JP3224855B2 - 電熱コイルが埋設された受口を有する合成樹脂管の製法 - Google Patents
電熱コイルが埋設された受口を有する合成樹脂管の製法Info
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- JP3224855B2 JP3224855B2 JP13282392A JP13282392A JP3224855B2 JP 3224855 B2 JP3224855 B2 JP 3224855B2 JP 13282392 A JP13282392 A JP 13282392A JP 13282392 A JP13282392 A JP 13282392A JP 3224855 B2 JP3224855 B2 JP 3224855B2
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- heating coil
- electric heating
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電熱コイルが埋設され
た受口を有する合成樹脂管を簡単に製造できる方法に関
する。
た受口を有する合成樹脂管を簡単に製造できる方法に関
する。
【０００２】
【従来の技術】ガス管等の配管分野では、従来から図３
に部分断面図で示したように、受口の内周面に電熱コイ
ル１１ａを埋設した管継手１ａを用いて、その両端部に
合成樹脂管２ａを融着接合することが行われている。
に部分断面図で示したように、受口の内周面に電熱コイ
ル１１ａを埋設した管継手１ａを用いて、その両端部に
合成樹脂管２ａを融着接合することが行われている。
【０００３】ところで、この管継手１ａに合成樹脂管２
ａを融着接合する場合、管継手１ａの一方の受口に合成
樹脂管２ａの端部を嵌挿してから電熱コイル１１ａを発
熱させて融着接合し、次いで他方の受口に合成樹脂管２
ａの端部を嵌挿してから前記同様にして合成樹脂管２ａ
を融着接合していた。
ａを融着接合する場合、管継手１ａの一方の受口に合成
樹脂管２ａの端部を嵌挿してから電熱コイル１１ａを発
熱させて融着接合し、次いで他方の受口に合成樹脂管２
ａの端部を嵌挿してから前記同様にして合成樹脂管２ａ
を融着接合していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この管
継手の場合には、現場での配管施工の際に両方の受口に
合成樹脂管２ａを嵌挿して融着接合する接続操作が面倒
であるだけでなく、それぞれの受口内周面と合成樹脂管
２ａの端部外周面との融着面に介在している溶融樹脂が
冷却固化するまでにある程度の時間を要するため、配管
施工に時間がかかるという問題があった。そこで、合成
樹脂管の一端部に設けた受口の内周面に予め電熱コイル
を埋設しておくことが提案されていたが、この合成樹脂
管を簡単に製造できる有効な方法・手段が見当たらず、
その開発が望まれていた。
継手の場合には、現場での配管施工の際に両方の受口に
合成樹脂管２ａを嵌挿して融着接合する接続操作が面倒
であるだけでなく、それぞれの受口内周面と合成樹脂管
２ａの端部外周面との融着面に介在している溶融樹脂が
冷却固化するまでにある程度の時間を要するため、配管
施工に時間がかかるという問題があった。そこで、合成
樹脂管の一端部に設けた受口の内周面に予め電熱コイル
を埋設しておくことが提案されていたが、この合成樹脂
管を簡単に製造できる有効な方法・手段が見当たらず、
その開発が望まれていた。
【０００５】本発明はかかる課題を解決したものであっ
て、電熱コイルが埋設された受口を有する合成樹脂管を
簡単に製造できる方法を提供するものである。
て、電熱コイルが埋設された受口を有する合成樹脂管を
簡単に製造できる方法を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、円柱状の内型
の外周面に電熱コイルを装着すると共に、該内型に合成
樹脂管の一端部を外挿し、前記電熱コイルと合成樹脂管
の先端部の外周側を所定の間隔をもって外型で包囲す
る。次いで、前記内型と外型との間に形成された受口成
形用キャビテイ内に溶融樹脂を充填し、該溶融樹脂が前
記電熱コイルと合成樹脂管の先端部と一体的に融着して
固化したのち内型と外型を型開きすることを特徴とする
ものである。
の外周面に電熱コイルを装着すると共に、該内型に合成
樹脂管の一端部を外挿し、前記電熱コイルと合成樹脂管
の先端部の外周側を所定の間隔をもって外型で包囲す
る。次いで、前記内型と外型との間に形成された受口成
形用キャビテイ内に溶融樹脂を充填し、該溶融樹脂が前
記電熱コイルと合成樹脂管の先端部と一体的に融着して
固化したのち内型と外型を型開きすることを特徴とする
ものである。
【０００７】
【作用】合成樹脂管の一端部を内型に外挿し、該合成樹
脂管の先端部の外周側を外型で包囲して形成した受口成
形用キャビテイ内に溶融樹脂を充填して冷却固化する
と、合成樹脂管の一端部に受口が形成される。また、合
成樹脂管の一端部に受口が形成されと同時に、前記内型
の外周面に装着されていた電熱コイルが受口内周面に埋
設される。
脂管の先端部の外周側を外型で包囲して形成した受口成
形用キャビテイ内に溶融樹脂を充填して冷却固化する
と、合成樹脂管の一端部に受口が形成される。また、合
成樹脂管の一端部に受口が形成されと同時に、前記内型
の外周面に装着されていた電熱コイルが受口内周面に埋
設される。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にて詳細に説明
する。図１は本発明で使用する金型装置の一実施例を示
す縦断面図、図２は本発明によって得られた合成樹脂管
の縦断面図である。
する。図１は本発明で使用する金型装置の一実施例を示
す縦断面図、図２は本発明によって得られた合成樹脂管
の縦断面図である。
【０００９】図中１は電熱コイルである。該電熱コイル
１はステンレス線、ニクロム線等の電熱線を所定の間隔
をもってスパイラル状に巻回したものをポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン等の合成樹脂で一体的に被
覆して円筒状に形成したものであって、電熱コイル１の
両端部にはコネクターピン２３が接続している。
１はステンレス線、ニクロム線等の電熱線を所定の間隔
をもってスパイラル状に巻回したものをポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン等の合成樹脂で一体的に被
覆して円筒状に形成したものであって、電熱コイル１の
両端部にはコネクターピン２３が接続している。
【００１０】２はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ブテン等からなる合成樹脂管である。該合成樹脂管２の
一端部は拡径しており、該拡径端部２１１の外周面には
複数条の環状溝が設けられ、その内周面に受口段部２１
２が設けられている。また、この受口段部２１２と前記
電熱コイル１の内径はほぼ同径となるように形成されて
いる。
ブテン等からなる合成樹脂管である。該合成樹脂管２の
一端部は拡径しており、該拡径端部２１１の外周面には
複数条の環状溝が設けられ、その内周面に受口段部２１
２が設けられている。また、この受口段部２１２と前記
電熱コイル１の内径はほぼ同径となるように形成されて
いる。
【００１１】次に、本発明で使用する内型３と外型４の
構造を説明をする。内型３はフランジ部３１と円柱型３
２とで構成され、該円柱型３２の先端には傾斜段部を介
して小径の案内部３２１が設けられている。そして、前
記円柱型３２の外径は合成樹脂管２の受口段部２１２の
内径とほぼ同径に形成され、案内部３２１の外径は合成
樹脂管２の内径とほぼ同径となるように形成されてい
る。
構造を説明をする。内型３はフランジ部３１と円柱型３
２とで構成され、該円柱型３２の先端には傾斜段部を介
して小径の案内部３２１が設けられている。そして、前
記円柱型３２の外径は合成樹脂管２の受口段部２１２の
内径とほぼ同径に形成され、案内部３２１の外径は合成
樹脂管２の内径とほぼ同径となるように形成されてい
る。
【００１２】一方、外型４は半割構造となっており、そ
の内周壁は合成樹脂管２の一端部に設けた拡径端部２１
１の外径よりも若干大径に形成されている。この外型４
の軸方向の一側壁には円柱型３２の外周面と当接する側
壁部４１が設けられ、他側壁には拡径端部２１１の外周
肩部と当接する側壁部４２が設けられている。また、外
型４の内周壁の２ケ所には凹部４１が設けられおり、該
凹部４１に支持ピン４２が突出している。この凹部４１
と支持ピン４２とによってプラグ２２を形成するための
空隙が形成され、支持ピン４２に設けた孔にコネクター
ピン２３を嵌挿できるようになっている。
の内周壁は合成樹脂管２の一端部に設けた拡径端部２１
１の外径よりも若干大径に形成されている。この外型４
の軸方向の一側壁には円柱型３２の外周面と当接する側
壁部４１が設けられ、他側壁には拡径端部２１１の外周
肩部と当接する側壁部４２が設けられている。また、外
型４の内周壁の２ケ所には凹部４１が設けられおり、該
凹部４１に支持ピン４２が突出している。この凹部４１
と支持ピン４２とによってプラグ２２を形成するための
空隙が形成され、支持ピン４２に設けた孔にコネクター
ピン２３を嵌挿できるようになっている。
【００１３】次に、この内型３と外型４を用いて合成樹
脂管２の一端部に受口を成形する工程を説明する。ま
ず、内型３の円柱型３２に電熱コイル１を外挿し、該電
熱コイル１の両端部に接続したコネクターピン２３を外
型４の内周壁に設けた支持ピン４２の孔に嵌挿する。ま
た、これと同時に合成樹脂管２の拡径端部２１１を内型
３に外挿し、受口段部２１２の奥部が円柱型３２の先端
傾斜面に当接するまで押し込む。
脂管２の一端部に受口を成形する工程を説明する。ま
ず、内型３の円柱型３２に電熱コイル１を外挿し、該電
熱コイル１の両端部に接続したコネクターピン２３を外
型４の内周壁に設けた支持ピン４２の孔に嵌挿する。ま
た、これと同時に合成樹脂管２の拡径端部２１１を内型
３に外挿し、受口段部２１２の奥部が円柱型３２の先端
傾斜面に当接するまで押し込む。
【００１４】次に、外型４を型閉し、該外型４と内型３
の円柱型３２とで形成された受口成形用キャビテイ内に
外型４の適所に設けたゲート（図示せず）から溶融樹脂
を射出する。キャビテイ内に溶融樹脂が充満すると、該
溶融樹脂は電熱コイル１を被覆している樹脂と一体的に
融着すると共に、拡径端部２１１の端面及びその外周面
と一体的に融着して受口が形成される。そこで、溶融樹
脂が冷却固化するのを待って外型４を型開きし、成形さ
れた受口内から内型３を引き出す。すると、図２に示し
た合成樹脂管Ａが得られる。
の円柱型３２とで形成された受口成形用キャビテイ内に
外型４の適所に設けたゲート（図示せず）から溶融樹脂
を射出する。キャビテイ内に溶融樹脂が充満すると、該
溶融樹脂は電熱コイル１を被覆している樹脂と一体的に
融着すると共に、拡径端部２１１の端面及びその外周面
と一体的に融着して受口が形成される。そこで、溶融樹
脂が冷却固化するのを待って外型４を型開きし、成形さ
れた受口内から内型３を引き出す。すると、図２に示し
た合成樹脂管Ａが得られる。
【００１５】この合成樹脂管Ａを用いて配管施工を行う
場合には、合成樹脂管２の一端部に電熱コイル１が埋設
された受口２１が設けられているため、該受口２１に他
方の合成樹脂管Ａの直管端部を嵌挿し、プラグ２２に内
蔵されているコネクターピン２３に電力線を接続して電
熱コイル１を発熱させるだけで、合成樹脂管Ａ、Ａ同志
を簡単に融着接合することができる。
場合には、合成樹脂管２の一端部に電熱コイル１が埋設
された受口２１が設けられているため、該受口２１に他
方の合成樹脂管Ａの直管端部を嵌挿し、プラグ２２に内
蔵されているコネクターピン２３に電力線を接続して電
熱コイル１を発熱させるだけで、合成樹脂管Ａ、Ａ同志
を簡単に融着接合することができる。
【００１６】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明は合成樹脂管
の一端部を内型と外型で包囲して形成した受口成形用キ
ャビテイ内に溶融樹脂を充填するだけで合成樹脂管の一
端部に受口を形成することができる。また、この射出成
形の際に、前記内型の外周面に装着しておいた電熱コイ
ルが受口内周面に埋設される。このため、本発明の製法
によると、電熱コイルが受口内周面に埋設された合成樹
脂管を簡単に製造することができる。また、この合成樹
脂管を用いて配管施工を行なう場合、一方の合成樹脂管
の受口に他方の合成樹脂管の直管端部を嵌挿して順次接
続し、それぞれの受口内周面に埋設されている電熱コイ
ルを発熱させるだけで合成樹脂管同志を簡単に融着接合
することができる。
の一端部を内型と外型で包囲して形成した受口成形用キ
ャビテイ内に溶融樹脂を充填するだけで合成樹脂管の一
端部に受口を形成することができる。また、この射出成
形の際に、前記内型の外周面に装着しておいた電熱コイ
ルが受口内周面に埋設される。このため、本発明の製法
によると、電熱コイルが受口内周面に埋設された合成樹
脂管を簡単に製造することができる。また、この合成樹
脂管を用いて配管施工を行なう場合、一方の合成樹脂管
の受口に他方の合成樹脂管の直管端部を嵌挿して順次接
続し、それぞれの受口内周面に埋設されている電熱コイ
ルを発熱させるだけで合成樹脂管同志を簡単に融着接合
することができる。
【図１】図１は本発明で使用する金型装置の一実施例を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図２】図２は本発明によって得られた合成樹脂管の縦
断面図である。
断面図である。
【図３】図３は従来の管継手を用いて合成樹脂管を接続
した状態を示す要部断面図である。
した状態を示す要部断面図である。
１ 電熱コイル ２ 合成樹脂管 ３ 円柱状の内型 ４ 外型
Claims (1)
- 【請求項１】 円柱状の内型（３）の外周面に電熱コイ
ル（１）を装着すると共に該内型（３）に合成樹脂管
（２）の一端部を外挿し、前記電熱コイル（１）と合成
樹脂管（２）の先端部の外周側を所定の間隔をもって外
型（４）で包囲し、次いで前記内型（３）と外型（４）
との間に形成された受口成形用キャビテイ内に溶融樹脂
を充填し、該溶融樹脂が前記電熱コイル（１）と合成樹
脂管（２）の先端部と一体的に融着して固化したのち内
型（３）と外型（４）を型開きすることを特徴とする電
熱コイルが埋設された受口を有する合成樹脂管の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13282392A JP3224855B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 電熱コイルが埋設された受口を有する合成樹脂管の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13282392A JP3224855B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 電熱コイルが埋設された受口を有する合成樹脂管の製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05318515A JPH05318515A (ja) | 1993-12-03 |
| JP3224855B2 true JP3224855B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=15090393
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13282392A Expired - Fee Related JP3224855B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 電熱コイルが埋設された受口を有する合成樹脂管の製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3224855B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003056782A (ja) | 2001-08-09 | 2003-02-26 | Nissan Motor Co Ltd | 樹脂製コネクタと樹脂製チューブの接続構造 |
-
1992
- 1992-05-25 JP JP13282392A patent/JP3224855B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05318515A (ja) | 1993-12-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |