラミックコンデンサの両端に半田メッキを施
した。なお、仕切16の中央の4つの区画のみにメッキ
部品aを収納し、その領域は、陰極7のメッキ部品aを
搭載可能な全領域の約20%である。陰極7はパンチン
グメタル製のものを使用し、その金属線13には絶縁被
膜を設けず、金属線13全体を裸の導体とした。水洗し
たメッキ部品aから無作為に100個取り出し、蛍光X
線法に従って、積層セラミックコンデンサの両端の半田
メッキ膜の膜厚を測定したところ、その平均値は4.3
2μmであり、メッキ膜のばらつき(CV値=標準偏差
/平均値)は8.7%であった。
【0036】(実施例3)図7で示すような小物部品メ
ッキ装置と図8に示すような仕切16を使用し、前記実
施例1と同じ条件でメッキ部品aである積層セラミック
コンデンサの両端に半田メッキを施した。なお、仕切1
6の各区画にメッキ部品aを収納し、その領域は、陰極
7のメッキ部品aを搭載可能な全領域の約80%であ
る。また、陰極7はパンチングメタル製のものを使用
し、その金属線13の下面側全面に絶縁被膜を設けた。
水洗したメッキ部品aから無作為に100個取り出し、
蛍光X線法に従って、積層セラミックコンデンサの両端
の半田メッキ膜の膜厚を測定したところ、その平均値は
4.48μmであり、メッキ膜のばらつき(CV値=標
準偏差/平均値)は8.0%であった。
【0037】(実施例4)図1で示すような小物部品メ
ッキ装置と図5に示すような陰極7及び保持部材17を
使用し、前記実施例1と同じ条件でメッキ部品aである
積層セラミックコンデンサの両端に半田メッキを施し
た。保持部材17の各保持孔18にメッキ部品aを収納
して配置し、その領域は、陰極7のメッキ部品aを搭載
可能な全領域の約60%である。陰極7はパンチングメ
タル製のものを使用し、その金属線13には絶縁被膜を
設けず、金属線13全体を裸の導体とした。水洗したメ
ッキ部品aから無作為に100個取り出し、蛍光X線法
に従って、積層セラミックコンデンサの両端の半田メッ
キ膜の膜厚を測定したところ、その平均値は4.45μ
mであり、メッキ膜のばらつき(CV値=標準偏差/平
均値)は9.1%であった。
【0038】(実施例5)図1で示すような小物部品メ
ッキ装置と図6に示すような陰極7を使用し、前記実施
例1と同じ条件でメッキ部品aである積層セラミックコ
ンデンサの両端に半田メッキを施した。囲い壁20の中
にメッキ部品aを収納したが、囲い壁20に囲まれた領
域は、陰極7のメッキ部品aを搭載可能な全領域の中央
部の約75%である。陰極7はパンチングメタル製のも
のを使用し、その金属線13には絶縁被膜を設けず、金
属線13全体を裸の導体とした。水洗したメッキ部品a
から無作為に100個取り出し、蛍光X線法に従って、
積層セラミックコンデンサの両端の半田メッキ膜の膜厚
を測定したところ、その平均値は4.40μmであり、
メッキ膜のばらつき(CV値=標準偏差/平均値)は
9.5%であった。
【0039】(実施例6)図1で示すような小物部品メ
ッキ装置と図3及び図4に示すような仕切16を使用
し、前記実施例1と同じ条件でメッキ部品aである積層
セラミックコンデンサの両端に半田メッキを施した。な
お、仕切16で仕切られた各区画にメッキ部品aを収納
し、その領域は、陰極7のメッキ部品aを搭載可能な全
領域の約80%である。陰極7はパンチングメタル製の
ものを使用し、その金属線13には絶縁被膜を設けず、
金属線13全体を裸の導体とした。水洗したメッキ部品
aから無作為に100個取り出し、蛍光X線法に従っ
て、積層セラミックコンデンサの両端の半田メッキ膜の
膜厚を測定したところ、その平均値は4.40μmであ
り、メッキ膜のばらつき(CV値=標準偏差/平均値)
は9.0%であった。
【0040】(実施例7)図11に示すような小物部品
メッキ装置と図12に示すような仕切りを使用し、市販
のメッキ液により、電流密度を500C/dm2 、メッ
キ液温度30℃としてメッキ部品aである積層セラミッ
クコンデンサの両端に半田メッキを施した。なお、仕切
16の区画にメッキ部品aを収納した領域は、陰極7の
メッキ部品aを搭載可能な全領域の約80%である。陰
極7はパンチングメタル製のものを使用し、その金属線
13には絶縁被膜を設けず、金属線13全体を裸の導体
とした。水洗したメッキ部品aから無作為に100個取
り出し、蛍光X線法に従って、積層セラミックコンデン
サの両端の半田メッキ膜の膜厚を測定したところ、その
平均値は4.38μmであり、メッキ膜のばらつき(C
V値=標準偏差/平均値)は10.5%であった。
【0041】(比較例)前記実施例1において、陰極7
の金属線13を貼ったメッキ部品aの搭載可能な全領域
に区画を有する仕切りを使用し、各区画にメッキ部品a
である積層セラミックコンデンサを収納し、同実施例1
と同様にして同メッキ部品aの両端に半田メッキを施し
た。従って、仕切16の区画にメッキ部品aを収納した
領域は、陰極7のメッキ部品aを搭載可能な全領域の1
00%である。水洗したメッキ部品aから無作為に10
0個取り出し、蛍光X線法に従って、積層セラミックコ
ンデンサの両端の半田メッキ膜の膜厚を測定したとこ
ろ、その平均値は4.45μmであり、メッキ膜のばら
つき(CV値=標準偏差/平均値)は12.0%であっ
た。以上の結果を下記の表1に纏めた。
【0042】
【表1】
【0043】以上の結果から明らかな通り、メッキ部品
aを陰極7の搭載可能な全領域に展開してメッキを施し
た場合、メッキ部品aの平均メッキ膜厚は厚いが、各メ
ッキ部品aのメッキ膜厚のばらつきが大きい。これに対
して、実施例1〜6のように、メッキ部品aの位置を、
陰極7の搭載可能な全領域のうち、その中央部に制限す
ると、メッキ部品aの平均メッキ膜厚は若干薄くなる
が、各メッキ部品aのメッキ膜厚のばらつきが小さい。
【0044】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、各
メッキ物間のメッキ膜の膜厚のばらつきが小さく、均一
な膜厚のメッキ膜を施すことが可能となる。これによっ
