JP3217844B2 - エッチングダメージ防止方法 - Google Patents
エッチングダメージ防止方法Info
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- JP3217844B2 JP3217844B2 JP07125592A JP7125592A JP3217844B2 JP 3217844 B2 JP3217844 B2 JP 3217844B2 JP 07125592 A JP07125592 A JP 07125592A JP 7125592 A JP7125592 A JP 7125592A JP 3217844 B2 JP3217844 B2 JP 3217844B2
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- plasma
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エッチャントガスを基
板の所要部分に吸着させたのち、エッチャントガスがパ
ージされた超高真空下でイオンを照射して1分子層のエ
ッチングを行う分子層エッチング(以下ではデジタルエ
ッチングと記す)方法に係り、特に、エッチング面がプ
ラズマ室から漏れ出るイオンやプラズマからの発光に影
響されないようにするエッチングダメージ防止方法に関
するものである。
板の所要部分に吸着させたのち、エッチャントガスがパ
ージされた超高真空下でイオンを照射して1分子層のエ
ッチングを行う分子層エッチング(以下ではデジタルエ
ッチングと記す)方法に係り、特に、エッチング面がプ
ラズマ室から漏れ出るイオンやプラズマからの発光に影
響されないようにするエッチングダメージ防止方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、原子スケールで制御された材料加
工技術が重要性を増している。例えば、分子線エピタキ
シャル成長法や有機金属エピタキシャル成長法は、既に
広範囲に亘って使用されている。また、原子層エピタキ
シャル成長技術は、一分子層で成長が自動的に停止する
ので利用価値が高い。
工技術が重要性を増している。例えば、分子線エピタキ
シャル成長法や有機金属エピタキシャル成長法は、既に
広範囲に亘って使用されている。また、原子層エピタキ
シャル成長技術は、一分子層で成長が自動的に停止する
ので利用価値が高い。
【0003】一方、エッチングの技術に関しては、原子
層で制御される技術は、まだ研究成果の報告が殆どな
い。
層で制御される技術は、まだ研究成果の報告が殆どな
い。
【0004】こうしたなかで、先に本出願人等は、ドラ
イエッチングにおいて、GaAsのデジタルエッチン
グ、即ち塩素ラジカルエッチャントとアルゴンビームの
交互供給を行うことにより、1サイクル当たり1分子層
のエッチングが達成されたことを報告している。このデ
ジタルエッチングに使用される装置概要は、図5に示さ
れる。デジタルエッチング装置51は、主にエッチング
される試料52、アルゴンビームの加速電圧を与えるた
めの電源53及びスイッチ54、高真空下におかれるエ
ッチング室55、プラズマ発生及び閉込を行うためのプ
ラズマ室56、塩素ガス供給源57、アルゴンガス供給
源58、排気系59から構成される。
イエッチングにおいて、GaAsのデジタルエッチン
グ、即ち塩素ラジカルエッチャントとアルゴンビームの
交互供給を行うことにより、1サイクル当たり1分子層
のエッチングが達成されたことを報告している。このデ
ジタルエッチングに使用される装置概要は、図5に示さ
れる。デジタルエッチング装置51は、主にエッチング
される試料52、アルゴンビームの加速電圧を与えるた
めの電源53及びスイッチ54、高真空下におかれるエ
ッチング室55、プラズマ発生及び閉込を行うためのプ
ラズマ室56、塩素ガス供給源57、アルゴンガス供給
源58、排気系59から構成される。
【0005】図5の装置を用いてデジタルエッチングを
行うためのタイムシーケンスは、図4に示される。図4
には、各タイミングにおける装置の動作が時間(図の左
側から右に向かって進む)に沿って示されており、また
各タイミング中の試料表面及び雰囲気中の分子の様子が
描かれている。図4のタイムシーケンスはアルゴンプラ
ズマ、塩素ガス及びバイアス電圧を供給するタイミング
と、そのタイミングにおける試料表面及び雰囲気中のガ
リウムGa、砒素As、塩素Cl、アルゴンArの各原
子或いはイオンの状態の変化を表している。アルゴンプ
ラズマは、常にON状態41であり、プラズマ室56に
はアルゴンガスが供給され、全タイムシーケンスの間、
アルゴンプラズマが立ち上げられていることを示してい
る。タイムシーケンスの最初のエッチャント供給時T1
には、塩素ガスが供給状態42となり、プラズマ室56
のアルゴンプラズマ中に塩素が供給され、そこで発生し
た塩素ラジカルは拡散によってエッチング室55に移動
し、試料52表面に吸着する。次のエッチャントパージ
時T2には、塩素の供給が停止されると共に試料52に
吸着した以外の塩素は系外に排気43される。この結
果、試料52であるGaAsの表面には、図に示したよ
うに1分子層の塩素が吸着されている。次のビーム照射
時T3には、加速電圧20Vが印加44され、プラズマ
室56よりアルゴンイオンビームが試料表面に照射され
る。これにより、塩素ラジカルが吸着されている表面原
子のバックボンドが切断され、雰囲気中に塩素化合物が
発生する。最後のプロダクツパージ時T4には、アルゴ
ンイオンビームが停止されると共に発生した塩素化合物
が排気される。この結果、1分子層のエッチングが達成
され1サイクルが完了する。
行うためのタイムシーケンスは、図4に示される。図4
には、各タイミングにおける装置の動作が時間(図の左
側から右に向かって進む)に沿って示されており、また
各タイミング中の試料表面及び雰囲気中の分子の様子が
描かれている。図4のタイムシーケンスはアルゴンプラ
ズマ、塩素ガス及びバイアス電圧を供給するタイミング
と、そのタイミングにおける試料表面及び雰囲気中のガ
リウムGa、砒素As、塩素Cl、アルゴンArの各原
子或いはイオンの状態の変化を表している。アルゴンプ
ラズマは、常にON状態41であり、プラズマ室56に
はアルゴンガスが供給され、全タイムシーケンスの間、
アルゴンプラズマが立ち上げられていることを示してい
る。タイムシーケンスの最初のエッチャント供給時T1
には、塩素ガスが供給状態42となり、プラズマ室56
のアルゴンプラズマ中に塩素が供給され、そこで発生し
た塩素ラジカルは拡散によってエッチング室55に移動
し、試料52表面に吸着する。次のエッチャントパージ
時T2には、塩素の供給が停止されると共に試料52に
吸着した以外の塩素は系外に排気43される。この結
果、試料52であるGaAsの表面には、図に示したよ
うに1分子層の塩素が吸着されている。次のビーム照射
時T3には、加速電圧20Vが印加44され、プラズマ
室56よりアルゴンイオンビームが試料表面に照射され
る。これにより、塩素ラジカルが吸着されている表面原
子のバックボンドが切断され、雰囲気中に塩素化合物が
発生する。最後のプロダクツパージ時T4には、アルゴ
ンイオンビームが停止されると共に発生した塩素化合物
が排気される。この結果、1分子層のエッチングが達成
され1サイクルが完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、GaAs等
の加工材料には、エッチング過程で格子欠陥等のエッチ
ングダメージが発生することがある。エッチングダメー
ジによるダメージ層が材料中に存在すると、この材料か
ら作られた素子の性能に影響を与える。こうした格子欠
陥の影響は、とりわけ、量子デバイスのように電子のふ
るまいが無視できないサイズの素子において、問題にな
る。
の加工材料には、エッチング過程で格子欠陥等のエッチ
ングダメージが発生することがある。エッチングダメー
ジによるダメージ層が材料中に存在すると、この材料か
ら作られた素子の性能に影響を与える。こうした格子欠
陥の影響は、とりわけ、量子デバイスのように電子のふ
るまいが無視できないサイズの素子において、問題にな
る。
【0007】本出願人等は、デジタルエッチングにおい
て発生するエッチングダメージが、プラズマ室から漏れ
出るイオンやプラズマからの発光に起因することを、後
述するテストにより発見した。しかしながら、プラズマ
室にプラズマを作ることはドライエッチングに欠くこと
ができない。これに対し、上記タイムシーケンス中ビー
ム照射時T3のみプラズマを発生させることができれ
ば、他の期間中でのエッチングダメージが防止されるの
であるが、プラズマは安定に発生させるまでに時間を要
するため、ビーム照射時T3のみプラズマ室を動作させ
ることはできず、全タイムシーケンスの間、動作させな
ければならない。従って、エッチングダメージを防止す
ることができない。
て発生するエッチングダメージが、プラズマ室から漏れ
出るイオンやプラズマからの発光に起因することを、後
述するテストにより発見した。しかしながら、プラズマ
室にプラズマを作ることはドライエッチングに欠くこと
ができない。これに対し、上記タイムシーケンス中ビー
ム照射時T3のみプラズマを発生させることができれ
ば、他の期間中でのエッチングダメージが防止されるの
であるが、プラズマは安定に発生させるまでに時間を要
するため、ビーム照射時T3のみプラズマ室を動作させ
ることはできず、全タイムシーケンスの間、動作させな
ければならない。従って、エッチングダメージを防止す
ることができない。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、エッチング面がプラズマ室から漏れ出るイオンやプ
ラズマからの発光に影響されないようにするエッチング
ダメージ防止方法を提供することにある。
し、エッチング面がプラズマ室から漏れ出るイオンやプ
ラズマからの発光に影響されないようにするエッチング
ダメージ防止方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、この発見に鑑
みてなされたもので、エッチング室内にエッチャントガ
スを供給して基板の所要部分に吸着させた後、上記エッ
チャントガスをパージして上記エッチング室内を超高真
空にし、上記エッチング室内に接続したプラズマ室から
上記基板にイオンを照射するサイクルにより、1サイク
ルあたり1分子層のエッチングを行う分子層エッチング
の方法において、上記イオンを照射するとき以外は上記
プラズマ室から漏れ出るイオンやプラズマからの発光に
対し上記基板のエッチング面が暴露しないように、上記
基板を上記プラズマ室から隔離するようにしたものであ
る。
みてなされたもので、エッチング室内にエッチャントガ
スを供給して基板の所要部分に吸着させた後、上記エッ
チャントガスをパージして上記エッチング室内を超高真
空にし、上記エッチング室内に接続したプラズマ室から
上記基板にイオンを照射するサイクルにより、1サイク
ルあたり1分子層のエッチングを行う分子層エッチング
の方法において、上記イオンを照射するとき以外は上記
プラズマ室から漏れ出るイオンやプラズマからの発光に
対し上記基板のエッチング面が暴露しないように、上記
基板を上記プラズマ室から隔離するようにしたものであ
る。
【0010】
【作用】上記構成により、イオンを照射するとき以外は
基板のエッチング面がプラズマ室から隔離されるので、
エッチング面がプラズマ室から漏れ出るイオンやプラズ
マからの発光に暴露されない。よって、エッチング面が
エッチングダメージを受けることがなくなる。
基板のエッチング面がプラズマ室から隔離されるので、
エッチング面がプラズマ室から漏れ出るイオンやプラズ
マからの発光に暴露されない。よって、エッチング面が
エッチングダメージを受けることがなくなる。
【0011】ここで、エッチングダメージのテスト内容
について説明する。テストは、GaAs試料に図4のタ
イムシーケンスのデジタルエッチングを施すに際して、
いくつかの試みを行い、それぞれの結果のGaAs試料
をDLTS法により調べた。その結果が図3に示されて
いる。図3は、横軸に温度(K)、縦軸に容量の変化比
(dC/C)をとってプロットされている。
について説明する。テストは、GaAs試料に図4のタ
イムシーケンスのデジタルエッチングを施すに際して、
いくつかの試みを行い、それぞれの結果のGaAs試料
をDLTS法により調べた。その結果が図3に示されて
いる。図3は、横軸に温度(K)、縦軸に容量の変化比
(dC/C)をとってプロットされている。
【0012】図3(a)、図3(b)には、素材のまま
のGaAs試料及びこのGaAs試料にデジタルエッチ
ングを施した後の格子欠陥をDLTS法で測定した結果
が示されている。図3(a)に示されるようにGaAs
試料には、もともと約200K及び400K近傍に格子
欠陥を示すピークEL−6、EL−2がある。これに対
し、デジタルエッチング後には、約300KのピークL
−3が現われており、この格子欠陥はデジタルエッチン
グに起因するエッチングダメージと考えられる。この格
子欠陥とイオンビームの照射との関連性を調べるため
に、イオンビームの照射過程を省略する。図3(c)に
は、図4のタイムシーケンスから、ビーム照射時T3を
省いたときの測定結果を示す。ここでも、図3(b)の
デジタルエッチングを施したときと同様に、約300K
のピークEL−2が現われており、イオンビームの照射
が直接の原因ではないと考えられる。次に、GaAs試
料をプラズマ室に対して横向きに設置し、エッチング面
がプラズマ室に対向しないようにして、同様のタイムシ
ーケンスを施した。この結果は、図3(d)に示され
る。図3(d)には、図3(b)、図3(c)に見られ
た約300Kのピークは存在せず、図3(a)の素材の
ままのGaAs試料と同様ピークEL−6、EL−2が
ある。
のGaAs試料及びこのGaAs試料にデジタルエッチ
ングを施した後の格子欠陥をDLTS法で測定した結果
が示されている。図3(a)に示されるようにGaAs
試料には、もともと約200K及び400K近傍に格子
欠陥を示すピークEL−6、EL−2がある。これに対
し、デジタルエッチング後には、約300KのピークL
−3が現われており、この格子欠陥はデジタルエッチン
グに起因するエッチングダメージと考えられる。この格
子欠陥とイオンビームの照射との関連性を調べるため
に、イオンビームの照射過程を省略する。図3(c)に
は、図4のタイムシーケンスから、ビーム照射時T3を
省いたときの測定結果を示す。ここでも、図3(b)の
デジタルエッチングを施したときと同様に、約300K
のピークEL−2が現われており、イオンビームの照射
が直接の原因ではないと考えられる。次に、GaAs試
料をプラズマ室に対して横向きに設置し、エッチング面
がプラズマ室に対向しないようにして、同様のタイムシ
ーケンスを施した。この結果は、図3(d)に示され
る。図3(d)には、図3(b)、図3(c)に見られ
た約300Kのピークは存在せず、図3(a)の素材の
ままのGaAs試料と同様ピークEL−6、EL−2が
ある。
【0013】テスト結果をまとめると、まず、図4のタ
イムシーケンスからビーム照射時T3を省いても、他の
期間中、エッチングダメージが発生することがわかる。
また、GaAs試料をプラズマ室に対して横向きに設置
するとエッチングダメージが無いことから、プラズマ室
から何等かの影響を受けてエッチングダメージが発生す
ることがわかる。この原因について考察すると、第一に
プラズマから発生する紫外線等の発光がGaAs試料に
照射されることが考えられる。第二には、加速電圧が印
加されないときにもプラズマ電位とGaAs試料の電位
との間に若干の差があるために、望まないイオン照射が
起こっていることが考えられる。従って、ビーム照射時
T3を除いて、他の期間中はエッチング面がプラズマ室
から漏れ出るイオンやプラズマからの発光に晒されない
ようにすれば、エッチングダメージの発生を抑制するこ
とができることになる。
イムシーケンスからビーム照射時T3を省いても、他の
期間中、エッチングダメージが発生することがわかる。
また、GaAs試料をプラズマ室に対して横向きに設置
するとエッチングダメージが無いことから、プラズマ室
から何等かの影響を受けてエッチングダメージが発生す
ることがわかる。この原因について考察すると、第一に
プラズマから発生する紫外線等の発光がGaAs試料に
照射されることが考えられる。第二には、加速電圧が印
加されないときにもプラズマ電位とGaAs試料の電位
との間に若干の差があるために、望まないイオン照射が
起こっていることが考えられる。従って、ビーム照射時
T3を除いて、他の期間中はエッチング面がプラズマ室
から漏れ出るイオンやプラズマからの発光に晒されない
ようにすれば、エッチングダメージの発生を抑制するこ
とができることになる。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
詳述する。
【0015】図1に示されるように、本発明に係るデジ
タルエッチング装置1には、エッチング室2及びこれに
隣接するプラズマ室3が設けられ、これらエッチング室
2、プラズマ室3はエッチングを始める前に超高真空に
排気されている。エッチング室2とプラズマ室3との境
界には、格子状に形成された引出電極4が設けられ、引
出電極4は、プラズマ室3内のイオンをプラズマ室3か
らエッチング室2に引き出すことができる。プラズマ室
3には、アルゴンを導入するためのアルゴン供給源5及
び塩素ラジカルを導入するためのエッチャントガス供給
源6が接続されている。プラズマ室3は、供給されたア
ルゴンをプラズマ化して閉じ込めるための発生閉込機構
7を備えている。閉込めたアルゴンプラズマに加速電位
を与えるための引出装置8は、ここでは簡略化して描か
れている。即ち、引出装置8は、接点9と加速用電源1
0とを有しており、接点9はプラズマ室3に接続されて
いる。接点9を閉じることにより引出電極4にイオン引
き出しに必要な電位を与えることができる。
タルエッチング装置1には、エッチング室2及びこれに
隣接するプラズマ室3が設けられ、これらエッチング室
2、プラズマ室3はエッチングを始める前に超高真空に
排気されている。エッチング室2とプラズマ室3との境
界には、格子状に形成された引出電極4が設けられ、引
出電極4は、プラズマ室3内のイオンをプラズマ室3か
らエッチング室2に引き出すことができる。プラズマ室
3には、アルゴンを導入するためのアルゴン供給源5及
び塩素ラジカルを導入するためのエッチャントガス供給
源6が接続されている。プラズマ室3は、供給されたア
ルゴンをプラズマ化して閉じ込めるための発生閉込機構
7を備えている。閉込めたアルゴンプラズマに加速電位
を与えるための引出装置8は、ここでは簡略化して描か
れている。即ち、引出装置8は、接点9と加速用電源1
0とを有しており、接点9はプラズマ室3に接続されて
いる。接点9を閉じることにより引出電極4にイオン引
き出しに必要な電位を与えることができる。
【0016】エッチング室2には、エッチング前に超高
真空に排気し、エッチング中の圧力を約4×10-4To
rrに保ち、また余剰のエッチャントガスを排気すると
共にイオン照射による生成物を排気するための排気装置
11が接続されている。この排気装置11とエッチング
室2との間には、ゲート弁12が介設され、そして、上
記アルゴン供給源5、エッチャントガス供給源6とプラ
ズマ室3との間には、それぞれ供給、供給停止等を行う
ための制御弁13,14が介設されている。また、制御
弁14と上記引出装置8の接点9とを図4のタイムシー
ケンスに沿って制御するための制御部(図示せず)はコ
ンピュータ等で構成される。
真空に排気し、エッチング中の圧力を約4×10-4To
rrに保ち、また余剰のエッチャントガスを排気すると
共にイオン照射による生成物を排気するための排気装置
11が接続されている。この排気装置11とエッチング
室2との間には、ゲート弁12が介設され、そして、上
記アルゴン供給源5、エッチャントガス供給源6とプラ
ズマ室3との間には、それぞれ供給、供給停止等を行う
ための制御弁13,14が介設されている。また、制御
弁14と上記引出装置8の接点9とを図4のタイムシー
ケンスに沿って制御するための制御部(図示せず)はコ
ンピュータ等で構成される。
【0017】エッチング試料となるガリウム砒素の基板
16は、エッチング面17が開放され、その反対面がエ
ッチング室2内に設けられた基板保持装置18に取り付
けられている。基板保持装置18は、本実施例では接地
されている。図1(a)では、基板16はエッチング室
2とプラズマ室3との境界をなす引出電極4の正面に位
置され、エッチング面17が引出電極4に直角になるよ
うに配置されている。デジタルエッチング装置1には、
基板保持装置18の角度を制御して基板16の配置を変
えるための方向転換器(図示されない)が設けられ、方
向転換器は制御部により制御され、図1(b)に示すよ
うにエッチング面17が引出電極4に正対するように基
板16の配置を変えることができる。
16は、エッチング面17が開放され、その反対面がエ
ッチング室2内に設けられた基板保持装置18に取り付
けられている。基板保持装置18は、本実施例では接地
されている。図1(a)では、基板16はエッチング室
2とプラズマ室3との境界をなす引出電極4の正面に位
置され、エッチング面17が引出電極4に直角になるよ
うに配置されている。デジタルエッチング装置1には、
基板保持装置18の角度を制御して基板16の配置を変
えるための方向転換器(図示されない)が設けられ、方
向転換器は制御部により制御され、図1(b)に示すよ
うにエッチング面17が引出電極4に正対するように基
板16の配置を変えることができる。
【0018】デジタルエッチング装置1の動作は、図4
のタイムシーケンスに基づいて行われる。アルゴンプラ
ズマは、常にON状態41であり、プラズマ室3にはア
ルゴンガスが供給され、全タイムシーケンスT1〜T4
の間、アルゴンプラズマが立ち上げられている。まず最
初のエッチャント供給時T1には、エッチング面17が
引出電極4に直角になるように配置されると共にアルゴ
ンプラズマ中にエッチャントとなる塩素ガスが供給42
され、そこで発生した塩素ラジカルは拡散によってエッ
チング室2に移動しエッチング面17に吸着する。次の
エッチャントパージ時T2には、塩素ガスの供給が停止
されると共にエッチング面17に吸着した以外の雰囲気
中の塩素は、排気装置11によって系外に排気43され
る。この結果、エッチング面17には、図に示したよう
に1分子層の塩素の吸着が達成されている。また、方向
転換器の働きにより、上記エッチャント供給時T1とエ
ッチャントパージ時T2とを通じてエッチング面17が
引出電極4に直角になるように基板16が配置され、エ
ッチング面17がプラズマ室3に対し暴露しない。ここ
で、方向転換器が制御部により制御され、図1(b)に
示すようにエッチング面17が引出電極4に正対するよ
うに基板16の配置が変えられる。
のタイムシーケンスに基づいて行われる。アルゴンプラ
ズマは、常にON状態41であり、プラズマ室3にはア
ルゴンガスが供給され、全タイムシーケンスT1〜T4
の間、アルゴンプラズマが立ち上げられている。まず最
初のエッチャント供給時T1には、エッチング面17が
引出電極4に直角になるように配置されると共にアルゴ
ンプラズマ中にエッチャントとなる塩素ガスが供給42
され、そこで発生した塩素ラジカルは拡散によってエッ
チング室2に移動しエッチング面17に吸着する。次の
エッチャントパージ時T2には、塩素ガスの供給が停止
されると共にエッチング面17に吸着した以外の雰囲気
中の塩素は、排気装置11によって系外に排気43され
る。この結果、エッチング面17には、図に示したよう
に1分子層の塩素の吸着が達成されている。また、方向
転換器の働きにより、上記エッチャント供給時T1とエ
ッチャントパージ時T2とを通じてエッチング面17が
引出電極4に直角になるように基板16が配置され、エ
ッチング面17がプラズマ室3に対し暴露しない。ここ
で、方向転換器が制御部により制御され、図1(b)に
示すようにエッチング面17が引出電極4に正対するよ
うに基板16の配置が変えられる。
【0019】次のビーム照射時T3には、接点9が閉じ
られることにより、プラズマ室3と基板保持装置18と
の間には、加速用電源10からの加速電圧20Vが印加
44される。アルゴンプラズマより加速電圧の傾斜に沿
ってアルゴンイオンが引き出され、エッチング面17に
照射される。これにより、塩素ラジカルが吸着されてい
るエッチング面17の原子のバックボンドが切断され、
雰囲気中に塩素化合物が発生する。最後のプロダクツパ
ージ時T4には、接点9が開放されアルゴンイオンビー
ムが停止されると共に方向転換器が制御部により制御さ
れ、エッチング面17が引出電極4に直角になるように
基板16の配置が戻される。そして、排気装置11の働
きによりビーム照射時T3に発生した塩素化合物等が排
気される。このプロダクツパージ時T4には、エッチン
グ面17が引出電極4に直角になるように基板16が配
置されているので、エッチング面17がプラズマ室3に
対し暴露しない。以上のようにして、1分子層のエッチ
ングが達成され1サイクルが完了する。
られることにより、プラズマ室3と基板保持装置18と
の間には、加速用電源10からの加速電圧20Vが印加
44される。アルゴンプラズマより加速電圧の傾斜に沿
ってアルゴンイオンが引き出され、エッチング面17に
照射される。これにより、塩素ラジカルが吸着されてい
るエッチング面17の原子のバックボンドが切断され、
雰囲気中に塩素化合物が発生する。最後のプロダクツパ
ージ時T4には、接点9が開放されアルゴンイオンビー
ムが停止されると共に方向転換器が制御部により制御さ
れ、エッチング面17が引出電極4に直角になるように
基板16の配置が戻される。そして、排気装置11の働
きによりビーム照射時T3に発生した塩素化合物等が排
気される。このプロダクツパージ時T4には、エッチン
グ面17が引出電極4に直角になるように基板16が配
置されているので、エッチング面17がプラズマ室3に
対し暴露しない。以上のようにして、1分子層のエッチ
ングが達成され1サイクルが完了する。
【0020】上記タイムシーケンス中、ビーム照射時T
3のようにイオンを照射するとき以外は基板16のエッ
チング面17がプラズマ室3に対し暴露しないので、プ
ラズマ室3から漏れ出るイオンやプラズマからの発光に
よって、エッチングダメージを受けることがなくなる。
その結果、図3(d)に示されるテスト結果と同様に、
素材のままのGaAs試料と同じ欠陥状態が保たれ、デ
ジタルエッチング過程に起因する格子欠陥の発生が防止
されることになる。
3のようにイオンを照射するとき以外は基板16のエッ
チング面17がプラズマ室3に対し暴露しないので、プ
ラズマ室3から漏れ出るイオンやプラズマからの発光に
よって、エッチングダメージを受けることがなくなる。
その結果、図3(d)に示されるテスト結果と同様に、
素材のままのGaAs試料と同じ欠陥状態が保たれ、デ
ジタルエッチング過程に起因する格子欠陥の発生が防止
されることになる。
【0021】次に本発明の別の実施例について述べる。
【0022】図2は、シャッター機構20を備えて構成
されるデジタルエッチング装置1aの一部分を示す図で
ある。エッチング試料となるガリウム砒素の基板16
は、エッチング面17が開放され、その反対面がエッチ
ング室2内に設けられた基板保持装置18に取り付けら
れている。基板16の配置は、エッチング面17が引出
電極4に正対するような配置で固定されている。エッチ
ング面17と引出電極4との間には、図2(a)に示さ
れるようにシャッター板21が設けられている。シャッ
ター板21は、図2(b)に示されるように移動するこ
とができる。その他の構成は、図1に示されるデジタル
エッチング装置1と同様である。この構成では、ビーム
照射時T3のようにイオンを照射するときは、図2
(b)で示される位置にシャッター板21を移動させて
おき、加速電圧を加えるとアルゴンイオンがエッチング
面17に照射される。それ以外のときは、図2(a)に
示される位置にシャッター板21を移動させる。こうす
ることにより、基板のエッチング面17がプラズマ室3
に対し暴露しないので、プラズマ室3から漏れ出るイオ
ンやプラズマからの発光によって、エッチングダメージ
を受けることがなくなる。
されるデジタルエッチング装置1aの一部分を示す図で
ある。エッチング試料となるガリウム砒素の基板16
は、エッチング面17が開放され、その反対面がエッチ
ング室2内に設けられた基板保持装置18に取り付けら
れている。基板16の配置は、エッチング面17が引出
電極4に正対するような配置で固定されている。エッチ
ング面17と引出電極4との間には、図2(a)に示さ
れるようにシャッター板21が設けられている。シャッ
ター板21は、図2(b)に示されるように移動するこ
とができる。その他の構成は、図1に示されるデジタル
エッチング装置1と同様である。この構成では、ビーム
照射時T3のようにイオンを照射するときは、図2
(b)で示される位置にシャッター板21を移動させて
おき、加速電圧を加えるとアルゴンイオンがエッチング
面17に照射される。それ以外のときは、図2(a)に
示される位置にシャッター板21を移動させる。こうす
ることにより、基板のエッチング面17がプラズマ室3
に対し暴露しないので、プラズマ室3から漏れ出るイオ
ンやプラズマからの発光によって、エッチングダメージ
を受けることがなくなる。
【0023】なお、上記2つの実施例では、基板16の
向きを変えてエッチング面17とプラズマ室3との角度
を直角に変化させるか、又は1枚のシャッター板21を
移動させてエッチング面17を覆う構成を示したが、イ
オンを照射するとき以外は基板16のエッチング面17
がプラズマ室3に対し暴露しないように、基板16をプ
ラズマ室3から隔離できる構成であるならばよいことは
勿論である。また、加速電圧を与えた状態でシャッター
機構20を動作させ、イオンビームを制御するることも
できる。
向きを変えてエッチング面17とプラズマ室3との角度
を直角に変化させるか、又は1枚のシャッター板21を
移動させてエッチング面17を覆う構成を示したが、イ
オンを照射するとき以外は基板16のエッチング面17
がプラズマ室3に対し暴露しないように、基板16をプ
ラズマ室3から隔離できる構成であるならばよいことは
勿論である。また、加速電圧を与えた状態でシャッター
機構20を動作させ、イオンビームを制御するることも
できる。
【0024】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
る。
【0025】(1)基板のエッチング面をプラズマ室か
ら隔離するだけでよいので、簡単な構成でエッチングダ
メージの発生が防止できる。
ら隔離するだけでよいので、簡単な構成でエッチングダ
メージの発生が防止できる。
【0026】(2)エッチングダメージの発生が防止さ
れるので、デジタルエッチングを利用した量子デバイス
等の品質が向上する。
れるので、デジタルエッチングを利用した量子デバイス
等の品質が向上する。
【図1】本発明の一実施例を示すドライエッチング装置
の説明図である。
の説明図である。
【図2】本発明の別の実施例を示すドライエッチング装
置の部分説明図である。
置の部分説明図である。
【図3】DLTS法による格子欠陥の測定のグラフを示
す図である。
す図である。
【図4】デジタルエッチングのタイムシーケンス図であ
る。
る。
【図5】従来例を示すドライエッチング装置の説明図で
ある。
ある。
1 デジタルエッチング装置1 2 エッチング室 3 プラズマ室 16 基板 17 エッチング面
フロントページの続き (72)発明者 蒲生 健次 大阪府吹田市桃山台3丁目2番13号 (56)参考文献 特開 平3−133128(JP,A) 特開 昭61−42135(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23F 4/00
Claims (1)
- 【請求項1】 エッチング室内にエッチャントガスを供
給して基板の所要部分に吸着させた後、上記エッチャン
トガスをパージして上記エッチング室内を超高真空に
し、上記エッチング室内に接続したプラズマ室から上記
基板にイオンを照射するサイクルにより、1サイクルあ
たり1分子層のエッチングを行う分子層エッチングの方
法において、上記イオンを照射するとき以外は上記プラ
ズマ室から漏れ出るイオンやプラズマからの発光に対し
上記基板のエッチング面が暴露しないように、上記基板
を上記プラズマ室から隔離することを特徴とするエッチ
ングダメージ防止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07125592A JP3217844B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | エッチングダメージ防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07125592A JP3217844B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | エッチングダメージ防止方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05275378A JPH05275378A (ja) | 1993-10-22 |
| JP3217844B2 true JP3217844B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=13455424
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07125592A Expired - Fee Related JP3217844B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | エッチングダメージ防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3217844B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20110139748A1 (en) * | 2009-12-15 | 2011-06-16 | University Of Houston | Atomic layer etching with pulsed plasmas |
| US8617411B2 (en) * | 2011-07-20 | 2013-12-31 | Lam Research Corporation | Methods and apparatus for atomic layer etching |
-
1992
- 1992-03-27 JP JP07125592A patent/JP3217844B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05275378A (ja) | 1993-10-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |