JP3223686B2 - 磁気センサー装置 - Google Patents

磁気センサー装置

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JP3223686B2
JP3223686B2 JP00827494A JP827494A JP3223686B2 JP 3223686 B2 JP3223686 B2 JP 3223686B2 JP 00827494 A JP00827494 A JP 00827494A JP 827494 A JP827494 A JP 827494A JP 3223686 B2 JP3223686 B2 JP 3223686B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気の感受部分上に磁
性体であるフェライトを備えた磁気センサー装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気センサー装置は、小型で信頼
性が高く、ビデオテープレコーダーやオーディオ装置の
モーターのブラシのかわりや自動車の回転センサーなど
様々な用途に幅広く応用されている。
【0003】磁気センサー装置に用いる磁気の感受部分
であるホール素子は、GaAsやInSbを素材として
用いたもので、活性層を、GaAsとする場合はイオン
注入で形成し、InSbとする場合は真空蒸着で形成す
るという方法に大別されるやり方で製造される。GaA
sは、禁止帯幅が大きく、温度特性に優れ、温度特性が
重視される自動車等の分野で用いられるのに対し、In
Sbは、電子の移動度が大きく、磁気感度に優れ、消費
電力を重視する分野で用いられる。
【0004】InSbはさらに高感度を得るため、磁性
体であるフェライトの上に形成することで、フェライト
の磁気集束効果により、より高感度化を図っている。図
9は、InSbを用いた従来の磁気センサー装置および
その製造方法を示す。フェライト基板1上にIn及びS
bを個々の蒸着源からInSbの融点付近の周囲温度で
蒸着を行い、InSb層2を形成する。その後、InS
b層2に電極3を形成し、InSb層2上に絶縁して、
直方体のフェライト4をダイスボンド等で載置する。最
後に、プラスチックパッケージにモールドする(図示せ
ず)という製造方法により、磁気センサー装置を作製し
た。
【0005】このような磁気センサー装置の感度VH
は、定電圧動作下では、式(1)で与えられる。
【0006】 VH=A×B×V ・・・・・・・・・・(1) ここで、Aは磁気センサーのパターンおよび素材で決ま
る定数で、Bは有効磁束密度で、Vは磁気センサーの印
加電圧である。
【0007】従来の基本的な考え方は、フェライト4を
磁気センサーであるInSb層2の上に置くことで、フ
ェライト4自体が帯磁し、これによる磁束が付加され、
フェライト4のない場合に比べて、有効磁束密度が上が
り、磁気センサー装置の感度VHは向上するというもの
であった。そして、従来の磁気センサー装置では、この
フェライト4の形状は直方体であった(例えば、特公昭
51−7986号公報、特公昭51−7987号公報、
特公昭51−32556号公報、特公昭52−3793
号公報、特公昭52−26677号公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気センサー装置では、フェライト4がない場合に比べ
て、それがある場合は300%の感度向上に留まり、よ
り以上に磁気集束効果をあげることができないという問
題点があった。
【0009】また、従来の磁気センサー装置では、磁気
の感受部分にフェライト4を形成する精度が、ダイスボ
ンダーの精度で決まり、位置ずれが感度ばらつきを大き
くしていたという問題点があった。
【0010】本発明は、これらの問題点を解決し、より
高感度で、感度ばらつきを低減させる磁気センサー装置
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁気センサー装置は、磁気の感受部分上に
前記感受部分と絶縁して磁性体を備え、前記磁性体とし
ては、球状であることを特徴としたものである。また、
磁気の感受部分上に絶縁保護膜と、前記絶縁保護膜上に
一部欠損部を設けた絶縁層を備え、前記一部欠損部に磁
性体を載置したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明の磁気センサー装置によれば、磁気の感
受部分に対向する磁性体を球状にすることにより、上部
からの流れの磁束は下部で集束し、磁気の前記感受部分
で、有効磁束密度が高まるため、大きく感度を向上させ
ることができる。また、前記磁性体が球状であるため、
上からの流れの磁束とともに、横からの磁束に対しても
同じ作用が働くことから、さらに大きく感度を向上させ
ることができる。
【0013】本発明の磁気センサー装置によれば、磁気
の感受部分上の絶縁保護膜の上に、さらに絶縁層を形成
し、前記絶縁保護膜上に前記絶縁層の一部欠損部を設
け、前記一部欠損部に球状の磁性体を載置することは、
前記一部欠損部が磁性体を載置する際の位置決めの基準
の箇所になり、位置ばらつきがなくなり、かつ確実に載
置することができ、感度のばらつきを大幅に減少するこ
とができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である磁気センサ
ー装置の断面図であり、これを用いて、磁気センサー装
置およびその製造方法の主要部について説明する。磁気
センサーの材料としては、Siや化合物半導体が使える
が、ここでは、InSb薄膜を用いた磁気センサー装置
を例にとり説明する。
【0015】アズラップのSiスライス上に、あるいは
鏡面研磨されたウェーハーにウェットエッチまたはドラ
イエッチにより、0.01μmから1μm以下の凹凸を
形成したSi基板上に、Si、プラズマSi3N4、もし
くはSiO2を形成し、それをSi基板10とする。そ
して、その上に、InおよびSbを個々の蒸着源から蒸
着し、InSb層11を形成する。この際、蒸着温度は
常温からInSbの融点付近まで幅広い範囲の任意の温
度で可能である。
【0016】蒸着後、SiO2やプラズマSi3N4をI
nSb層11の表面に保護膜として形成し、この状態で
熱処理を行う。この熱処理は、最初にInSbの融点に
対し、−100℃以下の温度で行い、その後、温度を上
げ、最高温度として、InSbの融点に対し、−50℃
から0℃の温度領域で再度行うという2ステップ以上の
温度領域で実施する。
【0017】以上の製造方法により、室温での移動度と
して、20000cm2/v.sという高移動度の膜質をもつ
InSb層11を得ることができる。その後、レジスト
を用い、所望の活性層になるように、InSb層11の
パターンニングを行う。これにより、磁気の感受部分で
あるInSb層11が得られる。次に、InSb層11
に対し、電極12を形成し、次にInSb層11、電極
12上に絶縁保護膜13を形成する。
【0018】その後、絶縁膜であり、樹脂であるポリイ
ミド系有機絶縁膜14を膜厚0.5〜10μmで、絶縁
保護膜13上全面にコートする。コートの行い方として
は、700rpmで7秒行い、全面に粗くコートした後、
2200rpmで30秒再度コートを行う。次に、110
℃でプリベークを10分行う。次に、レジストを300
0rpmで塗布し、暗室工程を通し、パターンニングを行
い、磁気センサーの感受部分であるInSb層11上の
一部を図1に示すように、有機溶剤で選択的にポリイミ
ド系有機絶縁膜14を除去し、一部欠損部を設ける。次
に、磁性体としての半球状のフェライト15を、その底
面の球状部分がポリイミド系有機絶縁膜14を除去した
一部欠損部にはまり込むように、絶縁ペースト16を介
してダイスボンドする。
【0019】フェライト15を位置決め、配置するため
の段差を形成するのに樹脂を用いているが、特にこれに
限られるものではなく、各種絶縁層でよい。絶縁層とし
て、樹脂であるポリイミド系有機絶縁膜を用いたこと
は、磁気センサー装置を製造する一連の工程で樹脂が形
成でき、信頼性の高い磁気センサー装置を提供できるか
らである。
【0020】InSb層11の磁気感受部分上に半球状
のフェライト15を置くことによる磁気センサー装置の
感度VHの向上率を調べるために、球状のフェライトの
場合の感度VHの向上率を同サイズの直方体のフェライ
トの場合と比較した実験値を図2に示す。フェライトと