て、メッキ部品の品質の向上を図ることができ、製品の
品質の向上、歩留まりの向上などを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるメッキ装置の例を示す概略縦断側
面図である。
【図2】同メッキ装置の陰極とその上に載せる仕切の例
を示す斜視図である。
【図3】同メッキ装置の陰極の上に載せる仕切の他の例
を示す斜視図である。
【図4】同メッキ装置の陰極の上に前記仕切を載せた状
態の例を示す斜視図である。
【図5】同メッキ装置の陰極の上に保持部材を載せた例
を示す斜視図である。
【図6】同メッキ装置の陰極の上に囲い壁を形成した例
を示す斜視図である。
【図7】本発明によるメッキ装置の他の例を示す概略縦
断側面図である。
【図8】同メッキ装置の陰極、陽極及び陽極の上に載せ
た仕切の例を示す斜視図である。
【図9】同メッキ装置の陰極とその上に載せた仕切のを
示す要部拡大縦断側面図である。
【図10】同メッキ装置の陰極の例を示す底面図であ
る。
【図11】本発明によるメッキ装置の例を示す概略縦断
側面図である。
【図12】同メッキ装置の陰極とその上に載せる仕切の
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 メッキ浴槽 6 陽極 7 陰極 10 電源 11 メッキ液 13 金属線 14 絶縁被膜 16 仕切 17 保持部材 19 囲い壁 20 囲い壁 a メッキ部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 17/08,17/16 H01G 13/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッキ液(11)を溜めるメッキ浴槽
    (2)と、このメッキ浴槽(2)のメッキ液(11)に
    浸漬され、メッキを施すメッキ部品(a)が接触する陰
    極(7)と、メッキ浴槽(2)のメッキ液(11)に浸
    漬された陽極(6)と、これら陽極(6)と陰極(7)
    とに電流を流す電源(10)とを有する小物部品メッキ
    装置において、前記陰極(7)はメッキ液(11)が通
    過可能な薄板状であり、同陰極(7)のメッキ部品
    (a)が載せられる主面上に、メッキ部品(a)を載せ
    る位置を陰極(7)の主面上の中央部に制限する位置規
    制手段を有することを特徴とする小物部品メッキ装置。
  2. 【請求項2】 メッキ液(11)が通過可能な薄板状の
    陰極(7)は、メッシュ状、多孔質状、不織布状の何れ
    かであって、導電性を有するものであることを特徴とす
    る請求項1に記載の小物部品メッキ装置。
  3. 【請求項3】 位置規制手段が、陰極(7)の主面上を
    複数の区画に区分する仕切(16)であることを特徴と
    する請求項1または2に記載の小物部品メッキ装置。
  4. 【請求項4】 位置規制手段が、陰極(7)の主面上の
    中央部を囲む囲い壁(19)、(20)であることを特
    徴とする請求項1または2に記載の小物部品メッキ装
    置。
  5. 【請求項5】 位置規制手段が、メッキ部品(a)を所
    定の位置に配列して保持する保持部材(17)であるこ
    とを特徴とする請求項1、2または4に記載の小物部品
    メッキ装置。
  6. 【請求項6】 メッキ部品(a)が一対の陰極(7)、
    (7)に挟持され、それら双方の陰極(7)、(7)に
    接触するようそれらの間に配置されていることを特徴と
    する請求項1〜5の何れかに記載の小物部品メッキ装
    置。
  7. 【請求項7】 陰極(7)の―方の主面側は同陰極
    (7)の導体が露出していると共に、同陰極(7)の他
    方の主面側の少なくとも一部の導体が絶縁被膜(14)
    に覆われていることを特徴とする請求項1〜6の何れか
    に記載の小物部品メッキ装置。
  8. 【請求項8】 メッキ液(11)を溜めたメッキ浴槽
    (2)に、陰極(7)と陽極(8)とを浸漬すると共
    に、これら陽極(6)と陰極(7)とに電流を流し、メ
    ッキ部品(a)を陰極(7)に接触させて同メッキ部品
    (a)にメッキを析出させる小物部品メッキ方法におい
    て、前記請求項1〜7の何れかの小物部品メッキ装置を
    使用し、メッキ部品(a)を載せる位置を陰極(7)の
    主面上の中央部に制限しながら、メッキ部品(a)にメ
    ッキを施すことを特徴とする小物部品メッキ方法。
  9. 【請求項9】 メッキ部品(a)を載せる位置を、陰極
    (7)のメッキ部品(a)を搭載可能な全領域の10〜
    95%の領域に制限することを特徴とする請求項8に記
    載の小物部品メッキ方法。
  10. 【請求項10】 メッキ部品(a)が陰極(7)に対し
    て、その面方向に相対移動させられることを特徴とする
    請求項8または9に記載の小物部品メッキ方法。
JP32384797A 1997-11-10 1997-11-10 小物部品メッキ装置及び方法 Expired - Fee Related JP3229261B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32384797A JP3229261B2 (ja) 1997-11-10 1997-11-10 小物部品メッキ装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32384797A JP3229261B2 (ja) 1997-11-10 1997-11-10 小物部品メッキ装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11140695A JPH11140695A (ja) 1999-05-25
JP3229261B2 true JP3229261B2 (ja) 2001-11-19

