JP3220251B2 - 予作動式スプリンクラー消火設備 - Google Patents

予作動式スプリンクラー消火設備

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JP3220251B2
JP3220251B2 JP24148992A JP24148992A JP3220251B2 JP 3220251 B2 JP3220251 B2 JP 3220251B2 JP 24148992 A JP24148992 A JP 24148992A JP 24148992 A JP24148992 A JP 24148992A JP 3220251 B2 JP3220251 B2 JP 3220251B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予作動式スプリンクラ
ー消火設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の予作動式スプリンクラー消火設備
としては、例えば次のようなものがある。すなわち、こ
の予作動式スプリンクラー消火設備においては、予作動
式流水検知装置の二次側を加圧空気により与圧しておく
ため、コンプレッサーを設け、また、閉鎖型スプリンク
ラーヘッドより感度の敏感な火災感知器を防護区域の天
井に配置して、この火災感知器により火災をいち早く感
知し、予作動式流水検知装置を開放し、加圧送水装置を
始動させる。
【0003】定常監視時においては、加圧水は、各防護
区域ごとに主管からの分岐部に設けられている予作動式
流水検知装置の一次側まで充填されており、予作動式流
水検知装置の二次側から閉鎖型スプリンクラーヘッドに
至る配管内には、コンプレッサーからの加圧空気が充填
されている。一方、減圧警報装置がその加圧状態を監視
しており、対象地区の火災感知器は警戒態勢にある。
【0004】火災発生時には、火災発生による急激な温
度上昇に対応し火災感知器がいち早く感知して、火災受
信機および予作動弁制御盤を作動させ、受信機は出火地
区の警報・表示を行うとともに消火ポンプなどの加圧送
水装置を始動させる。また、予作動弁制御盤は、該当す
る地区の予作動式流水検知装置を開放して、火源付近の
温度上昇によって作動域に達する前段階にある閉鎖型ス
プリンクラーヘッドまでの管内を、急速に満水状態と
し、やがてヘッドが感熱開放されるとまず加圧空気など
が放出され、つづいて水を放出して消火活動を開始す
る。
【0005】この予作動式スプリンクラー消火設備に用
いられる予作動式流水検知装置としては、例えば図9お
よび図10に示すようなものがある。図9は定常監視状
態における予作動式流水検知装置を示し、一次配管接続
には消火用の加圧水が充満され、呼水室2にも一
次側の加圧水が入り、弁体であるクラッパー3の前後に
同圧の加圧水が加わるので、クラッパー3の前後の面積
差(一次側1:呼水室側2)によりクラッパー3は閉
鎖状態に保持される。
【0006】クラッパー3により画成される二次側室2
Aには、湾曲形成された二次配管4が接続され、二次配
管4には逆止弁5が接続される。逆止弁5にはスプリン
クラーヘッドを接続した分岐管6が接続される。逆止弁
5のクラッパー5Aの二次側及び、分岐管6内には圧縮
空気が充填されており、一方、二次配管4内は大気圧に
あるため、逆止弁5は閉鎖状態に保たれる。
【0007】また、呼水室2にはリリーフ弁7、圧力計
8、手動開放弁9、および電動弁10が設けられた起動
用配管11が接続され、電動弁10は定常監視状態で閉
鎖し、呼水室2は加圧水を保持している。リリーフ弁7
はリリーフ配管12により二次側室2Aに接続されてい
る。また、呼水室2にはオリフィス13、二方逆止弁1
4および呼水弁15が設けられた呼水配管16が接続さ
れ、呼水配管16は一次側制御弁17より前側の一次配
管1に接続される。復旧時には呼水室2に常時閉状態
の呼水弁15を開いて一次配管1の加圧水が供給され
る。監視時には呼水室2に一次側制御弁17より後側の
一次配管接続部に接続された一次側加圧水導入配管
18から二方逆止弁14、オリフィス13を介して加圧
水が供給される。
【0008】また、二次側室2Aには、流水警報配管1
9が接続され、流水警報配管19には圧力スイッチ20
が設けられている。圧力スイッチ20は二次側室2A、
二次配管4内の圧力上昇を検知する。この圧力スイッチ
20は流水検知機能を有する。すなわち、クラッパー3
が開くと二次側室2A、二次配管4に加圧水が流れ込ん
で圧力が上昇し、圧力スイッチ20が検出出力を生ず
る。
【0009】また、前記一次側加圧水導入配管18に
は、一次側排水弁21と圧力計22が設けられるととも
に、流水警報配管19との接続部には圧力スイッチ20
のテストを行うアラームテスト弁23が設けられてい
る。また、流水警報配管19とは別にオートドリップ2
4が設けられている排水配管25が接続され、排水配管
25には補助排水弁26が設けられている。
【0010】一方、逆止弁5には、コンプレッサからの
圧縮空気を供給する空気供給配管27が接続され、空気
供給配管27には、圧力計28、圧力スイッチ29、空
気供給弁30が設けられ、空気供給弁30のバイパス配
管31に空気バイパス弁32とオリフィスチャッキニッ
プル33が設けられている。また、逆止弁5に接続され
る排水配管34にはシステム排水弁35が設けられる。
【0011】圧力スイッチ29は分岐管6内に充填され
た加圧空気の減圧、例えばスプリンクラーヘッド作動や
配管の破損による圧縮空気の漏れを検出する減圧スイッ
チとして作動する。図10は予作動式流水検知装置の作
動状態を示す図である。予作動式流水検知装置の開放動
作は火災感知器の作動信号に基づき電動弁10を開動作
することで行われる。
【0012】電動弁10が開くと呼水室2の加圧水が、
オリフィス13を介して入ってくる加圧水の流量より、
起動用配管11へ排出される流量の方が多いため、ドレ
ン側に排出されて圧力が下がり、クラッパー3が一次配
接続部の加圧水に押され図10のように開かれ、
二次側室2A、二次配管4に加圧水を供給する。このと
き逆止弁5、分岐管6内の充填空気圧力は一次配管接続
内の加圧水圧力より低いのでクラッパー5Aも開
き、スプリンクラーヘッドに対する加圧水の供給が行わ
れる。
【0013】このようなクラッパー3の開動作におい
て、圧力スイッチ20は二次側室2Aからの加圧水の供
給が所定圧力になったことを検知し、流水警報を発す
る。次に、予作動式流水検知装置を復旧させるために
は、一次側制御弁17を閉じ、この閉じた状態でシステ
ム排水弁35、補助排水弁26、および一次側排水弁2
1を開く。
【0014】そして、図示しない予作動弁制御盤をリセ
ットし、電動弁10を閉じた状態で呼水弁15を開き、
一次側制御弁17より前側の加圧水を呼水室2に導入す
る。圧力計8の示す圧力が上昇し、補助排水弁26から
の排水がなくなって、クラッパー3が閉鎖したことを確
認してから、一次側制御弁17を部分的に開き、ゆっく
りと一次側排水弁21を閉じ、また、補助排水弁26を
閉じる。更に分岐管6内の排水完了後、システム排水弁
35を閉じる。
【0015】そして、一次側制御弁17を完全に開き、
呼水弁15を閉じる。こうして、クラッパー3は前後の
面積差により一次配管接続部の開口部を閉じる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の予作動式スプリンクラー消火設備にあって
は、警戒区域に火災感知器と閉鎖型のスプリンクラーヘ
ッドが設けてあり、火災感知器からの火災信号とスプリ
ンクラーヘッドの作動により放水するようにしているた
め、火災感知器が発報しなければ、スプリンクラーヘッ
ドが作動しても放水されず、例えば目の前で火災が発生
していても、放水が行われないという問題点があった。
【0017】また、放水停止は手動に頼っていたため、
消火が終了してから閉鎖するまでに時間がかかり、水損
が大きくなるという問題もあった。本発明は、このよう
な従来の問題点に鑑みてなされたものであって、遠隔操
作によっても予作動式流水検知装置を開放、閉鎖するこ
とで、遅滞なく放水して消火を行い、また、水損を軽減
化できる予作動式スプリンクラー消火設備を提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、図1に示すように、予作動式流水検知装
置60まで加圧水を充填し、予作動式流水検知装置60
以降閉鎖型スプリンクラーヘッド81までの分岐管に加
圧空気を充填し、火災感知器86からの火災信号または
該火災信号および前記分岐管の圧力低下を検出する圧力
検出装置101からの圧力低下信号を受けて予作動弁制
御盤87から予作動式流水検知装置60に開放信号を出
力する予作動式スプリンクラー消火設備を対象とし、前
記予作動弁制御盤87に、前記予作動式流水検知装置6
0を開放する開放信号を出力させる手動開放操作スイッ
チ136、前記予作動式流水検知装置60を閉鎖する閉
鎖信号を出力させる手動閉鎖操作スイッチ137及び前
記予作動式流水検知装置60の開閉状態を示す表示手段
123を設けたことを特徴とする。
【0019】また、他の発明は、センターに設けられる
中央制御盤に開放信号を送出させる手動開放操作スイッ
チおよび閉鎖信号を送出させる手動閉止操作スイッチを
設け、前記予作動制御盤87に、センターに設けらる
中央制御盤88からの前記予作動式流水検知装置60を
開放または閉鎖する開放信号または閉鎖信号を受けたと
きに、前記予作動式流水検知装置60に開放信号または
閉鎖信号を出力する制御手段140を設けたことを特徴
とする(図8、参照)。
【0020】
【作用】このような構成を有する予作動式スプリンクラ
ー消火設備によれば、予作動弁制御盤87に設けた手動
開放操作スイッチ136により開放信号を出力して、予
作動式流水検知装置60を開放するため、火災感知器8
6の故障などにより、火災感知器86が発報しない場合
であっても、スプリンクラーヘッド81が作動している
ときに、放水を行うことができ、遅滞なく消火を行うこ
とができる。
【0021】また、消火されたときは、手動閉鎖操作ス
イッチ137により閉鎖信号を出力して、予作動式流水
検知装置60を閉鎖するため、閉鎖するまで時間がかか
ることがなく、水損の発生を大幅に軽減できる。また、
予作動弁制御盤87には、予作動式流水検知装置60の
開閉状態が表示されるので、スプリンクラーヘッド8
に加圧水が供給されていることを確認することができ
る。
【0022】さらに、他の発明においては、センターに
設けた中央制御盤(例えば、自火報受信機88)から、
予作動式流水検知装置60を開放、または閉鎖すること
ができ、前記と同様な効果が得られる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図7は本発明の一実施例を示す図である。
図3は予作動式スプリンクラー消火設備を示す全体図で
ある。図3において、51は消火ポンプであり、消火ポ
ンプ51は水源水槽52からの消火用水を加圧して仕切
弁53を介して建物の垂直方向に立ち上げられた給水本
管54に供給する。消火ポンプ51は消火ポンプ制御盤
55により起動、停止される。
【0024】給水本管54の先端は屋上等に設置された
補助高架水槽56に接続される。また、給水本管54
は、消火ポンプ車などの加圧水ホースを接続する連結送
水口57を有する他の給水配管58に接続されるととも
に、給水本管54の途中からは、各階毎に分岐管である
一次配管59が分岐接続され、一次配管59は予作
動式流水検知装置60に接続されている。
【0025】また、給水本管54の仕切弁53の二次側
には圧力タンク61が分岐接続され、給水本管54の管
内圧力を常時一定圧力に保つようにしている。また、消
火ポンプ51の近傍の所定の高さの位置には呼水槽63
が設置され、呼水槽63から消火ポンプ51の吐出側に
呼水供給管64が接続されている。この呼水槽63には
