JPH1165635A - ティーチング・プレイバック機能付数値制御装置 - Google Patents
ティーチング・プレイバック機能付数値制御装置Info
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- JPH1165635A JPH1165635A JP9240282A JP24028297A JPH1165635A JP H1165635 A JPH1165635 A JP H1165635A JP 9240282 A JP9240282 A JP 9240282A JP 24028297 A JP24028297 A JP 24028297A JP H1165635 A JPH1165635 A JP H1165635A
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- G05B19/40937—Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by part programming, e.g. entry of geometrical information as taken from a technical drawing, combining this with machining and material information to obtain control information, named part programme, for the NC machine concerning programming of machining or material parameters, pocket machining
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機械の動作経路のティーチングと共に補助機
能動作のティーチングを実施できる数値制御装置を提供
すること。 【解決手段】 機械動作の方向性の変化を検出して動作
経路を自動的に分割し、1ブロックのNCプログラムと
してバッファ1に時系列的に記憶する(S25〜S2
7,S33〜S34)。これと並行して補助機能動作の
選択操作を検出し(S8)、検出した補助機能動作のコ
マンドをバッファ1に時系列的に記憶する(S21)。
更に、動作方向が同一であるときに補助機能動作の選択
が検出された場合には、補助機能動作選択時点の機械位
置を基準に動作経路を自動分割し、選択操作検出時点ま
での動作経路を1ブロックのNCプログラムとしてバッ
ファ1に記憶してから補助機能動作のコマンドを記憶す
る(S19〜S21)。
能動作のティーチングを実施できる数値制御装置を提供
すること。 【解決手段】 機械動作の方向性の変化を検出して動作
経路を自動的に分割し、1ブロックのNCプログラムと
してバッファ1に時系列的に記憶する(S25〜S2
7,S33〜S34)。これと並行して補助機能動作の
選択操作を検出し(S8)、検出した補助機能動作のコ
マンドをバッファ1に時系列的に記憶する(S21)。
更に、動作方向が同一であるときに補助機能動作の選択
が検出された場合には、補助機能動作選択時点の機械位
置を基準に動作経路を自動分割し、選択操作検出時点ま
での動作経路を1ブロックのNCプログラムとしてバッ
ファ1に記憶してから補助機能動作のコマンドを記憶す
る(S19〜S21)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ティーチング・プ
レイバック機能付数値制御装置の改良に関する。
レイバック機能付数値制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】数値制御装置を介してティーチングされ
た動作経路を数値制御装置にNCプログラムとして保存
するティーチング機能と、ティーチングされた動作経路
をそのNCプログラムに従って自動制御で再実行するプ
レイバック機能とを備えたティーチング・プレイバック
機能付数値制御装置が、既に公知である。
た動作経路を数値制御装置にNCプログラムとして保存
するティーチング機能と、ティーチングされた動作経路
をそのNCプログラムに従って自動制御で再実行するプ
レイバック機能とを備えたティーチング・プレイバック
機能付数値制御装置が、既に公知である。
【0003】図10に従来のティーチング・プレイバッ
ク機能付数値制御装置の操作盤の一例を示す。
ク機能付数値制御装置の操作盤の一例を示す。
【0004】図10に示すように、操作盤100上に
は、ティーチングモードでの操作を実施するために必要
とされる様々なスイッチ群、例えば、旋盤等のスピンド
ルモータを正転させるためのスピンドルスイッチ10
1、スピンドルモータの回転を停止させるためのスピン
ドル停止スイッチ102、潤滑冷却液を加工部に供給す
るためのクーラントスイッチ103、潤滑冷却液の供給
を停止させるためのクーラント停止スイッチ104、刃
物台等に装着する工具を自動交換するための工具交換ス
イッチ105等が実装されている。
は、ティーチングモードでの操作を実施するために必要
とされる様々なスイッチ群、例えば、旋盤等のスピンド
ルモータを正転させるためのスピンドルスイッチ10
1、スピンドルモータの回転を停止させるためのスピン
ドル停止スイッチ102、潤滑冷却液を加工部に供給す
るためのクーラントスイッチ103、潤滑冷却液の供給
を停止させるためのクーラント停止スイッチ104、刃
物台等に装着する工具を自動交換するための工具交換ス
イッチ105等が実装されている。
【0005】これらのスイッチによって達成される機能
は機械の動作経路とは無関係に選択可能なものであっ
て、一般に、補助機能動作と呼ばれている。
は機械の動作経路とは無関係に選択可能なものであっ
て、一般に、補助機能動作と呼ばれている。
【0006】また、操作ハンドル108および109
は、X軸用およびZ軸用の手動パルス発生器に接続さ
れ、これらのハンドル108および109をティーチン
グモードの手動操作で正逆に回転させることにより、旋
盤等に装着された刃物をX軸およびZ軸の正逆の方向に
自由に移動させることができる。旋盤の場合について言
えば、刃物の移動軌跡が機械の動作経路である。
は、X軸用およびZ軸用の手動パルス発生器に接続さ
れ、これらのハンドル108および109をティーチン
グモードの手動操作で正逆に回転させることにより、旋
盤等に装着された刃物をX軸およびZ軸の正逆の方向に
自由に移動させることができる。旋盤の場合について言
えば、刃物の移動軌跡が機械の動作経路である。
【0007】ティーチングスイッチ106は、操作ハン
ドル108および109の操作によって移動した刃物の
始点と終点の位置、即ち、ハンドル操作前の刃物の位置
とハンドル操作後の刃物の現在位置との関係に基いて、
数値制御装置に1ブロック分の動作経路を演算させ、こ
れをそのままプログラムメモリに1ブロックずつNCプ
ログラムとして保存させて行くための操作手段である。
また、プレイバックスイッチ107は、プログラムメモ
リに保存された前述のNCプログラムを数値制御装置に
よって実行させ、ティーチングした動作を再実行させる
ための操作手段である。
ドル108および109の操作によって移動した刃物の
始点と終点の位置、即ち、ハンドル操作前の刃物の位置
とハンドル操作後の刃物の現在位置との関係に基いて、
数値制御装置に1ブロック分の動作経路を演算させ、こ
れをそのままプログラムメモリに1ブロックずつNCプ
ログラムとして保存させて行くための操作手段である。
また、プレイバックスイッチ107は、プログラムメモ
リに保存された前述のNCプログラムを数値制御装置に
よって実行させ、ティーチングした動作を再実行させる
ための操作手段である。
【0008】一般に、旋盤等の工作機械に対してティー
チング作業を行うような場合には、スピンドルにワーク
を取り付けた状態で実際の加工を行い、切込み量等を調
整しながら刃物を移動させて行くといった作業が必要で
あり、必然的に、スピンドルのON/OFF操作やクー
ラントのON/OFF操作および工具の交換作業等を伴
うことになる。
チング作業を行うような場合には、スピンドルにワーク
を取り付けた状態で実際の加工を行い、切込み量等を調
整しながら刃物を移動させて行くといった作業が必要で
あり、必然的に、スピンドルのON/OFF操作やクー
ラントのON/OFF操作および工具の交換作業等を伴
うことになる。
【0009】既に述べた通り、これらの作業は前述のス
イッチ群101〜105や操作ハンドル108,109
の操作によって容易に実施できるが、ティーチングスイ
ッチ106の操作に基いて実行されるNCプログラム保
存処理がサポートするのは、ハンドル108および10
9の操作による刃物の実移動だけであり、ティーチング
作業中にスピンドルスイッチ101,スピンドル停止ス
イッチ102,クーラントスイッチ103,クーラント
停止スイッチ104や工具交換スイッチ105等の補助
機能動作が選択されたとしても、ティーチングスイッチ
106の操作によって、これらの操作をNCプログラム
として保存することはできない。
イッチ群101〜105や操作ハンドル108,109
の操作によって容易に実施できるが、ティーチングスイ
ッチ106の操作に基いて実行されるNCプログラム保
存処理がサポートするのは、ハンドル108および10
9の操作による刃物の実移動だけであり、ティーチング
作業中にスピンドルスイッチ101,スピンドル停止ス
イッチ102,クーラントスイッチ103,クーラント
停止スイッチ104や工具交換スイッチ105等の補助
機能動作が選択されたとしても、ティーチングスイッチ
106の操作によって、これらの操作をNCプログラム
として保存することはできない。
【0010】従って、スピンドルのON/OFF操作や
クーラントのON/OFF操作および工具の交換作業等
を含む完全なNCプログラムを作成するためには、ティ
ーチング作業が終わった段階、つまり、プログラムメモ
リに機械の動作経路に関する全てのNCプログラムが保
存された段階で、改めて数値制御装置のエディタ機能を
起動し、NCプログラムを確認しながら、必要とされる
プログラム位置にスピンドルのON/OFF操作やクー
ラントのON/OFF操作および工具の交換作業等に対
応するコマンドを手動で挿入して行くといった作業が必
要となる。
クーラントのON/OFF操作および工具の交換作業等
を含む完全なNCプログラムを作成するためには、ティ
ーチング作業が終わった段階、つまり、プログラムメモ
リに機械の動作経路に関する全てのNCプログラムが保
存された段階で、改めて数値制御装置のエディタ機能を
起動し、NCプログラムを確認しながら、必要とされる
プログラム位置にスピンドルのON/OFF操作やクー
ラントのON/OFF操作および工具の交換作業等に対
応するコマンドを手動で挿入して行くといった作業が必
要となる。
【0011】このような作業は面倒で効率が悪いだけで
なく、コマンドの挿入位置を間違えたり、コマンド自体
を誤って入力するといった危険をはらんでいる。
なく、コマンドの挿入位置を間違えたり、コマンド自体
を誤って入力するといった危険をはらんでいる。
【0012】また、ティーチングスイッチ106の操作
によって機械の動作経路をNCプログラムとして保存す
るためには、ハンドル108および109を1回操作す
る度にティーチングスイッチ106を操作してその間の
移動を1ブロック分の動作経路として保存しなければな
らないので、ティーチング作業が煩わしくなる。
によって機械の動作経路をNCプログラムとして保存す
るためには、ハンドル108および109を1回操作す
る度にティーチングスイッチ106を操作してその間の
移動を1ブロック分の動作経路として保存しなければな
らないので、ティーチング作業が煩わしくなる。
【0013】しかも、ハンドル108および109を1
回操作する度にティーチングスイッチ106を操作する
といった作業を怠ると、プレイバック時に刃物がワーク
や機械に干渉するといった危険がある。
回操作する度にティーチングスイッチ106を操作する
といった作業を怠ると、プレイバック時に刃物がワーク
や機械に干渉するといった危険がある。
【0014】これは、数値制御装置が、ティーチングス
イッチ106の操作に応じ、動作経路の始点と終点の位
置、即ち、ハンドル操作前の刃物の位置とハンドル操作
後の刃物の現在位置との関係に基いて1ブロック分の動
作経路のNCプログラムを生成しているからで、例え
ば、刃物を(x0,z0)の位置から(x1,z1)を
経て(x2,z2)の位置に移動させたような場合、
(x1,z1)の位置でティーチングスイッチ106の
操作を怠ると、プレイバックの段階で刃物が直接(x
0,z0)の位置から(x2,z2)の位置にまで移動
するといった現象が生じるからである。
イッチ106の操作に応じ、動作経路の始点と終点の位
置、即ち、ハンドル操作前の刃物の位置とハンドル操作
後の刃物の現在位置との関係に基いて1ブロック分の動
作経路のNCプログラムを生成しているからで、例え
ば、刃物を(x0,z0)の位置から(x1,z1)を
経て(x2,z2)の位置に移動させたような場合、
(x1,z1)の位置でティーチングスイッチ106の
操作を怠ると、プレイバックの段階で刃物が直接(x
0,z0)の位置から(x2,z2)の位置にまで移動
するといった現象が生じるからである。
【0015】また、このような現象によって干渉動作が
生じるのを確実に回避するためには、オペレータの側で
機械の動作経路を考慮し、刃物がワークや機械に干渉し
ないように刃物の移動経路を1ブロック毎に区切ってテ
ィーチングスイッチ106を操作するといった作業が要
求され、ティーチング作業が繁雑化するといった問題が
ある。
生じるのを確実に回避するためには、オペレータの側で
機械の動作経路を考慮し、刃物がワークや機械に干渉し
ないように刃物の移動経路を1ブロック毎に区切ってテ
ィーチングスイッチ106を操作するといった作業が要
求され、ティーチング作業が繁雑化するといった問題が
ある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、前記従来技術の欠点を解消し、主軸回転やクーラン
トのON/OFF等の補助機能動作を含めて機械の動作
経路と同時にティーチング作業を行うことができ、しか
も、頻繁に動作経路を手動保存する必要がなく、また、
機械の動作経路を考慮してオペレータがティーチングポ
イントを選択しなくてもプレイバック時における工具干
渉等の問題が生じないティーチング・プレイバック機能
付数値制御装置を提供することにある。
は、前記従来技術の欠点を解消し、主軸回転やクーラン
トのON/OFF等の補助機能動作を含めて機械の動作
経路と同時にティーチング作業を行うことができ、しか
も、頻繁に動作経路を手動保存する必要がなく、また、
機械の動作経路を考慮してオペレータがティーチングポ
イントを選択しなくてもプレイバック時における工具干
渉等の問題が生じないティーチング・プレイバック機能
付数値制御装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、手動操作の間
に選択された補助機能動作の選択操作を検出する検出手
段と、検出した補助機能動作に対応するコマンドをプロ
グラムメモリにNCプログラムとして保存する保存手段
とを備えたことを特徴とする構成により前記課題を達成
した。
に選択された補助機能動作の選択操作を検出する検出手
段と、検出した補助機能動作に対応するコマンドをプロ
グラムメモリにNCプログラムとして保存する保存手段
とを備えたことを特徴とする構成により前記課題を達成
した。
【0018】また、手動操作における動作経路とその間
に選択された補助機能動作を時系列に沿って自動記憶手
段に一時記憶しておき、手動操作の最終段階で自動記憶
手段の内容を一括してプログラムメモリにNCプログラ
ムとして保存することにより、動作経路をブロック単位
で手動保存する煩わしさを解消した。
に選択された補助機能動作を時系列に沿って自動記憶手
段に一時記憶しておき、手動操作の最終段階で自動記憶
手段の内容を一括してプログラムメモリにNCプログラ
ムとして保存することにより、動作経路をブロック単位
で手動保存する煩わしさを解消した。
【0019】更に、手動操作における動作経路の方向性
の変化を検出して動作経路を分割し、その各々を独立し
た動作ブロックとして一時記憶用の記憶手段に記憶させ
ることにより、プレイバック時における干渉の発生等を
考慮して機械の動作経路を分割しなくても簡単にティー
チング作業を行えるようにした。
の変化を検出して動作経路を分割し、その各々を独立し
た動作ブロックとして一時記憶用の記憶手段に記憶させ
ることにより、プレイバック時における干渉の発生等を
考慮して機械の動作経路を分割しなくても簡単にティー
チング作業を行えるようにした。
【0020】また、プログラムメモリに保存されたNC
プログラムの各ブロックを文字ストリングスおよび象徴
図形によってディスプレイ上に表示する手段と、プログ
ラムメモリに保存されたNCプログラムを編集するエデ
ィタ機能とを備えることにより、NCプログラム作成後
の編集作業を容易に行えるようにした。
プログラムの各ブロックを文字ストリングスおよび象徴
図形によってディスプレイ上に表示する手段と、プログ
ラムメモリに保存されたNCプログラムを編集するエデ
ィタ機能とを備えることにより、NCプログラム作成後
の編集作業を容易に行えるようにした。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明を適用した一実施形態
のティーチング・プレイバック機能付数値制御装置10
と該数値制御装置10によって駆動制御される工作機
械、例えば、旋盤等の要部を示すブロック図である。
施形態を説明する。図1は本発明を適用した一実施形態
のティーチング・プレイバック機能付数値制御装置10
と該数値制御装置10によって駆動制御される工作機
械、例えば、旋盤等の要部を示すブロック図である。
【0022】プロセッサ11は数値制御装置10を全体
的に制御するプロセッサであり、バス21を介してRO
M12に格納されたシステムプログラムを読み出し、こ
のシステムプログラムに従って、数値制御装置10を全
体的に制御する。RAM13は一時記憶用のメモリであ
る。CMOSメモリ14は図示しないバッテリでバック
アップされ、数値制御装置10の電源がオフにされても
記憶状態が保持される不揮発性メモリとして構成されて
いる。
的に制御するプロセッサであり、バス21を介してRO
M12に格納されたシステムプログラムを読み出し、こ
のシステムプログラムに従って、数値制御装置10を全
体的に制御する。RAM13は一時記憶用のメモリであ
る。CMOSメモリ14は図示しないバッテリでバック
アップされ、数値制御装置10の電源がオフにされても
記憶状態が保持される不揮発性メモリとして構成されて
いる。
【0023】インターフェイス15は外部機器用のイン
ターフェイスであり、紙テープリーダ,紙テープパンチ
ャー等の外部機器72が接続される。紙テープリーダか
らはNCプログラムが読み込まれ、また、数値制御装置
10内で編集されたNCプログラムを紙テープパンチャ
ーに出力することもできる。
ターフェイスであり、紙テープリーダ,紙テープパンチ
ャー等の外部機器72が接続される。紙テープリーダか
らはNCプログラムが読み込まれ、また、数値制御装置
10内で編集されたNCプログラムを紙テープパンチャ
ーに出力することもできる。
【0024】PMC(プログラマブル・マシン・コント
ローラ)16は数値制御装置10に内蔵されたシーケン
スプログラムで工作機械を制御する。即ち、NCプログ
ラムで指令された機能に従って、これらシーケンスプロ
グラムで工作機械側で必要な信号に変換し、I/Oユニ
ット17から工作機械側に出力する。この出力信号によ
り工作機械側の各種アクチュエータが作動する。また、
工作機械側のリミットスイッチ等の信号を受け、必要な
処理をしてプロセッサ11に渡す。
ローラ)16は数値制御装置10に内蔵されたシーケン
スプログラムで工作機械を制御する。即ち、NCプログ
ラムで指令された機能に従って、これらシーケンスプロ
グラムで工作機械側で必要な信号に変換し、I/Oユニ
ット17から工作機械側に出力する。この出力信号によ
り工作機械側の各種アクチュエータが作動する。また、
工作機械側のリミットスイッチ等の信号を受け、必要な
処理をしてプロセッサ11に渡す。
【0025】各軸の現在位置,アラーム,パラメータ,
画像データ等の画像信号はCRT/MDIユニット70
のディスプレイに送られて表示される。インターフェイ
ス18はCRT/MDIユニット70のキーボードから
のデータを受けてプロセッサ11に渡す。インターフェ
イス19はX軸用,Z軸用およびガイダンス用の3つの
手動パルス発生器によって構成される手動パルス発生器
群71に接続され、これらの手動パルス発生器からのパ
ルスを受ける。
画像データ等の画像信号はCRT/MDIユニット70
のディスプレイに送られて表示される。インターフェイ
ス18はCRT/MDIユニット70のキーボードから
のデータを受けてプロセッサ11に渡す。インターフェ
イス19はX軸用,Z軸用およびガイダンス用の3つの
手動パルス発生器によって構成される手動パルス発生器
群71に接続され、これらの手動パルス発生器からのパ
ルスを受ける。
【0026】X軸用,Z軸用およびガイダンス用の3つ
の手動パルス発生器は、図2に示されるような工作機械
側の操作盤112に実装され、各手動パルス発生器に
は、X軸用操作ハンドル108,Z軸用操作ハンドル1
09,ガイダンス用操作ハンドル111が取り付けられ
ている。
の手動パルス発生器は、図2に示されるような工作機械
側の操作盤112に実装され、各手動パルス発生器に
は、X軸用操作ハンドル108,Z軸用操作ハンドル1
09,ガイダンス用操作ハンドル111が取り付けられ
ている。
【0027】操作盤112には図10に示した従来装置
と同様にスピンドルスイッチ101,スピンドル停止ス
イッチ102,クーラントスイッチ103,クーラント
停止スイッチ104,工具交換スイッチ105,ティー
チングスイッチ106,プレイバックスイッチ107が
設けられ、更に、ガイダンス用操作ハンドル111の機
能を選択するための選択スイッチ110が配備されてい
る。これらのスイッチからの信号はI/Oユニット17
およびPMC16を介してプロセッサ11に渡される。
と同様にスピンドルスイッチ101,スピンドル停止ス
イッチ102,クーラントスイッチ103,クーラント
停止スイッチ104,工具交換スイッチ105,ティー
チングスイッチ106,プレイバックスイッチ107が
設けられ、更に、ガイダンス用操作ハンドル111の機
能を選択するための選択スイッチ110が配備されてい
る。これらのスイッチからの信号はI/Oユニット17
およびPMC16を介してプロセッサ11に渡される。
【0028】軸制御回路30,31はプロセッサ11か
らの各軸の移動指令またはX軸やZ軸の手動パルス発生
器からのパルスを受けて、各軸の指令をサーボアンプ4
0,41に出力する。サーボアンプ40,41はこの指
令を受けて各軸のサーボモータ50,51を駆動する。
X,Z軸のサーボモータ50,51には位置速度検出用
のパルスコーダが内蔵されており、これらのパルスコー
ダからのフィードバック信号が軸制御回路30,31に
フィードバックされる。軸制御回路30,31に内蔵さ
れたサーボ制御CPUの各々はこれらのフィードバック
信号と前述の移動指令とに基いて位置ループ、速度ルー
プ、電流ループの各処理を行い、最終的な駆動制御のた
めの電流指令を各軸毎に求めて各軸のサーボモータ5
0,51の位置、速度を制御する。
らの各軸の移動指令またはX軸やZ軸の手動パルス発生
器からのパルスを受けて、各軸の指令をサーボアンプ4
0,41に出力する。サーボアンプ40,41はこの指
令を受けて各軸のサーボモータ50,51を駆動する。
X,Z軸のサーボモータ50,51には位置速度検出用
のパルスコーダが内蔵されており、これらのパルスコー
ダからのフィードバック信号が軸制御回路30,31に
フィードバックされる。軸制御回路30,31に内蔵さ
れたサーボ制御CPUの各々はこれらのフィードバック
信号と前述の移動指令とに基いて位置ループ、速度ルー
プ、電流ループの各処理を行い、最終的な駆動制御のた
めの電流指令を各軸毎に求めて各軸のサーボモータ5
0,51の位置、速度を制御する。
【0029】スピンドル制御回路60はスピンドル回転
指令およびスピンドルのオリエンテーション等の指令を
受けて、スピンドルアンプ61にスピンドル速度信号を
出力する。スピンドルアンプ61はこのスピンドル速度
信号を受けて、スピンドルモータ62を指令された回転
速度で回転させる。また、オリエンテーション指令によ
って、所定の位置にスピンドルモータ62の回転位置を
位置決めする。
指令およびスピンドルのオリエンテーション等の指令を
受けて、スピンドルアンプ61にスピンドル速度信号を
出力する。スピンドルアンプ61はこのスピンドル速度
信号を受けて、スピンドルモータ62を指令された回転
速度で回転させる。また、オリエンテーション指令によ
って、所定の位置にスピンドルモータ62の回転位置を
位置決めする。
【0030】図4ないし図9はプロセッサ11によって
実行されるティーチング処理の概略を示すフローチャー
トである。
実行されるティーチング処理の概略を示すフローチャー
トである。
【0031】この処理は、オペレータ側の判断によって
CRT/MDIユニット70からティーチングモードの
機能が選択された段階で自動的に起動されるようになっ
ている。以下、旋盤によっワークを加工するティーチン
グ作業を行う場合を例に取って、ティーチング処理にお
けるプロセッサ11の処理動作を説明する。なお、この
段階では既にスピンドル先端に対するワークの取り付け
は完了しており、タレットの工具ホルダには加工に必要
とされる全ての交換用刃物が実装されているものとす
る。
CRT/MDIユニット70からティーチングモードの
機能が選択された段階で自動的に起動されるようになっ
ている。以下、旋盤によっワークを加工するティーチン
グ作業を行う場合を例に取って、ティーチング処理にお
けるプロセッサ11の処理動作を説明する。なお、この
段階では既にスピンドル先端に対するワークの取り付け
は完了しており、タレットの工具ホルダには加工に必要
とされる全ての交換用刃物が実装されているものとす
る。
【0032】ティーチング処理を開始したプロセッサ1
1は、まず、CRT/MDIユニット70から準備加工
終了信号が入力されているか否かを判別する(ステップ
S1)。この準備加工終了信号は、荒取り,中仕上げ,
仕上げ等の全ての加工工程に関するティーチング作業が
完了した段階でオペレータがCRT/MDIユニット7
0を操作して入力するものであるから、この段階で準備
加工終了信号が入力されることはない。
1は、まず、CRT/MDIユニット70から準備加工
終了信号が入力されているか否かを判別する(ステップ
S1)。この準備加工終了信号は、荒取り,中仕上げ,
仕上げ等の全ての加工工程に関するティーチング作業が
完了した段階でオペレータがCRT/MDIユニット7
0を操作して入力するものであるから、この段階で準備
加工終了信号が入力されることはない。
【0033】そこで、プロセッサ11は、一時記憶用の
記憶手段を構成するバッファ1の書込ポインタの値およ
び読出ポインタの値を共に初期化し(ステップS2,ス
テップS3)、オペレータが入力した形状データを一時
記憶するためのバッファ2の内容を初期化して(ステッ
プS4)、各軸の現在位置記憶レジスタから刃物の現在
位置を読み出して終点位置記憶レジスタAおよび直前位
置記憶レジスタBにセットし、動作経路の方向性を記憶
する方向性記憶レジスタV′を初期化する(ステップS
5)。
記憶手段を構成するバッファ1の書込ポインタの値およ
び読出ポインタの値を共に初期化し(ステップS2,ス
テップS3)、オペレータが入力した形状データを一時
記憶するためのバッファ2の内容を初期化して(ステッ
プS4)、各軸の現在位置記憶レジスタから刃物の現在
位置を読み出して終点位置記憶レジスタAおよび直前位
置記憶レジスタBにセットし、動作経路の方向性を記憶
する方向性記憶レジスタV′を初期化する(ステップS
5)。
【0034】また、移動方向記憶フラグF1,形状入力
記憶フラグF2,アプローチ記憶フラグF3,形状加工
記憶フラグF4の各々をリセットする(ステップS
6)。
記憶フラグF2,アプローチ記憶フラグF3,形状加工
記憶フラグF4の各々をリセットする(ステップS
6)。
【0035】次いで、プロセッサ11は操作盤112の
ティーチングスイッチ106が操作されているか否かを
判別するが(ステップS7)、このティーチングスイッ
チ106は、荒取り,中仕上げ,仕上げ等の1加工工程
分のティーチング作業が完了した時点でオペレータによ
って操作されるものであるから、この段階でティーチン
グスイッチ106が操作されることはない。
ティーチングスイッチ106が操作されているか否かを
判別するが(ステップS7)、このティーチングスイッ
チ106は、荒取り,中仕上げ,仕上げ等の1加工工程
分のティーチング作業が完了した時点でオペレータによ
って操作されるものであるから、この段階でティーチン
グスイッチ106が操作されることはない。
【0036】そこで、プロセッサ11は、更に、スピン
ドルスイッチ101,スピンドル停止スイッチ102,
クーラントスイッチ103,クーラント停止スイッチ1
04,工具交換スイッチ105等の補助機能動作のため
のスイッチが操作されているか否かを判別する(ステッ
プS8)。
ドルスイッチ101,スピンドル停止スイッチ102,
クーラントスイッチ103,クーラント停止スイッチ1
04,工具交換スイッチ105等の補助機能動作のため
のスイッチが操作されているか否かを判別する(ステッ
プS8)。
【0037】補助機能動作選択の検出手段となるステッ
プS8の処理によりスイッチ操作が検出された場合、プ
ロセッサ11は、移動方向記憶フラグF1がセットされ
ているか否か、つまり、補助機能動作スイッチが操作さ
れる直前の刃物の動作経路が既にバッファ1に記憶され
ているか否かを判別することになる(ステップS1
9)。
プS8の処理によりスイッチ操作が検出された場合、プ
ロセッサ11は、移動方向記憶フラグF1がセットされ
ているか否か、つまり、補助機能動作スイッチが操作さ
れる直前の刃物の動作経路が既にバッファ1に記憶され
ているか否かを判別することになる(ステップS1
9)。
【0038】詳しくは後述するが、この実施形態におい
ては、刃物の動作経路の方向性の変化を検出して経路を
分割し、その各々を独立した動作ブロックとして順次バ
ッファ1に記憶するようにしているので、動作経路の方
向性の変化が検出されない限り刃物の動作経路はバッフ
ァ1に記憶されず、また、移動方向記憶フラグF1は、
1ブロック分の動作経路が新たにバッファ1に記憶され
た段階でリセットされる一方、刃物の移動方向が同じ向
きに維持されている間はセット状態が保持されるように
なっている。
ては、刃物の動作経路の方向性の変化を検出して経路を
分割し、その各々を独立した動作ブロックとして順次バ
ッファ1に記憶するようにしているので、動作経路の方
向性の変化が検出されない限り刃物の動作経路はバッフ
ァ1に記憶されず、また、移動方向記憶フラグF1は、
1ブロック分の動作経路が新たにバッファ1に記憶され
た段階でリセットされる一方、刃物の移動方向が同じ向
きに維持されている間はセット状態が保持されるように
なっている。
【0039】従って、ステップS19の判別結果が真と
なった場合、つまり、刃物の移動方向が同じ向きに維持
されている間にスピンドルスイッチ101,スピンドル
停止スイッチ102,クーラントスイッチ103,クー
ラント停止スイッチ104,工具交換スイッチ105等
の補助機能動作スイッチが操作された場合には、前回の
分割経路の終点位置から今回の補助機能動作スイッチ操
作時点の刃物現在位置までの区間に相当する刃物の動作
経路を求め、補助機能動作スイッチの操作を記憶する前
の段階でバッファ1に記憶させておく必要がある。
なった場合、つまり、刃物の移動方向が同じ向きに維持
されている間にスピンドルスイッチ101,スピンドル
停止スイッチ102,クーラントスイッチ103,クー
ラント停止スイッチ104,工具交換スイッチ105等
の補助機能動作スイッチが操作された場合には、前回の
分割経路の終点位置から今回の補助機能動作スイッチ操
作時点の刃物現在位置までの区間に相当する刃物の動作
経路を求め、補助機能動作スイッチの操作を記憶する前
の段階でバッファ1に記憶させておく必要がある。
【0040】そこで、ステップS19の判別結果が真と
なった場合、プロセッサ11は、ステップS20に示さ
れるSUB(A)の処理を実行し、前回の分割経路の終
点位置から補助機能動作スイッチ操作時点の刃物現在位
置までに相当する刃物の動作経路を求めて自動記憶手段
となるバッファ1に記憶する。
なった場合、プロセッサ11は、ステップS20に示さ
れるSUB(A)の処理を実行し、前回の分割経路の終
点位置から補助機能動作スイッチ操作時点の刃物現在位
置までに相当する刃物の動作経路を求めて自動記憶手段
となるバッファ1に記憶する。
【0041】SUB(A)の処理の詳細を図8に示す。
プロセッサ11は、まず、後述する直前位置記憶レジス
タBに記憶する刃物の現在位置と、終点位置記憶レジス
タAに記憶されている前回の分割経路の終点位置との関
係に基いて、前回の分割経路の終点位置Aから補助機能
動作スイッチ操作時点の刃物の現在位置までに相当する
刃物の動作経路を求め、この動作経路を書込ポインタの
アドレス指定に従ってバッファ1に記憶し(ステップA
1)、終点位置記憶レジスタAの内容を直前位置記憶レ
ジスタBに記憶する刃物の現在位置、要するに、今回新
たに記憶した分割経路の終点位置に更新する(ステップ
A2)。そして、書込ポインタの値をインクリメントし
てバッファ1における次の分割経路もしくは補助機能動
作コマンドの書き込みアドレスを記憶し(ステップA
3)、移動方向記憶フラグF1をリセットする(ステッ
プA4)。
プロセッサ11は、まず、後述する直前位置記憶レジス
タBに記憶する刃物の現在位置と、終点位置記憶レジス
タAに記憶されている前回の分割経路の終点位置との関
係に基いて、前回の分割経路の終点位置Aから補助機能
動作スイッチ操作時点の刃物の現在位置までに相当する
刃物の動作経路を求め、この動作経路を書込ポインタの
アドレス指定に従ってバッファ1に記憶し(ステップA
1)、終点位置記憶レジスタAの内容を直前位置記憶レ
ジスタBに記憶する刃物の現在位置、要するに、今回新
たに記憶した分割経路の終点位置に更新する(ステップ
A2)。そして、書込ポインタの値をインクリメントし
てバッファ1における次の分割経路もしくは補助機能動
作コマンドの書き込みアドレスを記憶し(ステップA
3)、移動方向記憶フラグF1をリセットする(ステッ
プA4)。
【0042】つまり、刃物を全く同じ方向に移動させて
いた場合であっても、その間に補助機能動作スイッチが
操作された場合には、スイッチ操作時点に対応する刃物
の位置によって刃物の動作経路が自動的に分割され、前
回の分割経路の終点位置から補助機能動作スイッチ操作
時点の刃物の現在位置に至る刃物の動作経路が自動的に
バッファ1に記憶されるということである。
いた場合であっても、その間に補助機能動作スイッチが
操作された場合には、スイッチ操作時点に対応する刃物
の位置によって刃物の動作経路が自動的に分割され、前
回の分割経路の終点位置から補助機能動作スイッチ操作
時点の刃物の現在位置に至る刃物の動作経路が自動的に
バッファ1に記憶されるということである。
【0043】なお、移動方向記憶フラグF1がリセット
されていてステップS19の判別結果が偽となった場合
は、補助機能動作スイッチが操作された時点までの動作
経路が既にバッファ1に記憶されている状態を意味する
ので、改めてステップS20の処理を実行する必要はな
い。
されていてステップS19の判別結果が偽となった場合
は、補助機能動作スイッチが操作された時点までの動作
経路が既にバッファ1に記憶されている状態を意味する
ので、改めてステップS20の処理を実行する必要はな
い。
【0044】ステップS19またはステップS20の処
理を終えたプロセッサ11は、次いで、ステップS21
に示されるSUB(B)の処理を実行し、前述したステ
ップS8の処理で検出された補助機能動作に対応する処
理を実行すると共に、この補助機能動作に対応するコマ
ンドをバッファ1に記憶する。
理を終えたプロセッサ11は、次いで、ステップS21
に示されるSUB(B)の処理を実行し、前述したステ
ップS8の処理で検出された補助機能動作に対応する処
理を実行すると共に、この補助機能動作に対応するコマ
ンドをバッファ1に記憶する。
【0045】SUB(B)の処理の詳細を図9に示す。
プロセッサ11は、まず、選択された補助機能動作スイ
ッチに対応する指令、例えば、スピンドルモータのON
/OFF等を機械側に指令し(ステップB1)、この指
令に対応するコマンドを書込ポインタのアドレス指定に
従ってバッファ1に記憶して(ステップB2)、書込ポ
インタの値をインクリメントし、バッファ1における次
の分割経路もしくは補助機能動作コマンドの書き込みア
ドレスを記憶する(ステップB3)。
プロセッサ11は、まず、選択された補助機能動作スイ
ッチに対応する指令、例えば、スピンドルモータのON
/OFF等を機械側に指令し(ステップB1)、この指
令に対応するコマンドを書込ポインタのアドレス指定に
従ってバッファ1に記憶して(ステップB2)、書込ポ
インタの値をインクリメントし、バッファ1における次
の分割経路もしくは補助機能動作コマンドの書き込みア
ドレスを記憶する(ステップB3)。
【0046】次いで、プロセッサ11はステップS7の
処理に移行し、再びスイッチ操作やハンドル操作等の検
出処理を前記と同様にして開始する。
処理に移行し、再びスイッチ操作やハンドル操作等の検
出処理を前記と同様にして開始する。
【0047】また、これら補助機能動作のためのスイッ
チ操作が検出されずステップS8の判別結果が偽となっ
た場合には、プロセッサ11は、更に、形状入力記憶フ
ラグF2がセットされているか否か、即ち、バッファ2
に対するオペレータの形状入力操作がこの段階で既に実
行されているか否かを判別する(ステップS9)。
チ操作が検出されずステップS8の判別結果が偽となっ
た場合には、プロセッサ11は、更に、形状入力記憶フ
ラグF2がセットされているか否か、即ち、バッファ2
に対するオペレータの形状入力操作がこの段階で既に実
行されているか否かを判別する(ステップS9)。
【0048】そして、バッファ2に対する形状入力操作
が行われていない場合、つまり、形状入力記憶フラグF
2がセットされていない場合には、バッファ2に対する
オペレータの形状入力操作が改めて許容されることにな
る。
が行われていない場合、つまり、形状入力記憶フラグF
2がセットされていない場合には、バッファ2に対する
オペレータの形状入力操作が改めて許容されることにな
る。
【0049】この場合、オペレータがCRT/MDIユ
ニット70を操作して形状入力モードを選択すれば、C
RT/MDIユニット70のキーボードからの数値入力
等により、加工すべきワークの荒取り形状の輪郭,中仕
上げ形状の輪郭,仕上げ形状の輪郭等の内の1つを任意
に生成してバッファ2に設定することができる。
ニット70を操作して形状入力モードを選択すれば、C
RT/MDIユニット70のキーボードからの数値入力
等により、加工すべきワークの荒取り形状の輪郭,中仕
上げ形状の輪郭,仕上げ形状の輪郭等の内の1つを任意
に生成してバッファ2に設定することができる。
【0050】バッファ2に加工形状の輪郭を設定すると
いった作業は旋盤におけるティーチング作業において必
須の要件となるものではなく、当然、X軸用操作ハンド
