JP3216591B2 - 電界効果型トランジスタ - Google Patents

電界効果型トランジスタ

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JP3216591B2
JP3216591B2 JP29747397A JP29747397A JP3216591B2 JP 3216591 B2 JP3216591 B2 JP 3216591B2 JP 29747397 A JP29747397 A JP 29747397A JP 29747397 A JP29747397 A JP 29747397A JP 3216591 B2 JP3216591 B2 JP 3216591B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI等の半導体
装置に用いられる電界効果型トランジスタに関し、特に
絶縁体上に形成されるSOIトランジスタに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】絶縁体上の半導体層に形成される電界効
果型トランジスタ、すなわちSOI−MOSFETにお
いて起る基板浮遊効果と呼ばれる異常動作を抑制するた
めに、いくつかの電界効果型トランジスタ構造が提案さ
れている。基板浮遊効果とは、絶縁体上の半導体(SO
I;Silicon on insulator)層に正孔が蓄積することに
より、SOI層の電位が変動して異常動作が起きること
をいい。これを防ぐためにはSOI層中の正孔を排除す
る方法を講じる必要がある。
【0003】図24、図25に示すnチャネル電界効果
型トランジスタが大村によってアイイーイーイー、トラ
ンザクションズ、オブ、エレクトロンデバイシズ、31
巻、8号、1391ページ(IEEE Trans. Electron Dev
ices, Vol.35, No.8, p.1391) に記されている。ここで
図24は平面図、図25は断面図である。
【0004】半導体層上にゲート絶縁膜を介してゲート
電極102が設けられ、ゲート電極102を挟んでソー
ス101、ドレイン103が設けられている。ドレイン
領域103はn型不純物を高濃度に導入したn+ 領域よ
りなり、ソース領域101にはn型不純物を高濃度に導
入したn+ 領域104と、p型不純物を高濃度に導入し
たp+ 領域105が設けられている。半導体層(SOI
層108)は埋め込み酸化膜109上に形成されてい
る。
【0005】ゲート電極102下のチャネル形成領域に
おいて生成された正孔は、ゲート電極102の下に位置
する半導体層を経由して、p+ 領域105に隣接する領
域まで流れ、その後p型領域105を通して排除され
る。これは正孔がn+ 領域には流入できないが、ゲート
下部の半導体層をチャネル幅方向(ゲートとソース/ド
レイン領域の境界に平行な方向)に流れることは可能で
あること、およびp+ 領域には容易に流入できることを
それぞれ利用するものである。このトランジスタはこの
ように正孔を排除することにより、基板浮遊効果を抑制
している。
【0006】図26に示すnチャネル電界効果型トラン
ジスタが、公開特許公報、平7−221314号に記さ
れている。n+ 領域からなるソース101、ドレイン1
03から離れた位置において、ゲート電極102に隣接
する半導体層に、p+ 領域105が設けられている。こ
のトランジスタは、ゲート電極を軸にソース/ドレイン
方向に対称であるという特徴をもつ。
【0007】また、図30のような構造が、ファープレ
ーグによって1992年アイイーディーエム、テクニカ
ル、ダイジェスト、337頁に掲載されている。この構
造ではソース領域102の上部がn+ 型領域(10
4)、下部がp型領域(105)によって構成され、ア
ルミ配線111がn+ 型領域、p型領域の双方に接触し
ている。ソース領域上部のn+ 型領域は、通常のソース
と同じく電子の供給源として作用する。ソース領域下部
のp+ 領域105は図24におけるp+ 領域105と同
様に正孔を流入させ、これをチャネル形成領域から排除
する作用をもつ。p + 型領域に流入した正孔は配線を通
して排除されるか、あるいはn+ 領域へのトンネリング
と電子との再結合により排除される。
【0008】同様にソースの下にp+ 領域を設ける構造
は公開特許公報、平2−159767号、平3−944
71号にも記載されている。
【0009】図24,25,30の構造ではp+ 領域は
+ 領域と配線によって互いに接続されている。また配
線が設けられない場合においても、高濃度のn型層と高
濃度のp型層の間では、バンド間トンネルにより導通す
るので、電気的に接続されることになる。
【0010】また、図27,28のように、分離領域
(素子領域でない領域)の半導体層を除去せず、その代
わり分離領域の半導体層の上部にフィールドシールド電
極(FSゲート122)を設ける方法が、岩松らによっ
て特開平7−94754公報に記載されている。
【0011】ここで図27は平面図、図28はA104
−A104’における断面図である。
【0012】この場合、正孔はFSゲート122の下部
を通り、ボディコンタクト133を通して排除される。
【0013】また、図29のような構造が、公開特許公
報、平5−114734に記載されている。これは、S
OI層108上にn+ ポリシリコン145よりなるソー
ス/ドレイン領域を設けるとともに、ソース101から
みてゲート電極102の反対側に、p+ 領域105、p
ポリシリコン146を設ける。チャネル領域で発生した
正孔はソース/ドレイン領域の下部を通り、p+ 領域1
05、p+ポリシリコン146から排除される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】nチャネルトランジス
タを例に、従来技術の課題について述べる。
【0015】図24,25,26に示す従来技術による
構造においては、p+ 領域105がゲート電極102に
接する領域において、有効にチャネルが形成されないと
いう、第一の課題を持つ。nチャネルトランジスタにお
いては、チャネルを形成する電荷はn+ 型のソースから
供給されるが、p+ 領域105が設けられると、この領
域からはチャネルを形成する電荷が供給されず、ソース
の実効的な幅が減少してしまう。これはチャネル幅(ソ
ース/ドレインとゲートの境界の長さ)の実効値が低下
することになる。チャネル幅の実効値が減ると、チャネ
ルを流れる電流が減る。p+ 領域を設けると、P領域に
隣接するゲート電極の下部には、ゲート容量(ゲートと
チャネル間の負荷容量)が付くので、その分だけゲート
容量が増しているにもかかわらず、実効的なチャネル幅
を増加させる寄与がないので、p + 領域を設けない場合
に比べて、動作速度が低下する。
【0016】この課題は、正孔をゲート下部においてチ
ャネル幅方向(ソ−ス/ドレイン領域とゲートの境界に
平行な方向)に流してp+ 領域に導き、p型領域から正
孔を排除するという動作原理に起因して、必然的に発生
するものである。
【0017】また、図24,25,29,30の構造で
は、トランジスタの構造がゲート電極を軸に対称でない
という第二の課題を持つ。
【0018】一般の電界効果型トランジスタにおいて
は、ソース/ドレイン領域は同じ構造を持ち、互いに交
替可能である。それに対して、これらの従来例は、p+
領域を持つ領域はソースとしてのみ用いられ、ドレイン
とすることができない。これは高電圧側となるドレイン
にp+ 領域があると、p+ 領域は高電圧となるn+ 領域
に接続されているために、それ自身も高電圧となるの
で、ドレイン側のP+ 領域とソース側のn領域が順バイ
アスとなり、ゲートにOFF信号が入力された状態にお
いても、大量の漏れ電流が流れるためである。
【0019】トランスファゲート、DRAM(ダイナミ
ックランダムアクセスメモリ)セル等に用いられるトラ
ンジスタは、ソース/ドレイン領域のいずれが高電圧側
となるかは、回路動作に依存して動的に変化する。これ
らの目的に用いるためには、トランジスタの構造が対称