Family

ID=18159256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32384797A Expired - Fee Related JP3229261B2 (ja) 1997-11-10 1997-11-10 小物部品メッキ装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3229261B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4516619B2 (ja) * 2008-08-12 2010-08-04 アルプス電気株式会社 電気メッキ方法及び電気メッキ装置
JP6616856B2 (ja) * 2018-02-28 2019-12-04 中央機械株式会社 めっき装置、めっき方法、及びめっき対象物収容カートリッジ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11140695A (ja) 1999-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4027491B2 (ja) ウエハのメッキ方法及び装置
US10480092B2 (en) Apparatus and method of contact electroplating of isolated structures
US3397126A (en) Plating of small parts
JP3229261B2 (ja) 小物部品メッキ装置及び方法
US2841547A (en) Apparatus for electroplating
US4877493A (en) Dielectric block plating process
JP3229259B2 (ja) 小物部品メッキ装置及び方法
JPH11131297A (ja) 小物部品メッキ装置及び方法
JP3229258B2 (ja) 小物部品メッキ装置及び方法
JPH11131299A (ja) 小物部品メッキ装置及び方法
JP4433927B2 (ja) めっき装置
US2498714A (en) Selenium rectifier
JP3230417B2 (ja) メッキ装置及びメッキ方法
JPH08144096A (ja) チップ型電子部品の製造方法
JP3243666U (ja) チップ電気メッキ又はチップ洗浄機に用いられる陰極導電ローラーの新規装置
US2886620A (en) Method and apparatus for making positive battery plates
JPS5881990A (ja) 電気めつき処理方法
CN111032928B (zh) 用于印刷线路板的镀敷设备和金属夹具
JP2002105694A (ja) バレルメッキ方法及び装置
JP2005264339A (ja) 電解処理方法及びその装置
JPH08277500A (ja) メッキ装置及びメッキ方法
KR100792338B1 (ko) 전기화학적 도금 셀
JPS6114237B2 (ja)
JPH08311698A (ja) 半導体ウエハの電解メッキ装置
JPH0665795A (ja) 電解メッキ層形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080907

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080907

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090907

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees