JP3219040U - 棚部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】棚板部を左右均等にスライドさせることが出来ると共に、容易に固定できる棚部材を提供する。
【解決手段】棚板部200と、当該棚板部200の両端を支持するブラケットと、当該ブラケットに取り付けられるレール部材とを備えた棚部材300であって、棚板部200は、レール部材の長尺方向に沿ってスライド可能に構成されると共に、棚板部200の両端でのスライド動作を同期させるための同期部材が設けられ、さらに、ブラケットには、係合孔130が設けられ、棚板部200には、係合孔130に係合する係合突起240が設けられており、当該係合突起240は、係合孔130に係合する係合状態と、係合孔130から外れる非係合状態とを切換可能に構成されていることを特徴とする。
【選択図】図5
【解決手段】棚板部200と、当該棚板部200の両端を支持するブラケットと、当該ブラケットに取り付けられるレール部材とを備えた棚部材300であって、棚板部200は、レール部材の長尺方向に沿ってスライド可能に構成されると共に、棚板部200の両端でのスライド動作を同期させるための同期部材が設けられ、さらに、ブラケットには、係合孔130が設けられ、棚板部200には、係合孔130に係合する係合突起240が設けられており、当該係合突起240は、係合孔130に係合する係合状態と、係合孔130から外れる非係合状態とを切換可能に構成されていることを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本考案は、店舗等で商品を陳列するための陳列棚に用いられる棚部材に関するものである。
従来から、特許文献1に示すような商品を陳列するための商品陳列棚は、ブラケットと、当該ブラケットに支持される棚板部とを備えた棚部材を、支柱に取り付けて設置していた。具体的には、支柱にはブラケットを係止可能な固定孔が、上下方向に一列に複数設けられているので、任意の位置にブラケットを差し込んで取り付け、そのブラケットに棚板部を取り付けていた。そして、その棚板部はレール部材によって、前後方向にスライド可能に構成されていた。
ところで、買い物客が棚板部上に陳列された商品を良く見えるように、棚板部を前方にスライドさせた状態で配置する場合や、支柱に対して棚板部を斜めに配置する場合もある。しかしながら、買い物客や従業員等が棚板部を押したり引いたりすると、簡単に棚板部がスライドしたり、又、支柱に対して棚板部を斜めに配置すると、自重によって棚板部が前方へスライドしてしまう虞がある。さらに、棚板部がスライドした際に、棚板部の両側でスライドした量が異なることがあり、棚板部が左右で歪んでしまったり、棚板部を再びスライドさせることが難しくなるといった問題があった。
そこで、本考案は、上記問題に鑑み、棚板部を左右均等にスライドさせることが出来ると共に、容易に固定できる棚部材を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本考案の棚部材は、棚板部と、当該棚板部の両端を支持するブラケットと、当該ブラケットに取り付けられるレール部材とを備えた棚部材であって、前記棚板部は、前記レール部材の長尺方向に沿ってスライド可能に構成されると共に、前記棚板部の両端でのスライド動作を同期させるための同期部材が設けられ、さらに、前記ブラケットには、係合孔が設けられ、前記棚板部には、前記係合孔に係合する係合突起が設けられており、当該係合突起は、前記係合孔に係合する係合状態と、前記係合孔から外れる非係合状態とを切換可能に構成されていることを特徴とする。
当該特徴のように、棚板部側の係合突起がブラケットの係合孔に係合する係合状態と、係合突起が係合孔から外れる非係合状態とを切り換えることが出来るので、棚板部をレール部材に沿って前後にスライドさせた状態で、棚板部を容易に固定することができる。そして、支柱に対して棚板部を斜めに配置した場合であっても、自重によって棚板部が前方へスライドすることを防止できる。さらに、棚板部の両側でのスライド動作は、同期部材によって同期されているため、棚板部の両側でのスライド量が等しくなることから、棚板部を左右均等にスライドさせることができるのである。
さらに、本考案の棚部材は、前記棚板部の裏側に、前記係合状態と前記非係合状態とを切り換える操作部を備えることを特徴とする。
当該特徴のように、操作部によって、係合状態と非係合状態を容易に切り換えることができる。また、操作部は棚板部の裏面に設けられているので、棚板部の表面側の陳列スペースを狭めることなく、有効活用出来る。
さらに、本考案の棚部材は、前記係合突起が前記係合孔に係合する係合状態となるように、前記係合突起を前記係合孔に向けて付勢する付勢部材を備え、操作部を、前記付勢部材の付勢力に逆らうように前記棚板部の前端へ向けて移動させることで、前記係合突起が前記係合孔から外れるように移動して、前記非係合状態に切り替わることを特徴とする。
当該特徴のように、操作部を棚板部の前端側へ引き出すように移動させることで、非係合状態に容易に切り換えて、棚板部をスライドさせることができる。さらに、操作部から手を離せば、付勢部材の付勢力によって、係合突起が係合孔に係合して自動的に係合状態に戻り、棚板部がスライドしないように固定出来るのである。
さらに、本考案の棚部材は、前記操作部は、前記棚板部の裏面に沿って移動するように構成されていることを特徴とする。
当該特徴のように、操作部が、棚板部の裏面に沿って移動するので、棚板部の裏面側の構造をコンパクトにできる。
さらに、本考案の棚部材は、前記ブラケットには、前記レール部材の長尺方向に沿って、前記係合孔が複数設けられていることを特徴とする。
当該特徴のように、係合孔は、レール部材の長尺方向に沿って複数設けられているので、棚板部を、段階的に任意の場所で係合させて固定できるのである。
上記の本考案によれば、棚板部を左右均等にスライドさせることが出来ると共に、容易に固定できる。
100 ブラケット
110 レール部材
130 係合孔
200 棚板部
240 係合突起
300 棚部材
110 レール部材
130 係合孔
200 棚板部
240 係合突起
300 棚部材
以下に、本考案の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本考案は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
まず、図1に本考案の棚部材300を支柱Xに取り付けた状態について説明する。なお、図1(a)は棚部材300を支柱Xに取り付けた状態の全体斜視図、図1(b)は棚部材300を支柱Xに取り付けた状態の側面図である。また、本明細書における上下方向とは、図1に示すように、垂直方向に設置された支柱Xに沿った上下方向を意味する。
図1に示すように、店内の床面等に二本の支柱Xが垂直に設置されている。この支柱Xには、上下方向に複数の固定孔が形成されているので、任意の位置の係合孔にブラケット100の係止爪120を係止させて、ブラケット100を支柱Xに取り付ける。そして、両側のブラケットの上に棚板部200を取り付けて、棚部材300の設置が完了する。この棚部材300は、支柱Xに対して水平方向に設置したり、支柱Xに対して傾斜するように設置することもできる。また、棚板部200はブラケット100の長尺方向に沿って前後にスライド可能となっている。この棚部材300は、ブラケット100及び棚板部200から構成されており、ブラケット100及び棚板部200の詳しい構成については、以下で説明する。
次に、本考案の棚部材300のブラケット100の構成について、図2を参照して説明する。なお、図2(a)はブラケット100の外側の側面図(右側面)、図2(b)はブラケット100の底面図、図2(c)はブラケット100の内側の側面図(左側面)、図2(d)はブラケット100の背面図である。
図2に示すように、ブラケット100は、直線状に延びるレール部材110と、当該レール部材110の末端に設けられた係止爪120と、レール部材110の先端側に設けられた補助ローラー115とを備える。レール部材110は、図2(d)に示すように、縦断面略コ字状をしており、下壁111と側壁112と上壁113を備える。側壁112の相対する側は開放されており、当該開放された部分から、後述する棚板部200の主ローラー220が、レール部材110のコ字状部分に嵌められる。
また、ブラケット100の上壁113の先端側には、複数の係合孔130が設けられている。この係合孔130は、等間隔でブラケット100の長尺方向に沿って配置されており、各係合孔130は、後述する棚板部200の係合突起240と係合できるようになっている。
また、レール部材110は、下壁111から上方に立ち上がるように屈曲した先端114を備えており、当該先端114には、ブラケット100の長尺方向に沿って、複数の歯116が切ってある。この長尺方向に延びる先端114の歯116は、ラックと呼ばれるもので、後述する歯車261(ピニオン)と組み合わせて、いわゆるラックアンドピニオンの構造を構成している。なお、この歯116と後述する歯車261は、棚板部200の両端の各レール部材110におけるスライド動作を同期させるための同期部材を構成している。
また、レール部材110の先端側の補助ローラー115は、棚板部200の天板210の裏面に当接しており、棚板部200が前後にスライドしやすいように、棚板部200を下側から支持している。また、係止爪120は複数設けられおり、図1に示すように、支柱Xに対して水平に取り付ける、又は、傾斜して取り付けることが出来るようになっている。
次に、本考案の棚部材300の棚板部200の構成について、図3を参照して説明する。図3(a)は、棚板部200の側面図であり、内部が見やすいように側壁を取り外して表示している。図3(b)は、棚板部200の側端部周辺を拡大した底面図、図3(c)は、棚板部200の側端部を拡大した背面図である。
図3に示すように、棚板部200は平坦な天板210と、当該天板210の後端222側に設けられた主ローラー220と、天板210の裏面側の略中央に設けられた操作部230とを備える。この主ローラー220及び後述する副ローラー260は、棚板部200の裏面の両端に設けられている。また、主ローラー220は、ブラケット100のレール部材110内部に嵌められて、レール部材110内部を回転しながら移動するもので、天板210の裏面に固定された軸部221を中心に回転する。
また、棚板部200は、副ローラー260を備えており、当該副ローラー260の内側には、当該副ローラー260と中心が一致する円形状の歯車261が固定されている。そして、副ローラー260は、ブラケット100のレール部材110内部に嵌められて、レール部材110内部を回転しながら移動し、それと共に、歯車261は、レール部材110の歯116と噛み合いながら回転できるように構成されている。そして、副ローラー260及び歯車261の中心に固定された長尺状の軸部262は、棚板部200の反対側(図3(b)で拡大して示された棚板部200の端部とは反対側)の副ローラー260及び歯車261の中心に固定されている。そして、軸部262の両側の端部263は、天板210の裏面に回転可能に軸支されている。そのため、棚板部200の両側の副ローラー260及び歯車261は、互いに軸部262で連結固定されており、互いに同期しながら回転できるように、天板210の裏面に軸支されているのである。
また、棚板部200の天板210の裏面に取り付けられた操作部230は、人の指で引っ掛けて棚板部200の前端211側に向けて引き出す引出部231を備えており、当該引出部231の末端部232には、ワイヤー等の引出線233の一端が固定されている。また、操作部230の引出部231は長尺の薄板状となっており、棚板部200の天板210の裏面側の表面に沿うように、前端211に向けて引き出すことができる。
また、引出線233の他端234は、ブラケット100の係合孔130に係合する係合突起240に固定されている。この係合突起240は円柱形状をしており、略コ字状の固定部材250を貫通している。具体的には、係合突起240の先端241側は、固定部材250の外壁251を貫通すると共に、外壁251の貫通孔によって軸支されている。一方、係合突起240の末端242側は、固定部材250の内壁252を貫通すると共に、内壁252の貫通孔によって軸支されている。そのため、係合突起240は、固定部材250の外壁251及び内壁252によって軸支されて、係合突起240の軸方向へスライドできるようになっている。
さらに、付勢部材であるバネSが、円柱状の係合突起240に挿通されており、このバネSは係合突起240に沿って伸縮できる。そして、バネSの先端S1が係合突起240の先端241側に固定されており、バネSの末端S2が固定部材250の内壁252に当接又は固定されている。そのため、付勢部材であるバネSは、係合突起240を先端241側に向けて付勢した状態となっている。よって、係合突起240が係合孔130に係合した係合状態が維持され、棚板部200が不用意にスライドしないようになっている。
では次に、ブラケット100に棚板部200を取り付けた棚部材300について、図4を参照して説明する。なお、図4(a)は、棚部材300の側面図、図4(b)は、棚部材300のブラケット100周辺を拡大した底面図、図4(c)は、棚部材300のブラケット100周辺を拡大した背面図である。
図4に示すように、ブラケット100は、係止爪120によって支柱Xに取り付けられている。このブラケット100のレール部材110に棚板部200の主ローラー220及び副ローラー260が嵌められ、棚板部200がブラケット100から外れないように取り付けられている。具体的には、図4(c)に示すように、棚板部200の主ローラー220及び副ローラー260の両側は、レール部材110の側壁112と、下壁111から上方に立ち上がるように屈曲した先端114とで挟まれている。そのため、棚板部200はレール部材110から外れないようになっている。さらに、副ローラー260の歯車261は、レール部材110の歯116に噛み合っている。
また、棚板部200側の係合突起240の先端241が、ブラケット100の係合孔130に係合した係合状態となっているので、棚板部200がレール部材110に沿って前後方向へスライド出来ないように固定されている。
では次に、係合状態から非係合状態へと切り換えて、棚板部200を前方にスライドした状態について、図5を参照して説明する。なお、図5は、棚部材300の底面図である。
図5に示すように、作業員は棚板部200の天板210の裏面側に手を伸ばし、手の指で操作部230の引出部231を、棚板部200の前端211に向けて手前方向へ(図5の矢印参照)引き出す。すると、操作部230に連結固定された引出線233は内側に向けて(係合孔130から離れる向き)引っ張られ、引出線233の他端234に固定された係合突起240も内側に向けて引っ張られて移動する。すると、係合突起240は係合孔130から外れて非係合状態となったため、棚板部200は、ブラケット100の長尺方向に沿って前方へスライドできるのである。なお、係合突起240に固定されているバネSは、係合突起240を係合孔130に向けて付勢している。そのため、作業員は、このバネSの付勢力に逆らうように、操作部230の引出部231を、前端211に向けて手前方向へ(図5の矢印参照)引き出すことになる。
更に、棚板部200をレール部材110の長尺方向に沿って前後方向へスライドする際、棚板部200の主ローラー220及び副ローラー260は、ブラケット100のレール部材110の内部を転がるように移動し、ブラケット100の補助ローラー115は棚板部200の天板210の裏面を転がりながら支持するため、棚板部200を安定してスライドさせることができる。その際に、棚板部200の両側の副ローラー260の歯車261は、レール部材110の歯116と噛み合いながら回転しており、さらに、両側の副ローラー260の歯車261は互いに軸部262によって連結固定されているので、両側の歯車261は完全に同期しながら回転することになる。そのため、棚板部200の両端において、各レール部材110でのスライド動作が完全に同期しており、そのスライド量も等しくなることから、棚板部200を左右均等にスライドできるのである。
なお、本考案の同期部材は、ブラケット100のレール部材110の歯116と、当該歯116に噛み合い、レール部材110に沿って回転移動可能な歯車261と、棚板部200の両側に位置する歯車261同士を連結する軸部262から構成されている。しかしながら、当該構成に限定されず、本考案の同期部材は、棚板部200の両端でのスライド動作が同期する構成であれば、その他の構成を採用することができる。
また、図5に示すように、係合突起240が内側に向けて引っ張られたことで、バネSは係合突起240と内壁252によって圧縮されている。そのため、この圧縮されたバネSには復元力が働いており、係合突起240は、この復元力によって係合孔130へ向けて付勢された状態となっている。
そのため、任意の場所まで棚板部200を前方へスライドさせた後に、作業員は操作部230から指を離せば、バネSの付勢力によって係合突起240がブラケット100の係合孔130に係合する係合状態へと復帰して、棚板部200がスライドしないように固定されるのである。また、係合突起240がブラケット100の係合孔130に向けて外側に移動することで、係合突起240に連結固定された引出線233も、外側(図5の矢印とは反対方向)へ引っ張られる。そして、引出線233に連結された操作部230の引出部231は、引き出される前の元の状態に自動的に戻るのである。
このように、本考案の棚部材300によれば、棚板部200側の係合突起240がブラケット100の係合孔130に係合する係合状態と、係合突起240が係合孔130から外れる非係合状態とを切り換えることが出来るので、棚板部200をレール部材110に沿って前後にスライドさせた状態で、棚板部200を容易に固定することができる。そして、支柱に対して棚板部300を斜めに配置した場合であっても、自重によって棚板部200が前方へスライドすることを防止できる。
さらに、棚板部200の両側でのスライド動作は、同期部材によって同期されているため、棚板部200の両側でのスライド量が等しくなることから、棚板部200を左右均等にスライドさせることができるのである。
さらに、本考案の棚部材300によれば、操作部230によって、係合状態と非係合状態を容易に切り換えることができる。また、操作部230は棚板部200の裏面に設けられているので、棚板部200の表面側の陳列スペースを狭めることなく、有効活用出来る。
また、本考案の棚部材300によれば、操作部230を棚板部200の前端211側へ引き出すように移動させることで、非係合状態に容易に切り換えて、棚板部200をスライドさせることができる。さらに、操作部230から手を離せば、付勢部材の付勢力によって、係合突起240が係合孔130に係合して自動的に係合状態に戻り、棚板部200がスライドしないように固定出来るのである。
なお、図5に示すように、バネSの付勢力によって、自動的に係合状態に切り替わるが、これに限定されず、バネSを設けない場合は、操作部230を操作して、手動で係合状態に切り換えれば良い。また、図5に示すように、付勢部材としてバネを採用したが、これに限定されず、係合突起240を係合孔130へ向けて付勢できる付勢部材であれば、ゴムやその他の部材を適宜採用してもよい。
また、図5に示すように、操作部230は棚板部200の前端211側に配置されていたが、これに限定されず、例えば、棚板部200の中央側や棚板部200の後端222側など、操作部230を棚板部200の任意の位置に配置してもよい。ただ、操作部230を棚板部200の前端211側に配置すると、棚板部200の前端211側から陳列作業等を行う作業者が、操作部230を簡単に指で操作でき、作業性が向上するのである。
また、本考案の棚部材300のように、操作部230が、棚板部200の裏面に沿って移動するので、棚板部200の裏面側の構造をコンパクトにできる。特に、棚部材300は上下に複数段配置されるため、棚板部200上の上下方向の陳列スペースを如何に広く確保するかが重要になってくる。そのため、操作部230が、棚板部200の裏面に沿って移動する場合は、棚板部200の下段側の陳列スペースに操作部230がはみ出すことが無く、その構造をコンパクトにできるため、陳列スペースを狭めることがないのである。
また、係合孔130は、レール部材110の長尺方向に沿って複数設けられているので、棚板部200を、段階的に任意の場所で係合させて固定できるのである。
また、図2から図5に示すように、係合孔130はブラケット100の上壁113の先端に、ブラケット100の長尺方向に沿って複数配置されているが、これに限定されない。例えば、ブラケット100の任意の箇所に、係合孔130を1つのみ設けても良い。そして、その係合孔130を設けた箇所まで棚板部200をスライドさせて、当該箇所で係合突起240を係合孔130に係合させて、棚板部200を固定できる。ただ、係合孔130をブラケット100の長尺方向に沿って複数配置すれば、棚板部200を任意の場所で段階的に固定できるのである。
なお、本考案の棚部材は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。
Claims (5)
- 棚板部と、当該棚板部の両端を支持するブラケットと、当該ブラケットに取り付けられるレール部材とを備えた棚部材であって、
前記棚板部は、前記レール部材の長尺方向に沿ってスライド可能に構成されると共に、前記棚板部の両端でのスライド動作を同期させるための同期部材が設けられ、
さらに、前記ブラケットには、係合孔が設けられ、
前記棚板部には、前記係合孔に係合する係合突起が設けられており、
当該係合突起は、前記係合孔に係合する係合状態と、前記係合孔から外れる非係合状態とを切換可能に構成されていることを特徴とする棚部材。
- 前記棚板部の裏側に、前記係合状態と前記非係合状態とを切り換える操作部を備えることを特徴とする請求項1に記載の棚部材。
- 前記係合突起が前記係合孔に係合する係合状態となるように、前記係合突起を前記係合孔に向けて付勢する付勢部材を備え、
前記操作部を、前記付勢部材の付勢力に逆らうように前記棚板部の前端へ向けて移動させることで、前記係合突起が前記係合孔から外れるように移動して、前記非係合状態に切り替わることを特徴とする請求項2に記載の棚部材。
- 前記操作部は、前記棚板部の裏面に沿って移動するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の棚部材。
- 前記ブラケットには、前記レール部材の長尺方向に沿って、前記係合孔が複数設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の棚部材。
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JP2018003595U JP3219040U (ja) | 2018-09-14 | 2018-09-14 | 棚部材 |
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Family Applications (1)
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- 2018-09-14 JP JP2018003595U patent/JP3219040U/ja active Active
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