JP3219803B2 - オキサゾリン化合物の製造方法 - Google Patents
オキサゾリン化合物の製造方法Info
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- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルカノールアミンとカ
ルボン酸とを接触気相脱水環化反応してオキサゾリン化
合物を製造する方法に関する。
ルボン酸とを接触気相脱水環化反応してオキサゾリン化
合物を製造する方法に関する。
【0002】オキサゾリン化合物は反応性の高い複素五
員環を有する環式イミノエーテルであり、各種中間原
料、ポリマーあるいは架橋剤の原料として非常に利用価
値の高い化合物である。
員環を有する環式イミノエーテルであり、各種中間原
料、ポリマーあるいは架橋剤の原料として非常に利用価
値の高い化合物である。
【0003】
【従来の技術】オキサゾリン化合物を製造する方法とし
てはアミドアルコールを触媒の存在下、加熱し脱水環化
する方法が知られており触媒として種々の提案がされて
いる。米国特許 3,681,333号ではマンガン、コ
バルト、モリブデンまたはタングステンの酸化物、硫化
物、無機酸塩またはヘテロポリ化合物を、ヨーロッパ特
許 164,219号 では錫のアルカノエートを、特開
昭56−128772号公報では鉄塩を、そして米国特
許4,354,029号では亜鉛の有機酸塩をそれぞれ触
媒として用いている。また、ドイツ特許 3,224,8
80号では酢酸亜鉛を触媒としてアルカノールアミンと
ニトリルを反応させる方法が提案されている。
てはアミドアルコールを触媒の存在下、加熱し脱水環化
する方法が知られており触媒として種々の提案がされて
いる。米国特許 3,681,333号ではマンガン、コ
バルト、モリブデンまたはタングステンの酸化物、硫化
物、無機酸塩またはヘテロポリ化合物を、ヨーロッパ特
許 164,219号 では錫のアルカノエートを、特開
昭56−128772号公報では鉄塩を、そして米国特
許4,354,029号では亜鉛の有機酸塩をそれぞれ触
媒として用いている。また、ドイツ特許 3,224,8
80号では酢酸亜鉛を触媒としてアルカノールアミンと
ニトリルを反応させる方法が提案されている。
【0004】しかしながら、これらの方法はいずれも液
相反応であり触媒の分離が面倒なことや、触媒を回収、
再使用すると触媒活性が低下し収率が低くなるなどの問
題がある。
相反応であり触媒の分離が面倒なことや、触媒を回収、
再使用すると触媒活性が低下し収率が低くなるなどの問
題がある。
【0005】一方、特開昭52−19661号公報では
アミドアルコールをチタン系触媒の存在下で気相反応さ
せてオキサゾリン化合物を得る方法も提案されている。
アミドアルコールをチタン系触媒の存在下で気相反応さ
せてオキサゾリン化合物を得る方法も提案されている。
【0006】この方法は上記のような触媒の分離の場合
の問題は無いが、例えば2−メチル−2−オキサゾリン
では収率が80%弱と低く工業的な生産という観点から
はまだ十分満足できる製造法ではない。
の問題は無いが、例えば2−メチル−2−オキサゾリン
では収率が80%弱と低く工業的な生産という観点から
はまだ十分満足できる製造法ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
した問題点を解決し、アルカノールアミンとカルボン酸
から高選択的でかつ効率良くオキサゾリン化合物を製造
する新規な方法を提供することにある。
した問題点を解決し、アルカノールアミンとカルボン酸
から高選択的でかつ効率良くオキサゾリン化合物を製造
する新規な方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、新規なオ
キサゾリン化合物の製造方法について鋭意検討した結
果、アルカノールアミンとカルボン酸とを触媒の存在
下、気相で脱水環化反応させることにより、高選択的に
オキサゾリン化合物を製造し得ることを見い出し本発明
に至った。即ち本発明は、一般式(I)
キサゾリン化合物の製造方法について鋭意検討した結
果、アルカノールアミンとカルボン酸とを触媒の存在
下、気相で脱水環化反応させることにより、高選択的に
オキサゾリン化合物を製造し得ることを見い出し本発明
に至った。即ち本発明は、一般式(I)
【0009】
【化4】
【0010】で表されるアルカノールアミンと一般式
(II)
(II)
【0011】
【化5】
【0012】で表されるカルボン酸とを酸塩基強度関数
(Ho)が+4.0〜+7.0の範囲の酸点と+7.0
〜+9.3の範囲の塩基点とを有する触媒の存在下で接
触気相脱水環化反応させることを特徴とする、一般式
(III)
(Ho)が+4.0〜+7.0の範囲の酸点と+7.0
〜+9.3の範囲の塩基点とを有する触媒の存在下で接
触気相脱水環化反応させることを特徴とする、一般式
(III)
【0013】
【化6】 (式中のR1,R2,R3,R4,R5は式(I),
(II)と同じ)で表されるオキサゾリン化合物の製造
方法ならびに上記の触媒を対象とする。
(II)と同じ)で表されるオキサゾリン化合物の製造
方法ならびに上記の触媒を対象とする。
【0014】本発明によれば高選択的にオキサゾリン化
合物を製造することができる。しかも、容易に入手する
ことのできる原料から一段でオキサゾリン類が製造でき
て経済的にも非常に有利な方法である。以下、本発明を
詳しく説明する。
合物を製造することができる。しかも、容易に入手する
ことのできる原料から一段でオキサゾリン類が製造でき
て経済的にも非常に有利な方法である。以下、本発明を
詳しく説明する。
【0015】本発明において原料として用いられる前記
一般式(I)で表されるアルカノールアミンは具体的に
例示すると、モノエタノールアミン、モノイソプロパノ
ールアミンなどが挙げられる。また一般式(II)で表
されるカルボン酸としては酢酸、プロピオン酸、メタク
リル酸などが挙げられる。本発明の方法によって、これ
らのアルカノールアミンとカルボン酸から対応する前記
一般式(III)で表されるオキサゾリン化合物が得ら
れる。本発明における触媒は、酸塩基強度関数(Ho)
が+4.0〜+7.0、好ましくは+4.8〜+7.0
の範囲の酸点と+7.0〜+9.3の範囲の塩基点とを
有する触媒である。中でもリン系触媒やケイ素系触媒が
好適に使用される。リン系触媒としては一般式 XaPb
McOd (ここで、Xは周期律表のIIIA族元素、I
VA族元素、VA族元素、I族ないしVIII族の遷移
金属元素、ランタニド元素およびアクチニド元素の中か
ら選ばれる少なくとも1種の元素、Pはリン、Mはアル
カリ金属元素およびアルカリ土類金属元素の中から選ば
れる少なくとも1種の元素、Oは酸素を表す。また、添
字a,b,cおよびdは各元素の原子数の比を表し、a
=1のとき、b=0.01〜6(好ましくは0.1〜
3)、c=0.01〜3(好ましくは0.05〜2)で
あり、dはa、b、cの値および各構成元素の結合状態
によって定まる数値である)で表される組成物が推奨さ
れる。ケイ素系の触媒としては一般式 SiaMbYcOd
(ここで、Siはケイ素、Mはアルカリ金属元素および
アルカリ土類金属元素の中から選ばれる少なくとも1種
の元素、Yはホウ素、アルミニウム、チタン、ジルコニ
ウム、スズ、亜鉛およびセリウムの中から選ばれる少な
くとも1種の元素、Oは酸素を表す。また、添字a,
b,cおよびdは各元素の原子数の比を表しa=1のと
きb=0.005〜1(好ましくは0.01〜6)、c
=0.005〜1(好ましくは0.005〜0.2)で
あり、dはa、b、cの値および構成元素の結合状態に
よって定まる数値である)で表される組成物が推奨され
る。本発明の実施にあたり、反応器は固定床型,流動床
型のいずれも使用できるが固定床型が好ましい。反応圧
は常圧,加圧または減圧のいずれでも行うことができ
る。原料アルカノールアミンとカルボン酸は必要に応じ
て窒素、アルゴン等の不活性ガスで希釈する事も可能で
ある。アルカノールアミンとカルボン酸のモル比は1:
2〜2:1の範囲内、後の精製工程を考慮すると1:1
にする事がより好ましい。常圧下、不活性ガスで希釈し
て反応させる場合の好ましい反応条件は、一般的には、
アルカノールアミンとカルボン酸の濃度は1〜30容量
%、反応温度は300〜500℃、より好ましくは35
0〜450℃の範囲内、原料ガスの空間速度は100〜
20000hr-1(STP) 、より好ましくは500〜500
0hr-1(STP) の範囲内である。アルカノールアミンとカ
ルボン酸の濃度は高すぎると収率の低下を招き、低すぎ
ると生産性が悪くなる。反応温度が高すぎると触媒上に
炭素状析出物が急速に蓄積して触媒の寿命が短くなるう
え、副反応が多くなって収率が低下し、装置、用役の面
でも不利である。一方、反応温度が低すぎても活性が不
十分となって収率の低下を招く。空間速度は小さすぎる
と反応器が大きくなるうえに生産性が低く、また大きす
ぎるとガスの流量が大きすぎて触媒層の圧力損失が大き
くなり、反応が円滑に進行せずに転化率が低下して収率
低下につながる。触媒の層長は空間速度が大きい場合は
圧力損失が大きくなって入口圧が高くなってしまうの
で、余り長くしない方が好ましい。しかし、不活性ガス
などを用いると生成したオキサゾリン化合物が不活性ガ
スに同伴して捕集できずに失われる可能性がある。ま
た、大量の不活性ガスを消費するためその費用も大きな
ものになり、不活性ガスを回収して循環使用すると工程
が複雑になり設備費も高くなる。その点、実質的に不活
性ガスなどを用いずにアルカノールアミンとカルボン酸
の濃度は100%で反応させる方法が好ましい。この場
合の好ましい反応条件は、一般的には、反応圧力が5〜
250mmHg(絶対圧)、反応温度が300〜450℃、
空間速度が50〜500hr-1(STP) の範囲内である。反
応圧力が低すぎると反応生成物を充分に捕集するのが困
難になり、また減圧装置の負荷が大きくなって設備的に
も不利である。反応温度や空間速度については前述した
と同様である。
一般式(I)で表されるアルカノールアミンは具体的に
例示すると、モノエタノールアミン、モノイソプロパノ
ールアミンなどが挙げられる。また一般式(II)で表
されるカルボン酸としては酢酸、プロピオン酸、メタク
リル酸などが挙げられる。本発明の方法によって、これ
らのアルカノールアミンとカルボン酸から対応する前記
一般式(III)で表されるオキサゾリン化合物が得ら
れる。本発明における触媒は、酸塩基強度関数(Ho)
が+4.0〜+7.0、好ましくは+4.8〜+7.0
の範囲の酸点と+7.0〜+9.3の範囲の塩基点とを
有する触媒である。中でもリン系触媒やケイ素系触媒が
好適に使用される。リン系触媒としては一般式 XaPb
McOd (ここで、Xは周期律表のIIIA族元素、I
VA族元素、VA族元素、I族ないしVIII族の遷移
金属元素、ランタニド元素およびアクチニド元素の中か
ら選ばれる少なくとも1種の元素、Pはリン、Mはアル
カリ金属元素およびアルカリ土類金属元素の中から選ば
れる少なくとも1種の元素、Oは酸素を表す。また、添
字a,b,cおよびdは各元素の原子数の比を表し、a
=1のとき、b=0.01〜6(好ましくは0.1〜
3)、c=0.01〜3(好ましくは0.05〜2)で
あり、dはa、b、cの値および各構成元素の結合状態
によって定まる数値である)で表される組成物が推奨さ
れる。ケイ素系の触媒としては一般式 SiaMbYcOd
(ここで、Siはケイ素、Mはアルカリ金属元素および
アルカリ土類金属元素の中から選ばれる少なくとも1種
の元素、Yはホウ素、アルミニウム、チタン、ジルコニ
ウム、スズ、亜鉛およびセリウムの中から選ばれる少な
くとも1種の元素、Oは酸素を表す。また、添字a,
b,cおよびdは各元素の原子数の比を表しa=1のと
きb=0.005〜1(好ましくは0.01〜6)、c
=0.005〜1(好ましくは0.005〜0.2)で
あり、dはa、b、cの値および構成元素の結合状態に
よって定まる数値である)で表される組成物が推奨され
る。本発明の実施にあたり、反応器は固定床型,流動床
型のいずれも使用できるが固定床型が好ましい。反応圧
は常圧,加圧または減圧のいずれでも行うことができ
る。原料アルカノールアミンとカルボン酸は必要に応じ
て窒素、アルゴン等の不活性ガスで希釈する事も可能で
ある。アルカノールアミンとカルボン酸のモル比は1:
2〜2:1の範囲内、後の精製工程を考慮すると1:1
にする事がより好ましい。常圧下、不活性ガスで希釈し
て反応させる場合の好ましい反応条件は、一般的には、
アルカノールアミンとカルボン酸の濃度は1〜30容量
%、反応温度は300〜500℃、より好ましくは35
0〜450℃の範囲内、原料ガスの空間速度は100〜
20000hr-1(STP) 、より好ましくは500〜500
0hr-1(STP) の範囲内である。アルカノールアミンとカ
ルボン酸の濃度は高すぎると収率の低下を招き、低すぎ
ると生産性が悪くなる。反応温度が高すぎると触媒上に
炭素状析出物が急速に蓄積して触媒の寿命が短くなるう
え、副反応が多くなって収率が低下し、装置、用役の面
でも不利である。一方、反応温度が低すぎても活性が不
十分となって収率の低下を招く。空間速度は小さすぎる
と反応器が大きくなるうえに生産性が低く、また大きす
ぎるとガスの流量が大きすぎて触媒層の圧力損失が大き
くなり、反応が円滑に進行せずに転化率が低下して収率
低下につながる。触媒の層長は空間速度が大きい場合は
圧力損失が大きくなって入口圧が高くなってしまうの
で、余り長くしない方が好ましい。しかし、不活性ガス
などを用いると生成したオキサゾリン化合物が不活性ガ
スに同伴して捕集できずに失われる可能性がある。ま
た、大量の不活性ガスを消費するためその費用も大きな
ものになり、不活性ガスを回収して循環使用すると工程
が複雑になり設備費も高くなる。その点、実質的に不活
性ガスなどを用いずにアルカノールアミンとカルボン酸
の濃度は100%で反応させる方法が好ましい。この場
合の好ましい反応条件は、一般的には、反応圧力が5〜
250mmHg(絶対圧)、反応温度が300〜450℃、
空間速度が50〜500hr-1(STP) の範囲内である。反
応圧力が低すぎると反応生成物を充分に捕集するのが困
難になり、また減圧装置の負荷が大きくなって設備的に
も不利である。反応温度や空間速度については前述した
と同様である。
【0016】
【発明の効果】本発明の触媒を用いることにより、アル
カノールアミンとカルボン酸から高選択的にオキサゾリ
ン化合物を製造することができる。本発明は、新規な触
媒により利用価値の高いオキサゾリン化合物を容易に入
手可能な原料から非常に効率良く製造することができ、
工業化する上で非常に優れた製造法である。
カノールアミンとカルボン酸から高選択的にオキサゾリ
ン化合物を製造することができる。本発明は、新規な触
媒により利用価値の高いオキサゾリン化合物を容易に入
手可能な原料から非常に効率良く製造することができ、
工業化する上で非常に優れた製造法である。
【0017】
【実施例】以下実施例によって本発明を詳しく説明す
る。なおアルカノールアミンの転化率、オキサゾリン化
合物の選択率、収率は次の定義によった。
る。なおアルカノールアミンの転化率、オキサゾリン化
合物の選択率、収率は次の定義によった。
【0018】アルカノールアミン転化率=反応に消費さ
れたアルカノールアミン(モル)/反応器に供給したア
ルカノールアミン(モル) × 100(%) オキサゾリン化合物選択率=生成したオキサゾリン化合
物(モル)/ 反応に消費されたアルカノールアミン
(モル) × 100(%) オキサゾリン化合物収率=生成したオキサゾリン化合物
(モル)/ 反応器に供給したアルカノールアミン(モ
ル) × 100(%) また、酸塩基強度はハメット指示薬によって容易に測定
できる。具体的な手順としては、触媒を100メッシュ
に破砕し、300℃にて24時間乾燥した後、その約
0.1gを無水ベンゼン約1ml中に投入した試料を9本
調製する。そして、試料それぞれにハメット指示薬とし
て、ジシンナマルアセトン(Ho=−3.0)、p−ジ
メチルアミノアゾベンゼン(Ho=+3.3)、フェニ
ルアゾナフチルアミン(Ho=+4.0)、メチルレッ
ド(Ho=+4.8)、ニュートラルレッド(Ho=+
6.8)、ブロモチモールブルー(Ho=+7.2)、
m−ニトロフェノール(Ho=+8.3)、フェノール
フタレイン(Ho=+9.3)および2,4,6−トリ
ニトロアニリン(Ho=+12.2)のベンゼン溶液そ
れぞれを2〜3滴加えて攪拌した後、24時間室温に静
置し、発色の有無によりHoを測定する。
れたアルカノールアミン(モル)/反応器に供給したア
ルカノールアミン(モル) × 100(%) オキサゾリン化合物選択率=生成したオキサゾリン化合
物(モル)/ 反応に消費されたアルカノールアミン
(モル) × 100(%) オキサゾリン化合物収率=生成したオキサゾリン化合物
(モル)/ 反応器に供給したアルカノールアミン(モ
ル) × 100(%) また、酸塩基強度はハメット指示薬によって容易に測定
できる。具体的な手順としては、触媒を100メッシュ
に破砕し、300℃にて24時間乾燥した後、その約
0.1gを無水ベンゼン約1ml中に投入した試料を9本
調製する。そして、試料それぞれにハメット指示薬とし
て、ジシンナマルアセトン(Ho=−3.0)、p−ジ
メチルアミノアゾベンゼン(Ho=+3.3)、フェニ
ルアゾナフチルアミン(Ho=+4.0)、メチルレッ
ド(Ho=+4.8)、ニュートラルレッド(Ho=+
6.8)、ブロモチモールブルー(Ho=+7.2)、
m−ニトロフェノール(Ho=+8.3)、フェノール
フタレイン(Ho=+9.3)および2,4,6−トリ
ニトロアニリン(Ho=+12.2)のベンゼン溶液そ
れぞれを2〜3滴加えて攪拌した後、24時間室温に静
置し、発色の有無によりHoを測定する。
【0019】<触媒調製> (1) Al0.9Cd0.1P0.9 なる組成の触媒の調製 硝酸アルミニウム9水塩168.8gおよび硝酸カドミ
ウム11.8gを水500mlに溶解し、85重量%リン
酸51.9gを攪拌しながら加えて加熱濃縮後120℃
で12時間乾燥した。得られた固形物を5〜9メッシュ
に破砕し、1000℃で焼成して、酸素を除く原子比で
Al0.9Cd0.1P0.9 なる組成の触媒を得た。H0を
測定した結果を表1に示す。
ウム11.8gを水500mlに溶解し、85重量%リン
酸51.9gを攪拌しながら加えて加熱濃縮後120℃
で12時間乾燥した。得られた固形物を5〜9メッシュ
に破砕し、1000℃で焼成して、酸素を除く原子比で
Al0.9Cd0.1P0.9 なる組成の触媒を得た。H0を
測定した結果を表1に示す。
【0020】(2) Si1Cs0.1Ca0.05B0.1 なる組
成の触媒の調製 炭酸セシウム16.3gおよび水酸化カルシウム3.7
gを水500mlに加熱溶解させた後、ホウ酸6.2gシ
リカゲル60gを加えて攪拌しながら加熱濃縮後、12
0℃で15時間乾燥した。得られた固形物を5〜9メッ
シュに破砕し、700℃で焼成して、酸素を除く原子比
で、 Si1Cs0.1Ca0.05B0.1 なる組成の触媒を得
た。H0を測定した結果を表1に示す。
成の触媒の調製 炭酸セシウム16.3gおよび水酸化カルシウム3.7
gを水500mlに加熱溶解させた後、ホウ酸6.2gシ
リカゲル60gを加えて攪拌しながら加熱濃縮後、12
0℃で15時間乾燥した。得られた固形物を5〜9メッ
シュに破砕し、700℃で焼成して、酸素を除く原子比
で、 Si1Cs0.1Ca0.05B0.1 なる組成の触媒を得
た。H0を測定した結果を表1に示す。
【0021】(3) Cs0.9K0.1P0.8Al0.01 なる組成
の触媒の調製 硝酸セシウム17.5g、水酸化カリウム0.56gお
よび85重量%リン酸9.2gを水300gに溶解し、
担体としてシリカゲル60gを加え、更に硝酸アルミニ
ウム0.38gを加えて加熱濃縮し、120℃で12時
間乾燥した。得られた固形物を5〜9メッシュに破砕
し、700℃で4時間焼成して、担体シリカゲルのケイ
素,酸素を除く原子比で、Cs0.9K0.1P0.8Al0.01
なる組成の触媒を得た。H0を測定した結果を表1に示
す。
の触媒の調製 硝酸セシウム17.5g、水酸化カリウム0.56gお
よび85重量%リン酸9.2gを水300gに溶解し、
担体としてシリカゲル60gを加え、更に硝酸アルミニ
ウム0.38gを加えて加熱濃縮し、120℃で12時
間乾燥した。得られた固形物を5〜9メッシュに破砕
し、700℃で4時間焼成して、担体シリカゲルのケイ
素,酸素を除く原子比で、Cs0.9K0.1P0.8Al0.01
なる組成の触媒を得た。H0を測定した結果を表1に示
す。
【0022】<反応> 実施例1 上記触媒調製(1) により調製して得られた Al0.9Cd
0.1P0.9なる組成の触媒20mlを内径16mmのステンレ
ス製反応管に充填した後、400℃の溶融塩浴に浸漬
し、該反応管内に容量比で、モノエタノールアミン :
酢酸:窒素=5 :5:95の原料ガスを空間速度400
0hr-1(STP) で通して反応した。反応開始から2時間後
の反応生成物をメタノ−ル100mlずつ入れた3本の
捕集瓶を用い、氷水で冷却しながら10分間捕集後、ガ
スクロマトグラフィーで分析し、表1に示す結果を得
た。
0.1P0.9なる組成の触媒20mlを内径16mmのステンレ
ス製反応管に充填した後、400℃の溶融塩浴に浸漬
し、該反応管内に容量比で、モノエタノールアミン :
酢酸:窒素=5 :5:95の原料ガスを空間速度400
0hr-1(STP) で通して反応した。反応開始から2時間後
の反応生成物をメタノ−ル100mlずつ入れた3本の
捕集瓶を用い、氷水で冷却しながら10分間捕集後、ガ
スクロマトグラフィーで分析し、表1に示す結果を得
た。
【0023】実施例2〜7 触媒の組成、酸塩基強度、原料アルカノールアミンとカ
ルボン酸の種類、原料アルカノールアミン、カルボン酸
の濃度、空間速度、反応温度を表−1に示した条件とし
た以外は実施例1と同様に反応した。なお、いずれも原
料アルカノ−ルアミンとカルボン酸とのモル比は1:1
とした。実施例1と同様に分析し、表1に示す結果を得
た。
ルボン酸の種類、原料アルカノールアミン、カルボン酸
の濃度、空間速度、反応温度を表−1に示した条件とし
た以外は実施例1と同様に反応した。なお、いずれも原
料アルカノ−ルアミンとカルボン酸とのモル比は1:1
とした。実施例1と同様に分析し、表1に示す結果を得
た。
【0024】
【表1】
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 263/00 - 263/50 B01J 27/00 - 27/18 C07B 61/00 CA(STN) REGISTRY(STN) WPI(DIALOG)
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1,R2,R3,R4は各々独立して水素原子,
炭素数1〜4のアルキル基の中から選ばれる1種であ
る。) で表されるアルカノールアミンと一般式(II) 【化2】 R5COOH (II) (式中、R5は炭素数1〜4のアルキル基または炭素数
3〜4のアルケニル基の中から選ばれる1種である) で表されるカルボン酸とを、酸塩基強度関数(Ho)が
+4.0〜+7.0の範囲の酸点と+7.0〜+9.3の範
囲の塩基点とを有する触媒の存在下で接触気相脱水環化
反応させることを特徴とする、一般式(III) 【化3】 (式中のR1,R2,R3,R4,R5は式(I),(I
I)と同じ) で表されるオキサゾリン化合物の製造方法。 - 【請求項2】 触媒が一般式XaPbMcOd(ここで、X
は周期律表のIIIA族元素、IVA族元素、VA族元
素、I族ないしVIII族の遷移金属元素、ランタニド
元素およびアクチニド元素の中から選ばれる少なくとも
1種の元素、Pはリン、Mはアルカリ金属元素およびア
ルカリ土類金属元素の中から選ばれる少なくとも1種の
元素、Oは酸素を表し、添字a,b,cおよびdは各元
素の原子数の比を表し、a=1のとき、b=0.01〜
6、c=0.01〜3の範囲内であり、dはa、b、c
の値および各構成元素の結合状態によって定まる数値で
ある)で表される組成物である請求項1記載のオキサゾ
リン化合物の製造方法。 - 【請求項3】 触媒が一般式SiaMbYcOd(ここで、
Siはケイ素、Mはアルカリ金属元素およびアルカリ土
類金属元素の中から選ばれる少なくとも1種の元素、Y
はホウ素、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、ス
ズ、亜鉛およびセリウムの中から選ばれる少なくとも1
種の元素、Oは酸素を表し、添字a,b,cおよびdは
各元素の原子数の比を表し、a=1のときb=0.00
5〜1、c=0.005〜1の範囲内であり、dはa、
b、cの値および構成元素の結合状態によって定まる数
値である)で表される組成物である請求項1記載のオキ
サゾリン化合物の製造方法。 - 【請求項4】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1,R2,R3,R4は各々独立して水素原子,
炭素数1〜4のアルキル基の中から選ばれる1種であ
る。) で表されるアルカノールアミンと一般式(II) 【化2】 R5COOH (II) (式中、R5は炭素数1〜4のアルキル基または炭素数
3〜4のアルケニル基の中から選ばれる1種である) で表されるカルボン酸とを、接触気相脱水環化反応させ
ることによって、一般式(III) 【化3】 (式中のR1,R2,R3,R4,R5は式(I),(I
I)と同じ) で表されるオキサゾリン化合物を製造するために用いる
触媒であって、酸塩基強度関数(Ho)が+4.0〜+
7.0の範囲の酸点と+7.0〜+9.3の範囲の塩基点
とを有し、且つ一般式X a P b M c O d (ここで、Xは周期
律表のIIIA族元素、IVA族元素、VA族元素、I
族ないしVIII族の遷移金属元素、ランタニド元素お
よびアクチニド元素の中から選ばれる少なくとも1種の
元素、Pはリン、Mはアルカリ金属元素およびアルカリ
土類金属元素の中から選ばれる少なくとも1種の元素、
Oは酸素を表し、添字a,b,cおよびdは各元素の原
子数の比を表し、a=1のとき、b=0.01〜6、c
=0.01〜3の範囲内であり、dはa、b、cの値お
よび各構成元素の結合状態によって定まる数値である)
で表される組成、または、一般式Si a M b Y c O d (ここ
で、Siはケイ素、Mはアルカリ金属元素およびアルカ
リ土類金属元素の中から選ばれる少なくとも1種の元
素、Yはホウ素、アルミニウム、チタン、ジルコニウ
ム、スズ、亜鉛およびセリウムの中から選ばれる少なく
とも1種の元素、Oは酸素を表し、添字a,b,cおよ
びdは各元素の原子数の比を表し、a=1のときb=
0.005〜1、c=0.005〜1の範囲内であり、d
はa、b、cの値および構成元素の結合状態によって定
まる数値である)で表される組成、を有することを特徴
とする触媒。
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---|---|---|---|
JP28157291A JP3219803B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | オキサゾリン化合物の製造方法 |
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JP28157291A JP3219803B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | オキサゾリン化合物の製造方法 |
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JPH05117254A JPH05117254A (ja) | 1993-05-14 |
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- 1991-10-28 JP JP28157291A patent/JP3219803B2/ja not_active Expired - Fee Related
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