JPH04280428A - ドライエッチング方法およびその装置 - Google Patents
ドライエッチング方法およびその装置Info
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- JPH04280428A JPH04280428A JP4320891A JP4320891A JPH04280428A JP H04280428 A JPH04280428 A JP H04280428A JP 4320891 A JP4320891 A JP 4320891A JP 4320891 A JP4320891 A JP 4320891A JP H04280428 A JPH04280428 A JP H04280428A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドライエッチング方法に
関し、特に半導体素子製造に好適な無損傷,無汚染下で
原子層単位で制御可能なエッチング方法および装置に関
する。
関し、特に半導体素子製造に好適な無損傷,無汚染下で
原子層単位で制御可能なエッチング方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の原子層単位でエッチング可能なエ
ッチング手段として、例えば特開平2−79429 号
記載の方法がある。この方法は、基板上の自然酸化膜を
除去した後、基板を低温状態に保持する。次にECRプ
ラズマで生成した塩素ラジカルを、低温に保持されてい
る基板に照射する。これによって、塩素ラジカルが基板
に吸着し、塩素化合物を形成する。この後パルスレーザ
光を基板に照射し、前述した塩素化合物を脱離させるこ
とによって、エッチングが行われる。
ッチング手段として、例えば特開平2−79429 号
記載の方法がある。この方法は、基板上の自然酸化膜を
除去した後、基板を低温状態に保持する。次にECRプ
ラズマで生成した塩素ラジカルを、低温に保持されてい
る基板に照射する。これによって、塩素ラジカルが基板
に吸着し、塩素化合物を形成する。この後パルスレーザ
光を基板に照射し、前述した塩素化合物を脱離させるこ
とによって、エッチングが行われる。
【0003】また、分子エネルギーを励起した分子を用
いた表面処理方法として、例えば特開昭61−1137
75号公報がある。
いた表面処理方法として、例えば特開昭61−1137
75号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ECRプラズマを利用
したエッチングでは、プラズマ中で塩素ラジカルのほか
、高いエネルギーを有する各種のイオンや原子,電子,
分子も生成され、これらも当然基板に入射することにな
る。これら高エネルギーのイオンなどが基板に入射する
と、イオン衝撃などで基板に結晶欠陥などの重大な損傷
を与えることになる。またこれら高エネルギーのイオン
などは、必然的に基板周辺の構造物にも入射することに
なり、それによって基板周辺からスパッタされた各種の
元素が基板表面に再付着するなどで基板が汚染されると
いう問題がある。またECRプラズマを得るには、マイ
クロ波電源,磁気コイル,導波管などが必要となる。さ
らにエッチングを行うには、レーザ光源が必要となるな
どで、装置が複雑,高価となる。
したエッチングでは、プラズマ中で塩素ラジカルのほか
、高いエネルギーを有する各種のイオンや原子,電子,
分子も生成され、これらも当然基板に入射することにな
る。これら高エネルギーのイオンなどが基板に入射する
と、イオン衝撃などで基板に結晶欠陥などの重大な損傷
を与えることになる。またこれら高エネルギーのイオン
などは、必然的に基板周辺の構造物にも入射することに
なり、それによって基板周辺からスパッタされた各種の
元素が基板表面に再付着するなどで基板が汚染されると
いう問題がある。またECRプラズマを得るには、マイ
クロ波電源,磁気コイル,導波管などが必要となる。さ
らにエッチングを行うには、レーザ光源が必要となるな
どで、装置が複雑,高価となる。
【0005】本発明の目的は、被処理体である試料に、
損傷,汚染を新たに生成せずに、原子層単位でエッチン
グ可能な手段及びその装置を提供することにある。
損傷,汚染を新たに生成せずに、原子層単位でエッチン
グ可能な手段及びその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるドライエッ
チング方法は、被処理体となる試料の所定位置にエッチ
ャントであるハロゲンガスを照射する。このハロゲンガ
スは照射直前にたとえば加熱操作を加えてから照射して
も良い。この後前記試料の所定位置に、たとえば加熱し
た化学的に不活性な粒子から成る中性粒子を照射する。
チング方法は、被処理体となる試料の所定位置にエッチ
ャントであるハロゲンガスを照射する。このハロゲンガ
スは照射直前にたとえば加熱操作を加えてから照射して
も良い。この後前記試料の所定位置に、たとえば加熱し
た化学的に不活性な粒子から成る中性粒子を照射する。
【0007】
【作用】被処理体である試料にエッチャントであるハロ
ゲンガスを照射すると、試料に吸着しハロゲン化物を形
成する。次に前記試料の所定位置に化学的に中性な粒子
、例えば希ガスを照射する過程で加熱するか、または他
のガスと混合するなどで分子エネルギー(回転,振動,
並進,電子準位エネルギー)を励起して中性粒子線とし
て照射する。この中性粒子線が、塩素の吸着によって前
記試料を構成する元素との結合エネルギーが弱めている
前記ハロゲン化物と衝突することによって、ハロゲン化
物が脱離し原子層単位でエッチングが進行する。この中
性粒子線の有するエネルギーは被処理体の結晶欠陥を誘
起しない程度の低エネルギーとするので、エッチングは
表面損傷などを伴わずに行われる。
ゲンガスを照射すると、試料に吸着しハロゲン化物を形
成する。次に前記試料の所定位置に化学的に中性な粒子
、例えば希ガスを照射する過程で加熱するか、または他
のガスと混合するなどで分子エネルギー(回転,振動,
並進,電子準位エネルギー)を励起して中性粒子線とし
て照射する。この中性粒子線が、塩素の吸着によって前
記試料を構成する元素との結合エネルギーが弱めている
前記ハロゲン化物と衝突することによって、ハロゲン化
物が脱離し原子層単位でエッチングが進行する。この中
性粒子線の有するエネルギーは被処理体の結晶欠陥を誘
起しない程度の低エネルギーとするので、エッチングは
表面損傷などを伴わずに行われる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。
て説明する。
【0009】一実施例を図1に示す。エッチングは排気
装置12を備えた真空容器2内で行われる。真空容器2
内には、基板1を固定し、基板1の姿勢を任意に設定で
きる駆動機構3c及び基板1の温度を制御する熱源3b
,温度制御機能3aを備えている基板保持台3,真空容
器2内へ各種ガスを導入するリークバルブ4a,4b、
及びその流量を制御する流量制御バルブ7a,7b、ガ
スを加熱する熱源13b,熱源13bを制御する温度制
御機能13a及びガスを基板1に噴出する噴出口13c
を備えた炉13が納められている。シリコン基板1を基
板保持台3に固定し、真空容器2を1/108Pa 程
度に排気する。この圧力下でシリコン基板1を熱源3b
,温度制御機能3aによって900℃程度に加熱して、
基板1表面上の酸化膜を除去し清浄表面を得る。その後
塩素を、リークバルブ4a流量制御バルブ7bを介して
真空容器2内に導入する。この操作で図2(a)に示す
ようにシリコン基板1の最表面に塩素が吸着し、シリコ
ン塩化物を生成する。またこの状態ではまだエッチング
は進行しない。この塩化物の生成は、基板1の温度が常
温においても行われることが一般的に知られているが、
基板1の温度を熱源3b,温度制御機能3aによって制
御しながら行っても問題はない。次に中性粒子として使
用する窒素のガス源に接続しているリークバルブ4bを
開放し、流量制御バルブ7bを介して熱源13b、温度
制御機能13aによって500から2000℃の範囲の
所定の温度に加熱した炉13内に導入する。窒素は、加
熱している炉13内で分子エネルギーが励起して、噴出
口13cから基板1に照射される。基板1に到達した窒
素は前述した塩素の吸着によりバックボンドエネルギー
が弱くなった最表面の前記塩化物と衝突し、これを脱離
せしめることにより最表面のシリコンのみがエッチング
される。つまり原子層単位でエッチングが行われる。以
上本実施例で述べたように、使用するガスの分子エネル
ギーを励起する手段として分子を加熱する方法は、使用
する分子が多原子から成る分子、本実施例では窒素分子
を用いる場合に適用する。
装置12を備えた真空容器2内で行われる。真空容器2
内には、基板1を固定し、基板1の姿勢を任意に設定で
きる駆動機構3c及び基板1の温度を制御する熱源3b
,温度制御機能3aを備えている基板保持台3,真空容
器2内へ各種ガスを導入するリークバルブ4a,4b、
及びその流量を制御する流量制御バルブ7a,7b、ガ
スを加熱する熱源13b,熱源13bを制御する温度制
御機能13a及びガスを基板1に噴出する噴出口13c
を備えた炉13が納められている。シリコン基板1を基
板保持台3に固定し、真空容器2を1/108Pa 程
度に排気する。この圧力下でシリコン基板1を熱源3b
,温度制御機能3aによって900℃程度に加熱して、
基板1表面上の酸化膜を除去し清浄表面を得る。その後
塩素を、リークバルブ4a流量制御バルブ7bを介して
真空容器2内に導入する。この操作で図2(a)に示す
ようにシリコン基板1の最表面に塩素が吸着し、シリコ
ン塩化物を生成する。またこの状態ではまだエッチング
は進行しない。この塩化物の生成は、基板1の温度が常
温においても行われることが一般的に知られているが、
基板1の温度を熱源3b,温度制御機能3aによって制
御しながら行っても問題はない。次に中性粒子として使
用する窒素のガス源に接続しているリークバルブ4bを
開放し、流量制御バルブ7bを介して熱源13b、温度
制御機能13aによって500から2000℃の範囲の
所定の温度に加熱した炉13内に導入する。窒素は、加
熱している炉13内で分子エネルギーが励起して、噴出
口13cから基板1に照射される。基板1に到達した窒
素は前述した塩素の吸着によりバックボンドエネルギー
が弱くなった最表面の前記塩化物と衝突し、これを脱離
せしめることにより最表面のシリコンのみがエッチング
される。つまり原子層単位でエッチングが行われる。以
上本実施例で述べたように、使用するガスの分子エネル
ギーを励起する手段として分子を加熱する方法は、使用
する分子が多原子から成る分子、本実施例では窒素分子
を用いる場合に適用する。
【0010】図3は本発明の別の実施例を示している。
中性粒子として炉13に導入するガスが単原子から成る
分子、本実施例ではクリプトンを用いている点が実施例
1と異なる点である。基板1を基板保持台3に固定し、
排気,塩素を導入するまでは実施例1と同じ手順で行う
。次にクリプトンのガス源に接続しているリークバルブ
4cと、ヘリウムのガス源に接続しているリークバルブ
4bを調整して、ヘリウムとクリプトンを流量制御バル
ブ7bを介して炉13内に導入する。この際、熱源13
b,温度制御機能13aを用いて、炉13を500から
2000℃の範囲の所定の温度に加熱しておく。クリプ
トンとヘリウムは、炉13内で互いに衝突を繰り返すこ
とによって分子エネルギーが励起し、噴出口13cを通
って基板1に照射する。このクリプトンが、前述した塩
素の吸着によりバックボンドが弱くなった最表面の塩化
物と衝突し、塩化物を脱離させることによって、原子層
単位でエッチングが進行する。以上本実施例で述べたよ
うに、使用するガスの分子エネルギーを励起する手段と
して第3のガス、本実施例ではヘリウムと混合する方法
は、使用する分子が単原子から成る分子例えば希ガスの
場合に使用する。もちろん多原子分子を用いる場合に適
用しても問題ないことは言うまでもない。
分子、本実施例ではクリプトンを用いている点が実施例
1と異なる点である。基板1を基板保持台3に固定し、
排気,塩素を導入するまでは実施例1と同じ手順で行う
。次にクリプトンのガス源に接続しているリークバルブ
4cと、ヘリウムのガス源に接続しているリークバルブ
4bを調整して、ヘリウムとクリプトンを流量制御バル
ブ7bを介して炉13内に導入する。この際、熱源13
b,温度制御機能13aを用いて、炉13を500から
2000℃の範囲の所定の温度に加熱しておく。クリプ
トンとヘリウムは、炉13内で互いに衝突を繰り返すこ
とによって分子エネルギーが励起し、噴出口13cを通
って基板1に照射する。このクリプトンが、前述した塩
素の吸着によりバックボンドが弱くなった最表面の塩化
物と衝突し、塩化物を脱離させることによって、原子層
単位でエッチングが進行する。以上本実施例で述べたよ
うに、使用するガスの分子エネルギーを励起する手段と
して第3のガス、本実施例ではヘリウムと混合する方法
は、使用する分子が単原子から成る分子例えば希ガスの
場合に使用する。もちろん多原子分子を用いる場合に適
用しても問題ないことは言うまでもない。
【0011】以上の述べた実施例では、シリコン基板前
処理(酸化膜除去処理)として900℃に加熱し基板表
面上の酸化物を除去する工程が必要である。しかしこの
ように基板を高温に加熱できない場合もある。例えば基
板に既に素子などが形成されている場合である。この場
合の実施例を図4,図5に示す。塩素を炉13を介して
基板に照射する点が図1,図3の実施例と異なる点であ
る。基板1を基板保持台に固定し、真空容器を排気装置
12を用いて1/108Pa に排気する。この後基板
1を熱源3b,温度制御機能3aによって200℃に加
熱する。次に塩素のガス源に接続しているリークバルブ
4a,流量制御バルブ7を通して、熱源13b,温度制
御機能13aによって500から2000℃の所定の温
度に加熱されている炉13に導入する。塩素は炉13内
で分子エネルギーが励起されて、噴出口13cから基板
1に照射する。この後の基板1の表面の状態を、X線光
電子分光法(XPS)にて測定した結果を図6に示す。 塩素照射時の条件は、(a)が炉13及び基板1の温度
が室温の時の測定結果であり、(b)が炉13の温度が
800℃、基板1の温度が室温の結果である。図6から
わかるように、(a)の条件では、基板1の表面の酸化
物などの影響で塩素が吸着していない。一方(b)の条
件では塩素が吸着している様子が明らかにわかる。つま
り加熱されている炉13内で塩素の分子エネルギーが励
起し、活性化された塩素が基板1表面上の酸化物を除去
し、その後吸着していることを示している。よってこの
後既に述べた手順でクリプトン、又は窒素の分子エネル
ギーを励起して基板1に照射することによって、基板1
は従来の高温にする前処理工程を行わなくても、原子層
単位でエッチングすることが可能となる。もちろん高温
に加熱して清浄化処理した基板1を使用すれば、塩素の
導入時に炉13を加熱しなくてもよく、図1,図3の実
施例と同じ効果が得られるのはいうまでもない。
処理(酸化膜除去処理)として900℃に加熱し基板表
面上の酸化物を除去する工程が必要である。しかしこの
ように基板を高温に加熱できない場合もある。例えば基
板に既に素子などが形成されている場合である。この場
合の実施例を図4,図5に示す。塩素を炉13を介して
基板に照射する点が図1,図3の実施例と異なる点であ
る。基板1を基板保持台に固定し、真空容器を排気装置
12を用いて1/108Pa に排気する。この後基板
1を熱源3b,温度制御機能3aによって200℃に加
熱する。次に塩素のガス源に接続しているリークバルブ
4a,流量制御バルブ7を通して、熱源13b,温度制
御機能13aによって500から2000℃の所定の温
度に加熱されている炉13に導入する。塩素は炉13内
で分子エネルギーが励起されて、噴出口13cから基板
1に照射する。この後の基板1の表面の状態を、X線光
電子分光法(XPS)にて測定した結果を図6に示す。 塩素照射時の条件は、(a)が炉13及び基板1の温度
が室温の時の測定結果であり、(b)が炉13の温度が
800℃、基板1の温度が室温の結果である。図6から
わかるように、(a)の条件では、基板1の表面の酸化
物などの影響で塩素が吸着していない。一方(b)の条
件では塩素が吸着している様子が明らかにわかる。つま
り加熱されている炉13内で塩素の分子エネルギーが励
起し、活性化された塩素が基板1表面上の酸化物を除去
し、その後吸着していることを示している。よってこの
後既に述べた手順でクリプトン、又は窒素の分子エネル
ギーを励起して基板1に照射することによって、基板1
は従来の高温にする前処理工程を行わなくても、原子層
単位でエッチングすることが可能となる。もちろん高温
に加熱して清浄化処理した基板1を使用すれば、塩素の
導入時に炉13を加熱しなくてもよく、図1,図3の実
施例と同じ効果が得られるのはいうまでもない。
【0012】以上述べてきたエッチングの方法は、Ga
As基板にもそのまま適用できる。その場合は、図7の
実施例に示しているように、基板前処理用にAsの分子
源6を真空容器2内に備える必要がある。つまり基板1
の表面に形成されている薄い自然酸化膜等の汚染物を除
去し清浄な表面を得るために、基板1をAs分子源6か
らAsの照射を受けながら熱源3b,温度制御機能3a
によって600℃程度に加熱する必要があるためである
。基板1の加熱中Asの照射を行う理由は、加熱温度で
ある600℃では基板1からAsが著しく蒸発するため
である。この後前述してきた手順によって、塩素の照射
,窒素もしくはクリプトンの照射を行うことによって、
原子層単位でのエッチングが行える。本実施例では塩素
を加熱しないで照射する構造となっているが、図4,図
5に示したように、塩素を炉13で加熱して照射するこ
とによって基板1の極表面をエッチングし、表面に形成
されている薄い自然酸化膜等の汚染物を除去する手段を
採用してもよい。その時の基板温度である200℃程度
では、GaAs基板からのAsの脱離は無視できる程度
なので、真空容器内にはAsの分子源を設ける必要はな
くなる。
As基板にもそのまま適用できる。その場合は、図7の
実施例に示しているように、基板前処理用にAsの分子
源6を真空容器2内に備える必要がある。つまり基板1
の表面に形成されている薄い自然酸化膜等の汚染物を除
去し清浄な表面を得るために、基板1をAs分子源6か
らAsの照射を受けながら熱源3b,温度制御機能3a
によって600℃程度に加熱する必要があるためである
。基板1の加熱中Asの照射を行う理由は、加熱温度で
ある600℃では基板1からAsが著しく蒸発するため
である。この後前述してきた手順によって、塩素の照射
,窒素もしくはクリプトンの照射を行うことによって、
原子層単位でのエッチングが行える。本実施例では塩素
を加熱しないで照射する構造となっているが、図4,図
5に示したように、塩素を炉13で加熱して照射するこ
とによって基板1の極表面をエッチングし、表面に形成
されている薄い自然酸化膜等の汚染物を除去する手段を
採用してもよい。その時の基板温度である200℃程度
では、GaAs基板からのAsの脱離は無視できる程度
なので、真空容器内にはAsの分子源を設ける必要はな
くなる。
【0013】以上述べてきた操作を繰り返して行えば、
エッチング量を定量的に制御しながらエッチングを行う
ことが可能となる。その際基板の所定位置をマスキング
すれば、エッチング量を局所的に定量的に可変すること
が可能となる。また基板に照射する各種分子の有する分
子エネルギーはいずれも0.1 から10eV以内の所
定の範囲に制御されるため、エッチング時に基板に結晶
欠陥などの損傷を与えることはなく、さらに周辺からの
汚染も無いので、量子細線,超微細構造を有する超格子
デバイスの開発に好適な手段となる。
エッチング量を定量的に制御しながらエッチングを行う
ことが可能となる。その際基板の所定位置をマスキング
すれば、エッチング量を局所的に定量的に可変すること
が可能となる。また基板に照射する各種分子の有する分
子エネルギーはいずれも0.1 から10eV以内の所
定の範囲に制御されるため、エッチング時に基板に結晶
欠陥などの損傷を与えることはなく、さらに周辺からの
汚染も無いので、量子細線,超微細構造を有する超格子
デバイスの開発に好適な手段となる。
【0014】
【発明の効果】本発明によるドライエッチング方法によ
れば、シリコン、または化合物からなる半導体基板に損
傷及び汚染を与えずに、エッチング量を定量的に原子層
単位で制御しながらエッチングすることが可能となる。 この方法は特に量子細線、または極微細な構造を有する
超格子デバイスの開発に好適な技術である。
れば、シリコン、または化合物からなる半導体基板に損
傷及び汚染を与えずに、エッチング量を定量的に原子層
単位で制御しながらエッチングすることが可能となる。 この方法は特に量子細線、または極微細な構造を有する
超格子デバイスの開発に好適な技術である。
【図1】本発明の一実施例を示す構成図。
【図2】エッチングモデルの模式図。
【図3】本発明の別の実施例を示す構成図。
【図4】本発明の別の実施例を示す構成図。
【図5】本発明の別の実施例を示す構成図。
【図6】XPS分析図。
【図7】Asの分子源を設けた実施例を示す構成図。
1…基板、2…真空容器、3…基板保持台、3a…温度
制御機能、3b…熱源、3c…駆動機構、4a…リーク
バルブ、4b…リークバルブ、4c…リークバルブ、6
…As分子源、6a…As分子源制御機能、7a…流量
制御バルブ、7b…流量制御バルブ、12…排気装置、
13…加熱炉、13a…温度制御機能、13b…熱源、
13c…噴出口。
制御機能、3b…熱源、3c…駆動機構、4a…リーク
バルブ、4b…リークバルブ、4c…リークバルブ、6
