JPH05282021A - Nc工作機械の加工条件生成方式 - Google Patents

Nc工作機械の加工条件生成方式

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JPH05282021A
JPH05282021A JP4103917A JP10391792A JPH05282021A JP H05282021 A JPH05282021 A JP H05282021A JP 4103917 A JP4103917 A JP 4103917A JP 10391792 A JP10391792 A JP 10391792A JP H05282021 A JPH05282021 A JP H05282021A
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machining
function part
work material
program
machining program
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Teruyuki Matsumura
輝幸 松村
Yuji Deguchi
裕二 出口
Kota Miyamoto
耕太 宮本
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Fanuc Corp
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    • G05B19/02Programme-control systems electric
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    • G05B19/4093Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by part programming, e.g. entry of geometrical information as taken from a technical drawing, combining this with machining and material information to obtain control information, named part programme, for the NC machine
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工プログラムの作成が完了してからワーク
材質の変更が必要になった場合でも、初期の加工プログ
ラムに手を加えることなく、適切な加工条件で加工を行
わせることのできるNC工作機械の加工条件生成方式を
提供すること。 【構成】 主軸回転速度や工具の送り速度等の加工条件
を決定するための関数をワーク材質の影響を受けない第
1の関数部とワーク材質の影響を受ける第2の関数部と
に分割し、加工プログラムの作成時に第1の関数部のみ
を加工条件の基準値として加工プログラムと一体にフロ
ッピーディスクや穿孔テープに保存する一方、加工プロ
グラムの実行段階でNC工作機械の制御装置にワーク材
質を指定して第2の関数部を設定し、前記第1の関数部
と第2の関数部とを合成して加工条件を生成することに
より、初期の加工プログラムに手を加えることなく、新
たに選択されたワーク材質に応じて常に適切な加工条件
で切削加工を行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NC工作機械の加工条
件生成方式に関する。
【0002】
【従来の技術】加工プログラムの作成に際して主軸回転
速度や工具送り速度等の加工条件をワーク材質に基いて
自動的に算出し、加工プログラムと一体に保存するよう
にしたNC自動プログラミング装置が既に公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のNC自
動プログラミング装置には、ワーク材質を指定して加工
条件の算出に必要とされる全てのデータを確定させて装
置に入力してからでないと加工プログラムの作成作業が
実行できないものがあり、特に、ディスプレイ画面に設
問を表示してオペレータに入力操作を指示するような対
話形の装置では、ワーク材質の入力が要求された時にこ
れを入力しないと先の操作に進めない場合もある。
【0004】この種の自動プログラミング装置は、加工
プログラムの作成に必要とされるデータを簡単な形式で
オペレータに入力させた後、装置に入力されたデータを
オペレーティングシステムで一括して加工プログラムに
変換するものであるから、最終的にフロッピーディスク
や穿孔テープ等に出力されて保存される加工条件は、全
て、対話形のデータ入力作業の段階で指定されたワーク
材質の影響を受けている。
【0005】場合によっては、加工プログラムの作成が
完了してから設計変更等の理由でワーク材質を変えなけ
ればならないこともあるが、このような場合、対話形の
データ入力作業で指定された初期のワーク材質に基く加
工条件では適切な加工を行えなくなる。そこで、新たに
選択されたワーク材質に対応して加工条件を修正してや
る必要があるが、従来のNC自動プログラミング装置や
NC工作機械の制御装置を用いてこのような操作を行う
ためには、加工プログラムの作成作業の段階でオペレー
タが入力した元データをNC自動プログラミング装置に
呼び出してディスプレイ画面上に表示し、ワーク材質に
関する部分の修正作業を行って再びNCデータへの変換
作業を行うか、もしくは、NC工作機械の制御装置に初
期の加工プログラムを呼び出してディスプレイ画面を参
照しながら主軸回転速度や工具送り速度等に関するコマ
ンドを検出した後、新たな主軸回転速度や工具送り速度
等を手計算で算出してその値を再設定する以外になく、
材質変更に関わる修正作業が非常に煩わしくなる。
【0006】また、対話形の装置を用いず、初期の加工
プログラムを穿孔テープ等に直接コーディングした場合
もこれと同様であり、やはり、加工条件の修正作業を行
うためには、NC工作機械の制御装置に初期の加工プロ
グラムを呼び出してディスプレイ画面を参照しながら主
軸回転速度や工具送り速度等に関するコマンドを検出し
て手計算で修正作業を行う以外にない。
【0007】そこで、本発明の目的は、これら従来技術
の欠点を解消し、加工プログラムの作成が完了してから
ワーク材質の変更が必要になった場合でも、初期の加工
プログラムに手を加えることなく、簡単な操作により適
切な加工条件で加工を行わせることのできるNC工作機
械の加工条件生成方式を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるNC工作機
械の加工条件生成方式は、加工条件を決定するための関
数をワーク材質の影響を受けない第1の関数部とワーク
材質の影響を受ける第2の関数部とに分割し、加工プロ
グラムの作成時に第1の関数部を加工プログラムと一体
に保存すると共に、加工プログラムの実行段階でNC工
作機械の制御装置に第2の関数部を設定し、第1の関数
部と第2の関数部とを合成して加工条件を生成して加工
を行うことにより前記目的を達成した。
【0009】また、加工プログラムの作成時に第1の関
数部を加工プログラムと一体に保存すると共に、加工プ
ログラムの実行に先駆け、ワーク材質に応じて第2の関
数部をNC自動プログラミング装置に設定して前記加工
プログラムを入力することにより第1の関数部と第2の
関数部とを合成して加工条件を生成し、この加工条件を
加工プログラムと共に出力することで同様の目的を達成
した。
【0010】
【作用】加工条件を決定するための関数をワーク材質の
影響を受けない第1の関数部とワーク材質の影響を受け
る第2の関数部とに分割し、ワーク材質の影響を受けな
い第1の関数部のみを加工プログラムの作成時に加工プ
ログラムと一体に保存する一方、加工プログラムの作成
後にワーク材質の影響を受ける第2の関数部をNC工作
機械の制御装置に設定して前記第1の関数部と第2の関
数部とを合成して加工条件を生成するようにしたので、
加工プログラムの作成が完了してからワーク材質の変更
が必要になった場合でも、初期の加工プログラムに手を
加えることなく、簡単な操作により適切な加工条件で加
工を行わせることができる。
【0011】また、ワーク材質の影響を受けない第1の
関数部のみを加工プログラムの作成時に加工プログラム
と一体に保存した後、加工プログラムの実行に先駆けて
第2の関数部をNC自動プログラミング装置に設定して
前記加工プログラムを入力し、前記第1の関数部と第2
の関数部とを合成して加工条件を生成した後加工プログ
ラムと共に出力するようにしたので、加工プログラムの
作成が完了してからワーク材質の変更が必要になった場
合でも、初期の加工プログラムに手を加えることなく、
新たに選択されたワーク材質に適した加工プログラムを
簡単に得ることができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の方式を実施するNC工作機械の制
御装置10の一例を示すブロック図、図2は対話形のN
C自動プログラミング装置100の一例を示すブロック
図である。
【0013】制御装置10のプロセッサ11は制御装置
10全体を制御するプロセッサであり、バス21を介し
て、ROM12に格納されたシステムプログラムを読み
出し、このシステムプログラムに従って、制御装置10
を全体的に制御する。RAM13には一時的な計算デー
タや表示データおよびCRT/MDIユニット70を介
してオペレータが入力した各種データ等が格納される。
CMOSメモリ14は図示しないバッテリでバックアッ
プされ、制御装置10の電源がオフにされても記憶状態
が保持される不揮発性メモリとして構成されている。
【0014】インターフェイス15は制御装置10に接
続する外部機器のためのインターフェイスであり、紙テ
ープリーダや紙テープパンチャおよびフロッピーディス
ク等からなる外部記憶手段等の外部機器72が接続され
る。紙テープリーダおよびフロッピーディスク等から
は、NC自動プログラミング装置100等で作成された
加工プログラムを始め、各種の加工プログラムが読み込
まれ、また、制御装置10内で編集された加工プログラ
ムは紙テープパンチャに出力することができる。
【0015】PMC(プログラマブル・マシン・コント
ローラ)16は、制御装置10に内蔵されたシーケンス
プログラムで工作機械側の補助装置、例えば、工具交換
用のロボットハンド等といったアクチュエータを制御す
る。即ち、加工プログラムで指令されたM機能,S機能
およびT機能に従って、これらシーケンスプログラムで
補助装置側で必要な信号に変換し、I/Oユニット17
から補助装置側に出力する。この出力信号により各種ア
クチュエータ等の補助装置が作動するようになってい
る。また、工作機械機本体や補助装置側のリミットスイ
ッチおよび工作機械本体に配備された操作盤の各種スイ
ッチ等の信号を受け、必要な処理をしてプロセッサ(以
下、CPUという)11に渡す。
【0016】工作機械各軸の現在位置,アラーム,パラ
メータ,画像データ等の画像信号はCRT/MDIユニ
ット70に送られ、そのディスプレイに表示される。C
RT/MDIユニット70はディスプレイやキーボード
等を備えた手動データ入力装置であり、インターフェイ
ス18はCRT/MDIユニット70のキーボードから
のデータを受けてCPU11に渡す。インターフェイス
19は手動パルス発生器71に接続され、手動パルス発
生器71からのパルスを受ける。手動パルス発生器71
は工作機械本体の操作盤に実装され、手動操作の分配パ
ルスによる各軸制御で工作機械の可動部を精密に位置決
めするために使用される。
【0017】軸制御回路30〜34はCPU11からの
各軸の移動指令を受け、各軸の指令をサーボアンプ40
〜44に出力する。サーボアンプ40〜44はこの指令
を受けて、各軸のサーボモータ50〜54を駆動する。
X,Y,Z,U,V軸のサーボモータ50〜54には位
置検出用のパルスコーダが内蔵されており、このパルス
コーダからの位置信号がパルス列としてフィードバック
される。場合によっては、位置検出器として、リニアス
ケールが使用される。また、このパルス列をF/V(周
波数/速度)変換することにより、速度信号を生成する
ことができる。図1ではこれらの位置信号のフィードバ
ック及び速度フィードバックは省略している。
【0018】スピンドル制御回路60はCPU11から
の主軸回転速度指令を受けてスピンドルアンプ61に主
軸速度信号を出力し、スピンドルアンプ61はこの主軸
速度信号を受け、主軸モータ62を指令された回転速度
で回転させる。また、オリエンテーション指令によっ
て、所定の位置に主軸を位置決めする。スピンドルモー
タ62には歯車あるいはベルト等でポジションコーダ6
3が結合され、該ポジションコーダ63が主軸の回転に
同期して帰還パルスを出力し、その帰還パルスはインタ
ーフェイス20を経由してCPU11に読み取られる。
実施例では5軸分の軸制御回路とサーボアンプとを有す
るミリングマシンの制御装置10について示している
が、工作機械によりサーボアンプおよびサーボモータの
数は様々である。制御装置10および工作機械のハード
ウェアに関する構成自体は従来のものと同様であるか
ら、細部の説明は省略する。
【0019】また、図2に示されるNC自動プログラミ
ング装置100において、101はプロセッサ(以下、
CPUという)、107は該自動プログラミングシステ
ムの制御プログラムを格納したROM、102はフロッ
ピーディスク111からロードされたシステムプログラ
ムや各種のデータ等を格納するRAM、103はキーボ
ード、104は対話画面を構成するCRT表示装置(以
下、CRTという)、109はタブレット装置、108
はディスクコントローラ、111はシステムプログラム
等を格納したフロッピーディスク、110は作成図面を
出力するためのX−Yプロッタ、105は作成された加
工プログラムを穿孔テープとして出力する紙テープパン
チャであり、これらの各要素はバス106を介して接続
されている。
【0020】タブレット装置109は、画面対応領域1
09aとメニュー表109bとを有し、タブレットカー
ソル109cを画面対応領域109a内で移動させてC
RT104上のグラフィックカーソルを移動して指示操
作を行うことによりCRT104の表示画面上で任意位
置を指定したり、また、メニュー表109b上でタブレ
ットカーソル109cを移動させて指示操作を行うこと
によりフロッピーディスク111に準備されたシステム
プログラムから各種のメニュー項目を選択するようにな
っている。
【0021】NC自動プログラミング装置100により
対話形式で加工プログラムを作成する場合は、従来と同
様、キーボード103やタブレット装置109からの指
令で加工定義のシステムプログラムを選択してCPU1
01を起動し、工程定義の設定画面をCRT104上に
表示した後、加工工程の名称や使用工具の名称を入力す
ると共に、更に、切削方向や切削領域およびその他の加
工データを入力することにより、システムプログラムの
オペレーティングシステムでこれらの入力データを一括
して加工プログラムに変換し、フロッピーディスク11
1や穿孔テープ等に出力する。
【0022】また、エンドミル等の工具を駆動する主軸
の回転速度や工具の切削送りおよび早送り等に関する移
動指令、ならびに、工具移動経路の補間指令や座標デー
タ等をキーボード103からコーディングすることによ
り、NC言語水準の加工プログラムを直接作成してフロ
ッピーディスク111や穿孔テープ等に出力することも
できる。NC自動プログラミング装置100に関する構
成および一般機能等に関しては従来のものと同様である
から、細部の説明は省略する。
【0023】次に、NC工作機械としてのミリングマシ
ンの場合を例に取って、加工条件としての主軸回転速度
や工具送り速度を決定する関数について説明する。
【0024】まず、主軸回転速度S(rpm) は、回転速度
比K (無名数) と主軸回転速度係数C(m/mm/π) および
使用工具の標準切削速度V(m/min.)、ならびに、工具径
E(mm)および加工対象となるワークの材質に対応した補
正値W (無名数) により、S=(K・C・V/E)・W
の関数で求められる。回転速度比Kは、荒取り,中仕上
げ,仕上げ等の各加工工程に対応して調整される主軸回
転速度の係数であり、荒取りの加工工程における回転速
度比を1として設定され、一般に、中仕上げ,仕上げと
加工工程が進むにつれてKの値が大きくなる。主軸回転
速度係数Cは工具径の単位(mm)と標準切削速度Vの単位
(m/min.)から主軸回転速度Sの単位(rpm) を得るための
変換係数を構成する比例定数項であり、標準切削速度V
はエンドミルやフライスの形状や材質の特性に基いて定
められた切削速度、即ち、工具の周速の値である。従っ
て、(K・C・V/E)はワーク材質の影響を受けない
第1の関数部であって、この内、回転速度比Kは加工工
程の影響のみを受ける変数(第1要素)であり、また、
標準切削速度Vと工具径Eは工具の影響のみを受ける変
数(第2要素)である。この場合、ワーク材質の影響を
受ける第2の関数部はワークの材質に対応した補正値W
のみである。
【0025】また、工具送り速度F(m/min.)は、荒取
り,中仕上げ,仕上げ等の各加工工程に対応して調整さ
れる送り速度比K′ (無名数) 、および、エンドミルや
フライスの形状や材質の特性に基いて定められた標準送
り速度V′(m/min.)、ならびに、ワークの材質に対応し
た補正値W′ (無名数) により、F=(K′・V′)・
W′の関数で求められる。(K′・V′)はワーク材質
の影響を受けない第1の関数部であって、この内、送り
速度比K′は加工工程の影響のみを受ける変数(第1要
素)であり、また、標準送り速度V′は工具の影響のみ
を受ける変数(第2要素)である。ワーク材質の影響を
受ける第2の関数部はワークの材質に対応した補正値
W′である。
【0026】次に、加工条件を決定するための関数をワ
ーク材質の影響を受けない第1の関数部とワーク材質の
影響を受ける第2の関数部とに分割し、NC自動プログ
ラミング装置100による加工プログラムの作成時に第
1の関数部を加工プログラムと一体に保存すると共に、
加工プログラムの実行段階でNC工作機械の制御装置1
0に第2の関数部を設定することにより、第1の関数部
と第2の関数部とを合成して加工条件を生成するように
した第1の実施例について説明する(請求項1記載の構
成に対応)。
【0027】この場合、NC工作機械における制御装置
10のROM12には、各種のワーク材質に対応して前
述の補正値WおよびW′を記憶した図3(b)のような
ファイルを保存しておき、また、図4に示すような「材
質変更時の加工処理」に基いて加工プログラムを処理す
るためのシステムプログラムを設けておく(請求項2記
載の構成に対応)。
【0028】まず、NC自動プログラミング装置100
を用いた加工プログラムの作成段階では、エンドミル等
の工具を駆動する主軸の回転速度や工具の切削送りおよ
び早送り等に関する移動指令、ならびに、工具移動経路
の補間指令や座標データ等をキーボード103からNC
言語の水準で直接コーディングする方式により、従来と
同様にして加工プログラムを作成するが、予め選択され
た特定のワーク材質に対応して主軸の回転速度や工具の
切削送り速度をプログラムする代わりに、荒取り,中仕
上げ,仕上げ等の加工工程に対応して回転速度比Kや送
り速度比K′を決め、また、使用工具に対応して標準切
削速度Vおよび工具径Eや標準送り速度V′を決めて主
軸回転速度Sに関する第1の関数部(K・C・V/E)
や工具送り速度Fに関する第1の関数部(K′・V′)
を算出し、これらの値を主軸回転速度や工具の切削送り
速度の基準値としてプログラムする点が従来のものと異
なる。加工プログラムと共にコーディングされた主軸回
転速度や切削送り速度の基準値はプログラム作業の終了
時点でフロッピーディスク111や穿孔テープに出力さ
れて加工プログラムと一体的に保存される。
【0029】そして、この加工プログラムを保存したフ
ロッピーディスク111や穿孔テープをNC工作機械の
制御装置10にセットし、加工対象となるワークをNC
工作機械のテーブルに取り付けて、制御装置10を「材
質変更時の加工処理」のモードにして起動を掛けると、
CPU11は、まず、加工対象となるワークの材質を問
い掛けるメッセージをCRT/MDIユニット70のデ
ィスプレイに表示し、オペレータからの材質名の入力操
作を待つ待機状態に入る(ステップa1)。
【0030】次いで、オペレータがCRT/MDIユニ
ット70のキーボードを操作して加工対象となるワーク
の材質名を入力すると、CPU11はステップa1の判
別処理でこの操作を検出し、図3(b)のファイルを検
索して入力材質名に対応する補正値WおよびW′、即
ち、ワーク材質の影響を受ける第2の関数部の値を検出
して記憶する(ステップa2)。
【0031】入力材質名に対応する補正値WおよびW′
を記憶したCPU11は、フロッピーディスク111や
穿孔テープを介して与えられる加工プログラムを1ブロ
ック読み込み(ステップa3)、この1ブロックが主軸
の回転速度指令に関するものであるのか(ステップa
4)、工具の切削移動指令に関するものであるのか(ス
テップa5)、アプローチや退避等に関する早送りのた
めの移動指令に関するものであるのかを判別する(ステ
ップa6)。
【0032】そして、今回読み込んだ1ブロックが主軸
の回転速度指令に関するものであれば(ステップa
4)、CPU11はこの回転速度指令に対応して加工プ
ログラム中に指定された主軸回転速度の基準値(K・C
・V/E)、即ち、主軸回転速度を形成する第1の関数
部の値に、第2の関数部である補正値Wの値を乗じ、加
工対象となるワークの材質に対応した主軸回転速度Sを
求めてスピンドル制御回路60に出力し、フロッピーデ
ィスク111や穿孔テープで与えれた加工プログラムか
ら新たな主軸回転速度指令が読み込まれるまでの間、主
軸の回転速度をS(rpm) に保持する(ステップa1
1)。
【0033】また、今回読み込んだ1ブロックが工具の
切削移動指令に関するものであれば(ステップa5)、
CPU11はこの切削移動指令に対応して加工プログラ
ム中に指定された切削送り速度の基準値(K′・
V′)、即ち、切削送り速度を形成する第1の関数部の
値に、第2の関数部である補正値W′の値を乗じ、加工
対象となるワークの材質に対応した切削送り速度Fを求
めて各軸の軸制御開路30〜34に分配パルスを出力し
(ステップa9)、各軸のサーボアンプ40〜44を介
して工具の切削送り速度がFとなるように各軸のサーボ
モータ50〜54を駆動制御して工具を移動する(ステ
ップa10)。工具のアプローチや退避等に関する移動
指令の場合には(ステップa6)、実際の切削作業は行
われず、ワーク材質を考慮する必要もないので、従来と
同様、予め設定された送り速度で工具を移動し(ステッ
プa10)、また、加工条件に無関係なコードが読み込
まれた場合には、これらの指令に応じて従来と同様の処
理を実施する(ステップa7)。
【0034】以下、CPU11は、フロッピーディスク
111や穿孔テープで与えれた加工プログラムからプロ
グラムエンドのコードが検出されるまでの間(ステップ
a8)、加工プログラムを1ブロック毎に読み込んで、
前述と同様の処理を繰り返し実行する。
【0035】ワーク材質の影響を受けない加工条件の関
数部(第1の関数部)のみを加工プログラムと一体に保
存し、ワーク材質の影響を受ける関数部(第2の関数
部)を加工の開始段階で制御装置10に入力して加工条
件を生成するようにした第1の実施例によれば、フロッ
ピーディスク111や穿孔テープに保存された初期の加
工プログラムに全く手を付けずにワーク材質に適応した
加工を行うことができるので、ワークの材質が確定して
いない段階でも自由に加工プログラムを作成することが
でき、しかも、製品形状や加工工程および使用工具等の
条件に基いて作成された初期の加工プログラムがそのま
まソースプログラムとして保存されるので、加工プログ
ラムの作成が完了してからワーク材質の変更が必要にな
った場合でも加工プログラムの作り直しや修正作業は全
く必要なく、加工時にワーク材質を指定するだけで常に
適確な製品形状を得ることができる。
【0036】前述の実施例ではワーク材質名を指定する
ことによって制御装置10に補正値WおよびW′を選択
させる場合について説明したが(ステップa1〜ステッ
プa2)、オペレータがCRT/MDIユニット70の
キーボードを介して直に補正値の値を入力するようにし
てもよい。
【0037】また、NC自動プログラミング装置100
による加工プログラムの作成段階でオペレータがNC言
語を用いて直接プログラムをコーディングする代わり
に、NC自動プログラミング装置100の機能を用いて
対話形式で加工プログラムを作成することも可能であ
る。
【0038】NC自動プログラミング装置100の対話
機能を用いた加工プログラムの作成方式を第2の実施例
として図5に示す。キーボード103やタブレット装置
109からの指令で加工定義のシステムプログラムを選
択してNC自動プログラミング装置100のCPU10
1を起動する点は従来と同様であるが、各種の加工工程
に対応して回転速度比Kと送り速度比K′を記憶したフ
ァイル(図3(c)参照)や、使用工具名に対応して標
準切削速度Vと工具径Eならびに標準送り速度V′を記
憶したファイル(図3(d)参照)、および、主軸回転
速度係数Cのパラメータ(図3(a)参照)がROM1
07内に記憶され、対話形式による加工工程や使用工具
の選択操作により、第1の関数部である主軸回転速度や
切削送り速度の基準値が自動的に算出されて加工プログ
ラム中に書き込まれる点が従来のものと異なる(請求項
3記載の構成に対応)。
【0039】この場合、CRT104の表示画面には従
来と同様に加工工程の定義,使用工具の定義,切削方向
や切削領域の設定の順でガイダンスメッセージが表示さ
れるので、オペレータはこの順序に従ってデータを入力
することとなる。
【0040】そこで、キーボード103やタブレット装
置109を介してオペレータが加工工程の名称を入力す
ると、NC自動プログラミング装置100のCPU10
1は図5に示すような「加工定義処理」におけるステッ
プb1の判別処理でこの操作を検出し、入力データをバ
ッファに一時記憶した後(ステップb2)、このデータ
が加工工程の定義に関するものであるか否かを判別する
が(ステップb3)、この場合は加工工程の定義である
から、CPU101は今回の操作で設定された加工工程
の名称を工程記憶レジスタに一時記憶して保持し(ステ
ップb6)、ステップb12の判別処理を実行した後、
再びステップb1に復帰して使用工具の名称が入力され
るのを待機する。
【0041】そして、オペレータが使用工具の名称を選
択して入力すると、CPU101はステップb1の判別
処理でこの操作を検出して入力データをバッファに一時
記憶し(ステップb2)、前記と同様にしてステップb
3の判別処理を実行するが、この場合判別結果は偽とな
るから、更に、今回入力されたデータが使用工具の名称
であるか否かを判別する(ステップb4)。ステップb
4の判別結果は真であるから、CPU101は今回の操
作で設定された使用工具の名称を工具名称記憶レジスタ
に一時記憶して保持し(ステップb7)、ステップb1
2の判別処理を実行した後、再びステップb1に復帰し
てオペレータによる切削方向や切削領域の設定操作を待
機する。
【0042】以下、キーボード103やタブレット装置
109を介して切削方向や切削領域を指定してオペレー
タが主軸回転指令や切削指令を入力すると、CPU10
1はステップb1の判別処理でこの操作を検出して入力
データをバッファに一時記憶し(ステップb2)、前記
と同様にしてステップb3およびステップb4の判別処
理を実行するが、この場合ステップb4の判別結果は偽
となるから、更に、今回入力されたデータが主軸回転指
令に関するものであるのか(ステップb5)、切削指令
に関するものであるのかを判別する(ステップb1
0)。
【0043】そして、今回入力されたデータが主軸回転
指令に関するものであれば(ステップb5)、CPU1
01は現段階で工程記憶レジスタに記憶されている工程
の名称に基いて図3(c)のファイルから当該加工工程
に対応した回転速度比Kを検出し、また、現段階で工具
名称記憶レジスタに記憶されている使用工具の名称に基
いて図3(d)のファイルから当該工具に対応した標準
切削速度Vと工具径Eを検出して、これらの値と主軸回
転速度係数Cのパラメータおよび前述の式(K・C・V
/E)に基いて第1の関数部である主軸回転速度の基準
値を求め(ステップb8)、求めた主軸回転速度の基準
値を主軸回転指令と共に加工プログラムとしてRAM1
02に記憶する(ステップb9)。また、今回入力され
たデータが切削指令に関するものであれば(ステップb
10)、CPU101は現段階で工程記憶レジスタに記
憶されている工程の名称に基いて図3(c)のファイル
から当該加工工程に対応した送り速度比K′を検出し、
また、現段階で工具名称記憶レジスタに記憶されている
使用工具の名称に基いて図3(d)のファイルから当該
工具に対応した標準送り速度V′を検出して、これらの
値と前述の式(K′・V′)に基いて第1の関数部であ
る切削送り速度の基準値を求め(ステップb13)、求
めた切削送り速度の基準値を切削指令と共に加工プログ
ラムとしてRAM102に記憶する(ステップb1
4)。
【0044】また、加工工程や使用工具の定義もしくは
主軸回転や切削移動以外の指令やデータが入力された場
合、即ち、ステップb3〜ステップb5およびステップ
b10の判別結果が全て偽となった場合、CPU101
はこれらの指令またはデータを加工プログラムの一部と
して、従来と同様にRAM102に記憶する(ステップ
b11)。
【0045】以下、CPU101は、キーボード103
やタブレット装置109を介してオペレータからのデー
タが入力される毎に前述の処理を繰り返し実行し、最終
的に、工程定義の設定処理を完了したオペレータがキー
ボード103の定義完了キーを操作すると、CPU10
1はこの操作をステップb1の判別処理で検出して入力
データとして記憶し(ステップb2)、ステップb3〜
ステップb5およびステップb10の判別処理を実行し
た後、RAM102にプログラムエンドのコードを記憶
して(ステップb11)、ステップb12の判別処理を
以て工程定義の処理を終了し、これまでの操作でRAM
102に記憶された指令やデータをシステムプログラム
のオペレーティングシステムで一括して変換し、フロッ
ピーディスク111や穿孔テープ等に出力する。
【0046】加工プログラムを保存したフロッピーディ
スク111や穿孔テープ等をNC工作機械の制御装置1
0にセットしてからの処理は、前述した第1の実施例と
同様である。
【0047】前述した第1の実施例および第2の実施例
では、いずれの場合においても、NC自動プログラミン
グ装置100による加工プログラムの作成段階でワーク
材質の影響を受けない加工条件の関数部のみを加工プロ
グラムと一体に保存すると共に、加工の開始段階で改め
てワーク材質の影響を受ける関数部を制御装置10に入
力することにより、NC工作機械側の制御装置10が1
ブロックの加工プログラムを読み込む毎に各ブロックの
加工条件を生成して加工を実施するようにしているが、
実際の加工に先駆けて、予め作成されたソースプログラ
ムを再びNC自動プログラミング装置100に読み込ん
で再処理を行うことでソースプログラムを残したままの
状態で特定のワーク材質に対応する加工条件を生成して
ソースプログラムと同様の加工を実施する別の加工プロ
グラムを新たに作成したり、また、ソースプログラムに
記憶した加工条件をワーク材質に対応して書き替えたり
することも可能である。
【0048】NC自動プログラミング装置100のみで
これらの処理を行うようにした場合の処理を第3の実施
例として図6に示す。この場合、各種の加工工程に対応
して回転速度比Kと送り速度比K′を記憶したファイル
(図3(c)参照)や、使用工具名に対応して標準切削
速度Vと工具径Eならびに標準送り速度V′を記憶した
ファイル(図3(d)参照)に加え、更に、各種のワー
ク材質に対応して補正値WおよびW′を記憶した図3
(b)のようなファイルをROM107内に記憶してお
く。なお、ソースプログラム自体の作成に関する処理は
前述した第1の実施例や第2の実施例と同様であるが、
第3の実施例では加工プログラムの実行に先駆けて再度
ソースプログラムをNC自動プログラミング装置100
に読み込ませることにより、該装置100側の処理でワ
ーク材質に対応した加工条件を新たに生成して加工プロ
グラムと共にフロッピーディスク111や穿孔テープ等
に出力させる点が異なる(請求項4〜請求項6記載の構
成に対応)。
【0049】まず、既に作成した初期のソースプログラ
ムを格納したフロッピーディスク111をNC自動プロ
グラミング装置のディスクコントローラ108にセット
して図6に示すような「加工プログラム修正処理」のル
ーチンを起動すると、CPU101はCRT104の表
示画面に加工対象となるワークの材質を問い掛けるメッ
セージを表示し、オペレータからの材質名の入力操作を
待つ待機状態に入る(ステップc1)。そして、オペレ
ータがキーボード103やタブレット装置109を操作
して加工対象となるワークの材質名を入力すると、CP
U101はステップc1の判別処理でこの操作を検出
し、図3(b)のファイルを検索して入力材質名に対応
する補正値WおよびW′、即ち、ワーク材質の影響を受
ける第2の関数部の値を検出して記憶する(ステップc
2)。
【0050】入力材質名に対応する補正値WおよびW′
を記憶したCPU101は、フロッピーディスク111
に保存されているソースプログラム、即ち、ワーク材質
の影響を受けない第1の関数部の値のみを加工条件とし
て一体に保存した初期の加工プログラムを1ブロック読
み込んでバッファに記憶した後(ステップc3,ステッ
プc4)、この1ブロックが主軸の回転速度指令に関す
るものであるのか(ステップc5)、工具の切削移動指
令に関するものであるのかを判別する(ステップc
6)。
【0051】そして、今回読み込んだ1ブロックが主軸
の回転速度指令に関するものであれば(ステップc
5)、CPU101はこの回転速度指令に対応してソー
スプログラム中に指定された主軸回転速度の基準値(K
・C・V/E)、即ち、主軸回転速度を形成する第1の
関数部の値に、第2の関数部である補正値Wの値を乗
じ、加工対象となるワークの材質に対応した主軸回転速
度Sを求めてバッファのデータ内容を修正し(ステップ
c11,ステップc10)、修正された主軸回転速度S
の値を主軸の回転速度指令と共にRAM102の新たな
記憶領域に記憶する(ステップc7)。
【0052】また、今回読み込んだ1ブロックが工具の
切削移動指令に関するものであれば(ステップc6)、
CPU101はこの切削移動指令に対応してソースプロ
グラム中に指定された切削送り速度の基準値(K′・
V′)、即ち、切削送り速度を形成する第1の関数部の
値に、第2の関数部である補正値W′の値を乗じ、加工
対象となるワークの材質に対応した切削送り速度Fを求
めてバッファのデータ内容を修正し(ステップc9,ス
テップc10)、修正された切削送り速度Fの値を切削
移動指令と共にRAM102の新たな記憶領域に記憶す
る(ステップc7)。また、実際の切削作業に関係のな
いアプローチや退避のための早送り指令や加工条件に無
関係なコードが読み込まれた場合、即ち、ステップc6
の判別結果が偽となった場合には、これらのデータに修
正を加えることなくRAM102の新たな記憶領域にそ
のまま記憶する(ステップc7)。
【0053】以下、CPU101は、フロッピーディス
ク111や穿孔テープで与えれたソースプログラムから
プログラムエンドのコードが検出されるまでの間(ステ
ップa8)、初期の加工プログラムを1ブロック毎に読
み込んで、前述と同様の処理を繰り返し実行し、ステッ
プc1の処理で入力されたワーク材質に対応する加工条
件を設定した新たな加工プログラムをRAM102内に
作成し、最終的に、フロッピーディスク111や穿孔テ
ープ等に出力する。
【0054】この第3の実施例では、予め作成されたソ
ースプログラムを再びNC自動プログラミング装置10
0に読み込んで再処理を行うことにより、ソースプログ
ラムを残したままの状態で特定のワーク材質に対応する
加工条件を生成してソースプログラムと同様の加工を実
施する別の加工プログラムを新たに作成するようにして
いるので、NC工作機械の制御装置10で加工を実施す
る際に補正値を乗じるなどといった特別な処理を行う必
要がなく、NC自動プログラミング装置100から出力
された穿孔テープやフロッピーディスク111を制御装
置10にセットするだけで、ワーク材質に対応した適切
な加工動作を従来と全く同様の方式で行わせることがで
きる。また、ワーク材質の影響を受けない第1の関数部
の値のみを加工条件として一体に保存したソースプログ
ラムは穿孔テープやフロッピーディスク111内にその
ままの形で保存されるので、再びワーク材質の変更が必
要になった場合でも、図6に示すような処理を再び実施
することにより新たなワーク材質に対応した加工条件を
備えた加工プログラムを簡単に得ることができる。な
お、ワーク材質に対応する新たな加工条件を備えた加工
プログラムをソースプログラムと別に新規作成する代わ
りに、前述の処理でソースプログラムの加工条件自体を
書き替えてしまうことも可能である。
【0055】以上、NC自動プログラミング装置100
による加工プログラムの作成時に第1の関数部の値のみ
を手動設定または自動設定して加工プログラムと一体に
保存すると共に、加工プログラムの実行段階でNC工作
機械の制御装置10に第2の関数部を設定することによ
り第1の関数部と第2の関数部とを合成して加工条件を
生成しながらNC工作機械を駆動制御するようにした実
施例と、第1の関数部の値のみを記憶したソースプログ
ラムを加工に先駆けて再びNC自動プログラミング装置
100に読み込んで再処理を行うことによりソースプロ
グラムを残したままの状態で特定のワーク材質に対応す
る加工条件を生成し、ソースプログラムと同様の加工を
実施する別の加工プログラムを新たに作成してフロッピ
ーディスクや穿孔テープに出力し、この加工プログラム
を制御装置10にセットすることによって従来と同様の
方式で加工を実施するようにした実施例について説明し
たが、制御装置10自体がNC自動プログラミング装置
100の機能を兼ね備えたものであれば、前述した各実
施例の処理を制御装置10のみで行わせることも可能で
ある。
【0056】
【発明の効果】本発明によるNC工作機械の加工条件生
成方式は、加工条件を決定するための関数をワーク材質
の影響を受けない第1の関数部とワーク材質の影響を受
ける第2の関数部とに分割し、加工プログラムの作成時
にワーク材質の影響を受けない第1の関数部のみを加工
プログラムと一体に保存する一方、加工プログラムの実
行を行う前の段階で改めてワーク材質の影響を受ける第
2の関数部を設定することにより第1の関数部と第2の
関数部とを合成してワーク材質に適した加工条件を生成
するようにしたので、加工プログラムの作成が完了して
からワーク材質の変更が必要になった場合でも、初期の
加工プログラムに手を加えることなく、新たに選択され
たワーク材質に応じて常に適切な加工条件で加工を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方式を実施する一実施例のNC工作機
械の制御装置の要部を示すブロック図である。
【図2】本発明の方式を実施する一実施例のNC自動プ
ログラミング装置の要部を示すブロック図である。
【図3】加工条件としての主軸回転速度や工具送り速度
を決定する関数の構成要素を記憶したファイルを示す概
念図である。
【図4】NC工作機械の制御装置による「材質変更時の
加工処理」の概略を示すフローチャートである。
【図5】NC自動プログラミング装置による「加工定義
処理」の概略を示すフローチャートである。
【図6】NC自動プログラミング装置による「加工プロ
グラム修正処理」の概略を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 NC工作機械の制御装置 11 プロセッサ(CPU) 12 ROM 13 RAM 70 CRT/MDIユニット 100 NC自動プログラミング装置 101 プロセッサ(CPU) 102 RAM 103 キーボード 104 CRT表示装置(CRT) 107 ROM 109 タブレット装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工条件を決定するための関数を、ワー
    ク材質の影響を受けない第1の関数部とワーク材質の影
    響を受ける第2の関数部とに分割し、加工プログラムの
    作成時に第1の関数部を加工プログラムと一体に保存す
    ると共に、加工プログラムの実行段階でNC工作機械の
    制御装置に第2の関数部を設定することにより、前記第
    1の関数部と第2の関数部とを合成して加工条件を生成
    するようにしたNC工作機械の加工条件生成方式。
  2. 【請求項2】 ワーク材質に対応して第2の関数部を記
    憶したファイル手段をNC工作機械の制御装置に予め記
    憶させておき、加工プログラムの実行段階でNC工作機
    械の制御装置にワーク材質を入力することにより前記フ
    ァイル手段を参照してワーク材質に対応する第2の関数
    部を検出し、前記第1の関数部と第2の関数部とを合成
    して加工条件を生成するようにした請求項1記載のNC
    工作機械の加工条件生成方式。
  3. 【請求項3】 第1の関数部を加工工程の影響を受ける
    第1要素と工具の影響を受ける第2要素とに分割し、加
    工工程に対応して第1要素を記憶したファイル手段と工
    具に対応して第2要素を記憶したファイル手段とをNC
    自動プログラミング装置に予め記憶させておき、加工プ
    ログラムの作成時に加工工程と使用工具を定義すること
    により、前記ファイル手段を参照して前記第1の関数部
    をNC自動プログラミング装置で自動的に生成し、加工
    プログラムと一体に保存するようにした請求項1または
    請求項2記載のNC工作機械の加工条件生成方式。
  4. 【請求項4】 加工条件を決定するための関数を、ワー
    ク材質の影響を受けない第1の関数部とワーク材質の影
    響を受ける第2の関数部とに分割し、加工プログラムの
    作成時に第1の関数部を加工プログラムと一体に保存す
    ると共に、加工プログラムの実行に先駆けて第2の関数
    部をNC自動プログラミング装置に設定して前記加工プ
    ログラムを入力することにより、前記第1の関数部と第
    2の関数部とを合成して加工条件を生成し、加工プログ
    ラムと共に出力するようにしたNC工作機械の加工条件
    生成方式。
  5. 【請求項5】 ワーク材質に対応して第2の関数部を記
    憶したファイル手段をNC自動プログラミング装置に予
    め記憶させておき、加工プログラムの実行に先駆けてワ
    ーク材質をNC自動プログラミング装置に設定して前記
    加工プログラムを入力することにより前記ファイル手段
    を参照してワーク材質に対応する第2の関数部を検出
    し、前記第1の関数部と第2の関数部とを合成して加工
    条件を生成し、加工プログラムと共に出力するようにし
    た請求項4記載のNC工作機械の加工条件生成方式。
  6. 【請求項6】 第1の関数部を加工工程の影響を受ける
    第1要素と工具の影響を受ける第2要素とに分割し、加
    工工程に対応して第1要素を記憶したファイル手段と工
    具に対応して第2要素を記憶したファイル手段とをNC
    自動プログラミング装置に予め記憶させておき、加工プ
    ログラムの作成時に加工工程と使用工具を定義すること
    により、前記ファイル手段を参照して前記第1の関数部
    をNC自動プログラミング装置で自動的に生成し、加工
    プログラムと一体に保存するようにした請求項4または
    請求項5記載のNC工作機械の加工条件生成方式。
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