JP2000242080A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2000242080A
JP2000242080A JP11038446A JP3844699A JP2000242080A JP 2000242080 A JP2000242080 A JP 2000242080A JP 11038446 A JP11038446 A JP 11038446A JP 3844699 A JP3844699 A JP 3844699A JP 2000242080 A JP2000242080 A JP 2000242080A
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JP
Japan
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developer
carrier
transport roll
pole
lower transport
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Withdrawn
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JP11038446A
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English (en)
Inventor
Yasuaki Watanabe
靖晃 渡辺
Yutaka Kanai
豊 金井
Migaku Fukuhara
琢 福原
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長期間安定した画像品質が得られる小型タンデ
ム画像形成装置に好適な小型の現像装置を提供する。 【解決手段】現像剤担持体22上の現像剤を、下側搬送
ロール24に備えられた第1のピックアップ極24bで
剥離し、剥離された現像剤を第2のピックアップ極24
cで受け取ることにより現像剤を十分再攪拌して、安定
した画像濃度を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゼログラフィ方式
のプリンタや複写機などの画像形成装置に用いられる現
像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光体を一様に帯電し原稿画像部を光走
査し静電潜像を形成して、着色樹脂であるトナーによっ
て可視化するゼログラフィ方式の画像形成装置は、画像
を高速に形成することができるため、多くのデジタル方
式のプリンタや複写機に採用されている。
【0003】近年、特にカラー化に対する要求が高ま
り、ゼログラフィ方式の画像形成装置においても、シア
ン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの4色のトナ
ー像よりなるフルカラー画像形成装置が実現している。
カラーゼログラフィは2つの方式に大別することができ
る。すなわち、トナーの色に対応した複数の感光体を用
いて、転写部材の送りに同期させてカラー画像を形成し
転写部材上で色重ねを行なう「タンデム方式」と、1個
の感光体により単色の現像を行ない、得られたトナー像
を転写部材に転写させた後、同じ感光体上に次色の画像
を形成するプロセスを繰り返す「シングル方式」であ
る。
【0004】タンデム方式は、高速性に優れるという利
点があるものの、複数色分のゼログラフィプロセス部を
並べて配備しなければならないため、画像形成装置全体
が大型化するという欠点がある。一方、シングル方式
は、感光体が1個で済むなど、ゼログラフィプロセス部
の一部を複数色で共有することができるので装置を小型
化できる利点がある。ただし、同一周速度の感光体の白
黒画像形成装置に比べて単位時間当たりの画像形成枚数
が約4分の1に落ちてしまうという欠点がある。
【0005】タンデム方式の画像形成装置の欠点を補う
べく、感光体どうしの間隔を狭くして小型化した画像形
成ユニットを配列した小型タンデム画像形成装置が提案
されている。この方式では高速性を確保したまま画像形
成装置を小型化することができる。
【0006】しかし、上記の小型タンデム画像形成装置
では、画像形成ユニットの幅方向のサイズを極力小さく
しなければならないため現像装置の形状は縦型とするこ
とが有利である。すなわち、像担持体ドラムより上方に
現像剤担持体を配置し、その現像剤担持体よりさらに上
方に配置された現像剤収納部から現像剤を現像剤担持体
に供給し、現像後の現像剤担持体上の現像剤を剥離して
現像剤収納部に現像剤を還流する構成とすることが望ま
しい。
【0007】この方式の現像装置では、現像剤収納部か
ら現像剤担持体への現像剤供給は、重力による自然落下
を利用することができるが、現像後の現像剤担持体上の
現像剤を剥離して上方に向けて搬送するための現像剤の
還流機構に特別な配慮を必要とする。
【0008】狭い幅を有効に利用して十分な攪拌を行う
方式として、特開平8−248772号公報に、オーガ
を上下2段に配置した現像装置が開示されている。この
方式では、下段に配置されたオーガから上段に配置され
たオーガに現像剤を搬送するための複雑な機構が必要で
ある。あるいは、下段のオーガの搬送力により現像剤を
上段に押し上げる機構とした場合は、現像剤にかかるス
トレスが大きくなり現像剤寿命を短くしてしまうという
欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、小型タン
デム方式の画像形成装置に用いられる、縦型現像装置に
おいては、現像装置の横幅が狭い上に、現像剤還流のた
めの搬送経路を確保するために現像剤攪拌部の形状が限
定され、現像剤収納量も制約を受けるので、現像剤の寿
命を長期にわたって維持することが困難である。
【0010】本発明は、上記の事情に鑑み、長期間安定
した画像品質が得られる小型タンデム画像形成装置に好
適な小型の現像装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の現像装置は、現像ハウジングと、静電潜像
を担持して所定の方向に移動する像担持体に所定の現像
領域において近接もしくは接触するように配置され、ト
ナーおよび磁性キャリアからなる現像剤を表面に担持し
て所定の回転軸のまわりに回転する、上記現像領域にお
いて上記現像ハウジングから露出してなる現像剤担持体
と、上記現像ハウジング内の、上記現像剤担持体よりも
上方に配置され、現像剤を攪拌して攪拌した現像剤を、
上記現像剤担持体へ現像剤を供給する現像剤供給部に向
けて落下させる現像剤攪拌部と、上記現像剤担持体の回
転方向に関し上記現像領域よりも下流側の所定の現像剤
剥離領域においてその現像剤担持体に近接して配置さ
れ、その現像剤担持体により運ばれてきた現像剤を受け
取り表面に担持して搬送する、その現像剤担持体の回転
軸と平行な回転軸のまわりに回転する下側搬送ロール
と、上記下側搬送ロールよりも上方にその下側搬送ロー
ルに近接して配置されその下側搬送ロールにより搬送さ
れてきた現像剤を受け取り表面に担持してその現像剤担
持体の回転軸と平行な回転軸の回りに回転し、表面に担
持した現像剤を上記現像剤攪拌部に投げ上げる上側搬送
ロールとを備え、上記下側搬送ロールが、上記現像剤担
持体から受け取った現像剤を表面に担持し上記現像剤供
給部に隣接した経路を経て上方に搬送する円筒スリーブ
と、その円筒スリーブ内に配置された、その円筒スリー
ブが上記現像剤担持体に最近接した位置よりもその円筒
スリーブの回転方向上流側の位置に、上記現像剤担持体
上の現像剤を受け取るピックアップ極を備えた固定磁石
とを具備することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施形態の現像装置を
用いた小型タンデム方式の画像形成装置の概略構成図で
ある。
【0014】図1に示すように、この画像形成装置は電
子写真方式のカラー複写機として構成されており、イエ
ロー、シアン、マゼンタ、黒色の4色に対応する、矢印
A方向に回転する4つの像担持体ドラム1が一直線状に
並べて配置されており、これらの像担持体ドラム1それ
ぞれの周囲に帯電器2、現像装置20、およびクリーナ
6などが配置されている。現像装置20は、像担持体ド
ラム1からみて約1時の位置に対向して配置されてお
り、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、黒色のう
ちのいずれか1色のトナーおよび磁性キャリアからなる
2成分系現像剤が収納されている。これらの像担持体ド
ラム1の上方には光ビーム走査装置3および原稿読取部
10が配置されている。各像担持体ドラム1の下方に
は、像担持体ドラム1に接触しながら矢印B方向に循環
移動する転写材搬送ベルト7が配置されている。像担持
体ドラム1と転写材搬送ベルト7とが互いに接する転写
領域には、転写材搬送ベルト7を挟んで像担持体ドラム
1と対向して転写帯電器5が配備されている。
【0015】原稿読取部10から送られた画像信号に応
じた光ビームが、光ビーム走査装置3から像担持体ドラ
ム1に対して走査される。これにより、像担持体ドラム
1上に露光が行われ静電潜像が形成される。現像装置2
0はそれぞれの色のトナーにより像担持体ドラム1上の
静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
【0016】トナー像が転写領域に到達するタイミング
に合わせて、転写材搬送ベルト7の下方に配備された転
写材収納トレイ8から転写材供給装置9により転写材搬
送ベルト7上に供給された転写材Pが転写材搬送ベルト
7により矢印B方向に搬送されて転写領域に到達する。
像担持体ドラム1上のトナー像は、それぞれの転写領域
において転写帯電器5により転写材P上に順次転写され
る。こうして転写材P上に重ね合わされるように転写さ
れた多色トナー像は、定着器11により定着されてフル
カラー画像が形成される。
【0017】次に、この画像形成装置に用いられる本発
明の一実施形態の現像装置20について説明する。
【0018】図2は、本発明の一実施形態の現像装置を
示す概略構成図である。
【0019】図2に示す現像装置20には、現像ハウジ
ング21と、現像剤担持体22と、現像剤攪拌部23
と、下側搬送ロール24と、上側搬送ロール25と、シ
ュート26と、層規制部材27とが備えられている。
【0020】現像剤担持体22は、静電潜像を担持して
所定の方向に移動する像担持体ドラム1に所定の現像領
域Dにおいて近接もしくは接触するように配置され、ト
ナーおよび磁性キャリアからなる現像剤を表面に担持し
て所定の回転軸のまわりに矢印B方向に回転する。この
現像剤担持体22は、現像領域Dにおいて現像ハウジン
グ10から露出して配置されており、後述する固定磁石
とその回りを回転する現像スリーブから構成されてい
る。
【0021】現像剤攪拌部23は、現像ハウジング21
内の、現像剤担持体22よりも上方に配置され、現像剤
を攪拌して攪拌した現像剤を現像剤供給部Pに向けて落
下させる。この現像剤攪拌部23は、現像剤担持体22
の回転軸と平行な回転軸を有し上側搬送ロール25から
の距離の異なる水平に2つ並んだ2本のスクリューオー
ガ23a,23bを有する。これらのスクリューオーガ
23a,23bは、それぞれ外径14.5mm、シャフ
ト径6mmであり、現像剤を互いに反対方向に搬送す
る。スクリューオーガ23a,23bは、これら2本の
スクリューオーガ23a,23bのうち上側搬送ロール
25に近接するスクリューオーガ23aの回転軸の中心
が、上側搬送ロール25の頂点に対して、現像剤担持体
22側に17.5mm、上方に4.8mmの位置になる
ように配置されている。また、2本のスクリューオーガ
23a,23bの中心間距離は18mmである。この状
態で、スクリューオーガ23a,23bを含む現像剤攪
拌部23の水平面に対する投影と、上側搬送ロール25
の水平面に対する投影とはオーバーラップした状態とな
っている。また現像剤攪拌部23には、トナーとキャリ
アが混合された現像剤が収容されており、スクリューオ
ーガ23a,23bの回転に従ってスクリューオーガ2
3a,23b間を循環しながら攪拌される。スクリュー
オーガ23bの側方には、現像剤が現像剤担持体22に
落下するように供給口23cが軸方向にわたって開口し
ている。現像剤の落下量はこの供給口23cの幅とスク
リューオーガ23a,23bの回転数によって調整可能
である。本実施形態では、スクリューオーガ23a,2
3bの回転数を、現像剤攪拌部23に約8割満たした状
態で、現像剤の落下量が現像剤担持体22の搬送量の約
1.5倍、つまり113g/secになるように調整し
ている。
【0022】下側搬送ロール24は、現像剤担持体22
の回転方向に関し現像領域Dよりも下流側の、現像剤担
持体22と下側搬送ロール24とに挟まれた現像剤剥離
領域においてその現像剤担持体22に近接して配置され
その現像剤担持体22により運ばれてきた現像剤を受け
取り表面に担持して、その現像剤担持体22の回転軸と
平行な回転軸のまわりに矢印C方向に回転する。この下
側搬送ロール24の径は、現像剤担持体22の径よりも
小さな径であり、現像剤担持体22との最近接点におけ
る間隙は5mmである。
【0023】上側搬送ロール25は、下側搬送ロール2
4よりも上方にその下側搬送ロール24に近接して配置
されその下側搬送ロール24により搬送されてきた現像
剤を受け取り表面に担持して現像剤担持体22の回転軸
と平行な回転軸の回りに矢印C’方向に回転し、表面に
担持した現像剤を現像剤攪拌部23に投げ上げる。上側
搬送ロール25と下側搬送ロール24との最近接点にお
ける間隙は5mmである。
【0024】下側搬送ロール24は現像剤担持体22の
水平位置から反時計回りに45°、上側搬送ロール25
は下側搬送ロール24の水平位置から半時計回りに70
°回転した位置に配備されている。下側搬送ロール24
の回転方向は現像剤担持体22と異なる回転方向であ
り、その周速は現像剤担持体22とほぼ同じ速度であ
る。上側搬送ロール25の回転方向は下側搬送ロール2
4と異なる回転方向であり、その周速は下側搬送ロール
24のほぼ2倍である。また、現像剤担持体22の径は
25mm、下側搬送ロールの径は18mm、上側搬送ロ
ールの径は18mmである。現像剤担持体22の回転数
は382rpm、下側搬送ロール24の回転数は530
rpm、上側搬送ロール25の回転数は1062rpm
である。尚、現像剤担持体22の周速は画像特性から決
定されるので、本実施形態の数値に限定されるものでは
ない。また、下側搬送ロール24の周速は、現像剤担持
体22上の現像剤を十分剥離できれば現像剤担持体22
と同速度にする必要はない。さらに、上側搬送ロール2
5の周速は、現像剤が剥離する遠心力を得られ、かつ上
方へ飛翔した現像剤が現像剤攪拌部23へ着地する範囲
であれば、上述した値より遅くても速くてもよい。
【0025】層規制部材27は、剛体の部材からなり、
現像剤担持体22の12時の位置に、現像剤担持体22
と約0.7mmの間隔を保持して配置されている。この
隙間をすり抜ける現像剤の単位面積当たりの重量は50
mg/cm2である。現像剤担持体22の現像スリーブ
22aの周速は500mm/sec、その現像スリーブ
22aの現像剤搬送有効面の軸方向の長さは300mm
であるので、現像剤の単位時間当たりの搬送量は、75
g/secとなる。
【0026】本実施形態の現像装置20では、現像剤
は、現像剤担持体22,下側搬送ロール24,上側搬送
ロール25によるS字状の経路で搬送されて現像剤供給
部Pに現像剤溜りが形成され、この現像剤溜りにより安
定した層形成が得られる。
【0027】図3は、本実施形態の現像装置に備えられ
た各ロールに内蔵された固定磁石の磁極配置図、図4
は、現像剤担持体表面における、磁力測定装置により測
定された磁力プロファイルを示す図、図5は、下側搬送
ロール表面における、磁力測定装置により測定された磁
力プロファイルを示す図、図6は、上側搬送ロール表面
における、磁力測定装置により測定された磁力プロファ
イルを示す図である。
【0028】図3には、本実施形態の現像装置20に備
えられた現像剤担持体22、下側搬送ロール24、およ
び上側搬送ロール25が示されている。
【0029】現像剤担持体22には、表面に現像剤を担
持して回転する現像スリーブ22aが備えられている。
また現像剤担持体22には、現像スリーブ22a内部
の、現像スリーブ22aの回転方向に沿って、現像剤を
受け取る受取位置R1と、現像剤を現像剤担持体22か
ら剥離して下側搬送ロール24に送り出す剥離位置S1
との間に4つのN極22bおよび4つのS極22cを有
する固定磁石も備えられている。図4には、これら4つ
のN極22bおよび4つのS極22cの垂直磁界が示さ
れている。
【0030】下側搬送ロール24には、現像剤担持体2
2から受け取った現像剤を表面に担持し現像剤供給部P
に隣接した経路R2を経て上方に搬送する円筒スリーブ
24aが備えられている。また、下側搬送ロール24に
は、円筒スリーブ24a内に配置された、第1のピック
アップ極24bと、第2のピックアップ極24cと、3
つの搬送極24e,24f,24gとを有する固定磁石
が備えられている。第1のピックアップ極24bは、円
筒スリーブ24aが現像剤担持体22に最近接した位置
よりもその円筒スリーブ24aの回転方向上流側の位置
に配備されており、現像剤担持体22上の現像剤を剥離
するS極である。また第2のピックアップ極24cは、
円筒スリーブ24aが現像剤担持体22に最近接した位
置よりもその円筒スリーブ24aの回転方向下流側の位
置に配備されており、現像剤担持体22上の現像剤を受
け取るN極である。さらに3つの搬送極24e,24
f,24gは、円筒スリーブ24aの回転方向に沿う、
第2のピックアップ極24cから上側搬送ロール25に
向かう経路に並べられて配備されており、第2のピック
アップ極24cの磁力よりも小さな磁力を有する、それ
ぞれがS極,N極,S極である。図5には、これらピッ
クアップ極24b,24c,搬送極24e,24f,2
4gによる垂直磁界が示されている。搬送極24e,2
4f,24gの磁力は600ガウス以下であり現像剤へ
の磁気吸引力が小さくなっており、このため現像剤の搬
送性を維持したまま、現像剤供給部Pにおける現像剤の
流動性を妨げることが防止される。
【0031】上側搬送ロール25には、下側搬送ロール
24の円筒スリーブ24aの回転方向とは反対方向に回
転する円筒スリーブ25aが備えられている。また、上
側搬送ロール25には、円筒スリーブ25a内に配置さ
れた、ピックアップ極兼放出極25bを有する固定磁石
が備えられている。図6には、ピックアップ極兼放出極
25bの垂直磁界が示されている。上側搬送ロール25
では、その上側搬送ロール25の、現像剤が攪拌される
部分とは反対側の部分に、ピックアップ極兼放出極25
bが配置されているため、このピックアップ極兼放出極
25bの磁力で現像剤の攪拌が阻害されることが防止さ
れる。
【0032】次に、図2および図3を参照しながら、現
像装置20の動作について説明する。
【0033】現像剤攪拌部23の現像剤は、スクリュー
オーガ23a,23bの混合・攪拌作用に伴い供給口2
3cから層規制部材27の上部に至る様に設けられたシ
ュート26に沿って自由落下し、現像剤担持体22に内
蔵されている固定磁石の磁力によって捕捉され、現像剤
担持体22の矢印B方向への回転とともに層規制部材2
7近傍に搬送され、その近傍で現像剤の滞留部を形成す
る。滞留部の現像剤の一部は、現像剤担持体22の回転
および内蔵された固定磁石の磁気力によって、層規制部
材27と現像剤担持体22の現像スリーブ22aとの間
隙を通過して所定の層厚に規制された後、現像剤担持体
22に内蔵された固定磁石の磁気力によって磁気ブラシ
を形成して回転方向Bに搬送される。
【0034】磁気ブラシは現像領域Dにおいて、静電潜
像を担持した像担持体ドラム1と対向し像担持体ドラム
1上の静電潜像に摺擦し、現像が行なわれる。現像剤担
持体22の現像スリーブ22aには高圧電源(図示せ
ず)が接続され、現像剤担持体22の現像スリーブ22
aには15kHz、Vpp=0.5kVの交流電圧と、
像担持体ドラム1の帯電電位と露光部電位との中間の値
を持つ直流電圧が重畳された現像バイアスが印加されて
おり、現像剤中のトナーのみが像担持体ドラム1の静電
潜像を可視化する。
【0035】一方、現像剤担持体22上の滞留部に滞留
した現像剤のうち、層規制部材27と現像剤担持体22
との間隙を通過できなかった現像剤は層規制部材27に
当たり下側搬送ロール24の方に向かって還流し、下側
搬送ロール24に磁気的に吸着される。
【0036】現像領域Dにおける現像を終了した現像剤
は、現像剤撹拌部23から供給口23c、シュート26
を経て現像剤担持体22上の現像剤受取位置R1(図3
参照)に供給されて現像領域Dにおいて現像に供され、
現像終了後の現像剤は現像スリーブ22aの矢印B方向
への回転に伴い現像剤担持体22の回転方向下流側に向
けて搬送される。
【0037】下側搬送ロール24と対向する剥離位置S
1に到達した現像剤は、第1のピックアップ極24bと
およそ対向する現像剤担持体22内部に固定された異極
の磁極であるN極22bにより形成される磁界により下
側搬送ロール24に受け渡され、第2のピックアップ極
24cの磁力により上記現像剤滞留部より受け取った現
像剤と下側搬送ロール24上で混合される。このように
して下側搬送ロール24に移動した現像剤は、上側搬送
ロール25と対向した近接位置S2で、ピックアップ極
兼放出極25bに吸引されて上側搬送ロール25上へ移
動する。上側搬送ロール25上へ移動した現像剤は、現
像剤搬送方向下流側の投上位置Tにおいて、遠心力によ
り上側搬送ロール25から離脱し、現像剤攪拌部23へ
着地する。
【0038】このようにして、現像剤は現像剤撹拌部2
3に還流され、現像剤撹拌部23において新たに補給さ
れたトナーと混合され撹拌されて、再び供給口23c、
シュート26を経て現像剤担持体22の現像領域Dに供
給される。
【0039】本実施形態の現像装置20では、下側搬送
ロール24に、現像剤担持体22上の現像剤を剥離する
ための第1のピックアップ極24bが備えられているた
め、現像剤担持体22から下側搬送ロール24への現像
剤剥離能力が高い。さらに、下側搬送ロール24には、
その剥離された現像剤を受け取るための第2のピックア
ップ極24cが備えられているため、現像剤担持体22
から下側搬送ロール24への現像剤受渡し能力が高い。
従って、現像剤攪拌部23では、還流された現像剤と新
たに補給されたトナーが十分に再攪拌されることとなり
安定した画像濃度を得ることができる。
【0040】本実施形態の現像剤に用いられたキャリア
は以下の方法で製作された。
【0041】 フェライト粒子(体積平均粒径:約50μm) 100重量部 トルエン 14重量部 スチレンメタクリレート共重合体 0.1重量部 上記各成分のうちフェライト粒子を除く成分をホモミキ
サーで10分間分散して被膜層形成液を調合し、次に、
この被膜層形成液とフェライト粒子とを真空脱気型ニー
ダーにいれて温度60℃において30分攪拌した後、減
圧してトルエンを留去して、被膜層を形成した。このキ
ャリアの体積抵抗率は1011Ω・cmである。
【0042】トナーは、富士ゼロックス株式会社Aーc
olor635複写機に使用されているトナーを用い、
トナー濃度が5%となるように上記キャリアに配合して
現像剤を作成した。現像剤攪拌後の帯電量は32μC/
gであった。
【0043】本実施形態では、重力落下を利用した現像
剤供給を行なっているので、現像剤はある程度以上の比
重を有する必要があるが、比重が大き過ぎると、現像剤
への圧縮によるストレスを増加させる傾向があることに
留意する必要がある。現在一般的に使用されている磁性
キャリアとしては、樹脂に磁性粉を内添した樹脂キャリ
ア、フェライトキャリア、鉄粉などがあるが、樹脂キャ
リアは比重が小さ過ぎ、鉄粉キャリアは比重が大き過ぎ
ることから、フェライトキャリアを用いることが望まし
い。また、キャリア径は高画質化のために小径のものが
用いられることが多いが、本発明の効果を十分に発揮さ
せるには、流動性の点から30μm以上であることが望
ましい。
【0044】図7は、本実施形態の現像装置を用いた場
合の画像濃度と、従来の現像装置を用いた場合の画像濃
度を比較して示す図である。
【0045】本実施形態の現像装置20では、現像を終
了した現像剤が現像剤担持体22から十分に剥離されて
再攪拌が確実に行なわれるため、従来の現像装置を用い
た場合と比較し、1枚の用紙(A4サイズ)の先頭から
最後まで安定した画像濃度が得られた。
【0046】尚、本実施形態では、下側搬送ロール24
は、第1のピックアップ極24b,第2のピックアップ
極24cを備えた固定磁石を具備した例で説明したが、
本発明はこれに限られるものではなく、下側搬送ロール
は、現像剤担持体に最近接した位置よりも円筒スリーブ
の回転方向上流側の位置にピックアップ極を備えた固定
磁石を具備するものであればよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
によれば、下側搬送ロールが、現像剤担持体に最近接し
た位置よりも回転方向上流側の位置に、その現像剤担持
体上の現像剤を受け取るピックアップ極を備えた固定磁
石を具備するものであるため、現像剤担持体から現像剤
が確実に剥離されて再攪拌される。従って、常に安定し
た画像濃度を得ることができる。また、現像剤担持体、
下側搬送ロール、および上側搬送ロールに内蔵された固
定磁石により発生する磁界で、現像剤攪拌部における現
像剤の攪拌が妨げられることが低減される。このため、
現像剤のストレスが低減され、現像剤の攪拌を確実に行
なうことができ、長期にわたって高性能が維持され画像
の均一性を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の現像装置を用いた小型タ
ンデム方式の画像形成装置の概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態の現像装置を示す概略構成
図である。
【図3】本実施形態の現像装置に備えられた各ロールに
内蔵された固定磁石の磁極配置図である。
【図4】現像剤担持体表面における、磁力測定装置によ
り測定された磁力プロファイルを示す図である。
【図5】下側搬送ロール表面における、磁力測定装置に
