JP3225051B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
自動変速機の制御装置Info
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- JP3225051B2 JP3225051B2 JP00074691A JP74691A JP3225051B2 JP 3225051 B2 JP3225051 B2 JP 3225051B2 JP 00074691 A JP00074691 A JP 00074691A JP 74691 A JP74691 A JP 74691A JP 3225051 B2 JP3225051 B2 JP 3225051B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W2552/00—Input parameters relating to infrastructure
- B60W2552/15—Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の制御装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭57-47063号公報に開
示されているごとく、無段変速機と遊星歯車とクラッチ
とを組み合わせて、トルクコンバータを用いることな
く、停止、発進、走行及び後退を可能とした無段変速機
構が知られている。かかる無段変速機構においては、ブ
レーキが踏み込まれた停止時に、クラッチが解除され或
いは無段変速機が出力回転零の状態にされ、ブレーキが
解除されてアクセルが踏み込まれると同時にクラッチが
接続され、或いは無段変速機がローギヤ状態にセットさ
れ、これにより車両の発進が行われる。
示されているごとく、無段変速機と遊星歯車とクラッチ
とを組み合わせて、トルクコンバータを用いることな
く、停止、発進、走行及び後退を可能とした無段変速機
構が知られている。かかる無段変速機構においては、ブ
レーキが踏み込まれた停止時に、クラッチが解除され或
いは無段変速機が出力回転零の状態にされ、ブレーキが
解除されてアクセルが踏み込まれると同時にクラッチが
接続され、或いは無段変速機がローギヤ状態にセットさ
れ、これにより車両の発進が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のごとき
発進時の変速制御では、無段変速機構を作動させる油圧
機器の応答遅れにより、ブレーキが解除された後車両が
実際に発進するまでに時間がかかり、発進がスムーズに
行われないという問題があった。スムーズな発進を実現
するためには、従来のトルクコンバータを用いた自動変
速機構のごとくに、停止時にブレーキが踏み込まれた状
態で、変速機構の出力軸にエンジンからの駆動トルクが
常時伝達されるように変速機構を構成すれば良い。これ
により、ブレーキの踏み込み解除と同時に、アクセルの
踏み込みを待つことなく、車両は発進する。しかし、ト
ルクコンバータを用いない無段変速機構においては、停
止時にブレーキが踏み込まれた状態で変速機構の出力軸
にエンジンからの駆動トルクを常時伝達させるというこ
とは、無段変速機の動力伝達面が長時間滑ることを意味
し、動力伝達面の焼き付きの原因となり、また停止時の
燃費悪化の原因となる。
発進時の変速制御では、無段変速機構を作動させる油圧
機器の応答遅れにより、ブレーキが解除された後車両が
実際に発進するまでに時間がかかり、発進がスムーズに
行われないという問題があった。スムーズな発進を実現
するためには、従来のトルクコンバータを用いた自動変
速機構のごとくに、停止時にブレーキが踏み込まれた状
態で、変速機構の出力軸にエンジンからの駆動トルクが
常時伝達されるように変速機構を構成すれば良い。これ
により、ブレーキの踏み込み解除と同時に、アクセルの
踏み込みを待つことなく、車両は発進する。しかし、ト
ルクコンバータを用いない無段変速機構においては、停
止時にブレーキが踏み込まれた状態で変速機構の出力軸
にエンジンからの駆動トルクを常時伝達させるというこ
とは、無段変速機の動力伝達面が長時間滑ることを意味
し、動力伝達面の焼き付きの原因となり、また停止時の
燃費悪化の原因となる。
【0004】従って本発明の目的は、スムーズな発進を
担保でき、且つと停止時の燃費の悪化を招かない自動変
速機の制御装置を提供することにある。
担保でき、且つと停止時の燃費の悪化を招かない自動変
速機の制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ブレー
キ力を検出するブレーキ力検出手段と、ブレーキ力が零
を超える所定値を超える場合には自動変速機によるトル
ク伝達を阻止し、ブレーキ力が前記所定値以下の場合に
は自動変速機によるトルク伝達を許容するトルク伝達制
御手段とを備えている自動変速機の制御装置であって、
前記自動変速機は、エンジン出力軸に連結された入力軸
と、前記入力軸に固定された固定ディスクと前記入力軸
に摺動可能且つ相対回転不能に支持された可動ディスク
とから成る一対の向かい合う入力ディスクと、前記一対
の入力ディスク間で前記入力軸に相対回転可能に支持さ
れ前記入力ディスクに向かい合う出力ディスクと、円盤
形状を成し、円盤面を前記入力軸に対峙させ且つ円周状
の側面を前記入力ディスクと出力ディスクとに当接させ
て前記入力ディスクと出力ディスクとの間に配設され、
且つ前記入力軸に対する円盤面の成す角度を可変に配設
されたローラとを有する変速機構と、前記出力ディスク
の回転を出力軸に伝達する遊星歯車機構と、前記変速機
構と遊星歯車機構との間に配設され前記出力ディスクか
ら前記出力軸への回転の伝達を遮断、許容するクラッチ
と、前記可動ディスクを前記ローラに押付ける可動ディ
スク押付け手段と、前記入力軸に対するローラの円盤面
の成す角度を変更するローラ傾転角変更手段と、前記ク
ラッチを締結、遮断するクラッチ作動手段と、を備え、
前記トルク伝達制御手段は、前記入力軸に入力されるト
ルクを検出するトルク検出手段と、該トルク検出手段の
検出されたトルクに基づいて、車両を発進させるのに充
分なトルクを前記出力ディスクを介して前記出力軸に伝
達するために必要な押圧力を前記可動ディスクに与える
目標ディスク油圧を設定する目標油圧設定手段と、ブレ
ーキ力の低下に応じてディスク油圧を前記目標ディスク
油圧まで徐々に上昇させることにより、前記可動ディス
クへの前記ローラの押付け力を制御する押付け力制御手
段とを備えている、ことを特徴とする自動変速機の制御
装置を提供される。
キ力を検出するブレーキ力検出手段と、ブレーキ力が零
を超える所定値を超える場合には自動変速機によるトル
ク伝達を阻止し、ブレーキ力が前記所定値以下の場合に
は自動変速機によるトルク伝達を許容するトルク伝達制
御手段とを備えている自動変速機の制御装置であって、
前記自動変速機は、エンジン出力軸に連結された入力軸
と、前記入力軸に固定された固定ディスクと前記入力軸
に摺動可能且つ相対回転不能に支持された可動ディスク
とから成る一対の向かい合う入力ディスクと、前記一対
の入力ディスク間で前記入力軸に相対回転可能に支持さ
れ前記入力ディスクに向かい合う出力ディスクと、円盤
形状を成し、円盤面を前記入力軸に対峙させ且つ円周状
の側面を前記入力ディスクと出力ディスクとに当接させ
て前記入力ディスクと出力ディスクとの間に配設され、
且つ前記入力軸に対する円盤面の成す角度を可変に配設
されたローラとを有する変速機構と、前記出力ディスク
の回転を出力軸に伝達する遊星歯車機構と、前記変速機
構と遊星歯車機構との間に配設され前記出力ディスクか
ら前記出力軸への回転の伝達を遮断、許容するクラッチ
と、前記可動ディスクを前記ローラに押付ける可動ディ
スク押付け手段と、前記入力軸に対するローラの円盤面
の成す角度を変更するローラ傾転角変更手段と、前記ク
ラッチを締結、遮断するクラッチ作動手段と、を備え、
前記トルク伝達制御手段は、前記入力軸に入力されるト
ルクを検出するトルク検出手段と、該トルク検出手段の
検出されたトルクに基づいて、車両を発進させるのに充
分なトルクを前記出力ディスクを介して前記出力軸に伝
達するために必要な押圧力を前記可動ディスクに与える
目標ディスク油圧を設定する目標油圧設定手段と、ブレ
ーキ力の低下に応じてディスク油圧を前記目標ディスク
油圧まで徐々に上昇させることにより、前記可動ディス
クへの前記ローラの押付け力を制御する押付け力制御手
段とを備えている、ことを特徴とする自動変速機の制御
装置を提供される。
【0006】
【0007】さらに、本発明は、ブレーキ力を検出する
ブレーキ力検出手段と、ブレーキ力が零を超える所定値
を超える場合には自動変速機によるトルク伝達を阻止
し、ブレーキ力が前記所定値以下の場合には自動変速機
によるトルク伝達を許容するトルク伝達制御手段とを備
えている自動変速機の制御装置であって、前記自動変速
機は入力軸に固定された固定ディスクと入力軸に摺動可
能且つ相対回転不能に支持された可動ディスクとから成
る一対の向かい合う入力ディスクと、前記一対の入力デ
ィスク間で入力軸に相対回転可能に支持され入力ディス
クに向かい合う出力ディスクと、円盤形状を成し、円盤
面を入力軸に対峙させ且つ円周状の側面を入力ディスク
と出力ディスクとに当接させて入力ディスクと出力ディ
スクとの間に配設され、且つ入力軸に対する円盤面の成
す角度を可変に配設されたローラとから成る変速機構
と、前記出力ディスクの回転を出力軸に伝達する遊星歯
車機構と、前記変速機構と遊星歯車機構との間に配設さ
れ前記出力ディスクから出力軸への回転の伝達を遮断、
許容するクラッチと、可動ディスクをローラに押付ける
可動ディスク押付け手段と、入力軸に対するローラの円
盤面の成す角度を変更するローラ傾転角変更手段と、ク
ラッチを締結、遮断するクラッチ作動手段とを備えてお
り、前記トルク伝達制御手段はローラ傾転角変更手段を
制御してローラ傾転角を制御することを特徴とする自動
変速機の制御装置を提供する。
ブレーキ力検出手段と、ブレーキ力が零を超える所定値
を超える場合には自動変速機によるトルク伝達を阻止
し、ブレーキ力が前記所定値以下の場合には自動変速機
によるトルク伝達を許容するトルク伝達制御手段とを備
えている自動変速機の制御装置であって、前記自動変速
機は入力軸に固定された固定ディスクと入力軸に摺動可
能且つ相対回転不能に支持された可動ディスクとから成
る一対の向かい合う入力ディスクと、前記一対の入力デ
ィスク間で入力軸に相対回転可能に支持され入力ディス
クに向かい合う出力ディスクと、円盤形状を成し、円盤
面を入力軸に対峙させ且つ円周状の側面を入力ディスク
と出力ディスクとに当接させて入力ディスクと出力ディ
スクとの間に配設され、且つ入力軸に対する円盤面の成
す角度を可変に配設されたローラとから成る変速機構
と、前記出力ディスクの回転を出力軸に伝達する遊星歯
車機構と、前記変速機構と遊星歯車機構との間に配設さ
れ前記出力ディスクから出力軸への回転の伝達を遮断、
許容するクラッチと、可動ディスクをローラに押付ける
可動ディスク押付け手段と、入力軸に対するローラの円
盤面の成す角度を変更するローラ傾転角変更手段と、ク
ラッチを締結、遮断するクラッチ作動手段とを備えてお
り、前記トルク伝達制御手段はローラ傾転角変更手段を
制御してローラ傾転角を制御することを特徴とする自動
変速機の制御装置を提供する。
【0008】
【作用】本発明の上記構成によれば、ブレーキ力検出手
段により検出されたブレーキ力が零を超える所定値を超
える場合には、トルク伝達制御手段は自動変速機による
トルク伝達を阻止し、ブレーキ力が前記所定値以下の場
合にはトルク伝達制御手段は自動変速機によるトルク伝
達を許容する。
段により検出されたブレーキ力が零を超える所定値を超
える場合には、トルク伝達制御手段は自動変速機による
トルク伝達を阻止し、ブレーキ力が前記所定値以下の場
合にはトルク伝達制御手段は自動変速機によるトルク伝
達を許容する。
【0009】したがって、ブレーキが解除された時に
は、自動変速機の出力軸には既にエンジンからのトルク
が伝達されている。これにより、車両のスムーズな発進
が担保される。また、ブレーキの解除により、アクセル
の踏み込みを待たずに車両は発進するので、従来のトル
クコンバータを用いた自動変速機構におけると同様に、
ブレーキ操作のみによって渋滞時の低速断続走行、車庫
入れ、坂道発進時の後退防止等に対処できる。
は、自動変速機の出力軸には既にエンジンからのトルク
が伝達されている。これにより、車両のスムーズな発進
が担保される。また、ブレーキの解除により、アクセル
の踏み込みを待たずに車両は発進するので、従来のトル
クコンバータを用いた自動変速機構におけると同様に、
ブレーキ操作のみによって渋滞時の低速断続走行、車庫
入れ、坂道発進時の後退防止等に対処できる。
【0010】
【実施例】以下添付図に基づいて、本発明の実施例を説
明する。図1において、Aは本発明の実施例に係る制御
装置を備えた自動変速機である。自動変速機Aは、トロ
イダル型の無段変速機Bと、遊星歯車機構Cと、クラッ
チ機構Dと、油圧制御回路Eと、コントロールユニット
Fとから成る。(トロイダル型の無段変速機Bの構成と
作動)1は図示しないエンジンの出力軸に連結された入
力軸である。入力軸1には、固定ディスク2aと可動デ
ィスク2bとから成る入力ディスクが取付られている。
固定ディスク2aは入力軸1と一体に形成され、可動デ
ィスク2bは入力軸1に対して相対回転不能に且つ軸方
向に摺動可能に取付けられている。可動ディスク2bは
油圧により入力軸1の軸方向に駆動される。更に入力軸
1には、固定ディスク2aと可動ディスク2bとの間
に、入力軸1に対して相対回転可能に且つ軸方向に摺動
可能に出力ディスク3が取付けられている。
明する。図1において、Aは本発明の実施例に係る制御
装置を備えた自動変速機である。自動変速機Aは、トロ
イダル型の無段変速機Bと、遊星歯車機構Cと、クラッ
チ機構Dと、油圧制御回路Eと、コントロールユニット
Fとから成る。(トロイダル型の無段変速機Bの構成と
作動)1は図示しないエンジンの出力軸に連結された入
力軸である。入力軸1には、固定ディスク2aと可動デ
ィスク2bとから成る入力ディスクが取付られている。
固定ディスク2aは入力軸1と一体に形成され、可動デ
ィスク2bは入力軸1に対して相対回転不能に且つ軸方
向に摺動可能に取付けられている。可動ディスク2bは
油圧により入力軸1の軸方向に駆動される。更に入力軸
1には、固定ディスク2aと可動ディスク2bとの間
に、入力軸1に対して相対回転可能に且つ軸方向に摺動
可能に出力ディスク3が取付けられている。
