JP3217104U - 即席炊飯米 - Google Patents

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Abstract

【課題】常温保管された生米を付属の特製容器に入れて熱湯を注ぎ、電子レンジにかけるだけで炊きあがりあつあつのご飯が食べられる即席炊飯米を提供する。【解決手段】玄米を精米機で精白した後、乾式の無洗米機で糠を除去して選別機で非正常粒を除去する工程を複数回繰り返すことにより、白度が一定以上で、正常粒割合が一定以上になった無洗米を、所定量だけ真空パック詰めした無洗米パックと、無洗米パックに詰められた無洗米の少なくとも6倍の容積を有する蓋11付の茶碗風容器10とを備え、無洗米を炊飯するとき、無洗米を全量入れた茶碗風容器10に無洗米の5倍程度の熱湯を注ぎ、蓋11を被せて数分経過後に、少なくとも10分程度電子レンジにかける。【選択図】図2

Description

本考案は、生米に熱湯を注いで電子レンジにかけるだけで手軽に美味しいご飯を炊くことが出来る特製容器付の即席炊飯米に関するものである。
従来、米は玄米で保存され、多くは完備された低温倉庫で良好な状態で1年乃至は数年間保存されている。しかし、精白後は10日間程度は食味が保持されるが、それ以後は空気中の酸素に触れて徐々に劣化することが知られている。それは、精白後にごく少量の糠分が残り、そこに含まれる脂肪とたんぱく質が硬化するため洗米しても除去できないうえ、炊飯時に脂肪の分解ができないため、おいしく炊きあがらないと考えられている。
そこで、精白時に糠分をほとんど除去した無洗米が脚光を浴び、無洗米の製造に関する多数の提案がなされている。
そのうち、精白米を湿式で無洗米とする方法としては、玄米を精白した後に水で洗って糠を除去し、水分を乾燥させることにより保管性に優れた無洗米を得る無洗米製造装置(特許文献1、参照)が提案されている。また、乾式で無洗米とする方法としては、例えば、炒り糠を研磨材として用い、その研磨材と精白米とを混合攪拌して相互を擦り合わせて糠類を遊離させる工程と、移送手段で米と糠とを篩い分ける工程と、回転ブラシで米を無洗米に仕上げる工程とを有し、分離後の糠類を回収循環して研磨材にする無洗米製造装置(特許文献2参照)等が提案されている。
また、現在各種炊飯器が市販されているが、水への浸漬時間が20〜 30分程度、炊飯時間が30〜50分程度かかるので、独身者や独居老人でも、少なくとも2乃至3合を一度に炊く場合が多く、炊き上がった際は良好な食味が得られても、以降は食味の落ちた食事とならざるを得ない。
そこで、電子レンジ等を用いて、少量でも簡便・短時間に通常の炊飯と同等の炊き立て風味のある早炊き米として、水に浸漬した米を70℃以上の熱水に浸漬し、米の水分含量を40〜52重量%に吸水させる工程、その熱水浸漬した米を耐圧耐熱性包材に充填密封し、加圧加熱殺菌する工程、その加 圧 加熱殺菌した包材を2〜15℃にて10〜96時間保持して米の糊化度を低下させる工 程 を含む早炊き米(特許文献3参照)が提案されている。
さらに、10℃以下の冷蔵温度で保管及び流通させ、食卓に供する直前に電子レンジで加熱することで、美味しい リゾットやパエリア等の米飯調理食品を得ることができる、電子レンジ加熱用容器入り食品として、施蓋した容器内の底部側には含水率54〜71%の早炊米を、開口部側には澱粉1〜4% とゼラチンを含有し10℃以下で固化させた加熱流動性の調味液を早炊米の上面に載置して収容し、10℃以下の冷蔵温度において保管及び流通させる電子レンジ加熱用容器入り冷蔵食品(特許文献4)が提案されている。
