JP3217866B2 - 予作動式流水検知装置 - Google Patents

予作動式流水検知装置

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JP3217866B2
JP3217866B2 JP23549292A JP23549292A JP3217866B2 JP 3217866 B2 JP3217866 B2 JP 3217866B2 JP 23549292 A JP23549292 A JP 23549292A JP 23549292 A JP23549292 A JP 23549292A JP 3217866 B2 JP3217866 B2 JP 3217866B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプリンクラー消火設
備に用いられる予作動式流水検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の予作動式流水検知装置としては、
例えば図7および図8に示すようなものがある。図7は
定常監視状態における予作動式流水検知装置を示し、一
次配管接続部には消火用の加圧水が充満され、呼水
室2にも一次側の加圧水が入り、弁体であるクラッパー
3の前後に同圧の加圧水が加わるので、クラッパー3の
前後の面積差(一次側1:呼水室側2)によりクラッパ
ー3は閉鎖状態に保持される。
【0003】クラッパー3により画成される二次側室2
Aには、湾曲形成された二次配管4が接続され、二次配
管4には逆止弁5を介してスプリンクラーヘッドを接続
した分岐管6が接続される。逆止弁5のクラッパー5A
の二次側および分岐管6内には圧縮空気が充填されてお
り、一方、二次配管4内は大気圧にあるため、逆止弁5
は閉鎖状態に保たれる。
【0004】また、呼水室2にはリリーフ弁7、圧力計
8、手動開放弁9、および電動弁10が設けられた起動
用配管11が接続され、電動弁10は定常監視状態で閉
鎖し、呼水室2は加圧水を保持している。リリーフ弁7
はリリーフ配管12により二次側室2Aに接続されてい
る。また、呼水室2にはオリフィス13、二方逆止弁1
4および呼水弁15が設けられた呼水配管16が接続さ
れ、呼水配管16は一次側制御弁17より前側の一次配
管1に接続される。復旧時には呼水室2に常時閉状態
の呼水弁15を開いて一次配管1の加圧水が供給され
る。監視時には呼水室2に一次側制御弁17より後側の
一次配管接続部に接続された一次側加圧水導入配管
18から二方逆止弁14、オリフィス13を介して加圧
水が供給される。
【0005】また、二次側室2Aには、流水警報配管1
9が接続され、流水警報配管19には圧力スイッチ20
が設けられている。圧力スイッチ20は二次側室2A、
二次配管4内の圧力上昇を検知する。この圧力スイッチ
20は流水検知機能を有する。すなわち、クラッパー3
が開くと二次側室2A、二次配管4に加圧水が流れ込ん
で圧力が上昇し、圧力スイッチ20が検出出力を生ず
る。
【0006】また、前記一次側加圧水導入配管18に
は、一次側排水弁21と圧力計22が設けられるととも
に、流水警報配管19との接続部には圧力スイッチ20
のテストを行うアラームテスト弁23が設けられてい
る。また、流水警報配管19から、弁座漏れ程度のわず
かな流水は排水するが、クラッパー3が開いた時の加圧
水の場合に排水をストップさせるオートドリップ24が
設けられている排水配管25が分岐接続され、排水配管
25には補助排水弁26が設けられている。
【0007】一方、逆止弁5には、コンプレッサからの
圧縮空気を供給する空気供給配管27が接続され、空気
供給配管27には、圧力計28、圧力スイッチ29、空
気供給弁30が設けられ、空気供給弁30のバイパス配
管31に空気バイパス弁32とオリフィスチャッキニッ
プル33が設けられている。また、逆止弁5に接続され
る排水配管34にはシステム排水弁35が設けられる。
【0008】圧力スイッチ29は分岐管6内に充填され
た加圧空気の減圧、例えば配管の破損による圧縮空気の
