JP3226427B2 - 蓄氷式冷水供給装置 - Google Patents

蓄氷式冷水供給装置

Info

Publication number
JP3226427B2
JP3226427B2 JP25369194A JP25369194A JP3226427B2 JP 3226427 B2 JP3226427 B2 JP 3226427B2 JP 25369194 A JP25369194 A JP 25369194A JP 25369194 A JP25369194 A JP 25369194A JP 3226427 B2 JP3226427 B2 JP 3226427B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
tank
water supply
supply device
inner tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25369194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08121931A (ja
Inventor
智之 西尾
信也 鈴木
茂雄 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP25369194A priority Critical patent/JP3226427B2/ja
Publication of JPH08121931A publication Critical patent/JPH08121931A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3226427B2 publication Critical patent/JP3226427B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スーパーマーケット等
において生鮮食品の洗浄処理、冷塩水処理に必要とされ
る冷水を供給するための冷水供給装置に係り、特に氷の
蓄熱を利用して冷水を供給するのに適した蓄氷式冷水供
給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の蓄氷式冷水供給装置は、
例えば、特開平2ー263081号公報に示すように、
外槽及び内槽からなる両槽を内槽周壁の上部に設けた連
通孔を介して連通させた水槽と、外槽内に収容されたエ
バポレータを有し同外槽内の水を同エバポレータにより
冷却する冷凍機と、内槽内の水を外方に導出し同内槽内
に還流させるとともに同還流途中に水を選択的に流出さ
せる外部水栓を有する外部還流系統とを備え、変動が少
なくかつ適度な温度の冷水を外部循環系統に供給できる
ようにしている。また、外部から外槽に給水する給水装
置を設け、外槽内の水位が所定レベルより低くなったと
き前記給水装置を作動させて、外槽及び内槽の両槽内の
水位を常にほぼ一定に保つようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置にあっては、外槽内の水位低下を検知して同外槽内に
外部から給水するようにしているので、外部水栓を介し
て内槽内の冷水が短時間のうちに多量に使用された場合
には、連通孔を介した外槽内の水位低下の遅れにより、
内槽内の冷水の使用に対する給水装置の応答が遅くな
り、内槽内の水が不足することがあった。本発明は上記
問題に対処するためになされたもので、その目的は冷水
が短時間内に多量に使用されても適度な温度の冷水が安
定して外部還流系統に供給されるようにした蓄氷式冷水
供給装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、内外2槽(22、21)からなる両槽を
内槽周壁の上部に設けた連通孔(22a)を介して連通
させた水槽(20)と、前記内外2槽のうちの外槽(2
1)内に収容したエバポレータ(41)を有し同外槽
の水を同エバポレータにより冷却する冷凍機(40)
と、前記外槽内にて前記エバポレータにより冷却されて
前記連通孔を通して内槽(22)内に流入した冷却水を
外方に導出して同内槽内に還流させるとともに同還流経
路の途中に冷却水を選択的に流出させる外部水栓(5
5)を有する外部還流系統(54、P7、P8)とを備
えた蓄氷式冷水供給装置において、前記内槽(22)
の水位が前記連通孔(22a)より高い位置にて規定し
た所定レベルより低くなったとき前記外槽(21)内に
外部から給水する給水装置(23、27、28、31)
を設けたこと特徴とする蓄氷式冷水供給装置を提供する
ものである。
【0005】
【発明の作用効果】上記のように構成した本発明におい
ては、給水装置は、外部還流系統に冷水を供給する他方
の槽内の水位が所定レベルより低くなったとき一方の槽
に外部から給水するので、他方の槽内の冷水が短時間の
うちに多量に使用されても、冷水の使用に対する給水装
置の応答が直接的であって速く、内槽内の水が不足する
ことがないとともに適度な温度の冷水が安定して外部還
流系統に供給される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は本発明に係る蓄氷式冷水供給装置の装置
本体を正断面図により示しており、図2は同本体を図1
の2−2線に沿って見た断面図により示している。この
装置本体は箱状の基台10と同基台10上に載置した水
槽20とを備えている。水槽20は円筒状の外槽21と
同外槽21内にその底壁中央部に立設させた円筒状の内
槽22とによって構成されている。
【0007】外槽21の上蓋21aには、図3に示すよ
うな給水バルブ23が固定されている。給水バルブ23
は給水管31を介して外部の給水源32から供給された
水を上蓋21aに設けた孔を介して外槽21内に選択的
に供給するものである。この給水バルブ23は常時図3
に示すような閉じた状態にあり、レバー25の図示右端
部を中心とした反時計方向の回動により開いて給水管3
1から供給された水を下方に位置する外槽21内に流入
させる。レバー25はリンク26を介してレバー27に
より回動されるようになっている。リンク26の一端は
レバー25の一端に回動可能に接続されるとともに、同
リンク26の他端はレバー27に回動可能に接続されて
いる。レバー27の一端は給水バルブ23のハウジング
の外周壁に回動可能に接続されるとともに、同レバー2
7は斜め下方に延設されて先端にボール28を固定して
いる。ボール28は中空状に成形され内槽22内の水面
に浮かべられている。これらのレバー25、リンク2
6、レバー27、ボール28、給水バルブ23及び給水
管31により、内槽22内の水位が所定レベルLより低
くなったとき外部から外槽21内への給水を許容するボ
ールタップ式の給水装置が構成される。
【0008】内槽22の上端開口部の高さは外槽21の
上端開口部の高さよりも低く、かつ前記所定レベルLよ
りも高くなっている。内槽22の周壁には同内槽22と
外槽21とを連通させる多数の連通孔22aが前記所定
レベルLより若干低い位置にて周壁の全周に沿って設け
られている。内槽22の外周上には螺旋状に同軸的に配
管した三層の冷却管41a〜41cからなるエバポレー
タ41が設けられている。各冷却管41a〜41cの流
出上端部は蓋21aを貫通した各配管を介してコネクタ
42に接続され、コネクタ42にて一つにまとめられて
配管P1 を介して基台10内の冷凍機ユニット40のコ
ンプレッサ43に接続されている。コンプレッサ43
は、図4及び図5に示すように、モータ43aにより駆
動されるとともにコンプレッサファンモータ43bによ
り冷却されるようになっており、配管P1 内の冷媒を吸
入圧縮して冷凍機ユニット40のコンデンサ44に付与
する。コンデンサ44は、コンデンサファンモータ44
a、44bによる冷却作用のもとに、前記圧縮された冷
媒を凝縮してレシーバ45、電磁ソレノイド46aによ
って切り換え制御されるガス弁46、ドライヤ47及び
配管P2 を介して感温型の膨張弁48に付与する。膨張
弁48は流入冷媒を膨張させて各配管を介して冷却管4
1a〜41c内に流入させる。冷却管41a〜41cは
流入した冷媒に応じて外槽21内の水を冷却し各冷却管
41a〜41cの外周壁に氷ICを生成する。
【0009】外槽21内の水は融氷ポンプ51及び噴射
管52を介してエバポレータ41に向けて噴射される。
融氷ポンプ51はモータ51aにより駆動されて、外槽
21内の水を同外槽21の底壁から基台10内に設けた
配管P3 を介して汲み出し、配管P4 を介して噴射管5
2に圧送する。噴射管52はエバポレータ41と対向す
る位置から若干回転した位置に上下方向に一列に配列さ
れた多数の噴射孔52aを有し、圧送された水をエバポ
レータ41の外周面に角度をもって噴射する(図2の符
号A参照)。また、外槽21内の水は冷水ポンプ53を
介して内槽22に導かれる。冷水ポンプ53はモータ5
3aにより駆動されて、外槽21内の水を同外槽21の
底壁から基台10内に設けた配管P5 を介して汲み出
し、配管P6 を介して内槽22内に供給する。さらに、
内槽22内の水は循環ポンプ54によって外部循環され
るようになっている。循環ポンプ54はモータ54aに
より駆動されて内槽22内の冷水を同底壁から基台10
内に設けた配管P7を介して汲み出し、配管P8を介して
内槽22内にその上端開口部から流下させる。配管P8
はスーパーマーケットのバックヤード等に配設されてお
り、配管P8の中間部位には複数の外部水栓55が接続
されている。
【0010】次に、当該蓄氷式冷水供給装置の電気回路
装置について図5を参照して説明すると、同回路は単巻
変圧器61を有している。単巻変圧器61は三相200
V商用電源の二線間から単相200Vの電圧を取り出し
てサーキットブレーカ62を介して両共通導線60a、
60b間に印加する。共通導線60a,60b間には、
圧力スイッチ63,64、過負荷リレー65及び電磁開
閉器MSのコイルL1が直列に接続されている。圧力ス
イッチ63は、図4に示すように、コンプレッサ43の
下流に設けられて、その吐出側冷媒圧が異常に高くなっ
たときにのみオフする。圧力スイッチ64はコンプレッ
サ43の上流に設けられて、その低圧側冷媒圧が所定圧
より高いときにのみオンする。過負荷リレー65は通常
オン状態にあり、モータ43aへの流入電流の異常増大
によりオフする。コイルL1はその励磁により電磁開閉
器MSの各常開型スイッチX1 をオンして三相電圧をモ
ータ43aに供給するとともに、導線60a,60b間
の2相電圧をコンプレッサファンモータ43bに供給す
る。コイルL1にはコイルL2が並列に接続されてい
る。コイルL2はその励磁により常開型スイッチX21を
オンして三相電圧をコンデンサファンモータ44a,4
4bに供給する。
【0011】両共通導線60a、60b間には、氷セン
サ70も接続されている。氷センサ70は、ステンレス
で形成した3本の導電体片71〜73と、導電体片71
〜73に接続したスイッチ制御回路74と、同制御回路
74によりオン・オフ切り換えされる常開型の検出スイ
ッチ75とからなる。導電体片71〜73は、噴射管5
2から遠く離れた氷が融け難い水平位置であって外槽2
1の底面から所定の高さ位置にて、前記順に冷却管41
a〜41cに付設されている(図2参照)。スイッチ制
御回路74は、水の導電率が比較的高くかつ氷の導電率
が低いことに着目して冷却管41a〜41cの外周壁に
生成された氷の有無を判定するもので、導電体片71,
73間及び導電体片72,73間の各導電率に応じて検
出スイッチ75のオン・オフを制御する。このオン・オ
フ制御においては、オフ状態にある検出スイッチ75は
両導電体片71,73が共に水に接したときオン状態に
切り換えられ、一方、オン状態にある検出スイッチ75
は全導電体片71〜73が氷で覆われたり全導電体片7
1〜73が空気中にあるときオフ状態に切り換えられ
る。この場合、内側に位置する導電体片71〜73上に
生成された氷ほど融け難いので、検出スイッチ75の切
り換えにヒステリシス特性をもたせることができる。検
出スイッチ75は両共通導線60a,60b間にてコイ
ルL3に直列に接続されている。
【0012】両共通導線60a、60b間には、冷凍機
スイッチ66及びパイロットランプLP1 も直列に接続さ
れている。冷凍機スイッチ66は冷凍機の作動を指示す
るもので、パイロットランプLP1 は前記指示を点灯表示
するものである。パイロットランプLP1 には、常開型ス
イッチX31、常閉型スイッチX41及びガス弁46の電磁
ソレノイド46aからなる直列回路が並列に接続されて
いる。常開型スイッチX31は前記コイルL3の励磁によ
りオンし、常閉型スイッチX41は後述するコイルL4の
励磁によりオフするものである。電磁ソレノイド46a
はその励磁により常時閉じているガス弁46を開くもの
である。
【0013】両共通導線60a、60b間には、水位セ
ンサ80も接続されている。水位センサ80は、ステン
レスで形成した3本の導電体片81〜83と、導電体片
81〜83に接続したスイッチ制御回路84と、同制御
回路84によりオン・オフ切り換えされる常閉型の検出
スイッチ85とからなる。導電体片81〜83はこの順
に徐々に長く設定されていて、上端を同一高さに設定す
るとともに下方に延設されて前記氷センサ70の導電体
片71〜73とほぼ同一高さに位置する内槽22の内壁
に固着されている(図1参照)。スイッチ制御回路84
は、水の導電率が比較的高いことに着目して内槽22内
の水位を検出するもので、導電体片81,83間及び導
電体片82,83間の各導電率に応じて検出スイッチ8
5のオン・オフを制御する。このオン・オフ制御におい
ては、オン状態にある検出スイッチ85は全導電体片8
1〜83の各下端が水に接したときオフ状態に切り換え
られ、オフ状態にある検出スイッチ85は導電体片8
1,82の各下端が共に水面上に位置するようになった
ときオン状態に切り換えられる。これにより、検出スイ
ッチ85の切り換えにヒステリシス特性をもたせること
ができる。検出スイッチ85は両共通導線60a、60
bにてコイルL4に直列に接続されている。
【0014】両共通導線60a、60bの間にはタイマ
回路67も接続されている。タイマ回路67は端子a,
bにて受電して作動開始し、同作動開始から所定時間経
過後に端子c,d間を接続する。このタイマ回路と共通
導線60bとの間には、外部水栓55に冷水を循環させ
る循環指示スイッチ68と、コイルL4の励磁によりオ
フする常閉型スイッチ42と、前記循環を表示するパイ
ロットランプLP2 とが直列に接続されている。パイロッ
トランプLP2 にはコイルL5が並列に接続されている。
コイルL5はその励磁により常開型スイッチX5 をオン
して三相電圧をモータ54aに供給する。
【0015】両共通導線60a、60bの間には水温検
知回路90も接続されており、同回路90には内槽22
に連通する配管P7 に固着した熱電対91が接続されて
いる(図1参照)。水温検知回路90は端子a,bに対
する共通導線60a,60bからの電圧供給により作動
し、同作動時には、同熱電対91によって検出された温
度が所定温度(例えば10℃)以上のとき端子c,d間
を接続し、同温度が前記所定温度未満のとき端子c,d
間を切り離す。水温検知回路90の端子dと共通導線6
0bとの間にはコイルL6が接続されている。
【0016】両共通導線60a,60bの間には、コイ
ルL6の励磁によりオンする常開型スイッチX61と、コ
イルL4の励磁によりオフする常閉型スイッチX43と、
コイルL7とが直列に接続されている。コイルL7はそ
の励磁により常開型スイッチX71をオンして三相電圧を
モータ53aに供給する。これらの常開型スイッチX61
及び常閉型スイッチX43には、コイルL6の励磁により
オフする常閉型スイッチX62、コイルL3の励磁により
オンする常開型スイッチX32及びコイルL4の励磁によ
りオンする常開型スイッチX44からなる直列回路が並列
に接続されている。また、両共通導線60a,60bの
間には、コイルL7の励磁によりオンする常開型スイッ
チX72と、コイルL8とが直列に接続されている。コイ
ルL8はその励磁により常開型スイッチX8 をオンして
三相電圧をモータ51aに供給する。常開型スイッチX
72には、コイルL2の励磁によりオンする常開型スイッ
チX22が並列に接続されている。
【0017】次に、上記のように構成した実施例の作動
を説明する。内槽22内の水位が所定レベルL未満に低
下すると、ボール28、レバー27、リンク26及びレ
バー25の作用により、給水バルブ23が開かれて給水
源32から給水管31を介して外槽21内に給水され
る。一方、この給水によって外槽21内の冷水が内槽2
2に連通孔22aを介して供給され、内槽22内の水位
が所定レベルL以上になると、前記ボール28、レバー
27、リンク26及びレバー25の作用により、給水バ
ルブ23が閉じて前記給水が停止する。したがって、内
槽22内の水位は常に所定レベルLに保たれる。
【0018】このような状態にて、当該蓄氷式冷水供給
装置に三相200Vの電力を供給すると、単巻変圧器6
1及びサーキットブレーカ62を介して両共通導線60
a,60bに単相電圧が印加される。圧力スイッチ63
及び過負荷リレー65は冷凍機の保護のために用いられ
ているもので、コンプレッサ43の負荷が異常に大きく
なったときにのみオフして冷凍機の作動を停止するが、
通常時にはオン状態にあるので、以下、圧力スイッチ6
3及び過負荷リレー65は常にオンしているものとして
説明する。
【0019】このような蓄氷式冷水供給装置の作動開始
時に、コンプレッサ43の低圧側冷媒圧が所定圧より高
ければ、圧力スイッチ64がオンしているので、コイル
L1,L2が励磁される。これにより、常開スイッチX
1,X21がオンして、モータ43a、コンプレッサファン
モータ43b及びコンデンサファンモータ44a,44
bが作動する。モータ43aはコンプレッサ43を作動
させ、コンプレッサファンモータ43b及びコンデンサ
ファンモータ44a,44bはコンプレッサ43及びコ
ンデンサ44をそれぞれ冷却するので、コンプレッサ4
3はファンモータ43bの空冷作用のもとにエバポレー
タ41から冷媒を吸入圧縮して吐出し、コンデンサ44
は前記圧縮冷媒を両ファンモータ44a,44bによる
空冷作用のもとに凝縮し凝縮冷媒としてレシーバ45に
付与する。一方、このとき、冷凍機スイッチ66はオフ
状態に保たれている。したがって、電磁ソレノイド46
