JP6691741B2 - ラベル付き商品 - Google Patents
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Description
本発明に係るラベル付き商品は、商品と、前記商品に関連するデザインが施されたシート状のラベルと、前記ラベルの裏面の少なくとも一部に形成され、当該ラベルを前記商品に固定するための接着層と、前記ラベルと前記商品との間に保持される付属品と、を備え、前記ラベルは、閉じていない切込線によって囲まれた少なくとも1つの突出領域を有しており、前記突出領域の裏面には、前記接着層が形成されておらず、前記切込線上のいずれか2点を通過する線に沿って、前記ラベルにおける前記突出領域の外側が折れ曲がるように、前記ラベルを前記商品に固定することで、前記突出領域を前記ラベルから突出させるように構成されている。
特許文献1のラベル付き商品では、ラベルが1つしか設けられていないため、商品においてラベルが取り付けられた面と対応する広告しか提供することができなかった。そのため、商品の他の面と対応する広告を提供するには、ラベルをもう1枚設けることになるが、そのようにすると、材料コストが増大するという問題がある。さらに、商品の複数の面のデザインの向きが相違する場合には、ラベルの向きも考慮しなければならない。そこで、発明2は、この問題を解決するためになされたものであり、商品の複数の面の異なる向きのデザインに対し、それぞれ対応するPOP広告を、簡易な構成で提供することができるラベル付き商品を提供することを目的とする。
対向する一対の外面を少なくとも有し、当該各外面に異なる向きのデザインが施された、商品と、
前記商品に関連するデザインが施されたラベルと、
前記ラベルの裏面の少なくとも一部に形成され、当該ラベルを前記商品に固定するための接着層と、
を備え、
前記ラベルは、閉じていない切込線によって囲まれた、対向する2つの突出領域を有しており、
前記各突出領域の裏面には、前記接着層が形成されておらず、
前記切込線上のいずれか2点を通過する線に沿って、前記ラベルにおける前記突出領域の外側が折り曲がるように、前記ラベルを前記商品に固定することで、前記突出領域を前記ラベルから突出させるように構成され、
前記2つの前記突出領域は、前記一対の外面のいずれかにそれぞれ対応するように突出し、前記各突出領域には、対応する前記外面に適合する向きのデザインが施されている。
図1は、商品の斜視図(a)、正面図(b)、及び背面図(c)である。図1に示すように、本実施形態に係る商品10は、紙や樹脂シートなどによって、形成された箱と、この箱の内部に収容される物品(図示省略)とを備えている。この箱1は、前面11、背面12、天面13、底面14、第1側面15、及び第2側面16を有する直方体状に形成され、長尺状の物品を収納するため、前面11、背面12、天面13、及び底面14が長く形成されている。以下では、図1に示すx方向(長手方向)、y方向(幅方向)、及びz方向(高さ方向)を、基準に説明を行うことがある。
次に、ラベルについて、図2を参照しつつ説明する。図2は、ラベルの平面図(a)、及び接着層を示す平面図(b)である。このラベル2は、樹脂性の透明また半透明のフィルムなどのシート状材料によって形成されており、裏面の一部に接着剤が塗布されている。そのため、使用前には、ラベル2の裏面は、剥離シート(図示省略)に貼り付けられている。以下、詳細に説明する。
図3は、付属品の平面図(a)及び正面図(b)である。同図に示すように、付属品3は、商品に関連するものであり、矩形の偏平状に形成されている。上述したように、付属品3は、ラベル2の裏面において、中央塗布領域203に固定されるものである。したがって、付属品3は、ラベル2の中央領域23に収まるような大きさとなっている。但し、付属品3は、中央塗布領域203よりも大きく、これを覆うような大きさとなっている。そのため、中央塗布領域203は、商品1には接着しない。
続いて、商品1へのラベル2及び付属品3の取付方法について、図4〜図9を参照しつつ説明する。まず、図4に示すように、ラベル2を剥離シートから剥がし、ラベル2の裏面の中央塗布領域203に付属品3を貼り付ける。次に、図5に示すように、ラベル2を、第1切込線21における両折り返し部214,215を結ぶ仮想線X1に沿って、表面側に対して山折りする。これにより、ラベル2の第1領域24は、第1折り返し部214を含む、第1側部211の基端部とラベル2の縁部との間、及び第2折り返し部215を含む、第2側部212の基端部とラベル2の縁部との間に折り目205(以下、第1折り目という)が形成されるとともに、両側部211,212の間の領域には折り目は形成されず、第1塗布領域201と同一平面となるように立ち上がる。この状態で、図6に示すように、第1折り目205を、商品1の前面11と天面13との境界に位置決めし、第1塗布領域201を商品1の前面11に貼り付ける。このとき、ラベル2の切取線28側が、商品1の第1側面15を向くようにする。こうして、ラベル2の第1塗布領域201を商品1の前面11に貼り付けると、第1突出領域26は、商品1の前面11と平行に、且つ天面13を越えて、突出する。また、ラベル2の中央領域23を、商品1の天面13に配置することで、端部塗布領域204が、商品1の天面13に貼り付けられる。これにより、ラベル2の中央領域23と商品1の天面13との間に付属品3が配置される。なお、上記工程において、ラベル2の第1塗布領域201を、商品1の前面11に貼り付けた後、第1折り目205を形成してもよい。
以上のように取り付けられた付属品3は、ラベル2の中央領域23と、商品1の天面13との間に配置される。この状態から付属品3を取り外すには、次のように作業を行う。まず、図10に示すように、ラベル2の切取線28付近で、いずれか一方の切込線21,22から、ラベル2と商品1との間に指Fを挿入する。このとき、ラベル2と商品1との間には、付属品3が挟まれているため、ラベル2と商品1との間には隙間が形成されている。そのため、指を挿入しやすくなっている。そして、図11に示すように、ラベル2を商品1から引き離す方向に引っ張ると、切取線28が破断する。中央領域23は、両切込線21,22に挟まれた領域であるため、両切込線21,22を結ぶ切取線28が破断すると、中央領域23は、大半がラベル2から離脱可能な状態となる。このとき、図12に示すように、中央領域23は、第2側部212,222とラベル2の縁部との間の領域でのみラベル2と繋がっているため、中央領域23を、さらに第2側部212,222側に引っ張ると、両ガイド用切込線216,226が起点となって、第2側部212,222とラベル2の縁部との間の領域が破断し、図13に示すように、中央領域23は、ラベル2から完全に離脱する。したがって、大きさの小さい端部塗布領域204以外で、接着層を商品1から剥がすことなく、中央領域23をラベル2及び商品1から離脱させることができ、商品1の外観性状をきれいに保つことができる。また、中央領域23においては、接着層の塗布面積が小さいことから、ラベル2の取付も容易である。なお、離脱した中央領域23には、中央塗布領域203を介して付属品3が取り付けられているため、離脱した中央領域23から付属品3が落下し、汚れるのを防止することができる。
以上のように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ラベル2の裏面に接着層を設け、ラベル2を商品に貼り付けるように構成している。そのため、付属品3をラベル2と商品1との間に配置することができる。また、ラベル2に、閉じていない切込線21,22によって囲まれた2つの突出領域26,27を設け、各突出領域26,27の裏面には、接着層が形成されないようにしている。そのため、切込線21,22の両端部を通過する両折り目に沿って、ラベル2における突出領域26,27の外側が折り曲がるように、ラベル2を商品1に固定すると、突出領域26,27をラベル2から突出させることができる。そのため、各突出領域26,27に、それぞれPOP広告を施すことができる。したがって、1枚のラベル2によって、付属品3の取付、及びPOP広告の提供が可能となり、材料コストを大きく低減することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は、適宜組合わせ可能である。
上記実施形態では、ラベル2を矩形状に形成しているが、商品1に貼り付けることができるのであれば、それ以外の円形状、多角形状などでもよい。また、上記実施形態のラベル2には、2個の突出領域26,27を設けているが、突出領域26,27の数や位置は特には限定されず、1個、または3個以上設けることもできる。また、各突出領域26,27の形状は、U字型の切込線21,22により矩形状になっているが、これ以外の形状でもよい。すなわち、切込線を閉じないように形成し、例えば、円形、楕円、多角形状にすることもできる。
ラベル2は、透明、半透明、不透明のいずれでもよいが、半透明または透明にすると、商品1に貼り付けたときに、商品1の表面に記載の表示を、ラベル2を通して視認することができる。また、ラベル2が透明であると、突出領域26,27に記載された表示を、突出領域26,27の表面側だけでなく、裏面からも視認できる。例えば、第1突出領域26に記載された表示を、商品1の背面12側からも視認できるため、広告効果をより高めることができる。
また、ラベル2において、接着層が設けられている箇所は、付属品を取り付けることができ、また、突出領域26,27を突出できるのであれば、上記実施形態以外の箇所でもよく、特には限定されない。
上記実施形態では、ラベルの内部において、両切込線21,22を結ぶように、切取線28を設けているが、両切込線21,22を連結できるようになっていれば、その態様は特には限定されない。例えば、図14に示すように、各切込線21,22の中央部213,223からラベル2の縁部まで延びるような切取線291、292を設けることもできる。これにより、両切取線291、292が破断すると、ラベル2の縁部を介して、両切込線21,22が連結する。これにより、ラベル2の中央領域23を、ラベル2から簡単に離脱させることができる。
商品1の形状は、直方体以外でもよく、円柱状、多角柱状など、種々の形状にすることができる。例えば、商品1を円柱状としたときは、ラベル2を商品1に沿って湾曲させることで、突出領域26,27を突出させることができる。また、商品1は、上記のように箱に物品を収容した形態のみならず、箱に収容されていない物品自体を商品とすることもできる。
上記実施形態では、前面11と背面12にラベル2の接着層を接着しているが、それ以外の箇所を接着してもよい。また、商品1の前面11と背面12と同一平面の突出領域26,27を形成しているが、それ以外箇所に突出領域を形成することもできる。例えば、前面11と天面13などの隣接する面それぞれと対応するように突出領域を形成することもできる。
上記実施形態では、ラベル2の中央領域23と商品1との間に付属品3を配置しているが、これに限定されず、その他の位置に配置することもできる。例えば、図19に示すように、商品1の前面11とラベル2の端部との間に、付属品3を取り付けてもよい。
また、付属品3の形態は、上記実施形態で示した形状でなくてもよく、少なくとも一部がラベル2と商品1との間に配置されるような形態であればよい。
また、上記実施形態では、ラベル2を破断するための切取線は、ミシン目状に形成しているが、その他、ラベルを薄肉状にすることで破断しやすくするなど、簡易にラベルを破断できるものであれば、特には限定されない。
3 :付属品
10 :商品
21 :第1切込線
22 :第2切込線
26 :第1突出領域
27 :第2突出領域
28 :切取線
203 :中央塗布領域(付属品用接着部)
216 :ガイド用切込線
226 :ガイド用切込線
Claims (7)
- 商品と、
前記商品に関連するデザインが施されたシート状のラベルと、
前記ラベルの裏面の少なくとも一部に形成され、当該ラベルを前記商品に固定するための接着層と、
少なくとも一部が、前記ラベルと前記商品との間に保持される付属品と、
を備え、
前記ラベルは、閉じていない切込線によって囲まれた少なくとも1つの突出領域を有しており、
前記突出領域の裏面には、前記接着層が形成されておらず、
前記切込線上のいずれか2点を通過する線に沿って、前記ラベルにおける前記突出領域の外側が折れ曲がるように、前記ラベルを前記商品に固定することで、当該突出領域を前記ラベルから突出させるように構成されており、
前記ラベルにおいて、前記切込線が突出する側に、前記付属品が配置される、ラベル付き商品。 - 前記ラベルには、少なくとも2個の前記突出領域が対向するように配置されており、
前記2個の突出領域の間に、前記付属品が保持される、請求項1に記載のラベル付き商品。 - 前記接着層は、付属品用接着部を有しており、
前記付属品は、前記付属品用接着部を覆うように配置され、前記ラベルに固定されている、請求項1または2に記載のラベル付き商品。 - 商品と、
前記商品に関連するデザインが施されたシート状のラベルと、
前記ラベルの裏面の少なくとも一部に形成され、当該ラベルを前記商品に固定するための接着層と、
少なくとも一部が、前記ラベルと前記商品との間に保持される付属品と、
を備え、
前記ラベルは、閉じていない切込線によって囲まれた少なくとも1つの突出領域を有しており、
前記突出領域の裏面には、前記接着層が形成されておらず、
前記切込線上のいずれか2点を通過する線に沿って、前記ラベルにおける前記突出領域の外側が折れ曲がるように、前記ラベルを前記商品に固定することで、当該突出領域を前記ラベルから突出させるように構成されており、
前記商品は、対向する一対の外面を少なくとも有しており、
前記各外面には異なる向きのデザインが施されており、
前記ラベルには、少なくとも2個の前記突出領域が対向するように配置されており、当該2個の前記突出領域は、前記一対の外面のいずれかと、それぞれ対応するように突出し、
前記各突出領域には、対応する前記外面に適合する向きのデザインが、それぞれ施されている、ラベル付き商品。 - 商品と、
前記商品に関連するデザインが施されたシート状のラベルと、
前記ラベルの裏面の少なくとも一部に形成され、当該ラベルを前記商品に固定するための接着層と、
少なくとも一部が、前記ラベルと前記商品との間に保持される付属品と、
を備え、
前記ラベルは、閉じていない切込線によって囲まれた少なくとも1つの突出領域を有しており、
前記突出領域の裏面には、前記接着層が形成されておらず、
前記切込線上のいずれか2点を通過する線に沿って、前記ラベルにおける前記突出領域の外側が折れ曲がるように、前記ラベルを前記商品に固定することで、当該突出領域を前記ラベルから突出させるように構成されており、
前記ラベルには、少なくとも2個の前記突出領域が対向するように配置されており、
前記2個の突出領域の間に、前記付属品が保持され、
前記ラベルには、破断可能な切取線が形成されており、
前記ラベルの裏面において、前記切取線が形成されている領域には、前記接着層が形成されておらず、
前記切取線に沿って前記ラベルを破断することで、前記両突出領域の切込線を連結するように構成されている、ラベル付き商品。 - 前記切取線は、前記ラベルの内部を通過し、前記2個の突出領域の切込線を結ぶように形成されている、請求項5に記載のラベル付き商品。
- 前記切込線は、前記ラベルの一端部側から他端部側に延びるように形成されており、
前記切取線は、前記ラベルの一端部側に配置され、
前記ラベルの他端部側には、前記ラベルの縁部側に延びる切取開始用のガイド用切込線が形成されている、請求項5または6に記載のラベル付き商品。
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