しては、直径400μmの球状のフェライトと、幅、長
さ、高さとも400μmの直方体のフェライトを用い
た。感度VHの向上率は式(2)に示すように定義す
る。
【0021】 感度VHの向上率(%)=〔VH(フェライト有)/VH(フェライト無)〕 ×100 ・・・・・・(2) 感度VHの向上率をその平均値とばらつきとして、図2
に示す。図2から明らかなように、従来の直方体のフェ
ライトを使った場合、フェライトのない場合より感度が
300%しか向上しないのに比べて、球状のフェライト
を用いる場合、感度が450%も向上する。これは、球
状のフェライトを用いた方がフェライトの磁気集束効果
が上がり、感度VHが飛躍的に向上することを示してい
る。また、ばらつきも小さい。
【0022】磁界の指向性について、球状のフェライト
の場合と直方体のフェライトの場合を比較した実験値を
図3(a)に示す。磁気センサー20に対して、外部磁
場Bの方位が垂直方向と垂直方向から傾けた場合の感度
VHを比較した。横軸に垂直方向からの傾けた角度θ
(図3b)をとり、縦軸に規格化された感度VHをとっ
た。規格化された感度VHは式(3)に示すように定義
する。
【0023】 規格化された感度VH(%)=〔VH(θ)/VH(θ=0)〕×100 ・・・・・・・・・(3) 図3から明らかなように、直方体のフェライトを使うよ
りも、球状のフェライト15を用いる方が、外部磁場B
の方位が垂直方向からずれて、角度θが大きくなって
も、角度θ=0の場合の感度VHに比べて、感度VHが減
少しにくいことを示している。これは、磁界の指向性が
直方体のフェライトを使うよりも、球状のフェライトを
用いる方が飛躍的に向上し、優れていることを表わして
いる。これは、球状のフェライトの下部が球状であるた
め、上からの流れの磁束とともに、横からの磁束に対し
ても同じ作用が働くことから、さらに大きく感度を向上
させることができる。
【0024】ここまでは、磁気感受部分上に設置するフ
ェライトの下部の形状を球、半球も含めて、球の一部で
ある場合の実施例について説明したが、磁性体であるフ
ェライトの上部と下部の大きさを変え、上部に比べて下
部の系が細い場合や大きさが小さい場合についても、感
度VHを調べた。
【0025】フェライトの形状を球状ではなく、直方体
の変形として、フェライトの下部面積に対する上部面積
の比により、感度VHがどのように変化するかについて
の実験値を図4(a)に示す。フェライトの下部面積を
c、上部面積をdとし(図4b)、横軸にフェライトの
下部面積に対する上部面積の比d/cをとり、縦軸に式
(2)に示す感度VHの向上率をとっている。d/c=
1、つまり下部面積と上部面積が等しい時は、感度VH
の向上率が350%であったのに対し、d/c=2、つ
まり下部面積が上部面積の半分の時は、感度VHの向上
率が600%になる。図4から明らかなように、フェラ
イトの下部面積に対する上部面積の比d/cが大きくな
るほど、感度VHの向上率が増加していることがわか
る。ここで、磁気センサー20はフェライト15をダイ
スボンドする前の状態を示している。
【0026】以上、図2、3、4からわかるように、磁
気センサー装置において、磁気感受部分上に置く磁性体
であるフェライトを上部より下部を小さくする形状にす
ることにより、磁気センサー部分での有効磁束密度を飛
躍的に向上させることができるため、大きく感度を向上
させることができる。また、前記磁性体として、少なく
ともその下部を球状にすることにより、上からの流れの
磁束とともに、横からの磁束に対しても同じ作用が働く
ことから、さらに大きく感度を向上させることができ
る。
【0027】磁気センサー装置において、ポリイミド系
有機絶縁膜14を磁気センサー20の上部にコートし、
磁気センサー20の感受部分の一部を除去し、一部欠損
部を設け、そこにフェライト15をダイスボンドする場
合(図5b)と、ポリイミド系有機絶縁膜を使わずにフ
ェライト15をダイスボンドする場合(図5c)につい
て、式(2)に示す感度VHの向上率のばらつきを調べ
た実験値を図5(a)に示す。その結果、ポリイミド系
有機絶縁膜を使わずにフェライト15をダイスボンドす
る場合に比べて、ポリイミド系有機絶縁膜14を磁気セ
ンサーの上部にコートし、磁気センサー20の感受部分
の一部を除去し、そこにフェライト15をダイスボンド
する場合の方が感度VHの向上率のばらつきの幅が約2
/5程度まで小さくなることがわかる。
【0028】また、感度ばらつきは、ポリイミド系有機
絶縁膜14の膜厚を0.5μm以上で低減できるが、特
に1〜3μmにした時に大幅に低減できる。これは、フ
ェライト15のダイスボンドを行う位置精度がポリイミ
ド系有機絶縁膜14の段差による回り込みで向上したた
めと考えられる。
【0029】図6は本発明の磁気センサー装置に用いる
磁性体であるフェライトの製造方法の一実施例を示す工
程断面図である。
【0030】磁性体としては、厚さ300μmで、50
×50mm2の大きさのMnZnもしくはNiZnを含
む板状のフェライト15を用いる(図6a)。厚さ、大
きさは特にこれを限定するものではない。フェライト1
5をシート21上に配置し、1回目は、先端が球状(例
えば、直径50μm)のダイヤモンドを主材とする研削
具22で、フェライト15を一定ピッチで格子状に表面
から浅く、溝状に削る(図6b)。これにより、削られ
た部分に傾斜を持たせる。この場合は、溝の底部は球状
となる。2回目は、1回目より先端の幅が狭い(例え
ば、幅25μm)のダイヤモンドを主材とする研削具2
3で、1回目と同じ位置を、フェライト15を貫通し
て、シート21にかかるまで削り、フェライト15をカ
ットする(図6c)。これを粘着性を有するシートで上
から覆い、反転させることで、上部および下部が四角形
で、下部面積が上部面積より小さく、上部から下部に向
かって先細りするフェライト15を精度良く、容易にか
つ大量に得ることができる(図示せず)。
【0031】四角形ではなく、球状を形状の一部として
含むフェライトに関しては、フェライトを板状や円柱状
に加工する製造工程の前のフェライトは球形に近い様々
な大きさの粒状であるため、容易に手に入れることがで
きる。大きさを選別して、同じサイズのフェライトを得
ることも容易である。
【0032】フェライト15において、MnZnもしく
はNiZnを含む場合と含まない場合について、式
(2)に示す感度VHの向上率を比較した実験値を図7
に示す。MnZnもしくはNiZnを含まないフェライ
トを用いた場合は、感度VHの向上率が250%であっ
たのに対し、MnZnもしくはNiZnを含むフェライ
トを使用する場合は、感度VHの向上率が450%と高
くなることがわかる。これは、MnZnあるいはNiZ
nを含むことにより、フェライトの帯磁率が上がり、磁
気集束効果が高まるためと考えられる。
【0033】図8は、本発明の磁気センサー装置の全体
の製造方法の一実施例を示す工程断面図である。最初
に、コム30にペースト31を介し、フェライト板32
をダイスボンドする(図8a)。次に、フェライト板3
2を位置基準にし、フェライト板32上にペースト33
を介し、磁気センサー34をダイスボンドする(図8
b)。ここで、磁気センサー34はSi基板上にInS
b層、電極、ポリイミド系有機絶縁膜を形成したもので
ある。次に、磁気センサー34の電極とコム30のリー
ドをワイヤー35でワイヤーボンドする(図8c)。次
に、磁気センサー34のポリイミド系有機絶縁膜の除去
部に、絶縁ペーストを介し、球状のフェライト36を、
フェライト板32を位置基準にし、ダイスボンドする
(図8d)。
【0034】フェライト板32を位置基準にしてダイス
ボンドする場合、位置基準にしない場合に比べ、フェラ
イト36の位置ばらつきは低減し、これにより、感度V
Hのばらつきも低減する。これは図5で説明した通りで
ある。
【0035】また、磁気センサー34がシリコン上に形
成されたものであることから一連の工程を同じ種類のダ
イスボンド装置を用いることができ、装置を変えること
なくできるため、位置ばらつきも小さい。
【0036】
【発明の効果】本発明の磁気センサー装置は磁気の感受
部分の上に配置した磁性体を球状にすることにより、前
記感受部分での有効磁束密度が飛躍的に向上し、高い感
度を得ることができる。さらに、磁性体が球状であるた
め、横方向からの磁束に対しても感度が高くなることか
ら、前記感受部分の感度はさらに高くなる。これはま
た、指向性が非常に良くなることを示している。
【0037】また、本発明の磁気センサー装置は、磁気
