JPH0529266A - 電子ビーム励起ドライエツチング方法および装置 - Google Patents

電子ビーム励起ドライエツチング方法および装置

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JPH0529266A
JPH0529266A JP3201116A JP20111691A JPH0529266A JP H0529266 A JPH0529266 A JP H0529266A JP 3201116 A JP3201116 A JP 3201116A JP 20111691 A JP20111691 A JP 20111691A JP H0529266 A JPH0529266 A JP H0529266A
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JP
Japan
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electron beam
dry etching
electron
plasma
shower
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Pending
Application number
JP3201116A
Other languages
English (en)
Inventor
Heiji Watabe
平司 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J15/00Gripping heads and other end effectors

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大電流、大面積かつ低加速の電子シャワ―を
実現し、効率的に電子ビ―ム励起ドライエッチングを行
う。 【構成】 電子ビ―ム励起ドライエッチングに際して、
ECRプラズマ中の電子を引き出して電子シャワ―11
1を得ると共に、被加工物表面にガスノズルを介して反
応ガスを照射し、反応ガス107および中性ラジカル1
08の吸着層と被加工物構成原子との化学反応を電子線
照射により励起してエッチングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子線を利用することに
より低損傷の微細構造形成を行う電子ビーム励起ドライ
エッチングをより効果的に行うためのドライエッチング
方法ならびに装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、LSI製造工程の微細加工におい
ては、図4(a)に示すように、被加工物404上のマ
スク材403で形成されたレジストパターンを反応ガス
のプラズマを用いた反応性イオンエッチング(RIE)
により転写することでハーフミクロン程度の微細構造を
形成している。しかし、この方法では半導体基板をプラ
ズマまたはプラズマ内で生成された荷電粒子に曝すた
め、イオン衝撃による加工損傷405を生じることが問
題となっている。一方、電子ビーム励起ドライエッチン
グは、図3(a)に示すように、被加工物304表面に
形成した反応ガスの吸着層301に電子ビーム305を
照射して化学反応を促進し、加工物の表面原子303を
反応ガスとの揮発性反応生成物306として取り除く加
工法である。本加工法においては従来の反応性イオンエ
ッチングで用いているイオンに比べて質量がはるかに小
さい電子の照射に伴う被加工物表面での化学反応を利用
しているため、低損傷の加工が期待できる。さらに電界
により直進性を持った電子によるアシスト効果であるた
め、従来のイオンエッチングと同様の異方性エッチング
が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、電子ビ
ーム励起ドライエッチングは低損傷の微細構造を形成す
る加工法として優れたものであるが、電子線源として通
常のフィラメントタイプの電子銃を用いた場合には、電
流密度の高い低加速の電子シャワーを得ることは困難で
あるだけでなく、反応ガス導入時にフィラメント保護の
ために差動排気を行う必要がある。本発明は上記のよう
な問題を解決して、大電流、大面積かつ低加速の電子シ
ャワーを得ることができ、効率的に電子ビーム励起ドラ
イエッチングを行うことの可能な電子ビーム励起ドライ
エッチング方法および該方法に用いられる装置を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、試料表面上に
反応ガスを吸着させた後、電子線を照射してエッチング
を行う電子ビーム励起ドライエッチング方法において、
電子線源として、ECRプラズマ内で生成した電子を用
い、該プラズマから実質的に電子のみを引き出して電子
シャワーとすることを特徴とする電子ビーム励起ドライ
エッチング方法である。また、その方法を実施するため
の装置はECRプラズマ生成室と、該プラズマ生成室に
引き出し電極を介して接続され、試料を載置する試料台
および反応ガスの導入システムを備えた加工室とを備え
てなることを特徴とする。即ち、本発明では、大電流、
大面積かつ低加速の電子シャワーを得るために、従来の
フィラメントタイプの電子銃に代わり、ECRプラズマ
内の高密度の電子をバイアスをかけて引き出すことで、
電子ビ―ム励起のための電子シャワ―を得る。これは各
種の方法により不活性ガスのプラズマを発生させ、この
中に生成された正イオン、中性ラジカルならびに電子の
中から引き出し電圧にプラスのバイアスをかけることで
電子のみを選択的に取り出し、電子シャワ―を得るもの
である。
【0005】
【作用】図1を用いて、本発明の作用を説明する。大電
流の電子線を得るためには高密度のプラズマを発生可能
な電子サイクロトロン共鳴を利用したECRプラズマが
有効であり、本発明の方法では電子ビ―ム励起ドライエ
ッチングにおいて、図のような電子シャワ―用のプラズ
マ生成室101ならびに加工室105からなる加工装置
を用いる。ビ―ムの照射に際してはプラズマ生成室10
1に不活性ガス112を導入してECRプラズマを発生
させ、引き出し電極103にプラスの低バイアスをかけ
ることで、大面積かつ低加速の電子シャワ―111を得
る。また反応ガス107は、加工室105に備えられた
反応ガスの導入システム、例えば被加工物104付近に
設けたガスノズル106を通じて照射する。このような
方法をとることにより被加工物104表面での反応ガス
圧を高くすることができるが、プラズマ生成室101へ
の反応ガスの混入のため、不活性ガスならびに反応性ガ
スのイオン110、中性ラジカル108および電子10
9が生成される。しかし、一般にプラズマ内で生成され
るイオン種の大部分は正イオンであるから、引き出し電
極にプラスバイアスをかけることで、電子線のみを得る
ことができる。従って、基板表面に到達する反応性物質
はガスノズルから直接吹き付けられた反応ガス分子と、
プラズマから拡散した中性ラジカルであると言える。よ
って本装置を用いる電子ビ―ム励起ドライエッチング方
法は、反応ガスならびに中性ラジカルの吸着層と被加工
物構成原子との化学反応を電子ビ―ム照射により励起す
ることに基づいている。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。本
実施例では、反応ガスとして塩素(Cl2)を用いたG
aAsの電子ビ―ム励起ドライエッチングをECRプラ
ズマを用いた電子シャワ―により行ったエッチング例を
示す。本発明の実施に際しては、図2に示した超高真空
対応電子ビ―ム励起ドライエッチング装置を用いた。実
験装置は電子シャワ―用のECRプラズマ生成室201
ならびに反応ガス導入システムを備えた加工室204か
らなる。真空排気系207はタ―ボ分子ポンプならびに
ロ―タリ―ポンプを用い、10-9Torr前半の超高真
空を得ることができる。また、試料搬送のための試料交
換室206を介して被加工物209を導入することによ
り、加工室204を大気に曝すことなく試料の交換が可
能である。加工室204の上部にはECRプラズマ生成
室201があり、外部に設けたマイクロ波発生器215
と導波管214を通じて連結されている。またプラズマ
生成室の外部には電子サイクロトロン共鳴用のマグネッ
ト202が設置されており、プラズマ生成室201内で
のECRプラズマの生成が可能である。加工室204に
は基板加熱および冷却機構を備えた試料台208が設置
されている。またプラズマ生成室201ならびに加工室
204にはマスフロ―コントロ―ラ212を介してアル
ゴンガス210と塩素ガス211を導入することができ
る。この際、被加工物への反応ガス(Cl2)の供給
は、試料台208上部に設けたガスノズル213を介し
て行った。さらに、プラズマ生成室201と加工室20
4の間には引き出し電極203が設けてあり、プラズマ
内で生成された電子を引き出すことで、大面積かつ大電
流の低加速電子シャワ―を発生させた。
【0007】次に、上記の装置を用いた電子ビ―ム励起
ドライエッチング方法の一実施例について述べる。電子
ビ―ム露光によりSAL601−ER7レジストパタ―
ンを形成したGaAsウエハ―について、希薄塩酸によ
り基板表面の酸化膜を除去した後、試料交換室206に
セットして排気を行った。交換室の真空度が5×10-8
Torr以下になったことを確認し、GaAs基板を加
工室204へ搬送した。その後、加工室の真空度が2×
10-9Torr以下になってから基板温度を75℃で安
定させ、以下の手順により電子ビ―ム励起ドライエッチ
ングを行った。プラズマ生成室201にマスフロ―コン
トロ―ラ212を通じてアルゴンガス210を導入し
て、真空槽内を2×10-4Torrとして安定させた。
さらに加工室204のガスノズル213を通じて反応ガ
スを被加工物209表面に照射し、真空槽内の全圧を3
×10-4Torrとした。その後、2.45GHzのマ
イクロ波をプラズマ生成室201に導入すると共に、マ
グネットコイル202の出力を適切に設定してECRプ
ラズマを発生させ、引き出し電極203に100Vを印
加してプラズマ内の電子を加工室204へ引き出し、被
加工物に電子シャワ―を照射した。上記のプロセスによ
り電子ビ―ム励起ドライエッチングを行った結果、従来
のフィラメントタイプの電子銃を用いた場合に比べて、
大電流、大面積かつ低加速の電子線照射を実現でき、低
損傷の微細構造形成を効率的に行うことが可能となっ
た。
【0008】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の電子ビ
―ム励起ドライエッチング方法によれば、従来の方法に
比べて大電流、大面積かつ低加速の電子シャワ―を実現
できる。このため、エッチング速度が増大し、かつ大面
積の均一な電子線により、エッチング効率は飛躍的に増
大する。加えて引き出し電圧を低くすることで低加速を
実現できるため、さらに低損傷のエッチングが期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ECRプラズマを利用した電子シャワ―による
電子ビ―ム励起ドライエッチング方法の説明図である。
【図2】本発明による電子ビ―ム励起ドライエッチング
装置の一例の構成図である。
【図3】電子ビ―ム励起ドライエッチングの機構を工程
順に示す説明図である。
【図4】従来の反応性イオンエッチングによる加工の機
構を工程順に示す説明図である。
【符号の説明】
101 プラズマ生成室 102,202 マグネ
ット 103,203 引き出し電極 104,209,304,404 披加工物 105,204 加工室 106,213 ガスノ
ズル 107 反応ガス 108 中性ラジカル 109 電子 110 イオン 111 電子シャワ― 112 不活性ガス 201 ECRプラズマ生成室 205 搬送系 206 試料交換室 207 排気系 208 試料台 210 アルゴンガス 211 塩素ガス 212 マスフロ―コントロ―ラ 214 導波管 215 マイクロ波発生
器 301 反応ガス吸着層または中性ラジカル吸着層 303 表面原子 305 電子ビ―ム 306 揮発性反応生成物 401 荷電粒子 402 活性種 403 マスク材 405 加工損傷

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料表面上に反応ガスを吸着させた後、
    電子線を照射してエッチングを行う電子ビーム励起ドラ
    イエッチング方法において、電子線源として、ECRプ
    ラズマ内で生成した電子を用い、該プラズマから実質的
    に電子のみを引き出して電子シャワーとすることを特徴
    とする電子ビーム励起ドライエッチング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法を実施するための
    装置であって、ECRプラズマ生成室と、該プラズマ生
    成室に引き出し電極を介して接続され、試料を載置する
    試料台および反応ガスの導入システムを備えた加工室と
    を備えてなることを特徴とする電子ビーム励起ドライエ
    ッチング装置。
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