JP3219651U - 商品の固定用シート及び商品の固定用台紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】商品の固定用台紙の製造コストを低減することのできる商品の固定用シート及びこの固定用シートを取り付けた商品の固定用台紙を提供する。
【解決手段】商品の固定用シート1は、湾曲可能な材質で形成され、両側部間に、商品である缶バッジ20に設けられた細長の取付部材を差し込み可能な差し込み切り込み2が形成され、差し込み切り込み2は、中央が上方に向けて突出した山形形状に切り込まれた切り込み2a,2bを備えている。商品の固定用台紙10は、商品の固定用シート1が中央部分を正面側に突出させるようにして湾曲されて貼り付けられる。
【選択図】図1

Description

本考案は、缶バッジのピン部分、キーホルダーのチェーン・ワイヤー・ストラップ部分等、商品に備えられている細長形状の取付部材を取り付けることにより商品を固定することが可能な商品の固定用シート及びこの固定用シートを取り付けた商品の固定用台紙に関する。
従来から缶バッジ、キーホルダー等の商品を固定して、展示、販売等の用に供するための商品の固定用台紙が用いられている。特に、複数の商品を展示、販売等(以下単に「販売等」)する場合には、このような商品固定用台紙に固定して販売等することが見栄えも良く、商品同士の接触による傷の防止等にも効果的である。
このような商品の固定用台紙は、例えば予め用意した型を用いて、複数の差し入れ切り込みを形成し、缶バッジなどの安全ピン部分や、キーホルダーのチェーン・ワイヤーや、ストラップ等の商品の取付部材を差し込んで、商品そのものを固定できるように構成されている。このような固定用台紙は、商品が簡単には落下せず、一方で、商品の固定・取り外しも容易であるという利点がある(例えば特許文献1)。
特開2003−337536号公報(図3、図5等)
しかしながら、この従来の商品の固定用台紙では、固定する商品の数、固定する商品の種類によって、異なる位置に差し入れ切込みを形成したものを用意する必要がある。近年、缶バッジ等については、注文者の要望に応じた特定のネームや図柄をプリントして一定以上の数で製造・販売する事業も増えている。特にこのような場合には、一つの固定用台紙に固定すべき商品の数は、注文者の要望により変更する必要が生ずるため、差し入れ切り込みの数または位置を異ならせた非常に多くの切り込み用の型を用意する必要がある。このため、従来の商品の固定用台紙では、その製造コストが嵩んでしまうという問題が生じていた。
本考案が解決しようとする目的は、前述した従来技術の問題点を解決するものであり、商品の固定用台紙の製造コストを低減することのできる商品の固定用シール及びこの固定用シートを取り付けた商品の固定用台紙を提供することにある。
上記課題を解決するものは以下のものである。
(1)本考案の第一の手段の商品の固定用シートは、
湾曲可能な材質で形成され、両側部間に、商品に設けられた細長の取付部材を差し込み可能な差し込み切り込みが形成されている商品の固定用シートである。
(2)本考案の第二の手段の商品の固定用シートは、前記固定用シートの裏面側の両側部表面に、商品の固定用台紙に貼り付け固定可能とする糊付け層が設けられた(1)に記載の商品の固定用シートである。
(3)本考案の第三の手段の商品の固定用シートは、前記差し込み切り込みは、中央が上方に向けて突出した山形形状に切り込まれた切り込み部を備えている(1)又は(2)に記載の商品の固定用シートである。
(4)本考案の第四の手段の商品の固定用シートは、前記差し込み切り込みは、正面視においてM字形状に切り込まれた切り込み部を備えている(1)又は(2)に記載の商品の固定用シートである。
(5)本考案の第五の手段の商品の固定用シートは、前記差し込み切り込みは、中央が上方に向けて突出した半円弧形状に切り込まれて形成されている(1)又は(2)に記載の商品の固定用シートである。
(6)本考案の第六の手段の商品の固定用台紙は、(1)から(5)のいずれかの前記商品の固定用シートが中央部分を正面側に突出させるようにして湾曲されて貼り付けられた商品の固定用台紙である。
(7)本考案の第七の手段の商品の固定用台紙は、湾曲可能な材質で形成され、両側部間に、商品に設けられた細長の取付部材を差し込み可能であるとともに中央が上方に向けて突出した山形形状に切り込まれて形成されている差し込み切り込みが形成されている商品の固定用シートが貼り付けられ、前記商品の固定用シートは中央部分を前方に突出させるようにして湾曲されて貼り付けられた商品の固定用台紙である。
図1は、商品が固定された状態の本考案の商品の固定用シートの斜視図である。 図2は、図1の商品の固定用シートの展開した状態の正面図である。 図3は、図1の商品及び商品の固定用シートの側面視縦断面図である。 図4は、図1の商品の固定用シートが貼り付けられた商品の固定用台紙の正面図である。 図5は、本考案の別の商品固定用シートの展開した状態の正面図である。 図6は、本考案のさらに別の商品固定用シートの展開した状態の正面図である。
本考案の商品の固定用シート及び商品の固定用台紙について、図面を参照して詳細に説明する。本考案の商品の固定用シート1は、図2に示されるように、中央に、上方に向かって突出するような山形形状に切り込まれて形成されている差し込み切り込み2が設けられている。具体的には、中央に向けて上方に傾斜した直線状の切り込み2a,2bが両側から形成され、これらが連設されて差し込み切り込み2が形成されている。本例では、切り込み2a,2bの成す角度は、約90°に形成されている。なお、この切り込み2a,2bの成す角度は適宜変更しても良い。またさらに、この差し込み切り込み2の左右両側には、切り込み2a,2bの途中から円弧を描きながら上方外側に切り込まれた糊付け用切り込み3a,3bがそれぞれ形成されている。糊付け用切り込み3a,3bは、それぞれ切り込み2a,2bの下部側の一部と共に横に倒した「U」字形状の舌片部7を形成している。なお、糊付け用切り込み3a,3bの端部は、切り込み2a,2bの端部よりも、より外側にまで切り込まれている。
固定用シート1の両側部及び前述した舌片部7のそれぞれの裏面側には予め糊付け層が設けられている。糊付け層は固定用シート1の本体に粘着剤が塗布されて形成されている。この糊付け層が固定用台紙10の本体に貼着されて、固定用シート1が固定用台紙10に貼り付けられる。
図1に示されるように、固定用シート1は、その左右方向における中央部分を前方に突出させるようにして湾曲された状態で固定用台紙10の本体に貼着される。固定用シート1を貼り付ける際には、前述した糊付け層が設けられた両側の間の中央部分を撓ませるようにして、固定用シート1の中央部分を正面側に突出させて湾曲させる。このようにして貼り付けをすることにより、差し込み切り込み2の中央付近が正面側に突出することとなる。そして、図1に示されるように、正面側に突出されて湾曲された差し込み切り込み2に、例えば缶バッジ20の取付部材である安全ピン22を差し込んで、展示・販売の商品である缶バッジ20を固定用台紙10に固定することが可能である。本例の固定用シート1はPET製であり、その厚みは約0.1mmとされている。
差し込み切り込み2は、中央が上方に向けて突出した形状に形成されているので、安全ピン22を差し込んだ際に、安全ピン22がその自重などにより下方に移動しても差し込み切り込み2から脱落する可能性は少ない。一方で、缶バッジ20を固定用台紙10に固定する際には、安全ピン22の部分を差し込み切り込み2の奥側に押し込むだけで容易に固定することが可能である。
図2等に示され、前述したように、糊付け用切り込み3a,3bの端部は、切り込み2a,2bの端部よりも、より外側にまで切り込まれているので、湾曲して貼り付けられた状態の固定用シート1の差し込み切り込み2の上方の上部片5は、差し込み切り込み2の下方の下部片6よりも、より大きな円弧を描いて湾曲される。よって、上部片5の中央部分5aは、下部片6の中央の先端部6aよりも正面側寄りにまで突出する。そして、図3に示されるように中央部分5aと先端部6aとが僅かに重なり合う。よって、安全ピン22はより一層差し込み切り込み2から脱落し難くされる。そして、必要数の固定用シート1を固定用台紙10に貼着するだけで、所望の数の商品を固定用台紙10に固定することが可能となる。
このように構成された固定用シート1及びこの固定用シート1が貼着された固定用台紙10は、従来の固定用台紙のように型によって差し込み用の切り込みを形成する必要が無いので、固定する商品の数に応じた多種類の型を用意する必要が無い。よって、商品の固定用台紙の製造コストを低減することができる。また、従来の固定用台紙では、商品の数の変更は無くても、商品の形状や大きさが変わることにより、切り込みの位置を変更する必要が生ずる場合もある。例えば、缶バッジの大きさが大きくなれば、固定した際に互いに干渉しないように、間隔が広くなるように切り込みの位置を変更する必要が生ずることもある。このような場合にも、多種類の型を用意する必要なく、所望の固定用台紙を提供することができる。
次いで、別の固定用シート101について説明する。この固定用シート101は差し込み切り込み102が、中央が上方に向けて突出した半円弧形状に切り込まれて形成されている。この固定用シート101についても、上記した固定用シート1と同様に固定用台紙10に貼り付けられて缶バッジ20等の商品を固定することができる。
次いで、また別の固定用シート201について説明する。この固定用シート201は差し込み切り込み202が、中央が上方に向けて突出した山形状に形成されたものが2つ横方向に連設され、M字形状に切り込まれている。この固定用シート202についても、上記した固定用シート1と同様に固定用台紙10に貼り付けられて缶バッジ20等の商品を固定することができる。
本考案の固定用シート及び固定用台紙は、上記した例に限定されるものではなく、本考案の主旨の範囲内で適宜変更可能であり、例えば、缶バッジ20に限らず、チェーンやワイヤー等の「取付部材」を備えたキーホルダー等を固定するものでも良い。また,ストラップ等の「取付部材」を備えて固定するものでも良い。また、固定用シートの厚みは、固定する商品の重さ等に応じて適宜変更することが可能である。
上記課題を解決するものは以下のものである。
(1)本考案の第一の手段の商品の固定用シートは、
商品の固定用シートであって、湾曲可能な材質で形成され、両側部間に、商品に設けられた細長の取付部材を差し込み可能な差し込み切り込みが形成され、前記差し込み切り込みは、中央が上方に向けて突出した山形形状に切り込まれた切り込み部を備えている商品の固定用シートである。
(2)本考案の第二の手段の商品の固定用シートは、商品の固定用シートであって、湾曲可能な材質で形成され、両側部間に、商品に設けられた細長の取付部材を差し込み可能な差し込み切り込みが形成され、前記差し込み切り込みは、正面視においてM字形状に切り込まれた切り込み部を備えている商品の固定用シートである。
(3)本考案の第三の手段の商品の固定用シートは、商品の固定用シートであって、湾曲可能な材質で形成され、両側部間に、商品に設けられた細長の取付部材を差し込み可能な差し込み切り込みが形成され、前記差し込み切り込みは、中央が上方に向けて突出した半円弧形状に切り込まれて形成されている商品の固定用シートである。
)本考案の第四の手段の商品の固定用シートは、前記固定用シートの裏面側の両側部表面に、商品の固定用台紙に貼り付け固定可能とする糊付け層が設けられた(1)から(3)のいずれかに記載の商品の固定用シートである。
)本考案の第五の手段の商品の固定用台紙は、(1)から()のいずれかの前記商品の固定用シートが中央部分を正面側に突出させるようにして湾曲されて貼り付けられた商品の固定用台紙である。
)本考案の第六の手段の商品の固定用台紙は、湾曲可能な材質で形成され、両側部間に、商品に設けられた細長の取付部材を差し込み可能であるとともに中央が上方に向けて突出した山形形状に切り込まれて形成されている差し込み切り込みが形成されている商品の固定用シートが貼り付けられ、前記商品の固定用シートは中央部分を前方に突出させるようにして湾曲されて貼り付けられた商品の固定用台紙である。

Claims (7)

  1. 商品の固定用シートであって、湾曲可能な材質で形成され、両側部間に、商品に設けられた細長の取付部材を差し込み可能な差し込み切り込みが形成されている商品の固定用シート。
  2. 前記固定用シートの裏面側の両側部表面に、商品の固定用台紙に貼り付け固定可能とする糊付け層が設けられた請求項1に記載の商品の固定用シート。
  3. 前記差し込み切り込みは、中央が上方に向けて突出した山形形状に切り込まれた切り込み部を備えている請求項1又は請求項2に記載の商品の固定用シート。
  4. 前記差し込み切り込みは、正面視においてW字形状に切り込まれた切り込み部を備えている請求項1又は請求項2に記載の商品の固定用シート。
  5. 前記差し込み切り込みは、中央が上方に向けて突出した半円弧形状に切り込まれて形成されている請求項1又は請求項2に記載の商品の固定用シート。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかの前記商品の固定用シートが中央部分を正面側に突出させるようにして湾曲されて貼り付けられた商品の固定用台紙。
  7. 湾曲可能な材質で形成され、両側部間に、商品に設けられた細長の取付部材を差し込み可能であるとともに中央が上方に向けて突出した山形形状に切り込まれて形成されている差し込み切り込みが形成されている商品の固定用シートが貼り付けられ、前記商品の固定用シートは中央部分を前方に突出させるようにして湾曲されて貼り付けられた商品の固定用台紙。
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