JP3217526U - スピナーベイト - Google Patents

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【課題】スピナーベイトと称するルアーにおいて、水流抵抗によって回転する回転板体(ブレード)が回転しやすくなるスピナーベイトを提供する。【解決手段】ワイヤーにより形成されるロアアーム1およびアッパーアーム2と、ワイヤーにより形成される釣り糸を結合するためのラインアイ3と、ロアアームの先端に取り付けられ、後部にスカートを保持するための溝13と釣り針11を有するヘッド部4と、アッパーアームの先端に形成された略環状の連結環部5と、ボールベアリングスイベル6と、回転する回転板体であるブレード7と、連結環部5とボールベアリングスイベル6が連結されたスプリットリング8と、ボールベアリングスイベル6とブレード7が連結されたスプリットリング9と、連結環部5とスプリットリング8の可動領域を固定するための固定具10を備える。【選択図】図1

Description

本考案は、釣り用ルアーに属し、ワイヤーでV字型に形成されたアームの一方に金属ブレードが回転可能に連結され、もう一方のアームには、錘と釣り針を有するヘッド部を有するスピナーベイトに関するものである
図6は、現在、広く普及しているスピナーベイト100の代表的な構造の一例を示した図である。図6において、101は、ロアアーム、102は、アッパーアーム、103は、釣り糸を連結するためのラインアイ(結束部)、104は、前記ロアアーム101の先端に取り付けられ、後部に釣り針105を有するヘッド部、105は、釣り針、106は、スカート、を示す。アッパーアーム102の中間部には、前側ブレード107が、先端には、後側ブレード108が取り付けられている。また、後側ブレード108は、ボールベアリングスイベル109と、スプリットリング112を介して、アッパーアーム102の先端に形成された略環状の連結環部110と連結されているため、ボールベアリングスイベル109により、自転可能である。前側ブレード107は、半環状の連結材114を介して、アッパーアーム102に連結されているので、アッパーアーム102の周りで回転可能であるが、自転は不能である。113は、アッパーアーム102の軸方向における前側ブレード107の位置を規制する規制部材である。このように構成されたスピナーベイトの使用方法として、ラインアイ103に釣り糸を接続し、釣り人によって操作が行われ、水中を泳がすことで、前側ブレード107と、後側ブレード108は、水の抵抗や水流を受けて回転し、前記回転に伴う、スピナーベイト100全体の振動や、前側ブレード107と、後側ブレード108の回転によって水中でフラッシング効果を発生させることで、肉食魚を食いつかせることを目的としている(特許文献1参照)。
実用新案登録第3092309号 実用新案登録第3092309号
図7の(A)は広く一般に普及しているスピナーベイト100のアッパーアーム102における後側ブレードの連結方法を拡大した図である、108から111は図7と同じである。図7の(B)は、108から111までが水の抵抗や水流によって一直線に並んだ状態を示す。図7において、後側ブレード108は、ボールベアリングスイベル109と、スプリットリング111とを介して、アッパーアーム102の先端に形成された略環状の連結環部110と連結されており、この連結部分において、それぞれの形状により、可動領域(あそび)が生じることは避けられない。すなわち、図7に示した連結方法を用いた場合、釣り人が竿をあおったり、引いたりといった操作や、リールを巻く動作によって、スピナーベイト100を水中泳がす操作した際に、アッパーアーム102の先端に形成された略環状の連結環部110と、スプリットリング111と、ボールベアリングスイベル109と、スプリットリング111とが、水の抵抗や水流を受けた後側ブレード108の方向に、すべて一直線に並ぶまで後側ブレード108は、回転運動を開始しないという問題があった。上述したように、スプリットリング111と、ボールベアリングスイベル109と、スプリットリング111と、後側ブレード108には、それぞれの連結に可動領域があるため、前記一直線に並ぶまで、あるある程度の時間がかかり、これが素早い回転運動の立ち上がりを妨げる要因となっていた。
また、スピナーベイト100をスピナーベイト100の自重で沈めていく、フォーリングという釣法がある。前記釣法は、釣り人が竿をあおったり、引いたりといった操作や、リールを巻く動作によって、スピナーベイト100を水中で泳がす操作と比較して、スピナーベイト100の沈下に伴う水の抵抗のみでブレードが回転するため、特に沈下はじめに前記可動領域(あそび)のブレによって、前記一直線に並ぶまでに相当の時間を要したり、前記可動領域である、連結環部110と、スプリットリング111と、ボールベアリングスイベル109と、スプリットリング111との連結部分において、ひっかかりは生じた場合などは、着底までブレードが回転しないこともあるといった問題があった。
さらに、前記アッパーアーム2の先端である連結環部110と、スプリットリング111と、ボールベアリングスイベル109の連結部分に水中のごみや、藻の切れ端などが絡み、後側ブレード108の回転を妨げる要因となっていた。また、同様に半環状の連結材114にも水中のごみや、藻の切れ端などが絡み、前側ブレード107の回転を妨げる要因となっていた。
また、一般的に釣り針105を有するヘッド部104は、スピナーベイト100のサイズや販売時に設定された重量でその質量が決まっており、釣り場の状況に応じてヘッド部104の質量を増加させることは不可能であった。
本考案の請求項1に関わるスピナーベイトは、ワイヤーにより形成されるロアアームと、アッパーアームと、釣り糸を結合するためのラインアイと、前記ロアアームの先端に取り付けられ、後部に釣り針を有するヘッド部と、前記アッパーアームの先端に、複数のスプリットリングと、ボールベアリングスイベルと、を介して連結されたブレードと、前記スプリットリングを固定するための固定具とで、構成されたものである。
本考案の請求項2に関わるスピナーベイトは、ワイヤーにより形成されるロアアームと、アッパーアームと、釣り糸を結合するためのラインアイと、前記ロアアームの先端に取り付けられ、後部に釣り針を有するヘッド部と、前記アッパーアームから分岐している前部アームと、前部アームの先端に、複数のスプリットリングと、ボールベアリングスイベルと、を介して連結されたブレードと、後部アームと、後部アームの先端に、複数のスプリットリングと、ボールベアリングスイベルと、を介して連結されたブレードと、前記前部アームの先端と、前部アームの先端に連結されたスプリットリングを固定するための固定具と、前記後部アームの先端と、後部アームの先端に連結されたスプリットリングを固定するための固定具とで、構成されたものである。
本考案の請求項3に関わるスピナーベイトは、請求項1から2に関わるスピナーベイトにおける、ヘッド部分に錘を装着することが可能な取付具を備えることで、錘の追加装着と、追加した錘の脱着を可能とした構成としたものである。
本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
請求項1の考案においては、アッパーアームの先端に形成された略環状の連結環部と、前記連結環部に連結したスプリットリングに、前記スプリットリングを固定するための固定具を装着することで、連結環部と、スプリットリングとの連結で生じる可動領域を固定することができる。このようにして、前記可動領域が固定されると、アッパーアームの先端に形成された略環状の連結環部、スプリットリングと、ボールベアリングスイベルと、もう1つのスプリットリングとが、水の抵抗や、水流によってブレードの方向にすべて一直線に並ぶまでの時間が飛躍的に短くなるため、ブレードの回転立ち上がりを早くすることができる。
請求項2の考案においては、アッパーアームから分岐している前部アームの先端に形成された略環状の連結環部と、前記連結環部に連結したスプリットリングに、前記スプリットリングを固定するための固定具を装着することで、連結環部と、スプリットリングとの連結で生じる可動領域を固定することができる。このようにして、前記可動領域が固定されると、前部アームの先端に形成された略環状の連結環部、スプリットリングと、ボールベアリングスイベルと、もう1つのスプリットリングとが、水の抵抗や、水流によって前側ブレードの方向にすべて一直線に並ぶまでの時間が飛躍的に短くなるため、前側ブレードの回転立ち上がりを早くすることができる。
また、同様にアッパーアームから分岐している後部アームの先端に形成された略環状の連結環部と、前記連結環部に連結したスプリットリングに、前記スプリットリングを固定するための固定具を装着することで、連結環部と、スプリットリングとの連結で生じる可動領域を固定することができる。このようにして、前記可動領域が固定されると、後部アームの先端に形成された略環状の連結環部、スプリットリングと、ボールベアリングスイベルと、もう1つのスプリットリングとが、水の抵抗や、水流によって後側ブレードの方向にすべて一直線に並ぶまでの時間が飛躍的に短くなるため、後側ブレードの回転立ち上がりを早くすることができる。
請求項3の考案においては、ヘッド部分に錘を装着することが可能な取付具を備えているため、錘の追加装着が可能となり、沈下速度を速めたり、水中におけるスピナーベイトの姿勢を可変したりすることができる。また、前記錘の脱着も可能な構成としているため、本考案におけるスピナーベイトを元の状態に戻すことも容易に行うことができる。
本考案の実施の形態1における構成を示した図である。 本考案の実施の形態1における連結状態を拡大した図である。 本考案の実施の形態2における構成を示した図である。 本考案の実施の形態3における構成を示した図である。 本考案の実施の形態3における構成を示した図である。 従来例を示した図である。 従来例におけるブレード連結状態を示した図である。
(実施の形態1)
図1は、本考案の実施の形態1のスピナーベイトX1を示した図である。図1において、1は、ワイヤーにより形成されるロアアーム、2は、ワイヤーにより形成されるアッパーアーム、3は、ワイヤーにより形成される釣り糸を結合するためのラインアイ、4は、前記ロアアーム1の先端に取り付けられ、後部にスカートを保持するための溝13と釣り針11を有するヘッド部、5は、アッパーアーム2の先端に形成された略環状の連結環部、6は、ボールベアリングスイベル、7は、金属製の板状のブレード、8は、前記連結環部5とボールベアリングスイベル6が連結されたスプリットリング、9は、ボールベアリングスイベル6とブレード7が連結されたスプリットリング、10は、連結環部5とスプリットリング8の可動領域を固定するための固定具、11はヘッド部4に装着された釣り針、12は、トレーラーと称するワーム等を保持するためのトレーラー保持部、13は、ラバー素材やシリコン素材で形成されたスカート等を固定するための溝、を示す。
図6に示した従来のスピナーベイト100におけるアッパーアーム102と、後側ブレード108の連結方法を用いて、スピナーベイト100を水中で泳がす操作を行うと、水の抵抗や水流によって、アッパーアーム102の先端に形成された略環状の連結環部110と、スプリットリング111と、ボールベアリングスイベル109と、スプリットリング112と、回転する後側ブレード108が一直線に並ぶまでの間、後側ブレード108は、不規則に回転することはあっても、水の抵抗や水流による安定した回転運動を行うことはない。つまり、連結環部110と、スプリットリング111と、ボールベアリングスイベル109と、スプリットリング112と、回転する後側ブレード108の連結において、それぞれの連結部分に可動領域(あそび)があるため、水の抵抗や水流によって、上記それぞれの連結部分に可動領域が、後側ブレード108に向かって一直線に並ぼうとするまでの間、後側ブレード108が、水の抵抗や水流によって、安定した回転運動を行うことはない。ここで、水の抵抗や水流を受けにくいスピナーベイトの沈下中や、スピナーベイトを泳がす操作の初期段階といった、スピナーベイトの水中姿勢が安定していない時は、従来のスピナーベイト100では、連結環部110と、スプリットリング111と、ボールベアリングスイベル109と、スプリットリング112と、回転する後側ブレード108が一直線に並んでいないため、後側ブレード108の回転が立ち上がりにくいという問題があった。また、図6における前側ブレード107は、その取り付け構造上、ボールベアリングスイベルを介さないため、特にスピナーベイトを水中で泳がす操作をした際の回転立ち上がりが遅い。
次に、図1における、固定具10の働きについて説明する。固定具10は、例えばシリコン樹脂や硬質のプラスチックといった素材を用いて、連結環部5と、スプリットリング8の連結による可動領域を固定する。例えば、熱収縮チューブのように、収縮性のある素材で、かつ、連結環部5と、スプリットリング8が固定具10に覆われるように装着することが望ましい。ここで固定具10を連結環部5と、スプリットリング8の中央部分まで覆うように装着すると、上記稼働領域は、ある程度、揺動可能ではあるものの、ほぼ固定することが可能となる。また、固定具10を硬質プラスチックのように硬い素材を用いて、連結環部5と、スプリットリング8を覆うように装着すると、上記稼働領域を完全に固定することができる。図2は、図1における、連結環部5と、スプリットリング8と、ボールベアリングスイベル6と、スプリットリング9と、回転するブレード7の連結状態と、固定具10の装着例を拡大した図であり、符号は図1とすべて同じである。図2において、固定具10が、連結環部5と、スプリットリング8の可動領域を固定すると、特に水中において、連結環部5と、スプリットリング8と、ボールベアリングスイベル6と、スプリットリング9と、回転するブレード7が一直線に並ぶ時の可動領域が減ることになるため、必然的に一直線に並びやすく、また一直線に並ぶまでの時間短縮が可能となる。その結果、ブレード7の回転立ち上がりが飛躍的に速くすることができる。そのため、釣りの動作としてのキャスト直後にスピナーベイトX1が着水し、沈下を始めた瞬間から、ブレード7は回転をはじめ、スピナーベイトX1全体の振動や、フラッシング効果を得ることができる。また、釣りの動作としてリールを巻き始めた直後から、ブレード7は回転をはじめ、スピナーベイトX1全体の振動や、フラッシング効果を得ることができる。
さらに、本考案のスピナーベイトX1を任意の水深まで沈めた後にリールを巻き始めた時や、水中の藻に引っかかり、竿の操作によって、藻から外れた直後といったスピナーベイトX1の水中姿勢が安定していない状況下においても、同様にブレード7の回転立ち上がりが早いため、スピナーベイトX1全体の振動や、フラッシング効果を得るまでの時間を極めて早くすることができる。また、上述したように、固定具10が、連結環部5と、スプリットリング8の可動領域を固定しているため、キャスト時の空気抵抗によって、可動領域が振られたり、暴れることなく、安定した空中姿勢を得ることができるため、飛距離を向上させることができる。さらにまた、固定具10は、連結環部5と、スプリットリング8を固定する一方、スプリットリング8の可動領域を制限し、さらに連結部分を保護する役目を持つため、水中において上記連結部分に藻やごみが絡むことを防ぐ効果を得ることができる。
(実施の形態2)
図3は、本考案の実施の形態2のスピナーベイトX2を示した図である。図3において、1は、ワイヤーにより形成されるロアアーム、2は、ワイヤーにより形成されるアッパーアーム、3は、ワイヤーにより形成される釣り糸を結合するためのラインアイ、4は、前記ロアアームの先端に取り付けられ、後部にスカートを保持するための溝13とトレーラー保持部12と釣り針11を有するヘッド部、5は、アッパーアーム2の先端に形成された略環状の連結環部、6は、ボールベアリングスイベル、7は、金属製の板状のブレード、8は、前記連結環部5とボールベアリングスイベル6が連結されたスプリットリング、9は、ボールベアリングスイベル6とブレード7が連結されたスプリットリング、10は、連結環部5とスプリットリング8の可動領域を固定するための固定具、11はヘッド部4に装着された釣り針、12は、トレーラーと称するワーム等を保持するためのトレーラー保持部、13は、ラバー素材やシリコン素材で形成されたスカート等を固定するための溝、14は、アッパーアーム2から分岐している前部アーム、15は、アッパーアーム2から分岐している後部アーム、16は、前部アーム14の先端に形成された略環状の連結環部、17は、ボールベアリングスイベル、18は、金属製の板状のブレード、19は、前記連結環部16とボールベアリングスイベル17が連結されたスプリットリング、20は、ボールベアリングスイベル17とブレード18が連結されたスプリットリング、21は連結環部16とスプリットリング19の可動領域を固定するための固定具を示す。
次に、図3における、固定具10の働きは、実施の形態1と同じである。固定具21の働きについて説明すると、固定具21は、固定具10と同様に、例えばシリコン樹脂や硬質のプラスチックといった素材を用いて、前部アームの連結環部16と、スプリットリング19の連結による可動領域を固定する。図3において、上述したように、連結環部16と、スプリットリング19の可動領域が固定されると、特に水中において、連結環部16と、スプリットリング19と、ボールベアリングスイベル17と、スプリットリング20と、回転するブレード18が一直線に並ぶ時の可動領域が減ることになるため、必然的に一直線に並びやすく、また一直線に並ぶまでの時間短縮が可能となる。その結果、ブレード18の回転立ち上がりが飛躍的に速くすることができる。そのため、釣りの動作としてのキャスト直後にスピナーベイトX2が着水し、沈下を始めた瞬間から、ブレード18は回転をはじめ、スピナーベイトX2全体の振動や、フラッシング効果を得ることができる。また、釣りの動作としてリールを巻き始めた直後から、ブレード18は回転をはじめ、スピナーベイトX2全体の振動や、フラッシング効果を得ることができる。
さらに、本考案のスピナーベイトX2を任意の水深まで沈めた後にリールを巻き始めた時や、水中の藻に引っかかり、竿の操作によって、藻から外れた直後といったスピナーベイトX2の水中姿勢が安定していない状況下においても、同様にブレード18の回転立ち上がりが早いため、スピナーベイトX2全体の振動や、フラッシング効果を得るまでの時間を極めて早くすることができる。また、上述したように、固定具21が、連結環部16と、スプリットリング19の可動領域を固定しているため、キャスト時の空気抵抗によって、可動領域が振られたり、暴れることなく、安定した空中姿勢を得ることができるため、飛距離を向上させることができる。さらにまた、固定具21は、連結環部16と、スプリットリング19を固定する一方、スプリットリング19の可動領域を制限し、さらに連結部分を保護する役目を持つため、水中において上記連結部分に藻やごみが絡むことを防ぐ効果を得ることができる。
以上のように構成することで、図6の従来例で示したタンデムタイプのスピナーベイト100と比較して、本考案の実施の形態2で示したスピナーベイトX2の前側のブレード18と後側のブレード7は、ともに回転立ち上がりが早く、かつ、安定した空中姿勢を得ることができ、固定具21と、固定具10とによって、水中において藻やごみが絡むことを飛躍的に防ぐ効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図4は、本考案の実施の形態3のスピナーベイトX3を示した図である。図4において、1から13は、図1と同じである。22は、ヘッド部4に設けられた、錘を装着することが可能な取付具を示す。図5は、取付具22に錘を装着した時の状態を示した図で、図5において、1から13、22は、図4と同じである。23は、取付具22に装着した錘、23Bは、取付具22から脱着した錘の例を示す。次に取付具22の働きについて説明すると、取付具22は、図5に示すように錘23を装着することで、ヘッド部4の重さを任意に増やすことが可能となる。ここで、錘23を装着してヘッド部4の重さを重くした場合、本考案のスピナーベイトX3全体の質量が重くなるため、水中での沈下速度が速くなり、水底までの到達時間が短くなる。一般的に、ヘッド部4の質量が大きい従来のスピナーベイトは、スピナーベイト全体のサイズが大きくなる傾向があり、それにともなってスピナーベイトを構成するワイヤーが長かったり、見栄えのバランスをとるために、大きなブレードを装着することが多いため、水の抵抗が受けやすく、釣りの動作において、リールを巻くことでスピナーベイトを引いて泳がせる場合、上記水の抵抗によって、ブレードが大きな揚力は発生することとなり、サイズが小さなスピナーベイトと比較して、水面方向に浮き上がりやすく、一定の層を引きつづけて泳がせることが非常に困難であるという問題点があった。
本考案のスピナーベイトX3は、ヘッド部4に設けられた取付具22に、錘23を装着することで、ヘッド部4の質量を任意に増やすことと同等のことが実現できるため、本考案のスピナーベイトX3のサイズや、ブレードの大きさを変えることなく、質量を重くすることが可能となるため、深い水深において、一定の層を引きつづけて泳がせたり、リールを巻く速度を早くしても、上述した浮き上がりを抑制することが可能となる。また、図5に示したように、ヘッド部4に装着する錘23を、脱着することが容易なタイプとすることで、簡単に元の状態に戻すことができる。
本考案は、アームに金属製のブレードが回転可能に連結されたスピナーベイトに適用可能である。
1 ロアアーム
2 ロアアーム
3 ラインアイ
4 ヘッド部
5 連結環部
6 ボールベアリングスイベル
7 ブレード
8 スプリットリング
9 スプリットリング
10 固定具
11 釣り針
12 トレーラー保持部
13 スカート等を固定するための溝
14 前部アーム
15 後部アーム
16 連結環部
17 ボールベアリングスイベル
18 ブレード
19 スプリットリング
20 スプリットリング
21 固定具
22 取付具
23 錘
23B 錘

Claims (3)

  1. ワイヤーにより形成されるロアアームと、アッパーアームと、釣り糸を結合するためのラインアイと、前記ロアアームの先端に取り付けられ後部に釣り針を有するヘッド部と、前記アッパーアームの先端に、複数のスプリットリングと、ボールベアリングスイベルと、を介して連結されたブレードと、前記スプリットリングを固定するための固定具を備えることを特徴としたスピナーベイト。
  2. ワイヤーにより形成されるロアアームと、アッパーアームと、釣り糸を結合するためのラインアイと、前記ロアアームの先端に取り付けられ後部に釣り針を有するヘッド部と、前記アッパーアームから分岐している前部アームおよび後部アームと、前記前部アームおよび後部アームの先端に各々複数のスプリットリングと、ボールベアリングスイベルを介して連結された前側ブレードおよび後側ブレードと、前記スプリットリングを固定するための固定具を備えることを特徴としたスピナーベイト。
  3. ヘッド部分に錘を装着することが可能な取付具を備えることを特徴とした請求項1又は2に記載のスピナーベイト。
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