JP3227982B2 - 正弦波交流信号の周波数検出方法 - Google Patents

正弦波交流信号の周波数検出方法

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JP3227982B2 JP05239494A JP5239494A JP3227982B2 JP 3227982 B2 JP3227982 B2 JP 3227982B2 JP 05239494 A JP05239494 A JP 05239494A JP 5239494 A JP5239494 A JP 5239494A JP 3227982 B2 JP3227982 B2 JP 3227982B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電圧・電流等の電気
量をサンプリング後にA/D変換して得る複数のデジタ
ルデータを使って、特に周波数が大きく変動する際の正
弦波交流信号の周波数を検出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は正弦波交流信号の周波数をデジタ
ル量で検出する際のサンプリング時刻とそのサンプリン
グデータの一例を示した正弦波交流信号波形図である。
この図2では正弦波交流信号の1サイクルにつき12回
のサンプリング、即ち交流信号の既知である基準周波数
における電気角でπ/6毎にサンプリングしており、この
サンプリングデータをA/D変換している。このときの
サンプリング周期をΔtとする。ここで任意に選んだ特
定のサンプル時刻をtm とし、この時刻tm におけるサ
ンプリングデータをvm とする。この時刻tm から3サ
ンプリング前(即ち交流信号の既知である基準周波数に
おける電気角でπ/2前)の時刻tm-3におけるサンプリ
ングデータをvm-3 、更に時刻tm から6サンプリング
前(即ち交流信号の既知である基準周波数における電気
角でπ前)の時刻tm-6 におけるサンプリングデータを
vm-6 とする。
【0003】正弦波交流信号の基準周波数をf0 、この
基準周波数からの周波数のずれ,即ちずれ周波数をΔf
とすると、ずれ周波数Δfは、本願と同一出願人による
出願である特願平6−32771号に示されているよう
に、下記の数式1で表すことができる。
【0004】
【数1】
【0005】よって下記の数式2に示すように、基準周
波数f0 からこのずれ周波数Δfを加減算することで、
正弦波交流信号の周波数を検出することができる。
【0006】
【数2】f=f0 −Δf しかしながら前記の数式1は、分母即ちvm-3 が零にな
る可能性がある。分母が零又は零に近い値をとると、Δ
fは発散する恐れがある。又、検出周波数fが基準周波
数f0 から大きくずれる場合は検出誤差が大きくなるの
で、電力系統の周波数の過不足を検出する周波数継電器
に前述した周波数検出方法を適用することはできない。
【0007】そこで前述した特定サンプル時刻tm から
3サンプリング前の時刻tm-3におけるサンプリングデ
ータvm-3と4サンプリング前の時刻tm-4におけるサン
プリングデータvm-4との積を数式1の両辺に乗じて整
理すると下記の数式3となり、この数式3で各サンプル
時刻におけるこれらの積の加算をとると数式4が得られ
る。
【0008】
【数3】
【0009】
【数4】
【0010】更に前述した数式2に、本願と同一出願人
による出願である特願平6−32771号に示されてい
るように、誤差を補正する誤差補正項を付加すると下記
の数式5となる。
【0011】
【数5】
【0012】正弦波交流信号の周波数はこれら数式4と
数式5の演算により求めていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述した数式
4と数式5とは、ずれ周波数Δfが短時間では変化しな
いことを前提にしている。即ち、
【0014】
【数6】Δf=Δfm =Δfm-1 ここでΔfm は特定サンプル時刻tm におけるずれ周波
数であり、Δfm-1 はこれよりも1サンプリング前のず
れ周波数である。ところが電力系統で脱調を生じた場合
などでは、当該電力系統の周波数は時間と共に変化する
ので、数式6が成立しなくなる。従って数式6の成立を
前提にしている数式4と数式5とを使って正弦波交流信
号の周波数を検出しても、大きな誤差を生じてしまう欠
点がある。
【0015】図は電力系統脱調時に数式4と数式5と
で周波数を演算したときの周波数の検出誤差を表したグ
ラフであって、横軸は時間(単位秒)を表し、縦軸は周
波数(単位Hz)を表している。このグラフの実線で図示
の系統周波数に対して、破線で図示の検出周波数は大き
く異なっていることがわかる。そこでこの発明の目的
は、正弦波交流信号の周波数が時間と共に変化している