aは励磁されておらず、ガス弁46は閉じているので、
エバポレータ41内の冷媒が吸引されるだけで冷媒は循
環せず、コンプレッサ43の低圧側冷媒圧は低くなる。
したがって、圧力スイッチ64はオフし、前記コンプレ
ッサ43、モータ43a、コンプレッサファンモータ4
3b及びコンデンサファンモータ44a,44bの作動
は停止する。このようにして、エバポレータ41内の冷
媒が初期に抜き取られて同冷媒はコンデンサ44及びレ
シーバ45に蓄積される、いわゆる初期のポンプダウン
動作が行われる。なお、最初からコンプレッサ43の低
圧側冷媒圧が所定圧より低ければ、前記ポンプダウン動
作は行われない。
【0020】次に、冷凍機スイッチ66がオン操作され
ると、パイロットランプLP1 が点灯する。このとき、冷
却管41a〜41cの周囲には氷ICが生成されていな
いと同時に外槽21内は水で満たされているので、検出
スイッチ75はオンしており、コイルL3の励磁によっ
て常開型スイッチX31はオンしている。また、内槽22
内にも水が満たされており、検出スイッチ85はオフし
ているので、コイルL4の非励磁によって常閉型スイッ
チX41もオンしている。したがって、前記冷凍機スイッ
チ66のオン操作によって電磁ソレノイド46aが励磁
され、ガス弁46が開かれる。このガス弁46の開成に
より、コンデンサ44及びレシーバ45に蓄積されてい
た冷媒がガス弁46、ドライヤ47、膨張弁48及びエ
バポレータ41を介してコンプレッサ43の下流に流れ
込む。その結果、同下流の冷媒圧力が上昇し、圧力スイ
ッチ64はオンし、前記のように、コンプレッサ43、
モータ43a、コンプレッサファンモータ43b及びコ
ンデンサファンモータ44a,44bが作動し始める。
この場合には、ガス弁46は開いているので、膨張弁4
8、エバポレータ41などの作用により、エバポレータ
41の冷却管41a〜41cはそれらの周囲の水を冷却
して同冷却管41a〜41cの外周壁に氷ICを生成し
始める。
【0021】冷却管41a〜41cの外周壁の氷ICが
成長すると、検出スイッチ75はオフして、コイルL3
の励磁が解除される。このコイルL3の励磁解除によ
り、電磁ソレノイド46aの励磁が解除されてガス弁4
6は閉じられる。したがって、エバポレータ41には冷
媒が供給されなくなるとともに、同エバポレータ41内
の冷媒はコンプレッサ43によって吸引されるので、エ
バポレータ41内の冷媒が抜き取られるとともにコンプ
レッサ43の低圧側冷媒圧が低くなる。その結果、前記
のように、コンプレッサ43、モータ43a、コンプレ
ッサファンモータ43b及びコンデンサファンモータ4
4a,44bの作動は停止する。このように、冷凍機
は、氷ICが冷却管41a〜41cの外周壁に相当量生
成されるまで作動するので、外槽21内の水はほぼ0℃
まで冷却される。
【0022】前記冷凍機の作動停止後に、外槽21内の
水温が上昇して前記氷ICが融けると、検出スイッチ7
5がふたたびオンする。これにより、冷凍機はふたたび
作動して外槽21内の水を冷却するとともに冷却管41
a〜41cの外周壁に氷ICを生成する。このような繰
り返しにより、外槽21内の水は常にほぼ0℃に保たれ
る。
【0023】一方、前記冷凍機の作動中には、コイルL
2の励磁によって常開型スイッチX22もコンプレッサ4
3の作動に連動してオンする。これにより、コイルL8
も励磁されるので、常開型スイッチX8 がオンしてモー
タ51aを作動させる。このモータ51aの作動によっ
て融氷ポンプ51が駆動され、同ポンプ51の作動によ
って外槽21内の水は配管P3及びP4を介して噴射管5
2に圧送される。噴射管52はその噴射孔52aを介し
て冷却管41cに向けて所定の角度をもって前記圧送さ
れた水を噴射するので、外槽21内の水が還流して同槽
21内の水温を一様にするとともに、冷却管41a〜4
1cの外周壁における氷ICの生成を抑制する。また、
冷却管41a〜41cの外周壁における氷ICの過大な
成長時にも、噴射管52内に氷が生成されることを防止
する。
【0024】なお、給水源32の断水、給水バルブ2
3、レバー25,27、リンク26、ボール28などの
故障によって外槽21内の水位が極端に低くなったとき
には、検出スイッチ75が前記氷ICの生成前にオフし
て常開型スイッチX31をオフする。また、内槽22内の
水位が極端に低くなったときには、検出スイッチ85が
オンして常閉型スイッチX41がオフする。したがって、
冷凍機の作動中にも、外槽21又は内槽22内の水位が
極端に低くなったときには、ガス弁46が強制的に閉じ
られて冷凍機の作動が中止される。
【0025】次に、内槽22内の水温の管理について説
明する。内槽22内の水温が所定温度(例えば、10
℃)以上になると、水温検知回路90は熱電対91との
協働により端子c,d間を接続するので、コイルL6が
励磁されて常開型スイッチX61がオンする。このとき、
内槽22内の水位が極端に低くなくて検出スイッチ85
がオフしていれば、コイルL4の非励磁によって常閉型
スイッチ43がオンしているので、コイルL7が励磁さ
れる。このコイルL7の励磁により、常開スイッチX71
がオンしてモータ53aが作動する。これと同時に、常
開スイッチX72もオンしてコイルL8が励磁されるの
で、常開スイッチX8 がオンしてモータ51aが作動す
る。これらのモータ53a,51aの作動により、冷水
ポンプ53は外槽21内の水を配管P5,P6を介して内
槽22内に供給し、融氷ポンプ51は前記のように噴射
管52と協働して外槽21内の水を還流させる。その結
果、外槽内21内の水がかき混ぜられながら、その一部
が内槽22内に供給され、かつ内槽22内の水は連通孔
22aを介して外槽21内に流れ出すので、内槽22内
の水温が低下する。
【0026】そして、内槽22内の水温が所定温度未満
になると、水温検知回路90は熱電対91との協働によ
り端子c,d間の接続を切り離すので、コイルL6の励
磁が解除されて常開型スイッチX61がオフする。これに
より、コイルL7の励磁が解除されて常開スイッチX71
がオフしてモータ53aの作動を停止する。これと同時
に、常開スイッチX72もオフしてコイルL8の励磁が解
除されるので、常開スイッチX8 がオフしてモータ51
aの作動が停止する。これらのモータ53a,51aの
作動停止により、冷水ポンプ53及び融氷ポンプ51の
作動も停止し、外槽21と内槽22との間の水の交換は
停止して内槽22内の水温の低下が停止される。そし
て、ふたたび、内槽22内の水温が所定温度以上に上昇
すれば、前記のように外槽21内の冷たい水が内槽22
内に供給されて内槽22内の水温を低下させるので、内
槽22内の水温も常にほぼ所定温度に維持される。
【0027】なお、内槽22内の水位が前述の断水など
の理由により極端に低くて検出スイッチ85がオンして
いれば、コイルL4の励磁によって常閉型スイッチX43
がオフするので、コイルL7は励磁されず、冷水ポンプ
53及び融氷ポンプ51も共に作動しない。また、内槽
22内の水温が所定温度未満であっても、内槽22内の
水位が極端に低くてコイルL4が励磁されており、かつ
外槽21内の水位が高くてコイルL3が励磁されていれ
ば、冷水ポンプ53及び融氷ポンプ51は共に作動す
る。すなわち、前記条件下では、常閉型スイッチX62が
オンしており、かつ常開型スイッチX32,X44が共にオ
ンしているので、コイルL7,L8が共に励磁される。
これにより、後述する内槽22内の水の外部への急激な
排出時にも、内槽22内には外槽21から水が強制的に
供給されることになる。
【0028】次に、内槽22内の水を実際に使用する場
合について説明する。循環指示スイッチ68をオン操作
すると、タイマ回路67が端子c,d間を接続させてい
ることおよび内槽22内の水位が極端に低くなくて常閉
型スイッチX42がオン状態にあることを条件として、パ
イロットランプLP2 を点灯させるとともにコイルL5を
励磁する。この場合、タイマ回路67は当該蓄氷式冷水
供給装置への電力供給開始から所定時間だけ端子c,d
間の接続を禁止して、循環指示スイッチ68のオン操作
時に所定温度の水が外部水栓55に確実に供給されるこ
とを確保する。また、常閉型スイッチX42は、内槽22
内に水がないとき、後述する循環ポンプ54の作動を禁
止するように機能する。前記のように、コイルL5が励
磁されると、常開型スイッチX5 がオンしてモータ54
aが作動する。循環ポンプ54はモータ54aにより駆
動されて内槽22内の水を配管P7,P8を介して循環さ
せる。そして、この状態で、外部水栓55の所望のもの
を開けば、同水栓55から所定温度の水が流れるので、
同水を生鮮食品の冷水洗浄、冷塩水処理などに利用する
ことができる。なお、この状態で、内槽22内の水位が
下がれば、前述のように、外槽21内の水が連通孔22
aを介して及び冷水ポンプ53aの作動により内槽22
内に補給され、また、この内槽22内の水位低下時には
給水装置によって外槽21内に水が補給され、外槽21
内の氷が融ければコンプレッサ43が作動されて外槽2
1内の水が冷却される。
【0029】上記作動説明からも理解できるとおり、上
記実施例によれば、内槽22内の水位がボール28の下
降により検知され、同内槽22内の水位が所定レベルL
より低くなると、給水バルブ23が開かれて外槽21に
は外部から給水されるとともに、内槽22には連通孔2
2aを介して外槽21内の冷水が供給される。したがっ
て、内槽22内の冷水が短時間のうちに多量に使用され
ても、冷水の使用に対する給水バルブ23の応答が速く
なるので、内槽内の水が不足することがなくなり、適度
な温度の冷水が安定して外部水栓55に供給される。ま
た、内槽22内には氷が入り込まないので、ボール28
は内槽22内の水位を精度よく表し、外槽22に対する
給水が簡単な構成で精度よく行われる。
【0030】また、上記実施例によれば、冷水ポンプ5
3の作動時ばかりかコンプレッサ43の作動時にも融氷
ポンプ51を作動させるようにしたので、夜間などの内
槽22内の水をほとんど使用しない状態で外槽21内の
水が過冷却されても、外槽21内の氷の生成を抑制する
ことができるとともに、噴射管52の近傍に氷が生成さ
れることを防止することができる。その結果、外槽21
内の水の内槽22への供給機能および噴射管52による
水の噴射による融氷機能が常に確保され、内槽22内の
水の急激な上昇時にも対応できる。また、噴射管52の
凍り付きによる融氷ポンプ51の過負荷を未然に回避す
ることができる。さらに、融氷ポンプ51は外槽21内
の水を噴射管52に導くようにしたので、冷水ポンプ5
3の非作動時にコンプレッサ43の作動に連動して融氷
ポンプ51を作動させても、内槽22内の水温の変化を
極力抑えることができる。
【0031】なお、上記実施例においては、内槽22内
の水位を検知するための水位検知器としてボール28を
採用して、同ボール28の水位検知に応答してレバー2
7、リンク26及びレバー25を介して給水バルブ23
を機械的に作動させるようにしたが、この水位検知器を
内槽22内に設けた電気的な水位センサで構成するとと
もに給水バルブ23を電磁式に変更して、同センサによ
る水位検知に応答して電気的に給水バルブ23を切り換
え制御するようにしてもよい。
【0032】また、上記実施例においては、外槽21を
エバポレータ41を収容した蓄氷槽とするとともに、内
槽22を冷水を外部へ循環させる外部循環槽としたが、
内槽22を蓄氷槽とするとともに外槽21を外部循環槽
とすることもできる。この場合、給水源32からの給水
を内槽22にするとともにボール28を外槽21内に収
容させるようにする。さらに、この場合、エバポレータ
41及び噴射管52を内槽22内に設けるとともに、各
種配管も上記実施例の外槽21と内槽22との接続関係
を逆にするようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る蓄氷式冷水供給装置の一実施例
を示す装置本体の概略断面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿って見た拡大断面図であ
る。
【図3】 図1の給水バルブ、ボールなどを示す部分破
断図である。
【図4】 同蓄氷式冷水供給装置に用いられた冷凍機の
ブロック図である。
【図5】 同蓄氷式冷水供給装置に用いられた電気回路
装置のブロック図である。
【符号の説明】
20…水槽、21…外槽、22…内槽、22a…連通
孔、23…給水バルブ、25,27…レバー、26…リ
ンク、28…ボール、41…エバポレータ、43…コン
プレッサ、43a…モータ、51…融氷ポンプ、51a
…モータ、52…噴射管、53…冷水ポンプ、53a…
モータ、54…循環ポンプ、54a…モータ、55…外
部水栓、66…冷凍機スイッチ、68…循環指示スイッ
チ、70…氷センサ、80…水位センサ、90…温度検
知回路、91…熱電対、L1〜L8…コイル、X1,X2
1,X22,X31,X32,X44,X5,X61,X71,X72,X8…常開
型スイッチ、X41,X42,X43,X62…常閉型スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−263081(JP,A) 実開 平6−35880(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 13/00 F25D 17/02 304

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内外2槽からなる両槽を内槽周壁の上部に
    設けた連通孔を介して連通させた水槽と、 前記内外2槽のうち外槽内に収容したエバポレータを有
    し同外槽内の水を同エバポレータにより冷却する冷凍機
    と、 前記外槽内にて前記エバポレータにより冷却されて前記
    連通孔を通して内槽内に流入した冷却水を外方に導出し
    同内槽内に還流させるとともに同還流経路の途中に冷
    却水を選択的に流出させる外部水栓を有する外部還流系
    統とを備えた蓄氷式冷水供給装置において、 前記内槽内の水位が前記連通孔より高い位置にて規定し
    た所定レベルより低くなったとき前記外槽内に外部から
    給水する給水装置を設けたこと特徴とする蓄氷式冷水供
    給装置。
  2. 【請求項2】前記内槽内の水位を検出する手段として同
    内槽内の水面に浮かべたボールを採用し、前記給水装置
    として前記ボールの動きに連動して前記外槽内に外部の
    給水源から供給される水を制御する給水バルブを備えた
    ボールタップ式の給水装置を採用したことを特徴とする
    請求項1に記載の蓄氷式冷水供給装置。
JP25369194A 1994-10-19 1994-10-19 蓄氷式冷水供給装置 Expired - Fee Related JP3226427B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25369194A JP3226427B2 (ja) 1994-10-19 1994-10-19 蓄氷式冷水供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25369194A JP3226427B2 (ja) 1994-10-19 1994-10-19 蓄氷式冷水供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08121931A JPH08121931A (ja) 1996-05-17
JP3226427B2 true JP3226427B2 (ja) 2001-11-05

Family

ID=17254813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25369194A Expired - Fee Related JP3226427B2 (ja) 1994-10-19 1994-10-19 蓄氷式冷水供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3226427B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009180439A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Orion Mach Co Ltd 冷却液供給装置
JP6542731B2 (ja) * 2016-09-15 2019-07-10 タカギ冷機株式会社 循環式冷却機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08121931A (ja) 1996-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2005033597A1 (ja) オーガ式製氷機
JP2011089737A (ja) 冷凍サイクル装置及びそれを搭載した空気調和機
JP3226427B2 (ja) 蓄氷式冷水供給装置
JP2573976Y2 (ja) 蓄氷式冷水供給装置
JP5381749B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2001066038A (ja) 恒温冷媒液循環装置
JP2007155159A (ja) 製氷機
JP2551924B2 (ja) 蓄氷式冷水供給装置
JPH0820165B2 (ja) 蓄氷式冷水供給装置
JP3208925B2 (ja) 冷凍装置
JP3319991B2 (ja) 蓄氷式冷水供給装置
JP2551841B2 (ja) 蓄氷式冷水供給装置
JP2001133054A (ja) 冷凍装置
JP2606048Y2 (ja) 冷却装置
JPH0771848A (ja) 製氷機
JP2896066B2 (ja) 製氷機
JP2957877B2 (ja) 製氷機
JP2024027244A (ja) 製氷機の制御装置
JPH0820164B2 (ja) 蓄氷式冷水供給装置
CN112443904A (zh) 一种户式水机
JPH0820166B2 (ja) 蓄氷式冷水供給装置
JPH0638016B2 (ja) 蓄氷式冷水供給装置
JPH0820167B2 (ja) 蓄氷式冷水供給装置
JP2002156145A (ja) 氷蓄熱ユニットの運転方法
JPH07103629A (ja) 製氷機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees