JP3217329B2 - Ncデータ確認装置 - Google Patents

Ncデータ確認装置

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JP3217329B2
JP3217329B2 JP16513499A JP16513499A JP3217329B2 JP 3217329 B2 JP3217329 B2 JP 3217329B2 JP 16513499 A JP16513499 A JP 16513499A JP 16513499 A JP16513499 A JP 16513499A JP 3217329 B2 JP3217329 B2 JP 3217329B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数値制御装置に適
用されるNCプログラムや自動プログラミング装置で作
成されたNCプログラムのNCデータ確認装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】数値制御装置や自動プログラミング装置
においては、数値制御装置で使用するNCプログラムや
自動プログラミング装置で作成したNCプログラムの工
具軌跡を表示装置の表示画面に表示して、加工経路、加
工状態等を確認できるようにしたものが公知である。
【0003】しかし、表示装置に表示されるものは、工
具軌跡のみであり、工具軌跡における各パスをどのよう
な制御条件で動作させるように指令しているのかは不明
である。例えば、送り速度、切削速度、主軸回転数、使
用する工具、工具オフセット、クーラントの状態等の加
工制御を行うための各種条件は、各パス毎に異なる可能
性がある。しかしながら、これらの情報は何ら表示され
ることはない。そのため、作業者は、表示された工具軌
跡とNCプログラムのNCデータを照らし合わせて、確
認しようとする工具経路の1パスに対する上述した各種
制御条件をNCプログラムから読み取り判別している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】NCプログラムに基づ
いて加工を行う場合、制御条件として指令されるもの
は、工具の移動経路はもちろんのこと、数値制御装置で
制御される工作機械をどのような状態で稼働するかを指
令する機械に関する情報、加工のために数値制御装置に
設定されるパラメータ情報、さらには、1度指令すると
次に指令を変更しない限り、その指令が持続するモーダ
ル情報等がある。機械に関する情報としては、機械の主
軸の最高回転数及び最低回転数を決定する主軸回転ギヤ
情報、クーラントの有り無し等のクーラント情報、早送
り指令時の早送り速度等が指令される。
【0005】又、数値制御装置に設定されるパラメータ
情報としては、工具オフセットデータ、ワーク座標系オ
フセットデータ等がある。
【0006】モーダル情報としては、工具の送り速度、
送り速度の単位、切削速度、主軸回転数、工具番号、周
速一定制御の有無、刃先R補正の有無等がある。
【0007】モーダル情報は、工具の移動経路の各パス
を指令するブロックと共に指令されるのではなく、当該
ブロックがプログラムされているより前の位置にプログ
ラムされている。一方、これらの機械に関する情報、パ
ラメータ情報及びモーダル情報は、当該ブロックを加工
するための条件であり、当該ブロックの制御条件を知る
には、これらの情報をも参照しなければならない。
【0008】作業者が、表示された工具軌跡とNCプロ
グラムのNCデータを対比して、検討対象のパスの制御
条件を認識するには、まず、対象のパスがNCデータの
どのブロックかを判別しなければならない。対象の工具
軌跡のパスとNCデータのブロックの対応が判別された
としても、それはパスと工具経路情報(例えば始点、終
点の座標位置等)である。前述した機械に関する情報、
パラメータ情報、モーダル情報は対応するブロックのN
Cデータからは直ちに判明するものではない。モーダル
情報は、NCプログラムをさかのぼりNCデータを解析
しこれらの情報を発見しなければならず、また機械に関
する情報やパラメータ情報は、数値制御装置や機械の特
別な操作を行い確認しなければならず、多くの時間を要
する作業である。特に、NCデータを解析するには、N
Cデータの文法を習得する必要がある。
【0009】そこで、本発明の目的は、表示された工具
軌跡の各パスとそのパスの動作制御条件を容易に確認で
きるようにしたNCデータ確認装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、NCデータに
基づいて表示装置の表示画面に工具軌跡を描画する数値
制御装置若しくは自動プログラミング装置のNCデータ
確認装置であって、NCプログラムを読み込み、モーダ
ル情報、さらには、NC制御に関するパラメータ情報及
び数値制御装置に接続される機械に関する情報に関する
指令が読み込まれると、モーダル情報さらにはNC制御
に関するパラメータ情報、数値制御装置に接続される機
械に関する情報を記憶更新する手段と、移動指令が読み
込まれると、該移動指令に対応して記憶されているその
ときのモーダル情報、NC制御に関するパラメータ情
報、数値制御装置に接続される機械に関する情報を記憶
する記憶手段とを備え、表示された工具軌跡をポインテ
ィングディバイスで選択することによって工具軌跡の1
パスを選択し、該選択されたパスの動作を実行する制御
条件である加工経路情報、モーダル情報、NC制御に関
するパラメータ情報及び数値制御装置に接続される機械
に関する情報を前記表示画面に表示可能とする手段を有
するこことによって、NCデータの確認を容易にした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明を適用した一実施形態
の数値制御装置10と該数値制御装置10によって駆動
制御される工作機械、例えば、旋盤等の要部を示すブロ
ック図である。
【0012】プロセッサ11は数値制御装置10を全体
的に制御するプロセッサであり、バス21を介してRO
M12に格納されたシステムプログラムを読み出し、こ
のシステムプログラムに従って、数値制御装置10を全
体的に制御する。RAM13には一時的な計算データ、
表示データ等が格納される。CMOSメモリ14は図示
しないバッテリでバックアップされ、数値制御装置10
の電源がオフにされても記憶状態が保持される不揮発性
メモリとして構成され、NCプログラム及び後述する各
種テーブルT1〜T4を記憶する。
【0013】インターフェイス15は外部機器用のイン
ターフェイスであり、紙テープリーダ,紙テープパンチ
ャー等の外部機器72が接続される。紙テープリーダか
らは加工プログラムが読み込まれCMOSメモリ14に
記憶される。また、数値制御装置10内で編集されCM
OSメモリ14に記憶されたNCプログラムを紙テープ
パンチャーに出力することもできる。
【0014】PMC(プログラマブル・マシン・コント
ローラ)16は数値制御装置10に内蔵されたシーケン
スプログラムで工作機械を制御する。即ち、加工プログ
ラムで指令された機能に従って、これらシーケンスプロ
グラムで工作機械側で必要な信号に変換し、I/Oユニ
ット17から工作機械側に出力する。この出力信号によ
り工作機械側の各種アクチュエータが作動する。また、
工作機械側のリミットスイッチおよび機械操作盤の各種
スイッチ等の信号を受けて、必要な処理をして、プロセ
ッサ11に渡す。
【0015】各軸の現在位置、アラーム、パラメータ、
画像データ等の画像信号はCRT/MDIユニット70
の表示装置に送られ、表示装置に表示される。インター
フェイス18はCRT/MDIユニット70内のキーボ
ードからのデータを受けてプロセッサ11に渡す。イン
ターフェイス19は手動パルス発生器71に接続され、
手動パルス発生器71からのパルスを受ける。手動パル
ス発生器71は工作機械側の機械操作盤に実装され、手
動で機械可動部を精密に位置決めするために使用され
る。
【0016】軸制御回路30,31はプロセッサ11か
らの各軸の移動指令を受けて、各軸の指令をサーボアン
プ40,41に出力する。サーボアンプ40,41はこ
の指令を受けて各軸のサーボモータ50,51を駆動す
る。X,Z軸のサーボモータ50,51には位置速度検
出用のパルスコーダが内蔵されており、このパルスコー
ダからのフィードバック信号が軸制御回路30,31に
フィードバックされる。軸制御回路30,31に内蔵さ
れたサーボ制御CPUの各々はこれらのフィードバック
信号と前述の移動指令とに基づいて位置ループ、速度ル
ープ、電流ループの各処理を行い、最終的な駆動制御の
ためのトルク指令を各軸毎に求めて各軸のサーボモータ
50,51の位置、速度を制御する。
【0017】スピンドル制御回路60はスピンドル回転
指令およびスピンドルのオリエンテーション等の指令を
受けて、スピンドルアンプ61にスピンドル速度信号を
出力する。スピンドルアンプ61はこのスピンドル速度
信号を受けて、スピンドルモータ62を指令された回転
速度で回転させる。また、オリエンテーション指令によ
って、所定の位置にスピンドルモータ62の回転位置を
位置決めする。
【0018】図2は、本実施形態において、数値制御装
置10をNCデータ確認モード切り替えたとき、プロ
セッサ11が実施するNCデータ確認処理のフローチャ
ートである。まず、すでにNCプログラムは数値制御装
置10のCMOS14メモリに格納されているものと
し、作業者がNCプログラムを指定して該NCプログラ
ムのNCデータの確認指令を入力すると、プロセッサ1
1は図2の処理を開始する。
【0019】工具軌跡の描画と制御条件データ(NCデ
ータ)表示のための後述する工具軌跡描画テーブルT1
が作成されているか否か、を示すフラグFが「1」か判
断し(ステップS1)、工具軌跡描画テーブルT1がま
だ作成されておらず、該フラグFが「0」の場合には、
数値制御装置10に予め設定され機械情報ファイルに記
憶されている加工時の工作機械の状態を指定するデータ
に基づいて、図7に示すような機械情報テーブルT4を
CMOSメモリ14内に作成する(ステップS2)。即
ち、機械の主軸回転数の最高値と最低値を規定するギア
情報、クーラント情報、早送り時の早送り速度があり、
これらの情報は入力順(加工開始から指令される順)に
機械情報テーブルT4に格納される。又、後述するが、
この機械情報テーブルT4に対応して、機械情報用カレ
ント情報インデックスが設けられており、主軸回転ギヤ
情報に対してEix(0)、クーラント情報に対して
MEix(1)、早送り速度に対してMEix(2)の
各機械情報用カレント情報インデックスがそれぞれ設け
られている。
【0020】次に、予め設定されている数値制御装置1
0のためのパラメータ情報を読み込み、図6に示すよう
なNC装置パラメータ情報テーブルT3をCMOSメモ
リ14内に作成する(ステップS3)。このパラメータ
情報としては、工具オフセットデータとワーク座標系オ
フセットデータがあり、工具オフセツトデータとして
は、X軸オフセツト量、Y軸オフセツト量、Z軸オフセ
ツト量、刃先R補正量、仮想刃先方向が組となって工具
オフセツトデータとして、入力順(加工開始から指令さ
れる順)に格納される。又、ワーク座標系オフセットデ
ータは、X軸オフセツト量、Y軸オフセツト量、Z軸オ
フセツト量が1組となって入力順(加工開始から指令さ
れる順)に格納される。又、工具オフセツトデータに対
応してパラメータ用カレント情報インデックスPix
(0)、ワーク座標系オフセットデータとしてパラメー
タ用カレント情報インデックスPix(1)が設けられ
ている。
【0021】次に、指定されたNCプログラムの先頭か
ら1ブロック読み(ステップS4)、この読み込んだブ
ロックの指令がモーダルな補助指令か否か、パラメータ
設定変更指令か否か、機械への設定データ変更指令か否
か、移動指令か否か判断する(ステップS5,S6,S
7,S8)。
【0022】モーダルな補助指令は、図5に示すよう
に、送り速度、送り速度の単位、切削速度、主軸回転
数、工具番号、周速一定制御の有無、刃先R補正の有無
等があり、これらの情報を指定するコードの指令が読ま
れると、図5に示すようなモーダル指令情報テーブルT
2をCMOSメモリ14内に作成する。このモーダル指
令情報テーブルT2の各情報に対しても、モーダル用カ
レント情報インデックスが設けられ、送り速度に対して
はMOix(0)、送り速度の単位に対してはMOix
(1)、切削速度に対してはMOix(2)、主軸回転
数に対してはMOix(3)、工具番号に対してはMO
ix(4)、周速一定制御の有無に対してはMOix
(5)、刃先R補正の有無に対してはMOix(6)が
それぞれ設けられている。
【0023】これらカレント情報インデックスMOix
(0)〜MOix(6)は初期設定で全て「0」に設定
されているが、これらのモーダルな補助指令が読み込ま
れると、この読み込まれた補助指令に対応するカレント
情報インデックスを「1」カウントアップさせ更新し、
該インデックスで示す位置(アドレスNo位置)に読み
込んだ補助指令のデータ(数値)を書き込む(ステップ
S15)。
【0024】例えば、モーダルな補助指令として送り速
度の指令が読み込まれた場合、この送り速度に対するカ
レント情報インデックスがMOix(0)=0の場合で