水位センサ65が設けられ、水位センサ65は上限電極
66、下限電極67、コモン電極68を有する。
【0026】水位センサ65の出力は、ポンプ制御盤5
5に与えられ、ポンプ制御盤55は満水警報(上限警
報)、減水警報(下限警報)を出すようにしている。ま
た、消火ポンプ51の吐出側にはポンプ性能試験の際に
定格流量を流すための試験配管69が分岐接続され、試
験配管69の管末は水源水槽52に挿入されている。
【0027】また、ポンプ制御盤55の近傍には、コン
プレッサ70が設けられ、コンプレッサ70からの圧縮
空気は空気配管71により、エアフィルタ72、エアド
ライヤ73、レギュレータ74を介して予作動式流水検
知装置60に供給される。予作動式流水検知装置60に
は分岐管80が接続され、分岐管80には複数のスプリ
ンクラーヘッド81が接続されている。定常監視状態で
は、分岐管80に圧縮空気が封じ込まれている。予作動
式流水検知装置60が作動すると、消火ポンプ51から
の加圧水が分岐管80内に供給される。
【0028】分岐管80の管末には末端試験装置81が
設けられている。末端試験装置82は圧力計83、排水
弁84およびスプリンクラーヘッド81が1個作動した
に相当する流量を流すオリフィス85を有する。スプリ
ンクラーヘッド81の近傍には複数の火災感知器86が
設けられ、その火災信号または復旧信号は予作動弁制御
盤87に出力される。予作動弁制御盤87は火災感知器
86からの火災信号により、予作動式流水検知装置60
を起動し、復旧信号により作動を停止させる。
【0029】また、予作動弁制御盤87は火災感知器8
6からの火災信号または復旧信号を自火報受信機88に
移報するとともに、予作動式流水検知装置60より流水
警報信号または、圧縮空気の圧力が低下したことを示す
圧力低下信号を受けると、これらを自火報受信機88に
移報する。自火報受信機88は火災表示、予作動弁開閉
表示、ポンプ運転表示などを行う。
【0030】次に、前記予作動式流水検知装置を図1お
よび図2に基づいて説明する。図1は定常監視状態の予
作動式流水検知装置を、図2は作動状態の予作動式流水
検知装置を、それぞれ示す。図1において、91は予作
動式流水検知装置60の本体を示し、本体91には水平
方向に配置された一次配管接続部59が挿入され、そ
の端部は開口している。本体91の内部は、弁体である
クラッパー92によって呼水室93と二次側室94に区
分され、クラッパー92は一次配管接続部59の開口
部を開閉する。呼水室93には弾性体であるスプリング
95が収納され、スプリング95はクラッパー92を開
口部側に押圧する。一次配管接続部59には消火用の
加圧水が充満され、また、呼水室93にも同圧の加圧水
が充満され、クラッパー92の前後に同圧の加圧水が加
わり、クラッパー92の前後の面積差(一次側1:呼
水室側2)とスプリング95の力でクラッパー92は閉
鎖状態に保持される。
【0031】本体91の垂直方向には逆止弁96が接続
され、逆止弁96にはクラッパー97が設けられる。逆
止弁96にはスプリンクラーヘッド81が接続される分
岐管80が接続され、逆止弁96と分岐管80の接続部
には仕切弁98が設けられる。逆止弁96のクラッパー
97より上部側には圧縮空気を供給する空気配管71が
接続され、クラッパー97の二次側および分岐管80に
は圧縮空気が充満され、また、本体91の二次側室94
は大気圧であるため、クラッパー97は閉鎖状態に保持
される。
【0032】空気配管71には、制御弁75、オリフィ
ス機構付の流量調整弁76、逆止弁77が設けられる。
通常時、流量調整弁76は閉状態であるが弁体にはφ2
程度の小さな径の穴が開いており、その穴から圧縮空気
が供給される。復旧時には、この流量調整弁76を開け
ることにより素早く圧縮空気を配管内に供給する。99
は逆止弁96に接続される排水配管であり、排水配管9
9には、圧力計100、圧力スイッチ101、およびシ
ステム排水弁102が設けられる。
【0033】圧力検出装置となる圧力スイッチ101は
逆止弁96の二次側および分岐管80内に充填された圧
縮空気の減圧、例えばスプリンクラーヘッド81の作動
や配管の破損による圧縮空気の漏れを検出し、圧力低下
信号を予作動弁制御盤87に送る。システム排水弁10
2として親子弁を用いるときは、スプリンクラーヘッド
81に加圧水を流さずに、流水の試験を行うことができ
るようにしている。すなわち、仕切弁98を閉じ、火災
感知器86を作動させ、予作動式流水検知装置60を作
動させ、消火ポンプ51を起動して、スプリンクラーヘ
ッド81一個作動分の流量を流して、流水の試験を行
う。
【0034】103は呼水配管であり、呼水配管103
の一端は呼水室93に接続され、他端は一次配管59a
接続されている。一次配管59aの加圧水は、常時開
状態の呼水弁104、ストレーナ105、逆止弁10
6、オリフィス107、圧力計108を介して呼水室9
3に供給される。呼水配管103のオリフィス107側
には起動用配管109が接続され、起動用配管109は
予作動弁制御盤87からの開閉信号により開閉する電動
弁(起動弁)110を介して排水配管に接続される。ま
た、起動用配管109には、電動弁110と並列して手
動開放弁111が設けられている。
【0035】オリフィス107の開度は、呼水配管10
3から呼水室93への流入量よりも電動弁110を開放
したときの起動用配管109の排水量を大きくなるよう
に設定される。したがって、電動弁110が開放される
と、呼水室93の圧力が低下し、一次配管接続部59b
加圧水の圧力がスプリング95の力を上回るときに、
クラッパー92がただちに開く(図2、参照)。
【0036】また、電動弁110が閉鎖されると、呼水
弁104、オリフィス107からの加圧水が呼水室93
に徐々に蓄圧され、一次配管接続部59の加圧水と同
圧になり、クラッパー92の前後の面積差およびスプリ
ング95の力により、クラッパー92は一次配管接続部
59の開口部をゆっくり閉じる。逆止弁106は、呼
水室93への加圧水の流れのみを設定し、その逆流を防
止する。圧力計108は呼水配管103を流れる加圧水
の圧力を計測する。
【0037】112は流水警報配管であり、流水警報配
管112の一端は本体91の二次側室94に接続され、
他端は排水配管に接続される。流水警報配管112には
補助排水弁113、ストレーナ114、逆止弁115、
圧力スイッチ116およびオリフィス117が設けられ
る。圧力スイッチ116はクラッパー92が開いたと
き、流水警報配管112内に流入する加圧水の圧力が所
定圧力になったことを検知する。すなわち、圧力スイッ
チ116は流水検知機能を有し、流水警報信号を予作動
弁制御盤87に出力する。オリフィス117は、クラッ
パー92の開放時に圧力スイッチ116が瞬時にオンと
なるのに十分な流量を供給することができ、かつ、クラ
ッパー92の閉鎖時に瞬時にオフとなるのに十分な排水
量となるような開度に設定される。
【0038】流水警報配管112と呼水配管103を接
続するテスト配管118にはアラームテスト弁119が
設けられ、アラームテスト弁119を開くことにより、
圧力スイッチ116のテストを行うようにしている。次
に、図4は図1および図2における制御監視系統を取り
出したブロック図である。
【0039】図4において、予作動弁制御盤87は火災
感知器86からの火災信号または、火災信号と圧力スイ
ッチ101からの圧力低下信号に基づいて電動弁110
に開放信号を出力する。この開放信号を出力する際に蓄
積回路121により、火災感知器86からの火災信号が
所定時間蓄積された場合に開放出力を行うようにしてい
る。
【0040】また、火災感知器86からの復旧信号を受
けて、電動弁110に閉鎖信号を出力する際に遅延回路
122により所定時間遅延して閉鎖出力を行うようにし
ている。遅延回路122の遅延時間は任意に調整するこ
とができる。火災感知器86からの火災信号、復旧信
号、圧力スイッチ101からの圧力低下信号、圧力スイ
ッチ116からの流水警報信号は、予作動弁制御盤87
から自火報受信機88に移報され、自火報受信機88に
表示される。
【0041】また、一次配管接続部59b、一次配管5
9a、給水本管54の減圧は圧力スイッチ62で検出さ
れ、ポンプ制御盤55により消火ポンプ51が起動さ
れ、消火ポンプ51の運転は自火報受信機88に表示さ
れる。次に、図5は予作動弁制御盤を示す図である。図
5において、123は圧力スイッチ116からの流水警
報信号により予作動弁開放を表示する表示灯(表示手
段)、124は火災感知器86からの火災信号により火
災を表示する表示灯、125は圧力スイッチ101から
の圧力低下信号により空気圧力低下を示す表示灯であ
る。
【0042】139は音響装置(ブザー)であり、この
音響装置139を止めるときは、音響スイッチ132を
停止側に倒す。このとき、スイッチ注意を表示する表示
灯128が点滅する。また、予備電源試験をするときは
予備電源スイッチ133を試験側に倒す。交流電源、予
備電源試験を表示する表示灯126が赤色であれば、予
備電源の容量は正常である。
【0043】127は予備電源未接続を表示する表示
灯、129は電動弁閉確認を表示する表示灯、130は
蓄積回路121が蓄積中であることを表示する表示灯、
131は制御線または感知器線の断線を表示する表示灯
である。また、134は自火報受信機88への移報を停
止する移報停止スイッチ、135は予作動弁連動停止ス
イッチである。
【0044】火災感知器86が作動しないときに、予作
動式流水検知装置60を手動で開放するときは、手動開
放押釦(手動開放操作スイッチ)136を押す。手動開
放押釦136を操作すると内蔵するLEDが点灯し、開
放が完了すると、予作動弁開放の表示灯123が点灯す
る。予作動式流水検知装置60を復旧するときは、電動
弁閉確認の表示灯129が点灯するまで、手動閉止押釦
(手動閉止操作スイッチ)137を押す。この場合、そ
の後の安全のために、予作動弁連動停止スイッチ135
を停止側にする。
【0045】予作動式流水検知装置60が復旧したら、
予作動弁連動停止スイッチ125を連動に戻す。なお、
138は火災復旧押釦である。次に、図6は手動開放操
作のときの動作手順を示したフロー図である。図6にお
いて、ステップS1で火災が発生し、ステップS2で火
災感知器86が作動しないで、ステップS3でスプリン
クラーヘッド81が作動した場合には、ステップS4で
手動開放押釦136を予作動弁開放の表示灯123が点
灯するまで押す。
【0046】これにより開放信号が電動弁110に送ら
れ、ステップS5で電動弁110が開弁する。電動弁1
10が開作動すると、ステップS6で予作動式流水検知
装置60が開状態になる。すなわち、呼水室93内の加
圧水は起動用配管109から電動弁110を介して排水
され、呼水室93内の圧力が低下し、一次配管接続部
の加圧水による開放力がスプリング95の力に打ち
勝って、クラッパー92が開弁する。
【0047】このとき、呼水弁104、逆止弁106、
オリフィス107を介して加圧水が呼水室93に流入し
ているが、オリフィス107により流入量が制限され、
電動弁110の開作動による起動用配管109の排水量
が流入量より大きいので、クラッパー92は開放状態を
保持する。クラッパー92が一次配管接続部59の開
口部から離れて、開状態になると、一次配管接続部59
と本体91の二次側室94と連通し、ステップS7で
流水警報配管112内に加圧水が流入し、ステップS8
で圧力スイッチ116が作動して、流水を検知し、流水
警報信号を予作動弁制御盤87に出力する。
【0048】一方、予作動式流水検知装置60の一次側
の加圧水は二次側に流出するので、ステップS9で一次
配管接続部59b、一次配管59a、給水本管54の減
圧が発生し、ステップS10でこの減圧により圧力スイ
ッチ62が作動し、ステップS11で消火ポンプ51が
運転され、ステップS12で連続して放水が行われる。
次に、図7は手動閉止操作のときの動作手順を示すフロ
ー図である。
【0049】図7において、ステップS21で消火のと
き、ステップS22で手動閉止押釦137を電動弁閉確
認の表示灯129が点灯するまで押す。こうして、電動
弁110に閉鎖信号を出力すると、ステップS23で電
動弁110は起動用配管109を閉じる。起動用配管1
09が閉鎖されて、呼水室93からの排水が行われず、
呼水弁104、逆止弁106、オリフィス107を介し
て呼水配管103から一次配管59aの加圧水が呼水室
93に導入されて、一次配管接続部59の水圧と呼水
室93の水圧が同圧になると、ステップS24でクラッ
パー92が前後の面積差とスプリング95の力によりク
ラッパー92は一次配管接続部59の開口部をゆっく
り閉鎖する。
【0050】クラッパー92が閉弁すると、一次配管
続部59から二次側室94への加圧水の流入が停止す
るため、流水警報配管112内の圧力が低下し、ステッ
プS25で圧力スイッチ116がオフとなり、ステップ
S26で流水警報信号の出力が停止される。一方、クラ
ッパー92が閉弁すると、一次配管接続部59b、一次
配管59a、給水本管54の減圧がなくなり、ステップ
S27で圧力スイッチ62が復旧する。ステップS28
でポンプ制御盤55に設けられている復旧ボタンを操作
することで消火ポンプ51は運転を停止する。
【0051】本実施例においては、火災感知器86が作
動していなくとも、手動開放押釦136を操作すること
により、予作動式流水検知装置60を開放することがで
きるので、遅滞なく消火を行うことができる。また、復
旧は手動閉止押釦137を操作することにより、行うこ
とができるので、閉鎖するまで時間がかかることがなく
水損が少ない。
【0052】次に、図8は本発明の他の実施例を示す図
である。図8において、140は予作動弁制御盤87に
設けられ制御手段としての制御部であり、制御部140
は自火報受信機88からの開放信号または閉鎖信号を受
けたときに、予作動式流水検知装置60の電動弁110
に開放信号または閉鎖信号を出力する。
【0053】自火報受信機88には予作動弁制御盤87
の制御部140に開放信号を送る手動開放押釦141と
閉鎖信号を送る手動閉止押釦142がそれぞれ設けられ
ている。本実施例においても、遠隔操作によって、予作
動式流水検知装置60を開放、閉鎖することができ、前
記実施例と同様な効果を得ることができる。又、自火報
受信機88に複数の予作動弁制御盤87が接続される場
合には、センター側から複数の予作動式流水検知装置の
開放、閉鎖を行うことができる。
【0054】更に又、上記実施例においては予作動弁制
御盤1台に対し、予作動式流水検知装置1台であった
が、本発明はこれに限定されるものではなく、予作動弁
制御盤1台に対し、複数の予作動式流水検知装置を接続
し、監視制御することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、予作動弁制御盤に、予作動式流水検知装置を開放ま
たは閉鎖する開放信号または閉鎖信号を出力する手動開
放操作スイッチ、手動閉止操作スイッチを設けるように
したため、火災感知器が作動しない場合でも遅滞なく消
火を行うことができ、また、閉鎖するまで時間がかから
ないため水損を軽減できる。また、予作動弁制御盤に
は、予作動式流水検知装置の開閉状態が表示されるの
で、スプリンクラーヘッドに加圧水が供給されているこ
とを確認することができる。 さらに、センターに設けた
中央制御盤により、予作動式流水検知装置を開放、また
は閉鎖することができ、前記同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図
【図2】弁開放状態を示す図
【図3】スプリンクラー消火設備を示す全体図
【図4】制御監視系統を示すブロック図
【図5】予作動弁制御盤を示す図
【図6】手動開放操作時の動作手順を示すフロー図
【図7】手動閉止操作時の動作手順を示すフロー図
【図8】本発明の他の実施例を示す図
【図9】従来の定常監視状態を示す図
【図10】従来の作動状態を示す図
【符号の説明】
51:消火ポンプ 52:水源水槽 53:仕切弁 54:給水本管 55:ポンプ制御盤 56:補助高架水槽 57:連結送水口 58:給水配管 59a:一次配管59b:一次配管接続部 0:予作動式流水検知装置 61:圧力タンク 62:圧力スイッチ 63:呼水槽 64:呼水供給管 65:水位センサ 66:上限電極 67:下限電極 68:コモン電極 69:試験配管 70:コンプレッサ 71:空気配管 72:エアフィルタ 73:エアドライヤ 74:レギュレータ 75:制御弁 76:流量調整弁 77:逆止弁 80:分岐管 81:スプリンクラーヘッド 82:末端試験装置 83:圧力計 84:排水弁 85:オリフィス 86:火災感知器 87:予作動弁制御盤 88:自火報受信機 91:本体 92:クラッパー(弁体) 93:呼水室 94:二次側室 95:スプリング(弾性体) 96:逆止弁 97:クラッパー 98:仕切弁 99:排水配管 100:圧力計 101:圧力スイッチ 102:システム排水弁 103:呼水配管 104:呼水弁 105:ストレーナ 106:逆止弁 107:オリフィス 108:圧力計 109:起動用配管 110:電動弁(起動弁) 111:手動開放弁 112:流水警報配管 113:補助排水弁 114:ストレーナ 115:逆止弁 116:圧力スイッチ 117:オリフィス 118:テスト配管 119:アラームテスト弁 121:蓄積回路 122:遅延回路 123〜131:表示灯 132:音響停止スイッチ 133:予備電源試験スイッチ 134:移報停止スイッチ 135:予作動弁連動停止スイッチ 136,141:手動開放押釦(手動開放操作スイッ
チ) 137,142:手動閉止押釦(手動閉止操作スイッ
チ) 138:火災復旧押釦 139:音響装置 140:制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−152661(JP,A) 特開 平4−12764(JP,A) 特開 平2−277471(JP,A) 特開 昭62−49867(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62C 27/00 - 39/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予作動式流水検知装置まで加圧水を充填
    し、予作動式流水検知装置以降閉鎖型スプリンクラーヘ
    ッドまでの分岐管に加圧空気を充填し、火災感知器から
    の火災信号または該火災信号および前記分岐管の圧力低
    下を検出する圧力検出装置からの圧力低下信号を受けて
    予作動弁制御盤から予作動式流水検知装置に開放信号を
    出力する予作動式スプリンクラー消火設備において、 前記予作動弁制御盤に、前記予作動式流水検知装置を開
    放する開放信号を出力させる手動開放操作スイッチ、前
    記予作動式流水検知装置を閉鎖する閉鎖信号を出力させ
    手動閉鎖操作スイッチ及び前記予作動式流水検知装置
    の開閉状態を示す表示手段を設けたことを特徴とする予
    作動式スプリンクラー消火設備。
  2. 【請求項2】センターに設けられる中央制御盤に開放信
    号を送出させる手動開放操作スイッチ及び閉鎖信号を送
    出させる手動閉止操作スイッチを設け、 前記予作動弁制御盤に前記中央制御盤からの前記予作動
    式流水検知装置を開放または閉鎖する開放信号または閉
    鎖信号を受けたときに、前記予作動式流水検知装置に開
    放信号または閉鎖信号を出力する制御手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の 予作動式スプリンクラー消
    火設備。
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