【0011】4枚の円盤状のローラ4が、円盤面を入力
軸1に対峙させ且つ円周状の側面を入力ディスク2a又
は2bと出力ディスク3とに当接させて入力ディスク2
a、2bと出力ディスク3との間に配設されている。ロ
ーラ4には油圧ピストン5が連結されており、ローラ4
は油圧ピストン5の作動により入力軸1に対して入力軸
1に直交する方向に駆動される。
軸1に対峙させ且つ円周状の側面を入力ディスク2a又
は2bと出力ディスク3とに当接させて入力ディスク2
a、2bと出力ディスク3との間に配設されている。ロ
ーラ4には油圧ピストン5が連結されており、ローラ4
は油圧ピストン5の作動により入力軸1に対して入力軸
1に直交する方向に駆動される。
【0012】図1乃至図3に基づき、図1の右上のロー
ラ4に着目しつつ、無段変速機Bの作動を説明する。入
力軸1が矢印α方向に回転し、入力ディスク2bが矢印
β方向に回転すると、入力ディスク2bに当接したロー
ラ4が、可動ディスク2bからの押付力の下で当接部に
作用する摩擦力を受けて矢印γ方向に回転し、ローラ4
に当接した出力ディスク3が矢印δ方向、すなわち入力
ディスク2bの回転方向と逆方向に回転する。
ラ4に着目しつつ、無段変速機Bの作動を説明する。入
力軸1が矢印α方向に回転し、入力ディスク2bが矢印
β方向に回転すると、入力ディスク2bに当接したロー
ラ4が、可動ディスク2bからの押付力の下で当接部に
作用する摩擦力を受けて矢印γ方向に回転し、ローラ4
に当接した出力ディスク3が矢印δ方向、すなわち入力
ディスク2bの回転方向と逆方向に回転する。
【0013】入力ディスク2bとローラ4との接触部に
おいて、ローラ4には入力ディスク2bから矢印β方向
に、すなわち入力ディスク2bの円周方向に力fが加わ
る。このため、
おいて、ローラ4には入力ディスク2bから矢印β方向
に、すなわち入力ディスク2bの円周方向に力fが加わ
る。このため、
【0014】 図1、図3において、ローラ4が実線
位置上に在る時には、入力ディスク2bとの接触点にお
いてローラ4には回転駆動力のみが加わり、ローラ4は
図1の実線位置に保持される。この場合は無段変速機B
の変速比は1である。 図3において、ピストン5に
より駆動されてローラ4が一点鎖線位置に移動すると、
入力ディスク2bとの接触点においてローラ4には回転
駆動力と共にローラ4を入力軸1から遠ざける力が加わ
り、ローラ4は図1の一点鎖線位置まで傾斜する。この
場合は無段変速機Bの変速比は1よりも小さい。すなわ
ち入力軸1の回転速度は無段変速機Bにより増速され
る。尚以下の説明においてローラ4の前記傾斜の角度を
傾転角と呼ぶ。 図3において、ピストン5により駆
動されてローラ4が二点鎖線位置に移動すると、入力デ
ィスク2bとの接触点においてローラ4には回転駆動力
と共にローラ4を入力軸1に近づける力が加わり、ロー
ラ4は図1の二点鎖線位置まで傾斜する。この場合は無
段変速機Bの変速比は1よりも大きい。すなわち入力軸
1の回転速度は無段変速機Bにより減速される。
位置上に在る時には、入力ディスク2bとの接触点にお
いてローラ4には回転駆動力のみが加わり、ローラ4は
図1の実線位置に保持される。この場合は無段変速機B
の変速比は1である。 図3において、ピストン5に
より駆動されてローラ4が一点鎖線位置に移動すると、
入力ディスク2bとの接触点においてローラ4には回転
駆動力と共にローラ4を入力軸1から遠ざける力が加わ
り、ローラ4は図1の一点鎖線位置まで傾斜する。この
場合は無段変速機Bの変速比は1よりも小さい。すなわ
ち入力軸1の回転速度は無段変速機Bにより増速され
る。尚以下の説明においてローラ4の前記傾斜の角度を
傾転角と呼ぶ。 図3において、ピストン5により駆
動されてローラ4が二点鎖線位置に移動すると、入力デ
ィスク2bとの接触点においてローラ4には回転駆動力
と共にローラ4を入力軸1に近づける力が加わり、ロー
ラ4は図1の二点鎖線位置まで傾斜する。この場合は無
段変速機Bの変速比は1よりも大きい。すなわち入力軸
1の回転速度は無段変速機Bにより減速される。
【0015】(遊星歯車機構Cの構成)図1において、
6はベルト7を介して無段変速機構Bの出力ディスク3
により回転駆動される入力ギヤである。入力ギヤ6は出
力軸8により出力軸8の回りに回転可能に支持されてい
る。入力ギヤ6には、出力軸8により出力軸8の回りに
回転可能に支持されたサンギヤ9が一体に形成されてい
る。サンギヤ9にはキャリア10に支持されたプラネタ
リギヤ11が噛合し、プラネタリギヤ11には出力軸8
に一体形成されたリングギヤ 12が噛合している。
6はベルト7を介して無段変速機構Bの出力ディスク3
により回転駆動される入力ギヤである。入力ギヤ6は出
力軸8により出力軸8の回りに回転可能に支持されてい
る。入力ギヤ6には、出力軸8により出力軸8の回りに
回転可能に支持されたサンギヤ9が一体に形成されてい
る。サンギヤ9にはキャリア10に支持されたプラネタ
リギヤ11が噛合し、プラネタリギヤ11には出力軸8
に一体形成されたリングギヤ 12が噛合している。
【0016】(クラッチ機構Dの構成)13は出力軸8
により出力軸8の回りに回転可能に支持され、無段変速
機構Bの入力軸1に一体的に形成されたギヤ14により
回転駆動されるギヤである。ギヤ13はクラッチ15を
介してキャリア10に回転一体的に係合し、或いは該係
合から離脱する。
により出力軸8の回りに回転可能に支持され、無段変速
機構Bの入力軸1に一体的に形成されたギヤ14により
回転駆動されるギヤである。ギヤ13はクラッチ15を
介してキャリア10に回転一体的に係合し、或いは該係
合から離脱する。
【0017】(遊星歯車機構Cとクラッチ機構Dの作
動) クラッチ15がOFFの場合、すなわちギヤ1
3とキャリア10とが離間している場合は、入力ギヤ6
の回転は出力軸8に伝達されない。 クラッチ15が
ONの場合、すなわちギヤ 13とキャリア10とが回
転一体的に係合している場合は、キャリア10の回転速
度と入力ギヤ6の回転速度との関係如何により、入力ギ
ヤ6の回転は増速して出力軸8に伝達され、或いは減速
して出力軸8に伝達され、或いは出力軸8に伝達され
ず、或いは逆方向の回転として出力軸8に伝達される。
キャリア10の回転速度と入力ギヤ6の回転速度との関
係は無段変速機構Bのピストン5を作動させてローラ4
の傾転角を変更することにより行われる。
動) クラッチ15がOFFの場合、すなわちギヤ1
3とキャリア10とが離間している場合は、入力ギヤ6
の回転は出力軸8に伝達されない。 クラッチ15が
ONの場合、すなわちギヤ 13とキャリア10とが回
転一体的に係合している場合は、キャリア10の回転速
度と入力ギヤ6の回転速度との関係如何により、入力ギ
ヤ6の回転は増速して出力軸8に伝達され、或いは減速
して出力軸8に伝達され、或いは出力軸8に伝達され
ず、或いは逆方向の回転として出力軸8に伝達される。
キャリア10の回転速度と入力ギヤ6の回転速度との関
係は無段変速機構Bのピストン5を作動させてローラ4
の傾転角を変更することにより行われる。
【0018】以上の説明から分かるごとく、無段変速機
構Bと遊星歯車機構Cとクラッチ機構Dとにより、自動
変速機Aにおいては、クラッチ15をOFFにし、或い
は可動ディスク2bの作動油圧を零にし、或いはローラ
4の傾転角を所定角に設定することにより、入力軸1の