また電子レンジにより、炊き立てのごはんの食感を 得且つ多種多様の用途に対応させ得て、しかも調理時間 の短縮の命題もクリアーした電磁炊飯用貯蔵米及びその製品として、水分値が15重量%〜60重量%のアルファー化米の重量比1に対して重量比2〜0.5の割合で水を加え、この加水をアルファー化米に所定量吸水させたのち、未吸水の水と共にアルファー化米を冷凍してなるものであり、冷凍状況のままでアルファー化米を電磁波加熱により解凍且つ炊飯する電磁炊飯用貯蔵米(特許文献5)が提案されている。
しかしながら、アルファー化米は、蒸煮などの加水加熱によって米の澱粉を糊化させたのち、乾燥処理によってその糊化の状態を固定させる必要があり、
一旦α化したことにより、これを急速冷凍したとしても、老化でんぷんの生成は避けられず、分解が進むことが報告されている(非特許文献1参照)。
そのため、米飯本来の味を楽しみたいグルメ指向の消費者にとっては、必ずしも満足できるものとは言いがたいことから、米に水を吸水させた状態で、炊飯時の蒸発量相当分ならびにα化に要する水分を加水したものをそのまま冷凍し、消費者に提供する即席炊飯用の冷凍米も提案されている(特許文献6参照)。
特許第2543804号公報 特許第4739713号公報 特開2004−81026号公報 特許第4949320号公報 特許第3855228号公報 特開平7−33175号公報
お茶の水女子大学教授福場博保著「炊飯の科学」財団法人全国米穀協会発行 昭和60年3月
本考案は、上記の事情に鑑み、蒸煮などの工程を経ることなく、精白や除糠などの一連の精米工程で作成され、そのまま常温保管された生米を、付属の特製容器に入れて熱湯を注ぎ、電子レンジにかけるだけで短時間に炊きあがり、その特製容器に入ったままの状態であつあつのご飯が食べられる即席炊飯米を提供することを目的とする。
本考案の即席炊飯米は、精米機で玄米を精白した後、精白米に付着した糠を乾式の無洗米機で除去すると共に非正常粒を選別機で除去する工程を複数回繰り返して、白度及び正常粒割合が一定以上になった無洗米を、所定量だけ真空パック詰めした無洗米パックと、上記無洗米パックに詰められた上記無洗米の少なくとも6倍の容積を有する蓋付の茶碗風容器と、を備え、上記無洗米パックに詰められた上記無洗米を炊飯するとき、上記茶椀風容器に該無洗米の5倍程度の熱湯を注ぎ、上記蓋を被せて数分経過後に、10分乃至15分程度電子レンジにかけて炊き上げることを特徴とする。
このように無洗米パックと茶碗風容器とがセットになっているので、無洗米パックに詰められた生米に熱湯を注ぎ、電子レンジにかけることで、手軽に、短時間であつあつのご飯を食べることができる。
その場合、上記無洗米パックは、水分を14乃至16%、アミロースを16乃至19%、たんぱく質を6乃至8%含有し、白度が40乃至43で、正常粒割合が少なくとも90%の無洗米が60グラム乃至80グラム詰められたものであることが好ましい。
このような無洗米が詰められていれば、吸水率が均一炊き上がりも一様な食味のよいご飯を1食分炊くことができる。
また、上記茶椀風容器は、耐熱性及び難燃性を有する樹脂を成型加工して作成され、内壁面に上記熱湯を注ぐ目安となる目盛りが付されたものであって、上記蓋は、中央に蒸気を逃がす排気孔及び該排気孔を囲む円形の突起部が形成され、周縁に上記茶碗風容器の開口部に係止される係止部が形成されたものであれば、誰でも簡単に1食分のご飯を電子レンジで炊くことができる。
その場合、上記茶碗風容器に水を入れて上記無洗米をすすぎ、注ぐべき分量の上記熱湯の半分を注いで攪拌し、残余の半分を注いで上記蓋を被せ、数分経過後に上記電子レンジにかけて炊き上がるまでの時間が、長くとも30分であり、極めて短時間であつあつのご飯をつくることができる。
そして、上記目盛りは、上記無洗米を、固めの炊き具合、普通の炊き具合又は軟らかめの炊き具合それぞれに炊きあげる際の、上記熱湯を注ぐ目安を示すものであって、上記固めの炊き具合又は上記普通の炊き具合まで上記熱湯を注いだときは、上記電子レンジで炊き上げた直後に、上記茶椀風容器を逆さまにして蒸らすことができるので、好みの炊き具合を楽しむこともできる。
