JP3226653B2 - 送電線鉄塔の閃絡検出装置 - Google Patents

送電線鉄塔の閃絡検出装置

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JP3226653B2 JP4170793A JP4170793A JP3226653B2 JP 3226653 B2 JP3226653 B2 JP 3226653B2 JP 4170793 A JP4170793 A JP 4170793A JP 4170793 A JP4170793 A JP 4170793A JP 3226653 B2 JP3226653 B2 JP 3226653B2
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剛次 中溝
繁明 笠置
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は送電線の閃絡事故が生じ
た鉄塔を検出するための閃絡検出装置に関し、特に本発
明は構造が簡単で、設置も容易であり、閃絡検出の精度
も高い閃絡検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】全ての産業の分野のみならず、多くの社
会機構の中で利用されている電力は停電による影響が大
きく、停電の原因となった事故箇所を如何にして早期に
発見するかが大きな課題となっており、特に長距離の電
力輸送をする送電線の閃絡事故鉄塔を迅速かつ確実に検
出することが強く要望されている。
【0003】従来より、閃絡鉄塔を検出する方法として
(1)鉄塔を流れる大きな雷電流を検出する方法、
(2)鉄塔両側の架空線を流れる閃絡電流の方向を比較
して検出する方法、(3)腕金先端に変流器を取り付け
て閃絡電流を検出する方法などが種々提案されてきた。
しかし、これらの方法にはつぎのような欠点がある。
【0004】(1)の方法は、当該鉄塔以外の近くの鉄
塔あるいは架空地線より侵入する雷電流や閃絡地絡電流
によっても動作するので、当該鉄塔が実際には閃絡して
いない場合でも閃絡したかのように検出する誤動作が起
こりやすい。
【0005】(2)の方法は、機械的に弱い構成部分で
ある架空地線に変流器を取り付けなければならないの
で、架空地線の振動を惹起し易く、疲労破壊の原因にな
り易い。また鉄塔の接地抵抗が低い場合は、架空地線に
流入する閃絡電流が小さくなるので、電流方向を比較す
る回路が複雑になると共に、表示器を動作させるための
電池など別のエネルギ源が必要となる。さらに架空地線
に常時誘導電流が流れている送電線の場合は、電流方向
の比較自体が難しい場合がある。
【0006】(3)の方法は、変流器の取り付け点が電
力線に極めて近く、取り付け作業に停電を伴なうのみな
らず、閃絡ア−クによる障害を起こしやすい。
【0007】上記のような問題点を解消するために、本
発明者の一人は先に特許第1449480号の「送電線
閃事故鉄塔検出方法」を提案した。この発明は、頂部に
架空地線を支持した鉄塔において、電力線を吊下げる最
上部の腕金と架空地線との間および最下部の腕金と大地
との間にそれぞれの間の鉄塔を一次側とする上部および
下部変流器を設け、これら変流器の二次側を差動的に接
続して検出回路を構成したものである。
【0008】閃絡事故時において事故電力線から腕金を
介して鉄塔に流入した閃絡電流は架空地線と大地に向け
て分流するが、それらの電流の方向が反対であるため、
上部および下部変流器の二次側で合成された電流値は各
分流の和すなわち閃絡電流に比例した値となって閃絡事
故が検出できる。一方、架空線よりの雷電流あるいは近
接鉄塔での閃絡地絡電流が当該鉄塔に流入した場合は、
上部および下部変流器で検出される電流は同じ値で、流
れる方向も同じであるうえに、上記2つの変流器の二次
側は差動的に接続されているので出力は0となる。
【0009】上記の方法は信頼性も高く、また閃絡電流
より得られる電気エネルギも大きいので、電池などの補
助電源を用いなくても直接表示器を動作させることがで
きるなどの特徴をもっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記提案の発明におい
ては、鉄塔全体を一次側とするために変流器が大型とな
り、その設置工事も大規模なものとなりがちである。ま
たこれを小型にするため4本の主柱各々に変流器を分割
して設ければ、個数が多くなり、検出回路も複雑化する
などの問題点がある。
【0011】本発明は、変流器の数を減らすこととその
小型,低廉化とを両立させることのできる閃絡送電線鉄
塔検出装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】 一端が対応する主柱に
固定され、他端が互いに結合された上部、中央、および
下部の各腕金の頂点に碍子を介して少なくとも2系統の
複数の電力線が支持され、前記主柱の上部に架空地線が
配設された送電線鉄塔の、腕金が互いに結合された頂点
から各腕金を見たインピーダンスに基づいた、予定の選
択基準にしたがって選ばれた1本または2本の主柱の、
上部腕金と架空地線との間および下部腕金と大地との間
にそれぞれ、前記主柱を一次側とする上部および下部変
流器を設け、上部変流器の出力の和および下部変流器の
出力の和の差を検出し、この差の値および、この差の値
を閃絡継続時間の間積分して得られる、閃絡電気エネル
ギを代表する値の少なくとも一方に基づいて閃絡事故を
判定する。
【0013】
【作用】 閃絡事故時の閃絡電流は、事故電力線から腕
金を介して鉄塔に流れ、そこからは架空地線と大地に向
けて分流するが、これら分流電流の方向は反対であるた
め上部および下部変流器の差、すなわち合成電流の値は
各分流電流の和すなわち閃絡電流に比例した値となり、
閃絡事故が検出される。一方、架空線よりの雷電流ある
いは近接鉄塔での閃絡地絡電流が当該鉄塔に流入した場
合は、上部および下部変流器で検出される電流は同じ値
で、流れる方向も同じであるので、これらの差出力は0
となる。1本または2本の主柱に、これらを一次側とす
る変流器を設けるので、変流器の小形簡略化と設置工事
の簡略化が実現される。さらに「腕金が互いに結合され
た頂点から各腕金を見たインピーダンス」を考慮し、閃
絡事故が変流器を設けた側の電力線系統で起きた場合
と、反対側で起きた場合とで、検出される電流値の大き
さが事実上等しいと見なし得るようになるので、簡単な
構造で複数の系統の閃絡事故を検出できる利点がある。
この場合、差出力の値そのもの、およびその積分値の少
なくとも一方に基づいて閃絡事故を検出すれば、閃絡現
象および碍子などの破損の程度をも加味した閃絡事故の
検出ができる。また前記変流器を介して閃絡電流より得
られる電気エネルギが大きいので、電池などの補助電源
を用いなくても表示器を直接動作させることができる。
【0014】
【実施例】以下に図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。
【0015】図1は本発明の第1実施例の要部を示す鉄
塔部の側面図、図2は鉄塔の腕金および補強用斜部材の
構造と第1実施例における変流器の配置状況を示す平面
図、図3は第1実施例における上部および下部変流器の
電気的接続例を示す回路図である。
【0016】鉄塔を構成する4本の主柱T1〜T4はそ
れぞれの上部が互いに結合され、その頂部には架空地線
Gが配設される。隣合う2本ずつの主柱T1とT4、お
よびT2とT3にはそれぞれ上部、中部、下部の腕金A
u、Am、Adの1端が固定される。各腕金の他端が互
いに結合された頂点には、碍子Sを介して電力線L1u
,L1m ,L1d などが吊下げられる。
【0017】前記腕金の構造、形状は現用されているほ
とんどの鉄塔について同じであり、図2のように、1対
の腕金A1,A2の先端が結合された頂点A0に碍子S
を介して第1(第2)系統の電力線L1(L2)を吊下
げ、腕金の各他端は隣り合う2本の主柱T1,T4(お
よびT2,T3)に固定すると共に、腕金A1とA2で
作られる三角形の内部に、腕金A2上の一点とA1のほ
ぼ中点および主柱近くの2点にそれぞれ結合された腕金
補強用斜部材STが設けられる。また、上中下段の各腕
金の形状は相似形である。このような鉄塔および腕金の
構造は当業者には周知である。
【0018】後述する基準にしたがって選択された1本
の主柱T4の、上部腕金Au と架空地線Gとの間および
下部腕金Ad と大地との間には、それぞれこの主柱T4
を一次側とする上部変流器Cu および下部変流器Cd が
取付けられる。
【0019】いま図1の主柱T1,T4側の電力線L1
m と腕金Am との間に閃事故が発生したとすると、閃絡
による地絡電流I0はこの腕金を通じて鉄塔主柱に流れ
込む。
【0020】図から容易に理解されるように、腕金A
1,A2を結合した頂点A0から底辺部の主柱に至る腕
金の電気的インピ−ダンスは、図2では、斜め部材ST
の存在とその配置により、主柱T1側の方が主柱T2側
の方よりも小さいので、地絡電流は腕金先端より主柱T
4の方よりも主柱T1の方へ多く流れる。地絡電流は主
柱T4,T1からさらに、主柱T4,T1を通って架空
地線の方向および大地の方向へ分流するほか、反対側の
主柱T3,T2へも流れ込み、そこからさらに架空地線
および大地の方向へ分流する。
【0021】明らかなように、閃絡した電力線L1に近
い主柱T4,T1に流れる電流は、反対側の主柱T3,
T4に流れる電流よりも大きい。それぞれの主柱を上お
よび下方向へ分流する地絡電流の和の主柱間の比率は鉄
塔主柱、腕金、補助部材の長さ、断面積、構造により定
まるが、大部分の鉄塔では、前述のような構造、形状の
相似性からほぼ同じである。その具体的な値は、本発明
者らの実験的考察によればおおむねつぎのようになる。
本発明はこのような事実に着目したものである。 閃絡電力線側で、腕金対の頂点A0から見た インピ−ダンスが小さい側の主柱 T1…… 約36% 閃絡電力線側で、腕金対の頂点A0から見た インピ−ダンスが大きい側の主柱 T4…… 約24% 非閃絡電力線側の主柱 T2,T3…… 各約20% 図1,2に示したように、主柱T4に上部および下部変
流器Cu ,Cd を設ければ、電力線L1側に閃絡が起っ
た場合は地絡電流の約24%、また反対の電力線L2側
に閃絡が起った場合は地絡電流の20%の電流が分流す
ることになり、両者は略同程度であるので検出しやす
い。また一般に地絡電流は数千アンペア〜数万アンペア
と非常に大きいので、主柱T4のみに取付けた変流器の
出力も大きくなり、電池など外部のエネルギを用いなく
ても直接表示器を動作させることが出来る。
【0022】このために本実施例では、上部および下部
変流器Cu ,Cd の二次側出力を、図3に示したように
変成器Tの一次側で差動的に接続し、変成器Tの二次側
に電気エネルギ蓄積器E(例えば、電流、電荷積分器)
を接続すると共に、その蓄積エネルギを検出器Dで判別
し、これが設定値を超えたときに表示器Iを駆動するよ
うな回路構成とする。
【0023】当該鉄塔に閃絡が起った場合には、主柱T
4を上向きに流れる電流Iu と下向きに流れる電流Id
とは方向が反対なので、出力変圧器Tの二次側には両電
流の和すなわち、電力線L1,L2のどちらか側に閃絡
が生じたかにしたがって地絡電流の20〜24%が出力
される。この出力(電流)を積分し、積分値が予め設定
された値に達したときに表示器Iを付勢して閃絡発生を
表示、警報する。
【0024】前述のように、地絡電流は非常に大きいの
で、エネルギ蓄積器Eに供給される電流も十分に大き
く、表示器Iやエネルギ蓄積器E,検出器Dを動作させ
るための補助電源は、一般には不要であるが、必要に応
じて補助電源を準備しておくことはもちろん可能であ
る。また、出力(電流)の積分値ではなく、出力自体の
大きさに基づいて閃絡の判別検出をしてもよい。
【0025】一方、架空地線や近傍の鉄塔で電撃や閃絡
