JP2000315049A - 標示パネル用積層体及び標示パネル - Google Patents

標示パネル用積層体及び標示パネル

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JP2000315049A
JP2000315049A JP12406099A JP12406099A JP2000315049A JP 2000315049 A JP2000315049 A JP 2000315049A JP 12406099 A JP12406099 A JP 12406099A JP 12406099 A JP12406099 A JP 12406099A JP 2000315049 A JP2000315049 A JP 2000315049A
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JP12406099A
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Takanobu Tamura
貴信 田村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品陳列棚における保持具なしで設置可能と
する標示パネル用積層体及び標示パネルを提供する。 【解決手段】 坪量が70〜150g/m2 の範囲にあ
る板紙の両面に接着剤層を介して厚さが、75〜250
mμの範囲にある硬質性樹脂製シートをラミネートして
標示パネル用積層体10とする。この標示パネル用積層
体10をブランクシートに使用して、ブランクシートに
設けられている折罫線によって適宜な角度で折り曲げ加
工し、最前面が情報標示面Pとなるような標示パネル2
0を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、量販店における商
品陳列棚に取り付けられる標示パネルと標示パネル用積
層体に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の量販店における標示パネ
ルの説明図である。量販店における陳列棚に取り付けら
れているこれまでの商品の標示パネルは、殆ど板紙単体
からなるカード状であって、それ全体が情報標示面Pで
あり、陳列棚Lの最前部に設けられているストッパーS
に予め取り付けられた保持具Hによって略垂直に保持さ
れている。 図4(a)は、標示パネル取り付けの第1
例であって、標示パネルは、上下端が前方に折り曲げら
れて、ストッパーSに取り付けられた保持具Hに差し込
まれている。図4(b)は、標示パネル取り付けの第2
例であって、標示パネルは、プラスチックシートを半折
し、その開放側をストッパーSから吊り下がるように折
り曲げて成形されたハンガータイプの保持具Hに挟まれ
ている。図4(c)は、標示パネル取り付けの第3例で
あって、標示パネルは、硬質プラスチックによって成形
された固定手段が裏面に接着された観音折状に折り畳ま
れたプラスチックシートからなる保持具Hによって挟ま
れている。以上の例から明らかなように、これまでの標
示パネルは、殆どカード状であって保持具Hに差し込ま
れるか、挟まれるかして、陳列棚Lの最前部のストッパ
ーSに取り付けられている。なお、ストッパーの形状、
材質等は量販店によってまちまちである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の標示
パネルは、保持具Hを介してストッパーSに始めて取り
付け可能であって、保持具Hのサイズ、取り付け方式は
量販店ごとに略標準化されているが、特売品等の場合の
アイキャッチ効果のあるより大型の標示パネルの取扱に
は別の保持具Hを用意しなければならないという煩わし
さがある。標示パネルの交換は、必ずしも容易に行える
ものばかりでなく、手間がかかる場合もある。また、特
別仕様の保持具Hを用意しない限り、情報標示面Pの保
持角度は略鉛直方向にあって、客の目線の高さにある陳
列棚に関しては問題はないが、下方の陳列棚の場合は視
角から標示内容が見にくくなるという問題がある。本発
明は前記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明は、
陳列棚のストッパーSの有る無しに係わらず標示パネル
の情報標示面Pを陳列棚の最前部に保持具Hなしに、容
易に保持させることができ、しかも情報標示面Pの幅、
陳列棚面からの高さ、保持角度を自由に選択できる極め
て汎用性のある標示パネルの提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
になされた本発明による標示パネル用積層体は、坪量が
70〜150g/m2 の板紙の両面に接着剤層を介して
厚さが、75〜250mμの硬質性樹脂製シートをラミ
ネートしたことを特徴とするものである。前記板紙の少
なくとも一方の面に印刷を施しておくことが好ましい。
また、前記課題を解決するためになされた本発明による
標示パネルは、前記標示パネル用積層体に折罫線を形成
し、該折罫線を折り曲げて、情報標示面を形成したこと
を特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明による
標示パネル用積層体と標示パネルを説明する。図1は、
本発明による標示パネル用積層体の積層構成説明図であ
る。本発明による標示パネル用積層体10の積層構成
は、図1に示すように、板紙1をコアー材とし、その両
面に硬質性樹脂製シート2を接着剤層3を介してラミネ
ートしたものである。ここで、板紙1とは、紙、板紙全
体を称するものであって、例えば、上質紙、アート紙、
コート紙、特板、マニラボール、コートボール、ノーコ
ートボール等の中から適宜選択して使用することができ
る。硬質性樹脂製シート2は、例えばポリエチレンテレ
フタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC),ポ
リメチルメタアクリレート(PMMA),アクリロニト
リルブタジエンスチレンコポリマー(ABS)等のプラ
スチックシートの中から適宜選択して使用することがで
きる。使用可能な板紙1の坪量の範囲は、70〜150
g/m2 であり、好ましくは90〜135g/m2 であ
る。板紙1は、コアー材として標示パネル用積層体10
に剛性を付与し、印刷による記録媒体の役割を果たすも
のであるが、その坪量が70g/m2 未満では、剛性を
付与しにくくなり、また、折罫線の加工時に割れが発生
しやすくなる。一方で、坪量が、150g/m2 を越す
と折罫線における折り曲げ加工がやりにくくなると同時
に、折罫線で一旦折り曲げられた板紙が元の状態に戻ろ
うとする復元力が作用し、狙いとする標示パネル用積層
体10の折り曲げ角度が得られなくなる。一方、硬質性
樹脂製シート2は、コアー材の両面にラミネートされて
いて、標示パネル用積層体10を折罫線で任意な角度に
折り曲げた場合に、その近くで折り曲げ形状が維持され
るような保形性あるいは塑性変形性を標示パネル用積層
体10に付与するものである。また、硬質性樹脂性シー
ト2は、板紙面の汚れを防止し、光沢を付与している。
さらに、マーカー等による情報記載面にもなる。使用可
能な硬質性樹脂製シート2の厚みの範囲は、75〜25
0mμであり、好ましくは、100〜200mμであ
る。硬質性樹脂製シート2の厚みが、75mμ未満で
は、折罫線における保形性あるいは塑性変形性が失われ
る。また、250mμを越えると、折罫線における折り
曲げ加工がやりにくくなる。以上の板紙1と硬質性樹脂
製シート2の坪量、厚みは、上記の範囲から適宜選んで
組合せることができるが、本発明による標示パネル用積
層体10の保形性を持たせた折り曲げ加工適性を引き出
すことができる最適の仕様例の一つをあげれば、例えば
次のようなものであ。 PET150mμ/接着層/板紙110g/m2 /接着
層/PET150mμ
【0006】本発明による標示パネル用積層体10の折
罫線加工は、一般の紙器加工に使用されている打ち抜き
機が使用され、雌型に接する標示パネル用積層体10に
対して押し罫を押し込むことによって行われる。板紙1
の両面に硬質性樹脂性シート2がラミネートされた積層
体をこのような加工法で成形された折罫線で折り曲げる
には、押し罫で圧縮された側に折り曲げる、いわゆる谷
折りが好ましい。しかし、逆の側への折り曲げは不可能
ではないがトルクが大きくなりすぎ、曲げにくくなる。
以上の雄雌型による折罫線加工以外にミシン目加工を施
しておいてもよい。この採用は、厚めの硬質性樹脂性シ
ート2が使用される場合に好ましく、折り曲げトルクを
大幅に減少させることができる。
【0007】板紙1の少なくとも一方の面にはラミネー
ト前に標示情報がプレプリントされ、印刷インキ層3が
形成されている。印刷はラミネーション前に巻き取り状
の板紙段階で行うことができる。あるいは、印刷をラミ
ネーションが済んだ標示パネル用積層体10の硬質性樹
脂製シート2の面に行ってもよい。しかし、印刷面の保
護、光沢性、生産性等の面からは板紙1面にプレプリン
トする方式が好ましい。なお、印刷方式には、公知のい
かなるものを用いてもよい。なお、変動し易い価格情報
等の標示については、印刷は取り止め、成形された標示
パネルの表面、すなわち硬質性樹脂製シート2面に標示
情報を手書するようにしてもよい。
【0008】図2は、本発明による標示パネルの一態様
の加工説明図である。本発明による標示パネル20は、
図2(a)に示すような、前述の標示パネル用積層体1
0からなるブランクシート20’から形成される。ブラ
ンクシート20’は、4角形状であって、後側の平坦部
Aと前側の成形部Bとが第1折線11を介して連接され
ている。成形部Bの最前部は情報標示面Pとなる部分で
あって、この部分には商品名、商品によっては販売価
格、キャッチフレーズ等が前もって印刷されている。こ
の第1折罫線11は、図2(a)に示すような11、1
1’、11”−−−と複数本を設けておいて、量販店の
好みに応じた陳列棚面からの高さに情報標示面Pが保持
されるように、その中から最適なものを選んで加工する
ようにしてもよい。また、成形部Bには、第1折罫線1
1と平行な2本の第2、第3折罫線12、13が所定の
間隔で設けられている。この間隔は、陳列棚のストッパ
ーSの厚みに応じて設定され、ストッパーSを跨ぐに充
分な間隔であればよい。また、この2本の折罫線をさら
に増やして多角形状に折り曲げ可能としてもよい。この
第1折罫線11は、通常の押し罫でもよいが、折り曲げ
易くするためにミシン目としてもよい。
【0009】図2(b)は、本発明による標示パネル2
0の成形後の斜視図である。本発明による標示パネル2
0は、使用現場において、前述のブランクシート20’
に設けられている複数本の折罫線11、12、13−−
−による折り曲げ加工だけで容易に成形可能である。本
発明による標示パネル20の成形された形態の一例は、
図2(b)に示すようなもので、その成形方法は、ブ
ランクシート20’を第1折罫線11で表面側に略90
°折り返し、次いで成形部Bを第2、第3折罫線12、
13で裏面側に略90°折り曲げるだけでよい。成形さ
れた他の形態例は、図2(b)に示すように、ブラン
クシート20’を第1折罫線で表面側に略90°折り返
し、次いで成形部Bを第2〜第5折罫線12、13、1
4、15で外側にそれぞれ凡そ135°づつ山折して得
られたものである。以上の図からわかるように、標示パ
ネル20における折罫線11と成形部Bにおける折罫線
12〜nの折りの方向は逆になるので、折罫線11の方
をミシン目加工するか、あるいは総てをミシン目加工す
るようにしてもよい。しかし、ミシン目部分は汚れやす
くなるので、成形部Bの方の折罫線12〜nに関して
は、裏面から押し罫がプレスされる加工方法の採用が好
ましい。このように成形された本発明による標示パネル
20は、平面部Aを陳列棚面にまた、成形された成形部
Bをストッパーを跨ぐように置くだけで現場における設
置を完了させることができる。また、陳列棚にストパー
が例えなくとも、このような状態で設置することにより
成形部Bがストッパーとしての代役を果たすことができ
る。
【0010】図3は、本発明による標示パネルの現場に
おける適用状態の説明図である。本発明による標示パネ
ル20は、図3(a)、(b)に示すように、ストッパ
ーSの有る無しにかかわらず情報標示面Pを最前面に保
持することができる。平坦部1の上部には、一般に商品
が手前(図では右側)から後方に向かって順に乗せられ
るが、平坦部1の上に乗っている商品が少なくなると、
ストッパーSがない図3(b)の場合には、標示パネル
20が前方にずれ落ちる可能性があるため、棚面に剥離
可能な粘着テープ等で軽く平坦部Aを粘着しておくこと
が好ましい。図3(c)、(d)は、本発明による標示
パネル20の客の足元に近い陳列棚Lに適用される場合
の好ましい状態図である。すなわち、情報標示面Pは、
客の視線方向に向いていて、標示情報をよく見せること
ができる。従って、標示情報は見易くなり、商品を選び
やすくなる。情報標示面Pをこのように視線方向に向け
るには折罫線12〜nの折り曲げ角度を適宜制御すれば
よい。
【0011】本発明による標示パネル20は量販店の現
場まではブランクシート20’の状態で搬送され、現場
において折加工だけで容易に組み立てられて使用するこ
とができる。したがって、物流面では、大きな負荷とは
ならない。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、標示パネル用積層体1
0を板紙1とその両面に硬質性樹脂製シート2を有する
積層構成とすることによって、保形性あるいは塑性変形
性を有する良好な折り曲げ加工適性を標示パネル用積層
体10に対して付与させることができる。かかる標示パ
ネル用積層体10からなるブランクシート20’を該ブ
ランクシート20’に設けられている折罫線(11〜
n)による折り曲げ加工だけで本発明による標示パネル
20を店頭で極めて容易に折り曲げ成形することがで
き、これまでの保持具Hを全く使用しないで、また、陳
列棚LのストッパーSの有る無しに係わらず、商品陳列
棚Lの最前部に情報標示面Pを容易に保持形成すること
ができる。また本発明による標示パネル10は、これま
での保持具Hの制約を全く受けないので、陳列棚L面か
らの高さはストッパーSを越える範囲で、適宜選択する
ことができ、また幅も適宜選択することができるので情
報標示面Pのサイズは自由度の高いものとなる。従っ
て、特売品の展示等の場合に情報標示面P自体を他のも
のと差別化して大きくし、アイキャッチ効果を高める等
のことが自由に行える。しかも、陳列棚Lの上下の位置
に応じて情報標示面Pの角度を任意に調整することがで
きるので、客にとって標示情報が見やすく、買いやすい
売り場を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による標示パネル用積層体の積層構成説
明図である。
【図2】本発明による標示パネルの一態様の加工説明図
【図3】本発明による標示パネルの現場における適用状
態の説明図
【図4】従来の量販店における標示パネルの説明図
【符号の説明】
1 板紙 2 硬質性樹脂製シート 3 接着剤層 4 印刷インキ層 10 本発明による標示パネル用積層体 20 本発明による標示パネル 11〜n 折罫線 A 平坦部 B 成形部 H 保持具 L 陳列棚 S ストッパー P 情報標示面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 坪量が70〜150g/m2 の板紙の両
    面に接着剤層を介して厚さが、75〜250mμの硬質
    性樹脂製シートをラミネートしたことを特徴とする標示
    パネル用積層体。
  2. 【請求項2】 前記板紙の少なくとも一方の面に印刷を
    施したことを特徴とする請求項1記載の標示パネル用積
    層体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の標示パネル用積
    層体に折罫線を形成し、該折罫線を折り曲げて、情報標
    示面を形成したことを特徴とする標示パネル。
JP12406099A 1999-04-30 1999-04-30 標示パネル用積層体及び標示パネル Withdrawn JP2000315049A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009145625A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Dainippon Printing Co Ltd 印刷物
JP2009276701A (ja) * 2008-05-19 2009-11-26 Dainippon Printing Co Ltd 広告表示体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009145625A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Dainippon Printing Co Ltd 印刷物
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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060704