の感受部分上の絶縁保護膜の上に、さらに絶縁層を形成
し、前記絶縁保護膜上に前記絶縁層の一部欠損部を設
け、前記一部欠損部に球状の磁性体を載置することは、
前記一部欠損部が磁性体を載置することにより、前記一
部欠損部が位置決め箇所となり、磁性体を所望の位置に
精度良く形成することができ、感度ばらつきを小さくす
ることができる。
【0038】絶縁層が樹脂であるポリイミド系有機絶縁
膜を用いることにより、磁気センサー装置を形成する一
連の工程で樹脂を形成でき、高い信頼性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である磁気センサー装置の断
面図
【図2】本発明の磁性体の形状と感度の相関図
【図3】本発明の磁性体の形状と感度の指向性の相関図
【図4】本発明の磁性体の下部面積に対する上部面積の
比と感度の相関図
【図5】本発明の磁性体の位置ばらつきと感度ばらつき
の相関図
【図6】本発明の磁性体の製造方法の一実施例を示す工
程断面図
【図7】本発明の磁性体材料と感度の相関図
【図8】本発明の磁気センサー装置の製造方法の一実施
例を示す工程断面図
【図9】従来の磁気センサー装置の断面図
【符号の説明】
1 フェライト基板 2 InSb層 3 電極 4 フェライト 10 Si基板 11 InSb層 12 電極 13 絶縁保護膜 14 ポリイミド系有機絶縁膜 15 フェライト 16 絶縁ペースト 20 磁気センサー 21 シート 22、23 研削具 30 コム 31 ペースト 32 フェライト板 33 ペースト 34 磁気センサー 35 ワイヤー 36 フェライト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G11B 5/37 H01L 21/58 5/39 43/02 Z H01L 21/58 43/04 43/02 43/08 Z 43/04 G01R 33/06 H 43/08 R (72)発明者 多良 勝司 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工 業株式会社内 (72)発明者 反保 敏治 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工 業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−301577(JP,A) 特開 昭63−177579(JP,A) 特開 昭49−135587(JP,A) 特開 昭49−40080(JP,A) 特開 平5−95139(JP,A) 特開 昭51−76594(JP,A) 実開 昭50−68661(JP,U) 実開 昭50−38260(JP,U) 実開 昭58−111938(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 43/06 G01R 33/02 G01R 33/07 G01R 33/09 G11B 5/33 G11B 5/37 G11B 5/39 H01L 21/58 H01L 43/02 H01L 43/04 H01L 43/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気の感受部分上に前記感受部分と絶縁
    して磁性体を備え、前記磁性体が球状であることを特徴
    とする磁気センサー装置。
  2. 【請求項2】 磁気の感受部分上に絶縁保護膜と、前記
    絶縁保護膜上に一部欠損部を設けた絶縁層を備え、前記
    一部欠損部に磁性体を載置したことを特徴とする請求項
    記載の磁気センサー装置。
  3. 【請求項3】 絶縁層が樹脂であることを特徴とする請
    求項記載の磁気センサー装置。
  4. 【請求項4】 絶縁層がポリイミド系の有機絶縁膜で、
    その厚さが0.5μm以上であることを特徴とする請求
    記載の磁気センサー装置。
JP00827494A 1994-01-28 1994-01-28 磁気センサー装置 Expired - Fee Related JP3223686B2 (ja)

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