本考案の即席炊飯米は、独身者や独居老人などが少量の炊き立てのあつあつのご飯を手軽に食べたい場合や、主婦などがあつあつのご飯を速やかに得たい場合などに、簡便に短時間で目的を達成することができる。また、非常災害時などでも水が確保でき、電気が使える場合には簡便にご飯を炊いて食べることができ、しかも常温で長期保存ができるので非常食にもなる。
図1は包装容器に収容された第1の実施形態の即席炊飯米の斜視図である。 図2は包装容器から取り出された第1の実施形態の即席炊飯米を示す正面図である。 図3は無洗米を真空包装した無洗米パックの一例を示す図である。 図4は茶碗風容器の上面図である。 図5は茶碗風容器の底面図である。 図6は茶碗風容器正面の断面図である。 図7は蓋の上面図である。 図8は蓋の底面図である。 図9は蓋正面の断面図である。 図10は茶碗風容器に無洗米を入れて熱湯を注いだ状態を示す断面図である。 図11は第2の実施形態の即席炊飯米の正面図である。 図12は第2の実施形態の即席炊飯米の上面図である。
以下に、本考案の即席炊飯米の第1の実施形態について説明する。
図1及び図2は、第1の実施形態の即席炊飯米を示す図であり、図1は包装容器に収容された即席炊飯米の斜視図、図2は包装容器から取り出された即席炊飯米の正面図である。
図1及び図2において、即席炊飯米1は、60gの無洗米が真空包装された無洗米パック(図に現われない)20を収容した茶碗風容器10に、蓋11を被せたものであり、それを紙製の箱30に入れてあるので、保管や販売が容易になっている。
紙製の箱30から取り出された即席炊飯米1の大きさ、すなわち、蓋11が被せられた茶碗風容器10の大きさは、直径が約150mm乃至170ミリメートル、高さが90乃至100ミリメートルで、蓋の中央にドーム状の凸部13とその周囲に高台(本発明の「突起部」に相当する。)14が設けられている。
そして、凸部13の中央には蒸気を逃がす複数の排気孔15があり、排気孔15の総面積は、概ね20平方ミリメートル程度に設定されている。
また、茶碗風容器10及び蓋11は、耐熱性、対候性、難燃性のプラスチック素材を成形加工して作成される。
ここで、耐熱温度が摂氏200度以上のプラスチック素材としては、アセチルセルロース(CA)、シリコン樹脂(SI)、フラン樹脂(FF)、アリル樹脂(PPAD)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリイミド(PI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFP)などがあり、耐熱温度が摂氏130度以上のプラスチック素材としては、不飽和ポリエステル樹脂(UP)、塩化ビニリデン樹脂(PVDC)、フェノール樹脂(PF),エポキシ樹脂(EP)などがあるが、本実施形態においては、低コストで使い捨てが可能な樹脂を素材にしている。
ただし、必ずしもプラスチックク素材に限定する必要はなく、耐熱温度が130度以上、より好ましくは200度以上の耐熱性紙や、陶器又はガラスを用いることもできる。
なお、ここで示した茶碗風容器や蓋の大きさや形状、無洗米パックの分量は一例であって、必ずしもこれらに限定されない。
図3は、無洗米を真空包装した無洗米パックの一例を示す図である。
図3に示す無洗米パック20は、摂氏15度以下に低温保存した玄米を摩擦式の精米機で窪んだ部分も脱糠できるように低速で精米し、一担タンクに貯留して冷却した後、集塵機付の乾式無洗米機で白米の表面に付着した糠を取り除き、選別機で砕米、青米、異物を除去するまでの工程を繰り返し3回程度行い、糊粉層までを完全に除去することで、白度が一定以上、正常粒割合が一定以上になった無洗米を、所定量だけ真空包装したものである。