より測定された磁力プロファイルを示す図である。
【図6】上側搬送ロール表面における、磁力測定装置に
より測定された磁力プロファイルを示す図である。
【図7】本実施形態の現像装置を用いた場合の画像濃度
と、従来の現像装置を用いた場合の画像濃度を比較して
示す図である。
【符号の説明】
1 像担持体ドラム 2 帯電器 3 光ビーム走査装置 5 転写帯電器 6 クリーナ 7 転写材搬送ベルト 8 転写材収容トレイ 9 転写材供給装置 10 原稿読取部 11 定着器 20 現像装置 21 現像ハウジング 22 現像剤担持体 22a 現像スリーブ 22b N極 22c S極 23 現像剤攪拌部 23a,23b スクリューオーガ 23c 供給口 24 下側搬送ロール 24a,25a 円筒スリーブ 24b 第1のピックアップ極 24c 第2のピックアップ極 24e,24f,24g 搬送極 25 上側搬送ロール 25b ピックアップ極兼放出極 26 シュート 27 層規制部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福原 琢 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H031 AC08 AC14 AC19 AC30 BA04 2H077 AB02 AC02 AC04 AC12 AD02 AD06 AD13 AD18 AD31 AD36 EA03 FA19 GA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像ハウジングと、 静電潜像を担持して所定の方向に移動する像担持体に所
    定の現像領域において近接もしくは接触するように配置
    され、トナーおよび磁性キャリアからなる現像剤を表面
    に担持して所定の回転軸のまわりに回転する、前記現像
    領域において前記現像ハウジングから露出してなる現像
    剤担持体と、 前記現像ハウジング内の、前記現像剤担持体よりも上方
    に配置され、現像剤を攪拌して攪拌した現像剤を、前記
    現像剤担持体へ現像剤を供給する現像剤供給部に向けて
    落下させる現像剤攪拌部と、 前記現像剤担持体の回転方向に関し前記現像領域よりも
    下流側の所定の現像剤剥離領域において該現像剤担持体
    に近接して配置され、該現像剤担持体により運ばれてき
    た現像剤を受け取り表面に担持して搬送する、該現像剤
    担持体の回転軸と平行な回転軸のまわりに回転する下側
    搬送ロールと、 前記下側搬送ロールよりも上方に該下側搬送ロールに近
    接して配置され該下側搬送ロールにより搬送されてきた
    現像剤を受け取り表面に担持して該現像剤担持体の回転
    軸と平行な回転軸の回りに回転し、表面に担持した現像
    剤を前記現像剤攪拌部に投げ上げる上側搬送ロールとを
    備え、 前記下側搬送ロールが、 前記現像剤担持体から受け取った現像剤を表面に担持し
    前記現像剤供給部に隣接した経路を経て上方に搬送する
    円筒スリーブと、 該円筒スリーブ内に配置された、該円筒スリーブが前記
    現像剤担持体に最近接した位置よりも該円筒スリーブの
    回転方向上流側の位置に、前記現像剤担持体上の現像剤
    を受け取るピックアップ極を備えた固定磁石とを具備す
    ることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤担持体が、現像剤を表面に担
    持して回転する円筒スリーブと、該円筒スリーブ内に配
    置された、磁性キャリアに作用する固定磁石とを有し、
    該固定磁石が、前記下側搬送ロールのピックアップ極と
    対向する位置に該ピックアップ極とは異極の磁極を備え
    たものであることを特徴とする請求項1記載の現像装
    置。
  3. 【請求項3】 前記下側搬送ロールを構成する固定磁石
    が、前記ピックアップ極に加え、さらに、該下側搬送ロ
    ールを構成する円筒スリーブが前記現像剤担持体に最近
    接した位置よりも該円筒スリーブの回転方向下流側の位
    置に、前記現像剤担持体上の現像剤を受け取る第2のピ
    ックアップ極を備えたものであることを特徴とする請求
    項1又は2記載の現像装置。
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