JP3228052B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP3228052B2
JP3228052B2 JP04740095A JP4740095A JP3228052B2 JP 3228052 B2 JP3228052 B2 JP 3228052B2 JP 04740095 A JP04740095 A JP 04740095A JP 4740095 A JP4740095 A JP 4740095A JP 3228052 B2 JP3228052 B2 JP 3228052B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、供給ローラおよび現像ローラで
粉体現像剤を搬送し、該粉体現像剤を感光体に接触させ
て感光体に形成された静電潜像を現像する現像器備えた
現像装置に関し、特に、現像剤を確実に現像ローラから
供給ローラに戻しあるいは退避させるようにした現像装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等の画像形成装置において
は、図13に示すように、現像ローラ136、供給ロー
ラ146及び撹拌ローラ151からなる現像器100が
使用されている。上記現像ローラ136は、非回転状態
に固定された磁石体142と、この磁石体142に外装
されて回転駆動する現像スリーブ143とで構成されて
いる。また、上記供給ローラ146も同様に、磁石体1
47とスリーブ148とから構成されている。上記供給
ローラ136の磁石体142には、図14に示すよう
に、隣り合う磁極の極性が異なるように、図面中、供給
ローラ146との最近接位置から反時計回りにN2、S
2、N3、S3、N4の磁極が形成され、磁極N2とN
4は供給ローラ146との最近接位置を挟んで両側に配
置されている。上記供給ローラ146の磁石体147も
同様に、現像ローラ136との最近接位置から反時計回
りにS4、N1、S1の磁極が形成され、磁極S1とS
4は現像ローラ146との最近接位置を挟んで両側に位
置している。
【0003】上記現像器100では、撹拌ローラ151
で撹拌された現像剤は、供給ローラ146の磁極N1に
対向する領域で供給スリーブ148に供給された後、供
給スリーブ148の回転(矢印a方向)にともなって磁
極S1との対向位置に運ばれる。ここで現像剤は、上記
磁極S1と現像ローラ136の磁極N2とで形成される
磁界により、上記磁極N2に対向する供給領域D1を通
過して現像スリーブ143に供給される。さらに、現像
剤は現像スリーブ143の回転(矢印b方向)とともに
磁極S2に対向する領域を通過した後、磁極N3と対向
しかつ感光体109と対向する位置に搬送され、ここで
上記感光体109と接触し、感光体109に形成された
静電潜像を可視像化する。
【0004】上記感光体109との対向位置を通過した
現像剤は、磁極S3の対向位置を通過した後、磁極N4
のと対向する戻し領域D2で、上記磁極N4と供給ロー
ラ146の磁極S4とで形成される磁界により、磁極S
4に対向する供給ローラ146の供給スリーブ148に
戻される。戻された現像剤は、供給スリーブ148の回
転にともなって、供給ローラ46の磁極の形成されてい
ない領域に搬送されて撹拌ローラ151へ落下して回収
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記戻
し領域D2においては、磁極N4は、磁極S4だけでな
く、磁極S1とも磁界を形成する。このため、上記戻し
領域D2を通過した現像剤のうち、一部の現像剤170
は、上記磁極N4と磁極N2とで形成される磁界によ
り、磁極N2に対向する位置まで搬送され、現像ローラ
136を一周し、再び感光体109との対向位置に搬送
される。
【0006】このように、上記現像器100では、一度
現像に使用されたトナー濃度の低い現像剤170が再び
感光体109との対向位置に搬送されて現像に使用され
るので、形成される画像の濃度を正確に制御することが
できないという問題点があった。
【0007】また、上記現像器100を複数有する多色
刷りの画像形成装置においては、現像終了の際、供給ス
リーブ148の回転を停止して現像スリーブ143への
現像剤の供給を停止した後、上記現像スリーブ143の