は、該インデックスを「1」加算し、MOix(0)=
1とし、該カレント情報インデックスMOix(0)=
1に対応するNo1の送り速度の欄にこの指令値を書き
込む。図5で示した例では、「100.0」が書き込ま
れている。以下同様に、モーダルな補助指令が読み込ま
れる毎に、読み込まれた補助指令のカレント情報インデ
ックスを「1」インクリメントして更新し、その更新さ
れたインデックスの示す位置に指令されたデータを書き
込み、図4のテーブルT2を作成する。ステップS11
に移行する。
【0025】又、読み取った指令が工具オフセット等の
パラメータ設定の指令であると、ステップS6からステ
ップS14に移行し、読み取った指令のパラメータ用カ
レント情報インデックスPixを「1」インクリメント
して更新し、ステップS11に移行する。なお、このパ
ラメータ用カレント情報インデックスPixも最初は初
期設定で「0」が設定されている。
【0026】読みとった指令が機械の動作状態を設定す
る指令である主軸回転ギヤ情報やクーラント情報、早送
り情報であると、ステップS7からステップS16に移
行し、機械の動作状態を指令するコードに対するカレン
ト情報インデックスMEixを更新し、ステップS11
に移行する。
【0027】そして、ステップS11で最終ブロックか
否か判断し、最終ブロックでなければ、ステップS4に
戻り、前述したステップS4以下の処理を行う。
【0028】以下、モーダルな補助指令やパラメータ指
令、機械への指令等が読み込まれる毎に、読み込まれた
指令に対する各カレント情報インデックスを更新し、モ
ーダルな補助指令が読み込まれたときには、さらに、そ
の補助指令に対応するモーダル用カレント情報インデッ
クスの値に対応するモーダル指令情報テーブルT2内の
位置に読み込まれた補助指令の指令データを書き込む。
その結果、モーダルな補助指令に対する各カレント情報
インデックスMOix(0)〜(6)は、常に、モーダ
ルな補助指令のその時点における指令値を記憶するモー
ダル指令情報テーブルT2の記憶位置を指定しているこ
とになる。
【0029】又、NC装置パラメータ情報テーブルT
3、機械情報テーブルT4は、各指令毎発生順に記憶さ
れているものであるから、パラメータ指令や機械に対す
る指令のカレント情報インデックスPix(0),Pi
x(1)、及びMEix(0)〜MEix(2)は、こ
れらの最新に指令されたデータを記憶するNC装置パラ
メータ情報テーブルT3、機械情報テーブルT4の位置
を示していることになる。
【0030】なお、この実施形態では、NC装置パラメ
ータ情報テーブルT3、機械情報テーブルT4をステッ
プS2,S3で作成するようにしたが、モーダル指令情
報テーブルT2と同様に、パラメータ指令や機械に対す
る指令が読み込まれる毎に、パラメータ若しくは機械情
報用カレント情報インデックスを「1」更新し、この読
み込まれた指令に対応するデータを、数値制御装置に予
め設定されているパラメータデータや機械情報ファイル
から読み込み各カレント情報インデックスの値の位置に
この読み込んだデータを書き込む用にしてもよい。
【0031】一方、ステップS8で移動指令が読み込ま
れたと判断したときには、この移動指令のデータと上述
した各カレント情報インデックスMOix(0)〜MO
ix(6)、Pix(0),Pix(1)、MEix
(0)〜MEix(2)を参照して、図4に示す工具軌
跡描画テーブルT1を作成する(ステップS9)。この
工具軌跡描画テーブルT1に記憶する移動指令データを
特定する指標Noを1インクリメントし(この指標も初
期設定で0にセットされている)、この指標Noに対応
させ、移動指令データとして、移動指令のパスを特定す
るデータを記憶する。例えば、読み取ったデータが直線
補間指令であれば、当該指令のブロックで指令するパス
の始点、終点データが移動指令データとして記憶され
る。又、円弧補間指令であれば、始点、終点、中心点、
半径、回転方向、法線ベクトル等のデータを移動指令デ
ータとして記憶する。さらに、この移動指令が、早送り
指令か、切削送り指令か、等の移動指令の種類によって
予め設定されている工具軌跡パスの色や、線種、線幅等
の描画種類を描画属性として記憶する。
【0032】又、モーダル情報インデックスデータとし
て、モーダル情報に対するカレント情報インデックスM
Oix(0)〜MOix(6)のそれぞれの値を記憶す
る。前述したように、モーダル用カレント情報インデッ
クスMOix(0)〜MOix(6)は、現在設定され
ているモーダル情報の各設定値を記憶するモーダル指令
情報テーブルT2内の位置を指定するものであるから、
移動指令のブロックが読み込まれたとき、カレント情報
インデックスMOix(0)〜MOix(6)によって
それぞれ指定される位置に記憶するモーダル情報の設定
値は、この設定値で当該移動指令が実行されることを意
味している。そのため、モーダル用カレント情報インデ
ックスMOix(0)〜MOix(6)のそれぞれの値
を記憶することによって、当該ブロックの移動指令を実
行するときに用いるモーダルデータを指定するものであ
る。
【0033】さらに、パラメータ情報のカレント情報イ
ンデックスPix(0),Pix(1)の値を、パラメ
ータ情報インデックスとして記憶し、このブロックの移
動指令を実行する際に、NC装置に設定されている工具
オフセットデータやワーク座標系オフセットデータをこ
のインデックスの値によって記憶する。
【0034】又、このブロックの移動指令を実行する際
に機械に対して指令しておくべき情報を、機械情報に対
するカレント情報インデックスMEix(0)〜MEi
x(2)の値で記憶することによって、このブロックの
移動指令を実行する際の主軸回転ギヤの状態、クーラン
トの状態、早送り速度を記憶するものである。
【0035】こうして、移動指令のデータ及び各カレン
ト情報インデックスの値によって、工具軌跡描画テーブ
ルを作成する。そして、この作成した工具軌跡描画テー
ブルT1に基づいて、CRT/MDIユニット70の表
示画面に当該移動指令のパスを工具軌跡を描画し、当該
ブロックが最後のブロックでなければ(ステップS1
1)、ステップS4に戻りステップS4以下の処理を執
行する。その結果、移動指令が読み込まれる毎に、順
次、上記工具軌跡描画テーブルT1が作成され、かつ、
CRT/MDIユニット70の表示画面に順次工具軌跡
が描画されることになる。
【0036】最後のブロックが読み込まれるまで上述し
た処理を繰り返し、モーダルな補助指令が読み込まれる
と(ステップS5)、読み込まれた補助指令のモーダル
情報に対するカレント情報インデックスMOix(0)
〜MOix(6)が更新され、かつ更新されたインデッ
クスの値に対応するモーダル指令情報テーブルT2の位
置に、この指令された補助指令の指令値が記憶され、モ
ーダルデータが更新される。又、NC装置10に対する
パラメータを変える指令が読み込まれたとき、又、機械
に対する指令が読み込まれたときには、それぞれ対応す
るカレント情報インデックスPix(0)〜Pix
(1)、MEix(0)〜MEix(2)を更新し、こ
の更新された各カレント情報インデックスに基づいて工
具軌跡描画テーブルT1が作成しされ、工具軌跡が描画
される。
【0037】NCプログラムで指令された移動指令の各
ブロックは、最初から順に指標Noを付されて工具軌跡
描画テーブルT1に順に記憶される。そして、各ブロッ
クの移動指令のデータが記憶される際には、その時の各
カレント情報インデックスMOix(0)〜MOix
(6),Pix(0)〜Pix(1),MEix(0)
〜MEix(2)の値が記憶され、これらカレント情報
インデックスの値で示されるデータは、その移動指令の
ブロックを実行する制御条件を示しているから、工具軌
跡描画テーブルT1には、移動指令の各ブロックの移動
指令データと共に、その移動指令のブロックを実行する
制御条件も記憶されたことになる。
【0038】こうして、各カレント情報インデックスを
更新し、工具軌跡描画テーブルT1しながら、工具軌跡
をCRT/MDIユニット70の表示画面に表示し、最
後のブロックに達すると(ステップS11)、フラグF
を「1」にセットし工具軌跡描画テーブルT1が作成済
みであることを記憶する(ステップS12)。
【0039】又、すでにこのフラグFが「1」にセット
され、工具軌跡描画テーブルT1が作成されている場合
には、ステップS1からステップS13に移行し、すで
に作成されている工具軌跡描画テーブルT1によって工
具軌跡を描画する。
【0040】図8は、この工具軌跡が描画された表示装
置の表示画面の表示例である。なお、この例では、ワー
クの加工形状をも表示した例を示している。さらに、本
実施形態では、座標軸、及び作業員に対するガイドメッ
セージを表示し、さらに、パラメータ情報や機械情報の
選択、さらにこのNCデータ確認処理の終了を入力する
ためボタンが表示される。
【0041】CRT/MDIユニット70の表示画面
に、図8に示すような工具軌跡を描画した後、プロセッ
サ11は、CRT/MDIユニット70のマウス等のポ
インティングディバイスによって表示軌跡の1パスが選
択されたか、若しくは、表示画面に表示されたボタンの
「終了」が選択されたか繰り返し判断する(ステップS
17,S20)。
【0042】そこで、作業員がポインティングディバイ
スによって表示工具軌跡の1パスを選択すると(ステッ
プS17)、該ポインティングディバイスで指定された
ポインタの位置に一番近いパスを選択パスとして求める
(ステップS18)。こうして選択パスが求められる
と、工具軌跡描画テーブルT1を参照して、移動指令デ
ータのデータを読み出し、図9に示すように表示する
(ステップS19)。さらに工具軌跡描画テーブルT1
のモーダル指令情報インデックスの位置に記憶された各
モーダル情報に対するインデックスの値に基づいて、モ
ーダル指令情報テーブルT2の各インデックスに対する
各インデックスの値の位置に記憶した各データを読み出
し図9に示すように表示する。
【0043】図9に示す例では、移動指令のデータとし
て、移動タイプが直線補間で始点がZ=50.0,X=
80.0であり、終点がZ=−60.0,X=80.0
の例が記載されている。又、モーダル指令情報として
は、送り速度が100.0,送り速度の単位が「毎
分」、切削速度が300.0、主軸回転数が1000.
0、周速一定制御が「あり」で、刃先R補正が「なし」
の例が記載されている。この場合、工具軌跡描画テーブ
ルT1のモーダル情報インデックスとして記憶された値
は、図5のモーダル指令情報テーブルT2の記憶内容と
照らし合わせると、インデックスの値として、MOix
(0)=1,MOix(1)=2,MOix(2)=
3,MOix(3)=2,MOix(4)=1,MOi
x(5)=1,MOix(6)=2がテーブルT1に記
憶されていたことを意味する。
【0044】又、作業員が表示された「パラメータ情
報」のボタンをポインティングディバイスで選択する
と、工具軌跡描画テーブルT1の選択パスに対するパラ
メータ情報インデックスの欄の各パラメータインデック
スPxi(0),Pxi(1)の値に基づいて、NC装
置パラメータ情報テーブルT3を参照して、図10に示
すように、工具オフセツトデータ、ワーク座標系オフセ
ットデータを表示する。
【0045】作業員が「機械情報」のボタンをポインテ
ィングディバイスで選択すると、工具軌跡描画テーブル
T1の選択パスに対する機械情報インデックスの欄の各
インデックスMExi(0),MExi(1),MEx
i(3)の値に基づいて機械情報テーブルT4を参照し
て、図11に示すように主軸回転ギヤ情報、クーラント
情報、早送り速度の情報を表示する。
【0046】表示された「戻る」ボタンがポインティン
グディバイスで選択されると、前の画面に戻る。なお、
図2、図3で示すフローチャートにおいては、「パラメ
ータ情報」、「機械情報」及び「戻る」の表示画面に表
示されたボタンを選択したときの処理の詳細は省略して
いる(ステップS19)。
【0047】作業員が、確認するパスを変え別のパスを
選択すると(ステップS17)、図12に示すように、
新たに選択されたパスの移動指令データやモーダル情報
が前述したようにして新たに表示される(ステップS1
8,S19)。又、表示された「終了」のボタンをポイ
ンティングディバイスで選択すると(ステップS2
0)、このNCデータ確認処理は終了する。なお、上述
した実施形態では、数値制御装置に本発明を適用した例
を説明したが、自動プログラミング装置にも本発明を同
様に適用し、自動プログラミング装置で作成したNCプ
ログラムに対してもNCデータの確認をするようにして
もよい。又、上述した実施形態では、すでに作成されて
いるNCプログラムから、工具軌跡描画テーブルT1等
を作成するようにしたが、NCプログラムを作成すると
きにこれらテーブルを作成するようにしてもよい。この
場合、図2、図3で示す処理のステップS4での処理
が、CADシステム等で作成される工具経路データを1
ブロック読みNCデータを作成する処理に変わるだけで
あり、NCプログラムの作成と同時に工具軌跡描画テー
ブルT1が作成されることになる。
【0048】
【発明の効果】本発明は、表示装置に描画された工具軌
跡の1パスを選択するとそのパスを実行する移動指令種
類とその始点と終点等のデータ、さらにはそのパスの動
作を制御するモーダルとしてかかっている制御条件、工
具オフセツト等のパラメータ、機械状態等が表示される
から、NCプログラムを解析する必要はなく、その結
果、NCデータの文法を知らなくても、NCデータの確
認を容易にすることができる。また、数値制御装置や工
作機械の特別な操作を行わなくとも、パスの動作に対応
するNC制御に関するパラメータや機械に関する情報を
容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する一実施形態の数値制御装置の
要部ブロツク図である。
【図2】同実施形態の数値制御装置のプロセッサが実行
するNCデータ確認処理のフローチャートである。
【図3】図2のフローチャートの続きである。
【図4】同実施形態における工具軌跡描画テーブルの説
明図である。
【図5】同実施形態におけるモーダル指令情報テーブル
の説明図である。
【図6】同実施形態におけるNC装置パラメータ情報テ
ーブルの説明図である。
【図7】同実施形態における機械情報テーブルの説明図
である。
【図8】同実施形態における工具軌跡を描画した後、工
具軌跡条の1パスを選択する前の表示例を示す図であ
る。
【図9】同実施形態における工具軌跡の1パスを選択し
た直後の表示例を示す図である。
【図10】同実施形態における工具軌跡の1パスを選択
し、NC装置パラメータ情報を選択したときの表示例を
示す図である。
【図11】同実施形態における工具軌跡の1パスを選択
し、機械情報を選択したときの表示例を示す図である。
【図12】同実施形態における工具軌跡の他の1パスを
選択したときの表示例を示す図である。
【符号の説明】 10 数値制御装置 T1 工具軌跡描画テーブル T2 モーダル指令情報テーブル T3 NC装置パラメータ情報テーブル T4 機械情報テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−24372(JP,A) 特開 平4−109314(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/4069

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NCプログラムのNCデータに基づいて
    表示画面に工具軌跡を描画する数値制御装置若しくは自
    動プログラミング装置におけるNCデータ確認装置であ
    って、 NCプログラムを読み込み、モーダル情報が読み込まれ
    ると、該モーダル情報を記憶更新する手段と、移動指令
    が読み込まれると、該移動指令に対応して記憶されてい
    るそのときのモーダル情報を記憶する記憶手段と、表示
    された工具軌跡を選択するポインティングディバイス
    と、該ポインティングディバイスで工具軌跡の1パスが
    選択されると、該選択されたパスに対応する移動指令の
    工具経路情報と共に前記記憶手段で記憶するモーダル情
    報を前記表示画面に表示する手段とを有することを特徴
    とするNCデータ確認装置。
  2. 【請求項2】 NCプログラムのNCデータに基づいて
    表示画面に工具軌跡を描画する数値制御装置若しくは自
    動プログラミング装置におけるNCデータ確認装置であ
    って、 NCプログラムを読み込み、モーダル情報、NC制御に
    関するパラメータ情報及び数値制御装置に接続される機
    械に関する情報に関する各指令が読み込まれると、これ
    らモーダル情報、NC制御に関するパラメータ情報及び
    数値制御装置に接続される機械に関する情報を記憶更新
    する手段と、移動指令が読み込まれると、該移動指令に
    対応して記憶されているそのときのモーダル情報、NC
    制御に関するパラメータ情報及び数値制御装置に接続さ
    れる機械に関する情報を記憶する記憶手段と、表示され
    た工具軌跡を選択するポインティングディバイスと、該
    ポインティングディバイスで工具軌跡の1パスが選択さ
    れると、該選択されたパスに対応する移動指令の工具経
    路情報と共に前記記憶手段で記憶するモーダル情報、N
    C制御に関するパラメータ情報及び数値制御装置に接続
    される機械に関する情報を前記表示画面に表示可能とす
    る手段とを有することを特徴とするNCデータ確認装
    置。
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