JP6691767B2 - ラベル、及びこれを備えた包装体 - Google Patents
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Description
図2は第1商品1の斜視図(a)及び正面図(b)、図3は第2商品2の斜視図(a)及び正面図(b)である。図2に示すように、本実施形態に係る第1商品1は、紙や樹脂シートなどによって形成された第1箱と、この箱の内部に収容される長尺状の第1物品(図示省略)とを備えている。なお、以下では、第1箱を第1商品として説明することがある。この第1商品1は、前面11、背面12、天面13、底面14、第1側面15、及び第2側面16を有する直方体状に形成され、第1物品が長尺状であるため、前面11、背面12、天面13、及び底面14が長く形成されている。したがって、以下ではこれらの面の延びる方向を長手方向ということがある。また、前面11、背面12、天面13、及び底面14に沿う方向を周方向と称することがある。このような長手方向及び周方向という方向を表す文言は、第2商品2でも同様に用いられる。
次に、ラベル3について図4を参照しつつ説明する。図4に示すように、このラベルは、矩形状に形成されたラベル本体31と、このラベル本体31から突出する2つのタブ、つまり第1タブ321及び第2タブ322と、を備えており、これらは樹脂製のフィルムにより一体的に形成されている。そして、ラベル本体31は、横方向の長さが縦方向の長さよりも長く形成され、横方向が上述した各商品1,2の周方向に対応し、縦方向が各商品1,2の長手方向に対応している。なお、縦方向の長さは、第2商品2の長手方向の長さよりも短くなっている。
次に、包装体の製造方法について説明する。まず、図7(a)に示すように、第1商品1上に第2商品2を配置する。具体的には、第1商品1の天面13と第2商品2の底面24とが接するように配置し、さらに第1商品1及び第2商品2の各背面12、22同士が面一になるように両商品1,2の位置を調整する。また、第2商品2の長手方向の長さは、第1商品1よりも短いので、長手方向には、第2商品2は、第1商品1の中央付近に配置される(図1参照)。このような配置により、図7(a)に示すように、第1商品1と第2商品2との間には段が形成される。
次に、上記のように製造された包装体の使用方法について、図8を参照しつつ説明する。まず、第1タブ321を手で掴み、第2辺312側へ引っ張る。これにより、切込み315から両ミシン目318が破断し、ラベル本体31がミシン目318を挟んで2つに分離する。その結果、第1商品1と第2商品2との固定状態が解除されて互いに動くようになる。よって、ラベル3から取り外し可能になる。
以上のように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ラベル本体31の少なくとも一部には、粘着剤が塗布され、各タブ321,322には粘着剤が塗布されていない。したがって、各タブ321,322は各商品1,2には貼り付けられないため、各タブ321,322をそれぞれ手で掴んで引っ張ることができる。その結果、ミシン目318を破断させたり、ラベル本体31を商品1,2から容易に取り外したりすることができる。特に、第2タブ322では、タブのみならず、その下端から第2辺312側へ延びる延長領域316にも粘着剤が塗布されていないため、第2タブ322をさらに掴みやすくしている。また、第2タブ322を引っ張ってラベル3を剥がす際には、第2タブ322と前記凹部の境界付近に力が集中し、当該境界付近にてラベル3が破れてしまうことがあるが、延長領域316にも粘着剤が塗布されていないことにより、このような破れを防ぐこともできる。さらに、第1タブ321の両側に円弧状の凹部3171が形成されたり、第2タブ322の右側縁に鋭角状の凹部が形成されたりしているため、これによっても、タブを掴みやすくしている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は、適宜組み合わせ可能である。
上記実施形態では、1つのラベル3に2つのタブ321,322を設けているが、いずれか一方でもよい。また、第1タブ321のようなミシン目318を伴うタブを複数設けることもできる。さらに、第2タブ322を、第3辺313側及び第4辺314側の少なくとも一方に設けることもできる。
上記実施形態では、各タブ321,322を第1辺311から突出させているが、ラベル本体1の第2辺312から各タブ321,322の先端部までの長さが、第1辺311と第2辺312との間の最大長さ以下であれば、各タブ321,322の構成は特には限定されない。例えば、図9に示すように、第1辺311と第2辺312とを平行に形成するとともに、第1辺311に複数の切込み38を形成することで、一対の切込み38の間、または切込み38と第3辺313(または第4辺314)との間をタブ321,322とすることができる。この切込み38が、本発明の凹部に相当する。ただし、各タブ321,322を掴みやすいという観点から、タブ321の少なくとも一方側には、円弧状に凹部が形成されていることが好ましく、タブ322の右側には、鋭角部により凹部が構成されていることが好ましい。また、本発明の凹部は、タブ321,322の両側に形成しなくてもよく、タブの一方の側部に形成してもよい。
上記実施形態では、第1タブ321とともにミシン目318を形成しているが、ミシン目に限定されず、ラベル本体31に溝を形成して薄肉化し、破断しやすくすることもできる。また、ミシン目や溝を形成せず、縦方向に破断しやすい材料でラベル本体31を形成することもできる。
ラベル本体31は、必ずしも完全な矩形状でなくてもよく、少なくとも対向する第1辺311と第2辺312とを有していれば、複数の直線や曲線を含んでいてもよい。
粘着剤の塗布領域は特には限定されず、少なくとも商品を固定できればよい。例えば、上記実施形態では、第1タブ321及び第2タブ322の全体に粘着剤が塗布されていないが、少なくとも各タブ321,322の先端部分に粘着剤が塗布されていなければよい。また、上記非塗布領域303に、粘着剤を塗布することもできる。
本発明に係るラベルは、1つの商品に取付けることもできるし、3以上の商品を固定するのに用いることもできる。1つの商品に取付ける場合には、第2タブ322を設けておけば、ラベル3を商品から簡単に取り外すことができる。また、3以上の商品を固定する場合には、3以上の商品が本発明の商品群を構成する。そして、3以上の商品を固定する場合には、特に、上述したミシン目318を伴う第1タブ321を複数設ければ、これを破断させることで、固定された3以上の商品を分離することができる。
2 第2商品
3 ラベル
31 ラベル本体
311 第1辺
312 第2辺
318 ミシン目
321 第1タブ
322 第2タブ
Claims (8)
- 対向する第1辺及び第2辺を有する略矩形状に形成された、シート状のラベル本体と、
前記第1辺に設けられ、手で把持可能な少なくとも1つのタブと、
を備え、
前記ラベル本体の一方の面の少なくとも一部には、粘着剤が塗布され、
前記一方の面において、前記タブの少なくとも先端部には、粘着剤が塗布されておらず、
前記第2辺から前記タブの先端部までの長さは、前記第1辺と第2辺との間の最大長さ以下であり、
前記第1辺は、前記第1辺と第2辺との距離が徐々に短くなるように傾斜する傾斜部を有し、
前記タブの少なくとも1つは、前記傾斜部に設けられている、ラベル。 - 前記ラベル本体における、前記タブの少なくとも一方の側部には、当該タブが凸状をなすように、凹部が形成されている、請求項1に記載のラベル。
- 前記ラベル本体において、第1タブとして前記第1辺の中間部に前記タブを設け、当該タブに対応する位置に、前記第1辺と第2辺との間で延びる一対の破断可能な破断線をさらに備えている、請求項1または2に記載のラベル。
- 前記第1タブの前記第1辺に沿う方向の長さが、前記一対の破断線の間の長さよりも大きい、請求項3に記載のラベル。
- 第2タブとして前記第1辺の端部に前記タブが設けられている、請求項2に記載のラベル。
- 前記第2タブ、及び当該第2タブから前記凹部を超えて前記第2辺側に延びる領域における前記一方の面には粘着剤が塗布されていない、請求項5に記載のラベル。
- 少なくとも第1商品及び第2商品を含む商品群と、
前記第1商品と第2商品とを固定する、請求項3または4に記載のラベルと、
を備え、
前記一対の破断線を引裂くことで、前記第1商品と第2商品とを分離可能に構成されている、包装体。 - 前記ラベル本体において、前記一対の破断線を挟む第1の領域及び第2の領域がそれぞれ、前記第1商品及び第2商品に固定され、
前記一対の破断線と、前記第1タブは、前記第1商品及び第2商品のいずれにも固定されていない、請求項7に記載の包装体。
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