JPH0844173A - 現像剤撹拌部材の製造方法 - Google Patents

現像剤撹拌部材の製造方法

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JPH0844173A
JPH0844173A JP6176560A JP17656094A JPH0844173A JP H0844173 A JPH0844173 A JP H0844173A JP 6176560 A JP6176560 A JP 6176560A JP 17656094 A JP17656094 A JP 17656094A JP H0844173 A JPH0844173 A JP H0844173A
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vanes
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JP6176560A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Hattori
好弘 服部
Yoshinobu Namita
芳伸 波田
Masaru Hamamichi
優 濱道
真一 ▲吉▼本
Shinichi Yoshimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 回転軸60の周囲に複数の送り羽根82を有
する内側スクリュウ73に、複数の開口部88、89を
有するシート(スクリュウパイプ)87を巻回し、この
シート87の周囲に送り羽根82とは逆方向の搬送性を
有する送り羽根(突条)90を設ける。 【効果】 スクリュウパイプ87を薄肉化するととも
に、内側の送り羽根82を大径化することにより、現像
剤の搬送性を上げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機等の現
像器に内蔵され、現像剤を搬送しながら撹拌する部材を
製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記現像剤撹拌装置として、実開
昭59−9351号公報に開示されているものがある。
この現像剤撹拌装置は、駆動系に連結された回転軸の周
囲に送り羽根を設けた内側スクリュウと、円筒体の一端
側に現像剤流入用開口部、他端側に現像剤流出用開口部
を設けると共に、上記円筒体の外周部には上記送り羽根
と逆方向の搬送性を有する送り羽根を有し、上記内側ス
クリュウに外装された外側スクリュウと、これら内側ス
クリュウと外側スクリュウとを両端側で一体的に連結す
る連結部材とを備えている。この現像剤撹拌装置では、
外側スクリュウにより搬送される現像剤を一方の流入用
開口部から円筒体の内部に取り込み、これを内側スクリ
ュウで他端側へ搬送して他方の流出用開口部から円筒体
の外側に排出することで現像剤を循環搬送するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この現
像剤撹拌装置では、上記円筒体は射出成形等の成形法に
よって製造されているので、これを薄肉化して現像剤の
搬送性を高めるにも限界があった。また、内側スクリュ
ウとこれに外装された円筒体との間には隙間があり、こ
こに現像剤が詰まって固化したり、固化した現像剤が現
像領域に供給されて画質の劣化を招来することがあっ
た。さらに、円筒体内面を表面処理するのも容易でなか
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
消するためになされたもので、本発明に係る現像剤撹拌
部材の製造方法は、回転軸の周囲に複数の送り羽根を有
するスクリュウに複数の開口部を有するシートを巻回
し、このシートの周囲に上記送り羽根とは逆方向の搬送
性を有する送り羽根を設けるものである。なお、上記シ
ート外側の送り羽根は予めシートに予め一体的に設けて
もよい。また、本発明の別の製造方法は、回転軸の周囲
に、複数の開口部を有すると共に内面と外面にそれぞれ
逆方向の搬送性を有するシートを巻回して現像剤撹拌部
材を製造するものである。
【0005】
【実施例】
(1)全体構成:図1は、電子写真方式による多色画像
形成装置−すなわち多色複写機1−の概略構成を示す。
この複写機1は、透明な板ガラスからなる原稿プラテン
2と、この原稿プラテン2の上面を開閉する原稿カバー
3を備えており、原稿はその複写される画像面を下に向
けて原稿プラテン2に載置されて開閉カバー3で覆われ
る。原稿プラテン2の下方には、この原稿プラテン2の
下面に沿って矢印4方向に動作し、原稿プラテン2上に
置かれた原稿の画像を読み取る走査光学部5が設けてあ
り、走査光学部5で読み取られた原稿画像は4値(イエ
ロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像データに分
解されて画像記憶部6に記憶される。画像記憶部6に記
憶された画像データは、イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの順にレーザ露光装置7に送られ、それぞれの
画像データに対応したレーザ8が静電潜像担持体−すな
わち感光体9−に露光される。
【0006】感光体9は、外周部に感光層を有するドラ
ムからなり、周囲には帯電器10、現像器11、12、
13、14、転写装置15、クリーニング装置16、除
電装置17が設けてある。そして、感光体9が矢印18
方向に回転すると、その外周の感光層は帯電器10で一
様に帯電され、その帯電領域に上述のごとくレーザ8が
露光されて、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
画像データに対応した静電潜像が順次形成される。これ
らの静電潜像は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クのトナーをそれぞれ有する現像器11、12、13、
14で現像されて可視像化され、転写装置15で転写シ
ート(例えば用紙)に順次転写されて重ね合わされる。
転写シートに転写されなかったトナーはクリーニング装
置16で回収される。また、感光体9に残留する電荷が
除電装置17で除電されて次回の現像に備える。
【0007】転写装置15は、矢印20方向に回転する
転写ドラム19を備えている。転写ドラム19は、外周
部に転写シートの先端部を保持するチャッキング装置2
1を備えている。転写ドラム19の内側空間には、感光
体9に対向して転写チャージャ22が設けてある。ま
た、転写ドラム19の移動軌跡の近傍には、転写ドラム
19の回転方向に関して転写チャージャ22の下流側
に、順次、第1除電装置23、シート分離装置24、第
2除電装置25、クリーニング装置26が設けてある。
【0008】転写シート27は給紙部28、29、又は
30から供給され、チャッキング装置21で転写ドラム
19の外周に保持される。また、転写ドラム19の回転
により感光体9と転写ドラム19との対向部(転写領域
31)に送られ、まずイエローのトナー像が転写され
る。また、転写ドラム19が一回転するごとに、マゼン
タ、シアン、ブラックのトナー像が転写シート27に重
ねて転写される。なお、転写シート27の先端はそれぞ
れのトナー像とレジスト調整され、すべてのトナー像が
位置ずれなく重ねられる。
【0009】すべてのトナー像の転写が終了すると、転
写シート27は第1除電装置23で除電され、分離装置
24で転写ドラム19から分離され、定着装置32でト
ナーが熱定着されて排紙トレイ33に排出される。一
方、転写シート27が除去された転写ドラム19は第2
除電装置25で電荷が除去され、クリーニング装置26
で残留物が除去される。
【0010】(2)現像器11〜14:現像器11、1
2、13、14は基本的に同一の構成を備えている。図
2を参照して具体的に説明すると、現像器11〜14の
ハウジング34には、上部の感光体対向部に開口部35
が形成されている。開口部35の内側には、この開口部
35から僅かに突出し、感光体9に対向する現像ローラ
36が配置されている。現像ローラ36の外周面に対向
する一方の壁37の端部には粉煙防止シート38が貼着
され、その先端が感光体9に非接触で対向するようにし
てある。現像ローラ36の外周面に対向する他方の壁3
9の内側には仕切壁40が配設され、これら壁39と仕
切壁40との間に、感光体対向部を開放した粉煙吸引室
41が形成され、これが図示しない吸引装置に連結され
ている。
【0011】現像ローラ36は、非回転状態に固定され
た磁石体42と、この磁石体42に外装されて矢印44
方向に回転駆動する現像スリーブ43とで構成されてお
り、現像スリーブ43が現像バイアス電源45に接続さ
れている。現像ローラ36の下方には、これと所定の間
隔を隔てて供給ローラ46が設けてある。この供給ロー
ラ46は、現像ローラ36と同様に、非回転状態に固定
された磁石体47と、この磁石体47に外装されて矢印
49方向に回転駆動する供給スリーブ48とで構成さ
れ、ハウジング34に固定した穂高規制板50が所定の
隙間を隔てて供給スリーブ48の外周面に対向してい
る。供給ローラ46の下方には、現像剤撹拌スクリュウ
51(後に詳細に説明する。)が設けてあり、矢印52
方向に回転し、ハウジング34に収容されている現像剤
−すなわちトナーとキャリアとからなる2成分現像剤−
が混合されるようになっている。
【0012】磁石体42、47には、それぞれ図3に示
すように、複数の磁極が形成されている。なお、図面
中、N,Sはそれぞれ極性を示す。具体的に説明する
と、現像ローラ36の磁石体42には、現像ローラ36
と感光体9との対向部に現像磁極として磁極N1が配置
されている。また、現像ローラ36と供給ローラ46と
の最近接位置よりもスリーブ回転方向(矢印44方向)
の下流側に、磁極N2が配置されている。そして、磁極
N1とN2の間に磁極S1、現像スリーブ43の回転方
向に関して磁極N1の下流側に磁極S2が配置されてい
る。一方、供給ローラ46の磁石体47には、これと現
像スリーブ43との対向部を挟んで、供給スリーブ48
の回転方向に関して上流側に磁極S3、下流側に同極性
の磁極S4がそれぞれ配置され、穂高規制板50の対向
部から供給スリーブ48の回転方向上流側に磁極N3が
配置されている。
【0013】以上の構成において、ハウジング34に収
容されている現像剤は撹拌スクリュウ51で撹拌され、
トナーとキャリアがそれぞれ所定の極性に帯電される。
また、撹拌スクリュウ51に汲み上げられた現像剤は、
磁極N3に対向する領域で供給ローラ46に供給され、
磁極N3の磁力によって供給スリーブ48の外周に保持
される。また、供給スリーブ48の矢印49方向の回転
により現像剤は同方向に搬送され、穂高規制板50に規
制されて溜まりを形成する。穂高規制板50と供給ロー
ラ46との間を通過した現像剤は、磁極S3と磁極N2
の対向部で現像スリーブ43に供給される。次に、現像
スリーブ43の矢印44方向の回転により現像剤は磁極
S1の対向部を通過した後現像磁極N1の対向部に移動
し、ここで感光体9に接触して静電潜像をトナーで可視
像化する。現像領域を通過した現像剤は、磁極S2の対
向部を通過すると、この磁極S2と磁極S4との間に形
成された反発磁界により現像スリーブ43から離脱して
供給ローラ46に落下する。また、上記反発磁界によっ
て現像スリーブ43と供給スリーブ48との間に現像剤
が侵入するのが防止される。そして、供給スリーブ48
に落下した現像剤は、次に撹拌スクリュウ51に向かっ
て落下し、再び撹拌スクリュウ51によって撹拌され
る。なお、感光体9に対向する開口部35から飛散した
粉煙トナーは粉煙防止シート38で外部への飛散が防止
されるとともに、粉煙吸引室41を通じて吸引回収され
る。
【0014】(3)現像器の駆動系:図4,5を参照し
て現像器11、12、13、14の駆動系について説明
すると、ハウジング34の側壁53には入力ギヤ54が
設けてある。この入力ギヤ54は、現像器11、12、
13、14をそれぞれ複写機1に装着することにより駆
動ギヤ55に連結される。そして、駆動ギヤ55は各現
像器に対応した駆動クラッチを介してモータに駆動連結
されており、この駆動クラッチをオンすることにより入
力ギヤに回転が伝達されるようになっている。入力ギヤ
54は、それぞれ回転軸56,57に支持されたアイド
ラギヤ58,59を介して、撹拌スクリュウ51の回転
軸60に固定したギヤ61に駆動連結してある。上記回
転軸60と現像スリーブ43の回転軸62にはそれぞれ
プーリ63、64が固定され、これらのプーリ63,6
4にベルト65が架け渡してある。上記アイドラギヤ5
8の回転軸56には、電磁クラッチ66を介して回転軸
67が連結されており、この回転軸67に固定したプー
リ68と供給スリーブ48の回転軸69に固定したプー
リ70にベルト71が架け渡してある。なお、電磁クラ
ッチ66は支持フレーム72によって側壁53に保持さ
れる。
【0015】この駆動系によれば、図示しない駆動クラ
ッチをオンすることにより、駆動ギヤ55の回転が入力
ギヤ54、アイドラギヤ58,59、及びギヤ61を介
して回転軸60に伝達され、撹拌スクリュウ51が矢印
52方向に回転する。また、回転軸60が回転するとプ
ーリ63,64及びベルト65を介して回転軸62が回
転し、現像スリーブ43が矢印44方向に回転する。供
給スリーブ48は、電磁クラッチ66をオンし、回転軸
56と回転軸67とを連結することによりプーリ68と
70とベルト71を介して回転される。つまり、供給ス
リーブ48は、現像スリーブ43と撹拌スクリュウ51
が駆動されている状態において、電磁クラッチ66をオ
ン又オフすることによって回転又は非回転状態に切り換
えることができる。
【0016】(4)現像器の切換:上記電磁クラッチ6
6の制御により、現像器11、12、13、14はそれ
ぞれ現像状態と非現像状態に切り換えることができる。
図6〜8を参照して具体的に説明すると、現像器を現像
状態から非現像状態に切り換える場合、駆動クラッチが
オンされている状態で電磁クラッチ66をオンすると、
現像スリーブ43、撹拌スクリュウ51がそれぞれ矢印
44,52方向に回転するとともに、供給スリーブ48
が矢印49方向に回転する。これにより、撹拌スクリュ
ウ51で汲み上げられた現像剤は供給スリーブ48から
現像スリーブ43に供給されると共に、現像領域を通過
した現像剤が供給スリーブ48を介して撹拌スクリュウ
51に送り戻される(図6参照)。
【0017】この状態から電磁クラッチ66をオフする
と、供給スリーブ48の回転が停止する。しかし、現像
スリーブ43と撹拌スクリュウ51の回転は継続する。
その結果、撹拌スクリュウ51から汲み上げられた現像
剤は磁極N3の磁力によって穂高規制板50の近傍に滞
留する。また、現像スリーブ43に保持されている現像
剤は、この現像スリーブ43の回転により矢印44方向
に搬送されて供給スリーブ48に落下する。したがっ
て、電磁クラッチ66をオフした時点で現像領域におい
て感光体9と接触していた現像剤は現像領域から除去さ
れ、現像剤は感光体9と非接触状態−すなわち非現像状
態−に切り換えられる。
【0018】逆に、現像器を非現像状態から現像状態に
切り換える場合、現像スリーブ43、撹拌スクリュウ5
1を回転するとともに、電磁クラッチ66をオンして供
給スリーブ48を回転する。これにより、図9に示すよ
うに、穂高規制板50で規制されていた現像剤が一斉に
供給スリーブ48から現像スリーブ43に供給され、現
像領域に搬送されて感光体9に接触する。したがって、
現像器11,12,13,14は素早く非現像状態から
現像状態に切り換えられる。
【0019】(5)撹拌スクリュウの構成及び動作:図
10〜12を参照して撹拌スクリュウ51について詳細
に説明する。撹拌スクリュウ51の回転軸60は、ハウ
ジング34の底部とハウジング側壁53から突出して形
成したトナー補給路74に配置されており、トナー補給
路74に位置する回転軸部分75に、トナー補給路74
の内径よりも僅かに小径の補給羽根76が設けてある。
また、ハウジング53の両側壁から所定距離までの領域
に含まれる回転軸部分77、78に、上述の補給羽根7
6よりも大径の流入側送り羽根79と流出側送り羽根8
0が設けてある。さらに、これら送り羽根79、80に
挟まれた回転軸部分81に、これら送り羽根79、80
よりも大径の送り羽根82が所定の間隔を置いて設けて
ある。そして、これら回転軸60と補給羽根76、送り
羽根79、80で内側スクリュウ73が構成されてい
る。
【0020】トナー補給路74に隣接した流入側送り羽
根79の周囲には、この送り羽根79よりも大径でかつ
中央の送り羽根82よりも小径の流入パイプ83が同心
的に外装され、その一端部がハウジング側壁53に固定
されている。また、流入パイプ83はトナー流入用開口
部84を備えており、この流入用開口部84が予め決め
られた角度をもって上方に向けてある。一方、反対側の
流出側送り羽根80の周囲には、流入パイプ83と同径
の流出パイプ85が同心的に外装され、その一端部が他
方のハウジング側壁53に固定されている。また、流出
パイプ85はトナー流出用開口部86を備えており、こ
の流出用開口部86が下方に向けてある。
【0021】大径の送り羽根82の周囲にはスクリュウ
パイプ87が外装して固定され、その両端側は流入パイ
プ83と流出パイプ85に接触することなく外装されて
いる。また、スクリュウパイプ87において、流入パイ
プ83と流出パイプ85を覆う部分には複数の開口部8
8、89が周方向に等間隔に形成されている。また、ス
クリュウパイプ87の外周部には、この外周部に沿って
螺旋状に突条90が設けてある。
【0022】以上の構成からなる撹拌スクリュウ51
は、回転軸60に回転が伝達されて矢印52方向に回転
すると、スクリュウパイプ87の内側に位置する現像剤
は、送り羽根82の回転により矢印91方向に搬送さ
れ、流出パイプ85の流出用開口部86とスクリュウパ
イプ87の開口部89を通じて、スクリュウパイプ87
の外側に流出する。スクリュウパイプ87の外側にある
現像剤は、突条90の回転によって反対方向−すなわち
矢印92方向−に搬送される。また、現像剤は突条90
によって汲み上げられて供給ローラ46に供給される。
供給ローラ46に供給されることなくトナー補給側に搬
送された現像剤は、スクリュウパイプ87の開口部88
と流入パイプ83の流入用開口部84を介して流入パイ
プ83の内側に落下し、送り羽根79、82、80によ
ってスクリュウパイプ87の内部を矢印91方向に搬送
される。そして、このようにして搬送される現像剤のト
ナーとキャリアは互いに摩擦接触して所定の極性に帯電
される。
【0023】トナー濃度検出センサ95の検出結果から
トナー濃度が所定の基準濃度よりも薄いと判定されたと
き、図示しないトナー補給装置からトナー補給路74に
トナーが補給される。補給されたトナーは、トナー補給
羽根76の回転に基づいてハウジング34の内部に搬送
され、流入パイプ83の内側と通ってスクリュウパイプ
87の内側を搬送される現像剤に補給される。また、補
給されたトナーは現像剤に混合され、キャリアと接触し
て所定の極性、電位まで帯電される。
【0024】上記撹拌スクリュウ51は、次のようにし
て製造するのが好ましい。すなわち、図13に示すよう
に、内側スクリュウ73は、回転軸60とこの回転軸6
0に取り付けられる送り羽根76、79、82、80は
射出成形で一体的に製造する。スクリュウパイプ87
は、厚さ約100μmのポリエチレン、ポリプロピレン
等からなる合成樹脂シート、又はステンレススチール等
の金属薄板を上記内側スクリュウ73に巻回し、送り羽
根82との接触部と、突き合わせたシート等の端部を接
着剤で接着して固定する。スクリュウパイプ87の外周
突条90は、コイルバネを巻回して形成される。このコ
イルバネは、スクリュウパイプ87よりも小径に加工さ
れ、スクリュウパイプ87に巻回した状態で、その捩り
絞め力によって隙間なく密着する。なお、コイルバネの
端部は内方に折り曲げて係止部90a、90bを設け、
これらをスクリュウパイプ87に設けた溝又は孔に係止
することにより位置ずれを防止するのが好ましい。
【0025】以上のように撹拌スクリュウ51を構成す
ると、これを簡単かつ安価に製造できる。また、スクリ
ュウパイプ87の肉厚を薄くできるので、スクリュウパ
イプ87の内径と外径との差が小さくなり、その分撹拌
スクリュウ51を大径化して現像剤の搬送性を向上する
ことができる。さらに、スクリュウパイプ87はシート
を加工して製造できるので、その内面と外面の表面加工
をそれぞれの目的に応じて適宜違えたり、内外を貫通す
る開口部の加工も容易である。
【0026】(6)スクリュウパイプの内面と外面の表
面仕上げ:図14に示すように、撹拌スクリュウ51の
内側では、現像剤はスクリュウパイプ87の内壁面との
接触により上方に持ち上げられる。また、現像剤は内壁
面がほぼ垂直になる位置まで持ち上げられが、普通はそ
れ以上上昇せず、自然落下する際に送り羽根82の傾斜
面に沿って軸方向に移動する。しかし、送り羽根82の
回転速度が速くなると、現像剤は内壁面が垂直となる位
置よりも上方に持ち上げられ、回転軸60の反対側に送
られることになり、現像剤の搬送性が低下する。そこ
で、これを防止するためには、スクリュウパイプ87の
内壁面の現像剤に対する摩擦抵抗を低下させ、内壁面に
よる現像剤の持ち上げを抑える必要がある。
【0027】一方、スクリュウパイプ87の外側では、
図15に示すように、現像剤を供給ローラ46に供給す
るために、スクリュウパイプ87の外壁面が垂直になる
位置よりも現像剤を高く持ち上げる必要がある。そのた
めに、スクリュウパイプ87の外壁面の現像剤に対する
摩擦抵抗を高める必要がある。
【0028】そこで、撹拌スクリュウ51では、スクリ
ュウパイプ87の内壁面は、壁面の粗さを小さくして鏡
面に仕上げる、表面エネルギの小さい物質(例えば、フ
ッ素樹脂、シリコン樹脂)を塗布する、トナーが付着し
にくい物質(すなわち、トナーと同極性に帯電する物
質)で内壁面を仕上げる等の処理がなされ、スクリュウ
パイプ87の外壁面はブラスト処理、又はローレット加
工が施されている。
【0029】(7)スクリュウパイプの他の実施例:図
16は、スクリュウパイプ87の外周に設けた突条の他
の実施例を示し、突条を構成しているコイルバネ142
は、複数の細い金属線を縒り、それらの間にブラシ14
3を植毛して形成されている。この改良によれば、スク
リュウパイプ87とハウジング34との間に位置する現
像剤がブラシ143で確実に汲み上げられ、上方の供給
ローラ46に供給される。
【0030】(8)スクリュウパイプの他の製造方法:
図17はスクリュウパイプの他の製造方法を示す。この
スクリュウパイプ144では、外周の突起145が一体
的に成形されている。したがって、このスクリュウパイ
プ144を送り羽根82の周囲に巻回して固定するだけ
で、撹拌スクリュウが構成される。なお、スクリュウパ
イプ144のシートはこれを巻回したときに外周の突起
145が伸びるものでなければならない。そのために
は、シートをシリコンゴム、又はフッ素ゴムで一体的に
成形するのが好ましい。また、シートの基体をPET、
カプトン、ポリイミドなどの合成樹脂又はスチールで形
成し、これにシリコンゴム又はフッ素ゴムで突条145
を成形してもよい。さらに、シート基体として、塩化ビ
ニルシートの内側にPET等の合成樹脂シートを貼り合
わせたものを使用してもよい。
【0031】また、スクリュウパイプは、上記内面と外
面の両方にそれぞれ逆方向の搬送性性を有する送り羽根
を一体的に形成したシートを巻回し、これを内側スクリ
ュウ又は回転軸に巻回して製造することもできる。特
に、後者のものでは、回転軸に送り羽根を設ける必要が
ないので、さらに製造が簡単になる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる現像剤撹拌部材の製造方法では、シートとその
内側の送り羽根とは隙間なく密着されるので、これらの
間に現像剤が詰まったり固化することがない。また、シ
ートを薄くし、その分送り羽根を大きくして、現像剤の
搬送性を高めることができる。さらにまた、シートの内
面と外面を所望の粗さに仕上げることも容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 多色複写機の概略断面図である。
【図2】 現像器の断面図である。
【図3】 現像ローラと供給ローラの磁界分布図であ
る。
【図4】 現像器の駆動系を示す斜視図である。
【図5】 図4と共に現像器の駆動系を示す斜視図であ
る。
【図6】 現像器内部における現像剤の動きを説明する
図である。
【図7】 図6に続いて現像器内部における現像剤の動
きを説明する図である。
【図8】 図7に続いて現像器内部における現像剤の動
きを説明する図である。
【図9】 図8に続いて現像器内部における現像剤の動
きを説明する図である。
【図10】 撹拌スクリュウの斜視図である。
【図11】 撹拌スクリュウを含む現像器の断面図であ
る。
【図12】 撹拌スクリュウの構成部品を示す平面図で
ある。
【図13】 撹拌スクリュウの分解斜視図である。
【図14】 スクリュウパイプ内側の現像剤の動きを説
明する図である。
【図15】 スクリュウパイプ外側の現像剤の動きを説
明する図である。
【図16】 スクリュウパイプ外周に設けた突条の改良
例を示す正面図である。
【図17】 撹拌スクリュウの別実施例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
51…撹拌スクリュウ、60…回転軸、73…内側スク
リュウ、82…送り羽根、87…スクリュウパイプ、8
8、89…開口部、90…突条。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱道 優 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 ▲吉▼本 真一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の周囲に複数の送り羽根を有する
    スクリュウに複数の開口部を有するシートを巻回し、こ
    のシートの周囲に上記送り羽根とは逆方向の搬送性を有
    する送り羽根を設けることを特徴とする現像剤撹拌部材
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 回転軸の周囲に複数の送り羽根を有する
    スクリュウに、複数の開口部を有すると共に外面には上
    記送り羽根とは逆方向の搬送性を有する送り羽根を備え
    たシートを巻回することを特徴とする現像剤撹拌部材の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 回転軸の周囲に、複数の開口部を有する
    と共に内面と外面にそれぞれ逆方向の搬送性を有するシ
    ートを巻回することを特徴とする現像剤撹拌部材の製造
    方法。
JP6176560A 1994-07-28 1994-07-28 現像剤撹拌部材の製造方法 Pending JPH0844173A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6577834B2 (en) * 2000-07-19 2003-06-10 Fuji Xerox Co., Ltd. Two-component developing device, image forming apparatus, and stirring screw thereof
US7817943B2 (en) 2006-08-29 2010-10-19 Fuji Xerox Co., Ltd. Developer transport apparatus and image forming apparatus
JP2014055988A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Sharp Corp 現像装置およびそれを備えた画像形成装置

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