JP2000098749A - 二成分現像装置 - Google Patents

二成分現像装置

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JP2000098749A
JP2000098749A JP10270284A JP27028498A JP2000098749A JP 2000098749 A JP2000098749 A JP 2000098749A JP 10270284 A JP10270284 A JP 10270284A JP 27028498 A JP27028498 A JP 27028498A JP 2000098749 A JP2000098749 A JP 2000098749A
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image carrier
developing
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JP10270284A
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English (en)
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Yoshimi Tokita
好美 鴇田
Masahiro Azuma
正博 我妻
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリアのカウンターチャージによる白抜け
等の画像欠陥のない、高画質な画像を長期間にわたり形
成することができる二成分現像装置を提供する。また、
現像剤に加わるストレスが少なく、現像剤の劣化や現像
装置の動作に必要な駆動トルクを低減することができる
二成分現像装置を提供する。 【解決手段】 回転可能な第一のスリーブとその内部に
配設される第一の磁石とを備え、回転する潜像担持体に
対峙して設けられる第一の現像ロールと、回転可能な第
二のスリーブとその内部に配設される第二の磁石とを備
え、回転する潜像担持体の第一の現像ロールよりも下流
側に対峙して設けられる第二の現像ロールとを有し、第
一及び第二のスリーブ上に保持される現像剤層により潜
像担持体の潜像部分に選択的に現像を行う二成分現像装
置において、第二のスリーブ上に保持される現像剤層と
潜像担持体とが非接触である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、ファクシミリ、プリンタ、これらの複合機等の画
像形成装置に係り、さらに詳しくは、トナーとキャリア
とからなる二成分現像剤を使用して静電潜像を現像する
二成分現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機等の電子写真方式の画
像形成装置において、トナーとキャリアとからなる二成
分現像剤層を現像ロール上に保持し、その現像ロールと
対峙する潜像担持体上の静電潜像を現像する二成分現像
装置が広く知られている。また、このような二成分現像
装置において、潜像担持体の上流側及び下流側に二つの
現像ロールを配設し、それら二つの現像ロールにより潜
像を現像する現像装置も提案されている(例えば、特開
平3−31876号公報)。
【0003】この二つの現像ロールのうち、上流側での
現像ロールの現像能力は高く、現像濃度(べた画像)も
高くなるが、像担持体の移動方向の上流側で像が欠ける
傾向があり、また像担持体の移動方向の下流側(背景
部)では背景部かぶりが発生しやすい傾向にある。ま
た、下流側の現像ロールでの現像能力は、上流側の現像
ロールの現像能力に比べて低い為、全体的に現像濃度は
低下し、そして像担持体の移動方向の下流側で像が欠け
る傾向がある。この現象は、像担持体の移動方向の下流
側で背景部かぶりを回収する(クリーニング効果)作用
を有するためである。
【0004】そして、上述した現像装置においては、上
流側の現像ロール、下流側の現像ロールの順に現像が行
われる為、最終的には各々が有する特徴が合成され、全
体的に現像濃度が安定した画像を得ることができる。さ
らに、このような二つの現像ロールを備える現像装置に
おいて、下流側の現像ロールの半径を上流側の現像ロー
ルの半径よりも小さく構成する記述が特開平10−31
368号公報に提案されている。このような二成分現像
装置においては、上流側と下流側の現像ロールの径が同
径な場合よりも、下流側の現像ロールでの像担持体の移
動方向下流側をクリーニングする影響を少なくして、よ
り高画質の画像を実現するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
二成分現像装置であっても、現像時に生じるキャリアの
カウンターチャージによるトナー像の回収の問題を十分
に解決するものではない。図11は、キャリアのカウン
ターチャージを説明するものである。キャリアが保持し
ていたトナーが感光体上に移動すると、トナーが有して
いた電荷の逆電荷がキャリアに蓄積される。例えば、ト
ナーが負に帯電している場合には、そのトナーを失った
キャリア自体は正に帯電してしまう(図11(a)参
照)。このようにキャリアに逆電荷(カウンターチャー
ジ)が蓄積されると、一旦潜像担持体表面に移動したト
ナーの一部がキャリアの逆電荷に引き寄せられ、再びキ
