JP2002006742A

JP2002006742A - 標示パネル

Info

Publication number: JP2002006742A
Application number: JP2000184245A
Authority: JP
Inventors: Takanobu Tamura; 貴信田村
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 2000-06-20
Filing date: 2000-06-20
Publication date: 2002-01-11

Abstract

(57)【要約】【課題】商品陳列棚において情報表示面を自由な角度
で成形でき、使用後はそのままの状態で燃えるゴミとし
て廃棄することができる標示パネルを提供する。【解決手段】板紙からなる一枚のブランクに複数本の
折罫線ａ〜ｃを平行に形成し、前記ブランクの裏面に前
記折罫線ａ〜ｃと略直交する方向に、所定の長さと幅を
有する、単数もしくは複数の帯状の硬質性樹脂製シート
片５を接着し、前記ブランクを前記折罫線ａ〜ｃで前記
硬質性樹脂シート片５とともに任意の角度に折り曲げ
て、情報表示面Ｐが前面に来るように形成する。また、
前記硬質性樹脂製シート片５に、厚みが０．２〜０．８
ｍｍの範囲にあるポリエチレンテレフタレート樹脂を使
用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、量販店において商
品陳列棚に取り付けられる標示パネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】図３は、従来の量販店における標示パネ
ルの説明図である。量販店における陳列棚に取り付けら
れている従来の商品の標示パネル２０の種類は多く、そ
の一例をあげれば、図３（ａ）に示すように、全体が情
報標示面Ｐとなる一枚のカード状であって、陳列棚Ｌの
最前部に設けられているストッパーＳに予め取り付けら
れた保持具Ｈの間に挟まれた状態で略垂直に保持されて
いるものである。この保持具Ｈは、プラスチックシート
を半折し、その開放側を折り曲げてストッパーＳから吊
り下がるようにしたものである。なお、保持具について
も、これ以外に種々の仕様のものが使用されている。ま
た、ストッパーの形状、材質等は量販店によってまちま
ちである。さらに、図３（ｂ）に示すような、一枚の板
紙シートを折り込んで、一端を商品展示棚Ｌの上にずれ
ないように接着し、折り込まれた他端を情報表示面Ｐと
するタイプのものも一部使用されている。この場合、折
り込まれたパネルの姿勢を保持させるために、アルミ、
鉄等の形態保持性に優れた帯状の金属片Ｍが、標示パネ
ル２０の裏面に折罫線と直交するように予め一体的に貼
り込まれている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の標示
パネルの一部のものは、保持具Ｈを介してストッパーＳ
に始めて取り付け可能であって、保持具Ｈのサイズ、取
り付け方式は量販店ごとに略標準化されているものの、
標示パネルの交換は、必ずしも容易でなく、手間がかか
る場合が多い。また、特売品等の場合のアイキャッチ効
果のあるより大型の標示パネルの取扱には別の保持具Ｈ
を用意しなければならないという煩わしさがある。ま
た、別仕様の保持具Ｈを用意しない限り、情報標示面Ｐ
の保持角度は略鉛直方向にあって、客の目線の高さにあ
る陳列棚に関しては問題はないが、下方の陳列棚の場合
は視角から標示内容が見にくくなるという問題がある。
前述の図３（ｂ）に示す折り込みタイプのものについて
は、かかる保持具を必要としないので、情報表示面Ｐの
サイズ、保持角度の自由度は大きくなるが、図３（ｂ）
に点線で示すように、裏面に俗に「おかめ」と称される
金属片Ｍが強固に接着されており、使用後はそれを取り
除かないと燃えるゴミとして廃棄することが出来ないと
いう問題がある。本発明は前記の問題点に鑑みてなされ
たもので、本発明は、陳列棚のストッパーＳの有る無し
に係わらず、保持具Ｈなしに任意なサイズの情報表示面
Ｐを任意な角度に保持させることができ、しかも使用後
は、金属片Ｍの分別の必要がなく、そのままの状態で燃
えるゴミとして廃棄することができる標示パネルの提供
を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
になされた本発明による標示パネルは、板紙からなる一
枚のブランクに複数本の折罫線を平行に形成し、前記ブ
ランクの裏面に前記折罫線と略直交する方向に、所定の
長さと幅を有する、単数もしくは複数の帯状の硬質性樹
脂製シート片を接着し、前記ブランクを前記折罫線で前
記硬質性樹脂シート片とともに任意の角度に折り曲げ
て、情報表示面を前面に形成してなることを特徴とする
ものである。また、前記硬質性樹脂製シート片は、ポリ
エチレンテレフタレート樹脂からなり、厚みが０．２〜
０．８ｍｍの範囲にあることが好ましい。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明による
標示パネルを説明する。図１は、本発明による標示パネ
ルの説明図である。図１（ａ）は、本発明による標示パ
ネル１０のブランク１０’の裏面の展開図であり、図１
（ｂ）は、成形された本発明による標示パネル１０の斜
視図である。先ず、本発明による標示パネル１０のブラ
ンク１０’は、板紙からなり、板紙は、コート紙、特
板、マニラボール、コートボール、ノーコートボール、
クラフィト紙等の中から適宜選択して使用することがで
きる。また、坪量が７０〜１５０ｇ／ｍ²の範囲にある
ものが使用可能であり、好適には９０〜１３５ｇ／ｍ²
の範囲にあるものである。本発明による標示パネル１０
のブランク１０’の構成は、図１（ａ）に示すように、
パネル１〜４が複数の折罫線ａ，ｂ，ｃを介して連接さ
れていて、パネル４の部分には情報表示面Ｐとして商品
名、商品によっては販売価格、キャッチフレーズ等が前
もって印刷されている。また、ブランク１０’の裏面に
は、折罫線ａ〜ｃに直交するように２枚の硬質性樹脂製
シート片５が、接着剤若しくは両面接着テープによって
接着されている。この硬質性樹脂製シート片５は、いわ
ゆる折り癖（くせ）が付きやすく、形態保持性に優れて
いるので、本発明による標示パネル１０を折罫線ａ〜ｃ
において折り込む場合に、任意の折り込み角度を保持す
ることができる。硬質性樹脂製シートの素材には、厚み
が０．２〜０．８ｍｍの範囲にあるポリエチレンテレフ
タレート樹脂シートが好適に使用される。このシートの
厚みが、０．２ｍｍ以下では、折罫線ａ〜ｃにおいて折
り返された板紙の復元力に打ち勝って角度を保持するこ
とが出来なくなる。また、厚みが、０．８ｍｍ以上で
は、板紙側を外側にして折り込んだ場合に、板紙表面に
亀裂が入るようになる。なお、折罫線における板紙の折
り込み時のトルクを小さくし、復元力を小さくした方
が、各折罫線における角度保持性、形態保持性を確かな
ものにすることができるので、折罫線、特に９０°以上
に折られる折罫線は押し罫線の間にミシン目を加えた所
謂リード罫を施しておくとよい。また、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂以外にも、ポリメチルメタアクリレー
ト，アクリロニトリルブタジエンスチレンコポリマー等
のプラスチックシートの中から適宜選択して使用するよ
うにしてもよい。

【０００６】本発明による標示パネル１０のブランク１
０’の製造には、通常の紙器加工に使用されている印刷
機、打ち抜き機がそのまま使用される。ブランク１０’
表面の印刷は、公知のいかなる印刷方式によってもよ
く、折罫線加工も一般に行われているように、ブランク
１０’の打ち抜きと同時に、雌型に接する板紙に雄型の
押し罫を押し込むことによって行われる。前述のよう
に、折罫線における折り曲げトルクと復元力を小さくす
るために以上の雄雌型による折罫線加工以外にミシン目
加工を同時に施すようにしてもよい。次いで、並列する
折罫線ａ〜ｃに略直交するように、硬質性樹脂製シート
片５を２〜３個程度貼り込む。その方法は、接着剤によ
っても、或いは両面接着テープを利用してもよい。本発
明による標示パネル１０は、このようにしてブランク１
０’に硬質性樹脂製シート片５が貼り込まれた状態でユ
ーザーに送られ、ユーザーの店頭に於いて展示棚の位置
等にあわせて任意の姿勢を保持するように成形されて使
用される。

【０００７】図２は、本発明による標示パネルの店頭に
おける適用状態の説明図である。本発明による標示パネ
ル１０は、陳列棚ＬのストッパーＳの有る無しにかかわ
らず情報標示面Ｐを最前面に保持することができる。陳
列棚ＬにストッパーＳの有る場合には、図２（ａ）に示
すように、コの字状に折り込まれ、それを跨ぐように置
いて使用することができる。また、ストッパーＳが無い
場合には、図２（ｂ）に示すように、鋭角に折り返して
（コの字状でもよい）、標示パネル１０が前方にずれ落
ちないようにパネル１を陳列棚Ｌ面に剥離可能な粘着テ
ープ等で軽く粘着して使用すればよい。このような状態
で設置することによりパネル２がストッパーＳの代役を
果たすことができる。商品Ｇは、本発明による標示パネ
ル１０の上に手前から奥に向かって並べるようにすれば
よい。図２（ｃ）、（ｄ）は、本発明による標示パネル
１０の客の足元に近い陳列棚Ｌに適用される場合の好ま
しい状態図である。すなわち、情報標示面Ｐは、客の視
線方向に向いていて、標示情報をよく見せることができ
るようになっている。従って、標示情報は見易くなり、
商品を選びやすくなる。以上説明したように、本発明に
よる標示パネル１０においては、２〜４個の折罫線を任
意の方向と角度に折り曲げることによって、情報標示面
Ｐを客の視線方向に向けることができる。

【０００８】本発明による標示パネル１０は、前述のよ
うに、量販店の現場までは硬質性樹脂製シート片５が貼
り込まれたブランク１０’の状態で搬送され、現場にお
いて折加工だけで容易に組み立てられて使用することが
できる。この折り加工は、折罫線部分を直角を有する机
のエッジ等に手で押し当てながら、ある程度折り曲げ、
あとは、自由に任意の角度になるよう折り曲げればよ
い。また、廃棄する場合には、元通り平らな状態にもど
せばよい。したがって、本発明による標示パネル１０
は、物流面での省スペース効果もある。

【０００９】

【発明の効果】本発明によれば、板紙によるブランクに
おいて、平行に形成された複数の折罫線を略直交するよ
うに横切る複数の硬質性樹脂製シート片５を貼り込むこ
とによって、使用後は、燃えるゴミとして硬質性樹脂製
シート片５を貼着したままの状態で廃棄することができ
手間が省ける。また、各折罫線において任意の角度を保
持してブランク１０’を折り込むことができるので、陳
列棚ＬのストッパーＳの有る無しに係わらず、商品陳列
棚Ｌの最前部に情報標示面Ｐを最善の角度で保持するこ
とができ、客にとって記載されている標示情報が見やす
く、買いやすい売り場を形成することができる。また、
情報表示面Ｐのサイズも自由度の高いものとなり、特売
品の展示等の場合に情報標示面Ｐ自体を他のものと差別
化して大きくし、アイキャッチ効果を高める等のことも
自由に行える。なお、ユーザーへの搬送、ストック、廃
棄はすべて平らなブランク１０’の状態で行うことがで
きるので、省スペース効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による標示パネルの説明図

【図２】本発明による標示パネルの店頭における適用状
態の説明図

【図３】従来の量販店における標示パネルの説明図

【符号の説明】

１〜４パネル５硬質性樹脂製シート片１０本発明による標示パネル１０’ 本発明による標示パネルのブランクａ〜ｃ折罫線Ｇ商品Ｈ保持具Ｌ商品棚Ｍ金属片Ｐ情報表示面Ｓストッパー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】板紙からなる一枚のブランクに複数本の
折罫線を平行に形成し、前記ブランクの裏面に前記折罫
線と略直交する方向に、所定の長さと幅を有する、単数
もしくは複数の帯状の硬質性樹脂製シート片を接着し、
前記ブランクを前記折罫線で前記硬質性樹脂シート片と
ともに任意の角度に折り曲げて、情報表示面を前面に形
成してなることを特徴とする標示パネル。
【請求項２】前記硬質性樹脂製シート片が、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂からなり、厚みが０．２〜０．
８ｍｍの範囲にあることを特徴とする請求項１記載の標
示パネル。