が起った場合、架空地線Gを伝播した地絡電流が鉄塔の
頂部より主柱T4に流入しても、前記の上部および下部
変流器Cu およびCd を貫通する電流は方向が同じで大
きさも略同じなので、両電流の差である出力変圧器Tの
二次側出力は殆ど0となる。
【0026】このようにして、図1ないし図3の構成に
よって閃絡鉄塔を間違いなく検出できる。
【0027】送電線の地絡電流は、そこに接続される変
圧器の中性点接地抵抗によって異なり、接地抵抗が大き
くなれば閃絡時の地絡電流は小さくなるので、前述の実
施例の場合、補助電源なしでは表示器Iを駆動すること
ができないことがあり得る。
【0028】図4、図5は地絡の検知および表示器Iの
駆動に利用する地絡電流の割合を増加することのでき
る、本発明の第2の実施例を示す概略構成図および電気
回路図である。この実施例では、図4から明らかなよう
に、両側に2系統の電力線を支持する4本の主柱のう
ち、それぞれの電力線側の腕金対の頂点からみたインピ
−ダンスが小さい側の主柱T1およびT3にそれぞれ、
前述と同様の1対の上部および下部変流器C1u 、C1
d およびC3u 、C3d を設ける。
【0029】そして図5に示すように、上部変流器C1
u 、C3u および下部変流器C3d、C3d 同士をそれ
ぞれ和同的に(同相に)接続して各電流を加算し、それ
ぞれの和電流を変圧器Tの一次側で差動的に接続する。
なお図5において、図3と同一の符号は同一または同等
部分を表わす。また変流器C3u とC3d およびC1u
とC1d をそれぞれ差動的に接続し、これらの差出力の
和をとったり、あるいは各変流器の二次側を直接変圧器
Tの一次側に、極性を考慮して接続したりしても良いこ
とは自明である。
【0030】図4において、電力線L1またはL2の一
方と腕金Aとの間で閃絡したとすると、前述した割合で
各主柱に地絡電流が流れるから、電力線L1、L2のど
ちら側で閃絡が生じても、主柱T1およびT3に流れ込
む地絡電流の和の地絡電流に対する割合は(36+2
0)%で互いに等しくなる。
【0031】したがって、図4の実施例によれば、どち
ら側の電力線に地絡が生じてもほぼ同じ大きさの地絡電
流を補捉でき、しかも図2の場合に比べて大きな割合の
地絡電流を利用できるので、検出レベルの設定が容易で
あり、補助電源なしで電流積分器などのエネルギ蓄積器
Eおよび表示器Iを動作させることができる効果があ
る。
【0032】一方、架空線自体または他の鉄塔で雷撃や
閃絡が起こった場合には、この鉄塔を頂部から大地へ同
一電流が流れ、これが1対の上部および下部変流器で同
じように検出されるので、変圧器Tの二次側出力は生じ
ない。したがって、当該鉄塔での閃絡を確実に検出でき
る。
【0033】また図4において点線で示したように、腕
金対の頂点からみたインピ−ダンスが大きい側の主柱T
2およびT4に1対の上部および下部変流器を設けても
よい。この構成では、電力線L1、L2のどちらかで閃
絡が生じた場合に、主柱T2およびT4に流れ込む地絡
電流の和の地絡電流に対する割合は(20+20)%
で、先の第2実施例の56%と比べて幾分少なくはなる
が、図2、3の第1実施例と比べれば十分に大きく、ま
た両者は互いに等しくなるので、第2実施例と同様の効
果が期待できる。図5の構成でも、必要に応じて補助電
源を用い得ることは当然である。
【0034】本発明に好適なエネルギ蓄積器E、検出器
Dおよび表示器Iの具体例を図6に示す。変圧器Tの二
次側出力は、整流された後積分回路Inに供給される。
積分コンデンサIc の出力が設定値以上になると電圧リ
レ−Reが付勢されて表示器(表示、警報器)Iを駆動
し、閃絡の発生を知らせる。
【0035】閃絡事故のうちでも、とくに大きな事故に
なるのは電力線を吊っている碍子の破損事故であるが、
破損事故は碍子に触れて流れる閃絡電流の時間積分すな
わち、その電気エネルギの大きさに依存するから、本発
明のように閃絡電流値のほかに閃絡電流を時間積分して
閃絡電気エネルギに比例した値を得、この値をも判定要
素に併用すれば合理的であり、検出の信頼性も向上す
る。のみならず、送電線には雷サ−ジや系統の開閉時に
発生するサ−ジが侵入することがあり、変流器の二次側
には異常電圧が生じやすいが、本発明の回路構成によれ
ば、エネルギ蓄積器Eによってこれらが平滑化されるの
で、機器の破損や誤動作を防止することができる。
【0036】
【発明の効果】1本または2本の主柱の上部および下部
に変流器を設けるだけで良いので、鉄塔全体を一次側と
する変流器を用いる従来技術に比べて変流器が格段に小
形簡略化され、その設置工事も簡単になる。また鉄塔に
吊られている2回線の送電線のうちどちら側で閃絡を生
じても変流器対で検出される出力レベルは事実上等しく
なり、かつ他の鉄塔での閃絡時には変流器対の出力は0
になるので閃絡発生の検出基準値の設定が容易であり、
検出が確実になる。変流器対の出力および、その出力を
閃絡継続時間の間積分して得られる閃絡エネルギを代表
する値の少なくとも一方に基づいて閃絡発生の判定をす
れば、事故の程度をも加味した閃絡事故の確実な検出が
できる。
【0037】本発明は一つの鉄塔に2系統の電力線が支
持されている場合について述べたが、原理上、2系統以
上の多系統の電力線が支持されている場合も適用可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の要部を示す鉄塔部の側面
図である。
【図2】鉄塔の腕金および補強用斜部材の構造と第1実
施例の変流器配置状態を示す平面図である。
【図3】前記第1実施例における上部および下部変流器
の電気的接続例を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例における変流器配置状態を
示す鉄塔の腕金および補強用斜部材の平面図である。
【図5】前記第2実施例における上部および下部変流器
の電気的接続例を示す図である。
【図6】本発明に好適な電気エネルギ蓄積器および検出
器の具体的構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
A、Ad 、Am 、Au …腕金 Cu …上部変流器 Cd
…下部変流器 D…検出器 E…電気エネルギ蓄積器
I…表示器 L1、L2…電力線 S…碍子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−141731(JP,A) 特開 平4−74971(JP,A) 特開 平5−149991(JP,A) 実開 昭62−41332(JP,U) 実開 昭62−41333(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 19/145 - 19/17 G01R 31/02 - 31/11 H02G 1/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれの上部が互いに結合された複数の
    主柱と、これらの主柱に固定され、少なくとも第1およ
    び第2系統の複数の電力線をそれぞれ支持する複数の腕
    金と、前記主柱の上部に配設された架空地線とよりな
    り、互いに隣合う2本ずつの主柱組には少なくとも2組
    の上部、中央、および下部腕金の一端が固定され、前記
    各腕金の他端が互いに結合された頂点に碍子を介してそ
    れぞれ前記少なくとも第1および第2系統の上部、中
    央、および下部電力線が吊り下げられた送電線鉄塔の閃
    絡検出装置であって、 前記頂点から見た腕金の電気的インピ−ダンスが大きい
    方の1本の主柱の、上部腕金と架空地線との間に設けら
    れ、前記1本の主柱を一次側とする上部変流器と、 前記1本の主柱の、下部腕金と大地との間に設けられ、
    前記1本の主柱を一次側とする下部変流器と、 前記上部および下部変流器の出力電流を差動的に合成す
    る電流合成手段と、前記電流合成手段の出力が設定値を
    超えたとき、当該送電線鉄塔での閃絡発生を示す信号を
    発生する検出手段とを具備した送電線鉄塔の閃絡検出装
    置。
  2. 【請求項2】それぞれの上部が互いに結合された複数の
    主柱と、これらの主柱に固定され、少なくとも第1およ
    び第2系統の複数の電力線をそれぞれ支持する複数の腕
    金と、前記主柱の上部に配設された架空地線とよりな
    り、互いに隣合う2本ずつの主柱組には少なくとも2組
    の上部、中央、および下部腕金の一端が固定され、前記
    各腕金の他端が互いに結合された頂点に碍子を介してそ
    れぞれ前記少なくとも第1および第2系統の上部、中
    央、および下部電力線が吊り下げられた送電線鉄塔の閃
    絡検出装置であって、 それぞれの系統側の腕金が固定された2本の主柱のうち
    から選択された、前記腕金が結合された頂点から見た腕
    金のインピ−ダンスが大きい方の各1本の主柱の、上部
    腕金と架空地線との間にそれぞれ設けられ、前記選択さ
    れた各主柱を一次側とする系統毎の上部変流器と、前記のように選択された主柱の、下部腕金と大地との間
    にそれぞれ設けられ、各主柱を一次側とする系統毎の下
    部変流器と、 前記上部変流器の全ての2次側電流の和および下部変流
    器の全ての2次側電流の和を差動的に合成する電流合成
    手段と、 前記電流合成手段の出力が設定値を超えたとき、当該送
    電線鉄塔での閃絡発生を示す信号を発生する検出手段と
    を具備した送電線鉄塔の閃絡検出装置。
  3. 【請求項3】それぞれの上部が互いに結合された複数の
    主柱と、これらの主柱に固定され、少なくとも第1およ
    び第2系統の複数の電力線をそれぞれ支持する複数の腕
    金と、前記主柱の上部に配設された架空地線とよりな
    り、互いに隣合う2本ずつの主柱組には少なくとも2組
    の上部、中央、および下部腕金の一端が固定され、前記
    各腕金の他端が互いに結合された頂点に碍子を介してそ
    れぞれ前記少なくとも第1および第2系統の上部、中
    央、および下部電力線が吊り下げられた送電線鉄塔の閃
    絡検出装置であって、 それぞれの系統側の腕金が固定された2本の主柱のうち
    から選択された、前記腕金が結合された頂点から見た腕
    金のインピ−ダンスが小さい方の各1本の主柱の、上部
    腕金と架空地線との間にそれぞれ設けられ、前記選択さ
    れた各主柱を一次側とする系統毎の上部変流器と、 前記のように選択された主柱の、下部腕金と大地との間
    にそれぞれ設けられ、各主柱を一次側とする系統毎の下
    部変流器と、 前記上部変流器の全ての2次側電流の和および下部変流
    器の全ての2次側電流の和を差動的に合成する電流合成
    手段と、 前記電流合成手段の出力が設定値を超えたとき、当該送
    電線鉄塔での閃絡発生を示す信号を発生する検出手段と
    を具備した送電線鉄塔の閃絡検出装置。
  4. 【請求項4】電流合成手段は合成電流を積分して出力す
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の送電線鉄塔の閃
    絡検出装置。
  5. 【請求項5】検出手段は合成電流の値および閃絡電気エ
    ネルギを代表する合成電流の積分値の少なくとも一方に
    応答し、これらの値が予め設定された値に達したとき付
    勢される応答リレ−である請求項1ないし4のいずれか
    に記載の送電線鉄塔の閃絡検出装置。
JP4170793A 1993-02-08 1993-02-08 送電線鉄塔の閃絡検出装置 Expired - Fee Related JP3226653B2 (ja)

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