回転が出力軸8に伝達されないニュートラル状態が得ら
れ、また、クラッチ 15をONにし且つ可動ディスク
2bに作動油圧を供給し、ローラ4の傾転角を変更する
ことにより低ギヤ比〜高ギヤ比の変速状態、及び後進状
態が得られる。
構Bと遊星歯車機構Cとクラッチ機構Dとにより、自動
変速機Aにおいては、クラッチ15をOFFにし、或い
は可動ディスク2bの作動油圧を零にし、或いはローラ
4の傾転角を所定角に設定することにより、入力軸1の
回転が出力軸8に伝達されないニュートラル状態が得ら
れ、また、クラッチ 15をONにし且つ可動ディスク
2bに作動油圧を供給し、ローラ4の傾転角を変更する
ことにより低ギヤ比〜高ギヤ比の変速状態、及び後進状
態が得られる。
【0019】(油圧回路Eの構成)16、17、18は
それぞれオイルポンプ19からピストン5、可動ディス
ク2b、クラッチ 14に供給される作動油の油圧を制
御して、ピストン5、可動ディスク 2b、クラッチ1
4の作動を制御する油圧制御バルブである。
それぞれオイルポンプ19からピストン5、可動ディス
ク2b、クラッチ 14に供給される作動油の油圧を制
御して、ピストン5、可動ディスク 2b、クラッチ1
4の作動を制御する油圧制御バルブである。
【0020】(コントロールユニットFの構成) コントロールユニットFには、ブレーキ油圧センサ20
からのからのブレーキ油圧信号、入力軸1に取付けられ
たトルクセンサ21からの入力トルク信号、及び勾配セ
ンサ22からの勾配信号、車速センサ23からの車速信
号およびスロットルセンサ24からのスロットル開度信
号が入力され、コントロールユニットFからは、油圧制
御バルブ16〜18に制御信号が出力される。コントロ
ールユニットFは、上記各センサからの各信号を受け入
れる入力インターフェースと、CPUとRAMとROM
とから成るマイクロコンピュータと、上記各制御バルブ
に制御信号を出力する出力インターフェースと、前記制
御バルブを駆動する駆動回路とを備えており、ROMに
は変速制御に必要な制御プログラム、各種マップ等が格
納され、又RAMには制御を実行するのに必要な各種メ
モリが設けられている。
からのからのブレーキ油圧信号、入力軸1に取付けられ
たトルクセンサ21からの入力トルク信号、及び勾配セ
ンサ22からの勾配信号、車速センサ23からの車速信
号およびスロットルセンサ24からのスロットル開度信
号が入力され、コントロールユニットFからは、油圧制
御バルブ16〜18に制御信号が出力される。コントロ
ールユニットFは、上記各センサからの各信号を受け入
れる入力インターフェースと、CPUとRAMとROM
とから成るマイクロコンピュータと、上記各制御バルブ
に制御信号を出力する出力インターフェースと、前記制
御バルブを駆動する駆動回路とを備えており、ROMに
は変速制御に必要な制御プログラム、各種マップ等が格
納され、又RAMには制御を実行するのに必要な各種メ
モリが設けられている。
【0021】前記油圧回路EとコントロールユニットF
は自動変速機Aの制御装置を構成する。
は自動変速機Aの制御装置を構成する。
【0022】(自動変速機Aの制御装置の作動)上記構
成を有する本実施例に係る自動変速機Aの制御装置は、
通常走行時には、車速信号Vとスロットル開度信号Th
とに基づき、ROMに格納された変速マップに従い、ロ
ーラ4の傾転角を制御することにより、変速制御を行
う。車両発進時には、自動変速機Aの制御装置は、以下
に例示する手順により変速制御を行う。尚、以下の説明
において、Sは制御ステップを表す。
成を有する本実施例に係る自動変速機Aの制御装置は、
通常走行時には、車速信号Vとスロットル開度信号Th
とに基づき、ROMに格納された変速マップに従い、ロ
ーラ4の傾転角を制御することにより、変速制御を行
う。車両発進時には、自動変速機Aの制御装置は、以下
に例示する手順により変速制御を行う。尚、以下の説明
において、Sは制御ステップを表す。
【0023】(1)平地での発進時における制御 制御例1 図4乃至図7のフローチャートに基づいて説明する。エ
ンジンがスタートし、且つ運転者によりDレンジの走行
ポジションが選択された時、すなわち発進準備が開始さ
れた時に制御が開始される。この段階では、ブレーキペ
ダルは充分に踏み込まれている。燃費節約のため、先ず
変速機Aの出力軸8に駆動トルクが伝達されない状態
(以下クリープOFF状態と呼ぶ)が作られる。すなわ
ち、油圧制御バルブ16、17の作動によりローラ4の
傾転角θが自動変速機Aのニュートラル状態を与える角
度(以下ニュートラル角と呼ぶ)θ0 に設定され、可動
ディスク2bの作動油圧(以下ディスク油圧と呼ぶ)P
が零に設定される(S1)。これにより、出力軸8には
クリープOFF状態となる。制御バルブ18の作動によ
りクラッチ15はONにされる(S1)。
ンジンがスタートし、且つ運転者によりDレンジの走行
ポジションが選択された時、すなわち発進準備が開始さ
れた時に制御が開始される。この段階では、ブレーキペ
ダルは充分に踏み込まれている。燃費節約のため、先ず
変速機Aの出力軸8に駆動トルクが伝達されない状態
(以下クリープOFF状態と呼ぶ)が作られる。すなわ
ち、油圧制御バルブ16、17の作動によりローラ4の
傾転角θが自動変速機Aのニュートラル状態を与える角
度(以下ニュートラル角と呼ぶ)θ0 に設定され、可動
ディスク2bの作動油圧(以下ディスク油圧と呼ぶ)P
が零に設定される(S1)。これにより、出力軸8には
クリープOFF状態となる。制御バルブ18の作動によ
りクラッチ15はONにされる(S1)。
【0024】次いで車速Vが検出される(S2)。この
段階では車はまだ発進していないので、次にローラ4の
傾転角θがニュートラル状態を与える角度θ0 から低ギ
ヤ状態を与える角度θ0 +θ1 に変更される(S3、S
4)。ディスク油圧Pは零に維持されているのでクリー
プOFF状態は維持されている。
段階では車はまだ発進していないので、次にローラ4の
傾転角θがニュートラル状態を与える角度θ0 から低ギ
ヤ状態を与える角度θ0 +θ1 に変更される(S3、S
4)。ディスク油圧Pは零に維持されているのでクリー
プOFF状態は維持されている。
【0025】運転者は発進に備えるべくブレーキペダル
の踏み込みを戻し始める。そこでブレーキ油圧BP が検
出される。ブレーキ油圧BP が正の所定値B0 を越える
場合には、未だ車両の発進準備は未だ初期段階にあるの
で、ディスク油圧Pが改めて零に設定されクリープOF
F状態が維持され、再度ブレーキ油圧BP が検出される
(S7、S8)。制御S5〜S8が繰り返される間に、
車両の発進準備が進み、ブレーキペダルの踏み込みの戻
し量が増大する。
の踏み込みを戻し始める。そこでブレーキ油圧BP が検
出される。ブレーキ油圧BP が正の所定値B0 を越える
場合には、未だ車両の発進準備は未だ初期段階にあるの
で、ディスク油圧Pが改めて零に設定されクリープOF
F状態が維持され、再度ブレーキ油圧BP が検出される
(S7、S8)。制御S5〜S8が繰り返される間に、
車両の発進準備が進み、ブレーキペダルの踏み込みの戻
し量が増大する。
【0026】ブレーキ油圧BP が正の所定値(以下閾値
と呼ぶ)B0 まで低下した時に、迅速な発進を担保すべ
く、変速機Aの出力軸8に車両の発進に充分な駆動トル
クが伝達された状態(以下クリープON状態と呼ぶ)を