低温保存した玄米を低速で所定の白度まで精米するので米の温度があがりにくく、糠層と胚乳層との間にあるうまみ層を残したまま精米することができる。また、精米機で精白する過程で上昇した白米の温度を冷却して下げることにより、食味が劣化するのを防いだり、糠層が胚乳層に固着するのを防いだりしている。そして、無洗米機でうまみ層を残しつつ、糊粉層を複数回除糠することや、選別機で、正常粒の割合が90%以上となるように小米等を除去することや異物を除去している。従って、米のサイズや品質が均一で、吸水率がほぼ一定の無洗米に仕上がる。
無洗米の性状は、玄米の種類のよって多少の差異があるが、例えば28年度産米における「ふさおとめ」の4ロットの計測結果は、水分が14.7%、白度が41.2%から43.5%、アミロースが17.8%から18.8%、たんぱく質が6.2%から6.9%で、正常粒の割合が97%であり、「ふさこがね」の5ロットの計測結果は、水分が15.0%から15.2%、白度が42.5%、アミロースが16.8%から17.3%、たんぱく質が6.9%から7.1%で、正常粒の割合が93%であった。
また、29年度産米における「ふさおとめ」の3ロットの計測結果は、水分が14.5%から14.6%、白度が42.5%から43.7%、アミロースが17.0%から17.7%、たんぱく質が6.6%から6.9%で、正常粒の割合が96.5%から97.8%であり、「ふさこがね」の5ロットの計測結果は、水分が14.4%から14.8%、アミロースが16.8%から17.1%、たんぱく質が7.0%から7.6%であった。
従って、無洗米パックには、水分が14乃至16%、白度が40乃至43%、アミロースが16乃至19%、たんぱく質が6乃至8%で、正常粒の割合が概ね93%を超えた無洗米が詰められている。
その無洗米を約60g程度ずつ密封可能なプラスチック包装に入れ、そのプラスチック包装内の空気を吸引して脱気し、内部を真空状態にする。真空包装された無洗米パック20は、図2に示した茶碗風容器10に収納されて常温保管されているので、無洗米パック20に入った無洗米を電子レンジで炊き上げる際に真空包装を破り、茶碗風容器10に全量を入れる。
このように、無洗米は真空包装され、空気にさらされないので、食味の劣化が抑えられ、常温でも長期間保存が可能である。
ここで、本実施形態の無洗米パック20は、無洗米がプラスチック製の袋に収納され、炊きあがったときに茶碗1杯分のご飯となるように分量が約60gに設定されているが、分量は必ずしも60gに限定する必要はなく、例えば80gなど、任意に設定することができる。ただし、無洗米の分量を多くする場合は、蓋付きの茶碗風容器の大きさや熱湯を注ぐ分量を調整する必要がある。
図4から図9は、蓋付きの茶碗風容器を一例として示す図であり、図4は茶碗風容器の上面図、図5は茶碗風容器の底面図、図6は茶碗風容器正面の断面図、図7は蓋の上面図、図8は蓋の底面図、図9は蓋正面の断面図である。
図4から図6に一例を示す茶碗風容器10は、円形の容器で、開口部10aの直径が165mm、壁面10bの厚さが3.2mm、深さが75mmで、底部10cと側部10dとの間の斜度は約32度、底面の高台14の直径が75mmに設定されている。そして、茶碗風容器10の壁面10b内側には、熱湯を注ぐ目安となる目盛16が3本付されてある。
図7から図9に一例を示す蓋11は、円形で、周縁には、底面11a側にほぼ直角に折れ曲がった篏合部(本発明の「係止部」に相当する。以下同じ。)12があり、底面11aにおける篏合部12内側の直径は、168.5乃至169mmに設定されている。従って、茶碗風容器10に蓋11を被せると茶碗風容器10に篏合部12がぴったりと嵌るようになっている。また、中央にはドーム状の凸部(ちなみに底面側は凹部になるが、底面側を凸部にしてもよい。)13とその周囲に高台(本発明の「突起部」に相当する。)14が設けてあり、ドーム状の凸部13中央には直径2乃至3mm程度の排気孔15を3つ乃至5つ設け、孔の合計面積が約20平方ミリメートル程度になっている。底面11a側から見たドーム状の凸部13は、無洗米を炊いているときに、蒸気が集まる蒸気溜まりになり、一部は排気孔15から放出される。また、炊き上がった際に、蓋11を下にして、茶碗風容器10を逆さまにすれば、蒸気圧が加わった状態でご飯を蒸らすことができる。その場合、排気孔15から水分が流出するようであれば、蒸らす時間が不足しているか又は炊き時間が不足しているので、蒸らし時間を延長するか、あるいは再度、加熱する。