ル108およびZ軸用操作ハンドル109の操作のみに
よって全ての加工工程のティーチング作業を達成するこ
とも可能であるが、バッファ2に加工形状の輪郭を予め
設定しておくことによって、ティーチング作業の一部を
簡略化することが可能となる。
いった作業は旋盤におけるティーチング作業において必
須の要件となるものではなく、当然、X軸用操作ハンド
ル108およびZ軸用操作ハンドル109の操作のみに
よって全ての加工工程のティーチング作業を達成するこ
とも可能であるが、バッファ2に加工形状の輪郭を予め
設定しておくことによって、ティーチング作業の一部を
簡略化することが可能となる。
【0051】もし、オペレータがこの機能を利用したい
場合は、刃物をワークに接触させる前の任意の段階で、
CRT/MDIユニット70を操作して形状入力モード
を選択し、キーボードからの数値入力等を利用して、加
工すべきワークの荒取り形状の輪郭,中仕上げ形状の輪
郭,仕上げ形状の輪郭等をバッファ2に設定するように
する。
場合は、刃物をワークに接触させる前の任意の段階で、
CRT/MDIユニット70を操作して形状入力モード
を選択し、キーボードからの数値入力等を利用して、加
工すべきワークの荒取り形状の輪郭,中仕上げ形状の輪
郭,仕上げ形状の輪郭等をバッファ2に設定するように
する。
【0052】形状入力モードが選択された場合はステッ
プS10の判別結果が真となるので、プロセッサ11は
オペレータによる形状入力操作を受け入れてバッファ2
に加工形状の輪郭を保存し(ステップS11)、形状入
力記憶フラグF2をセットする(ステップS12)。
プS10の判別結果が真となるので、プロセッサ11は
オペレータによる形状入力操作を受け入れてバッファ2
に加工形状の輪郭を保存し(ステップS11)、形状入
力記憶フラグF2をセットする(ステップS12)。
【0053】また、ステップS9の判別処理によって形
状入力記憶フラグF2がセットされていると判別された
場合、つまり、バッファ2に対するオペレータの形状入
力操作が既に実行されていると判別された場合には、バ
ッファ2に保存された加工形状の輪郭データを利用する
ことにより、簡略化したアプローチ操作や刃物の切削送
り操作が可能となるので、プロセッサ11は、更に、選
択スイッチ110によってガイダンス用操作ハンドル1
11のアプローチ動作機能が選択されているのか形状加
工動作機能が選択されているのかを判別することになる
(ステップS13,ステップS14)。
状入力記憶フラグF2がセットされていると判別された
場合、つまり、バッファ2に対するオペレータの形状入
力操作が既に実行されていると判別された場合には、バ
ッファ2に保存された加工形状の輪郭データを利用する
ことにより、簡略化したアプローチ操作や刃物の切削送
り操作が可能となるので、プロセッサ11は、更に、選
択スイッチ110によってガイダンス用操作ハンドル1
11のアプローチ動作機能が選択されているのか形状加
工動作機能が選択されているのかを判別することになる
(ステップS13,ステップS14)。
【0054】そして、アプローチ動作機能が選択されて
いれば、プロセッサ11は、アプローチ記憶フラグF3
をセットして形状加工記憶フラグF4をリセットし(ス
テップS17,ステップS18)、また、形状加工動作
機能が選択されていれば、形状加工記憶フラグF4をセ
ットしてアプローチ記憶フラグF3をリセットする(ス
テップS15,ステップS16)。
いれば、プロセッサ11は、アプローチ記憶フラグF3
をセットして形状加工記憶フラグF4をリセットし(ス
テップS17,ステップS18)、また、形状加工動作
機能が選択されていれば、形状加工記憶フラグF4をセ
ットしてアプローチ記憶フラグF3をリセットする(ス
テップS15,ステップS16)。
【0055】つまり、簡略化したアプローチ操作や刃物
の切削送り操作を実施するためには、バッファ2に加工
形状の輪郭データが保存されていることが必須の要件で
あり、この輪郭データが保存されていない場合、プロセ
ッサ11は選択スイッチ110の設定状態を参照しない
(ステップS9参照)。従って、アプローチ記憶フラグ
F3や形状加工記憶フラグF4がセットされるのは、バ
ッファ2に加工形状の輪郭データが保存されて形状入力
記憶フラグF2がセットされている場合に限られる。
の切削送り操作を実施するためには、バッファ2に加工
形状の輪郭データが保存されていることが必須の要件で
あり、この輪郭データが保存されていない場合、プロセ
ッサ11は選択スイッチ110の設定状態を参照しない
(ステップS9参照)。従って、アプローチ記憶フラグ
F3や形状加工記憶フラグF4がセットされるのは、バ
ッファ2に加工形状の輪郭データが保存されて形状入力
記憶フラグF2がセットされている場合に限られる。
【0056】既に述べた通り、バッファ2に加工形状の
輪郭を設定するか否かはオペレータの自由であり、ま
た、バッファ2に加工形状の輪郭を設定する場合には、
刃物をワークに接触させる前の任意の段階でバッファ2
に対する加工形状の輪郭設定作業を行うことができる。
輪郭を設定するか否かはオペレータの自由であり、ま
た、バッファ2に加工形状の輪郭を設定する場合には、
刃物をワークに接触させる前の任意の段階でバッファ2
に対する加工形状の輪郭設定作業を行うことができる。
【0057】ステップS12,ステップS10,ステッ
プS14,ステップS16もしくはステップS18の処
理を終えたプロセッサ11は、次いで、ガイダンス用操
作ハンドル111が操作されているか否かを判別する
(ステップS22)。
プS14,ステップS16もしくはステップS18の処
理を終えたプロセッサ11は、次いで、ガイダンス用操
作ハンドル111が操作されているか否かを判別する
(ステップS22)。
【0058】このガイダンス用操作ハンドル111は、
バッファ2に保存された加工形状の輪郭データを利用し
てアプローチ操作や刃物の切削送り操作を行うためのも
のである。
バッファ2に保存された加工形状の輪郭データを利用し
てアプローチ操作や刃物の切削送り操作を行うためのも
のである。
【0059】ガイダンス用操作ハンドル111が操作さ
れた場合、プロセッサ11は、まず、アプローチ記憶フ
ラグF3がセットされているのか(ステップS23)、
形状加工記憶フラグF4がセットされているのかを判別
し(ステップS24)、アプローチ記憶フラグF3がセ
ットされていれば、バッファ2に保存された加工形状の
輪郭データに基いてワークの法線方向ベクトル(アプロ
ーチ方向)を求め、X軸およびZ軸のサーボモータ5
0,51に対する移動指令パルスの分配比を算出し、ガ
イダンス用操作ハンドル111の操作量に応じてX軸お
よびZ軸のサーボモータ50,51に移動指令パルスを
分配して刃物をワークに接近し切削する。または離間さ
せる(ステップS30)。
れた場合、プロセッサ11は、まず、アプローチ記憶フ
ラグF3がセットされているのか(ステップS23)、
形状加工記憶フラグF4がセットされているのかを判別
し(ステップS24)、アプローチ記憶フラグF3がセ
ットされていれば、バッファ2に保存された加工形状の
輪郭データに基いてワークの法線方向ベクトル(アプロ
ーチ方向)を求め、X軸およびZ軸のサーボモータ5
0,51に対する移動指令パルスの分配比を算出し、ガ
イダンス用操作ハンドル111の操作量に応じてX軸お
よびZ軸のサーボモータ50,51に移動指令パルスを
分配して刃物をワークに接近し切削する。または離間さ
せる(ステップS30)。
【0060】ガイダンス用操作ハンドル111を正方向
に回転させれば接近(アプローチ)、また、逆方向に回
転させれば離間の移動である。
に回転させれば接近(アプローチ)、また、逆方向に回
転させれば離間の移動である。
【0061】また、形状加工記憶フラグF4がセットさ
れていれば、プロセッサ11は、バッファ2に保存され
た加工形状の輪郭データと該輪郭データ上における刃物
の現在位置とに基いてX軸およびZ軸のサーボモータ5
0,51に対する移動指令パルスの分配比を算出し、ガ
イダンス用操作ハンドル111の操作量に応じてX軸お
よびZ軸のサーボモータ50,51に移動指令パルスを
分配し、加工形状の輪郭データに沿って刃物を移動させ
切削する(ステップS31)。そして輪郭データ上にお
ける刃物の現在位置を更新する(ステップS32)。
れていれば、プロセッサ11は、バッファ2に保存され
た加工形状の輪郭データと該輪郭データ上における刃物
の現在位置とに基いてX軸およびZ軸のサーボモータ5
0,51に対する移動指令パルスの分配比を算出し、ガ
イダンス用操作ハンドル111の操作量に応じてX軸お
よびZ軸のサーボモータ50,51に移動指令パルスを
分配し、加工形状の輪郭データに沿って刃物を移動させ
切削する(ステップS31)。そして輪郭データ上にお
ける刃物の現在位置を更新する(ステップS32)。
【0062】つまり、フラグF4がセットされて形状加
工動作機能が選択された状態でガイダンス用操作ハンド
ル111が操作された場合には、刃物は常に加工形状の
輪郭データに沿って移動するということである。従っ
て、基本的には、前述したアプローチ動作機能を利用す
るか、または、X軸用操作ハンドル108やZ軸用操作
ハンドル109の操作により、予め刃物の現在位置を加
工形状の輪郭データの加工開始点に一致させてから形状
加工動作機能を選択し、ガイダンス用操作ハンドル11
1を操作するのが正しい。
工動作機能が選択された状態でガイダンス用操作ハンド
ル111が操作された場合には、刃物は常に加工形状の
輪郭データに沿って移動するということである。従っ
て、基本的には、前述したアプローチ動作機能を利用す
るか、または、X軸用操作ハンドル108やZ軸用操作
ハンドル109の操作により、予め刃物の現在位置を加
工形状の輪郭データの加工開始点に一致させてから形状
加工動作機能を選択し、ガイダンス用操作ハンドル11
1を操作するのが正しい。
【0063】アプローチ記憶フラグF3も形状加工記憶
フラグF4もセットされていない場合には、ガイダンス
用操作ハンドル111の操作は無視される。
フラグF4もセットされていない場合には、ガイダンス
用操作ハンドル111の操作は無視される。
【0064】一方、ガイダンス用操作ハンドル111の
操作が検出されずにステップS22の判別結果が偽とな
った場合、プロセッサ11は、X軸用操作ハンドル10
8もしくはZ軸用操作ハンドル109が操作されたか否
かを判別し(ステップS35)、いずれかの操作ハンド
ルが操作されていれば、その操作量に応じてX軸または
Z軸のサーボモータ50,51に移動指令パルスを分配
して刃物を移動させる(ステップS36)。
操作が検出されずにステップS22の判別結果が偽とな
った場合、プロセッサ11は、X軸用操作ハンドル10
8もしくはZ軸用操作ハンドル109が操作されたか否
かを判別し(ステップS35)、いずれかの操作ハンド
ルが操作されていれば、その操作量に応じてX軸または
Z軸のサーボモータ50,51に移動指令パルスを分配
して刃物を移動させる(ステップS36)。
【0065】ステップS24,ステップS32,ステッ
プS30,ステップS35もしくはステップS36の処
理を終えたプロセッサ11は、次いで、各軸の現在位置
記憶レジスタから刃物の現在位置を読み出して直前位置
レジスタBの各軸の現在値と比較し、ステップS32,
ステップS30もしくはステップ36の処理によって刃
物が移動されたか否かを判別する(ステップS25)。
プS30,ステップS35もしくはステップS36の処
理を終えたプロセッサ11は、次いで、各軸の現在位置
記憶レジスタから刃物の現在位置を読み出して直前位置
レジスタBの各軸の現在値と比較し、ステップS32,
ステップS30もしくはステップ36の処理によって刃
物が移動されたか否かを判別する(ステップS25)。
【0066】当然、各軸の現在位置記憶レジスタから読
み出した刃物の現在位置と直前位置記憶レジスタBの各
軸の現在値とが一致すれば移動はなし、また、両者間に
変化があれば移動があったということになる。
み出した刃物の現在位置と直前位置記憶レジスタBの各
軸の現在値とが一致すれば移動はなし、また、両者間に
変化があれば移動があったということになる。
【0067】ステップS25の判別処理によって刃物の
移動が検出された場合、プロセッサ11は、まず、各軸
の現在位置記憶レジスタから読み出した刃物の現在位置
と直前位置記憶レジスタBの各軸の現在値とに基いて今
回のハンドル操作による移動方向V(X,Z)の方向ベ
クトルを求め(ステップS26)、方向性記憶レジスタ
V′の値と比較して、両者が一致するか否か、つまり、
今回のハンドル操作による刃物の移動方向と前回のハン
ドル操作による刃物の移動方向とが同じであるか否かを
判定する(ステップS27)。
移動が検出された場合、プロセッサ11は、まず、各軸
の現在位置記憶レジスタから読み出した刃物の現在位置
と直前位置記憶レジスタBの各軸の現在値とに基いて今
回のハンドル操作による移動方向V(X,Z)の方向ベ
クトルを求め(ステップS26)、方向性記憶レジスタ
V′の値と比較して、両者が一致するか否か、つまり、
今回のハンドル操作による刃物の移動方向と前回のハン
ドル操作による刃物の移動方向とが同じであるか否かを
判定する(ステップS27)。
【0068】但し、比較対象となる方向性記憶レジスタ
V′の値が初期設定値V′=(0,0)である場合に
