JPH0919198A - 誘導電動機の適応滑り周波数形ベクトル制御方法及び装置 - Google Patents
誘導電動機の適応滑り周波数形ベクトル制御方法及び装置Info
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- JPH0919198A JPH0919198A JP7184750A JP18475095A JPH0919198A JP H0919198 A JPH0919198 A JP H0919198A JP 7184750 A JP7184750 A JP 7184750A JP 18475095 A JP18475095 A JP 18475095A JP H0919198 A JPH0919198 A JP H0919198A
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Abstract
トで安定性が高い適応滑り周波数形ベクトル制御方法及
び装置を提供する。 【構成】 誘導電動機1の励磁分電流及びトルク分電流
の実測値id,iq及び指令値id*,iq*に基づい
て一次電圧指令値va*,vb*を生成するとともに、
id*、iq及び二次抵抗R2の制御設定値に基づいて
滑り角周波数指令値ωs*を生成するベクトル制御系5
1と、誘導電動機1の動作状態に応じて同定されたR2
に基づいて該制御設定値を更新する適応同定系52とを
備えた適応滑り周波数形ベクトル制御装置において、ω
s*の生成を連続時間的に又は離散時間的に行い、該制
御設定値の更新をωs*の生成よりも大きな時間間隔で
離散時間的に行う。
Description
高効率に制御するための適応滑り周波数形ベクトル制御
方法及び装置に関するものである。
御する方法として、誘導電動機の状態を二次磁束軸とそ
れと直交する軸を座標軸する座標(以下「二次磁束座
標」という。)上でとらえて誘導電動機を制御するベク
トル制御方法が知られている。このように誘導電動機を
回転座標である二次磁束座標上で制御するためには、そ
の座標の位相を検出あるいは推定する必要がある。この
二次磁束座標の位相の求め方により、上記ベクトル制御
方法は、該座標の位相を直接検出する直接形のベクトル
制御方法と、該座標の位相を間接的に求める間接形の滑
り周波数形ベクトル制御方法とに大別されるが、現在は
主に、高精度の磁束検出が不要である後者の滑り周波数
形ベクトル制御方法の実用化が進められている。
トル制御系では、固定座標上での一次電流のベクトル成
分を二次磁束座標上での一次電流の二つのベクトル成分
である励磁分電流及びトルク分電流に変換し、該励磁分
電流及びトルク分電流の変換値並びにそれらの指令値に
基づいて二次磁束座標上での一次電圧指令値を生成し、
該二次磁束座標上での一次電圧指令値を固定座標上での
一次電圧指令値に変換している。この固定座標上での一
次電圧指令値に基づいて、誘導電動機に印加する一次電
圧が制御される。また、上記トルク分電流及び励磁分電
流の値並びに電動機パラメータの制御設定値に基づいて
滑り角周波数指令値を生成し、該滑り角周波数指令値に
基づいて、上記二つの座標間でのベクトル成分の変換の
際に用いる二次磁束座標の位相を生成する。
する際に用いる電動機パラメータの制御設定値の中に
は、温度によって大きく変化する誘導電動機の二次抵抗
等の推定値が含まれ、これらの推定値として誘導電動機
の広い動作範囲にわたって単一の定数を用いることは不
可能であった。このように温度等によって変化する電動
機パラメータの推定値が実際値と一致していないと制御
性能が劣化する。例えば、二次抵抗の制御に用いる推定
値が実際値と一致していないと、二次磁束やトルクに過
渡振動や定常偏差が生じる。
る際に用いる電動機パラメータのうち温度等で変化する
パラメータの値又はその変化分を、誘導電動機の動作状
態に応じて逐次同定し、上記二次磁束座標の位相の生成
に用いる適応同定系を備えたものが知られている(以
下、この制御方法を「適応滑り周波数形ベクトル制御方
法」という)。上記電動機パラメータの同定は、例えば
誘導電動機の動作状態に応じて変化する信号(以下「源
信号」という)を取得し、その取得された源信号に基づ
いて行う。この適応滑り周波数形ベクトル制御方法及び
装置の具体例としては、一次電流の検出値及び探りコイ
ルで検出した3相電圧の検出値を二次磁束座標上のベク
トル成分に変換し、その変換値を用いて、通常電圧モデ
ルといわれるモデルに基づき二次抵抗の影響を受けるこ
となく二次磁束を推定するとともに、通常電流モデルと
いわれるモデルに基づき同定した二次抵抗を用いて二次
磁束を推定し、これら二つの二次磁束の推定値の偏差を
とり、この偏差を積分+比例則といわれる連続時間適応
アルゴリズムに入力し、電動機パラメータの一つである
二次抵抗を同定するものが知られている(杉本・玉井:
「モデル規範適応システムを適用した誘導電動機の二次
抵抗同定法とその特性」電学論B,Vol.106,No.2,pp.
97-104参照)。また、一次電圧指令値に交流信号を加
え、一次電圧に関連した値と一次電流に関連した値とに
含まれる該交流信号に関連した成分を検出し、この検出
値に基づいて誘導電動機の一次抵抗に無関係な値を演算
し、この演算値を用いて誘導電動機の二次抵抗を演算す
るものが知られている(特開平1−308187号公報
参照)。
ては、わずかなモデリング誤差が適応制御系の不安定化
を誘発することは広く知られている。上記従来の適応滑
り周波数形ベクトル制御方法及び装置は、制御に用いて
いる誘導電動機の数学モデルが大胆な近似モデルに過ぎ
ず、モデリング誤差に起因する制御の不安定化に対する
考慮がされていないため、モデリング誤差に対して非ロ
バストであった。このため、上記適応滑り周波数形ベク
トル制御方法及び装置の実用的な利用は未だ進んでない
のが現状である。
のであり、その第1の目的は誘導電動機のモデリング誤
差に対してロバストで安定性が高い適応滑り周波数形ベ
クトル制御方法及び装置を提供することである。また、
第2の目的は、上記第1の目的に加えて、精度の高い電
動機パラメータの適応同定を可能とすることである。
るために、請求項1の発明は、二次磁束座標上での一次
電流の二つのベクトル成分である励磁分電流及びトルク
分電流の実測値及びそれらの指令値に基づいて、一次電
圧指令値を生成するとともに、該励磁分電流及びトルク
分電流の値並びに電動機パラメータの制御設定値に基づ
いて、該二次磁束座標の位相の決定に用いる滑り角周波
数指令値を生成するベクトル制御工程と、誘導電動機の
動作状態に応じて同定された電動機パラメータに基づい
て、該電動機パラメータに対応する制御設定値を更新す
る適応同定工程とを有する誘導電動機の適応滑り周波数
形ベクトル制御方法において、該滑り角周波数指令値の
生成を連続時間的に又は離散時間的に行い、該制御設定
値の更新を、該滑り角周波数指令値の生成よりも大きな
時間間隔で離散時間的に行うことを特徴とするものであ
る。
での一次電流の二つのベクトル成分である励磁分電流及
びトルク分電流の実測値及びそれらの指令値に基づい
て、一次電圧指令値を生成するとともに、該励磁分電流
及びトルク分電流の値並びに電動機パラメータの制御設
定値に基づいて、該二次磁束座標の位相の決定に用いる
滑り角周波数指令値を生成するベクトル制御手段と、誘
導電動機の動作状態に応じて同定された電動機パラメー
タに基づいて、該電動機パラメータに対応する制御設定
値を更新する適応同定手段とを備えた誘導電動機の適応
滑り周波数形ベクトル制御装置において、該滑り角周波
数指令値の生成を連続時間的に又は離散時間的に行い、
該制御設定値の更新を、該滑り角周波数指令値の生成よ
りも大きな時間間隔で離散時間的に行うことを特徴とす
るものである。
3の発明は、上記適応同定手段を、誘導電動機の動作状
態に応じて変化する源信号を取得し、該取得した源信号
に基づいて上記電動機パラメータを同定するように構成
した請求項2の誘導電動機の適応滑り周波数形ベクトル
制御装置において、該源信号の取得を連続時間的に又は
離散時間的に行い、該制御設定値の更新を、該源信号の
取得よりも大きな時間間隔で離散時間的に行うことを特
徴とするものである。
標上での一次電流の二つのベクトル成分である励磁分電
流及びトルク分電流の実測値及びそれらの指令値に基づ
いて、一次電圧指令値を生成することにより、励磁分電
流及びトルク分電流を独立に制御する。そして、上記ベ
クトル制御で使用する二次磁束座標の位相の決定のため
に、励磁分電流及びトルク分電流の値並びに電動機パラ
メータの制御設定値に基づいて滑り角周波数指令値を生
成する。そして、誘導電動機の動作状態に応じて同定さ
れた電動機パラメータに基づいて、上記滑り角周波数指
令値の生成時に用いる該電動機パラメータに対応する制
御設定値を更新することにより、該電動機パラメータの
制御設定値と実際値との差を小さくして上記励磁分電流
及びトルク分電流の制御の精度を向上させる。ここで、
滑り角周波数指令値の生成を連続時間的に又は離散時間
的に行い、且つ電動機パラメータの制御設定値の更新
を、滑り角周波数指令値の生成よりも大きな時間間隔で
離散時間的に行うことにより、滑り角周波数指令値を生
成するたびに電動機パラメータの制御設定値が更新され
ないようにし、ベクトル制御の安定性上の観点から決ま
る所定時間又は所定回数だけ滑り角周波数指令値を生成
する間は、電動機パラメータの制御設定値を一定値とし
て扱えるようにする。
導電動機の適応滑り周波数形ベクトル制御装置の適応同
定手段で、誘導電動機の動作状態に応じて変化する源信
号を取得し、該取得した源信号に基づいて電動機パラメ
ータを同定する。ここで、上記適応同定手段における電
動機パラメータの同定に使用する源信号の取得を連続時
間的に又は離散時間的に行い、且つ上記ベクトル制御手
段における電動機パラメータの制御設定値の更新を、該
源信号の取得よりも大きな時間間隔で離散時間的に行
う。この所定時間又は所定回数の取得で得られた源信号
を用いて電動機パラメータを1回同定して1個の同定値
を求めたり、該源信号を用いて電動機パラメータを複数
回同定して1個の同定値を求めたりする。このように所
定時間又は所定回数の取得で得られた源信号を用いて1
個の同定値を求めることにより、同定上の総合的なS/
N比を高め、高い精度での電動機パラメータの同定を可
能とする。そして、この高い精度で同定された同定値を
使用して、上記滑り角周波数指令値の生成に用いる電動
機パラメータに対応した制御設定値を更新する。
波数形ベクトル制御装置(以下、「適応ベクトル制御装
置」という)に適用した一実施例について説明する。ま
ず、図1及び図2を用いて、本実施例に係る適応ベクト
ル制御装置の全体構成及び動作について説明する。この
適応ベクトル制御装置は、誘導電動機1の回転子の回転
角速度ω2nを検出する回転速度検出装置2と、誘導電
動機1の一次電流iu,ivを検出する電流検出装置3
と、3−2相変換器4a及び2−3相変換器4bからな
る2相/3相変換装置4と、ベクトル制御手段としての
ベクトル制御系51及び適応同定手段としての適応同定
系52からなる主制御部5と、PWMインバータからな
る電力変換器6とを備えている。
iu,iv及びその電流値から生成された残りの電流i
wは、上記3−2相変換器4aで固定座標上で直交する
二つのベクトル成分である2相電流ia,ibに変換さ
れ、上記回転子の回転角速度ω2nとともに、次の主制
御部5のベクトル制御系51に外部信号として入力され
る。
うにベクトル回転器51aと、電流制御器51bと、逆
ベクトル回転器51cと、滑り角周波数指令値ωs*を
生成する滑り角周波数指令値生成器51dと、ベクトル
回転器51a及び逆ベクトル回転器51cで用いる回転
座標の位相を生成する位相生成器51eとにより構成さ
れ、外部指令として励磁分電流指令値id*、トルク分
電流指令値iq*、及び主制御部5を適切に動作させる
ための設計パラメータ(一次抵抗、漏れインダクタン
ス、サンプリング周期など)の値が入力されている。こ
のベクトル制御系51においては、ベクトル回転器51
aにより固定座標上での2相電流ia,ibを回転座標
である二次磁束座標(以下、「回転座標」という)上で
の一次電流の二つのベクトル成分である励磁分電流id
及びトルク分電流iqに変換し、電流制御器51bによ
り励磁分電流及びトルク分電流の実測値id,iqをそ
れらの指令値id*,iq*と各々比較して回転座標上
での一次電圧指令値vd*,vq*を生成し、逆ベクト
ル変換器51cにより回転座標上での一次電圧指令値v
d*,vq*を固定座標上での一次電圧指令値va*,
vb*に変換して出力する。そして、2−3相変換器4
bにより2相の一次電圧指令値va*,vb*を3相の
一次電圧指令値vu*,vv*,vw*に変換して電力
変換器6へ出力される。電力変換器6は、3相の一次電
圧指令値vu*,vv*,vw*に従って3相電圧v
u,vv,vwを発生し、誘導電動機1に印加する。
回転器51a及び逆ベクトル回転器51cには、回転座
標の位相θ0が必要とされるので、滑り角周波数指令値
生成器51dにより上記トルク分電流の実測値iq、励
磁分電流の指令値id*及び電動機パラメータの制御設
定値に基づいて滑り角周波数指令値ωs*を生成し、位
相生成器51eにより滑り角周波数指令値ωs*と回転
子の回転速度の検出値ω2nとを加算して得られた一次
電圧指令値の角周波数ω0を積分処理して回転座標の位
相θ0を生成し、上記ベクトル回転器51a及び逆ベク
トル回転器51cに出力している。
加は固定座標系で実施されるのに対し、上記ベクトル制
御系51での電流の制御は回転座標系で実施される。こ
れが、誘導電動機ベクトル制御の大きな特色であり、高
性能なベクトル制御を実現するには、両座標系の変換を
行うベクトル回転器51aおよび逆ベクトル回転器51
cへの入力信号である回転座標の位相θ0に関して高い
精度が必要とされる。この位相θ0は、前述のように回
転子の回転角速度ω2nの実測値と滑り角周波数指令値
ωs*とに基づいて生成される。回転子の回転角速度ω
2nの精度に関しては、回転速度検出装置2として所要
の分解能を有するものを利用すればよい。一方、滑り角
周波数指令値ωs*は、例えば上記滑り角周波数指令値
生成器51dにより次の数1に従って生成される。この
数1の式中のW2は、数2の式で示すように電動機パラ
メータである二次抵抗R2及び二次インダクタンスL2
の比として定義される逆二次時定数である。
るように、上記座標変換に用いる精度の高い滑り角周波
数指令値ωs*を生成するには、精度の高い逆二次時定
数が必要とされる。すなわち、高性能のベクトル制御を
実現するには、精度の高い逆二次時定数が必要とされ
る。ところが、二次時定数を構成する二次抵抗R2は温
度によって大きく変動するために、誘導電動機の広い動
作範囲にわたって、上記滑り角周波数指令値ωs*の生
成の際に用いる二次抵抗R2の制御設定値として単一の
定数で用いることは、高精度のベクトル制御を行う上で
望ましくない。
同定系52により、適応ベクトル制御装置内の信号(一
次電圧値、一次電流値、滑り角周波数など)をパラメー
タ適応同定用の源信号として取得し、該取得された源信
号に基づいて二次抵抗R2の値を同定し、該同定された
二次抵抗R2の値に基づいて上記滑り角周波数指令値ω
s*の生成の際に用いる二次抵抗R2に対応した制御設
定値を更新している。
用いて、上記滑り角周波数指令値ωs*の生成、二次抵
抗R2の同定のための源信号の取得、及び同定された二
次抵抗R2の値による制御設定値の更新の各タイミング
相互の関係について説明する。図3(a)では、滑り角
周波数指令値ωs*の生成と源信号の取得は連続時間的
に実施され(すなわち、周期はゼロ)、同定された二次
抵抗R2の値による制御設定値の更新が周期T3で離散
時間的に実施されている。この図3(a)のタイミング
チャートでは、時間t=kT3〜(k+1)T3(kは
整数)の間は二次抵抗R2の制御設定値の更新は実施さ
れず一定となり、この一定の二次抵抗R2の制御設定値
を用いて滑り角周波数指令値生成器51dで滑り角周波
数指令値ωs*を連続時間的に生成し、位相生成器51
eで回転座標の位相θ0を生成している。そして、時刻
t=(k+1)T3のタイミングで、滑り角周波数指令
値生成器51dで用いる制御設定値が同定された二次抵
抗R2の値で瞬時に更新される。
ャートに基づいて制御する場合の主制御部5の適応同定
系52の一構成例を示している。図3(b)より容易に
理解されるように、アナログ形適応同定回路52aに連
続時間的に源信号が入力され、二次抵抗R2が同定さ
れ、この同定された二次抵抗R2の値に対応した信号が
連続時間的に出力され、周期T3のサンプル・ホールド
器52bに入力される。なお、アナログ形適応同定回路
52aにおける二次抵抗R2の適応同定のアルゴリズム
としては、連続時間適応アルゴリズム(新中:「適応ア
ルゴリズム」産業図書,1990年,pp.163-208参照)
を採用した。サンプル・ホールド器52bからは周期T
3ごとに階段状に変化する信号が出力される。この階段
状の出力信号が、上記ベクトル制御系51の滑り角周波
数指令値生成器51dに送られることにより、二次抵抗
R2に対応した制御設定値が離散時間的に更新される。
なお、サンプル・ホールド器52bの設計パラメータで
ある周期T3は外部よりコントロールできるようになっ
ている。
令値ωs*の生成を連続時間的に行い、且つ適応同定系
52で同定された二次抵抗R2の値に基づく制御設定値
の更新を離散時間的に行うことにより、滑り角周波数指
令値ωs*を生成するたびに二次抵抗R2の制御設定値
が更新されないようにし、ベクトル制御の安定性上の観
点から決まる所定時間だけ滑り角周波数指令値ωs*を
生成する間は、二次抵抗R2の制御設定値を一定値とし
て扱えるので、適応滑り周波数形ベクトル制御における
モデリング誤差に起因する不安定化が大幅に改善され、
少なくとも、非適応的滑り周波数形ベクトル制御と同レ
ベルの安定性が確保される。
よれば、ベクトル制御の安定性上の観点から滑り角周波
数指令値ωs*の生成に用いる二次抵抗R2の制御設定
値を一定値として扱えるので、ベクトル制御系51のフ
ィードバックループと適応同定系52のフィードバック
ループとが複雑に絡み合っている場合でもベクトル制御
の安定性を確保できる。
定回数の取得で得られた源信号を用いて二次抵抗R2を
1回同定するので、同定上の総合的なS/N比が高めら
れ、この結果、高い精度での二次抵抗R2の同定が可能
となる。上記滑り角周波数指令値ωs*の生成に用いる
二次抵抗R2に対応した制御設定値には、この高い精度
で同定された同定値が使用されるので、精度の高い滑り
角周波数指令値ωs*の生成が可能となる。
令値ωs*の生成、二次抵抗R2の同定のための源信号
の取得、及び同定された二次抵抗R2の値による制御設
定値の更新の各タイミングは、図4(a)のタイミング
チャートのように設定してもよい。本例では、滑り角周
波数指令値ωs*の生成が連続時間的に実施され(すな
わち、周期はゼロ)、源信号の取得が周期T2で離散時
間的に実施され、同定された二次抵抗R2の値による制
御設定値の更新が周期T3で離散時間的に実施されてい
る。ここで、n2を正の整数(n2≧1)とすると、周
期T2とT3は、次の数3の関係を満足するように選定
される。すなわち、同定された二次抵抗R2の値による
制御設定値の更新周期は、同定のための源信号の取得周
期より大である。
ャートに基づいて制御する場合の主制御部5の適応同定
系52の一構成例を示している。図4(b)より容易に
理解されるように、離散時間適応同定アルゴリズム(新
中:「適応アルゴリズム」産業図書,1990年,pp.1
1-134参照)を採用したディジタル形適応同定回路52
cに、サンプル器52dにより周期T2で連続時間的に
取得された源信号から離散時間的にサンプリングされた
源信号が入力され、二次抵抗R2が同定され、この同定
された二次抵抗R2の値に対応した信号が離散時間的に
出力され、周期T3のホールド器52eに入力される。
ホールド器52eからは周期T3ごとに階段状に変化す
る信号が出力される。この階段状の出力信号が、上記ベ
クトル制御系51の滑り角周波数指令値生成器51dに
送られることにより、二次抵抗R2に対応した制御設定
値が離散時間的に更新される。なお、サンプル器52d
及びホールド器52eの設計パラメータである周期T2
及び周期T3は外部よりコントロールできるようになっ
ている。
令値ωs*の生成、二次抵抗R2の同定のための源信号
の取得、及び同定された二次抵抗R2の値による制御設
定値の更新の各タイミングは、図5(a)のタイミング
チャートのように設定してもよい。本例では、滑り角周
波数指令値ωs*の生成が周期T1で、源信号の取得が
周期T2で、同定された二次抵抗R2の値による制御設
定値の更新が周期T3という具合に、すべて離散時間的
に実施されている。ここで、n1、n2を正の整数(n
1≧1、n2≧1)とすると、周期T1,T2及びT3
は、次の数4及び数5の関係を満足するように選定され
る。すなわち、源信号の取得周期は滑り角周波数指令値
の生成周期と等しいか該生成周期より大きく、また、同
定された二次抵抗R2の値による制御設定値の更新周期
は、同定のための源信号の取得周期より大である。
ャートに基づいて制御する場合の主制御部5の適応同定
系52の一構成例を示している。図5(b)より容易に
理解されるように、本例ではすべての処理は離散時間的
に実施されるので離散時間信号と連続時間信号を連接す
るサンプル器、ホールド器、サンプル・ホールド器は必
要なく、離散時間適応同定アルゴリズム(新中:「適応
アルゴリズム」産業図書,1990年,pp.11-134参
照)を採用したディジタル形適応同定回路52cに、周
期T2ごとに離散時間的に取得された源信号が入力さ
れ、周期T3ごとに同定された二次抵抗R2の値に対応
した信号が出力されて上記ベクトル制御系51の滑り角
周波数指令値生成器51dに送られることにより、二次
抵抗R2に対応した制御設定値が離散時間的に更新され
る。なお、ディジタル形適応同定回路52cへの源信号
の入力周期T2と同定された二次抵抗R2の値に対応し
た信号の出力周期T3は、外部よりコントロールできる
ようになっている。また、上記ベクトル制御系51は最
小周期T1で離散時間的に動作するが、その滑り角周波
数指令値生成器51dで用いる二次抵抗R2に対応する
制御設定値の更新はT1より大きいT3ごとに実施され
る。
て、上記周期T1,T2及びT3を可変できるように構
成してもよく、その場合も上記数3〜数5の式を満足す
るように設定する。
機パラメータのうち二次抵抗R2の値を同定する制御に
ついて説明しているが、本発明は、二次抵抗R2の変化
分を同定するものにも適用でき、同様な効果が得られる
ものである。また、本発明は、二次抵抗R2に加えて二
次インダクタンスL2についても適応同定するものや、
二次抵抗R2と二次インダクタンスL2の比である逆二
次時定数W2(=R2/L2)や二次時定数(L2/R
2)の値を直接同定するものにも適用でき、同様な効果
が得られるものである。また、本発明は、二次抵抗R2
や二次インダクタンスL2に限定されることなく温度変
化などで経時的に変動する電動機パラメータの値を同定
するものにも適用でき、同様な効果が得られるものであ
る。
御系51の滑り角周波数指令値生成器51dでトルク分
電流の実測値iq、励磁分電流の指令値id*及び電動
機パラメータの制御設定値に基づいて滑り角周波数指令
値ωs*を生成しているが、これは滑り角周波数指令値
ωs*の生成の一例を示したにすぎない。滑り角周波数
指令値ωs*は、二次磁束φ2を正確に知り得る場合に
は、相互インダクタンスM及び上記逆二次時定数W2を
用いた次の数6の式に従って生成することができる。こ
こで、この数6の式におけるトルク分電流の実測値iq
はその指令値iq*で近似できるので、上記実施例のト
ルク分電流の実測値iqの代わりにその指令値iq*を
用いて滑り角周波数指令値ωs*を生成しても良い。こ
の場合には、実測値iqを用いた場合に比較してノイズ
の影響を受けにくい。
微分演算子とすると、励磁分電流の指令値id*又はそ
の実測値idを用いて次の数7又は数8の式のように近
似できる。従って、上記実施例において滑り角周波数指
令値ωs*を生成する際に、その指令値id*そのもの
を用いても良いし、(W2/(s+W2))・id*の
値を用いても良い。また、上記実施例では励磁分電流の
指令値id*を用いているが、励磁分電流の実測値id
そのものを用いても良いし、(W2/(s+W2))・
idを用いても良い。但し、ノイズの影響を受けにくい
という点では、上記実施例のように励磁分電流の指令値
id*やW2/(s+W2))・id*の値を用いるの
が好ましい。
り角周波数指令値を生成するたびに電動機パラメータの
制御設定値が更新されないようにし、ベクトル制御の安
定性上の観点から決まる所定時間又は所定回数だけ滑り
角周波数指令値を生成する間は、電動機パラメータの制
御設定値を一定値として扱えるので、適応滑り周波数形
ベクトル制御におけるモデリング誤差に起因する不安定
化が大幅に改善され、少なくとも、非適応的滑り周波数
形ベクトル制御と同レベルの安定性が確保されるという
効果がある。
同定手段における電動機パラメータの同定に使用する源
信号の取得を連続時間的に又は離散時間的に行い、且つ
上記ベクトル制御手段における電動機パラメータの制御
設定値の更新を、該源信号の取得よりも大きな時間間隔
で離散時間的に行うことにより、同定上の総合的なS/
N比を高め、高い精度での電動機パラメータの同定し、
この高い精度で同定された同定値を使用して、上記滑り
角周波数指令値の生成に用いる電動機パラメータに対応
した制御設定値を更新するので、精度の高い電動機パラ
メータの適応同定及び滑り角周波数指令値の生成が可能
となるという効果がある。
を示すブロック図。
の概略構成を示すブロック図。
角周波数指令値ωs*の生成、二次抵抗R2の適応同定
のための源信号の取得、及び適応同定された二次抵抗R
2の値による制御設定値の更新のタイミングチャート。
(b)は同適応ベクトル制御装置の適応同定系内部の概
略構成を示すブロック図。
おける滑り角周波数指令値ωs*の生成、二次抵抗R2
の適応同定のための源信号の取得、及び適応同定された
二次抵抗R2の値による制御設定値の更新のタイミング
チャート。(b)は同適応ベクトル制御装置の適応同定
系内部の概略構成を示すブロック図。
置における滑り角周波数指令値ωs*の生成、二次抵抗
R2の適応同定のための源信号の取得、及び適応同定さ
れた二次抵抗R2の値による制御設定値の更新のタイミ
ングチャート。(b)は同適応ベクトル制御装置の適応
同定系内部の概略構成を示すブロック図。
Claims (3)
- 【請求項1】二次磁束座標上での一次電流の二つのベク
トル成分である励磁分電流及びトルク分電流の実測値及
びそれらの指令値に基づいて、一次電圧指令値を生成す
るとともに、該励磁分電流及びトルク分電流の値並びに
電動機パラメータの制御設定値に基づいて、該二次磁束
座標の位相の決定に用いる滑り角周波数指令値を生成す
るベクトル制御工程と、 誘導電動機の動作状態に応じて同定された電動機パラメ
ータに基づいて、該電動機パラメータに対応する制御設
定値を更新する適応同定工程とを有する誘導電動機の適
応滑り周波数形ベクトル制御方法において、 該滑り角周波数指令値の生成を連続時間的に又は離散時
間的に行い、 該制御設定値の更新を、該滑り角周波数指令値の生成よ
りも大きな時間間隔で離散時間的に行うことを特徴とす
る誘導電動機の適応滑り周波数形ベクトル制御方法。 - 【請求項2】二次磁束座標上での一次電流の二つのベク
トル成分である励磁分電流及びトルク分電流の実測値及
びそれらの指令値に基づいて、一次電圧指令値を生成す
るとともに、該励磁分電流及びトルク分電流の値並びに
電動機パラメータの制御設定値に基づいて、該二次磁束
座標の位相の決定に用いる滑り角周波数指令値を生成す
るベクトル制御手段と、 誘導電動機の動作状態に応じて同定された電動機パラメ
ータに基づいて、該電動機パラメータに対応する制御設
定値を更新する適応同定手段とを備えた誘導電動機の適
応滑り周波数形ベクトル制御装置において、 該滑り角周波数指令値の生成を連続時間的に又は離散時
間的に行い、 該制御設定値の更新を、該滑り角周波数指令値の生成よ
りも大きな時間間隔で離散時間的に行うことを特徴とす
る誘導電動機の適応滑り周波数形ベクトル制御装置。 - 【請求項3】上記適応同定手段を、誘導電動機の動作状
態に応じて変化する源信号を取得し、該取得した源信号
に基づいて上記電動機パラメータを同定するように構成
した請求項2の誘導電動機の適応滑り周波数形ベクトル
制御装置において、 該源信号の取得を連続時間的に又は離散時間的に行い、 該制御設定値の更新を、該源信号の取得よりも大きな時
間間隔で離散時間的に行うことを特徴とする誘導電動機
の適応滑り周波数形ベクトル制御装置。
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