場合でも、高い精度で周波数が検出できるようにするこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めにこの発明の正弦波交流信号の周波数検出方法は、正
弦波交流を1サンプリング当たり30°の間隔にてサンプ
リングし、A/D変換により得られる特定サンプリング
時刻から交流信号の既知である基準周波数における電気
角でπ/2だけ前の時刻におけるサンプリングデータを分
母とし、前記特定サンプリング時刻におけるサンプリン
グデータと当該特定サンプリング時刻から前記基準周波
数における電気角でπだけ前の時刻のサンプリングデー
タとの和を分子とし、これらの分母と分子との演算値に
前記基準周波数に比例した値を乗じて前記基準周波数か
らのずれの周波数を演算し、前記基準周波数から前記ず
れ周波数を差し引いて前記正弦波交流の周波数を検出す
る方法において、前記特定サンプリング時刻から前記基
準周波数における電気角でπ/2だけ前の時刻を基準にし
てその1サンプリング後の時刻におけるサンプリングデ
ータと、1サンプリング前の時刻におけるサンプリング
データとのに一定数を乗じて3サンプリング前時点デ
ータ代替値を演算し、この3サンプリング前時点データ
代替値と前記ずれ周波数演算の際の分母との積を演算
し、この積を複数のサンプリング時刻についてそれぞれ
演算して得た複数の積の加算項を前記ずれ周波数演算の
際の分母とし、前記3サンプリング前時点データ代替値
と前記ずれ周波数演算の際の分子との積を演算し、この
積を複数のサンプリング時刻についてそれぞれ演算して
得た複数の積の加算項を前記ずれ周波数演算の際の分子
とする。
【0017】又は、前記特定サンプリング時刻から交流
信号の既知である基準周波数における電気角でπ/2だけ
前の時刻を基準にしてその1サンプリング後の時刻にお
けるサンプリングデータと、1サンプリング前の時刻に
おけるサンプリングデータとのに一定数を乗じて3サ
ンプリング前時点データ代替値を演算し、この3サンプ
リング前時点データ代替値と前記ずれ周波数演算の際の
分母との積を演算し、この積を複数のサンプリング時刻
についてそれぞれ演算して得た複数の積の加算項を前記
ずれ周波数演算の際の分母とし、前記3サンプリング前
時点データ代替値と前記ずれ周波数演算の際の分子との
積を演算し、この積を複数のサンプリング時刻について
それぞれ演算して得た複数の積の加算項を前記ずれ周波
数演算の際の分子として一次ずれ周波数を求め、この一
次ずれ周波数と前記基準周波数との比の関数に当該一次
ずれ周波数を乗算して、最終的なずれ周波数を求める。
【0018】
【作用】従来はずれ周波数Δfを演算する際の分母に、
特定サンプル時刻tm から3サンプリング前の時刻tm-
3 におけるサンプリングデータvm-3 を使っていたが、
本発明では、この時刻tm-3 より1サンプリング後のサ
ンプリングデータvm-2と、前記時刻tm-3 より1サン
プリング前のサンプリングデータvm-4 とのを求め、
このに一定数を乗じて得られる3サンプリング前時点
データ代替値は、前述した特定サンプル時刻tm より3
サンプリング前のサンプリングデータvm-3 に相当する
ことに着目したものであって、前述した数式1の分母と
当該3サンプリング前時点データ代替値との積を演算
し、この積を複数のサンプリング時刻についてそれぞれ
演算してして得た複数の積の加算項を分母とし、且つ数
式1の分子と当該3サンプリング前時点データ代替値と
の積を演算し、この積を複数のサンプリング時刻につい
てそれぞれ演算して得た複数の積の加算項を分子として
ずれ周波数を演算する。更にこのずれ周波数に誤差補正
項を加味する。
【0019】
【実施例】図2において、時刻tmから交流信号の既知
である基準周波数における電気角でπ/2だけ前(即ち3
サンプリング前)の時点でのサンプリングデータvm-3
は、サンプリングデータvm-2 (vm-3 よりも1サンプ
リング後のデータ)と、サンプリングデータvm-4 (v
m-3 よりも1サンプリング前のデータ)とのに一定数
Kを乗じて得られる3サンプリング前時点データ代替値
と同じである。
【0020】従って、前述した数式1の両辺にこの3サ
ンプリング前時点データ代替値を乗じると下記の数式7
が得られる。
【0021】
【数7】
【0022】この数式7を変形して下記の数式8が得ら
れる。
【0023】
【数8】
【0024】数式8の分母と分子の加算平均をとると下
記の数式9となる。
【0025】
【数9】
【0026】この数式9の演算により求めたずれ周波数
に誤差補正項を加味して前述した数式2を適用すること
により、周波数検出値fは下記の数式10で表すことが
できる。
【0027】
【数10】
【0028】図は電力系統脱調時に本発明による周波
数の検出誤差を表したグラフであって、横軸は時間(単
位秒)を表し、縦軸は周波数(単位Hz)を表している。
このグラフの実線で図示の系統周波数に対して、破線で
図示の検出周波数は良く追従しており、高い精度で周波
数を検出していることがわかる。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、正弦波交流信号のサ
ンプリングデータを用いて周波数を検出する際に、例え
ば電力系統で脱調を生じた場合のように短時間内で周波
数が大きく変動するする場合でも、周波数の検出誤差を
広い周波数範囲にわたって極めて小さな値に抑制するこ
とができるので、高精度の周波数検出を行うことができ
る効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電力系統脱調時に本発明による周波数の検出誤
差を表したグラフ
【図2】正弦波交流信号の周波数をデジタル量で検出す
る際のサンプリング時刻とそのサンプリングデータの一
例を示した正弦波交流信号波形図
【図3】電力系統脱調時に数式4と数式5とで周波数を
演算したときの周波数の検出誤差を表したグラフ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正弦波交流を1サンプリング当たり30°の
    間隔にてサンプリングし、A/D変換により得られる特
    定サンプリング時刻から交流信号の既知である基準周波
    数における電気角でπ/2だけ前の時刻におけるサンプリ
    ングデータを分母とし、前記特定サンプリング時刻にお
    けるサンプリングデータと当該特定サンプリング時刻か
    前記基準周波数における電気角でπだけ前の時刻のサ
    ンプリングデータとの和を分子とし、これらの分母と分
    子との演算値に前記基準周波数に比例した値を乗じて前
    記基準周波数からのずれの周波数を演算し、前記基準周
    波数から前記ずれ周波数を差し引いて前記正弦波交流の
    周波数を検出する方法において、 前記特定サンプリング時刻から前記基準周波数における
    電気角でπ/2だけ前の時刻を基準にしてその1サンプリ
    ング後の時刻におけるサンプリングデータと、1サンプ
    リング前の時刻におけるサンプリングデータとのに一
    定数を乗じて3サンプリング前時点データ代替値を演算
    し、この3サンプリング前時点データ代替値と前記ずれ
    周波数演算の際の分母との積を演算し、この積を複数の
    サンプリング時刻についてそれぞれ演算して得た複数の
    積の加算項を前記ずれ周波数演算の際の分母とし、前記
    3サンプリング前時点データ代替値と前記ずれ周波数演
    算の際の分子との積を演算し、この積を複数のサンプリ
    ング時刻についてそれぞれ演算して得た複数の積の加算
    項を前記ずれ周波数演算の際の分子とすることを特徴と
    する正弦波交流信号の周波数検出方法。
  2. 【請求項2】正弦波交流を1サンプリング当たり30°の
    間隔にてサンプリングし、A/D変換により得られる特
    定サンプリング時刻から交流信号の既知である基準周波
    数における電気角でπ/2だけ前の時刻におけるサンプリ
    ングデータを分母とし、前記特定サンプリング時刻にお
    けるサンプリングデータと当該特定サンプリング時刻か
    前記基準周波数における電気角でπだけ前の時刻のサ
    ンプリングデータとの和を分子とし、これらの分母と分
    子との演算値に前記基準周波数に比例した値を乗じて前
    記基準周波数からのずれの周波数を演算し、前記基準周
    波数から前記ずれ周波数を差し引いて前記正弦波交流の
    周波数を検出する方法において、 前記特定サンプリング時刻から前記基準周波数における
    電気角でπ/2だけ前の時刻を基準にしてその1サンプリ
    ング後の時刻におけるサンプリングデータと、1サンプ
    リング前の時刻におけるサンプリングデータとのに一
    定数を乗じて3サンプリング前時点データ代替値を演算
    し、この3サンプリング前時点データ代替値と前記ずれ
    周波数演算の際の分母との積を演算し、この積を複数の
    サンプリング時刻についてそれぞれ演算して得た複数の
    積の加算項を前記ずれ周波数演算の際の分母とし、前記
    3サンプリング前時点データ代替値と前記ずれ周波数演
    算の際の分子との積を演算し、この積を複数のサンプリ
    ング時刻についてそれぞれ演算して得た複数の積の加算
    項を前記ずれ周波数演算の際の分子として一次ずれ周波
    数を求め、この一次ずれ周波数と前記基準周波数との比
    の関数に当該一次ずれ周波数を乗算して、最終的なずれ
    周波数を求めることを特徴とする正弦波交流信号の周波
    数検出方法。
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