…As分子源、6a…As分子源制御機能、7a…流量
制御バルブ、7b…流量制御バルブ、12…排気装置、
13…加熱炉、13a…温度制御機能、13b…熱源、
13c…噴出口。
Claims (7)
- 【請求項1】少なくともハロゲンガスを含んだ分子を、
被処理体である試料の所定位置に照射し、該照射後該試
料と該ハロゲンガスとの化合物をエッチングできる分子
エネルギーを有する中性粒子線を該所定位置に照射し、
該試料を原子層単位でエッチングすることを特徴とする
エッチング方法。 - 【請求項2】請求項1記載のエッチング方法において、
該試料に該ハロゲンガスと該中性粒子線の照射を少なく
とも1回以上繰り返すことによって、該試料のエッチン
グ量を定量的に制御できることを特徴とする、エッチン
グ方法。 - 【請求項3】請求項1記載のエッチング方法において、
該試料の所定位置にマスキングを行い、該ハロゲンガス
と該中性粒子線の照射を少なくとも1回以上行うことに
よって、該試料のエッチング量を局所的に、定量的に可
変できることを特徴とする、エッチング方法。 - 【請求項4】請求項1記載のエッチング方法において、
該中性粒子線を形成する粒子を、該試料に照射する過程
で加熱することにより、該中性粒子線を得ることを特徴
とするエッチング方法。 - 【請求項5】請求項1記載のエッチング方法において、
該中性粒子線が、希ガス,酸素,窒素,水素、またはこ
れら該粒子を構成粒子の一部とすることを特徴とする、
エッチング方法。 - 【請求項6】請求項1記載のエッチング方法において、
該ハロゲンガスを、該試料に照射する過程で加熱した後
、該試料に照射することを特徴とする、エッチング方法
。 - 【請求項7】排気手段を備えた真空容器と、該真空容器
に被処理体である試料と、該試料を保持する試料保持台
と、該真空容器内に各種ガスを導入するガス導入手段と
、該ガスを加熱する加熱手段と、該ガスを該試料に照射
するガス照射手段を備えたことを特徴とする、エッチン
グ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4320891A JPH04280428A (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | ドライエッチング方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4320891A JPH04280428A (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | ドライエッチング方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04280428A true JPH04280428A (ja) | 1992-10-06 |
Family
ID=12657505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4320891A Pending JPH04280428A (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | ドライエッチング方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04280428A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017228791A (ja) * | 2011-07-20 | 2017-12-28 | ラム リサーチ コーポレーションLam Research Corporation | 不活性ガスから生成される準安定ガスを使用する原子層エッチング |
-
1991
- 1991-03-08 JP JP4320891A patent/JPH04280428A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017228791A (ja) * | 2011-07-20 | 2017-12-28 | ラム リサーチ コーポレーションLam Research Corporation | 不活性ガスから生成される準安定ガスを使用する原子層エッチング |
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