JP3218399U - 台車用緩衝部材 - Google Patents

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花岡 徹
徹 花岡
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Abstract

【課題】着脱が容易、かつ強度に優れた台車用緩衝部材を提供する。
【解決手段】台車の荷台2に固定されるフレーム6と、荷台2の周縁端面23を覆う位置に配置されるように、フレーム6に固定された弾性部材7と、を備える台車用緩衝部材5であって、フレーム6は、周縁端面23に対向し、周縁端面23に沿って延びるフレーム本体60と、弾性部材7をフレーム6に固定するための締結具9が挿通される、フレーム本体60に設けられた第1の貫通孔60dと、フレーム本体60の下端から荷台2の下面24に沿って延びて、下面24に固定される固定部61と、を有し、弾性部材7は、フレーム本体60の周縁端面23との対向面とは反対側の面に取り付けられ、周縁端面23に沿って延びる形状を有し、締結具9が挿通される第2の貫通孔70dと、締結具9の第2の貫通孔70dから露出した部分の周囲を覆う覆い部74、75と、を有する。
【選択図】図4

Description

本考案は、台車に用いられる緩衝部材に関するものである。
簡易な荷物運搬手段として、手押し式の運搬台車(ハンドトラック)が従来から広く用いられている。かかる台車は、一般的に、荷物を載せる荷台と、荷台の下面に設けられたキャスターと、荷台に立設されたハンドルと、を備え、ハンドルを押して移動させる構成である。そのような台車において、運搬時の壁や段差、周囲に置かれた物等との衝突による衝撃を和らげるために、荷台の周縁端面にクッション性のある緩衝部材(ダンパー)を取り付けた構成が知られている(特許文献1〜3)。
緩衝部材の取り付け方法としては、例えば、接着剤等により荷台端面に直接固着する方法がある。また、例えば、荷台端面に底広溝を設けてこれに係着する、荷台端面にネジ穴を空けてネジ止めする等、緩衝部材を取り付けるための所定の形状部を荷台に設けて取り付ける方法もある。このように緩衝部材を荷台に一体的に取り付ける方法は、台車の購入者が後から緩衝部材を取り付ける場合には、手間がかかり容易ではない。また、一度取り付けるとその後の取り外しが容易ではない。緩衝部材は、台車において特にダメージを受けやすい部材であり、破損等により交換が必要となる場合が少なくない。
また、特許文献1〜3に記載の台車では、緩衝部材が荷台周縁端面の全周に渡って設けられているが、台車の用途によっては、局所的に(例えば、台車前方の端面にだけ)設ければ十分とされる場合もある。そのような場合において、上記取り付け方法では、用途に応じたカスタマイズが困難である。
着脱容易な取り付け方法として、例えば、両面テープなどにより接着する方法もある。しかしながら、緩衝部材を精度よく荷台に貼り付けることが容易ではなく、また、テープの劣化等により剥がれてしまう懸念がある。また、上述した一体的に取り付ける場合と比べると強度面で劣ることが多く、強い衝撃によって剥がれてしまう懸念もある。
実全昭53−059270号公報 実全昭63−039168号公報 特開2009−23623号公報
本考案は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、着脱が容易、かつ強度に優れた緩衝部材を提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案における台車用緩衝部材は、
台車の荷台に固定されるフレームと、
前記荷台の周縁端面を覆う位置に配置されるように、前記フレームに固定された弾性部材と、
を備える台車用緩衝部材であって、
前記フレームは、
前記周縁端面に対向し、前記周縁端面に沿って延びるフレーム本体と、
前記弾性部材を前記フレームに固定するための締結具が挿通される、前記フレーム本体に設けられた第1の貫通孔と、
前記フレーム本体の下端から前記荷台の下面に沿って延びて、前記下面に固定される固定部と、
を有し、
前記弾性部材は、
前記フレーム本体の前記周縁端面との対向面とは反対側の面に取り付けられ、前記周縁端面に沿って延びる形状を有し、
前記締結具が挿通される第2の貫通孔と、
