JP3227412U - 軒樋を内蔵した野地パネル - Google Patents

Abstract

【課題】建物の屋根構造において、軒樋を内蔵した野地パネルを提供する。【解決手段】あらかじめ工場内で所定の設計で組み付け軒樋４を内蔵した、建物の屋根構造用の野地パネル１であって、少なくとも野地板２と、垂木３と、軒樋４と、鼻隠し５とを有し、屋根勾配に沿って載設され、野地パネル１の軒先端の全幅に沿って軒樋４の取り付け部を開口上向きに略溝状に設け、この略溝状と接する垂木３に適切な切欠き凹みを設けて軒樋４を支持・固定し、さらには軒樋４を隠すように鼻隠し５を設け、且つ鼻隠し５の上端を軒樋４よりも高い位置に達してこれらを一体に成した。【選択図】図１

Description

本考案は、建物の屋根構造に使用される野地パネルに関する。

従来より、建物の建築構造を向上させるために様々な提案がなされており、作業効率を目的とした屋根構造用の野地パネルもその一つで、工事期間の短縮などに効果を上げている。

近年、屋根構造を支持するだけでなく、例えば、下記に示す、本体に排水機構を確保し雨水等の排水路を内蔵した屋根構造体が市販されている。

新建ハウジングＤＥＧＩＴＡＬ ｈｔｔｐｓ：／／ｗｗｗ．ｓ−ｈｏｕｓｉｎｇ．ｊｐ／ａｒｃｈｉｖｅｓ／５１４４３ 「ＹＫＫ ＡＰ、雨樋を内蔵したシステムひさし」（２０１４年４月１日付）

しかしながら、建物の屋根全面を施工できる大きさではなく、玄関入り口のひさし等、用途が限られるなどの問題点を有していた。

本考案は、上記従来有する問題点に鑑み、建物の屋根構造に使用される野地パネルに関し、詳しくは、軒樋を内蔵した野地パネルを提供しようとするものである。

あらかじめ工場内で所定の設計で組み付け軒樋を内蔵した、建物の屋根構造用の野地パネル１であって、少なくとも野地板２と、垂木３と、軒樋４と、鼻隠し５とを有し、屋根勾配に沿って載設され、該野地パネル１の軒先端の全幅に沿って該軒樋４の取り付け部を開口上向きに略溝状に設け、この略溝状と接する該垂木３に適切な切欠き凹みを設けて該軒樋４を支持・固定し、さらには該軒樋４を隠すように該鼻隠し５を設け、且つ該鼻隠し５の上端を該軒樋４よりも高い位置に達してこれらを一体に成した。

本考案によれば、屋根構造を構成する部材を組み付けした野地パネル形状であることから、屋根組への取り付け作業等が容易であり、工事期間の短縮が期待できる。

また、本考案の野地パネルは軒樋と一体に形成されていることから、従来屋根構造の雨樋設置作業時間を大幅に軽減することが期待できる。

また、本考案の野地パネル同士を隣り合わせて連結することで、容易に軒を連ねることができ、同時に軒樋も連続できることから、作業効率効果が期待できる。

製品仕様によっては、本考案の野地パネルの構造の一部である軒樋に異物混入を防ぐための蓋や網、凍結防止装置を別途装着することも可能である。

以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図１・図２に示すように、あらかじめ工場内で所定の設計で組み付け軒樋を内蔵した、建物の屋根構造用の野地パネル１であって、少なくとも野地板２と、垂木３と、軒樋４と、鼻隠し５とを有し、屋根勾配に沿って載設され、該野地パネル１の軒先端の全幅に沿って該軒樋４の取り付け部を開口上向きに略溝状に設け、この略溝状と接する該垂木３に適切な切欠き凹みを設けて該軒樋４を支持・固定し、さらには該軒樋４を隠すように該鼻隠し５を設け、且つ該鼻隠し５の上端を該軒樋４よりも高い位置に達してこれらを一体に成した。

本考案に於ける野地パネルの略構造を説明する拡大側面図である。 本考案に於ける野地パネルの正面図である。

１ 野地パネル
２ 野地板
３ 垂木
４ 軒樋
５ 鼻隠し

Claims (1)

1. あらかじめ工場内で所定の設計で組み付け軒樋を内蔵した、建物の屋根構造用の野地パネルであって、少なくとも野地板と、垂木と、軒樋と、鼻隠しとを有し、屋根勾配に沿って載設され、該野地パネルの軒先端の全幅に沿って該軒樋の取り付け部を開口上向きに略溝状に設け、この略溝状と接する該垂木に適切な切欠き凹みを設けて該軒樋を支持・固定し、さらには該軒樋を隠すように該鼻隠しを設け、且つ該鼻隠しの上端を該軒樋よりも高い位置に達してこれらを一体に成したことを特徴とする軒樋を内蔵した野地パネル。

Images