JP3223085B2 - ガーニッシュの固定構造 - Google Patents

ガーニッシュの固定構造

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JP3223085B2
JP3223085B2 JP29746595A JP29746595A JP3223085B2 JP 3223085 B2 JP3223085 B2 JP 3223085B2 JP 29746595 A JP29746595 A JP 29746595A JP 29746595 A JP29746595 A JP 29746595A JP 3223085 B2 JP3223085 B2 JP 3223085B2
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fixing
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昭彦 栗林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体外面に対する
ガーニッシュの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、車体のサイドパネルとルーフパ
ネルとの接合部を隠すために、長尺のガーニッシュを車
体の前後方向に延設することがある。特にバン型の車体
は、ルーフの前後方向寸法が長大なので、製造コストや
生産性の観点から、ガーニッシュも前後で分割形成した
方が有利となる場合が多い。
【0003】このように分割されたガーニッシュは、ク
リップ、ボルト/ナット、タッピングスクリュー、或い
はブラインドリベットなどの種々のファスナ手段を適宜
に用いて部分毎に車体に取り付けられることが一般的で
ある。また、車体のアウタスキンの裏側からの取付が不
可能な場合は、表側からビス止めした上で、そのビスの
挿通孔を化粧蓋などで隠す手法が一般に採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述の如き
分割式ガーニッシュは、車体に対する固定部が多くなる
ためにファスナ部材や、それの取付作業工数が増大する
上、連結部にずれを生じさせないようにしなければなら
ないので、作業が面倒になりがちであった。
【0005】本発明は、このような従来技術に課せられ
た問題点、即ち取付作業が繁雑な点を解消し、製造工数
を削減し得るように構成された複数部分からなるガーニ
ッシュの固定構造を提供することを目的に案出されたも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明に於いては、複数の部分からなるガーニ
ッシュの固定部の構造を、ガーニッシュの一方の部分に
ファスナ手段(スタッドボルト5/ナット6)をもって
車体に直接固定するための固定部(7)を設けると共
に、ファスナ手段(ビス11)をもって他方の部分が取
り付けられる取付部(取付座7a)固定部に設け、こ
れら固定部および取付部を覆うための被覆部分(前端部
F)を他方のガーニッシュに設け、前記した固定部およ
び取付部のファスナ手段に工具を到達させるためのアク
セス孔(開口10)被覆部分に設け、かつこのアクセ
ス孔をリッド(12)で閉塞するものとした。
【0007】また、ガーニッシュの複数の部分のうちの
車両の前側に配設される部分(前部4f)を金属材のダ
イキャストにて形成し、後側に配設される部分(後部4
r)を合成樹脂材にて形成するものとした。
【0008】これに加えて、この固定部には、別の補助
器具、例えばルーフサイドガーニッシュであれば、ルー
フキャリアの取付座(取付ベース13)も一緒に形成す
るものとした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明に基づき構成された1ボッ
クス車両のルーフを示している。このルーフRは、ドア
枠の上縁を構成するルーフサイドレール1とルーフパネ
ル2とを接合してなると共に、客席の上方部分の全面を
ガラスルーフ3で覆っている。
【0011】図2に併せて示すように、ルーフサイドレ
ール1とルーフパネル2との接合部、およびガラスルー
フ3の側端縁部を覆うようにして、ルーフRの全長に渡
って前後方向にガーニッシュ4が延設されている。この
ガーニッシュ4は、前後方向の中間部から2つの部分に
分断されており、前部4fは亜鉛合金ダイキャストで形
成され、後部4rはABS樹脂材の射出成形により形成
されている。
【0012】前部ガーニッシュ4fは、その両端および
中間部を、図3及び図5に示すように、ルーフパネル2
に上向きに立設されたファスナ手段としてのスタッドボ
ルト5に対し、上方からナット6を螺着することによっ
てルーフパネル2に固定されている。ここでガーニッシ
ュ4の表面には、ナット6を挿通してスタッドボルト5
に螺着するための孔が開設されているが、この孔は、合
成樹脂製の化粧プラグで塞がれる。
【0013】前部ガーニッシュ4fの後端側の固定部7
は、ガーニッシュ4の一般面から一段低くされており、
その上方に後部ガーニッシュ4rの前端部が覆い被さ
るようにしてある。特に前部ガーニッシュ4fと後部ガ
ーニッシュ4rとの互いの接続端は、段付きで突き合わ
せにて円滑に接続できるようになっている。
【0014】後部ガーニッシュ4rの下面には、金属製
の補強板8が、ファスナ手段としてのタッピングスクリ
ュー9aやビス9bなどを用いて固定されている。そし
て後部ガーニッシュ4rに於ける前部ガーニッシュ4f
の後端側の固定部7に対応する部分には、開口10が設
けられており、この開口10を介し、前部ガーニッシュ
4fの固定部7に形成された取付座7aに後部ガーニッ
シュ4rの下面に予め固定された補強板8をビス11を
もってねじ止めし、この後、この開口10を化粧用リッ
ド12で塞ぐことができるようになっている。
【0015】なお、リッド12を取り外した状態で開口
10から露出する位置には、補助器具としてのルーフキ
ャリア(図示せず)の取付ベース13が前部ガーニッシ
ュ4fの固定部7に一体形成されている。そしてこのル
ーフキャリア取付ベース13のねじ孔14へのアクセス
孔15が補強板8に開設されている。ここでルーフキャ
リアの脚部の外周輪郭は、開口10の内周輪郭に合わせ
た形状とされており、ルーフキャリアを取り付けた状態
で開口10が塞がるようにしてある。
【0016】後部ガーニッシュ4rの後端部のルーフパ
ネル2との取付部も、これと全く同一形式が適用されて
おり、つまりルーフキャリアの取付ベース13に相当す
る部分のみがルーフパネル2にスタッドボルトで固定さ
れ、この取付ベースに後部ガーニッシュ4rの後端が、
後部ガーニッシュ4rの後部下面に固定された補強板を
ビス止めすることで固定されている。そしてリッド或い
はルーフキャリアの脚部で開口が塞がれることも上記と
全く同様である。
【0017】
【発明の効果】このように本発明の請求項1によれば、
ガーニッシュの他方の部分の取付部をガーニッシュの一
方の部分に一体形成することにより、部品点数が削減さ
れ、しかもファスナ手段へ工具を到達させるためのアク
セス孔を塞ぐための化粧用リッドやプラグの数も低減で
きるので、作業工数を低減できる。また、連結部を一方
のガーニッシュに一体化することにより、双方のガーニ
ッシュの連結部の接続精度を高めることができる。そし
て請求項2によれば、金属製部分を車体の前側に配設
し、熱膨張率が金属材に比して大きい合成樹脂製部分を
車体の後側に配設することにより、熱膨張による伸長方
向が車体の後側となり、ガーニッシュの熱膨張によるず
れも目立たなくすることができるので、外観の向上も企
図し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された車両のルーフ部分の斜視
図。
【図2】図1に於けるII−II線に沿う部分的断面図。
【図3】前後ガーニッシュの接続部の上面図。
【図4】図3に於けるIV−IV線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 ルーフサイドパネル 2 ルーフパネル 3 ガラスルーフ 4 ガーニッシュ 5 スタッドボルト 6 ナット 7 固定部 8 接続板 9 タッピングスクリュー 10 開口 11 ビス 12 化粧用リッド 13 ルーフキャリア取付ベース 14 ねじ孔 15 アクセス孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部分からなるガーニッシュを車体
    外面に対して固定するためのガーニッシュの固定構造で
    あって、 ファスナ手段をもって前記ガーニッシュの一方の部分を
    車体に直接固定するために当該ガーニッシュの一方の部
    分に設けられた固定部と、 前記ガーニッシュの他方の部分をファスナ手段をもって
    前記 固定部に取り付けるために当該固定部に設けられた
    取付座と、 前記固定部および取付座を覆うために前記ガーニッシュ
    の他方の部分に設けられた被覆部分と、 前記 固定部および取付座のファスナ手段に工具を到達さ
    せるために前記被覆部分に設けられたアクセス孔と、 前記アクセス孔を閉塞するための リッドとを備えること
    を特徴とするガーニッシュの固定構造。
  2. 【請求項2】 前記ガーニッシュの複数の部分のうちの
    車両の前側に配設れる部分を金属材のダイキャストに
    て形成し、後側に配設される部分を合成樹脂材にて形成
    したことを特徴とする請求項1に記載のガーニッシュの
    固定構造。
  3. 【請求項3】 前記固定部に、補助器具の取付座をも形
    成したことを特徴とする請求項1若しくは2に記載のガ
    ーニッシュの固定構造。
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