前記締結具の前記第2の貫通孔から露出した部分の周囲を覆う覆い部と、
を有することを特徴とする。
本考案によれば、フレームを締結具で荷台に固定するだけで、緩衝部材を台車の荷台に取り付けることができる。すなわち、弾性部材を荷台に直接する固定する必要がなく、緩衝部材の荷台への設置が容易となる。また、フレームが荷台に強固に固定されることで、荷台に対して弾性部材を強固に位置決め配置することができる。
また、弾性部材をフレームに固定するための締結具は、弾性部材の覆い部によって覆われており、露出しない構成となっている。したがって、緩衝部材が壁や段差、台車周囲に配置された物などと衝突した際に、それらが締結具と直接接触することがなく、締結具との接触による破損等が発生することがない。
また、締結具の着脱によって弾性部材をフレームに対して容易に着脱することができ、消耗品となる弾性部材の取り替えが容易である。
前記弾性部材は、前記フレーム本体の上端と、該上端を覆うように係合する係合部を有し、
前記覆い部は、前記締結具の着脱作業時に前記第2の貫通孔の周囲を開放せしめるべく変形可能に構成されているとよい。
係合部により、フレームと弾性部材との一体性が高められるとともに、フレームの上端を弾性部材の係合部が覆うことで、フレームが荷台の荷受け面側に露出しないため、フレームと荷物との接触、それによる荷物の破損等を防ぐことができる。
また、係合部が、締結具によるフレームと弾性部材との固定において、位置決め機能を発揮することで、締結具の着脱の作業性を向上させることができる。
さらに、覆い部を変形させて第2の貫通孔の周囲を開放することで、締結具の着脱の作業性を向上させることができる。
前記弾性部材は、前記周縁端面のうち、少なくとも、矩形の前記荷台の四辺のうち前記台車の進行方向の前方に位置する一辺と、該一辺の両端の角部と、に対応する領域を覆うように形成され、
前記固定部は、前記荷台の前記下面で開口する前記角部の近傍に設けられた孔と重なるように配置された第3の貫通孔を有し、前記第3の貫通孔と前記角部の近傍に設けられた孔とに挿通される締結具によって、前記下面に固定され、
前記覆い部は、前記第2の貫通孔の上方から前記第2の貫通孔と略同じ高さまで下方に延びる第1の覆い部と、前記第2の貫通孔の下方から前記第2の貫通孔と略同じ高さまで上方に延びる第2の覆い部と、を有し、
前記第1の覆い部と前記第2の覆い部は、それぞれの先端が互いに近接して対向する、または当接することで、前記締結具において前記第2の貫通孔から露出した部分の周囲を覆う状態を形成し、それぞれの先端の間隔が拡がるように変形させられることで、前記第2の貫通孔の周囲を開放した状態を形成するとよい。
弾性部材で荷台の周縁端面を覆う範囲は任意に設定することができるが、少なくとも、矩形の荷台の四辺のうち台車の進行方向の前方に位置する一辺と、該一辺の両端の角部と、に対応する領域を覆うように形成することで、台車の前進時、あるいは方向転換時に周囲の壁や段差、物や人と接触したときにおける衝撃を効果的に和らげることができる。
また、固定部に設けられた第3の貫通孔を、荷台の下面で開口する孔と重ねて締結具で固定する構成により、緩衝部材を荷台に対して容易に取り付けることができる。
また、覆い部を第2貫通孔に対して上下それぞれから延在する2つの覆い部で構成することで、例えば、一つの延在部で覆い部を形成する場合よりも、覆い部の変形のさせ易さと、クッション性の担保とのバランスが取りやすく、好適である。
以上説明したように、本考案により、着脱が容易、かつ強度に優れた緩衝部材を提供することができる。
本考案の実施例に係るバンパー5と台車1を示す模式的斜視図 本考案の実施例に係るバンパー5の模式的分解斜視図 本考案の実施例に係るバンパー5の構成を説明する模式図 本考案の実施例に係るバンパー5の構成を説明する模式的断面図
以下に図面を参照して、この考案を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この考案の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1〜図4を参照して、本考案の実施例に係る台車用緩衝部材としてのバンパー1について説明する。
図1は、本実施例に係るバンパー5の台車1に対する取付の様子を説明する模式的斜視図であり、(a)は取付後の状態、(b)は取付前の状態、をそれぞれ示している。
図2は、本実施例に係るバンパー5を、フレーム6とバンパーゴム7とに分解して示した模式的斜視図である。
図3は、本実施例に係るバンパー5の構成を説明する模式図であり、(a)は平面図、(b)は正面図((a)のB矢視図)、(c)は背面図((a)のC矢視図)、(d)は側面図((a)のD矢視図)である。
図4は、本実施例に係るバンパー5の構成を説明する模式的断面図であり、バンパー5が荷台2に取り付けられた状態における図3(a)のAA断面に対応する断面図である。
図1に示す台車1は、手押し式の運搬台車(ハンドトラック)であり、荷物を載せるための荷台2と、荷台2の下面四隅に取り付けられた4つのキャスター3と、荷台2に立設されたハンドル4と、を備える。ハンドル4を押すとキャスター3が路面上を転がることで台車1が移動し、荷台2に載せた荷物を所望の目的地まで運搬することができる。
ハンドル4は、2本の脚と、その上部をつなぐ水平の把持バーと、で構成された略逆U字形状を有し、荷台2の各所に配置されたハンドル固定用の孔22に脚を差し込みネジで固定することで、荷台2に取り付けられる。ハンドル固定用の孔22は、荷台2の複数の箇所に配置されており、ハンドル4を荷台2に対して種々の配置で取り付けることができる。図1に示す台車1は、略長方形の荷台2の長辺方向に沿って台車1を移動させること
を想定し、荷台2の荷受け面21の四隅に配置された4つの孔22のうち後方の2つの孔22に、荷台2の短辺に沿って、ハンドル4を取り付けた構成となっている。使用者は、荷台2の後方に立ってハンドル4を前方に向かって押すことで、台車1を前進させる、あるいは、ハンドル4を手前に引っ張ることで、台車1を後退させることができる。
図1に示す台車1においては、例えば、前方の2つの孔22にも別のハンドル4を取り付けて、前後双方向の移動を容易にするとともに、荷台2に載せた荷物が前後に落下することを防ぐような構成とすることもできる。
また、図1に示したハンドル4よりも幅の広いハンドルを2つ、荷台2の両側にそれぞれ長辺に沿って取り付けて、荷台2の前後にはみ出るような長尺の荷物を運搬するための構成とすることもできる。
あるいは、4つの孔22にそれぞれ支柱を立てて、その上に別の荷台を載せることで、荷台を二段で備えた構成とすることもできる。
このような種々のカスタマイズを可能とすべく、ハンドル固定用の孔22を荷台2の複数箇所に種々配置した構成は、従来から広く用いられている。
本実施例に係るバンパー5は、上述したハンドル固定用の孔22を利用して、荷台2に取り付け可能に構成したことを特徴としている。すなわち、荷台2に元々備わっている孔22を利用することで、バンパー5を取り付けるためだけに荷台2に孔(貫通するもの)や穴(貫通しないもの)を設ける必要がない。また、本実施例に係るバンパー5は、ハンドル4を固定するためのネジ8を利用して、荷台2に固定することができるように構成されており、取り付けるための部材点数を増やすことなく、利用することができる。なお、これら特徴は、本実施例のバンパー5の特徴の一側面であり、バンパー5取付用の孔や穴を別途荷台に設けたような台車への利用や、パンパ―5を固定するための専用の締結具等を用いた利用が、本実施例のパンバー5の利用形態から排除されるものではない。
本実施例に係るバンパー5は、台車1において運搬時に壁や段差に衝突することがある荷台2の破損の防止、衝突による衝撃の緩和のために、荷台2の周縁端面(厚み方向に沿った側面)23に沿って取り付けられる。
バンパー5は、荷台2に固定されるフレーム6と、フレーム6に支持される弾性部材であるバンパーゴム7と、から構成される。すなわち、緩衝部材であるバンパーゴム7は、荷台2に直接取り付けられるのではなく、フレーム6を介して荷台2に取り付けられる構成となっている。
フレーム6は、SPHC等の金属からなる板金部材であり、バンパーゴム7を支持する支持部としてのフレーム本体60と、フレーム6を荷台2に固定するための固定部61と、を有する。
フレーム本体60は、略コ字状に荷台2の周縁端面23に沿って帯状に延びている。フレーム本体60は、荷台2前方の短辺に沿って延びるフロント部60aと、その両端からそれぞれ荷台2長辺に沿った方向に向かって湾曲して延びるコーナー部60cと、そこからさらに荷台2長辺に沿って延びるサイド部60bと、を有している。フレーム本体60には、バンパーゴム7を固定するためのネジ孔60dが、フロント部60aとサイド部60bのそれぞれに複数設けられている。フレーム本体60は、凹状の周面60eが荷台2の周縁端面23に対向する対向面となり、対向面60eとは反対側の面である凸状の周面60fが、バンパーゴム7が取り付けられる取付面となる。
固定部61は、フレーム本体60下端からフレーム本体60と略直交する方向に延びて荷台2の下面(裏面)24に当接するように構成されている。固定部61は、コーナー部60cを跨いでフロント部60aとサイド部60bにそれぞれ連結されており、固定部6
1が設けられた箇所におけるフレーム6の断面は略L字形状となる。固定部61は、フロント部60aとサイド部60bに対してそれぞれ異なる方向で連結されており、フレーム6は、固定部61周辺において特に高い強度を有する構成となっている。
固定部61には、荷台2に設けられたハンドル取付用の孔22と重なるように孔62が設けられている。締結具としてのネジ8が、フレーム6の固定部61の孔62と、荷台2の孔22と、に挿通され、ネジ8先端に、座金81を固定部61との間に挟んでナット82を螺合することで、固定部61が荷台2に対してネジ止め固定される。これにより、フレーム6が荷台2に固定される。
フレーム6を荷台2に固定するための締結具としては、ハンドル4を荷台2に固定するためのネジ8を用いると好適である。ネジ8は、ハンドル4の固定では、孔22に差し込まれたハンドル4の脚下端のネジ穴に荷台2下方からネジ込まれる。一方、バンパー5の固定では、ネジ8は、荷台上方から孔22に差し込まれて、固定部61に挿通され、その先端にナット82が螺合される。
バンパーゴム7は、PVC(ポリ塩化ビニル)等のゴム状弾性体で構成された部材であり、フレーム6のフレーム本体60に沿って延びる、略コ字状の全体形状を有している。バンパーゴム7は、フレーム本体60と同様、荷台2前方の短辺に沿って延びるフロント部70aと、その両端からそれぞれ荷台2長辺に沿った方向に向かって湾曲して延びるコーナー部70cと、そこからさらに荷台2長辺に沿って延びるサイド部70bと、を有している。バンパーゴム7は、凹状の周面70hがフレーム本体60の取付面60fに対向当接する当接面となり、当接面70hとは反対側の面である凸状の周面70eが、荷台2に取り付けられたバンパー5において、主として外部に露出する露出面(緩衝面)となる。
図4に示すように、バンパーゴム7の断面形状は、高さ方向(荷台2の厚み方向)における中央部71が上端72及び下端73よりも側方に突出した凸形状(略三角形状)となっている。高さがある中央部71には、バンパーゴム7をフレーム6に固定するためのネジ9を挿通するためのネジ孔70dが、フレーム6の本体60のネジ孔60dに対応する配置で複数設けられている。ネジ9は、座金92を介して頭部91とナット93との間で、バンパーゴム7とフレーム6とを締め付けて固定するように取り付けられる。
バンパーゴム7には、ネジ孔70dに挿通されたネジ9の頭部91の周辺を覆うように、ネジ孔70dの上下からそれぞれ延びて頭部91の上方(側方)で互いに近接対向する上覆い部74と下覆い部75が設けられている。ネジ孔70dは、バンパーゴム7の延びる方向(荷台2の周縁に沿った方向)に沿って所定の間隔を空けて複数配置されている。上覆い部74と下覆い部75は、それぞれバンパーゴム7の延びる方向に沿って、その全域に渡って、ヒダ状に延びている。
上覆い部74と下覆い部75は、バンパーゴム7の内部空間として、ネジ孔70dに挿通されたネジ9の頭部91周囲に略閉じた空間76を画定するように設けられている。それらの先端は、本実施例では微小の隙間で互いに対向する構成となっているが、互いに当接するように構成してもよい。ネジ9がフレーム6側から挿通される場合には、ネジ9の先端が上覆い部74と下覆い部75によって覆われる構成となる。すなわち、バンパーゴム7をフレーム6に固定するための締結具においてバンパーゴム7からはみ出た部分(露出部)を覆うように構成される。これにより、バンパー5が接触する可能性のある壁や段差、あるいは台車1周囲に置かれた物や人などに対して、締結具が直接接触することを防ぐことができ、また、接触時の衝撃を和らげることができる。
上覆い部74と下覆い部75は、ネジ9の頭部91周囲の空間76を開放するように変形可能に構成されている。ネジ9でバンパーゴム7をフレーム6にネジ止めする際には、上覆い部74と下覆い部75をそれらの対向部を開くように変形させて、ネジ孔70dの周囲を開放することで、ネジ止めの作業スペースを確保することができる。バンパーゴム7とフレーム6を分解するときも同様である。上覆い部74、下覆い部75の厚みや長さ等は、衝撃に対する十分なクッション性の担保と、ネジ止め作業時の変形させ易さとの兼ね合いで適宜設定される。
バンパーゴム7の上端72には、フレーム6との係合部として、フレーム6の本体60の上端を表側から裏側にかけて覆うように折り返されたような形状の折り返し部77が設けられている。この折り返し部77は、フレーム6の上端部と係合することで、フレーム6とバンパーゴム7との一体性を高めるとともに、フレーム6とバンパーゴム7とをネジ止めする際における位置決め部として機能する。また、折り返し部77が設けられることで、金属板の端部であるフレーム6の本体60の上端部が荷台2の荷受け面側に露出しないので、フレーム6と荷物等との接触、それによる荷物等の破損等を防ぐことができる。
また、バンパーゴム7には、クッション性や押出成形で製造する場合の成形性の観点から、複数の中空部78が設けられている。中空部78は、バンパーゴム7の延びる方向に延びており、バンパーゴム7の両端面においてそれぞれ開口している。
また、バンパーゴム7の下端73は、フレーム6の本体60の下端よりもさらに下方に延びている。
以上のようなバンパーゴム7の構成により、バンパー5が荷台2に取り付けられた状態において、その外観として表れるのは、荷台2の下方と、荷台2周縁に沿った方向におけるバンパー5両端面と、を除き、バンパーゴム7のみとなる。すなわち、フレーム6は、バンパー5が荷台2に取り付けられた状態において、荷台2の下方の固定部61と、バンパーゴム7両端面で露出するサイド部60b端面と、を除いて、バンパーゴム7によって覆われた構成となっている。
バンパーゴム7のフレーム6との当接面70hとは反対側の露出面70eは、上端72または下端73から中央部かけて当接面70hからの高さが徐々に高くなる凸状に構成されている。そして、かかる凸状の頂上付近において、上覆い部74先端と下覆い部75先端とによって形成される切れ目70fが、水平方向に一方のサイド部70bの端部からフロント部70a、他方のサイド部70bの端部にかけて延びている。その切れ目70fの上下に、切れ目70fと平行に複数のスリット溝70gが、切れ目70fと同様、水平方向に一方のサイド部70bの端部からフロント部70a、他方のサイド部70bの端部にかけて延びている。
このようにバンパーゴム7の露出面70eに形成された水平方向に延びる線状の形状(模様)により、荷台2に対するバンパー5の設置位置や設置角度の確認が容易となる。また、使用者がバンパー5を把持する際の手がかりとして、スリット溝70gに指を引っかける等により、バンパー5の取り付け時における作業性が向上する。なお、スリット溝70gに代えて突起を設けてもよい。
本実施例に係るバンパー5によれば、フレーム6を荷台2にネジ8でネジ止め固定するだけで、バンパー5を簡易に荷台2に取り付けることができる。すなわち、バンパーゴム7を荷台2に直接する固定する必要がなく、バンパー5の荷台2への設置が容易である。また、フレーム6が荷台2に強固に固定されることで、荷台2に対してバンパーゴム7を強固に位置決め配置することができる。また、ネジ9の着脱によってバンパーゴム7をフレーム6に対して容易に着脱することができ、したがって、消耗品であるバンパーゴム7
の取り替えを容易に行うことができる。すなわち、本実施例に係るバンパー5は、着脱が容易で、かつ強度にも優れた緩衝部材となっている。
本実施例で示したバンパー5の構成はあくまで一例である。例えば、荷台2の長辺に沿って荷台2側方の端面全域もカバーするように、サイド部がさらに延在するように構成してもよい。また、荷台2後端の短辺に沿った周縁端面をカバーする構成としてもよい。あるいは、本実施例のような単一の部材構成ではなく、複数の部分に分割した構成としてもよい。すなわち、用途に応じて種々の構成を採用することができる。
本実施例で示したバンパーゴム7は、折り返し部77を除いて、上下に対称的な断面形状を有しているが、これに限定されず、上下に非対称な断面形状に構成してもよい。また、断面形状も本実施例のような略三角形状に限定されるものではなく、種々の形状に構成することができる。
また、フレーム6とバンパーゴム7のネジ9によるネジ止め箇所も、本実施例のように同じ高さに配置する必要はなく、上下にずれて配置されていてもよいし、設ける個数や場所も、バンパー5の構成に応じて適宜設定することができる。さらに、切れ目70fの延びる方向も水平方向に限定されるものではなく、ネジ止め箇所の配置に合せて種々の方向に延ばすことができる。また、上覆い部72と下覆い部73の形状も、本実施例のように上下に対称的な形状に限定されるものではなく、大きさを非対称に構成してもよいし、いずれか一方のみを設けて他方を廃した構成としてもよい。
1…台車
2…荷台
21…荷受け面
22…ハンドル取付用の孔
23…周縁端面
24…下面
3…キャスター
4…ハンドル
5…バンパー(荷台用緩衝部材)
6…フレーム
60…フレーム本体
60a…フロント部
60b…サイド部
60c…コーナー部
60d…ネジ孔
60e…対向面
60e…取付面
61…固定部
62…孔
7…バンパーゴム(弾性部材)
70a…フロント部
70b…サイド部
70c…コーナー部
70d…ネジ孔
70e…露出面
70f…切れ目
70g…スリット溝
70h…当接面
71…中央部
72…上端
73…下端
74…上覆い部
75…下覆い部
76…空間
77…折り返し部(係合部)
78…中空部
8…ネジ
81…座金
82…ナット
9…ネジ(締結具)
91…頭部
92…座金
93…ナット

Claims (3)

  1. 台車の荷台に固定されるフレームと、
    前記荷台の周縁端面を覆う位置に配置されるように、前記フレームに固定された弾性部材と、
    を備える台車用緩衝部材であって、
    前記フレームは、
    前記周縁端面に対向し、前記周縁端面に沿って延びるフレーム本体と、
    前記弾性部材を前記フレームに固定するための締結具が挿通される、前記フレーム本体に設けられた第1の貫通孔と、
    前記フレーム本体の下端から前記荷台の下面に沿って延びて、前記下面に固定される固定部と、
    を有し、
    前記弾性部材は、
    前記フレーム本体の前記周縁端面との対向面とは反対側の面に取り付けられ、前記周縁端面に沿って延びる形状を有し、
    前記締結具が挿通される第2の貫通孔と、
    前記締結具の前記第2の貫通孔から露出した部分の周囲を覆う覆い部と、
    を有することを特徴とする台車用緩衝部材。
  2. 前記弾性部材は、前記フレーム本体の上端と、該上端を覆うように係合する係合部を有し、
    前記覆い部は、前記締結具の着脱作業時に前記第2の貫通孔の周囲を開放せしめるべく変形可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の台車用緩衝部材。
  3. 前記弾性部材は、前記周縁端面のうち、少なくとも、矩形の前記荷台の四辺のうち前記台車の進行方向の前方に位置する一辺と、該一辺の両端の角部と、に対応する領域を覆うように形成され、
    前記固定部は、前記荷台の前記下面で開口する前記角部の近傍に設けられた孔と重なるように配置された第3の貫通孔を有し、前記第3の貫通孔と前記角部の近傍に設けられた孔とに挿通される締結具によって、前記下面に固定され、
    前記覆い部は、前記第2の貫通孔の上方から前記第2の貫通孔と略同じ高さまで下方に延びる第1の覆い部と、前記第2の貫通孔の下方から前記第2の貫通孔と略同じ高さまで上方に延びる第2の覆い部と、を有し、
    前記第1の覆い部と前記第2の覆い部は、それぞれの先端が互いに近接して対向する、または当接することで、前記締結具において前記第2の貫通孔から露出した部分の周囲を覆う状態を形成し、それぞれの先端の間隔が拡がるように変形させられることで、前記第2の貫通孔の周囲を開放した状態を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の台車用緩衝部材。
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