作る準備が開始される。すなわち、入力トルクTi が検
出され(S9)、車両を発進させるのに充分なトルクを
出力ディスク3を介して出力軸8に伝達するために必要
な押圧力を可動ディスク2bに与えるディスク油圧(以
下目標ディスク油圧と呼ぶ)P0 が決定される(S1
0)。可動ディスク2a、2bから出力ディスク3への
トルク伝達はローラ4を介して摩擦によりなされること
に鑑み、目標ディスク油圧P0 は入力トルクTi に比例
した値k・Ti (kは定数)に設定される。次いで、油
圧制御バルブ17が制御されて、ディスク油圧Pが、以
下の手順で目標ディスク油圧P0 まで徐々に増加され
る。すなわち、ブレーキ油圧の閾値B0 と現在値BP の
差とディスク油圧の目標値 P0 とに比例する油圧が可
動ディスク2bに印加され、ブレーキ油圧 BP の検出
とディスク油圧Pの印加とが繰り返されて、ブレーキ圧
油BP の低下に応じてディスク油圧Pが零から徐々に目
標値P0 まで増加される(S11〜S13、S5〜S1
3)。
と呼ぶ)B0 まで低下した時に、迅速な発進を担保すべ
く、変速機Aの出力軸8に車両の発進に充分な駆動トル
クが伝達された状態(以下クリープON状態と呼ぶ)を
作る準備が開始される。すなわち、入力トルクTi が検
出され(S9)、車両を発進させるのに充分なトルクを
出力ディスク3を介して出力軸8に伝達するために必要
な押圧力を可動ディスク2bに与えるディスク油圧(以
下目標ディスク油圧と呼ぶ)P0 が決定される(S1
0)。可動ディスク2a、2bから出力ディスク3への
トルク伝達はローラ4を介して摩擦によりなされること
に鑑み、目標ディスク油圧P0 は入力トルクTi に比例
した値k・Ti (kは定数)に設定される。次いで、油
圧制御バルブ17が制御されて、ディスク油圧Pが、以
下の手順で目標ディスク油圧P0 まで徐々に増加され
る。すなわち、ブレーキ油圧の閾値B0 と現在値BP の
差とディスク油圧の目標値 P0 とに比例する油圧が可
動ディスク2bに印加され、ブレーキ油圧 BP の検出
とディスク油圧Pの印加とが繰り返されて、ブレーキ圧
油BP の低下に応じてディスク油圧Pが零から徐々に目
標値P0 まで増加される(S11〜S13、S5〜S1
3)。
【0027】制御ステップS11において、kp は定数
である。kp が1を超える値に設定されている場合には
ブレーキ圧油BP が零になる前にディスク油圧Pは目標
値P 0 に達する。これによりクリープON状態となり、
迅速な発進が担保される。以降、入力トルクTi の検出
と、Ti に比例したディスク油圧目標値P0 の設定と、
該ディスク油圧の印加が繰り返されてクリープON状態
が維持される(S14〜S16、S2〜S16)。
である。kp が1を超える値に設定されている場合には
ブレーキ圧油BP が零になる前にディスク油圧Pは目標
値P 0 に達する。これによりクリープON状態となり、
迅速な発進が担保される。以降、入力トルクTi の検出
と、Ti に比例したディスク油圧目標値P0 の設定と、
該ディスク油圧の印加が繰り返されてクリープON状態
が維持される(S14〜S16、S2〜S16)。
【0028】制御ステップS11の定数kp が1の場合
にはブレーキ圧油BP が零になった時にディスク油圧P
は目標値P0 に達する。この場合にも、クリープON状
態となり、迅速な発進が担保される。以降、入力トルク
Ti の検出と、Ti に比例したディスク油圧目標値P0
の設定と、該ディスク油圧の印加が繰り返されてクリー
プON状態が維持される(S6、S17、S14〜S1
6、S2〜S6、S17、S14〜S16)。
にはブレーキ圧油BP が零になった時にディスク油圧P
は目標値P0 に達する。この場合にも、クリープON状
態となり、迅速な発進が担保される。以降、入力トルク
Ti の検出と、Ti に比例したディスク油圧目標値P0
の設定と、該ディスク油圧の印加が繰り返されてクリー
プON状態が維持される(S6、S17、S14〜S1
6、S2〜S6、S17、S14〜S16)。
【0029】制御ステップS11の定数kp が1未満の
場合にはディスク油圧Pが目標値P 0 に達する前にブレ
ーキ圧油BPが零になる。この場合には、ブレーキ圧油
BP が零になった後もディスク油圧Pは目標値P0 まで
徐々に増加される(S6、S17〜S21)。これによ
り、クリープON状態となり、迅速な発進が担保され
る。以降、入力トルクTi の検出と、Ti に比例したデ
ィスク油圧目標値P0 の設定と、該ディスク油圧の印加
が繰り返されてクリープ0N状態が維持される(S6、
S17、S14〜S16、S2〜S6、S17、S14
〜S16)。尚、ステップS20のkR は定数である。
場合にはディスク油圧Pが目標値P 0 に達する前にブレ
ーキ圧油BPが零になる。この場合には、ブレーキ圧油
BP が零になった後もディスク油圧Pは目標値P0 まで
徐々に増加される(S6、S17〜S21)。これによ
り、クリープON状態となり、迅速な発進が担保され
る。以降、入力トルクTi の検出と、Ti に比例したデ
ィスク油圧目標値P0 の設定と、該ディスク油圧の印加
が繰り返されてクリープ0N状態が維持される(S6、
S17、S14〜S16、S2〜S6、S17、S14
〜S16)。尚、ステップS20のkR は定数である。
【0030】以上の制御中に車速Vが零でなくなった場
合、すなわち車両がクリープにより動き出した場合に
は、入力トルクTi の検出と、Tiに比例したディスク
油圧目標値P0 の設定と、該ディスク油圧の印加が繰り
返されてクリープON状態が維持される(S3、S14
〜S16)。また、車速Vが所定値V0 に達した後はデ
ィスク油圧は目標値P0 を超えて通常走行時の油圧まで
増加され、以降はROMに格納されたマップに従い、ロ
ーラ4の傾転角を制御することにより、通常走行時の変
速制御が行われる(S22〜S24)。
合、すなわち車両がクリープにより動き出した場合に
は、入力トルクTi の検出と、Tiに比例したディスク
油圧目標値P0 の設定と、該ディスク油圧の印加が繰り
返されてクリープON状態が維持される(S3、S14
〜S16)。また、車速Vが所定値V0 に達した後はデ
ィスク油圧は目標値P0 を超えて通常走行時の油圧まで
増加され、以降はROMに格納されたマップに従い、ロ
ーラ4の傾転角を制御することにより、通常走行時の変
速制御が行われる(S22〜S24)。
【0031】以上の説明から分かるごとく、本制御例に
よれば、ブレーキ油圧BP が閾値B 0 未満の場合にはク
リープON状態が作られるのでスムーズな発進が担保さ
れる。一方ブレーキ油圧BP が閾値B0 を超える場合に
はクリープOFF状態が作られので、停止時の燃費の悪
化が防止される。
よれば、ブレーキ油圧BP が閾値B 0 未満の場合にはク
リープON状態が作られるのでスムーズな発進が担保さ
れる。一方ブレーキ油圧BP が閾値B0 を超える場合に
はクリープOFF状態が作られので、停止時の燃費の悪
化が防止される。
【0032】制御例2 図8乃至図11のフローチャートに示すごとく、本制御
例では、ディスク油圧は通常走行時のディスク油圧に設
定され(S1′)、他方クリープを生じさせるのに充分
なトルクを出力軸8に伝達するために必要なクラッチ1
5の締結力を与えるクラッチ油圧P′の目標値(目標ク
ラッチ油圧)P0 ′が入力トルクTi に応じて決定され
(S10′)、ブレーキ油圧BP の低下に応じてクラッ
チ油圧P′が零から目標値P0 ′まで徐々に増加され
る。また車速Vが所定値V0 に達した後はクラッチ15
が完全に締結され、以降は通常走行時の変速制御が行わ
れる(S22′〜S24′)。
例では、ディスク油圧は通常走行時のディスク油圧に設
定され(S1′)、他方クリープを生じさせるのに充分
なトルクを出力軸8に伝達するために必要なクラッチ1
5の締結力を与えるクラッチ油圧P′の目標値(目標ク
ラッチ油圧)P0 ′が入力トルクTi に応じて決定され
(S10′)、ブレーキ油圧BP の低下に応じてクラッ
チ油圧P′が零から目標値P0 ′まで徐々に増加され
る。また車速Vが所定値V0 に達した後はクラッチ15
が完全に締結され、以降は通常走行時の変速制御が行わ
れる(S22′〜S24′)。
【0033】上記点を除き本制御例は制御例1と同様で
ある。本制御例によっても制御例1と同様の効果が得ら
れる。
ある。本制御例によっても制御例1と同様の効果が得ら
れる。
【0034】制御例3 図12のフローチャートに基づいて説明する。エンジン
がスタートし、且つ運転者によりDレンジの走行ポジシ
ョンが選択された時、すなわち発進準備が開始された時
に制御が開始される。この段階では、ブレーキペダルは
充分に踏み込まれている。燃費節約のため、先ずクリー
プOFF状態が作られる。すなわち、ローラ4の傾転角
θがニュートラル角θ0 に設定される(R1)。これに
より、出力軸8にはクリープOFF状態となる。ディス
ク油圧は通常の走行時の圧力とされ、またクラッチ15
はONにされる(R1)。
がスタートし、且つ運転者によりDレンジの走行ポジシ
ョンが選択された時、すなわち発進準備が開始された時
に制御が開始される。この段階では、ブレーキペダルは
充分に踏み込まれている。燃費節約のため、先ずクリー
プOFF状態が作られる。すなわち、ローラ4の傾転角
θがニュートラル角θ0 に設定される(R1)。これに
より、出力軸8にはクリープOFF状態となる。ディス
ク油圧は通常の走行時の圧力とされ、またクラッチ15
はONにされる(R1)。
【0035】次いで車速Vが検出される(R2)。この
段階では車はまだ発進していないが(R3)、運転者は
発進に備えるべくブレーキペダルの踏み込みを戻し始め
ている。そこでブレーキ油圧BP が検出される(R
4)。ブレーキ油圧BP が正の所定値B0 を越える場合
には、車両の発進準備は未だ初期段階にあるので、ロー
ラ4の傾転角θが改めてニュートラル角θ0 に設定され
クリープOFF状態が維持され、再度ブレーキ油圧BP
が検出される(R5、R6)。制御R4〜R6が繰り返
される間に、車両の発進準備が進み、ブレーキペダルの
踏み込みの戻し量が増大する。
段階では車はまだ発進していないが(R3)、運転者は
発進に備えるべくブレーキペダルの踏み込みを戻し始め
ている。そこでブレーキ油圧BP が検出される(R
4)。ブレーキ油圧BP が正の所定値B0 を越える場合
には、車両の発進準備は未だ初期段階にあるので、ロー
ラ4の傾転角θが改めてニュートラル角θ0 に設定され
クリープOFF状態が維持され、再度ブレーキ油圧BP
が検出される(R5、R6)。制御R4〜R6が繰り返
される間に、車両の発進準備が進み、ブレーキペダルの
踏み込みの戻し量が増大する。
【0036】ブレーキ油圧BP が閾値B0 まで低下した
時に、迅速な発進を担保すべくクリープON状態が作ら
れる。すなわち、ローラ4の傾転角θがニュートラル角
θ0 から低ギヤ状態を与える角度θ0 +θ1 に変更され
る(R7〜R9)。これにより、クリープON状態とな
り、迅速な発進が担保される。車速Vが所定値V0 に達
するまで上記制御が繰り返され(R2〜R9)、車速V
が所定値V0 に達した後は通常の変速制御が行われる
(R3、R10)。
時に、迅速な発進を担保すべくクリープON状態が作ら
れる。すなわち、ローラ4の傾転角θがニュートラル角
θ0 から低ギヤ状態を与える角度θ0 +θ1 に変更され
る(R7〜R9)。これにより、クリープON状態とな
り、迅速な発進が担保される。車速Vが所定値V0 に達
するまで上記制御が繰り返され(R2〜R9)、車速V
が所定値V0 に達した後は通常の変速制御が行われる
(R3、R10)。
【0037】以上の説明から分かるごとく、本制御例に
おいても、ブレーキ油圧BP が閾値B0 未満の場合には
クリープON状態が作られるのでスムーズな発進が担保
される。一方ブレーキ油圧BP が閾値B0 を超える場合
にはクリープOFF状態が作られので、停止時の燃費の
悪化が防止される。
おいても、ブレーキ油圧BP が閾値B0 未満の場合には
クリープON状態が作られるのでスムーズな発進が担保
される。一方ブレーキ油圧BP が閾値B0 を超える場合
にはクリープOFF状態が作られので、停止時の燃費の
悪化が防止される。
【0038】(2) 坂道での発進時における制御 坂道での発進時には、上り坂では車両に加わる重力の傾
斜成分に抗して迅速な発進を担保し、下り坂では急激な
発進を防止してスムーズな発進を担保するために、前記
の制御に加えて以下に例示する制御が行われる。 制御例1 平地発進時の制御例1乃至3において、ブレーキ油圧B
P の検出と同時に勾配Iが検出され、勾配Iが上り勾配
の場合にはブレーキ油圧の閾値B0 が平地発進時よりも
大きな値に、勾配Iが下り勾配の場合にはブレーキ油圧
の閾値B0 が平地発進時よりも小さな値に設定される。
斜成分に抗して迅速な発進を担保し、下り坂では急激な
発進を防止してスムーズな発進を担保するために、前記
の制御に加えて以下に例示する制御が行われる。 制御例1 平地発進時の制御例1乃至3において、ブレーキ油圧B
P の検出と同時に勾配Iが検出され、勾配Iが上り勾配
の場合にはブレーキ油圧の閾値B0 が平地発進時よりも
大きな値に、勾配Iが下り勾配の場合にはブレーキ油圧
の閾値B0 が平地発進時よりも小さな値に設定される。
【0039】これにより、上り勾配ではクリープONと
なる時期が早められて、重力の傾斜成分に抗した迅速な
発進が担保され、下り勾配ではクリープONとなる時期
が遅延されて急激な発進が防止される。
なる時期が早められて、重力の傾斜成分に抗した迅速な
発進が担保され、下り勾配ではクリープONとなる時期
が遅延されて急激な発進が防止される。
【0040】制御例2 平地発進時の制御例1、2において、入力トルクTi の
検出と同時に勾配Iが検出され、勾配Iが上り勾配の場
合にはディスク油圧の定数kp 、クラッチ油圧の定数k
p ′が平地発進時よりも大きな値に、勾配Iが下り勾配
の場合にはディスク油圧の定数kp 、クラッチ油圧の定
数kp ′が平地発進時よりも小さな値に、それぞれ設定
される。
検出と同時に勾配Iが検出され、勾配Iが上り勾配の場
合にはディスク油圧の定数kp 、クラッチ油圧の定数k
p ′が平地発進時よりも大きな値に、勾配Iが下り勾配
の場合にはディスク油圧の定数kp 、クラッチ油圧の定
数kp ′が平地発進時よりも小さな値に、それぞれ設定
される。
【0041】また平地発進時の制御例3においては、ブ
レーキ油圧BP が閾値B0 まで低下した時点で勾配Iが
検出され、勾配Iが上り勾配の場合にはローラ4の傾転
角θがニュートラル角θ0 から低ギヤ状態を与える角度
θ0 +θ1 に変更されるスピードが増加され、勾配Iが
下り勾配の場合はローラ4の傾転角θがニュートラル角
θ0 から低ギヤ状態を与える角度θ0 +θ1 に変更され
るスピードが低減される。
レーキ油圧BP が閾値B0 まで低下した時点で勾配Iが
検出され、勾配Iが上り勾配の場合にはローラ4の傾転
角θがニュートラル角θ0 から低ギヤ状態を与える角度
θ0 +θ1 に変更されるスピードが増加され、勾配Iが
下り勾配の場合はローラ4の傾転角θがニュートラル角
θ0 から低ギヤ状態を与える角度θ0 +θ1 に変更され
るスピードが低減される。
【0042】上記何れの制御によっても、上り勾配では
クリープONとなる時期が早められて、重力の傾斜成分
に抗した迅速な発進が担保され、下り勾配ではクリープ
ONとなる時期が遅延されて急激な発進が防止される。
クリープONとなる時期が早められて、重力の傾斜成分
に抗した迅速な発進が担保され、下り勾配ではクリープ
ONとなる時期が遅延されて急激な発進が防止される。
【0043】制御例3 平地発進時の制御例1、2において、ローラ4の傾転角
θがニュートラル角θ 0 から低ギヤ状態を与える角度θ
0 +θ1 に変更される直前に勾配Iが検出され、勾配I
が上り勾配の場合には増分θ1 が平地発進時よりも小さ
な値に設定される。これによりローラ4の傾転角θは平
地発進時に比べより低ギヤ比側に変更される。一方
kp 、勾配Iが下り勾配の場合には増分θ1 は平地発進
時よりも大きな値に設定される。これによりローラ4の
傾転角θは平地発進時に比べより高ギヤ比側に変更され
る。これにより、上り勾配では、クリープON時に出力
軸に伝達される駆動トルクが平地発進時よりも大きくな
って重力の傾斜成分に抗した迅速な発進が担保され、下
り勾配では、クリープON時に出力軸に伝達される駆動
トルクが平地発進時よりも小さくなって急激な発進が防
止される。
θがニュートラル角θ 0 から低ギヤ状態を与える角度θ
0 +θ1 に変更される直前に勾配Iが検出され、勾配I
が上り勾配の場合には増分θ1 が平地発進時よりも小さ
な値に設定される。これによりローラ4の傾転角θは平
地発進時に比べより低ギヤ比側に変更される。一方
kp 、勾配Iが下り勾配の場合には増分θ1 は平地発進
時よりも大きな値に設定される。これによりローラ4の
傾転角θは平地発進時に比べより高ギヤ比側に変更され
る。これにより、上り勾配では、クリープON時に出力
軸に伝達される駆動トルクが平地発進時よりも大きくな
って重力の傾斜成分に抗した迅速な発進が担保され、下
り勾配では、クリープON時に出力軸に伝達される駆動
トルクが平地発進時よりも小さくなって急激な発進が防
止される。
【0044】なお、上記実施例では、クラッチ15をギ
ヤ13とプラネタリギヤのキャリア10との間に設けて
いたが、図13に示すように、ギヤ13とプラネタリギ
ヤのキャリア10とを直結し、入力軸1とエンジンの出
力軸50との間にクラッチ15′を設置しても良い。ま
た、上記実施例においては、変速機Aはトロイダル形の
無段変速機を備えていたが、例えばトルクコンバータを
備えた多段式自動変速機において、ブレーキ力が所定値
より大きい時にはフォーワードクラッチをOFFとし、
ブレーキ力が所定値より小さくなり且つ零に向けて減少
するにつれて徐々にフォーワードクラッチをONに変更
して、クリープON状態を作っても良い。又、ベルト式
の無段変速機において、ブレーキ力が所定値より大きい
時には入力ディスクの押付力を零とし、ブレーキ力が所
定値より小さくなり且つ零に向けて減少するにつれて徐
々に入力ディスクの押付力を増加して、クリープON状
態を作っても良い。
ヤ13とプラネタリギヤのキャリア10との間に設けて
いたが、図13に示すように、ギヤ13とプラネタリギ
ヤのキャリア10とを直結し、入力軸1とエンジンの出
力軸50との間にクラッチ15′を設置しても良い。ま
た、上記実施例においては、変速機Aはトロイダル形の
無段変速機を備えていたが、例えばトルクコンバータを
備えた多段式自動変速機において、ブレーキ力が所定値
より大きい時にはフォーワードクラッチをOFFとし、
ブレーキ力が所定値より小さくなり且つ零に向けて減少
するにつれて徐々にフォーワードクラッチをONに変更
して、クリープON状態を作っても良い。又、ベルト式
の無段変速機において、ブレーキ力が所定値より大きい
時には入力ディスクの押付力を零とし、ブレーキ力が所
定値より小さくなり且つ零に向けて減少するにつれて徐
々に入力ディスクの押付力を増加して、クリープON状
態を作っても良い。
【0045】
【効果】以上説明したごとく、本発明においては、ブレ
ーキ力検出手段により検出されたブレーキ力が零を超え
る所定値を超える場合には、トルク伝達制御手段は自動
変速機によるトルク伝達を阻止し、ブレーキ力が前記所
定値以下の場合にはトルク伝達制御手段は自動変速機に
よるトルク伝達を許容する。
ーキ力検出手段により検出されたブレーキ力が零を超え
る所定値を超える場合には、トルク伝達制御手段は自動
変速機によるトルク伝達を阻止し、ブレーキ力が前記所
定値以下の場合にはトルク伝達制御手段は自動変速機に
よるトルク伝達を許容する。
【0046】したがって、ブレーキが解除された時に
は、自動変速機の出力軸には既にエンジンからのトルク
が伝達されている。これにより、車両のスムーズな発進
が担保される。また、ブレーキの解除により、アクセル
の踏み込みを待たずに車両は発進するので、従来のトル
クコンバータを用いた自動変速機構におけると同様に、
ブレーキ操作のみによって渋滞時の低速断続走行、車庫
入れ、坂道発進時の後退防止等に対処できる。
は、自動変速機の出力軸には既にエンジンからのトルク
が伝達されている。これにより、車両のスムーズな発進
が担保される。また、ブレーキの解除により、アクセル
の踏み込みを待たずに車両は発進するので、従来のトル
クコンバータを用いた自動変速機構におけると同様に、
ブレーキ操作のみによって渋滞時の低速断続走行、車庫
入れ、坂道発進時の後退防止等に対処できる。
【0047】また、勾配を検出する手段と、勾配に応じ
て前記トルク伝達制御手段の作動を補正する補正手段と
を設けることにより、坂道での車両のよりスムーズな発
進が担保される。
て前記トルク伝達制御手段の作動を補正する補正手段と
を設けることにより、坂道での車両のよりスムーズな発
進が担保される。
【図1】本発明の実施例に係る制御装置を備えた自動変
速機の構成図である。
速機の構成図である。
【図2】図1のII-II 矢視図である。
【図3】図1のIII-III 矢視図である。
【図4】図1の自動変速機の制御装置による平地での車
両発進時の第1の変速制御例を示すフローチャートであ
る。
両発進時の第1の変速制御例を示すフローチャートであ
る。
【図5】図1の自動変速機の制御装置による平地での車
両発進時の第1の変速制御例を示すフローチャートであ
る。
両発進時の第1の変速制御例を示すフローチャートであ
る。
【図6】図1の自動変速機の制御装置による平地での車
両発進時の第1の変速制御例を示すフローチャートであ
る。
両発進時の第1の変速制御例を示すフローチャートであ
る。
【図7】図1の自動変速機の制御装置による平地での車
両発進時の第1の変速制御例を示すフローチャートであ
る。
両発進時の第1の変速制御例を示すフローチャートであ
る。
【図8】図1の自動変速機の制御装置による平地での車
両発進時の第2の変速制御例を示すフローチャートであ
る。
両発進時の第2の変速制御例を示すフローチャートであ
る。
【図9】図1の自動変速機の制御装置による平地での車
両発進時の第2の変速制御例を示すフローチャートであ
る。
両発進時の第2の変速制御例を示すフローチャートであ
る。
【図10】図1の自動変速機の制御装置による平地での
車両発進時の第2の変速制御例を示すフローチャートで
ある。
車両発進時の第2の変速制御例を示すフローチャートで
ある。
【図11】図1の自動変速機の制御装置による平地での
車両発進時の第2の変速制御例を示すフローチャートで
ある。
車両発進時の第2の変速制御例を示すフローチャートで
ある。
【図12】図1の自動変速機の制御装置による平地での
車両発進時の第3の変速制御例を示すフローチャートで
ある。
車両発進時の第3の変速制御例を示すフローチャートで
ある。
【図13】図1の自動変速機の変形例を示す構成図であ
る。
る。
A 自動変速機 B トロイダル型の無段変速機 C 遊星歯車機構 D クラッチ機構 E 油圧制御回路 F コントロールユニット 1 入力軸 2a 入力ディスク 2b 入力ディスク 3 出力ディスク 4 ローラ 5 ピストン 8 出力軸 9 サンギヤ 10 キャリア 11 プラネタリギヤ 12 リングギヤ 15 クラッチ 20 ブレーキ油圧センサ 21 トルクセンサ 22 勾配センサ 23 車速センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺内 政治 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−47063(JP,A) 特開 平2−80822(JP,A) 特開 平1−224526(JP,A) 特開 昭62−216842(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 F16H 37/02 F16H 15/38
Claims (2)
- 【請求項1】 ブレーキ力を検出するブレーキ力検出手
段と、ブレーキ力が零を超える所定値を超える場合には
自動変速機によるトルク伝達を阻止し、ブレーキ力が前
記所定値以下の場合には自動変速機によるトルク伝達を
許容するトルク伝達制御手段とを備えている自動変速機
の制御装置であって、 前記自動変速機は、 エンジン出力軸に連結された入力軸と、 前記入力軸に固定された固定ディスクと前記入力軸に摺
動可能且つ相対回転不能に支持された可動ディスクとか
ら成る一対の向かい合う入力ディスクと、前記一対の入
力ディスク間で前記入力軸に相対回転可能に支持され前
記入力ディスクに向かい合う出力ディスクと、円盤形状
を成し、円盤面を前記入力軸に対峙させ且つ円周状の側
面を前記入力ディスクと出力ディスクとに当接させて前
記入力ディスクと出力ディスクとの間に配設され、且つ
前記入力軸に対する円盤面の成す角度を可変に配設され
たローラとを有する変速機構と、 前記出力ディスクの回転を出力軸に伝達する遊星歯車機
構と、 前記変速機構と遊星歯車機構との間に配設され前記出力
ディスクから前記出力軸への回転の伝達を遮断、許容す
るクラッチと、 前記可動ディスクを前記ローラに押付ける可動ディスク
押付け手段と、 前記入力軸に対するローラの円盤面の成す角度を変更す
るローラ傾転角変更手段と、 前記クラッチを締結、遮断するクラッチ作動手段と、を
備え、 前記トルク伝達制御手段は、 前記入力軸に入力されるトルクを検出するトルク検出手
段と、 該トルク検出手段の検出されたトルクに基づいて、車両
を発進させるのに充分なトルクを前記出力ディスクを介
して前記出力軸に伝達するために必要な押圧力を前記可
動ディスクに与える目標ディスク油圧を設定する目標油
圧設定手段と、 ブレーキ力の低下に応じてディスク油圧を前記目標ディ
スク油圧まで徐々に上昇させることにより、前記可動デ
ィスクへの前記ローラの押付け力を制御する押付け力制
御手段とを備えている、ことを特徴とする自動変速機の
制御装置。 - 【請求項2】 ブレーキ力を検出するブレーキ力検出手
段と、ブレーキ力が零を超える所定値を超える場合には
自動変速機によるトルク伝達を阻止し、ブレーキ力が前
記所定値以下の場合には自動変速機によるトルク伝達を
許容するトルク伝達制御手段とを備えている自動変速機
の制御装置であって、 前記自動変速機は入力軸に固定された固定ディスクと入
力軸に摺動可能且つ相対回転不能に支持された可動ディ
スクとから成る一対の向かい合う入力ディスクと、前記
一対の入力ディスク間で入力軸に相対回転可能に支持さ
れ入力ディスクに向かい合う出力ディスクと、円盤形状
を成し、円盤面を入力軸に対峙させ且つ円周状の側面を
入力ディスクと出力ディスクとに当接させて入力ディス
クと出力ディスクとの間に配設され、且つ入力軸に対す
る円盤面の成す角度を可変に配設されたローラとから成
る変速機構と、前記出力ディスクの回転を出力軸に伝達
する遊星歯車機構と、前記変速機構と遊星歯車機構との
間に配設され前記出力ディスクから出力軸への回転の伝
達を遮断、許容するクラッチと、可動ディスクをローラ
に押付ける可動ディスク押付け手段と、入力軸に対する
ローラの円盤面の成す角度を変更するローラ傾転角変更
手段と、クラッチを締結、遮断するクラッチ作動手段と
を備えており、前記トルク伝達制御手段はローラ傾転角
変更手段を制御してローラ傾転角を制御することを特徴
とする自動変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00074691A JP3225051B2 (ja) | 1991-01-08 | 1991-01-08 | 自動変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00074691A JP3225051B2 (ja) | 1991-01-08 | 1991-01-08 | 自動変速機の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04282063A JPH04282063A (ja) | 1992-10-07 |
JP3225051B2 true JP3225051B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=11482265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00074691A Expired - Fee Related JP3225051B2 (ja) | 1991-01-08 | 1991-01-08 | 自動変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3225051B2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-08 JP JP00074691A patent/JP3225051B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04282063A (ja) | 1992-10-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |