JP3229012U - 鞄 - Google Patents
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Abstract
【課題】消臭効果を長期にわたって持続させることができる、鞄を提供する。【解決手段】鞄10は、収容物を収容する収容空間Sを構成する鞄本体12と、透湿性を有し、鞄本体12の内面12aを覆うように設けられた布状またはシート状の内張材14と、消臭材16とを備えている。消臭材16は、鞄本体12と内張材14との間、すなわち鞄本体12の内面12aと内張材14の内面14aとの間に設けられている。消臭材16は、透湿性を有する布状またはシート状の基材と、基材の一方面および他方面の少なくとも一方に層状に設けられた消臭層とを有している。消臭層は、珪藻土と、イオン交換性物質と、接合物質とを含んでいる。接合物質は、珪藻土とイオン交換性物質とを互いに接合するとともに、これらを基材に接合している。【選択図】図3
Description
本考案は、収容物から放散された臭い成分を除去する機能を有する鞄に関する。
一般的な鞄では、収容物の収容機能や運搬機能が重視されており、消臭機能については、市販の消臭材を併用することなどによって補われている。しかし、消臭材の消臭効果が無くなった場合には、消臭材を交換しなければならないため、その交換作業が面倒であった。そこで、従来から消臭機能を有する鞄が考案されており、その一例が下記特許文献1に記載されている。特許文献1の鞄は、底板、ポケット、内張り布材およびポケット布材などの部材を有しており、当該部材には、脱臭剤または付香剤が付着されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載された鞄では、脱臭剤または付香剤が収容空間に露出しているため、脱臭剤または付香剤が収容物に接触して消耗し易く、消臭効果を長期にわたって持続させることが困難であるという問題があった。
本考案は、上記問題に対処するためになされたものであり、消臭効果を長期にわたって持続させることができる、鞄を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案に係る鞄の特徴は、収容物を収容する収容空間を構成する鞄本体と、透湿性を有し、前記鞄本体の内面を覆うように設けられた布状またはシート状の内張材と、前記鞄本体の内面と前記内張材の内面との間に設けられた消臭材とを備え、前記消臭材は、透湿性を有する布状またはシート状の基材と、前記基材の一方面および他方面の少なくとも一方に層状に設けられた消臭層とを有しており、前記消臭層は、珪藻土と、イオン交換性物質と、接合物質とを含み、前記接合物質は、前記珪藻土と前記イオン交換性物質とを互いに接合するとともに、これらを前記基材に接合することにある。
この構成では、透湿性を有する内張材の内面よりも外側に消臭材が設けられているので、収容空間に収容された収容物が消臭材に直接接触することを防止できる。また、消臭材の全体を布状またはシート状に形成することができるので、消臭材を鞄本体の内面に沿わせて設けることが可能であり、鞄本体が変形された場合には、それに追従するように消臭材を変形させることができる。これにより、消臭材の消耗を抑制でき、消臭材の消臭効果を長期にわたって持続させることができる。
また、消臭層に含まれる珪藻土の細孔が様々な種類の臭い成分を吸着し、消臭層に含まれるイオン交換性物質がイオン交換作用により臭い成分を吸着するので、これらの相乗作用によって高い消臭効果を得ることができる。また、珪藻土の細孔が水分を吸着するので、高い吸湿効果を得ることができる。
本考案に係る鞄の他の特徴は、前記接合物質は、前記珪藻土と前記イオン交換性物質とを空隙を確保しつつ接合することにある。
この構成では、消臭層に空隙が確保されるので、消臭層の表面だけでなく、消臭層の内部や裏面でも臭い成分を吸着することが可能であり、高い消臭効果を得ることができる。
本考案に係る鞄の他の特徴は、前記接合物質は、水性合成樹脂エマルジョンが硬化したものであり、前記水性合成樹脂エマルジョンは、酢酸ビニル樹脂エマルジョン、アクリル樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマルジョン、シリコーン樹脂エマルジョンおよびスチレン・ブタジエン樹脂エマルジョンからなる群から選択される少なくとも1種を含むことにある。
この構成によれば、接合物質は水性合成樹脂エマルジョンが硬化したものであるため、接合物資を消臭層の全体にむら無く分散させることが可能であり、消臭層を基材の表面に均質に接合することができる。また、接合物資が透湿性を有する基材の細孔に入り込むことによって、消臭層を基材の表面に強固に接合することができる。
本考案に係る鞄の他の特徴は、前記イオン交換性物質は、天然ゼオライト、モンモリロナイト、ベントナイト、人工ゼオライトおよび陽イオン交換樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含むことにある。
この構成によれば、イオン交換性物質が陽イオンを交換する陽イオン交換性物質であるため、悪臭の原因となり易いアンモニウムイオン(NH4 +)を吸着できる。
本考案に係る鞄の他の特徴は、前記イオン交換性物質は、天然ゼオライトまたは人工ゼオライトを含み、前記天然ゼオライトまたは前記人工ゼオライトが銀イオンを担持していることにある。
この構成によれば、天然ゼオライトまたは人工ゼオライトが担持する銀イオンによって、抗菌力を得ることができる。
本考案に係る鞄の他の特徴は、前記内張材は、前記消臭材を出し入れするための開口部を有していることにある。
この構成では、鞄本体の内面と内張材の内面との間に設けられた消臭材を開口部から出し入れすることができるので、消臭材を取り出した状態で鞄を水洗いすることができる。
本考案に係る鞄の他の特徴は、前記内張材は、前記鞄本体の内面の一部を覆う第1部分と、前記鞄本体の内面の他の一部を覆う第2部分とを有しており、前記開口部の内周縁は、前記第1部分の第1端部と前記第2部分の第2端部とによって構成されていることにある。
この構成では、第1部分の第1端部と第2部分の第2端部とによって開口部の内周縁が構成されているので、開口部の幅を第1部分および第2部分のそれぞれの幅とほぼ同じにすることができ、開口部を広く確保できる。
本考案に係る鞄の他の特徴は、前記第1端部と前記第2端部とは、互いに重ね合わされていることにある。
この構成では、第1端部と第2端部とが重ね合わされた部分において、消臭材が収容空間に露出することを防止でき、消臭材の消耗を抑制して、消臭効果を長期にわたって持続させることができる。
本考案に係る鞄の他の特徴は、前記内張材は、布状またはシート状の内側部分と、布状またはシート状の外側部分とを有する袋状に形成されて、前記鞄本体に対して着脱自在に取り付けられており、前記消臭材は、前記内側部分と前記外側部分との間に設けられていることにある。
この構成では、袋状の内張材の内部に消臭材が設けられているので、消臭材を内張材と一緒に鞄本体から取り外すことができる。したがって、鞄を水洗いするときには、消臭材だけを手で掴んで取り出す必要がなく、消臭材の消耗を抑制して、消臭効果を長期にわたって持続させることができる。
以下、本考案に係る鞄の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る鞄10の構成を示す斜視図である。図2は、鞄10の構成を示す断面図である。図3は、消臭材16の取付構造を示す断面図である。図4(A)は消臭材16の構成を示す斜視図であり、図4(B)は消臭材16の構成を示す断面図である。図5は、消臭材16の構成を示す部分拡大断面図である。
図1は、第1実施形態に係る鞄10の構成を示す斜視図である。図2は、鞄10の構成を示す断面図である。図3は、消臭材16の取付構造を示す断面図である。図4(A)は消臭材16の構成を示す斜視図であり、図4(B)は消臭材16の構成を示す断面図である。図5は、消臭材16の構成を示す部分拡大断面図である。
図1に示す鞄10は、汗や土が付着した衣類などの収容物Wを収容するスポーツバッグであり、鞄本体12(図1)と、内張材14(図2)と、消臭材16(図2〜図5)と、底板18(図2)とを備えている。
図1に示すように、鞄本体12は、収容物Wを収容する収容空間Sを構成する部材であり、本体部20と、蓋部22と、2つの持ち手24a,24bとを有している。本体部20は、合成樹脂および皮革などの水を通さない布状またはシート状の材料によって略直方体状に形成されている。本体部20の上部には、上方に向けて開かれる平面視で四角形の開口部26が設けられている。開口部26の3つの辺には、ファスナー28を構成するエレメントを含む第1テープ28aが取り付けられている。
蓋部22は、開口部26を開閉可能に閉塞する部分であり、合成樹脂および皮革などの水を通さない材料によって平面視で四角形の布状またはシート状に形成されている。蓋部22の3つの辺には、ファスナー28を構成するエレメントを含む第2テープ28bが取り付けられている。持ち手24a,24bは、使用者が手で持ったり、肩に掛けたりする部分であり、本体部20の上部に取り付けられている。
図2に示す内張材14は、透湿性を有する布状またはシート状の部材であり、図2に示すように、本体部20および蓋部22のそれぞれの内面、すなわち鞄本体12の内面12aを覆うように設けられている。本実施形態の内張材14は、化学繊維で形成された布であり、湿気や水蒸気を透過させる細孔を有している。なお、内張材14の種類は、特に限定されるものではなく、織物、編物および不織布などの繊維で構成された布の他、細孔を有する樹脂シートなどを適宜選択して用いることができる。
図4(A),(B)に示す消臭材16は、四角形のシート状の部材であり、図1に示す鞄本体12の前・後・左・右・上・下の6つの側壁のそれぞれに対応するように、鞄本体12と内張材14(図2)との間に設けられている。図3に示すように、本実施形態では、内張材14が布状またはシート状に形成されているので、消臭材16は、鞄本体12の内面12aと内張材14の内面14aとの間に、これらに対向して設けられていることになる。なお、消臭材16の形状は、四角形に限定されるものではなく、円形、楕円形および多角形(四角形を除く)などに形成されてもよい。
図4(A),(B)に示すように、消臭材16は、基材30と、基材30の一方面30aに形成された消臭層32とを備えている。本実施形態において、基材30の一方面30aは、収容空間S(図3)の中央側に向けられる基材30の内面であり、基材30の他方面30bは、一方面30aに対して反対側に向けられる基材30の外面である。
図4(A),(B)に示す基材30は、透湿性を有する布状またはシート状の部材である。図5に示すように、本実施形態の基材30は、湿気や水蒸気は透過できるものの水滴は通さない細孔Mを有する透湿性防水シートであり、例えば、タイベック(登録商標、E.I.du Pont de Nemours and Company)シートやゴアテックス(登録商標、W.L.Gore&Associates,Inc.)シートなどの市販のものを用いることができる。タイベックシートは、高密度ポリエチレンの極細繊維をランダムに積層し、これを加熱および加圧することで結合して一体化させた不織布であり、0.13〜0.17mm程度の厚さを有している。
図4(A),(B)に示す消臭層32は、消臭性および吸湿性を確保するものであり、図5に示すように、粉状の珪藻土34と、粉状のイオン交換性物質36と、珪藻土34とイオン交換性物質36とを接合するとともに、これらを基材30に接合する接合物質38と、粉状の着色物質40とを含んでいる。消臭層32においては、珪藻土34、イオン交換性物質36、接合物質38および着色物質40の相互間に、湿気を通すことができる空隙Nが形成されており、これにより、消臭層32の透湿性が確保されている。
本実施形態の消臭層32は、その総重量に対して、珪藻土34を30〜50重量%含んでおり、イオン交換性物質36を30〜40重量%含んでおり、接合物質38を0.5〜1重量%含んでおり、着色物質40を19〜29重量%含んでいる。なお、着色物質40は省略されてもよい。その場合、珪藻土34の含有率の範囲は30〜69重量%に拡大されてもよいし、イオン交換性物質36の含有率の範囲は30〜69重量%に拡大されてもよい。
珪藻土34は、二酸化ケイ素を主成分とする多孔質の天然素材であり、水分や様々な臭い成分を吸着する機能を有している。珪藻土の平均粒径は、特に限定されるものではないが、5〜100μmの範囲内が好ましい。
イオン交換性物質36は、臭い成分をイオン交換作用により吸着する物質であり、天然ゼオライト、モンモリロナイト、ベントナイト、人工ゼオライト、陽イオン交換樹脂、ハイドロタルサイト、アロフェン、イモゴライト、カオリンおよび陰イオン交換樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含んでいる。つまり、イオン交換性物質36としては、これらの物質のうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併せて用いてもよい。
イオン交換性物質36としては、悪臭の原因となり易いアンモニウムイオン(NH4 +)を吸着できることから、陽イオン交換性物質を用いることが好ましい。上記物質のうち、天然ゼオライト、モンモリロナイト、ベントナイト、人工ゼオライトおよび陽イオン交換樹脂が陽イオン交換性物質であり、他は陰イオン交換性物質である。
また、イオン交換性物質36としては、珪藻土34に対する高い接合性を期待できることから、無機物質を用いることが好ましい。上記物質のうち、天然ゼオライト、モンモリロナイト、ベントナイト、人工ゼオライト、ハイドロタルサイト、アロフェン、イモゴライトおよびカオリンが無機物質である。なお、アロフェン、イモゴライトおよびカオリンは、粘土鉱物であり、着色物質40として用いることもできる。
上記の事情により、イオン交換性物質36としては、陽イオン交換性物質であり、かつ、無機物質でもある天然ゼオライト、モンモリロナイト、ベントナイトおよび人工ゼオライトを用いることが好ましく、特に、天然ゼオライトを用いることが好ましい。天然ゼオライトは、チャンネル(管状細孔)およびキャビティ(空洞)を有するアルミノケイ酸塩であり、イオン交換作用によってアンモニウムイオン(NH4 +)などの臭い成分を吸着する機能に加えて、チャンネルおよびキャビティによって様々な臭い成分および水分を吸着する機能を有している。また、天然ゼオライトは、臭い成分などの物質を分解する触媒機能を有することでも知られている。なお、天然ゼオライトの平均粒径は、特に限定されるものではないが、0.2〜0.5μmの範囲内が好ましい。
接合物質38は、珪藻土34とイオン交換性物質36とを接合するとともに、消臭層32を基材30の表面に接合するものであり、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂およびスチレン・ブタジエン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含んでいる。つまり、接合物質38としては、これらの物質のうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併せて用いてもよい。
本実施形態の接合物質38は、水性合成樹脂エマルジョンが硬化した固形物であり、接合物質38の粒子が消臭層32の全体にむら無く分散されている。基材30の細孔Mに接合物質38が入り込むことによって、消臭層32と基材30とが強固に接合されている。なお、接合物質38の平均粒径は、特に限定されるものではないが、70〜100μmの範囲内が好ましい。
着色物質40は、消臭層32を着色するものであり、アロフェン、イモゴライト、カオリン、石英、長石、セリサイトからなる群から選択される少なくとも1種を含んでいる。これらの物質は、天然に存在する粘土鉱物である。着色物質40の平均粒径は、特に限定されるものではないが、1〜10μmの範囲内が好ましい。なお、上記の通り、着色物質40は省略されてもよい。
(鞄の製造方法)
鞄10を製造する際には、製造者は、まず、鞄本体12(図1)、内張材14(図2)、消臭材16(図2〜図5)および底板18(図2)を準備する。そして、図3に示すように、鞄本体12の前・後・左・右・上・下の6つの側壁のそれぞれの内面12aに消臭材16を配置しながら、当該内面12aに内張材14を縫合、接着および溶着などの接合手段を用いて接合する。その後、図2に示すように、鞄本体12の底部の上面に底板18を配置する。
鞄10を製造する際には、製造者は、まず、鞄本体12(図1)、内張材14(図2)、消臭材16(図2〜図5)および底板18(図2)を準備する。そして、図3に示すように、鞄本体12の前・後・左・右・上・下の6つの側壁のそれぞれの内面12aに消臭材16を配置しながら、当該内面12aに内張材14を縫合、接着および溶着などの接合手段を用いて接合する。その後、図2に示すように、鞄本体12の底部の上面に底板18を配置する。
消臭材16を製造するとき、製造者は、まず、粉状の珪藻土34と、粉状のイオン交換性物質36と、水性合成樹脂エマルジョン(図示省略)と、粉状の着色物質40とを混合して、これらを含む混合物(図示省略)を生成する。
この工程では、珪藻土34とイオン交換性物質36とを接合する接合剤として水性合成樹脂エマルジョンを用いているので、製造工程において有害物質が発生し難い。なお、水性合成樹脂エマルジョンは、乾燥することによって(すなわち水分が蒸発することによって)固形の接合物質38となるものであり、酢酸ビニル樹脂エマルジョン、アクリル樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマルジョン、シリコーン樹脂エマルジョンおよびスチレン・ブタジエン樹脂エマルジョンからなる群から選ばれる少なくとも1種を含んでいる。
続いて、製造者は、基材30の表面に上記混合物を塗布し、その後、混合物に含まれる水性合成樹脂エマルジョンを乾燥させる。水性合成樹脂エマルジョンが乾燥すると、固形の接合物質38が生成されるとともに消臭層32が形成され、基材30と消臭層32とが接合物質38を介して接合される。
基材30の表面に混合物を塗布する方法としては、例えば、ローラで塗布する方法や、ノズルから吹き付けて塗布する方法などを用いることができる。また、水性合成樹脂エマルジョンを乾燥させる方法としては、例えば、自然乾燥させる方法や、乾燥室で乾燥させる方法や、ヒーターで加熱して乾燥させる方法などを用いることができる。
(実施形態の効果)
本実施形態に係る鞄10によれば、上記の構成により以下の各効果を奏することができる。すなわち、図3に示すように、消臭材16が透湿性を有する内張材14の内面14aよりも外側に設けられているので、収容空間Sに収容された収容物W(図2)が消臭材16に直接接触することを防止できる。また、消臭材16の全体をシート状に形成することができるので、消臭材16を鞄本体12の内面12aに沿わせて設けることが可能であり、鞄本体12が変形された場合には、それに追従するように消臭材16を変形させることができる。これにより、消臭材16の消耗を抑制でき、消臭材16の消臭効果を長期にわたって持続させることができる。
本実施形態に係る鞄10によれば、上記の構成により以下の各効果を奏することができる。すなわち、図3に示すように、消臭材16が透湿性を有する内張材14の内面14aよりも外側に設けられているので、収容空間Sに収容された収容物W(図2)が消臭材16に直接接触することを防止できる。また、消臭材16の全体をシート状に形成することができるので、消臭材16を鞄本体12の内面12aに沿わせて設けることが可能であり、鞄本体12が変形された場合には、それに追従するように消臭材16を変形させることができる。これにより、消臭材16の消耗を抑制でき、消臭材16の消臭効果を長期にわたって持続させることができる。
また、図5に示す消臭層32に含まれる珪藻土34の細孔が様々な種類の臭い成分を吸着し、イオン交換性物質36がイオン交換作用により臭い成分を吸着するので、これらの相乗作用によって高い消臭効果を得ることができる。また、珪藻土34の細孔が水分を吸着するので、高い吸湿効果を得ることができる。
図5に示すように、消臭層32に空隙Nが確保されるので、消臭層32の表面だけでなく、内部や裏面でも臭い成分を吸着することが可能であり、高い消臭効果を得ることができる。
図5に示す接合物質38は水性合成樹脂エマルジョンが硬化したものであるため、接合物資38を消臭層32の全体にむら無く分散させることが可能であり、消臭層32を基材30の表面に均質に接合することができる。また、接合物資38が透湿性を有する基材30の細孔Mに入り込むので、消臭層32を基材30の表面に強固に接合することができる。
図5に示すイオン交換性物質36が陽イオンを交換する陽イオン交換性物質であるため、悪臭の原因となり易いアンモニウムイオン(NH4 +)を吸着できる。
(変形例)
本考案の実施にあたっては、上記実施形態に限定されず、本考案の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。図6は、他の消臭材42の構成を示す断面図である。
本考案の実施にあたっては、上記実施形態に限定されず、本考案の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。図6は、他の消臭材42の構成を示す断面図である。
図4(B)に示すように、上記実施形態では、消臭層32が基材30の一方面30a(内面)に形成されているが、消臭層32は、基材30の他方面30b(外面)に形成されてもよいし(図示省略)、図6に示す他の消臭材42のように、基材30の一方面30a(内面)および他方面30b(外面)の両方に形成されてもよい。
消臭層32は、炭酸カルシウムを含んでいてもよい。この場合、炭酸カルシウムが水分に触れてアルカリ性を呈するため、カビの発生を抑制できる。また、消臭層32は、酸化チタン(光触媒)を含んでいてもよい。この場合、酸化チタンが酸化還元反応を促進するため、有機物や細菌を分解することができる。
消臭層32に含まれるイオン交換性物質36は、銀イオン(Ag+)や銅イオン(Cu2+)などの金属イオンを担持していてもよい。例えば、イオン交換性物質36としての天然ゼオライトまたは人工ゼオライトが銀イオン(Ag+)を担持していてもよい。この場合、金属イオンの抗菌作用(抗菌力)によって細菌の発生を抑制できるので、細菌に起因する臭いの発生を抑制できる。また、消臭層32は、銀やKENIFINE(登録商標、株式会社神戸製鋼所)などの抗菌性を有する物質の粉末を含んでいてもよい。
図3に示すように、上記実施形態では、消臭材16が鞄本体12に対して容易に着脱できないように設けられているが、図7に示す第2実施形態に係る鞄44や、図8に示す第3実施形態に係る鞄46のように、消臭材16は、鞄本体12に対して着脱自在に設けられてもよい。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係る鞄44の消臭材16の取付構造を示す断面図である。第2実施形態に係る鞄44では、内張材48が消臭材16を出し入れするための開口部50を有している。内張材48は、鞄本体12の内面12aの一部を覆う第1部分52と、鞄本体12の内面12aの他の一部を覆う第2部分54とを有しており、直線状に延びる第1部分52の第1端部52aと直線状に延びる第2部分54の第2端部54aとによって開口部50の内周縁が構成されている。
図7は、第2実施形態に係る鞄44の消臭材16の取付構造を示す断面図である。第2実施形態に係る鞄44では、内張材48が消臭材16を出し入れするための開口部50を有している。内張材48は、鞄本体12の内面12aの一部を覆う第1部分52と、鞄本体12の内面12aの他の一部を覆う第2部分54とを有しており、直線状に延びる第1部分52の第1端部52aと直線状に延びる第2部分54の第2端部54aとによって開口部50の内周縁が構成されている。
第1部分52と第2部分54とは、上下方向に並べて設けられており、第1端部52aおよび第2端部54aが延びる方向、すなわち開口部50の幅方向は、上下方向に対して直交する方向(前後方向または左右方向)と一致している。第1端部52aと第2端部54aとは、鞄本体12の内面12aに対して直交する方向において互いに重ね合わされており、上側に設けられた第1部分52の第1端部52aは、下側に設けられた第2部分54の第2端部54aよりも収容空間Sの中央側(内側)に配置されている。
この構成では、鞄本体12と内張材48との間に設けられた消臭材16を開口部50から出し入れすることができるので、消臭材16を取り出した状態で鞄44を水洗いすることができる。また、開口部50の幅を第1部分52および第2部分54のそれぞれの幅とほぼ同じにすることができるので、開口部50を広く確保できる。さらに、第1端部52aと第2端部54aとが重ね合わされた部分において、消臭材16が収容空間Sに露出することを防止できるので、消臭材16の消耗を抑制して、消臭効果を長期にわたって持続させることができる。
なお、図7に示す鞄44では、第1部分52と第2部分54とが上下方向に並べて設けられているが、これらは、上下方向に対して直交する方向(前後方向または左右方向)に並べて設けられてもよい。また、図7に示す鞄44では、上側に設けられた第1部分52の第1端部52aが、下側に設けられた第2部分54の第2端部54aよりも収容空間Sの中央側(内側)に配置されているが、第1端部52aは第2端部54aよりも外側に配置されてもよい。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態に係る鞄46の消臭材16の取付構造を示す断面図である。第3実施形態に係る鞄46では、内張材58は、布状またはシート状の内側部分60と、布状またはシート状の外側部分62とを有している。内側部分60の周縁部と外側部分62の周縁部とは、互いに繋げられており、これにより内張材58が袋状に形成されている。消臭材16は、内側部分60と外側部分62との間、すなわち袋状の内張材58の内部に設けられている。
図8は、第3実施形態に係る鞄46の消臭材16の取付構造を示す断面図である。第3実施形態に係る鞄46では、内張材58は、布状またはシート状の内側部分60と、布状またはシート状の外側部分62とを有している。内側部分60の周縁部と外側部分62の周縁部とは、互いに繋げられており、これにより内張材58が袋状に形成されている。消臭材16は、内側部分60と外側部分62との間、すなわち袋状の内張材58の内部に設けられている。
図8に示すように、内張材58の外面58bには、面ファスナー64の一片64aが設けられており、鞄本体12の内面12aには、面ファスナー64の他片64bが設けられている。そして、一片64aと他片64bが接合されることによって、内張材58が鞄本体12に対して着脱自在に取り付けられている。内張材58が鞄本体12に取り付けられた状態では、内側部分60の内面が内張材58の内面58aとなっている。したがって、内側部分60と外側部分62との間に設けられた消臭材16は、鞄本体12の内面12aと内張材58の内面58aとの間に設けられていることになる。
この構成では、袋状の内張材58の内部に消臭材16が設けられているので、消臭材16を内張材58と一緒に鞄本体12から取り外すことができる。したがって、鞄46を水洗いするときには、消臭材16だけを手で掴んで取り出す必要がなく、消臭材16の消耗を抑制して、消臭効果を長期にわたって持続させることができる。
上記の各実施形態では、本考案に係る鞄をスポーツバッグに用いているが、本考案に係る鞄は、スポーツバッグの他、アタッシュケース、クラッチバッグ、ポーチ、ウェストバッグ、リュックサック、ランドセルおよび剣道防具袋などにも用いることができる。
M…細孔、N…空隙、S…収容空間、W…収容物、10,44,46…鞄、12…鞄本体、14,48…内張材、16,42…消臭材、18…底板、20…本体部、22…蓋部、30…基材、32…消臭層、34…珪藻土、36…イオン交換性物質、38…接合物資、40…着色物質、50…開口部、52…第1部分、54…第2部分。
Claims (9)
- 収容物を収容する収容空間を構成する鞄本体と、
透湿性を有し、前記鞄本体の内面を覆うように設けられた布状またはシート状の内張材と、
前記鞄本体の内面と前記内張材の内面との間に設けられた消臭材とを備え、
前記消臭材は、透湿性を有する布状またはシート状の基材と、前記基材の一方面および他方面の少なくとも一方に層状に設けられた消臭層とを有しており、
前記消臭層は、珪藻土と、イオン交換性物質と、接合物質とを含み、
前記接合物質は、前記珪藻土と前記イオン交換性物質とを互いに接合するとともに、これらを前記基材に接合する、鞄。 - 前記接合物質は、前記珪藻土と前記イオン交換性物質とを空隙を確保しつつ接合する、請求項1に記載の鞄。
- 前記接合物質は、水性合成樹脂エマルジョンが硬化したものであり、
前記水性合成樹脂エマルジョンは、酢酸ビニル樹脂エマルジョン、アクリル樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマルジョン、シリコーン樹脂エマルジョンおよびスチレン・ブタジエン樹脂エマルジョンからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1または2に記載の鞄。 - 前記イオン交換性物質は、天然ゼオライト、モンモリロナイト、ベントナイト、人工ゼオライトおよび陽イオン交換樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の鞄。
- 前記イオン交換性物質は、天然ゼオライトまたは人工ゼオライトを含み、
前記天然ゼオライトまたは前記人工ゼオライトが銀イオンを担持している、請求項4に記載の鞄。 - 前記内張材は、前記消臭材を出し入れするための開口部を有している、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の鞄。
- 前記内張材は、前記鞄本体の内面の一部を覆う第1部分と、前記鞄本体の内面の他の一部を覆う第2部分とを有しており、
前記開口部の内周縁は、前記第1部分の第1端部と前記第2部分の第2端部とによって構成されている、請求項6に記載の鞄。 - 前記第1端部と前記第2端部とは、互いに重ね合わされている、請求項7に記載の鞄。
- 前記内張材は、布状またはシート状の内側部分と、布状またはシート状の外側部分とを有する袋状に形成されて、前記鞄本体に対して着脱自在に取り付けられており、
前記消臭材は、前記内側部分と前記外側部分との間に設けられている、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の鞄。
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| JP3229012U true JP3229012U (ja) | 2020-11-19 |
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| JP2020003464U Active JP3229012U (ja) | 2020-08-16 | 2020-08-16 | 鞄 |
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2020
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