JP3226017B2 - クリーンユニットを搭載した天井走行車 - Google Patents
クリーンユニットを搭載した天井走行車Info
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Description
清浄に保つためのクリーンユニットを搭載した天井走行
車に関する。
する場合に、搬送中のワークを清浄に保つための技術と
して、例えば、実用新案登録公報第2516156号公
報に記載されているようなクリーンユニットを搭載した
天井走行車が知られている。
図4に示すように、走行レール30に沿って走行する天
井走行車31の車体下部に昇降台32により吊り下げら
れたワークWを覆うカバー33が設けられており、ま
た、前記昇降台32にワークWに清浄な空気を吹き付け
るクリーンユニット34が搭載されている。
Aとフィルタ34Bから構成されていて、ファン34A
で取り込んだ空気をフィルタ34Bを通過させて清浄化
してワークWへ向けて吹き出すようになっている。
する際、昇降台32は上昇位置に引き上げられてワーク
Wとともにカバー33内部に収容され、クリーンユニッ
ト34から吹き付けられる清浄な空気でワークWが清浄
に維持されるように構成されている。
のクリーンユニットが搭載されている天井走行車におい
ては、昇降台下方に吊り下げられているワークに対して
上方から吹き付けられた清浄な空気は、ワークの上面か
ら側面に沿って下方へ流れ、ワーク表面に付着した塵埃
を除去することができる。
れる流路断面積に比較してワーク下面の面積が大きいた
め、ワーク下面中央では空気流が淀んで清浄な空気が到
達し難く、ワーク下面の塵埃を十分に除去することがで
きないので、塵埃が付着したワークが次工程へ搬送され
る可能性がある。また、クリーンユニットが昇降台に搭
載されているため昇降部分の重量が増加し、ワークの搭
載重量を大きくできない問題がある。
術における問題を解決し、ワーク全体に清浄な空気流を
供給してワークを清浄に維持できるとともに、ワークの
搭載重量を大きくできるクリーンユニットを搭載した天
井走行車を提供することを目的とする。
のクリーンユニットを搭載した天井走行車は、車体下部
に昇降自在なワーク保持具を有するものにおいて、車体
底部に連設され、ワーク保持具の上昇位置でワーク保持
具に保持されているワークの周囲を包囲するとともに、
ワークを保持した状態のワーク保持具を出し入れ自在な
開口部が下端に形成された矩形状の内部空間を有する防
塵カバーと、前記防塵カバーに設けられ、送風ファンと
前記送風ファンによって生成された空気流が通過するエ
アフィルタとを有し、前記エアフィルタを通過した清浄
な空気を防塵カバー内側の一側面のほぼ全域から吹き出
すようにしたクリーンユニットと、前記防塵カバー内に
あるワークのクリーンユニットと反対側の面に前記クリ
ーンユニットからの空気流を誘導する整流板とを備えて
いる。
ーンユニットの吹出面と防塵カバー内にあるワーク側面
との間に、複数の横長のフィンが縦方向に配列され、前
記複数のフィンのうちワーク側面の縦方向中央付近に対
向するフィンは清浄な空気の流れが下方へ偏向するよう
に傾斜して設けられていることが好ましい。
体内部と防塵カバー内部に配置したクリーンユニットの
吸気側とを連通部を介して連通し、車体内部へ侵入した
外気をクリーンユニットに取り込むようにしていること
が好ましい。
は、天井走行車をワークの荷積み位置上方へ停止させ、
次いでワーク保持具を下降させてその下降位置でワーク
を前記ワーク保持具へ保持させる。次いでワーク保持具
を上昇させてワークを防塵カバー下端の開口部からその
内部に格納し、ワークの荷卸し位置へ向けて天井走行車
を走行させる。
内部の一側面のほぼ全域からは、クリーンユニットによ
って生成される清浄な空気が吹き出しており、その空気
流は防塵カバー内のワークの表面に沿って流れるととも
に、整流板によってクリーンユニットと反対側のワーク
の面にも誘導されて、ワーク表面に付着している微細な
塵埃を空気洗浄した後、開口部から防塵カバーの外部へ
排出される。
からの清浄な空気が吹き出す面と防塵カバー内にあるワ
ーク側面との間に、複数の横長のフィンが縦方向に配列
され、前記複数のフィンのうち、ワーク側面の縦方向中
央付近に対向するフィンが清浄な空気の流れを下方へ偏
向するように傾斜して設けられている場合には、空気の
流れを細かく調整でき、ワーク全体に空気流を均一に供
給できるとともに、開口部を遮蔽して外部から防塵カバ
ー内への塵埃の侵入を阻止するエアカーテンを容易に生
成することができる。
塵カバーとの間に設けた連通部を介して防塵カバー内部
に配置したクリーンユニットの吸気側へ供給することに
よって、車体内部へ外部から侵入した塵埃をクリーンユ
ニットの送風ファンが前記連通部から吸い出して車体内
部が清浄化される。そして、連通部から吸い出された空
気はクリーンユニットのエアフィルターによって塵埃が
除去された後、防塵カバー内へ供給される。
る。図1は本発明のクリーンユニットを搭載した天井走
行車の1実施例を示す側面図、図2はその一部切欠断面
を含む正面図であって、天井走行車1は工場等の建物内
の高所に架設されている走行レール2に走行自在に支持
され、駆動輪3によって走行駆動されるようになってい
る。
開口部5Aが形成された矩形状の内部空間を有する防塵
カバー5が連設されている。また、天井走行車1は車体
4の下方に複数の吊りベルト6によって昇降自在に吊り
下げられたワーク保持具7を有している。
ック8の上端を着脱自在に保持するように構成されてお
り、天井走行車1に対してワークWを荷積みまたは荷卸
しする位置でワーク保持具7を図1に示す位置に下降さ
せて、ワークWが支持されている支持ラック8をワーク
保持具7に対して着脱し、また、天井走行車1が走行す
る際は、図2に示す位置にワーク保持具7を上昇させ
て、ワークWが防塵カバー5の内部に格納されるように
している。なお、本実施例のワークWは液晶板であっ
て、枠状の支持ラック8に多数支持され、それぞれの液
晶板間には空気の流通が可能な隙間が空けられている。
あって、車体4の内部には、駆動輪3を駆動するための
走行駆動源9や吊りベルト6を昇降させるための図示し
ていないホイスト装置が搭載されている。
は、図2に示すように走行レール2の一方の側面に配置
されている給電レール10からこれに摺動接触する集電
ブラシ11を介して供給されるようになっている。ま
た、車体4前部の走行レール2の両側位置には一対の空
気流入口12が開口されていて、これらの空気流入口1
2から車体4内部へ外気が導入されるようになってい
る。
には、防塵カバー5内部のクリーンユニット14の吸気
側へ連通している連通部13が設けられている。
とエアフィルタ16を備えていて、ファン15で吸気側
から空気を吸い込んでエアフィルタ16を通過させ、そ
の際、空気に含まれている塵埃を前記エアフィルタ16
によって濾過し、清浄化された空気を吐出側に形成され
ている吹出面14Aから吹き出すようになっている。
は、防塵カバー5の内部空間17周囲の一側面を形成し
ている隔壁18によって隔離されていて、前記内部空間
17は、隔壁18の大半の面積を貫通して設けられてい
るクリーンユニット14の吐出側から吹き出す清浄な空
気で満たされるようになっている。
面14Aには、複数の横長のフィン19A,19B,1
9Cが縦方向に配列されていて、これらのフィン19
A,19B,19Cは、同図に示すようにワーク保持具
7の上昇位置では、支持ラック8を介して保持されてい
るワークWの側面と対向している。
ているフィン19Aは、水平方向を向いていて、水平方
向の空気流を生じさせるようになっている。また、ワー
クW側面の縦方向中間部分と対向しているフィン19B
は下方に傾斜しており、斜め下方へ向かう空気流を生じ
させるようになっている。さらに、ワーク側面の下方部
分と対向しているフィン19Cは、前記フィン19Bよ
りも緩い角度でやや下方に傾斜して設けられている。
で前記フィン19Aと反対側の位置に、水平な空気流を
下方に偏向させる整流板20が設けられており、ワーク
Wのクリーンユニット14と反対側の面へ清浄空気を誘
導できるように構成されている。
1でワークWを搬送する場合には、天井走行車1をワー
クWの荷積み位置上方へ停止させ、次いで車体4内に搭
載されている図示しないホイスト装置によって図1に示
す位置へワーク保持具7を下降させてその下降位置でワ
ークWを前記ワーク保持具7へ保持させる。
持具7を引き上げ、ワークWを防塵カバー5下端の開口
部5Aから防塵カバー5の内部に格納した後、ワークW
の荷卸し位置へ向けて天井走行車1を走行させる。
行中は、防塵カバー5内に設けられているクリーンユニ
ット14は連続的に稼動しており、前記クリーンユニッ
ト14の内部に設けられているファン15によって、車
体4前部の空気流入口12から外気が吸い込まれ、連通
部13を通過して防塵カバー5内のクリーンユニット1
4の吸気側へ導入される。
ら侵入した塵埃は、空気流入口12から連通部13へ向
かう空気の流れによって車体4内から排出され、クリー
ンユニット14内のエアフィルタ16を前記空気が通過
する際に除去される。
するために、空気の流れを空気洗浄が必要な場所へ誘導
する誘風板やダクトを車体4内部に設けておくことが望
ましい。
は、吹出面14Aから防塵カバー5の内部空間17内へ
吹き出すが、その際、複数のフィン19A,19B,1
9Cを通過してその流れの一部が偏向される。
空気流は、そのまま水平に進んでワークWの間を通過し
た後、ワーク保持具7に設けられている整流板20に突
き当たって下向きに偏向され、防塵カバー5内側の前方
の壁面に沿って流下して開口部5Aから外部へ排出され
る。
流は、ワークWの間を斜め下方に吹き抜けて開口部5の
前方へ流れる。さらに、下部のフィン19Cを通過した
空気流は、ワークWの下面と開口部5Aとの間を水平に
流れて開口部5Aの前部から下方へ排出される。
ン19Bを通過した空気流は、ワークWの表面に沿って
流れる際に、その表面に付着している塵埃を空気洗浄し
て除去し、開口部5Aから防塵カバー5の外部へ排出さ
れる。
流によって開口部5Aを遮蔽するエアカーテンが形成さ
れ、前記エアカーテンが図3に破線の矢印で示した向き
に流れる防塵カバー5外部の空気が開口部5Aから防塵
カバー5内に侵入することを阻止する。
斜め下方に偏向された空気流は、前記エアカーテンが外
部の空気流によって上方へ押し上げられるのを阻止す
る。こうして、天井走行車1によって荷卸し位置まで搬
送される間、ワークWの表面は清浄な状態に維持され
る。
介して車体4内部の空気をクリーンユニット14の吸気
側へ供給し、一つのクリーンユニット14によって、天
井走行車1に搭載されたワークWを清浄化するととも
に、車体4内部の塵埃を空気洗浄するように構成してい
るが、クリーンユニット14は、ワークWの清浄化のた
めにだけに用い、クリーンユニット14の吸気側を防塵
カバー5の外側に配置して、クリーンユニット14へ外
気を直接取り込むようにしてもよい。
4の吹出面14Aに設けられている下部のフィン19C
を、中間のフィン19Bよりも緩い角度でやや下方に傾
斜させているが、これらのフィンの中間のフィン19B
のみを下方へ傾斜させ、下部のフィン19Cは水平に向
けるようにしてもよい。
9Cは、縦方向に複数配列されている横長のフィンで構
成したものを示したが、清浄な空気流をワークW全体に
誘導することができ、且つ、防塵カバー5下端の開口部
5Aに外部からの空気の侵入を阻止するエアカーテンが
形成されるように、クリーンユニット14の吹出面14
Aから吹き出す空気流の向きを制御できる形態のもので
あればよい。
出容量が大きい場合には、防塵カバー5内の空気流の制
御に整流板20だけを用い、これらのフィン19A,1
9B,19Cは省略してもよい。また、本実施例では、
ワーク保持具7がワークWを下方に吊り下げる構造にな
っているため、整流板20をワーク保持具7に取り付け
ているが、例えば、ワーク保持具がワーク底面を支持す
るパレット状に構成されていて、その四隅が吊りベルト
で車体側から昇降自在に吊り下げられているような場合
には、整流板を防塵カバー側に取り付けてもよい。
ユニットを搭載した天井走行車によれば、防塵カバー内
部の一側面のほぼ全域からクリーンユニットによって生
成される清浄な空気が吹き出し、その空気流が整流板で
誘導されて防塵カバー内のワークのクリーンユニットの
反対側の面にも供給されるため、ワークの表面に付着し
ている微細な塵埃を搬送中にむらなく空気洗浄すること
ができ、塵埃が付着したワークが次工程へ送り込まれる
恐れがない。
設けているため、ワーク保持具を軽量化することがで
き、従来のようにクリーンユニットをワーク保持具に搭
載しているものと比較してワークの搭載重量を大きくす
ることができるとともに、クリーンユニットへの給電の
ための配線を簡略化にすることができる。
トの吹出面と上昇位置にあるワーク側面との間に複数の
横長のフィンが縦方向に配列され、前記複数のフィンの
うち、ワーク側面の縦方向中央付近に対向するフィンを
清浄な空気の流れが下方へ偏向するように傾斜して設け
ている場合には、空気流の流れを細かく調整でき、ワー
ク全体へ清浄な空気流を均一に供給できるとともに、開
口部から防塵カバー内へ侵入しようとする外気を確実に
遮蔽するエアカーテンを容易に生成することができる。
たクリーンユニットの吸気側とを連通部を介して連通
し、車体内部へ侵入した外気をクリーンユニットに取り
込むようにしている場合には、天井搬送車の車体内部へ
外部から侵入した塵埃をワーク搬送中に除去することが
できる。
行車の1実施例を示す側面図である。
行車の1実施例を示す一部切欠断面を含む正面図であ
る。
行車の1実施例を示す内部構造図である。
車の1例を示す概略構造図である。
具 8 支持ラック 9 走行駆動源 10 給電レール 11 集電ブラシ 12 空気流入口 13 連通部 14 クリーンユニット 15 ファン 16 エアフィルタ 17 内部空間 18 隔壁 19A,19B,1
9C フィン 20 整流板
Claims (3)
- 【請求項1】 車体下部に昇降自在なワーク保持具を有
する天井走行車において、 車体底部に連設され、ワーク保持具の上昇位置でワーク
保持具に保持されているワークの周囲を包囲するととも
に、ワークを保持した状態のワーク保持具を出し入れ自
在な開口部が下端に形成された矩形状の内部空間を有す
る防塵カバーと、 前記防塵カバーに設けられ、送風ファンと前記送風ファ
ンによって生成された空気流が通過するエアフィルタと
を有し、前記エアフィルタを通過した清浄な空気を防塵
カバー内側の一側面のほぼ全域から吹き出すようにした
クリーンユニットと、 前記防塵カバー内にあるワークのクリーンユニットと反
対側の面に前記クリーンユニットからの空気流を誘導す
る整流板とを備えたことを特徴とするクリーンユニット
を搭載した天井走行車。 - 【請求項2】 前記クリーンユニットの吹出面と防塵カ
バー内にあるワーク側面との間に複数の横長のフィンが
縦方向に配列され、前記複数のフィンのうちワーク側面
の縦方向中央付近に対向するフィンは清浄な空気の流れ
が下方へ偏向するように傾斜して設けられていることを
特徴とする請求項1記載のクリーンユニットを搭載した
天井走行車。 - 【請求項3】 車体内部と防塵カバー内部に配置したク
リーンユニットの吸気側とを連通部を介して連通し、車
体内部へ侵入した外気をクリーンユニットに取り込むよ
うにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のクリー
ンユニットを搭載した天井走行車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1035397A JP3226017B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | クリーンユニットを搭載した天井走行車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1035397A JP3226017B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | クリーンユニットを搭載した天井走行車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10201691A JPH10201691A (ja) | 1998-08-04 |
JP3226017B2 true JP3226017B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=11747828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1035397A Expired - Lifetime JP3226017B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | クリーンユニットを搭載した天井走行車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3226017B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8757401B2 (en) | 2010-10-04 | 2014-06-24 | Daifuku Co., Ltd. | Article transport device |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012035948A (ja) * | 2010-08-05 | 2012-02-23 | Murata Machinery Ltd | 搬送車システム |
JP6430870B2 (ja) * | 2015-03-20 | 2018-11-28 | 東京エレクトロン株式会社 | クランプ装置及びこれを用いた基板搬入出装置、並びに基板処理装置 |
CN106765820A (zh) * | 2016-12-30 | 2017-05-31 | 云南云铝涌鑫铝业有限公司 | 电解铝多功能天车 |
-
1997
- 1997-01-23 JP JP1035397A patent/JP3226017B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8757401B2 (en) | 2010-10-04 | 2014-06-24 | Daifuku Co., Ltd. | Article transport device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10201691A (ja) | 1998-08-04 |
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