みを回転させて、現像スリーブ143で搬送中の現像剤
を供給スリーブ148に退避させるが、上記のように供
給スリーブ148に退避しなかった現像剤は、感光体1
09との対向位置に搬送されて現像に使用される場合が
あり、他の現像器で現像を行っている際中に上記現像剤
が現像に使用されると、混色が発生するので、形成され
る画像の色調を正確に制御することができないという問
題点があった。
【0008】そこで、本発明は、非現像時に現像剤を確
実に現像スリーブから戻しあるいは退避させることによ
り、形成される画像の濃度及び色調の制御を正確に行う
ことができる現像装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係る発明では、感光体に対向配置され、非
回転状態に固定され且つ複数の磁極が形成された磁石体
を内部に有し、現像スリーブを回転駆動可能に外装した
現像ローラと、上記現像ローラに所定間隔をもって配置
され、非回転状態に固定され且つ複数の磁極が形成され
磁石体を内部に有し、供給スリーブを回転駆動可能に
外装した供給ローラと、上記供給ローラに所定間隔をも
って配置された攪拌ローラとで構成され、攪拌ローラで
攪拌された現像剤を上記供給スリーブに供給し、該供給
スリーブ上の現像剤を上記現像スリーブに供給し、上記
現像スリーブ上の現像剤を感光体に接触させて感光体に
形成された静電潜像を現像した後、現像剤を現像スリー
ブから供給スリーブに戻し、該供給スリーブ上の現像剤
を攪拌ローラに回収するように構成した現像器を備えた
現像装置であって、上記現像スリーブから上記供給スリ
ーブに現像剤を戻す戻し領域における現像ローラ側の上
記磁石体の磁極が、上記戻し領域における供給ローラ側
の上記磁石体の磁極と逆の極性を有していると共に、上
記磁極以外の供給ローラ側の磁極と磁界を形成しないよ
うに、上記戻し領域における現像ローラ側の磁極の磁力
を低くした。
【0010】上記戻し領域における現像ローラ側の磁極
の磁力は100G(ガウス)以下、または、50G(ガ
ウス)以下とすることが好ましい。
【0011】また、請求項2に記載の発明では、上記
像器を上記感光体の外周表面に沿って複数配置し、各現
像器の供給ローラの磁石体の磁極配置を、現像器の感光
体に対する配置位置に応じて供給スリーブの周方向にず
らして配置している。
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】上記請求項1の現像装置では、感光体との対向
位置を通過した現像剤は、現像スリーブの回転にしたが
って、上記現像スリーブから供給スリーブに戻される。
この際、戻し領域に対向する現像ローラ側の磁石体の磁
極は、上記戻し領域における供給ローラ側の磁石体の磁
極以外の供給ローラ側の磁石体の磁極と磁界を形成しな
いように、上記戻し領域における現像ローラ側の磁極の
磁力を低くしてあるので、戻し領域に搬送されてきた現
像剤は、上記磁界の磁力により供給スリーブに確実に戻
され、再び現像スリーブで感光体との対向位置に搬送さ
れることはない。
【0015】また、請求項2の現像装置では、複数の現
像器の各供給ローラの磁石体の磁極の配置が供給スリー
ブの回転方向にずらして配置されているので、供給スリ
ープで搬送される現像剤は、重力によりスリーブから上
記攪拌ローラに回収される領域まで、円滑に搬送され
る。
【0016】
【実施例】
(1)全体構成 図1は、電子写真方式による多色画像形成装置−すなわ
ち多色複写機1−の概略構成を示す。この複写機1は、
透明な板ガラスからなる原稿プラテン2と、この原稿プ
ラテン2の上面を開閉する原稿カバー3を備えており、
原稿はその複写される画像面を下に向けて原稿プラテン
2に載置されて開閉カバー3で覆われる。原稿プラテン
2の下方には、この原稿プラテン2の下面に沿って矢印
4方向に動作し、原稿プラテン2上に置かれた原稿の画
像を読み取る走査光学部5が設けてあり、走査光学部5
で読み取られた原稿画像は4値(イエロー、マゼンタ、
シアン、ブラック)の画像データに分解されて画像記憶
部6に記憶される。画像記憶部6に記憶された画像デー
タは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順にレ
ーザ露光装置7に送られ、それぞれの画像データに対応
したレーザ8が静電潜像担持体−すなわち感光体9に露
光される。
【0017】感光体9は、外周部に感光層を有するドラ
ムからなり、周囲には帯電器10、現像器11、12、
13、14、転写装置15、クリーニング装置16、除
電装置17が設けてある。そして、感光体9が矢印18
方向に回転すると、その外周の感光層は帯電器10で一
様に帯電され、その帯電領域に上述のごとくレーザ8が
露光されて、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
画像データに対応した静電潜像が順次形成される。これ
らの静電潜像は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クのトナーをそれぞれ有する現像器11、12、13、
14で現像されて可視像化され、転写装置15で転写シ
ート(例えば用紙)に順次転写されて重ね合わされる。
転写シートに転写されなかったトナーはクリーニング装
置16で回収される。また、感光体9に残留する電荷が
除電装置17で除電されて次回の現像に備える。
【0018】上記感光体9は、図2、3に示すように、
両端から突出する軸9aを介して感光体ユニット9bに
回転駆動可能に支持されている。この感光体ユニット9
bには、複数の当接部9cを有する当て板9dが取り付
けてある。上記当接部9cは、上記現像器11〜14の
それぞれの現像ローラ36を固定するシャフト36aに
取り付けられたコロ36bをそれぞれ当接することで上
記感光体9と上記現像ローラ36とのギャップgを正確
に維持できるようになっている。
【0019】転写装置15は、矢印20方向に回転する
転写ドラム19を備えている。転写ドラム19は、外周
部に転写シートの先端部を保持するチャッキング装置2
1を備えている。転写ドラム19の内側空間には、感光
体9に対向して転写チャージャ22が設けてある。ま
た、転写ドラム19の外周面、または内周面に沿って転
写ドラム19の回転方向20に関して転写チャージャ2
2の下流側に、順次、第1除電装置23、シート分離装
置24、第2除電装置25、クリーニング装置26が設
けてある。
【0020】転写シート27は給紙部28、29、又は
30から供給され、チャッキング装置21で転写ドラム
19の外周に保持される。また、転写ドラム19の回転
により感光体9と転写ドラム19との対向部(転写領域
31)に送られ、まずイエローのトナー像が転写され
る。また、転写ドラム19が一回転するごとに、マゼン
タ、シアン、ブラックのトナー像が転写シート27に重
ねて転写される。なお、転写シート27の先端はそれぞ
れのトナー像とレジスト調整され、すべてのトナー像が
位置ずれなく重ねられる。
【0021】すべてのトナー像の転写が終了すると、転
写シート27は第1除電装置23で除電され、分離装置
24で転写ドラム19から分離され、定着装置32でト
ナーが熱定着されて排紙トレイ33に排出される。一
方、転写シート27が除去された転写ドラム19は第2
除電装置25で電荷が除去され、クリーニング装置26
で残留物が除去される。
【0022】(2)現像器11〜14 現像器11、12、13、14は基本的に同一の構成を
備えている。図4を参照して具体的に説明すると、現像
器11〜14のハウジング34には、上部の感光体対向
部に開口部35が形成されている。開口部35の内側に
は、この開口部35から僅かに突出し、感光体9に対向
する現像ローラ36が配置されている。現像ローラ36
の外周面に対向する一方の壁37の端部には粉煙防止シ
ート38が貼着され、その先端が感光体9に非接触で対
向するようにしてある。現像ローラ36の外周面に対向
する他方の壁39の内側には仕切壁40が配設され、こ
れら壁39と仕切壁40との間に、感光体対向部を開放
した粉煙吸引室41が形成され、これが図示しない吸引
装置に連結されている。
【0023】現像ローラ36は、非回転状態に固定され
た磁石体42と、この磁石体42に外装されて矢印44
方向に回転駆動する現像スリーブ43とで構成されてお
り、現像スリーブ43が現像バイアス電源45に接続さ
れている。現像ローラ36の下方には、これと所定の間
隔を隔てて供給ローラ46が設けてある。この供給ロー
ラ46は、現像ローラ36と同様に、非回転状態に固定
された磁石体47と、この磁石体47に外装されて矢印
49方向に回転駆動する供給スリーブ48とで構成さ
れ、ハウジング34に固定した穂高規制板50が所定の
隙間を隔てて供給スリーブ48の外周面に対向してい
る。上記スリーブ48は、その表面を最大表面粗さ(R
max)が1μm以下となるように鏡面加工すれば、搬送
時に現像剤に加わるストレスが軽減されるので、上記現
像ローラ36と供給ローラ46との間隔を広くすること
ができ、現像剤の供給量を増やすことができる。
【0024】上記供給ローラ46をフローティング電位
とした場合、上記供給スリーブ48の表面に絶縁層コー
トを形成するか、上記スリーブ48を樹脂で形成するこ
とにより、供給ローラ46は現像ローラ36に印加され
る現像バイアスと絶縁することができ、別部材なしで現
像バイアスのリークを防止できる。特に、上記スリーブ
48を樹脂で形成すれば製造コストの削減が図れる。
【0025】また、上記現像ローラ36と供給ローラ4
6との間であって、後述するように、供給ローラ46か
ら現像ローラ36に現像剤が供給される供給領域D1に
は、搬送される現像剤を現像ローラ36の長手方向に均
一に拡散させるように、回転駆動可能に設けた軸に複数
の羽根を取り付けて構成されるならし部材50aが設け
てある。このならし部材50aは非現像時には、現像ス
リーブ43に形成される現像剤の穂を切断し、現像スリ
ーブ43を清掃する作用を有している。
【0026】供給ローラ46の下方には、現像剤撹拌ス
クリュウ(撹拌ローラ)51が設けてあり、矢印52方
向に回転し、ハウジング34に収容されている現像剤−
すなわちトナーとキャリアとからなる2成分現像剤−が
混合されるようになっている。
【0027】図5に示すように、現像器12を例に、上
記現像ローラ36の磁石体42、及び上記供給ローラ4
6の磁石体47に形成された複数の磁極について説明す
る。なお、図面中、N,Sはそれぞれ極性を示す。現像
ローラ36の磁石体42には、現像ローラ36と感光体
9との対向部に現像磁極として磁極N3が配置されてい
る。また、現像ローラ36と供給ローラ46との最近接
位置よりもスリーブ回転方向(矢印44方向)の上流側
に磁極N4、下流側に磁極N2が配置されている。そし
て、磁極N2とN3の間に磁極S2、磁極N3とN4の
間に磁極S3が配置されている。
【0028】一方、供給ローラ46の磁石体47には、
穂高規制板50の対向部から供給スリーブ48の回転方
向(矢印49方向)上流側に磁極N1が配置され、上記
N1の下流側に磁極S1、さらにその下流側に同極性の
磁極S4が配置してある。
【0029】ここで、上記供給ローラ46の磁極S1と
現像ローラ36の磁極N2とが対向する領域は、現像剤
が供給ローラ46から現像ローラ36に供給される供給
領域D1であり、供給ローラ46の磁極S4と現像ロー
ラ36の磁極N4とが対向する領域は、現像剤が現像ロ
ーラ36から供給ローラ46に戻される戻し領域D2と
なっている。
【0030】また、上記現像ローラ36の磁極N4は、
供給ローラ46の磁極S4以外の磁極S1およびN1と
は磁界を形成しないように100G(ガウス)以下、好
ましくは50G(ガウス)以下に設定してある。なお、
上記磁極N1〜N3、S1〜S3はそれぞれ400〜1
000G(ガウス)の磁力を有している。
【0031】(3)現像器11〜14の動作 上記構成からなる現像器11〜14の動作を図4、5を
参照して説明する。ハウジング34に収容されている現
像剤は撹拌スクリュウ51で撹拌され、トナーとキャリ
アがそれぞれ所定の極性に帯電される。また、撹拌スク
リュウ51に汲み上げられた現像剤は、磁極N1に対向
する領域で供給ローラ46に供給され、磁極N1の磁力
によって供給スリーブ48の外周に保持される。また、
供給スリーブ48の矢印49方向の回転により現像剤は
同方向に搬送され、穂高規制板50に規制されて溜まり
を形成する。穂高規制板50と供給ローラ46との間を
通過した現像剤は磁極S1との対向部に搬送され、磁極
S1と磁極N2により形成される磁力により、供給領域
D1を通過して磁極N2の磁力によって現像スリーブ4
3に供給される。この際、上記現像剤は、ならし部材5
0aにより、現像ローラ36の長手方向に均一に拡散す
る。
【0032】次に、現像スリーブ43の矢印44方向の
回転により現像剤は磁極S2の対向部を通過した後、現
像磁極N3の対向部(感光体9との対向部)に移動し、
ここで感光体9に接触して静電潜像をトナーで可視像化
する。上記したように、現像剤はならし部材50aによ
って現像ローラ36の長手方向に均一に拡散しているの
で、現像剤の供給不足が原因で発生する「白スジ」が、
形成される画像に発生することはない。感光体9との対
向部を通過した現像剤は、磁極S3の対向部を通過して
磁極N4との対向部に搬送され、磁極N4と磁極S4に
より形成される磁力により、戻し領域D2を通過して磁
極S4の磁力によって供給スリーブ48に戻される。
【0033】上記磁極N4は、上記したように、100
G(ガウス)以下に設定されており、供給ローラ46に
形成された磁極S4以外の磁極とは磁界を形成しないの
で、磁極S4との対向部に搬送されてきた現像剤は、確
実に磁極S4に戻される。従って、現像剤は現像スリー
ブ43の磁極N2に対向する位置に搬送されて、再び感
光体9との対向部に搬送されることはない。また、上記
磁極N4の磁力を50G以下に設定すれば、磁極S4と
の対向部に搬送されてきた現像剤はより確実に磁極S4
に戻される。
【0034】そして、供給スリーブ48の磁極S4に対
向した位置に搬送された現像剤は、供給スリーブ48の
回転にしたがって搬送され、上記磁極S4の磁力が減少
した位置から撹拌スクリュウ51に回収される。なお、
感光体9に対向する開口部35から飛散した粉煙トナー
は粉煙防止シート38で外部への飛散が防止されるとと
もに、粉煙吸引室41を通じて吸引回収される。
【0035】ここで、上記磁極S4の磁力を100Gま
たは50G以下とした理由を説明する。上記したよう
に、形成される画像の濃度を適当な値に制御するには、
現像に1回使用されたトナー濃度の低い現像剤を現像ス
リーブ43から供給スリーブ48に全て戻すことで防止
できる。すなわち、供給スリーブ43から現像スリーブ
48に供給された現像剤の量をM1、現像に使用され、
現像スリーブ48から供給スリーブ43に戻される現像
剤の量をM2とすると、上記M1の中で、現像に使用さ
れるトナーの占める重量は微量であることから、上記M
1とM2の重量は等しいと見なすことができるので、M
2/M1(現像剤の交換率)が100%であれば、現像
に1回使用されたトナー濃度の低い現像剤を現像スリー
ブ43から供給スリーブ48に全て戻したことになる。
【0036】図6に示すグラフは、縦軸に現像剤交換
率、横軸に上記磁極S4の磁力の強さを示している。こ
のグラフから理解できるように、磁極S4の磁力が10
0G以下であれば、現像剤の交換率は90%(現像剤の
交換率許容値)となり、磁極S4との対向部に搬送され
てきた現像剤は確実に磁極S4に戻されるので、濃度低
下等の問題を発生させることはない。磁極S4の磁力が
50G以下であれば、現像剤交換率が100%となるの
で、磁極S4との対向部に搬送されてきた現像剤がより
確実に磁極S4に戻される。
【0037】次に、現像終了の際、現像剤を現像スリー
ブ43から退避させる動作について説明する。現像器1
1による現像状態(図7参照)から現像を終了する場
合、供給スリーブ48の回転を停止して現像スリーブ4
3への現像剤の供給を停止する(図8参照)。続いて、
上記現像スリーブ43のみを回転させて、現像スリーブ
43で搬送中の現像剤を供給スリーブ48に戻して現像
剤を現像スリーブ43から退避させる(図9参照)。こ
の際、上記したように、現像スリーブ43で搬送されて
いる現像剤は、そのほとんどが供給スリーブ48に確実
に戻されるので、多色複写機1においては、他の現像器
12〜14での現像に混色が発生することはなく、形成
される画像の色調を正確に制御することができる。
【0038】上記多色複写機1における現像器11〜1
4は、図1で明らかなように、感光体9の外周面に沿っ
て、それぞれの取り付け角度が異なって配置してあり、
現像器12、13は感光体9の下方にほぼ垂直に配置さ
れ、現像器11、14は上記現像器12、13の両側に
所定の角度をもって配置してある。上記現像器11〜1
4の供給ローラ46の磁石体47は、現像剤の戻し領域
D2と供給領域D1の位置関係に応じて磁極の配置が変
更されている。以下、現像器11〜14の供給ローラ4
6の磁石体47に形成された磁極の配置位置について詳
細に説明する。
【0039】図5、10に示すように、現像器12、1
3は、感光体9の下方に配置され、現像剤の戻し領域D
2が供給領域D1とほぼ同じ高さに設けられており、供
給ローラ46の磁石体47に形成される磁極S1とS4
は、現像ローラ36の磁石体42に形成される磁極N2
及びN4にそれぞれ対向して配置され、かつ磁極S4は
供給ローラ46の頂部よりも供給スリーブ48の回転方
向(矢印49方向)下流側に配置してある。
【0040】また、図11に示すように、現像器14
は、上記現像器12、13と異なり、感光体9の左斜め
下方に配置され、現像剤の戻し領域D2が供給領域D1
よりも上方に位置する角度で取り付けられている。現像
器14の供給ローラ46の磁石体47は、上記現像器1
2、13の磁石体47に比較してスリーブ48の回転方
向(矢印49方向)下流側にずらして配置してあり、具
体的には、供給ローラ46の磁石体47の磁極S1が、
現像ローラ36の磁石体47に形成される磁極N2とN
4との間に対向するようにずらされている。
【0041】上記磁極S4は、上記現像器12、13の
供給ローラ46の磁石体47に形成される磁極S4と同
様に、供給ローラ46の頂部よりも供給スリーブ48の
回転方向下流側に配置されている。
【0042】さらに、図12に示すように、現像器11
は、上記現像器12、13、14と異なり、感光体9の
右斜め下方に配置され、現像剤の戻し領域D2が供給領
域D1よりも下方に位置する角度で取り付けられてい
る。現像器11の供給ローラ46の磁石体47は、上記
現像器12、13の磁石体47に比較してスリーブ48
の回転方向(矢印49方向)上流側にずらして配置して
あり、具体的には、供給ローラ46の磁石体47の磁極
S4が、現像ローラ36の磁石体42に形成される磁極
N2とN4との間に対向するようにずらされている。上
記磁極S4は、現像器12、13、14の供給ローラ4
6の磁石体47に形成される磁極S4と同様に、供給ロ
ーラ46の頂部よりも供給スリーブ48の回転方向(矢
印49方向)下流側に配置されている。
【0043】このように、上記現像器11〜14の供給
ローラ46の磁石体47に形成される磁極S4は全て供
給ローラ46の頂部よりも供給スリーブ48の回転方向
下流側に配置されているので、戻し領域D2を通過した
現像剤は、供給スリーブ48上を重力により供給スリー
ブ48から撹拌スクリュウ51に回収される領域まで円
滑に搬送される。したがって、現像器11〜14は、感
光体9の周囲のどの位置に配置されても供給スリーブ4
8から撹拌スクリュウ51に確実に現像剤を回収するこ
とができ、現像剤を常に良好な状態に維持することがで
きる。
【0044】なお、上記現像器11〜14に取り付けら
れた穂高規制板50を供給スリーブ48に対して進退自
在に設け、供給スリーブ48と穂高規制板50との隙間
を調節すれば、穂高規制板50と対向する部分の磁力の
強弱にかかわらず、穂高規制板50で形成される現像剤
の溜まりを一定に形成することができるので、現像剤の
搬送が安定して行われる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の現像装置によれば、感光体に接触して感光体に形成さ
れた静電潜像を現像し、戻し領域に搬送されてきた現像
剤は、戻し領域における現像ローラの磁石体の磁極と供
給ローラの磁石体の磁極とで形成される磁界の磁力によ
り供給スリーブに戻され、再び現像スリーブで感光体と
の対向位置に搬送されることはない。したがって、一度
現像に使用されたトナー濃度の低い現像剤が再び感光体
との対向位置に搬送されて現像に使用されることはない
ので、形成される画像の濃度を正確に制御することがで
きる。
【0046】また、上記現像器では、現像終了の際、供
給スリーブの回転を停止して現像スリーブへの現像剤の
供給を停止した後、上記現像スリーブのみを回転させ
て、現像スリーブで搬送中の現像剤を供給スリーブに戻
して現像剤を現像スリーブから退避させる退避動作中に
おいても、上記のように現像スリーブで搬送される全て
の現像剤は供給スリーブに退避して再度現像に使用され
ることはないので、現像器を複数有する多色刷りの画像
形成装置においては、退避動作中に他の現像器で現像を
行っても混色が発生することはなく、形成される画像の
色調を正確に制御することができる。
【0047】さらに、戻し領域における供給ローラ側の
磁石体の磁極は、供給ローラの頂部よりも供給スリーブ
の回転方向下流側に配置してあるので、現像剤は重力に
より供給スリーブから撹拌ローラに回収される領域まで
搬送される。したがって、現像器は、感光体の周囲のど
の位置に配置されても、供給スリーブから撹拌ローラに
確実に現像剤を回収することができる。これにより、複
数の現像器を感光体の周囲に配置しても、全ての現像器
において現像剤の循環効率を高めることでき、現像剤を
常に良好な状態に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 多色複写機の概略断面図である。
【図2】 現像器と感光体との対向部周辺の側面図であ
る。
【図3】 現像器と感光体との対向部周辺の正面図であ
る。
【図4】 現像器の断面図である。
【図5】 現像ローラ及び供給ローラに形成された磁極
を示す図である。
【図6】 現像剤交換率と磁力との関係を示すグラフで
ある。
【図7】 現像中の現像器内部の現像剤の動きを示す図
である。
【図8】 供給スリーブを停止した状態の現像器内部の
現像剤の動きを示す図である。
【図9】 現像ロールから現像剤が退避した状態の現像
器内部の現像剤の動きを示す図である。
【図10】 現像ローラ及び供給ローラに形成された磁
極を示す図である。
【図11】 現像ローラ及び供給ローラに形成された磁
極を示す図である。
【図12】 現像ローラ及び供給ローラに形成された磁
極を示す図である。
【図13】 従来の現像器内部の現像剤の動きを示す図
である。
【図14】 従来の現像ローラ及び供給ローラに形成さ
れた磁極を示す図である。
【符号の説明】
11〜14…現像器、36…現像ローラ、42、47…
磁石体、43…現像スリーブ、46…供給ローラ、48
…供給スリーブ。
フロントページの続き (72)発明者 吉本 真一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13 号大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−3942(JP,A) 特開 平4−182682(JP,A) 特開 昭58−195860(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 G03G 15/09 G03G 15/095 G03G 15/01

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体に対向配置され、非回転状態に固
    定され且つ複数の磁極が形成された磁石体を内部に有
    し、現像スリーブを回転駆動可能に外装した現像ローラ
    と、上記現像ローラに所定間隔をもって配置され、非回
    転状態に固定され且つ複数の磁極が形成された磁石体を
    内部に有し、供給スリーブを回転駆動可能に外装した供
    給ローラと、上記供給ローラに所定間隔をもって配置さ
    れた攪拌ローラとで構成され、攪拌ローラで攪拌された
    現像剤を上記供給スリーブに供給し、該供給スリーブ上
    の現像剤を上記現像スリーブに供給し、上記現像スリー
    ブ上の現像剤を感光体に接触させて感光体に形成された
    静電潜像を現像した後、現像剤を現像スリーブから供給
    スリーブに戻し、該供給スリーブ上の現像剤を攪拌ロー
    ラに回収するように構成した現像器を備えた現像装置
    あって、 上記現像スリーブから上記供給スリーブに現像剤を戻す
    戻し領域における現像ローラ側の上記磁石体の磁極が、
    上記戻し領域における供給ローラ側の上記磁石体の磁極
    と逆の極性を有していると共に、上記磁極以外の供給ロ
    ーラ側の磁極と磁界を形成しないように、上記戻し領域
    における現像ローラ側の磁極の磁力を低くしたことを特
    徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 上記現像器を上記感光体の外周表面に沿
    って複数配置し、各現像器の供給ローラの磁石体の磁極
    配置を、現像器の感光体に対する配置位置に応じて供給
    スリーブの周方向にずらして配置したことを特徴とする
    請求項1に記載の現像装置。
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