は、Vの値に関わりなく、VとV′とが一致するものと
見做す。結果的に、このような判別態様が生じるのは、
最初にハンドルを動かした場合だけである。
V′の値が初期設定値V′=(0,0)である場合に
は、Vの値に関わりなく、VとV′とが一致するものと
見做す。結果的に、このような判別態様が生じるのは、
最初にハンドルを動かした場合だけである。
【0069】そして、今回のハンドル操作による移動方
向Vと前回のハンドル操作による移動方向V′とが一致
した場合、プロセッサ11は、移動方向記憶フラグF1
をセットして前回の移動方向と今回の移動方向が同一で
あることを記憶し(ステップS28)、方向性記憶レジ
スタV′の値を方向性記憶レジスタVの値に更新すると
共に、直前位置記憶レジスタBの各軸の現在値を各軸の
現在位置記憶レジスタの値に更新する(ステップS2
9)。
向Vと前回のハンドル操作による移動方向V′とが一致
した場合、プロセッサ11は、移動方向記憶フラグF1
をセットして前回の移動方向と今回の移動方向が同一で
あることを記憶し(ステップS28)、方向性記憶レジ
スタV′の値を方向性記憶レジスタVの値に更新すると
共に、直前位置記憶レジスタBの各軸の現在値を各軸の
現在位置記憶レジスタの値に更新する(ステップS2
9)。
【0070】なお、ステップS27の処理でV′の値と
Vの値が一致していると判定されているにも関わらず
V′の値をVに更新するのは、最初にハンドルが操作さ
れた時の移動方向をレジスタV′に記憶させて初期値
(0,0)との置き換えを行うためである。
Vの値が一致していると判定されているにも関わらず
V′の値をVに更新するのは、最初にハンドルが操作さ
れた時の移動方向をレジスタV′に記憶させて初期値
(0,0)との置き換えを行うためである。
【0071】また、今回のハンドル操作による刃物の移
動方向Vと前回のハンドル操作による刃物の移動方向
V′とが一致せずにステップS27の判別結果が偽とな
った場合には、刃物の移動方向が変化したことを意味す
るので、プロセッサ11は、前述したSUB(A)の処
理を実行し、直前位置記憶レジスタBから読み出した刃
物の直前位置と、終点位置記憶レジスタAに記憶されて
いる前回の分割経路の終点位置との関係に基いて、前回
の分割経路の終点位置Aから方向変化点となる直前位置
までの刃物の動作経路を求め、この動作経路を書込ポイ
ンタのアドレス指定に従ってバッファ1に記憶し、終点
位置記憶レジスタAの内容を直前位置記憶レジスタBに
記憶する直前位置、要するに、今回新たに記憶した分割
経路の終点位置に更新し、書込ポインタの値をインクリ
メントしてバッファ1における次の分割経路もしくは補
助機能動作コマンドの書き込みアドレスを記憶すると共
に、移動方向記憶フラグF1をリセットする(以上、ス
テップS33)。
動方向Vと前回のハンドル操作による刃物の移動方向
V′とが一致せずにステップS27の判別結果が偽とな
った場合には、刃物の移動方向が変化したことを意味す
るので、プロセッサ11は、前述したSUB(A)の処
理を実行し、直前位置記憶レジスタBから読み出した刃
物の直前位置と、終点位置記憶レジスタAに記憶されて
いる前回の分割経路の終点位置との関係に基いて、前回
の分割経路の終点位置Aから方向変化点となる直前位置
までの刃物の動作経路を求め、この動作経路を書込ポイ
ンタのアドレス指定に従ってバッファ1に記憶し、終点
位置記憶レジスタAの内容を直前位置記憶レジスタBに
記憶する直前位置、要するに、今回新たに記憶した分割
経路の終点位置に更新し、書込ポインタの値をインクリ
メントしてバッファ1における次の分割経路もしくは補
助機能動作コマンドの書き込みアドレスを記憶すると共
に、移動方向記憶フラグF1をリセットする(以上、ス
テップS33)。
【0072】更に、方向性記憶レジスタV′の値を方向
性記憶レジスタVの値に更新すると共に、直前位置記憶
レジスタBの各軸の現在値を各軸の現在位置記憶レジス
タの値に更新する(ステップS34)。
性記憶レジスタVの値に更新すると共に、直前位置記憶
レジスタBの各軸の現在値を各軸の現在位置記憶レジス
タの値に更新する(ステップS34)。
【0073】ステップS25の判別処理によって刃物の
移動が検出されなかった場合には、ステップS26乃至
ステップS29、および、ステップS33乃至ステップ
S34の処理は非実行とされる。
移動が検出されなかった場合には、ステップS26乃至
ステップS29、および、ステップS33乃至ステップ
S34の処理は非実行とされる。
【0074】そして、ステップS29,ステップS34
もしくはステップS25の処理を終えたプロセッサ11
は、再びステップS7の処理に移行して、スイッチ操作
やハンドル操作等の検出処理を前記と同様にして開始す
る。
もしくはステップS25の処理を終えたプロセッサ11
は、再びステップS7の処理に移行して、スイッチ操作
やハンドル操作等の検出処理を前記と同様にして開始す
る。
【0075】荒取り,中仕上げ,仕上げ等の各々の加工
工程に関するティーチング作業は、以上に述べたステッ
プS1乃至ステップS36におけるプロセッサ11側の
処理と、オペレータによる各種補助機能動作スイッチ1
01,102,103,104,105の操作、およ
び、各種操作ハンドル108,109,111ならびに
選択スイッチ110の操作によって行われる。
工程に関するティーチング作業は、以上に述べたステッ
プS1乃至ステップS36におけるプロセッサ11側の
処理と、オペレータによる各種補助機能動作スイッチ1
01,102,103,104,105の操作、およ
び、各種操作ハンドル108,109,111ならびに
選択スイッチ110の操作によって行われる。
【0076】ここで、これらの操作がどのようにしてバ
ッファ1に自動記憶されるかについて簡単に説明する。
ッファ1に自動記憶されるかについて簡単に説明する。
【0077】まず、スピンドルスイッチ101,スピン
ドル停止スイッチ102,クーラントスイッチ103,
クーラント停止スイッチ104,工具交換スイッチ10
5等の各種補助機能動作スイッチの操作はステップS8
の判別処理によってプロセッサ11に検出され、ステッ
プS21の処理、即ち、SUB(B)の処理によってバ
ッファ1に記憶される。
ドル停止スイッチ102,クーラントスイッチ103,
クーラント停止スイッチ104,工具交換スイッチ10
5等の各種補助機能動作スイッチの操作はステップS8
の判別処理によってプロセッサ11に検出され、ステッ
プS21の処理、即ち、SUB(B)の処理によってバ
ッファ1に記憶される。
【0078】また、同一方向に刃物を移動させている時
にこれらの補助機能動作スイッチの操作が検出された場
合には、ステップS8の判別処理に続くステップS19
の判別処理によって移動方向記憶フラグフラグF1のセ
ット状態が検出され、プロセッサ11は、ステップS2
0、即ち、SUB(A)の処理により、補助機能動作ス
イッチの操作が検出された時点の刃物の位置で刃物の動
作経路を自動的に分割し、それまでの刃物の動作経路を
バッファ1に記憶してから、ステップS21、即ち、S
UB(B)の処理を実行して、各種補助機能動作スイッ
チの操作をバッファ1に記憶する。
にこれらの補助機能動作スイッチの操作が検出された場
合には、ステップS8の判別処理に続くステップS19
の判別処理によって移動方向記憶フラグフラグF1のセ
ット状態が検出され、プロセッサ11は、ステップS2
0、即ち、SUB(A)の処理により、補助機能動作ス
イッチの操作が検出された時点の刃物の位置で刃物の動
作経路を自動的に分割し、それまでの刃物の動作経路を
バッファ1に記憶してから、ステップS21、即ち、S
UB(B)の処理を実行して、各種補助機能動作スイッ
チの操作をバッファ1に記憶する。
【0079】無論、刃物を移動させずに複数の補助機能
動作スイッチが連続的に操作された場合には、補助機能
動作スイッチが操作される度にステップS21における
SUB(B)の処理が繰り返し実行され、その選択操作
がバッファ1に時系列で記憶されることになる。
動作スイッチが連続的に操作された場合には、補助機能
動作スイッチが操作される度にステップS21における
SUB(B)の処理が繰り返し実行され、その選択操作
がバッファ1に時系列で記憶されることになる。
【0080】また、X軸用操作ハンドル108やZ軸用
操作ハンドル109の操作による刃物の移動、および、
ガイダンス用操作ハンドル111の操作による刃物の移
動は夫々ステップS25の判別処理で検出され、ステッ
プS26およびステップS27の処理により今回のハン
ドル操作による刃物の移動方向Vと前回のハンドル操作
による刃物の移動方向V′とが比較される。そして、刃
物の移動方向の変化が検出された場合に限り、刃物の動
作経路が今回の方向変化点で自動的に分割され、ステッ
プS33、即ち、SUB(A)の処理によって、前回の
分割経路の終点位置から刃物の現在位置までの動作経路
が求められ、これが1ブロック分の動作経路としてバッ
ファ1に記憶される。
操作ハンドル109の操作による刃物の移動、および、
ガイダンス用操作ハンドル111の操作による刃物の移
動は夫々ステップS25の判別処理で検出され、ステッ
プS26およびステップS27の処理により今回のハン
ドル操作による刃物の移動方向Vと前回のハンドル操作
による刃物の移動方向V′とが比較される。そして、刃
物の移動方向の変化が検出された場合に限り、刃物の動
作経路が今回の方向変化点で自動的に分割され、ステッ
プS33、即ち、SUB(A)の処理によって、前回の
分割経路の終点位置から刃物の現在位置までの動作経路
が求められ、これが1ブロック分の動作経路としてバッ
ファ1に記憶される。
【0081】従って、従来装置とは相違し、ハンドル1
08および109を1回操作する度にティーチングスイ
ッチ106を操作して1ブロック分の動作経路を保存す
るといった手動操作は必要なく、また、プレイバック時
における刃物の干渉等を考慮してオペレータ自らがティ
ーチングポイントを決めて刃物の動作経路を分割すると
いった必要もない。更に、従来装置では不可能であった
補助機能動作スイッチの操作に関するティーチング作業
も、刃物の動作経路のティーチングと同時に行うことが
できる。
08および109を1回操作する度にティーチングスイ
ッチ106を操作して1ブロック分の動作経路を保存す
るといった手動操作は必要なく、また、プレイバック時
における刃物の干渉等を考慮してオペレータ自らがティ
ーチングポイントを決めて刃物の動作経路を分割すると
いった必要もない。更に、従来装置では不可能であった
補助機能動作スイッチの操作に関するティーチング作業
も、刃物の動作経路のティーチングと同時に行うことが
できる。
【0082】ハンドル操作による刃物移動の検出、およ
び、それに伴う動作経路の記憶処理は、その移動がX軸
用操作ハンドル108やZ軸用操作ハンドル109の操
作によるものであろうと、ガイダンス用操作ハンドル1
11の操作によるものであろうと全く同様であり、ステ
ップS25乃至ステップS29およびステップS33乃
至ステップS34によって処理される。
び、それに伴う動作経路の記憶処理は、その移動がX軸
用操作ハンドル108やZ軸用操作ハンドル109の操
作によるものであろうと、ガイダンス用操作ハンドル1
11の操作によるものであろうと全く同様であり、ステ
ップS25乃至ステップS29およびステップS33乃
至ステップS34によって処理される。
【0083】つまり、選択スイッチ110によりアプロ
ーチ動作機能が選択された状態でガイダンス用操作ハン
ドル111が操作されることによりバッファ2に記憶さ
れているワークの輪郭データに基いてワークの法線方向
に刃物が移動していようと(ステップS30)、また、
選択スイッチ110により形状加工動作機能が選択され
た状態でガイダンス用操作ハンドル111が操作される
ことによりバッファ2に記憶されているワークの輪郭デ
ータを参照しながら刃物が輪郭データに沿って移動して
いようと(ステップS31)、更には、オペレータが全
く任意にX軸用操作ハンドル108やZ軸用操作ハンド
ル109を操作して刃物を移動させていようとも(ステ
ップS36)、バッファ1に記憶される動作経路は、飽
くまで、実際の刃物の動作経路そのものである。
ーチ動作機能が選択された状態でガイダンス用操作ハン
ドル111が操作されることによりバッファ2に記憶さ
れているワークの輪郭データに基いてワークの法線方向
に刃物が移動していようと(ステップS30)、また、
選択スイッチ110により形状加工動作機能が選択され
た状態でガイダンス用操作ハンドル111が操作される
ことによりバッファ2に記憶されているワークの輪郭デ
ータを参照しながら刃物が輪郭データに沿って移動して
いようと(ステップS31)、更には、オペレータが全
く任意にX軸用操作ハンドル108やZ軸用操作ハンド
ル109を操作して刃物を移動させていようとも(ステ
ップS36)、バッファ1に記憶される動作経路は、飽
くまで、実際の刃物の動作経路そのものである。
【0084】これは、ステップS33もしくはステップ
S20の処理において動作経路を演算する際に、常に
X,Z各軸の現在位置記憶レジスタのデータが参照され
るからである。
S20の処理において動作経路を演算する際に、常に
X,Z各軸の現在位置記憶レジスタのデータが参照され
るからである。
【0085】従って、バッファ2に輪郭データを設定せ
ずに全ての切削をX軸用操作ハンドル108やZ軸用操
作ハンドル109による手動操作で行ってティーチング
作業の動作経路をバッファ1に記憶させることもできる
し、また、バッファ2に輪郭データを予め設定しておい
て、選択スイッチ110とガイダンス用操作ハンドル1
11とのコンビネーションによって得られる半自動操
作、つまり、形状加工動作機能およびアプローチ動作機
能と、X軸用操作ハンドル108およびZ軸用操作ハン
ドル109による完全手動操作とを任意に組み合わせ
て、これらの機能をうまく利用してティーチング作業を
行って、その動作経路をバッファ1に記憶させることも
できる。
ずに全ての切削をX軸用操作ハンドル108やZ軸用操
作ハンドル109による手動操作で行ってティーチング
作業の動作経路をバッファ1に記憶させることもできる
し、また、バッファ2に輪郭データを予め設定しておい
て、選択スイッチ110とガイダンス用操作ハンドル1
11とのコンビネーションによって得られる半自動操
作、つまり、形状加工動作機能およびアプローチ動作機
能と、X軸用操作ハンドル108およびZ軸用操作ハン
ドル109による完全手動操作とを任意に組み合わせ
て、これらの機能をうまく利用してティーチング作業を
行って、その動作経路をバッファ1に記憶させることも
できる。
【0086】次に、形状加工動作機能やアプローチ動作
機能を利用した理想的なティーチング作業について説明
する。なお、バッファ2には加工に必要とされる輪郭デ
ータが既に設定され、スピンドルにはワークが取り付け
られて刃物は安全な位置に退避しているものとする。
機能を利用した理想的なティーチング作業について説明
する。なお、バッファ2には加工に必要とされる輪郭デ
ータが既に設定され、スピンドルにはワークが取り付け
られて刃物は安全な位置に退避しているものとする。
【0087】オペレータは、まず、スピンドルスイッチ
101を操作して、スピンドル即ちワークの回転を開始
させ、クーラントスイッチ103を操作して潤滑冷却液
の供給を開始し、必要な刃物を選択して工具交換スイッ
チ105を操作することにより、工具自動交換機を作動
させて刃物台に必要な刃物を装着する。これら補助機能
動作関係のスイッチ操作はステップS8の判別処理で順
番に検出され、ステップS21におけるSUB(B)の
処理によってバッファ1に順次時系列的に記憶される。
101を操作して、スピンドル即ちワークの回転を開始
させ、クーラントスイッチ103を操作して潤滑冷却液
の供給を開始し、必要な刃物を選択して工具交換スイッ
チ105を操作することにより、工具自動交換機を作動
させて刃物台に必要な刃物を装着する。これら補助機能
動作関係のスイッチ操作はステップS8の判別処理で順
番に検出され、ステップS21におけるSUB(B)の
処理によってバッファ1に順次時系列的に記憶される。
【0088】次に、オペレータは、X軸用操作ハンドル
108やZ軸用操作ハンドル109を操作して刃物をワ
ークの近傍、より望ましくは加工形状の輪郭データの加
工開始点に移動させる。
108やZ軸用操作ハンドル109を操作して刃物をワ
ークの近傍、より望ましくは加工形状の輪郭データの加
工開始点に移動させる。
【0089】最終的なアプローチ操作は、選択スイッチ
110でアプローチ動作機能を選択し、ガイダンス用操
作ハンドル111を操作して行ってもよい。その場合、
最終的なアプローチ動作はワークの法線方向に制限され
る。既に述べた通り、X軸用操作ハンドル108やZ軸
用操作ハンドル109を操作して刃物を移動させた場合
でも、また、アプローチ動作機能を利用して刃物を移動
させた場合でも、刃物の移動方向に変化が生じれば、前
述したステップS25乃至ステップS29およびステッ
プS33乃至ステップS34の処理により、移動方向変
化点までの動作経路が1ブロックの動作経路として自動
的に分割されてバッファ1に記憶されることになる。
110でアプローチ動作機能を選択し、ガイダンス用操
作ハンドル111を操作して行ってもよい。その場合、
最終的なアプローチ動作はワークの法線方向に制限され
る。既に述べた通り、X軸用操作ハンドル108やZ軸
用操作ハンドル109を操作して刃物を移動させた場合
でも、また、アプローチ動作機能を利用して刃物を移動
させた場合でも、刃物の移動方向に変化が生じれば、前
述したステップS25乃至ステップS29およびステッ
プS33乃至ステップS34の処理により、移動方向変
化点までの動作経路が1ブロックの動作経路として自動
的に分割されてバッファ1に記憶されることになる。
【0090】そして、オペレータは、アプローチが完了
した時点で切込みを調整し、実際の切削加工を開始す
る。
した時点で切込みを調整し、実際の切削加工を開始す
る。
【0091】実際の切削加工を行うに当たっては、X軸
用操作ハンドル108およびZ軸用操作ハンドル109
のみを使用する場合と、形状加工動作機能およびアプロ
ーチ動作機能とを併用する場合とがある。X軸用操作ハ
ンドル108およびZ軸用操作ハンドル109のみを使
用して切削加工を行う場合には、目測で切込み量を調整
しながらX軸用操作ハンドル108およびZ軸用操作ハ
ンドル109を協調操作して一定の切込みを保ちながら
ワークに沿って刃物を移動させればよく、その間の刃物
の動作経路はアプローチ動作の場合と同様にしてバッフ
ァ1に順番に記憶されて行く。
用操作ハンドル108およびZ軸用操作ハンドル109
のみを使用する場合と、形状加工動作機能およびアプロ
ーチ動作機能とを併用する場合とがある。X軸用操作ハ
ンドル108およびZ軸用操作ハンドル109のみを使
用して切削加工を行う場合には、目測で切込み量を調整
しながらX軸用操作ハンドル108およびZ軸用操作ハ
ンドル109を協調操作して一定の切込みを保ちながら
ワークに沿って刃物を移動させればよく、その間の刃物
の動作経路はアプローチ動作の場合と同様にしてバッフ
ァ1に順番に記憶されて行く。
【0092】ここでは、形状加工動作機能およびアプロ
ーチ動作機能等を併用して切削加工を行う場合の操作に
ついて詳細に説明する。
ーチ動作機能等を併用して切削加工を行う場合の操作に
ついて詳細に説明する。
【0093】形状加工動作機能およびアプローチ動作機
能を併用して切削加工を行う場合、オペレータは、前述
のアプローチ操作と切込みの調整を行った段階で、選択
スイッチ110を操作し(ステップS14)、フラグF
4をセットしてガイダンス用操作ハンドル111のモー
ドを形状加工動作機能に変更する(ステップS15)。
能を併用して切削加工を行う場合、オペレータは、前述
のアプローチ操作と切込みの調整を行った段階で、選択
スイッチ110を操作し(ステップS14)、フラグF
4をセットしてガイダンス用操作ハンドル111のモー
ドを形状加工動作機能に変更する(ステップS15)。
【0094】従って、この状態でガイダンス用操作ハン
ドル111を操作すれば、その操作量に応じてステップ
S31の処理が実行され、ワークの輪郭データに沿って
刃物が移動して行くことになる。但し、ワークの輪郭デ
ータに沿って刃物を移動させたとしても、取り付けられ
たワークの素材形状によっては、刃物を輪郭データに沿
って移動させて行くうちに輪郭データと実形状との相違
によって切込み量の過不足が生じて切削に支障を生じる
ような場合があり、また、刃物を移動させて行くうちに
最初の切込み量の設定に不備があったことに気付く場合
もある。
ドル111を操作すれば、その操作量に応じてステップ
S31の処理が実行され、ワークの輪郭データに沿って
刃物が移動して行くことになる。但し、ワークの輪郭デ
ータに沿って刃物を移動させたとしても、取り付けられ
たワークの素材形状によっては、刃物を輪郭データに沿
って移動させて行くうちに輪郭データと実形状との相違
によって切込み量の過不足が生じて切削に支障を生じる
ような場合があり、また、刃物を移動させて行くうちに
最初の切込み量の設定に不備があったことに気付く場合
もある。
【0095】そこで、そのような場合には、選択スイッ
チ110を再び操作してガイダンス用操作ハンドル11
1のモードをアプローチ動作機能に変更し(ステップS
13)、ガイダンス用操作ハンドル111を操作してス
テップS30の処理により刃物をワークに突入または退
避させて切込み量を再調整し、切込み量の過不足を解消
してから、再び選択スイッチ110を操作してガイダン
ス用操作ハンドル111のモードを形状加工動作機能に
変更し(ステップS14)、ワークの輪郭データに沿っ
て刃物を移動させるようにする。
チ110を再び操作してガイダンス用操作ハンドル11
1のモードをアプローチ動作機能に変更し(ステップS
13)、ガイダンス用操作ハンドル111を操作してス
テップS30の処理により刃物をワークに突入または退
避させて切込み量を再調整し、切込み量の過不足を解消
してから、再び選択スイッチ110を操作してガイダン
ス用操作ハンドル111のモードを形状加工動作機能に
変更し(ステップS14)、ワークの輪郭データに沿っ
て刃物を移動させるようにする。
【0096】無論、アプローチ動作機能を使用して切込
み量を調整する代わりにX軸用操作ハンドル108やZ
軸用操作ハンドル109を操作してステップS36の処
理で切込み量を調整することも可能である。X軸用操作
ハンドル108やZ軸用操作ハンドル109を操作する
場合には、ガイダンス用操作ハンドル111のモード切
り替えは不要である。
み量を調整する代わりにX軸用操作ハンドル108やZ
軸用操作ハンドル109を操作してステップS36の処
理で切込み量を調整することも可能である。X軸用操作
ハンドル108やZ軸用操作ハンドル109を操作する
場合には、ガイダンス用操作ハンドル111のモード切
り替えは不要である。
【0097】そして、ワークの輪郭データに沿って刃物
を移動させて行く間に再び切込み量等に関する問題が生
じた場合には、アプローチ動作機能やX軸用操作ハンド
ル108およびZ軸用操作ハンドル109を利用して前
記と同様の操作を繰り返して切込み量の再調整を行えば
よい。
を移動させて行く間に再び切込み量等に関する問題が生
じた場合には、アプローチ動作機能やX軸用操作ハンド
ル108およびZ軸用操作ハンドル109を利用して前
記と同様の操作を繰り返して切込み量の再調整を行えば
よい。
【0098】このように、形状加工動作機能を利用する
ことによりワークの輪郭データに沿って刃物を移動させ
るようにすれば、完全手動操作の場合のようなX軸用操
作ハンドル108およびZ軸用操作ハンドル109の協
調動作は不要であり、切込み量の調整等の必要に応じて
アプローチ動作機能を選択したり、操作ハンドル10
8,109を操作して僅かな誤差修正を行うだけでよ
く、特に、熟練度の低いオペレータがティーチング作業
を行うような場合に好適である。
ことによりワークの輪郭データに沿って刃物を移動させ
るようにすれば、完全手動操作の場合のようなX軸用操
作ハンドル108およびZ軸用操作ハンドル109の協
調動作は不要であり、切込み量の調整等の必要に応じて
アプローチ動作機能を選択したり、操作ハンドル10
8,109を操作して僅かな誤差修正を行うだけでよ
く、特に、熟練度の低いオペレータがティーチング作業
を行うような場合に好適である。
【0099】既に述べた通り、どのような状態で刃物が
移動しているかには関わりなく、刃物の移動方向に変化
が生じれば、前述したステップS25乃至ステップS2
9およびステップS33乃至ステップS34の処理によ
り、移動方向変化点までの動作経路が1ブロックの動作
経路として自動的に分割されてバッファ1に記憶される
ようになっているので、切削作業中にオペレータによっ
て行われた刃物移動や各種スイッチ操作は全てバッファ
1に時系列的に記憶されることになる。
移動しているかには関わりなく、刃物の移動方向に変化
が生じれば、前述したステップS25乃至ステップS2
9およびステップS33乃至ステップS34の処理によ
り、移動方向変化点までの動作経路が1ブロックの動作
経路として自動的に分割されてバッファ1に記憶される
ようになっているので、切削作業中にオペレータによっ
て行われた刃物移動や各種スイッチ操作は全てバッファ
1に時系列的に記憶されることになる。
【0100】そして、1回のティーチング作業、例え
ば、荒取りのためのティーチング作業が終了した段階
で、オペレータは、X軸用操作ハンドル108やZ軸用
操作ハンドル109、もしくは、アプローチモード下に
あるガイダンス用操作ハンドル111を操作して刃物を
安全な位置に退避させ、スピンドル停止スイッチ102
を操作してワークの回転を停止させ、クーラント停止ス
イッチ104を操作して潤滑冷却液の供給を停止させ
る。
ば、荒取りのためのティーチング作業が終了した段階
で、オペレータは、X軸用操作ハンドル108やZ軸用
操作ハンドル109、もしくは、アプローチモード下に
あるガイダンス用操作ハンドル111を操作して刃物を
安全な位置に退避させ、スピンドル停止スイッチ102
を操作してワークの回転を停止させ、クーラント停止ス
イッチ104を操作して潤滑冷却液の供給を停止させ
る。
【0101】刃物の退避動作およびスピンドル停止スイ
ッチ102やクーラント停止スイッチ104の操作も前
記と同様にしてバッファ1に時系列的に記憶される。
ッチ102やクーラント停止スイッチ104の操作も前
記と同様にしてバッファ1に時系列的に記憶される。
【0102】1回のティーチング作業が終了した後、オ
ペレータが操作盤112のティーチングスイッチ106
を操作すると、プロセッサ11はステップS7の判別処
理でこの操作を検出し、ステップS3の処理で初期化さ
れた読出ポインタの値に基いてバッファ1から1ブロッ
ク分の刃物の動作経路もしくは1ブロック分の補助機能
動作のコマンドを読み込み(ステップS37)、読出ポ
インタの値をインクリメントしてバッファ1における次
の読み込みアドレスの値を記憶する(ステップS3
8)。そして、保存手段としてのプロセッサ11は、ス
テップS37の処理でバッファ1から読み出した1ブロ
ック分の刃物の動作経路もしくは1ブロック分の補助機
能動作のコマンドをCMOSメモリ14等のプログラム
メモリに1ブロック分のNCプログラムとして保存する
(ステップS39)。
ペレータが操作盤112のティーチングスイッチ106
を操作すると、プロセッサ11はステップS7の判別処
理でこの操作を検出し、ステップS3の処理で初期化さ
れた読出ポインタの値に基いてバッファ1から1ブロッ
ク分の刃物の動作経路もしくは1ブロック分の補助機能
動作のコマンドを読み込み(ステップS37)、読出ポ
インタの値をインクリメントしてバッファ1における次
の読み込みアドレスの値を記憶する(ステップS3
8)。そして、保存手段としてのプロセッサ11は、ス
テップS37の処理でバッファ1から読み出した1ブロ
ック分の刃物の動作経路もしくは1ブロック分の補助機
能動作のコマンドをCMOSメモリ14等のプログラム
メモリに1ブロック分のNCプログラムとして保存する
(ステップS39)。
【0103】次いで、プロセッサ11は、読出ポインタ
の値が書込ポインタの最終値を越えているか否かを判別
し(ステップS40)、越えていなければ、再びステッ
プS37の処理に移行して前記と同様の処理を繰り返
し、ステップS38の処理でインクリメントされた読出
ポインタの値に基いて、バッファ1から次の1ブロック
分の刃物の動作経路なり補助機能動作のコマンドなりを
読み込み、順次、CMOSメモリ14等のプログラムメ
モリに1ブロック分のNCプログラムとして保存して行
く。
の値が書込ポインタの最終値を越えているか否かを判別
し(ステップS40)、越えていなければ、再びステッ
プS37の処理に移行して前記と同様の処理を繰り返
し、ステップS38の処理でインクリメントされた読出
ポインタの値に基いて、バッファ1から次の1ブロック
分の刃物の動作経路なり補助機能動作のコマンドなりを
読み込み、順次、CMOSメモリ14等のプログラムメ
モリに1ブロック分のNCプログラムとして保存して行
く。
【0104】そして、バッファ1に記憶された最後の動
作経路もしくは補助機能動作コマンドの保存が完了し、
読出ポインタの値が書込ポインタの最終値を越えたこと
がステップS40の判別処理で検出されると、プロセッ
サ11は1加工工程に対応するティーチングデータの保
存処理を完了し、CRT/MDIユニット70のディス
プレイに、この1加工工程に対応するNCプログラムを
表示する(ステップS41)。
作経路もしくは補助機能動作コマンドの保存が完了し、
読出ポインタの値が書込ポインタの最終値を越えたこと
がステップS40の判別処理で検出されると、プロセッ
サ11は1加工工程に対応するティーチングデータの保
存処理を完了し、CRT/MDIユニット70のディス
プレイに、この1加工工程に対応するNCプログラムを
表示する(ステップS41)。
【0105】図3にCRT/MDIユニット70のディ
スプレイにおけるNCプログラムの表示例を示す。
スプレイにおけるNCプログラムの表示例を示す。
【0106】図3に示すように、ディスプレイ右上のN
Cプログラム表示領域には、NCプログラムを構成する
1ブロック分の動作プログラムや補助機能動作を示すT
コマンドおよびMコマンド等が1ブロックずつ改行して
文字ストリングスによって表示され、更に、動作プログ
ラムの先頭には、そのブロックによって実行される刃物
の動作方向を示す上矢印や左矢印等の象徴図形が表示さ
れる。また、ディスプレイ右下の位置情報表示領域には
刃物の現在位置等が数値表示される。ディスプレイ左の
動作経路表示領域には、1加工工程分の刃物の動作経路
が一括して表示され、更に、刃物の現在位置を示す工具
シンボルと刃物位置に対応して実行される補助動作機能
を示す補助動作機能シンボルとが表示される。
Cプログラム表示領域には、NCプログラムを構成する
1ブロック分の動作プログラムや補助機能動作を示すT
コマンドおよびMコマンド等が1ブロックずつ改行して
文字ストリングスによって表示され、更に、動作プログ
ラムの先頭には、そのブロックによって実行される刃物
の動作方向を示す上矢印や左矢印等の象徴図形が表示さ
れる。また、ディスプレイ右下の位置情報表示領域には
刃物の現在位置等が数値表示される。ディスプレイ左の
動作経路表示領域には、1加工工程分の刃物の動作経路
が一括して表示され、更に、刃物の現在位置を示す工具
シンボルと刃物位置に対応して実行される補助動作機能
を示す補助動作機能シンボルとが表示される。
【0107】このようにして生成されたNCプログラム
は、飽くまで手動操作によるティーチング作業をそのま
ま再現して得たものであるから、必ずしも、自動制御の
ためのNCプログラムとして最適化されているわけでは
ない。
は、飽くまで手動操作によるティーチング作業をそのま
ま再現して得たものであるから、必ずしも、自動制御の
ためのNCプログラムとして最適化されているわけでは
ない。
【0108】例えば、刃物の位置決めや切込み量の調整
等に苦慮して同じような場所で刃物を往復移動させたよ
うな場合には、その動作の全てがNCプログラムとして
保存されてしまうといった不都合が生じる場合もある。
等に苦慮して同じような場所で刃物を往復移動させたよ
うな場合には、その動作の全てがNCプログラムとして
保存されてしまうといった不都合が生じる場合もある。
【0109】このような問題が生じた場合には、数値制
御装置のエディタ機能を起動し(ステップS42)、前
述したディスプレイのNCプログラム表示領域や動作経
路表示領域等を参照しながら編集作業を行うようにする
(ステップS43)。例えば、連続的に重複する無駄な
往復動作のブロックを一括して削除したり、それに代わ
る1ブロックの動作プログラムを挿入するといった編集
作業は有効である。
御装置のエディタ機能を起動し(ステップS42)、前
述したディスプレイのNCプログラム表示領域や動作経
路表示領域等を参照しながら編集作業を行うようにする
(ステップS43)。例えば、連続的に重複する無駄な
往復動作のブロックを一括して削除したり、それに代わ
る1ブロックの動作プログラムを挿入するといった編集
作業は有効である。
【0110】以上の処理が終了すると、プロセッサ11
は再びステップS1の処理に移行し、CRT/MDIユ
ニット70から準備加工終了信号が入力されているか否
かを判別することになる。
は再びステップS1の処理に移行し、CRT/MDIユ
ニット70から準備加工終了信号が入力されているか否
かを判別することになる。
【0111】もし、1加工工程分のティーチング作業の
みを行うのであれば、オペレータは、この段階でCRT
/MDIユニット70を操作して準備加工終了信号を入
力する。
みを行うのであれば、オペレータは、この段階でCRT
/MDIユニット70を操作して準備加工終了信号を入
力する。
【0112】また、中仕上げ,仕上げ等の加工工程のテ
ィーチング作業を継続して行うような場合には、この段
階で準備加工終了信号を入力することはせず、前記と同
様にして、プロセッサ11にステップS2乃至ステップ
S6の初期化処理を実行させた後、以下、前記と同様に
して、ステップS7乃至ステップS36の処理を繰り返
し実行させて、初期化されたバッファ1に次の加工工程
のアプローチおよび切削ならびに刃物の退避に関する動
作経路を記憶させると共に、その間に実行される補助動
作機能のコマンドを時系列で記憶させて行く。
ィーチング作業を継続して行うような場合には、この段
階で準備加工終了信号を入力することはせず、前記と同
様にして、プロセッサ11にステップS2乃至ステップ
S6の初期化処理を実行させた後、以下、前記と同様に
して、ステップS7乃至ステップS36の処理を繰り返
し実行させて、初期化されたバッファ1に次の加工工程
のアプローチおよび切削ならびに刃物の退避に関する動
作経路を記憶させると共に、その間に実行される補助動
作機能のコマンドを時系列で記憶させて行く。
【0113】そして、その加工工程のティーチング作業
が完了した段階でティーチングスイッチ106を操作す
れば、ステップS37乃至ステップS43の処理が前記
と同様にして繰り返し実行され、その加工工程のプログ
ラムが別の新しいNCプログラムとしてCMOSメモリ
14等のプログラムメモリに保存されることになる。ま
た、ティーチングを必要とする加工工程が他にもあれ
ば、更に、前記と同様にしてステップS1以降の処理を
繰り返し実行し、必要とされる各加工工程毎にNCプロ
グラムを作成する。
が完了した段階でティーチングスイッチ106を操作す
れば、ステップS37乃至ステップS43の処理が前記
と同様にして繰り返し実行され、その加工工程のプログ
ラムが別の新しいNCプログラムとしてCMOSメモリ
14等のプログラムメモリに保存されることになる。ま
た、ティーチングを必要とする加工工程が他にもあれ
ば、更に、前記と同様にしてステップS1以降の処理を
繰り返し実行し、必要とされる各加工工程毎にNCプロ
グラムを作成する。
【0114】そして、必要とされる全ての加工工程に関
するティーチング作業が完了し、最終的に、オペレータ
がCRT/MDIユニット70を操作して準備加工終了
信号を入力すると、プロセッサ11はステップS1の判
別処理でこの操作を検出し、オペレータによるプレイバ
ックスイッチ107の操作を待つ待機状態に入る(ステ
ップS44)。
するティーチング作業が完了し、最終的に、オペレータ
がCRT/MDIユニット70を操作して準備加工終了
信号を入力すると、プロセッサ11はステップS1の判
別処理でこの操作を検出し、オペレータによるプレイバ
ックスイッチ107の操作を待つ待機状態に入る(ステ
ップS44)。
【0115】プレイバックスイッチ107が押される
と、プロセッサ11は、設定された荒取り,中仕上げ,
仕上げ等の加工工程の順序に従ってCMOSメモリ14
等のプログラムメモリから1加工工程分のNCプログラ
ムを読出し、その先頭のブロックから順にアプローチ,
切削,退避等の動作経路に沿った1ブロック分の送り動
作や、スピンドルON/OFF,クーラントON/OF
F,工具交換等の各種補助機能動作のコマンドを実行す
る。
と、プロセッサ11は、設定された荒取り,中仕上げ,
仕上げ等の加工工程の順序に従ってCMOSメモリ14
等のプログラムメモリから1加工工程分のNCプログラ
ムを読出し、その先頭のブロックから順にアプローチ,
切削,退避等の動作経路に沿った1ブロック分の送り動
作や、スピンドルON/OFF,クーラントON/OF
F,工具交換等の各種補助機能動作のコマンドを実行す
る。
【0116】この際、CRT/MDIユニット70のデ
ィスプレイ上では、1ブロックのNCプログラムが実行
される毎にNCプログラム表示領域のプログラム表示が
1行分ずつ上方にスクロールし、また、ディスプレイ右
下の位置情報表示領域では、刃物の現在位置に応じて各
軸の現在位置が更新表示される。また、ディスプレイ上
の動作経路表示領域では、刃物の移動に対応して工具シ
ンボルが移動し、刃物が通過した動作経路が別の色で表
示されると共に、補助動作機能が実行される度に、工具
シンボルの隣、要するに、その時の刃物の現在位置に対
応して補助動作機能シンボルが表示される。なお、図3
に例示した円筒体はスピンドルONに対応する補助動作
機能のシンボルである。(以上、ステップS45の処
理)。
ィスプレイ上では、1ブロックのNCプログラムが実行
される毎にNCプログラム表示領域のプログラム表示が
1行分ずつ上方にスクロールし、また、ディスプレイ右
下の位置情報表示領域では、刃物の現在位置に応じて各
軸の現在位置が更新表示される。また、ディスプレイ上
の動作経路表示領域では、刃物の移動に対応して工具シ
ンボルが移動し、刃物が通過した動作経路が別の色で表
示されると共に、補助動作機能が実行される度に、工具
シンボルの隣、要するに、その時の刃物の現在位置に対
応して補助動作機能シンボルが表示される。なお、図3
に例示した円筒体はスピンドルONに対応する補助動作
機能のシンボルである。(以上、ステップS45の処
理)。
【0117】無論、このようなブレイバック動作は、テ
ィーチング作業の終了直後に限らず、荒取り,中仕上
げ,仕上げ等の加工工程のNCプログラムを指定してC
MOSメモリ14等のプログラムメモリから呼び出すこ
とにより、いつでも再実行させることが可能である。
ィーチング作業の終了直後に限らず、荒取り,中仕上
げ,仕上げ等の加工工程のNCプログラムを指定してC
MOSメモリ14等のプログラムメモリから呼び出すこ
とにより、いつでも再実行させることが可能である。
【0118】
【発明の効果】本発明のティーチング・プレイバック機
能付数値制御装置は、手動操作の間に選択された補助機
能動作の選択操作を検出してプログラムメモリに保存す
るようにしているので、従来の数値制御装置では不可能
であった主軸回転やクーラントのON/OFF等の補助
機能動作のティーチング作業も機械の動作経路のティー
チング作業と同時に行うことができる。
能付数値制御装置は、手動操作の間に選択された補助機
能動作の選択操作を検出してプログラムメモリに保存す
るようにしているので、従来の数値制御装置では不可能
であった主軸回転やクーラントのON/OFF等の補助
機能動作のティーチング作業も機械の動作経路のティー
チング作業と同時に行うことができる。
【0119】また、機械の動作経路とその間に選択され
た補助機能動作とを時系列に沿って自動記憶手段に一時
記憶し、手動操作の最終段階で自動記憶手段の内容を一
括してプログラムメモリにNCプログラムとして保存す
るようにしているので、動作経路をブロック単位で手動
保存するといった煩わしさも解消される。
た補助機能動作とを時系列に沿って自動記憶手段に一時
記憶し、手動操作の最終段階で自動記憶手段の内容を一
括してプログラムメモリにNCプログラムとして保存す
るようにしているので、動作経路をブロック単位で手動
保存するといった煩わしさも解消される。
【0120】しかも、手動操作における動作経路の方向
性の変化を検出することによって自動的に動作経路を分
割し、その各々を独立した動作ブロックとして時系列的
に記憶するようにしているので、プレイバック時に干渉
が生じないようにオペレータが一々機械の動作経路を考
慮してティーチングポイントを決める必要もなく、オペ
レータによるティーチング作業が大幅に簡略化される。
性の変化を検出することによって自動的に動作経路を分
割し、その各々を独立した動作ブロックとして時系列的
に記憶するようにしているので、プレイバック時に干渉
が生じないようにオペレータが一々機械の動作経路を考
慮してティーチングポイントを決める必要もなく、オペ
レータによるティーチング作業が大幅に簡略化される。
【0121】更に、プログラムメモリに保存されたNC
プログラムの各ブロックを文字ストリングスおよび象徴
図形によってディスプレイ上に表示し、数値制御装置の
エディタ機能を利用して編集するようにしているので、
ティーチング作業によって作成された不要な動作経路や
重複する動作経路の削除および置換等のプログラム修正
作業を容易に行うことができ、プレイバックに最適なN
Cプログラムを簡単に作成することができる。
プログラムの各ブロックを文字ストリングスおよび象徴
図形によってディスプレイ上に表示し、数値制御装置の
エディタ機能を利用して編集するようにしているので、
ティーチング作業によって作成された不要な動作経路や
重複する動作経路の削除および置換等のプログラム修正
作業を容易に行うことができ、プレイバックに最適なN
Cプログラムを簡単に作成することができる。
【図1】本発明を適用した一実施形態のティーチング・
プレイバック機能付数値制御装置と該数値制御装置によ
って駆動制御される工作機械(旋盤)の要部を示すブロ
ック図である。
プレイバック機能付数値制御装置と該数値制御装置によ
って駆動制御される工作機械(旋盤)の要部を示すブロ
ック図である。
【図2】同実施形態の数値制御装置の操作盤を示す概念
図である。
図である。
【図3】同実施形態の数値制御装置のディスプレイの表
示例を示す概念図である。
示例を示す概念図である。
【図4】同実施形態の数値制御装置によるティーチング
処理の概略を示すフローチャートである。
処理の概略を示すフローチャートである。
【図5】ティーチング処理の概略を示すフローチャート
の続きである。
の続きである。
【図6】ティーチング処理の概略を示すフローチャート
の続きである。
の続きである。
【図7】ティーチング処理の概略を示すフローチャート
の続きである。
の続きである。
【図8】ティーチング処理の概略を示すフローチャート
の続きである。
の続きである。
【図9】ティーチング処理の概略を示すフローチャート
の続きである。
の続きである。
【図10】従来のティーチング・プレイバック機能付数
値制御装置の操作盤の一例を示す概念図である。
値制御装置の操作盤の一例を示す概念図である。
10 ティーチング・プレイバック機能付数値制御装置 11 プロセッサ 12 ROM 13 RAM 14 CMOSメモリ 15 インターフェイス 16 プログラマブル・マシン・コントローラ 17 I/Oユニット 18 インターフェイス 19 インターフェイス 21 バス 30,31 軸制御回路 40,41 サーボアンプ 50,51 サーボモータ 60 スピンドル制御回路 61 スピンドルアンプ 62 スピンドルモータ 70 CRT/MDIユニット 71 手動パルス発生器群 100 操作盤 101 スピンドルスイッチ 102 スピンドル停止スイッチ 103 クーラントスイッチ 104 クーラント停止スイッチ 105 工具交換スイッチ 106 ティーチングスイッチ 107 プレイバックスイッチ 108 X軸用操作ハンドル 109 Z軸用操作ハンドル 110 選択スイッチ 111 ガイダンス用操作ハンドル 112 操作盤
Claims (5)
- 【請求項1】 数値制御装置を介して機械を手動操作
し、その動作経路を数値制御装置にNCプログラムとし
て保存するティーチング機能と、ティーチングされた動
作経路を前記NCプログラムに従って自動制御で再実行
するプレイバック機能とを備えたティーチング・プレイ
バック機能付数値制御装置において、 手動操作の間に、動作経路に影響しない主軸回転やクー
ラントのON/OFF等の補助機能動作の選択操作を検
出する検出手段と、検出した補助機能動作に対応するコ
マンドをプログラムメモリにNCプログラムとして保存
する保存手段とを備えたことを特徴とするティーチング
・プレイバック機能付数値制御装置。 - 【請求項2】 前記手動操作における動作経路とその間
に選択された補助機能動作を時系列に沿って一時記憶用
の記憶手段に一時記憶しておき、手動操作の最終段階で
一時記憶用の記憶手段の内容を一括してプログラムメモ
リにNCプログラムとして保存するようにしたことを特
徴とする請求項1記載のティーチング・プレイバック機
能付数値制御装置。 - 【請求項3】 前記手動操作における動作経路の方向性
の変化を検出して動作経路を分割し、その各々を独立し
た動作ブロックとして一時記憶用の記憶手段に記憶させ
るようにしたことを特徴とする請求項2記載のティーチ
ング・プレイバック機能付数値制御装置。 - 【請求項4】 前記プログラムメモリに保存されたNC
プログラムの各ブロックを文字ストリングスおよび象徴
図形によってディスプレイ上に表示する手段と、前記プ
ログラムメモリに保存されたNCプログラムを編集する
エディタ機能とを備えたことを特徴とする請求項1,請
求項2または請求項3のいずれか1項に記載のティーチ
ング・プレイバック機能付数値制御装置。 - 【請求項5】 予め入力された加工形状に垂直方向に工
具を移動させるアプローチ動作機能と入力された加工形
状に沿って工具を移動させる形状加工動作機能とを選択
する選択手段と、該選択手段でアプローチ動作機能か又
は形状加工動作機能が選択された場合において、選択さ
れた機能により手動操作で工具を移動させるガイダンス
用操作ハンドルとを備える請求項3又は請求項4記載の
ティーチング・プレイバック機能付数値制御装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9240282A JPH1165635A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | ティーチング・プレイバック機能付数値制御装置 |
PCT/JP1998/003735 WO1999010790A1 (fr) | 1997-08-22 | 1998-08-24 | Unite de commande numerique possedant une fonction apprentissage/relecture |
EP98938951A EP0935179A1 (en) | 1997-08-22 | 1998-08-24 | Numeric controller provided with teaching/playback function |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9240282A JPH1165635A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | ティーチング・プレイバック機能付数値制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1165635A true JPH1165635A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=17057174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9240282A Pending JPH1165635A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | ティーチング・プレイバック機能付数値制御装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0935179A1 (ja) |
JP (1) | JPH1165635A (ja) |
WO (1) | WO1999010790A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015155123A (ja) * | 2014-02-20 | 2015-08-27 | 株式会社アマダマシンツール | 研削盤 |
JP5990662B2 (ja) * | 2014-09-03 | 2016-09-14 | ヤマザキマザック株式会社 | 加工プログラム編集支援装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005047489A1 (de) * | 2005-10-04 | 2007-04-05 | Ford Global Technologies, LLC, Dearborn | Verfahren und System zur Programmierung von Arbeits- und Bewegungsabläufen von Robotern |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0729256B2 (ja) * | 1988-08-30 | 1995-04-05 | ファナック株式会社 | 工具交換位置教示方法 |
JP2588944B2 (ja) * | 1988-09-14 | 1997-03-12 | ファナック株式会社 | Ncデータ作成方法 |
JPH0440506A (ja) * | 1990-06-06 | 1992-02-10 | Murata Mach Ltd | ロボットの教示装置 |
JPH0496806A (ja) * | 1990-08-15 | 1992-03-30 | Tokico Ltd | 軌跡データの位置ずれ補正装置 |
JPH05297925A (ja) * | 1992-04-22 | 1993-11-12 | Fanuc Ltd | 対話形数値制御装置 |
-
1997
- 1997-08-22 JP JP9240282A patent/JPH1165635A/ja active Pending
-
1998
- 1998-08-24 WO PCT/JP1998/003735 patent/WO1999010790A1/ja not_active Application Discontinuation
- 1998-08-24 EP EP98938951A patent/EP0935179A1/en not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015155123A (ja) * | 2014-02-20 | 2015-08-27 | 株式会社アマダマシンツール | 研削盤 |
JP5990662B2 (ja) * | 2014-09-03 | 2016-09-14 | ヤマザキマザック株式会社 | 加工プログラム編集支援装置 |
JPWO2016035868A1 (ja) * | 2014-09-03 | 2017-04-27 | ヤマザキマザック株式会社 | 加工プログラム編集支援装置 |
US10295987B2 (en) | 2014-09-03 | 2019-05-21 | Yamazaki Mazak Corporation | Machining program editing assist apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0935179A1 (en) | 1999-08-11 |
WO1999010790A1 (fr) | 1999-03-04 |
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A02 | Decision of refusal |
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