ャリアへ付着してしまう(図11(b)参照)。
【0006】このようなカウンターチャージの影響は、
潜像担持体と現像ロールとの回転方向の関係上、トナー
画像の画像形成プロセス方向後ろ端部に生じやすく、画
像形成装置により記録シート上に形成される画像は、図
12に示すように画像の後端部にトナーの薄い白抜け部
(スタベーション)として顕れる。
【0007】さらに、上記のような二成分現像装置で
は、現像剤層規制部材により、現像ロールが保持する現
像剤の量を規制するため、現像剤に加わるストレスが大
きくなりがちであり、現像剤の劣化や攪拌部材を回転さ
せるのに必要な駆動トルクの増大を招く。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その第一の目的は、キャリアのカウンターチャ
ージによる白抜け等の画像欠陥のない、高画質な画像を
長期間にわたり形成することができる二成分現像装置を
提供することにある。また、本発明の第二の目的は、現
像剤に加わるストレスが少なく、現像剤の劣化や現像装
置の動作に必要な駆動トルクを低減することができる二
成分現像装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転可能な第
一のスリーブとその内部に配設される第一の磁石とを備
え、回転する潜像担持体に対峙して設けられる第一の現
像ロールと、回転可能な第二のスリーブとその内部に配
設される第二の磁石とを備え、回転する潜像担持体の第
一の現像ロールよりも下流側に対峙して設けられる第二
の現像ロールとを有し、第一及び第二のスリーブ上に保
持される現像剤層により潜像担持体の潜像部分に選択的
に現像を行う二成分現像装置において、第二のスリーブ
上に保持される現像剤層と潜像担持体とが非接触であ
る。
【0010】二成分現像装置をこのように構成すること
により、第一の現像ロールにより潜像担持体上に形成さ
れるトナー像に、カウンターチャージによる白抜け等の
画像欠陥が生じても、その画像欠陥部分を再度第二の現
像ロールにより再現像するため、高画質の画像を得るこ
とができる。この際、第二のスリーブ上に保持される現
像剤層と潜像担持体とが非接触であるため、潜像担持体
上に形成されているトナー像を第二のスリーブ上に保持
される現像剤層が掻き落としてしまうことがないのは勿
論、潜像担持体上に形成されているトナー像を第二のス
リーブ上に保持される現像剤のキャリアのカウンターチ
ャージにより乱して再び白抜け等の画像欠陥を生じさせ
ることもない。なお、第一の現像ロール及び、又は第二
の現像ロールに相当するものが複数存在しても構わな
い。
【0011】ここで、第二のスリーブ上に保持される現
像剤層と潜像担持体とは非接触であるが、現像剤層と潜
像担持体とを余りに近づけすぎては現像剤がトナー像を
回収してしまう問題があり、余りに離しすぎては潜像担
持体上へトナーを飛翔しずらくなる問題があるため、第
二のスリーブ上に保持される現像剤層と潜像担持体との
間隔は、好ましくは0.05〜0.3[mm]、より好
ましくは0.1〜0.2[mm]である。
【0012】また本発明は、回転可能な第一のスリーブ
とその内部に配設される第一の磁石とを備え、回転する
潜像担持体に対峙して設けられる第一の現像ロールと、
回転可能な第二のスリーブとその内部に配設される第二
の磁石とを備え、回転する潜像担持体の第一の現像ロー
ルよりも下流側に対峙して設けられる第二の現像ロール
とを有し、第一及び第二のスリーブ上に保持される現像
剤層により潜像担持体の潜像部分に選択的に現像を行う
二成分現像装置において、第一のスリーブは、潜像担持
体との対峙部分において潜像担持体の回転と逆方向に回
転し、第二のスリーブは、潜像担持体との対峙部分にお
いて潜像担持体の回転と順方向に回転し、第一のスリー
ブと第二のスリーブとの間隔により第一及び第二のスリ
ーブ上に保持される現像剤の総量を規制するものであ
る。
【0013】二成分現像装置をこのように構成すること
により、現像剤量規制部材を用いなくても、第一及び第
二のスリーブ上に保持される現像剤の総量を規制するこ
とができるため、現像剤に加わるストレスが少なく、現
像剤の劣化や現像装置の動作に必要な駆動トルクを低減
することができる。
【0014】すなわち、第一のスリーブと第二のスリー
ブとの間隔を狭く構成すれば、第一及び第二のスリーブ
上に保持される現像剤の総量は少なくなり、逆にその間
隔を広く構成すれば、保持される現像剤の総量は多くな
る。したがって、第一のスリーブと第二のスリーブとの
間隔を適宜設定することにより、他の現像剤量規制部材
を用いることなく、所望の保持される現像剤の総量を得
ることができる。
【0015】また、本発明は、第二のスリーブ上に保持
される現像剤層と潜像担持体とが非接触であり、第一の
スリーブは、潜像担持体との対峙部分において潜像担持
体の回転と逆方向に回転し、第二のスリーブは、潜像担
持体との対峙部分において潜像担持体の回転と順方向に
回転し、第一のスリーブと第二のスリーブとの間隔によ
り第一及び第二のスリーブ上に保持される現像剤層の総
量を規制するものである。
【0016】二成分現像装置をこのように構成すること
により、白抜け等の画像欠陥が少ない高画質の画像を得
ることができるとともに、現像剤に加わるストレスが少
なく、現像剤の劣化や現像装置の動作に必要な駆動トル
クを低減することができる。
【0017】また、第二のスリーブ上に保持される現像
剤層と潜像担持体とを非接触にする構成は、例えば第二
のスリーブの径を第一のスリーブの径よりも小さくした
り、第二の現像ロールを第一の現像ロールに比べて潜像
担持体に対して離間させて配設することにより実現する
ことができるが、それらの手段と共に、又はそれらの手
段を採らずに、第二のスリーブ上に保持される現像剤層
の単位面積当たりの現像剤量を、第一のスリーブ上に保
持される現像剤層の単位面積当たりの現像剤量よりも少
なくして、第二のスリーブ上に保持される現像剤層と潜
像担持体とが非接触とすることもできる。
【0018】二成分現像装置をこのように構成すること
により、第二のスリーブ上に保持される現像剤層の層厚
が、第一のスリーブ上に保持される現像剤層の層厚より
も薄くなるため、容易に第二のスリーブ上に保持される
現像剤層と潜像担持体とを非接触にすることができる。
その結果、白抜け等の画像欠陥を一層効果的に防止する
ことができる。
【0019】また、第二のスリーブ上に保持される現像
剤層の単位面積当たりの現像剤量を、第一のスリーブ上
に保持される現像剤層の単位面積当たりの現像剤量より
も少なくする構成は、例えば、第一及び第二のスリーブ
間に現像剤量規制部材として穂切り部材を設け、その穂
切り部材を設ける位置を調節することにより、第一及び
第二のスリーブ間に存在する現像剤を第一のスリーブ表
面と第二のスリーブ表面とに振り分けさせたりすること
で実現することも出来るが、それらの手段を採らずに、
第一のスリーブと第二のスリーブとの間隔に生じる磁界
により、その間隔に存在する現像剤の内、第一のスリー
ブ上に保持される現像剤と第二のスリーブ上に保持され
る現像剤との割合を規制することもできる。
【0020】二成分現像装置をこのように構成すること
により、現像剤量規制部材を用いなくても、第二のスリ
ーブ上に保持される現像剤層の単位面積当たりの現像剤
量を、第一のスリーブ上に保持される現像剤層の単位面
積当たりの現像剤量よりも少なくすることができるた
め、現像剤に加わるストレスが少なく、現像剤の劣化や
現像装置の動作に必要な駆動トルクを低減することがで
きる。
【0021】この第一のスリーブと第二のスリーブ間に
生じる磁界を調整することが可能な要素としては、第一
及び第二の磁石中の各磁極、その数及び磁束密度、それ
らの位置関係等が挙げられる。
【0022】
【発明の実施による形態】次に、実施例に基づいて本発
明の好適な実施の形態を説明する。 ◎実施例1 図1は、本実施例にかかる二成分現像装置を適用するこ
とができる画像形成用装置(複写機)の一例の全体構成
を示したものであり、大きく分けて画像形成部1、中間
転写部2、搬送部5、定着装置6からなる。
【0023】画像形成部は感光体ドラム(潜像担持体)
10、帯電器11、露光器12、現像装置3、感光体ク
リーニング装置14等からなる。なお、現像装置3の構
成及び動作については後述する。中間転写部2は中間転
写ベルト20、駆動ロール21、張架ロール22a,
b,c、一次転写装置(転写コロトロン)23、二次転
写装置(転写ロール)24、ベルトクリーニング装置2
5等からなり、二次転写装置は転写ロール、バックアッ
プロール(張架ロール22b)等からなる。定着装置6
は、内部に熱源を有する加熱ロール60と加圧ロール6
1とからなる。搬送部5は、記録シートSトレイ50
a,b、ピックアップロール51a,b、搬送ロール対
52a,b,c、レジロール対(図示せず)、搬送ベル
ト装置53等からなる。なお、中間転写ベルト20は、
アクリル、塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボ、ポ
リアミド等の樹脂、又は各種のゴムにカーボンブラック
等の帯電防止材を適当量含有させ、例えば厚さ0.1m
mに形成されており、その体積抵抗率は106 〜1014
Ω・cmに調整されている。
【0024】このような画像形成装置によって画像を形
成する動作について説明する。帯電器11によって感光
体ドラム10の表面は一様な所定の電圧に帯電される。
次に、例えば原稿画像に対応して露光器12からレーザ
光が感光体ドラム10表面に照射され、感光体ドラム1
0表面には電位差による静電潜像が形成される。その静
電潜像は現像装置3によってトナーにより現像され、ト
ナーの顕像となる。
【0025】この感光体ドラム上に現像されたトナー像
は感光体ドラム10の回転に従って、中間転写ベルト2
0と接する一次転写位置へと移動する。この際、一次転
写装置23によって電界の作用によりトナーは中間転写
ベルト20へと一次転写される。なお、一次転写されず
感光体ドラム10表面に僅かに残った残留トナーは下流
の感光体クリーニング装置14によりクリーニングされ
る。
【0026】一方、中間転写ベルト20(以下、単に
「ベルト20」という)は駆動ロ−ル21及び張架ロー
ル22によって所定の張力で引っ張られてた状態で回転
駆動している。なお、駆動ロール21や張架ロール22
の軸方向においてもベルト20に偏りが生じないように
所定の張力で引っ張られている。このベルト20上に一
次転写されたトナー像はベルト20の回転に伴って移動
する。
【0027】記録シートトレイ50a,bに収容されて
いる記録シートSは、ピックアップロール51a,b、
搬送ロール対52a〜cによって二次転写位置近くまで
搬送され、ベルト20上のトナー像が二次転写位置に達
するタイミングに合わせてレジロール対(図示せず)の
ニップが解除され、記録シートSが二次転写位置へと搬
送される。そこで、転写ロールから供給される電界の作
用によってトナー像が記録シートSへ二次転写され、記
録シートSは表面にトナー像を保持する。その記録シー
トSは搬送ベルト53により定着装置6まで搬送され、
加熱ロール60と加圧ロール61とのニップ部を通過す
る際に熱と圧力との作用によりトナー像が記録シートS
に定着され、永久像となり画像形成が終了する。
【0028】図2は、図1に示した画像形成装置の二成
分現像装置3の構成を詳細に示したものである。この現
像装置3は、ハウジング30を備えている。このハウジ
ング30内は、略垂直方向に延設される仕切り壁により
第一の領域と第二の領域とに仕切られている。但し、こ
の仕切り壁はハウジング30内の感光体ドラム10軸方
向の全てに渡り設けられているものではなく、第一の領
域と第二の領域とは互いに現像剤Dが行き来可能に繋が
っている。そして、第一の領域及び第二の領域内には所
定量の現像剤Dが充填されている。また、各領域には、
螺旋羽根形状を有する攪拌部材33a,bが感光体ドラ
ムの軸方向と同方向に設けられており、それぞれ矢印の
方向に回転駆動されることにより、現像剤Dを搬送、攪
拌している。なお、使用される現像剤の一例として、平
均粒径30〜100[μm]、抵抗値108 〜1016Ω
・cm以下のキャリアと、平均粒径5〜10[μm]の
トナーを使用することができる。
【0029】ハウジング30内の第一の領域には、第一
及び第二の現像ロール32が設けられている。図3は、
それらの両ロールの構成をより詳しく示したものであ
る。
【0030】この第一の現像ロール31は、円筒形状で
回転可能な第一のスリーブ311とその内部に配設され
る円柱状の第一の磁石312とを備え、回転する感光体
ドラム10とそれぞれその軸方向を平行に対峙して設け
られている。第一のスリーブ311は、例えばアルミニ
ウム等の金属により構成されており、図2に示すように
所定の電源装置313から現像バイアス電圧が印加され
ている。この現像バイアス電圧は、例えばAC成分とし
て、0.5〜2.0[kVp-p ],2〜9[kHz]、
DC成分として、−600〜−400[V]の交番電圧
を使用することができる。第一の磁石312は固定的に
配設され、所定の位置に複数(本実施例ではN10
10,N20の3つ)の磁極を有している。ここで、合い
隣り合う二つの磁極がN極であるN10−N20間の第一の
スリーブ311表面には、磁界が実質的に存在しない、
又は存在しても僅かな領域が存在し、現像剤Dが保持さ
れない領域を形成している。
【0031】第二の現像ロール32は、円筒形状で回転
可能な第二のスリーブ321とその内部に配設される円
柱状の第二の磁石322とを備え、回転する感光体ドラ
ム10とそれぞれその軸方向を平行に対峙して設けられ
ている。第二のスリーブ321は、例えばアルミニウム
等の金属により構成されており、図2に示すように所定
の電源装置323から現像バイアス電圧が印加されてい
る。この現像バイアス電圧は、例えばAC成分として、
0.5〜2.0[kVp-p ],2〜9[kHz]、DC
成分として、−600〜−400[V]の交番電圧を使
用することができる。第二の磁石322は固定的に配設
され、所定の位置に複数(本実施例ではS1 ,N1 ,N
2 ,S2 ,N3 ,S4 ,N4 の7つ)の磁極を有してい
る。ここで、合い隣り合う二つの磁極がN極であるN1
−N2 間の第二のスリーブ321表面には、磁界が実質
的に存在しない、又は存在しても僅かな領域が存在し、
現像剤Dが保持されない領域を形成している。
【0032】また、感光体ドラム10の回転方向に対し
て、第二の現像ロール32は第一の現像ロール31より
も下流側に設けられている。第一のスリーブ311は、
図2,3の矢印で示すように感光体ドラム10との対峙
部分において感光体ドラム10の回転と逆方向に回転
し、第二のスリーブ321は、図2,3の矢印で示すよ
うに感光体ドラム10との対峙部分において感光体ドラ
ム10の回転と順方向に回転する。
【0033】図4は、感光体ドラム10、第一の現像ロ
ール31、第二の現像ロール32の位置関係を説明する
ものである。本実施例において、第一及び第二の現像ロ
ール31,32は共に中心がそれぞれC1 、C2 の円柱
形状であり、第一の現像ロール31(第一のスリーブ3
11)の半径r1 、第二の現像ロール32(第二のスリ
ーブ321)の半径r2 は、それぞれr1 =5〜15
[mm],r2 =5〜15[mm]である。
【0034】感光体ドラム10表面(点P1 )と第一の
現像ロール31(第一のスリーブ311)表面との距離
をDR1 とすると、このDR1 は、感光体ドラム10と
の対峙部分における第一の現像ロール31表面に保持す
る現像剤層の厚さDT1 と同等、もしくはDT1 以下で
あることが望ましく、その好ましい値は0.2≦DR 1
≦1.0[mm]、より好ましくは0.3≦DR1
0.6[mm]である。余りにDR1 が小さくては、現
像ロールと感光体ドラム間で現像剤の圧力が上がり、強
いては現像剤の固着が発生するという問題があり、余り
にDR1 が大きくては現像剤層が感光体ドラム10表面
に接触せず、ドラム10表面に形成されている静電潜像
部分を十分に現像できないという問題があるためであ
る。
【0035】一方、感光体ドラム10表面(点P2 )と
第二の現像ロール32(第二のスリーブ321)表面と
の距離をDR2 とすると、このDR2 は、感光体ドラム
10との対峙部分における第二の現像ロール32表面に
保持する現像剤層の厚さDT 2 以上であることが必要で
あり、その好ましい値は0.2≦DR2 ≦1.0[m
m]、より好ましくは0.3≦DR2 ≦0.6[mm]
である。余りにDR2 が小さくては、第二の現像ロール
32に保持された現像剤層により感光体ドラム10表面
に形成されているトナー画像を摺擦したり、またキャリ
アのカウンターチャージの影響により、そのトナー像を
乱してしまう可能性があり、余りにDR2が大きくて
は、第一の現像ロール31による現像が不十分な部分を
補間して現像する効果を発揮できないためである。
【0036】また、第一のスリーブ311と第二のスリ
ーブ321との間隔dにより、第一及び第二のスリーブ
321上に保持される現像剤層の総量を規制するため、
所望の現像剤層の総量に応じてその間隔dを設定するこ
とができる。その好ましい値は、0.3≦d≦2.0
[mm]、より好ましくは0.4≦d≦0.7[mm]
である。余りにdが小さくては、現像剤Dの量が少なく
なり、感光体ドラム10上に形成されている静電潜像を
十分に現像することができず、余りにdが大きくては、
現像剤Dの量が多くなり、感光体ドラム10上に形成さ
れている静電潜像に過剰な現像がなされると共に、第二
のスリーブ321上に保持される現像剤層と感光体ドラ
ム10とを非接触に保つことが困難なためである。
【0037】図5は、第一及び第二の現像ロール32が
それぞれ有する第一及び第二の磁石322の磁極の位置
及びその磁界の強さを示すものである。
【0038】図5(a)は、第一の磁石312の磁極の
位置及び磁界の強さを示すものであり、円筒形磁石の長
手方向に伸びる三箇所の磁極N10,S10,N20を有して
いる。ここで、合い隣り合う二つの磁極がN極であるN
10−N20間に対応する第一のスリーブ311表面には、
反発磁界が形成され、現像剤Dが保持されない領域を形
成している。また、第一の磁石312の中心C1 から感
光体ドラム10表面のP1 点を結ぶ直線上には、主に磁
極S10によりもっとも大きな磁界M1 が生じている。ま
た、第一の磁石312の中心C1 から第二の磁石322
の中心C2 を結ぶ直線上には、主に磁極N10により磁界
1 が生じている。
【0039】図5(b)は、第二の磁石322の磁極の
位置及び磁界の強さを示すものであり、円筒形磁石の長
手方向に伸びる七箇所の磁極S1 ,N1 ,N2 ,S2
3,S4 ,N4 を有している。また、N2 〜S4 は、
互いに中心角にして10〜30°ずつ離れて位置してお
り(本実施例では30°)、その磁界の強さは0.5〜
50[mT](本実施例では20[mT])に設定され
ている。ここで、合い隣り合う二つの磁極がN極である
1 −N2 間に対応する第二のスリーブ321表面に
は、反発磁界が形成され、現像剤Dが保持されない領域
を形成している。また、第二の磁石322の中心C2
ら感光体ドラム10表面のP2 点を結ぶ直線上には、主
に磁極N4 と磁極S1 とにより磁界M2 が生じている。
また、第二の磁石322の中心C2 から第一の磁石31
2の中心C1 を結ぶ直線上には、主に磁極S4 により磁
界m2 が生じている。
【0040】ここで、第二のスリーブ321上に保持さ
れる現像剤層の単位面積当たりの現像剤量は、第一のス
リーブ311上に保持される現像剤層の単位面積当たり
の現像剤量よりも少なく構成するために、第一のスリー
ブ311と第二のスリーブ321との間隔に生じる磁界
を規定する。すなわち、互いに異なる極により形成され
る磁界m1 とm2 の大きさの違いにより、第二のスリー
ブ321上に保持される現像剤Dを第一のスリーブ31
1上に保持される現像剤Dよりも少なくする。そのた
め、m2 +10≦m1 ≦m2 +40[mT]とすること
が好ましい。m1とm2 との差が余りに小さくては、第
二のスリーブ321上に保持される現像剤Dの量を第一
のスリーブ311上に保持される現像剤Dの量よりも少
なくすることが困難であり、m1 とm2 との差が余りに
大きくては、第二のスリーブ321上に現像剤が保持さ
れないという問題があるためである。
【0041】以下、かかる二成分現像装置3の動作につ
いて説明する。
【0042】◎現像剤総量の規制 この現像装置3では特別な現像剤量規制部材等を使用せ
ずに、第一及び第二のスリーブ321上に保持される現
像剤Dの量を規制するものである。すなわち、この現像
装置3では、第二の磁石322の磁極N2 ,S2
3 ,S4 の磁界の作用により、また、第一のスリーブ
311と第二のスリーブ321との間隔により第一及び
第二のスリーブ321上に保持される現像剤層の総量を
規制する。
【0043】ハウジング30の第一の領域内の現像剤D
は、攪拌部材により攪拌され、その一部が第二のスリー
ブ321表面に搬送される。そこで、第二の磁石322
の磁極N2 ,S2 ,N3 ,S4 からの磁界の作用によ
り、所定量の現像剤Dが第二のスリーブ321の回転と
共に従動回転して第一のスリーブ311と第二のスリー
ブ321との間に搬送される。さらに、この第一及び第
二のスリーブ321間隔dにより、余分な現像剤Dは振
り落とされ、第一及び第二のスリーブ321上に保持さ
れる現像剤Dの総量が規制される。
【0044】◎現像剤量比の規制 この現像装置3では特別な現像剤量規制部材等を使用せ
ずに、第一のスリーブ311と第二のスリーブ321と
の間隔に存在する現像剤Dの内、第一のスリーブ311
上に保持される現像剤Dと第二のスリーブ321上に保
持される現像剤Dとの割合を規制するものである。すな
わち、この現像装置3では、第一の現像ロール31の中
心C1 と第二の現像ロール32に中心C2 とを結ぶ直線
上近傍に存在する磁界の作用により、第二のスリーブ3
21上に保持される現像剤Dを第一のスリーブ311上
に保持される現像剤Dよりも少なくする。
【0045】第一の磁石312の主に磁極N10により、
磁界の強さm1 の磁界が生じている。同様に、第二の磁
石322の主に磁極S4 により、磁界の強さm2 の磁界
が生じている。ここでは、m2 +10≦m1 ≦m2 +4
0[mT]の関係となっているため、その第一及び第二
のスリーブ321の間隔d周辺に搬送された現像剤Dの
内、より多くの現像剤Dが第一の磁石312側、すなわ
ち第一のスリーブ311側に引き寄せられ、より少ない
現像剤Dが第二の磁石322側、すなわち第二のスリー
ブ321側に引き寄せられる。その結果、第二のスリー
ブ321上に保持される現像剤層の単位面積当たりの現
像剤量は、第一のスリーブ311上に保持される現像剤
層の単位面積当たりの現像剤量よりも少なくなる。
【0046】◎第一の現像ロール31による主現像 第一のスリーブ311上に保持された現像剤Dは、その
スリーブの回転とともに、感光体ドラム10と対峙する
部分に達し、主に第一の磁石312の磁極S10からの磁
界M1 により、現像剤Dはその磁界の向きに沿った穂立
ち状態となり、その現像剤層の厚さをDT1 、感光体ド
ラム10表面と第一の現像ロール31(第一のスリーブ
311)表面との距離をDR1 とすれば、DR1 ≦DT
1 が成り立っている。すなわち、このような状態となる
ように、感光体ドラム10と第一の現像ロール31の位
置関係を規定するとともに、上記現像剤D総量の規制及
び現像剤量比の規制を行っている。
【0047】DR1 ≦DT1 の関係が成り立っているた
め、感光体ドラム10表面と現像剤層とが接触状態とな
り、現像剤Dが感光体ドラム10上の静電潜像を摺擦す
ることで、十分にその像を現像することができる。
【0048】現像後の現像剤Dは、スリーブの回転とと
もに搬送され、第一の磁石312の磁極N10−N20間の
反発磁界が生じている領域に達し、その磁界、スリーブ
の回転による遠心力、重力の作用により第一のスリーブ
311から離れ、ハウジング30の第一の領域内の現像
剤Dと再び混合される。
【0049】◎第二の現像ロール32による補助現像 一方、第二のスリーブ321上に保持された現像剤D
は、そのスリーブの回転とともに、感光体ドラム10と
対峙する部分に達し、主に第二の磁石322の磁極
4 ,S1 からの磁界M2 により、現像剤Dはその磁界
の向きに沿った穂立ち状態となる。ここで、互いに逆特
性の磁極により形成される磁界は、必ずしも第二の現像
ロール32中心C2 から感光体ドラム10上の点P2
方向に向かっているものではないため、現像剤層の厚さ
もそれ程厚くならない。その現像剤層の厚さをDT2
感光体ドラム10表面と第一の現像ロール31(第一の
スリーブ311)表面との距離をDR2 とすれば、DR
2 >DT2 が成り立っている。すなわち、このような状
態となるように、感光体ドラム10と第二の現像ロール
32の位置関係を規定するとともに、上記現像剤総量の
規制及び現像剤量比の規制を行っている。
【0050】DR2 >DT2 の関係が成り立っているた
め、感光体ドラム10表面と現像剤層とが非接触状態と
なり、現像剤Dが感光体ドラム10上の静電潜像を摺擦
することなく、第一の現像ロール31により現像された
トナー像を掻き落とすことがない。さらに、第一の現像
ロール31による現像では現像が不十分な部分に対して
は、現像を行うことが出来るため、より高画質のトナー
画像を得ることができる。なお、このような効果を奏す
るために、第二のスリーブ321上に保持される現像剤
層と潜像担持体との間隔が0.1〜0.2[mm]であ
ることが好ましい。
【0051】現像後の現像剤Dは、スリーブの回転とと
もに搬送され、第二の磁石322の磁極N1 −N2 間の
反発磁界が生じている領域に達し、その磁界、スリーブ
の回転による遠心力等の作用により第二のスリーブ32
1から離れ、ハウジング30の第一の領域内の現像剤D
と再び混合される。
【0052】◎比較試験 図12において説明した白抜け量tについて、本実施例
にかかる二成分現像装置3と、従来の二成分現像装置3
とを比較した。図6は、その結果を説明するグラフであ
る。横軸は使用する現像剤Dのキャリアの抵抗値を、縦
軸はその際の白抜け量tを示している。一般に、キャリ
アの抵抗値が高くなるに従って白抜け量tは大きくなる
が、本実施例にかかる二成分現像装置3では、従来のも
のに比べてその白抜け量tが0.3〜0.4[mm]減
少しており、本発明によりより高画質の画像を提供する
ことができることが分かる。
【0053】また図7は、キャリアの抵抗値の違い(1
10[Ω・cm]と1016[Ω・cm])による経時的
な帯電量の変化を示したグラフである。このグラフか
ら、一般にキャリアの抵抗値が高い方がプリント枚数が
増えても帯電量の変化が少なく、画像形成上好ましいこ
とが分かる。したがって、これら図6、図7に示した実
験結果から、本実施例にかかる二成分現像装置3では、
白抜け量tを抑えながらより高い抵抗値のキャリアを使
用することができるため、経時的に帯電量の変化が少な
い、現像剤Dを使用することができる。
【0054】図8は、本実施例にかかる二成分現像装置
3と従来の二成分現像装置3とのトナーインパクション
量を比較したグラフである。このグラフから、本実施例
にかかる二成分現像装置3のトナーインパクション量が
約180[mg/100gCA]であるのに対し、従来
の二成分現像装置3のそれは、約300[mg/100
gCA]であり、本発明により特別な現像剤層規制部材
を使用しないため、トナーインパクション量を低減する
ことができることが分かる。その結果、現像剤Dに加わ
るストレスが少なく、現像剤Dの劣化や現像装置3の動
作に必要な駆動トルクを低減することができる。
【0055】実施例2 図9は、実施例2にかかる二成分現像装置3の第一及び
第二の現像ロール32の構成を示したものである。ここ
で、第一及び第二のスリーブ321は共に感光体ドラム
10との対峙部分において潜像担持体の回転と順方向に
回転する。また、第一の現像ロール31表面近傍には、
ハウジング30と一体的に構成されている現像剤層規制
部材4が設けられている。さらに、第一の磁石312は
固定的に配設され、所定の位置に複数(本実施例ではN
10,S10,N20,S10,N30の5つ)の磁極を有してお
り、第二の磁石322は固定的に配設され、所定の位置
に複数(本実施例ではN1 ,S1 ,N2 ,S2 ,N3
5つ)の磁極を有している。なお、その他の構成は実施
例1に示したものと同様であり、同一の符号を付してい
る。
【0056】以下、この二成分現像装置3の動作につい
て説明する。
【0057】まず、第一の磁石312の磁極N30,S20
からの磁界により、第一のスリーブ311上の所定量の
現像剤Dが保持される。この保持された現像剤Dは、第
一のスリーブ311の回転とともに搬送され、現像剤層
規制部材4により所定厚さの現像剤層を形成し、スリー
ブの回転とともに、感光体ドラム10と対峙する部分に
達する。主に第一の磁石312の磁極S10からの磁界M
1 により、現像剤Dはその磁界の向きに沿った穂立ち状
態となる。また、その現像剤層の厚さをDT1、感光体
ドラム10表面と第一の現像ロール31(第一のスリー
ブ311)表面との距離をDR1 とすれば、DR1 ≦D
1 が成り立っている。すなわち、このような状態とな
るように、感光体ドラム10と第一の現像ロール31の
位置関係を規定するとともに、現像剤層規制部材と第一
の現像ロール31との位置関係を規定している。
【0058】DR1 ≦DT1 の関係が成り立っているた
め、感光体ドラム10表面と現像剤層とが接触状態とな
り、現像剤Dが感光体ドラム10上の静電潜像を摺擦す
ることで、十分にその像を現像することができる。
【0059】現像後の現像剤Dは、スリーブの回転とと
もに搬送され、第一の磁石312の磁極N10−N30間の
反発磁界が生じている領域に達し、その磁界及び第二の
磁石322の磁極S2 からの磁界、重力等の作用により
第一のスリーブ311から離れ、第二のスリーブ321
上に保持される。
【0060】その第二のスリーブ321の回転ととも
に、感光体ドラム10と対峙する部分に達し、主に第二
の磁石322の磁極N3 ,S1 からの磁界M2 により、
現像剤Dはその磁界の向きに沿った穂立ち状態となる。
ここで、互いに逆特性の磁極により形成される磁界は、
必ずしも第二の現像ロール32中心C2 から感光体ドラ
ム10上の点P2 の方向に向かっているものではないた
め、現像剤層の厚さもそれ程厚くならない。その現像剤
層の厚さをDT2 、感光体ドラム10表面と第二の現像
ロール32(第二のスリーブ321)表面との距離をD
2 とすれば、DR2 >DT2 が成り立っている。すな
わち、このような状態となるように、感光体ドラム10
と第二の現像ロール32の位置関係を規定するととも
に、現像剤層規制部材と第一の現像ロール31との位置
関係を規定している。
【0061】DR2 >DT2 の関係が成り立っているた
め、感光体ドラム10表面と現像剤層とが非接触状態と
なり、現像剤Dが感光体ドラム10上の静電潜像を摺擦
することなく、第一の現像ロール31により現像された
トナー像を掻き落とすことがない。さらに、第一の現像
ロール31による現像では現像が不十分な部分に対して
は、現像を行うことが出来るため、より高画質のトナー
画像を得ることができる。なお、このような効果を奏す
るために、第二のスリーブ321上に保持される現像剤
層と潜像担持体との間隔が0.05〜0.3[mm]で
あることが好ましい。
【0062】現像後の現像剤Dは、第二のスリーブ32
1の回転とともに搬送され、第二の磁石322の磁極N
1 −N2 間の反発磁界が生じている領域に達し、その磁
界、スリーブ321の回転による遠心力等の作用により
第二のスリーブ321から離れ、ハウジング30の第一
の領域内の現像剤Dと再び混合される。
【0063】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、キャリアのカウンターチャージによる白抜け等
の画像欠陥のない、高画質な画像を長期間にわたり形成
することができる二成分現像装置を提供することができ
る。また、本発明によれば、現像剤に加わるストレスが
少なく、現像剤の劣化や現像装置の動作に必要な駆動ト
ルクを低減することができる二成分現像装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用可能な一例の画像形成装
置の構成を説明するものである。
【図2】図2は、実施例1にかかる二成分現像装置の全
体の構成を説明するものである。
【図3】図3は、図2に示す二成分現像装置の第一及び
第二の現像ロール周辺を説明するものである。
【図4】図4は、図2に示す二成分現像装置の第一及び
第二の現像ロール周辺の位置関係を説明するものであ
る。
【図5】図5は、図2に示す二成分現像装置の第一及び
第二の磁石による磁界を説明するものである。
【図6】図6は、本発明による画質向上の効果を説明す
るグラフである。
【図7】図7は、キャリアの抵抗値による経時的な帯電
量変化を説明するグラフである。
【図8】図8は、本発明によるトナーインパクション低
減の効果を説明するグラフである。
【図9】図9は、実施例2にかかる二成分現像装置の第
一及び第二の現像ロール周辺を説明するものである。
【図10】図10は、従来の二成分現像装置の全体の構
成を説明するものである。
【図11】図11は、キャリアのカウンターチャージを
説明するものである。
【図12】図12は、白抜けの画像欠陥を説明するもの
である。
【符号の説明】
10…感光体ドラム、3…二成分現像装置、31…第一
の現像ロール、311…第一のスリーブ、312…第一
の磁石、32…第一の現像ロール、321…第二のスリ
ーブ、322…第二の磁石、4…現像剤量規制部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H031 AC14 AC19 AC20 AC33 AD03 AD05 BA08 BA09 CA09 CA11 CA13 DA01 EA03 2H077 AD02 AD06 AD36 BA03 BA07 BA08 EA03 EA21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な第一のスリーブとその内部に
    配設される第一の磁石とを備え、回転する潜像担持体に
    対峙して設けられる第一の現像ロールと、回転可能な第
    二のスリーブとその内部に配設される第二の磁石とを備
    え、回転する潜像担持体の第一の現像ロールよりも下流
    側に対峙して設けられる第二の現像ロールとを有し、第
    一及び第二のスリーブ上に保持される現像剤層により潜
    像担持体の潜像部分に選択的に現像を行う二成分現像装
    置において、 第二のスリーブ上に保持される現像剤層と潜像担持体と
    が非接触であることを特徴とする二成分現像装置。
  2. 【請求項2】 第二のスリーブ上に保持される現像剤層
    と潜像担持体との間隔が0.05〜0.3[mm]であ
    る請求項1に記載の二成分現像装置。
  3. 【請求項3】 第一のスリーブは、潜像担持体との対峙
    部分において潜像担持体の回転と逆方向に回転し、 第二のスリーブは、潜像担持体との対峙部分において潜
    像担持体の回転と順方向に回転し、 第一のスリーブと第二のスリーブとの間隔により第一及
    び第二のスリーブ上に保持される現像剤層の総量を規制
    する請求項1又は請求項2に記載の二成分現像装置。
  4. 【請求項4】 回転可能な第一のスリーブとその内部に
    配設される第一の磁石とを備え、回転する潜像担持体に
    対峙して設けられる第一の現像ロールと、回転可能な第
    二のスリーブとその内部に配設される第二の磁石とを備
    え、回転する潜像担持体の第一の現像ロールよりも下流
    側に対峙して設けられる第二の現像ロールとを有し、第
    一及び第二のスリーブ上に保持される現像剤層により潜
    像担持体の潜像部分に選択的に現像を行う二成分現像装
    置において、 第一のスリーブは、潜像担持体との対峙部分において潜
    像担持体の回転と逆方向に回転し、 第二のスリーブは、潜像担持体との対峙部分において潜
    像担持体の回転と順方向に回転し、 第一のスリーブと第二のスリーブとの間隔により第一及
    び第二のスリーブ上に保持される現像剤の総量を規制す
    ることを特徴とする二成分現像装置。
  5. 【請求項5】 第二のスリーブ上に保持される現像剤層
    の単位面積当たりの現像剤量は、第一のスリーブ上に保
    持される現像剤層の単位面積当たりの現像剤量よりも少
    ない請求項1〜請求項4のいずれかに記載の二成分現像
    装置。
  6. 【請求項6】 第一のスリーブと第二のスリーブとの間
    隔に生じる磁界により、その間隔に存在する現像剤の
    内、第一のスリーブ上に保持される現像剤と第二のスリ
    ーブ上に保持される現像剤との割合を規制する請求項2
    〜請求項5のいずれかに記載の二成分現像装置。
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