ここで、本例における蓋11は、外蓋のみで構成されているが、その内側に中蓋を設けてもよい。ただし、中蓋には、外側の蓋11よりも排気孔15の数を多くして、総面積を大きくすることが好ましい。
図10は、茶碗風容器に無洗米を入れて熱湯を注いだ状態を示す断面図である。
図10において、茶碗風容器10内には、真空包装を破り、そのまま投入された60gの無洗米に水を入れてすすぎ、すすいだ水を切った後、約90度の熱湯を注ぐことにより水分を吸った無洗米が底部10cから概ね3/10位の高さま膨張している。その場合、ご飯を固めに炊きたいときは、一番下の目盛り16aまで熱湯を注ぎ、普通の固さに炊きたいときは、下から二番目の目盛り16bまで熱湯を注げばよい。そして、電子レンジを500W乃至600Wに設定して13分乃至16分程度加熱する。所定時間加熱したら、蓋11が下で、茶碗風容器10が上になるようにひっくり返して少なくとも数分蒸らす。そして、貫通孔15から水分が出ないようであれば、炊き上がりである。
そして、茶碗風容器10をひっくり返して蓋11をとれば、あつあつの炊き立ご飯を食べることができる。
また、ご飯を柔らかく炊きたいときは、一番上の目盛り16cまで熱湯を注ぎ、電子レンジを500W乃至600Wに設定して15分乃至16分程度加熱すれば、炊き上がる。その場合は容器を逆さまにして蒸らす必要はない。
ちなみに、無洗米を水ですすぐ段階から、炊き上がるまでの時間は、20分から30分程度で、通常の炊飯に要する時間に比べて極めて短時間でよい。
これは、米を水で研ぐ時間や、少なくとも数時間を要する浸す時間が不要になったために大幅に時間短縮されること、炊飯器や鍋等で炊く炊飯時間よりも電子レンジで炊飯する時間が極めて短時間でよいためである。
なお、無洗米が60gに対して、各目盛り16a、16b、16cまで注ぐ熱湯の量は、固めに炊く場合は、概ね300cc、普通に炊く場合は、概ね310cc、柔らかめに炊く場合は、概ね320ccに設定されている。
熱湯は一度に注がずに、最初に半分程度注いで攪拌し、その後に半分注ぐことにより温度の低下を抑えて、生米が早く吸水するようにすることが好ましい。
なお、本実施形態では、無洗米だけを炊き上げる場合についてのみ説明したが、無洗米に香料や調味料、乾燥した具材等を混ぜ合わせて炊き上げることによりピラフ、ドライカレー、パエリア等を作ることもできる。
次に、本考案の即席炊飯米の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態の即席炊飯米は、第1の実施形態の即席炊飯米に比べて、無洗米パックに入った無洗米を電子レンジで炊き上げる特製容器が樹脂製ではなく、耐熱性の紙製である点が相違するが、それ以外は共通するので、相違点について説明する。
図11及び図12は、第2の実施形態の即席炊飯米を示す図であり、図11は正面図、図12は上面図である。
図11及び図12に一例を示す即席炊飯米2は、開口部が円形をした蓋付の茶椀風容器8に、無洗米パック(図に現われない)20が収容され、その茶椀風容器8に平らな蓋9が剥離自在にシールされている。
蓋9の対称な位置にはタブ9aが設けてあり、そのタブ9aを持って上に引っ張ることで、茶椀風容器8から蓋9を剥離することができる。
本実施形態の茶椀風容器8は、耐熱性を有する紙を成型加工して作成されたものであり、内壁面には熱湯を注ぐ目盛りが付されてある。
また、蓋9は、耐熱性を有する紙を積層した積層紙を裁断したもので、茶椀風容器8の開口部の縁にシール剤等で剥離自在にシールされる。
図2で説明した無洗米パック20は、茶椀風容器8に収容された後に蓋9がシールされているので、無洗米を炊き上げる際は、蓋9の一部を剥離して取り出し、真空包装を破って中の無洗米の全量を茶椀風容器8に入れ、熱湯を注いで攪拌する。そして、電子レンジで炊飯する際には、蓋9の上にガラス、若しくは陶器の皿などを載せる。そのとき、茶碗風容器8と蓋9との間に適度な隙間ができるので、蒸気を逃がす排気孔15となる。
なお本実施形態の即席炊飯米2は、紙製なので、茶椀風容器8及び蓋9の表面に絵柄や商品名を直接印刷することができる。従って、そのまま陳列して販売したり、保管することができるので、第1の実施形態の即席炊飯米1のように紙製の箱30に収容する必要がない。
なお、ここで示した茶椀風容器8及び蓋9の形状等は一例であって、ここで示した形状に限定する必要はない。
独身者や独居老人などや多忙な主婦の日常食になることはもとより、常温保管が可能なことから災害時の非常食としても活用できる。さらに、容器を変えることにより行楽時の携行食としても活用できる。
1、2 即席炊飯米
8、10 茶碗風容器
9、11 蓋
9a タブ
10a 開口部
10b 壁面
10c 底部
10d 側部
11a 底面
12 篏合部
13 ドーム状の凸部
14 高台
15 排気孔
16 目盛
16a 一番下の目盛り
16b 二番目の目盛り
16c 一番上の目盛り
20 無洗米パック
30 紙製の箱

Claims (5)

  1. 精米機で玄米を精白した後、精白米に付着した糠を乾式の無洗米機で除去すると共に非正常粒を選別機で除去する工程を複数回繰り返して、白度及び正常粒割合が一定以上になった無洗米を、所定量だけ真空パック詰めした無洗米パックと、
    前記無洗米パックに詰められた前記無洗米の少なくとも6倍の容積を有する蓋付の茶碗風容器と、を備え、
    前記無洗米パックに詰められた前記無洗米を炊飯するとき、前記茶椀風容器に該無洗米の5倍程度の熱湯を注ぎ、前記蓋を被せて数分経過後に、10分乃至15分程度電子レンジにかけて炊き上げることを特徴とする即席炊飯米。
  2. 前記無洗米パックは、水分を14乃至16%、アミロースを16乃至19%、たんぱく質を6乃至8%含有し、白度が40乃至43で、正常粒割合が少なくとも90%の無洗米が60グラム乃至80グラム詰められたものであることを特徴とする請求項1記載の即席炊飯米。
  3. 前記茶椀風容器は、耐熱性及び難燃性を有する樹脂を成型加工して作成され、内壁面に前記熱湯を注ぐ目安となる目盛りが付されたものであって、
    前記蓋は、中央に蒸気を逃がす排気孔及び該排気孔を囲む円形の突起部が形成され、周縁に前記茶碗風容器の開口部に係止される係止部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の即席炊飯米。
  4. 前記茶碗風容器に水を入れて前記無洗米をすすぎ、注ぐべき分量の前記熱湯の半分を注いで攪拌し、残余の半分を注いで前記蓋を被せ、数分経過後に前記電子レンジにかけて炊き上がるまでの時間が、長くとも30分であることを特徴とする請求項2記載の即席炊飯米。
  5. 前記目盛りは、前記無洗米を、固めの炊き具合、普通の炊き具合又は軟らかめの炊き具合それぞれに炊きあげる際の、前記熱湯を注ぐ目安を示すものであって、
    前記固めの炊き具合又は前記普通の炊き具合まで前記熱湯を注いだときは、
    前記電子レンジで炊き上げた直後に、前記茶椀風容器を逆さまにして蒸らすことを特徴とする請求項3記載の即席ご飯。
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