漏れを検出する減圧スイッチとして作動する。図8は予
作動式流水検知装置の作動状態を示す図である。予作動
式流水検知装置の開放動作は火災感知器の作動信号に基
づき電動弁10を開動作することで行われる。
【0009】電動弁10が開くと呼水室2の加圧水が、
オリフィス13を介して入ってくる加圧水の流量より、
起動用配管11へ排出される流量の方が多いため、ドレ
ン側に排出されて圧力が下がり、クラッパー3が一次配
接続部の加圧水に押され図8のように開かれ、二
次側室2A、二次配管4に加圧水を供給する。このとき
分岐管6内の充填空気圧力は一次配管接続部内の加
圧水圧力より低いのでクラッパー5Aも開き、スプリン
クラーヘッドに対する加圧水の供給が行われる。
【0010】このようなクラッパー3の開動作におい
て、圧力スイッチ20は二次側室2Aからの加圧水の供
給が所定圧力になったことを検知し、流水警報を発す
る。次に、予作動式流水検知装置を復旧させるために
は、一次側制御弁17を閉じ、この閉じた状態でシステ
ム排水弁35、補助排水弁26、および一次側排水弁2
1を開く。
【0011】そして、図示しない予作動弁制御盤をリセ
ットし、電動弁10を閉じた状態で呼水弁15を開き、
一次側制御弁17より前側の加圧水を呼水室2に導入す
る。上昇し、補助排水弁26からの排水がなくなって、
クラッパー3が閉鎖したことを確認してから、一次側制
御弁17を部分的に開き、ゆっくりと一次側排水弁21
を閉じ、また、補助排水弁26を閉じる。更に分岐管6
内の排水完了後、システム排水弁35を閉じる。
【0012】そして、一次側制御弁17を完全に開き、
呼水弁15を閉じる。こうして、クラッパー3は前後の
面積差により一次配管接続部の開口部を閉じた状態
を保つ。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の予作動式流水検知装置にあっては、起動弁に
より起動用配管を開放する開放型のものであるため、放
水後の復旧は前述したように手動に頼っていた。即ち、
従来のものにあっては、復旧しようとして電動弁10を
閉鎖しても、リリーフ弁7があるため充分な排水が確保
されており自動的にクラッパー3を閉じることはできな
かった。また、流水警報配管19の加圧水も補助排水弁
26を手動で開けなければ排水できず、排水後でなけれ
ば圧力スイッチ20の検知出力も止められなかった。
【0014】また、流水検知装置が通常設置されるのは
パイプシャフト内であるため、防災管理者などがそこま
で行って弁を閉鎖するのは手間が大変であった。また、
配置場所まで行って、弁操作をするため、閉鎖するまで
に時間がかかり、多大な水損が発生してしまうという問
題もあった。また、本体と逆止弁を接続する湾曲形成し
た二次配管が必要であり、また、呼水配管と起動用配管
が別々に呼水室に接続され、呼水配管には一次側加圧水
導入配管を接続し、さらに、流水警報配管とオートドリ
ップへの排水配管が別々であるなど機構が複雑で、大型
のものになっていた。
【0015】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、外部からの開閉信号によって
弁を自動的に開放、復旧することができるとともに機構
が簡単で小型化された予作動式流水検知装置を提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、図1に示すように、内部を呼水室93と
二次側室94に区分するとともに一次配管接続部59b
(一次室側)の開口部を開閉する弁体92と前記呼水室内
93に設けられ前記弁体92を前記開口部に押圧する弾
性体95を有する本体と、一次配管50aに接続され加
圧水を制御するオリフィス107を介して前記呼水室9
3に接続される呼水配管103と、該呼水配管103
前記呼水室93と前記オリフィス107間に接続され外
部からの開閉信号により開閉を行う起動弁110を介し
て排水管に接続される起動用配管109を備え、前記呼
水配管103から前記呼水室93への流入量よりも前記
起動弁110を開放したときの前記起動用配管109の
排水量が大きくなるように前記オリフィス107の開度
を設定して、前記起動弁110の開閉により前記弁体9
5の開閉を行うことを特徴とする。
【0017】また、本発明は、前記二次側室94に接続
され二次側室94の加圧水を導入して排水するとともに
途中に流水警報用の圧力検出手段116を有する流水警
報配管112を設け、該流水警報配管112の適宜な場
所から排水ラインを分岐し、該排水ラインに前記弁体9
2の開放時に前記圧力検出手段116が瞬時にオンとな
るのに十分な流量を圧力検出手段116に供給すること
ができ、かつ、前記弁体92の閉鎖時に前記圧力検出手
段116が瞬時にオフとなるのに十分な排水量とするこ
とができるような開度のオリフィス117を設けること
を特徴とする。
【0018】
【作用】このような構成を有する本発明の予作動式流水
検知装置によれば、開放信号により起動弁110を開動
作させ、呼水室93内を減圧して本体91を開放し、閉
鎖信号により起動弁110を閉動作させ、呼水配管10
3からの加圧水により呼水室93内をゆっくり蓄圧して
本体91を閉鎖するため、放水後の復旧は手動に頼るこ
となく、手間をかけずに、自動的に行うことができ、ま
た、予作動式流水検知装置が通常設置されているところ
まで行って閉操作を行う必要がなく、閉鎖するまで時間
がかからないので、水損を軽減させることができる。ま
た、ゆっくり本体91を閉鎖するためウォータハンマー
の影響も少ない。
【0019】また、本体91に接続される二次配管を湾
曲して分岐管に接続する必要がなく、また呼水配管10
3と起動用配管109を別々に呼水室93に接続する必
要がなく、一つにまとめることができ、さらに、流水警
報用の圧力検出手段116が設けられている流水警報配
管112にオリフィス117を設けることで排水配管だ
けを別途設ける必要がなく、一つにまとめることがで
き、その結果、機構が簡単となり、小型化を図ることが
できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図6は本発明の一実施例を示す図である。
図4は本発明の予作動式流水検知装置が用いられるスプ
リンクラー消火設備を示す図である。
【0021】図4において、51は消火ポンプであり、
消火ポンプ51は水源水槽52からの消火用水を加圧し
て仕切弁53を介して建物の垂直方向に立ち上げられた
給水本管54に供給する。消火ポンプ51は消火ポンプ
制御盤55により起動、停止される。給水本管54の先
端は屋上等に設置された補助高架水槽56に接続され
る。また、給水本管54は、消火ポンプ車などの加圧水
ホースを接続する連結送水口57を有する他の給水配管
58に接続されるとともに、給水本管54の途中から
は、各階毎に分岐管である一次配管59が分岐接続さ
れ、一次配管59は予作動式流水検知装置60に接続
されている。
【0022】また、給水本管54の仕切弁53の二次側
には圧力タンク61が分岐接続され、給水本管54の管
内圧力を常時一定圧力に保つようにしている。また、消
火ポンプ51の近傍の所定の高さの位置には呼水槽63
が設置され、呼水槽63から消火ポンプ51の吐出側に
呼水供給管64が接続されている。この呼水槽63は水
位センサ65が設けられ、水位センサ65は上限電極6
6、下限電極67、コモン電極68を有する。
【0023】水位センサ65の出力は、ポンプ制御盤5
5に与えられ、ポンプ制御盤55は満水警報(上限警
報)、減水警報(下限警報)を出すようにしている。ま
た、消火ポンプ51の吐出側にはポンプ性能試験の際に
定格流量を流すための試験配管69が分岐接続され、試
験配管69の管末は水源水槽52に挿入されている。
【0024】また、ポンプ制御盤55の近傍には、コン
プレッサ70が設けられ、コンプレッサ70からの圧縮
空気は空気配管71により、エアフィルタ72、エアド
ライヤ73、レギュレータ74を介して予作動式流水検
知装置60に供給される。予作動式流水検知装置60に
は分岐管80が接続され、分岐管80には複数のスプリ
ンクラーヘッド81が接続されている。定常監視状態で
は、分岐管80に圧縮空気が封じ込まれている。予作動
式流水検知装置60が作動すると、消火ポンプ51から
の加圧水が分岐管80内に供給される。
【0025】分岐管80の管末には末端試験装置82が
設けられている。末端試験装置82は圧力計83、排水
弁84およびスプリンクラーヘッド81が1個作動した
に相当する流量を流すオリフィス85を有する。スプリ
ンクラーヘッド81の近傍には複数の火災感知器86が
設けられ、その火災信号または復旧信号は予作動弁制御
盤87に出力される。予作動弁制御盤87は火災感知器
86からの火災信号により、予作動式流水検知装置60
を起動し、復旧信号により作動を停止させる。
【0026】また、予作動弁制御盤87は火災感知器8
6からの火災信号または復旧信号を自火報受信機88に
移報するとともに、予作動式流水検知装置60より流水
警報信号または、圧縮空気の圧力が低下したことを示す
圧力低下信号を受けると、これらを自火報受信機88に
移報する。自火報受信機88は火災表示、予作動弁開放
表示、ポンプ運転表示などを行う。
【0027】次に、前記予作動式流水検知装置を図1お
よび図2に基づいて説明する。図1は定常監視状態の予
作動式流水検知装置を、図2は作動状態の予作動式流水
検知装置を、それぞれ示す。図1において、91は予作
動式流水検知装置60の本体を示し、本体91には水平
方向に配置された一次配管接続部59が挿入され、そ
の端部は開口している。本体91の内部は、弁体である
クラッパー92によって呼水室93と二次側室94に区
分され、クラッパー92は一次配管接続部59の開口
部を開閉する。呼水室93には弾性体であるスプリング
95が収納され、スプリング95はクラッパー92を開
口部側に押圧する。一次配管接続部59には消火用の
加圧水が充満され、また、呼水室93にも同圧の加圧水
が充満され、クラッパー92の前後に同圧の加圧水が加
わり、クラッパー92の前後の面積差(一次側1:呼水
室側2)とスプリング95の力でクラッパー92は閉鎖
状態に保持される。
【0028】本体91の垂直方向には逆止弁96が接続
され、逆止弁96にはクラッパー97が設けられる。逆
止弁96にはスプリンクラーヘッド81が接続される分
岐管80が接続され、逆止弁96と分岐管80との接続
部には仕切弁98が設けられる。逆止弁96のクラッパ
ー97より上部側には圧縮空気を供給する空気配管71
が接続され、逆止弁96内クラッパー97の二次側およ
び分岐管80には圧縮空気が充満され、また、本体91
の二次側室94は大気圧であるため、クラッパー97は
閉鎖状態に保持される。
【0029】空気配管71には、制御弁75、オリフィ
ス機構付の流量調整弁76、逆止弁77が設けられる。
通常時、流量調整弁76は閉状態であるが弁体にはφ2
程度の小さな径の穴が開いており、その穴から圧縮空気
が供給される。復旧時には、この流量調整弁76を開け
ることにより素早く圧縮空気を配管内に供給する。99
は逆止弁96に接続される排水配管であり、排水配管9
9には、圧力計100、圧力スイッチ101およびシス
テム排水弁102が設けられる。
【0030】圧力スイッチ101は逆止弁96および分
岐管80内に充填された圧縮空気の減圧、例えば配管の
破損による圧縮空気の漏れを検出し、圧力低下信号を予
作動弁制御盤87に送る。システム排水弁102として
親子弁を用いると、スプリンクラーヘッド81に加圧水
を流さずに、流水の試験を行うことができる。すなわ
ち、仕切弁98を閉じ、火災感知器86を作動させ、予
作動式流水検知装置60を作動させ、消火ポンプ51を
起動して、スプリンクラーヘッド81の1個作動分の流
量を流して、流水の試験を行う。
【0031】103は呼水配管であり、呼水配管103
の一端は呼水室93に接続され、他端は一次配管5
に接続されている。一次配管5の加圧水は、常時開
状態の呼水弁104、ストレーナ105、逆止弁10
6、オリフィス107、圧力計108を介して呼水室9
3に供給される。呼水配管103のオリフィス107側
には起動用配管109が接続され、起動用配管109は
予作動弁制御盤87からの開閉信号により開閉する電動
弁(起動弁)110を介して排水配管に接続される。ま
た、起動用配管109には、電動弁110と並列して手
動開放弁111が設けられている。
【0032】オリフィス107の開度は、呼水配管10
3から呼水室93への流入量よりも電動弁110を開放
したときの起動用配管109の排水量を大きくなるよう
に設定される。したがって、電動弁110が開放される
と、呼水室93の圧力が低下し、一次配管接続部59
の加圧水の圧力がスプリング95の力を上回るときに、
クラッパー92がただちに開く(図2、参照)。
【0033】また、電動弁110が閉鎖されると、呼水
弁104、オリフィス107からの加圧水が呼水室93
に徐々に蓄圧され、一次配管接続部59の加圧水と同
圧になり、クラッパー92の前後の面積差およびスプリ
ング95の力により、クラッパー92は一次配管接続部
59の開口部をゆっくり閉じる。逆止弁106は、呼
水室93への加圧水の流れのみを設定し、その逆流を防
止する。圧力計108は呼水配管103を流れる加圧水
の圧力を計測する。
【0034】112は流水警報配管であり、流水警報配
管112の一端は本体91の二次側室94に接続され、
他端は排水配管に接続される。流水警報配管112には
補助排水弁113、ストレーナ114、逆止弁115、
圧力検出手段である圧力スイッチ116およびオリフィ
ス117が設けられる。圧力スイッチ116はクラッパ
ー92が開いたとき、流水警報配管112内に流入する
加圧水の圧力が所定圧力になったことを検知する。すな
わち、圧力スイッチ116は流水検知機能を有し、流水
警報信号を予作動弁制御盤87に出力する。オリフィス
117は、クラッパー92の開放時に圧力スイッチ11
6が瞬時にオンとなるのに十分な流量を供給することが
でき、かつ、クラッパー92の閉鎖時に瞬時にオフとな
るのに十分な排水量となるような開度に設定される。
【0035】尚、オリフィス117は、流水警報配管1
12の適宜の場所から排水ラインを分岐させて設けても
良い。又、本体91で弁座漏れがあり、二次側室94に
水が漏れてきたとしても、その水は流水警報配管112
を通ってオリフィス117から排水される。流水警報配
管112と呼水配管103を接続するテスト配管118
にはアラームテスト弁119が設けられ、アラームテス
ト弁119を開くことにより、圧力スイッチ116のテ
ストを行うようにしている。
【0036】次に、前記予作動式流水検知装置の本体を
図3に基づいてさらに詳しく説明する。図3において、
121は予作動式流水検知装置60の本体91の一部を
構成するボディであり、ボディ121の開口部はカバー
122によりボルト123で閉止されている。カバー1
22とボディ121の間にはダイヤフラム124が挟着
され、ダイヤフラム124を介してクランプリング12
5とスクリューボルト126によりクラッパー92がカ
バー122に固着されている。クラッパー92は一次配
接続部59の開口部に設けたバルブシート127に
着座するようになっている。クラッパー92は呼水室9
3を画成し、呼水室93内にはスプリング95が収納さ
れる。スプリング95は、クラッパー92を一次配管
続部59の開口部に押圧する。クラッパー92が開放
されると、一次配管接続部59と二次側室94は連通
し、一次配管接続部59の加圧水は、二次側室94に
流れる。
【0037】次に、図5は火災発生時の動作手順を示し
たフロー図である。図5において、まず、ステップS1
で火災が発生すると、ステップS2で火災感知器86が
作動し、ステップS3で火災感知器86の作動に基づく
火災信号を受けた予作動弁制御盤87が開放信号を電動
弁110に出力し、電動弁110が起動用配管109を
開状態にする。
【0038】電動弁110が開作動すると、ステップS
4で予作動式流水検知装置60が開状態になる。すなわ
ち、呼水室93内の加圧水は起動用配管109から電動
弁110を介して排水され、呼水室93内の圧力が低下
し、一次配管接続部59の加圧水による開放力がスプ
リング95の力に打ち勝って、クラッパー92が開弁す
る。このとき、呼水弁104、逆止弁106、オリフィ
ス107を介して一次配管59aの加圧水が呼水室93
に流入しているが、オリフィス107により流入量が制
限され、電動弁110の開作動による起動用配管109
の排水量が流入量より大きいので、クラッパー92は開
放状態を保持する。
【0039】クラッパー92が一次配管接続部59
開口部から離れて、開状態になると、一次配管接続部
と本体91の二次側室94と連通し、ステップS5
で流水警報配管112内に加圧水が流入し、ステップS
6で圧力スイッチ116が作動して、流水を検知し、流
水警報信号を予作動弁制御盤87に出力する。一方、予
作動式流水検知装置60の一次側の加圧水は二次側に流
出するので、ステップS7で一次配管接続部59b、一
次配管59a、給水本管54の減圧が発生し、ステップ
S8でこの減圧により圧力スイッチ62が作動し、ステ
ップ9で消火ポンプ51が運転される。
【0040】一方、クラッパー92の開放に伴い、加圧
水は逆止弁96のクラッパー97を押し上げて、分岐管
80に流れ込む。ステップS10で分岐管80内に加圧
水が充水され、ステップS11でスプリンクラーヘッド
81が作動すると、ステップS12で放水が行われる。
このとき、ステップS9で消火ポンプ51が運転されて
いるので、ステップS13で連続して放水が行われる。
【0041】次に、図6は消火したときの動作手順を示
したフロー図である。図6において、ステップS21で
消火になると、ステップS22で火災感知器86はオフ
となり、復旧信号が予作動弁制御盤87に出力される。
予作動弁制御盤87が復旧信号を受けて電動弁110に
閉鎖信号を出力すると、ステップS23で電動弁110
は起動用配管109を閉じる。起動用配管109が閉鎖
されて、呼水室93からの排水が行われず、呼水弁10
4、逆止弁106、オリフィス107を介して呼水配管
103から一次配管59aの加圧水が呼水室93に導入
されて、一次配管接続部59の水圧と呼水室93の水
圧が同圧になると、ステップS24でクラッパー92の
前後の面積差とスプリング95の力によりクラッパー9
2は一次配管接続部59の開口部をゆっくり閉鎖す
る。
【0042】クラッパー92が閉弁すると、一次配管
続部59から二次側室94への加圧水の流入が停止す
るため、流水警報配管112内の圧力がオリフィス11
7からの排水により低下し、ステップS25で圧力スイ
ッチ116がオフとなり、ステップS26で流水警報信
号の出力が停止される。一方、クラッパー92が閉弁す
ると、一次配管接続部59b、一次配管59a、給水本
管54の減圧がなくなり、ステップS27で圧力スイッ
チ62が復旧し、ステップS28で消火ポンプ51は運
転を停止する。但し、消火ポンプ51の停止は、一般に
ポンプ制御盤55に設けられている復旧ボタンの手動操
作により行う。
【0043】本実施例においては、予作動弁制御盤87
からの開放信号により、電動弁110を開作動して呼水
室93内を減圧して、クラッパー92を開弁し、閉鎖信
号により、電動弁110を閉作動して呼水配管103か
らの加圧水により呼水室93をゆっくり蓄圧するように
したため、手動に頼ることなく、自動的に復旧を行うこ
とができる。すなわち、従来のように、種々の弁の開閉
操作を行う必要がないので、復旧の手間がかからなくな
る。また、閉鎖するまでの時間も従来よりかからなくな
るので、水損も少ない。
【0044】また、従来のように、二次側室2Aと逆止
弁5を繋ぐ湾曲形成した二次配管4が必要とされないの
で、機構も簡単となり、小型化を図ることができる。ま
た、従来のように、呼水配管16と起動用配管11を別
々に呼水室2に接続する必要がなく、さらに流水警報配
管19とオートドリップ24を設けた排水配管25を別
々に設ける必要がなく、この点でも機構が簡単となり、
小型化を図ることができる。
【0045】尚、上記実施例では、火災感知器86から
火災信号のみで電動弁110を開制御していたが、分岐
管80の圧力低下を検出している圧力スイッチ101か
らの検出出力、即ちスプリンクラーヘッド81の作動に
よる圧力低下と火災感知器86からの火災信号の両方が
検出された時に電動弁110を開制御しても良い。
【0046】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、外部からの開閉信号により、起動弁である電動弁を
開閉作動させて、弁開放および弁閉鎖を行うようにした
ため、放水後の復旧を手動に頼ることなく、自動的に行
うことができ、閉鎖するまで時間がかからず、水損を軽
減させることができる。また、本体や配管の構成が簡単
になり、その結果、機構が簡単で、小型化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図
【図2】弁開放状態を示す図
【図3】本体の断面図
【図4】スプリンクラー消火設備を示す図
【図5】火災時の動作手順を示すフロー図
【図6】消火時の動作手順を示すフロー図
【図7】従来の定常監視状態を示す図
【図8】従来の作動状態を示す図
【符号の説明】
51:消火ポンプ 52:水源水槽 53:仕切弁 54:給水本管 55:ポンプ制御盤 56:補助高架水槽 57:連結送水口 58:給水配管 59:一次配管59b:一次配管接続部 60:予作動式流水検知装置 61:圧力タンク 62:圧力スイッチ 63:呼水槽 64:呼水供給管 65:水位センサ 66:上限電極 67:下限電極 68:コモン電極 69:試験配管 70:コンプレッサ 71:空気配管 72:エアフィルタ 73:エアドライヤ 74:レギュレータ 75:制御弁 76:流量調整弁 77:逆止弁 80:分岐管 81:スプリンクラーヘッド 82:末端試験装置 83:圧力計 84:排水弁 85:オリフィス 86:火災感知器 87:予作動弁制御盤 88:自火報受信機 91:本体 92:クラッパー(弁体) 93:呼水室 94:二次側室 95:スプリング(弾性体) 96:逆止弁 97:クラッパー 98:仕切弁 99:排水配管 100:圧力計 101:圧力スイッチ 102:システム排水弁 103:呼水配管 104:呼水弁 105:ストレーナ 106:逆止弁 107:オリフィス 108:圧力計 109:起動用配管 110:電動弁(起動弁) 111:手動開放弁 112:流水警報配管 113:補助排水弁 114:ストレーナ 115:逆止弁 116:圧力スイッチ(圧力検出手段) 117:オリフィス 118:テスト配管 119:アラームテスト弁 121:ボディ 122:カバー 123:ボルト 124:ダイヤフラム 125:クランプリング 126:スクリューボルト 127:バルブシート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部を呼水室と二次側室に区分するととも
    に一次配管接続部の開口部を開閉する弁体と前記呼水室
    内に設けられ前記弁体を前記開口部に押圧する弾性体を
    有する本体と、 一次配管に接続され加圧水を制御するオリフィスを介し
    て前記呼水室に接続される呼水配管と、 該呼水配管の前記呼水室と前記オリフィス間に接続され
    外部からの開閉信号により開閉を行う起動弁を介して排
    水管に接続される起動用配管を備え、 前記呼水配管から前記呼水室への流入量よりも前記起動
    弁を開放したときの前記起動用配管の排水量が大きくな
    るように前記オリフィスの開度を設定して、前記起動弁
    の開閉により前記弁体の開閉を行うことを特徴とする予
    作動式流水検知装置。
  2. 【請求項2】前記二次側室に接続され二次側室の加圧水
    を導入して排水するとともに途中に流水警報用の圧力検
    出手段を有する流水警報配管を設け、該流水警報配管の
    適宜な場所から排水ラインを分岐し、該排水ラインに前
    記弁体の開放時に前記圧力検出手段が瞬時にオンとなる
    のに十分な流量を前記圧力検出手段に供給することがで
    き、かつ、前記弁体の閉鎖時に前記圧力検出手段が瞬時
    にオフとなるのに十分な排水量とすることができるよう
    な開度のオリフィスを設けることを特徴とする請求項1
    記載の予作動式流水検知装置。
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