JP3218227U - 土間コンクリート用スペーサー - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリート土間の配管用スペーサーを安価で配置安定性の良いものにする。
【解決手段】主としてワイヤメッシュ用に適しており、下地面上に所定高さを保持して鉄筋を格子状に配筋してコンクリートを打設する際に、配筋高さを下地面上に保持するプラスチック成形品よりなるスペーサー1であって、下地面に接地する平面視長方形その他の細長形状で座板状の接地部2と、接地部の幅方向の中央に逆T字形断面に長手方向に沿って接地部と平行に一体成形されるプレート状の支持壁3とを備えており、接地部及び支持壁3の長手方向の長さが格子状の配筋の隣接する複数の鉄筋材を載置して支持することが可能な長さに形成されている。また、接地部及び支持壁の長手方向の長さが配筋の格子形状の最長の対角線を越える長さに形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】主としてワイヤメッシュ用に適しており、下地面上に所定高さを保持して鉄筋を格子状に配筋してコンクリートを打設する際に、配筋高さを下地面上に保持するプラスチック成形品よりなるスペーサー1であって、下地面に接地する平面視長方形その他の細長形状で座板状の接地部2と、接地部の幅方向の中央に逆T字形断面に長手方向に沿って接地部と平行に一体成形されるプレート状の支持壁3とを備えており、接地部及び支持壁3の長手方向の長さが格子状の配筋の隣接する複数の鉄筋材を載置して支持することが可能な長さに形成されている。また、接地部及び支持壁の長手方向の長さが配筋の格子形状の最長の対角線を越える長さに形成されている。
【選択図】図1
Description
この考案は土間コンクリート中に埋設するワイヤメッシュ又は鉄筋(以下両者を含めて「鉄筋」と称する場合がある)のかぶり厚を保つための土間コンクリート用スペーサーに関する。
一般に建物内やアウテリヤ、車庫や駐車場等のコンクリート床等の施工に際しては、打設されるコンクリート内にかぶりと称される所定深さ又は下地面からの高さを保って編組されたワイヤメッシュ又は鉄筋が埋設されるが、上記かぶりを確保するために鉄筋と下地面との間に特許文献1に示されるような土間コンクリート用スペーサーが介挿される。
そして上記スペーサーには同文献の図1〜図3に示されるように個々の鉄筋を支えるプラスチック成形の単体型のスペーサー(図3又は特許文献2の図1参照)や、格子状に編成されたワイヤメッシュ又は鉄筋が配置され、水平方向に長さのあるバー型スペーサーが用いられている。
ちなみに、土間コンクリートに細径のワイヤを編成したワイヤメッシュ又は大径で凹凸表面を有する鉄筋が用いられるが、これらはコンクリート床に求められる強度によって使い分けられ、床厚と高い強度が求められるコンクリート床(土間)では太い鉄筋が使用され、スペーサーもそれ自体が打設コンクリートと同化して高強度を持つブロックスペーサーが使用される。
しかし上記単体型のものは、個々の鉄筋の下に正確な位置決めをして配置し又は個々に取付ける必要があるのに対し、バー型のスペーサーは一定の長さがあるため配置位置の多少のずれが許容されるとともに、予め下地面上に所定間隔(通常は1m前後)で配置しておくことができる利点があるが、鋼線材を曲げて結束し又はスポット溶接等するためにコスト高となるほか、下地面上に配置した際に安定性が悪く、ワイヤメッシュ等を載せる際に横転したり支持が不均一であったりする欠点がある。
上記課題を解決するための本考案のスペーサーは、第1に下地面上に所定高さを保持して鉄筋12を格子状に配筋してコンクリートを打設する際に、上記配筋高さを下地面上に保持するプラスチック成形品よりなるスペーサー1であって、下地面に接地する平面視長方形その他の細長形状で座板状の接地部2と、該接地部2の幅方向の中央に逆T字形断面に長手方向に沿って接地部2と平行に一体成形されるプレート状の支持壁3とを備えたことを特徴としている。
第2に、接地部2及び支持壁3の長手方向の長さが格子状の配筋の隣接する複数の鉄筋材12aを載置して支持することが可能な長さに形成されたことを特徴としている。
第3に、接地部2及び支持壁3の長手方向の長さが配筋の格子形状の最長の対角線を越える長さに形成されたことを特徴としている。
第4に、接地部2の接地面に下地面上での滑り止めとなる複数個の突起9を形成したことを特徴としている。
第5に、支持壁3の上端面に、載置した鉄筋12との間で滑り移動を規制する突起11を形成したことを特徴としている。
第6に、接地部2の上面と支持壁3との間に幅方向のプレート状の補強リブ4を複数箇所形成したことを特徴としている。
第7に、接地部2と、支持壁3又は補強リブ4の両方又は一方の各板状部に抜孔7を設け又は部分的にメッシュ状に形成したことを特徴としている。
以上のように構成される本考案のスペーサーによれば、プラスチック成形なので鋼線製のものに比して低コストとなるほか、下地面上に配置した際に座板状の接地部により安定性が良く横転や不安定姿勢による支持の不安定性が防止できるほか、プレート状の支持壁による強い支持力が得られる。
また正方形又は長方形等の格子状に編成された鉄筋の升目の対角線を越える長さが確保されているので、配置姿勢が乱れても升目内に入ることによる支持不良や不支持部分を生じることがなく、正しく配置された位置では1個のスペーサーで2本以上の鉄筋が支持されるので支持が強力で安定性が高い。
接地部材の底面や支持壁上端面に同一高さの突起を所定間隔で形成することにより、スペーサーの下地面上での滑り移動が、また鉄筋とスペーサーの位置ずれや支持外れが防止できる。その他接地部や支持壁等に抜き孔を設け又は部分的にメッシュ状にすることにより、所定の強度保持をしながら軽量化や材料節減が可能となる。
以下図示する本考案の実施形態につき説明すると、図1〜図5はこの考案の1実施例を示し、スペーサー1は、全体がポリプロピレン等のプラスチック材で一体成形されており、この例では50×230(mm)の長方形の座板(プレート)状で1.5mm厚の接地部2の幅方向の中央に、長手方向に沿って板厚3mmのプレート状の支持壁3が逆T字状断面で形成されている。
接地部2と支持壁3の左右両端と途中位置には、2.5mm厚程度の側面視三角形状で両端の端板を兼ねて支持壁3と同一高さの補強リブ4が前後方向に且つ等間隔で配置形成されており、接地部2の前後端には高さ4mm、板厚2mm程度の補強壁6が形成されている。また接地部2の各補強リブ4の間には軽量化及び材料節減のために抜孔7が形成されている。
上記支持壁3の補強リブ4,4間における前後両面には、補強用の補助リブ8が所定の上下高さで2mm程度の突出高さで突設されるほか、接地部2の補強リブ4の配置位置の底面(接地面)の前後端位置には、スペーサー配置時の下地面に対する滑り移動防止用の突起9が点状に並べられて突設され、さらに支持壁3の上端の補助リブ8の設置位置にも、上端面に載置されるワイヤメッシュ12(図5参照)との滑り移動防止用の突起11が突設されている。
上記のように構成されるスペーサー1は、例えば砕石等を敷き固めた下地面や鉄筋コンクリートスラブからなる下地面上の定位置に1m前後の間隔で定位置に同一方向に配置され、図5の実線で示されるように升目格子状に編成されたワイヤメッシュ又は鉄筋を載せて配筋する。
図5に示すように、正確な位置と姿勢で配置されたスペーサー1は、平行に隣接する2本のワイヤ(又は鉄筋材)12aに跨るように当接して支持する十分な長さに設定される。さらに同図仮想線で示されるワイヤメッシュ12の正方形又は長方形等の升目の最長の対角線長さより長い寸法に形成することにより、仮にスペーサー1が位置ずれや姿勢変化によってこの対角線上の交差部分から外れてワイヤメッシュ12が支持を失うことはない。したがって本例のスペーサー1では升目の対角線長さが230mm以下のワイヤメッシュに使用されることが望ましい。
既述のように接地部2の底面の突起9により、スペーサー1は、ワイヤメッシュ12を載せる際にも位置ずれや姿勢変化が抑制され、同様に支持壁3上の突起11により升目位置から外れることも抑制される。
なお、本例では軽量化と材料(コスト)節減のために接地部2に抜孔7を設けたが、支持壁3と補強リブ4及び補強壁6で囲まれる部分の一部又は全部をメッシュ状に形成することも可能であるほか、支持壁3や補強リブ4にも同様に形成することもできる。その他スペーサー1は本例のように長方形が望ましいが、長円形等それ以外の細長形状であっても良い。
1 スペーサー
2 接地部
3 支持壁
4 補強リブ
6 補強壁
7 抜孔
8 補助リブ
9,11 突起
12 鉄筋(ワイヤメッシュ)
12a 鉄筋材(ワイヤ)
2 接地部
3 支持壁
4 補強リブ
6 補強壁
7 抜孔
8 補助リブ
9,11 突起
12 鉄筋(ワイヤメッシュ)
12a 鉄筋材(ワイヤ)
Claims (7)
- 下地面上に所定高さを保持して鉄筋(12)を格子状に配筋してコンクリートを打設する際に、上記配筋高さを下地面上に保持するプラスチック成形品よりなるスペーサー(1)であって、下地面に接地する平面視長方形その他の細長形状で座板状の接地部(2)と、該接地部(2)の幅方向の中央に逆T字形断面に長手方向に沿って接地部(2)と平行に一体成形されるプレート状の支持壁(3)とを備えた土間コンクリート用スペーサー。
- 接地部(2)及び支持壁(3)の長手方向の長さが格子状の配筋の隣接する複数の鉄筋材(12a)を載置して支持することが可能な長さに形成された請求項1に記載の土間コンクリート用スペーサー。
- 接地部(2)及び支持壁(3)の長手方向の長さが配筋の格子形状の最長の対角線を越える長さに形成された請求項1又は2に記載の土間コンクリート用スペーサー。
- 接地部(2)の接地面に下地面上での滑り止めとなる複数個の突起(9)を形成した請求項1〜3のいずれかに記載の土間コンクリート用スペーサー。
- 支持壁(3)の上端面に、載置した鉄筋(12)との間で滑り移動を規制する突起(11)を形成した請求項1〜4のいずれかに記載の土間コンクリート用スペーサー。
- 接地部(2)の上面と支持壁(3)との間に幅方向のプレート状の補強リブ(4)を複数箇所形成した請求項1〜5のいずれかに記載の土間コンクリート用スペーサー。
- 接地部(2)と、支持壁(3)又は補強リブ(4)の両方又は一方の各板状部に抜孔(7)を設け又は部分的にメッシュ状に形成した請求項1〜6のいずれかに記載の土間コンクリート用スペーサー。
Priority Applications (1)
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Publication Number | Publication Date |
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2018
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