的であり、状況に応じて、ソース/ドレイン領域が交替
可能でなければならない。したがって、非対称なトラン
ジスタは、トランスファゲート、DRAMセル等に用い
ることができない。
【0020】また、ゲートアレイ等のLSIでは、予め
用途を決めずに拡散層等を形成しておき、後から、用途
に応じて配線パターンを決める。したがって、ソース/
ドレイン領域のいずれがソースとなり、ドレインとなる
かが確定するのは、配線パターンが確定してからであ
り、拡散層形成時には確定していない。したがって、ゲ
ートアレーにおいては、ソース/ドレイン領域が互換で
あるトランジスタを形成しておく必要があり、ソース、
ドレインの役割が固定される非対称なトランジスタを用
いることができない。
【0021】また、非対称な構造を作成するには、p+
領域を、ゲート電極の上にかかるようにパターニングさ
れたレジスト等をマスクにして、イオン注入によってソ
ース/ドレイン領域の一方だけに作る必要があるが、ゲ
ート長(ソースとドレインを結ぶ方向におけるゲート電
極の幅)が短いトランジスタでは、このようなレジスト
のパターニング作業は極めて困難となる。
【0022】また、SOIトランジスタは分離領域(ソ
ース、ドレイン、チャネルがいずれも形成されない領
域)に半導体層がないために、分離領域において、配線
−半導体層、またはゲート−半導体層との間に寄生容量
が付かない。しかし、図27,28の構造ではフィール
ドシールド電極(FSゲート)を設けることにより、配
線やゲートとフィールドシードル電極間に寄生容量が付
くために、SOIトランジスタの長所が失われるとい
う、第三の課題を持つ。また、この構造では、フィール
ドシールド電極を形成するために工程が複雑になるとい
う第四の課題を持つ。
【0023】図29の構造では、ボディコンタクト(1
05、146)がソース101から見てゲート102の
反対側にあるので、図31に示すように、トランジスタ
が連続して接続されるようなパターンには用いることが
できないという、第五の課題を持つ。また、ソース/ド
レイン領域をポリシリコンにより形成するが、ポリシリ
コンは通常、ソースやドレインが形成される単結晶シリ
コンに比べ、寄生抵抗が大きいという第六の課題を持
つ。
【0024】図27,28,29の構造では、いずれも
ボディコンタクト用の配線パターンが必要となるという
第七の課題を持つ。SOI素子の特徴では、ウェルコン
タクトを省略して、配線を単純化できるという特徴を持
つが、これらの構造ではその長所が失われる。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
の電界効果型トランジスタの有する課題の解決をその目
的としてなされたものである。
【0026】本発明の電界効果型トランジスタは、酸化
膜上の半導体層上に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極
を設け、ゲート電極の両側の半導体層において、少なく
ともその上部は第一導電型の不純物が高濃度に導入され
たソース/ドレイン領域をなし、ソース/ドレイン領域
の下部の領域またはゲート電極を挟んでソース/ドレイ
ン領域に隣接する領域(低不純物濃度帯)が不純物を低
い濃度に導入した領域をなし、該不純物濃度の低い領域
から、ゲートとソース/ドレイン領域の境界に平行な方
向に突起した、半導体よりなる延長領域が設けられ、延
長領域において少なくとも一部に第二導電型不純物を高
濃度に導入した領域が設けられ、該第二導電型不純物を
高濃度に導入した領域とソース/ドレイン領域の間に
は、延長領域の一部またはゲート電極を挟む該ソース/
ドレイン領域に隣接する領域において、不純物濃度が低
い領域が設けられていることを特徴としている。
【0027】上記の構成によって、本発明においては、
正孔はソース/ドレイン領域下部の低不純物濃度領域、
またはその横の低不純物濃度領域を経て、延長部に達
し、第二導電型不純物を高濃度に導入した領域から排除
される。
【0028】従来技術における前述の第一の課題は、正
孔をゲート下部においてチャネル幅方向に流してチャネ
ル形成領域(ゲート電極下部の半導体領域)に接して設
けられたp+ 型領域に導き、p+ 型領域から正孔を排除
するという構造に起因して、発生する。
【0029】これに対して、本発明では、正孔を低不純
物濃度領域においてチャネル幅方向に対して垂直な方向
に流し、低不純物濃度領域に隣接するp+ 領域から正孔
を排除している。ソース/ドレイン領域下部の低不純物
濃度領域、またはその横の低不純物濃度領域が正孔をチ
ャネル幅方向に対して垂直な方向に流すための経路とな
るので、チャネル形成領域に接してp+ 型領域を設ける
必要がない。したがってp+ 領域を設けることにより実
効的なチャネル幅が減る問題を解消または抑制でき、第
一の課題が解消または抑制される。
【0030】特に、ゲート電極を挟みかつソース/ドレ
イン領域に隣接した領域に不純物が低い濃度に導入した
領域(低不純物濃度帯)を持たず、該第二導電型不純物
を高濃度に導入した領域とソース/ドレイン領域の間に
は、該延長領域の一部において、不純物濃度が低い領域
を設けた場合、チャネル幅の実効的な減少は全くない。
【0031】また、ゲート電極を挟みかつソース/ドレ
イン領域に隣接した領域に、不純物を低い濃度に導入し
た領域(低不純物濃度帯)を設ける場合においても、p
+ 領域をゲート電極に隣接して設ける場合に比べて、そ
の幅を狭くできるので、チャネル幅の実効的な減少を抑
制できる。
【0032】その理由は以下の通りである。p+ 領域を
ゲート電極に隣接して設ける場合、その中に配線と接続
するコンタクト領域を設ける必要がある。したがって、
従来技術におけるp+ 領域は、コンタクトの幅、およ
び、それを囲む一定のマージンを含むだけの幅が必要と
なり、正孔の排除に最低限必要な幅よりも大きな幅が必
要になる。本発明の構造においては、正孔を排除するた
めのコンタクトはゲートから離れた延長領域に取るの
で、この問題は生じず、該ソース/ドレイン領域に隣接
した不純物を低い濃度に導入した領域の幅を小さくでき
る。
【0033】また、第二導電型不純物を高濃度に導入し
た領域とソース/ドレイン領域の間には、不純物濃度の
低い低不純物濃度帯、延長部があり、これらの領域に空
乏層が形成されるので、p+ 領域とn領域との間の空乏
層により電界が緩和され、バンド間トンネルによる導通
が妨げられる。従ってp+ 領域がn領域の電位に連動す
ることが妨げられる。
【0034】したがって、第二導電型不純物を高濃度に
導入した領域がドレイン側にあっても、p+ 領域の電位
が上昇しないので漏れ電流は流れない。第二導電型不純
物を高濃度に導入した領域をドレイン側に設けることが
でき、対称構造が得られるので、非対称構造に起因す
る、前述の第二の課題が、解決される。また、フィール
ドシールド電極を設けないので、第三、第四の課題が解
決される。また、ボディコンタクトがソース/ドレイン
領域から見て、チャネル幅方向にあるので、第五の課題
が解決される。
【0035】また、ソース/ドレイン領域に接地電位が
与えられる状態で、ソース/ドレイン領域の下部の全て
が空乏層になるように、ソース/ドレイン領域下部の第
二導電型の不純物濃度を低く設定する。
【0036】すると、ソース/ドレイン領域の下では空
乏層がSOI層の下まで届く。これにより、ドレイン領
域下部の寄生容量が低減するので、動作速度が向上す
る。また、正孔は電位の低いところを流れるが、空乏層
の電位はソース/ドレイン領域よりも低いので、ソース
領域下部の空乏層が正孔の経路とならしめることができ
る。
【0037】また、チャネルが形成されるしきい値とな
る電圧がゲート電極に加えられたときに、ゲート電極下
部に位置する半導体層が、全て空乏層となるように、半
導体層の不純物濃度を設定する。ゲート電極下部に位置
する半導体層が、全てが空乏層になると(完全空乏化す
ると)、正孔が蓄積しにくくなる。これは正孔の排除能
力に関する負担を減らし、本発明の効果をより顕著なら
しめることができる。
【0038】本発明はゲート電極に接してp+ 領域を設
けず、不純物濃度の低い領域を通して正孔をp+ 領域に
導く。不純物濃度の低い領域はp+ 領域に比べて正孔を
流す能力が劣るが、完全空乏化により正孔の蓄積を減ら
すことにより、正孔を流す能力が劣るという問題を相殺
できる。
【0039】また、ゲート電極を挟みかつソース/ドレ
イン領域に隣接した領域に、不純物を低い濃度に導入し
た領域を持たず、該第二導電型不純物を高濃度に導入し
た領域とソース/ドレイン領域の間には、該延長領域の
一部において、不純物濃度が低い領域を設ける。
【0040】この場合においても、ソース/ドレインの
下を経由して正孔を排出できるので、前述の第二の課題
を解決できる。
【0041】また、延長領域の一部に設けられた第二導
電型不純物が、酸化膜の下にある半導体層または導電体
層に接続されることができる。トランジスタに接して配
線に接したボディコンタクトを設ける必要がなく、前述
の第七の課題を解決できる。
【0042】また、ソース/ドレイン領域をエピタキシ
ャル層より形成し、その下に低濃度領域を設け、低濃度
領域がソース/ドレイン領域から離れた領域で第二導電
型の高不純物濃度領域に接続されるようにすると、ソー
ス/ドレインが単結晶になるので、前述の第六の課題が
解決される。
【0043】また、延長領域に高不純物濃度の第二導電
型領域を設けず、延長部に金属を直接接触させる。
【0044】また、ゲート電極を挟んでソース/ドレイ
ンが形成されない半導体層に隣接し、ゲート電極下部に
半導体層に位置する領域において、ゲート電極とその下
に位置する半導体層の間に、他の領域のゲート絶縁膜よ
りも厚い絶縁膜を設ける。あるいは、ゲート電極を挟ん
でソース/ドレインが形成されない半導体層に隣接し、
ゲート電極下部に位置する半導体層において、ゲート電
極下の他の領域よりも、第二導電型不純物の濃度を高く
する。
【0045】これらにより、ゲート電極を挟んでソース
/ドレインが形成されない半導体層に隣接し、ゲート電
極下部に半導体層に位置する領域のしきい値電圧を高く
して、チャネルの形成を抑制できる。すると低不純物濃
度帯21にはチャネルが形成され難くなり、この部分に
ゲート−チャネル間の容量が付かなくなる。これによ
り、ゲート−チャネル間の容量が減らずにソース/ドレ
イン領域の有効幅が減るという前述の第一の課題に関連
する問題が軽減される。
【0046】また、該延長領域の一部またはゲート電極
を挟む該ソース/ドレイン領域に隣接する領域において
設けられる、不純物濃度が低い領域上の絶縁膜上に、ソ
ースに接続した配線が位置するようにする。
【0047】あるいはこれらの領域の上部に、該第二導
電型不純物を高濃度に導入した領域に接続した配線が位
置するようにする。
【0048】これらの領域がソースに接続した配線また
は該第二導電型不純物を高濃度に導入した領域に接続し
た配線に覆われると、これらの低不純物濃度領域は接地
電位(または配線の電位)よりも低くなる。正孔は電位
の低いところを流れるので、これらの領域に正孔が流れ
やすくなる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0050】図1に本発明に基づく電界効果型トランジ
スタの平面図をnチャネルトランジスタの場合について
示す。図1のA1−A1’断面、B1−B1’断面をそ
れぞれ図2、図3に示す。
【0051】酸化膜11上の半導体層2の上に、ゲート
電極4が設けられる。ゲート電極4を挟む半導体層2に
おいて、その上部はn+ 型ソースドレイン領域5をな
し、半導体層2の下部は低い濃度の不純物を拡散したp
- 領域26をなす。ゲート電極4の下部にはゲート絶縁
膜3が設けられ、ゲート電極の下部の半導体層2はチャ
ネル形成領域27をなす。ソース/ドレイン領域5上に
はソース/ドレインコンタクト23が設けられアルミニ
ウム24よりなる配線に接続される。但し、素子構造を
解りやすくするために、アルミニウム24は図3おいて
のみ示す。
【0052】半導体層2の一部領域では半導体層内、層
上のいずれにもソース/ドレイン領域5が設けられず、
不純物が低濃度に導入された低不純物濃度帯21をな
す。さらに低不純物濃度帯21からチャネル幅方向に突
起した、延長領域7が設けられる。ただし、ここでチャ
ネル幅方向とはソース/ドレイン領域とゲート電極の境
界に並行な方向をいう。延長領域7の少なくとも一部に
はp型不純物を高濃度に導入したp+ 領域8が設けら
れ、p領域にはボディコンタクト9が設けられ、アルミ
ニウム24よりなる配線に接続される。ボディコンタク
ト9に接続される配線は、接地電位を保つか、あるいは
少なくとも半導体層のバンドギャップよりも小さな電
位、例えばシリコンであれば1.12V以下の電位を保
つ。ボディコンタクトに接続される配線の電位は、接地
されるか、負である場合に、ボディコンタクトの正孔排
除能力が高くなる。しかし、接地電位よりも電位が高く
とも、ある程度の排除能力が得られる。しかしバンドギ
ャップに相当する電位よりも高くなると、ボディコンタ
クトからソースへの漏れ電流が顕著になるので、これは
避ける必要がある。
【0053】この構造において、チャネル部において発
生した正孔は、ソース/ドレイン領域下部の低濃度領域
26および低不純物濃度帯21を経て、延長領域7に形
成されたp+ 領域8へと流れ込み、ボディコンタクト9
を通して排除することができる。したがって、基板浮遊
効果の原因となる正孔は排除されることになる。
【0054】従来技術における第一の課題(実効的なチ
ャネル幅の低下)は、正孔をゲート下部においてチャネ
ル幅方向に流してp+ 領域に導き、チャネル形成領域
(ゲート電極下部の半導体領域)に接して設けたp+
領域から正孔を排除するという構造に起因して、発生す
る。
【0055】これに対して、本発明では、正孔を低不純
物濃度領域(21、26)においてチャネル幅方向に対
して垂直な方向に流し、低不純物濃度領域に隣接するp
+ 領域8から正孔を排除する。ソース/ドレイン領域下
部の低不純物濃度領域26、またはその横の低不純物濃
度領域21が正孔をチャネル幅方向に対して垂直な方向
に流すための経路となるので、チャネル形成領域に接し
てp+ 型領域を設ける必要がない。したがって、p+
域を設けることにより実効的なチャネル幅が低下すると
いう問題を解消または抑制でき、前述の第一の課題が解
決される。
【0056】特に、低不純物濃度帯21を持たず、ソー
ス/ドレイン領域とp+ 領域の間に低濃度領域32が設
けられ、ソース/ドレイン領域の下に低濃度領域26を
持つ構造(図13、及びそのB13−B13’断面、図
14)では、チャネル幅の実効的な減少は全くない。ま
た、低不純物濃度帯21を設ける場合においても、p +
領域をゲート電極に隣接して設ける場合に比べて、低不
純物濃度帯21の幅を狭くできるので、チャネル幅の実
効的な減少を抑制できる。
【0057】その理由は以下の通りである。従来例(図
24,25,26)のようにp+ 領域105をゲート電
極に隣接して設ける場合、その中に配線と接続するコン
タクト領域を設ける必要がある。したがって、従来技術
におけるp+ 領域は、コンタクトの幅、および、それを
囲む一定のマージンを含むだけの幅が必要となり、正孔
の排除に最低限必要な幅よりも大きな幅が必要になる。
本発明の構造においては、正孔を排除するためのコンタ
クトはゲートから離れた延長領域7にとるので、低不純
物濃度帯21の幅を小さくでき、前述の第一の課題を抑
制できる。
【0058】p+ 領域8とソース/ドレイン領域5は、
低不純物濃度帯21又はp領域32によって隔離されて
いるので、互いの導通はない。すなわち、両者(p+
域とソース/ドレイン)が隔離されることにより、両者
間の電界強度が緩和される。従って、ドレインが高い電
位になる場合においても、強電界が原因となって両者間
にバンド間トンネル電流が流れることを防げる。よっ
て、p+ 領域がドレイン側にあっても、ドレインとボデ
ィコンタクト間の漏れ電流は流れない。したがって、ボ
ディコンタクトをソース/ドレイン領域の両方に設ける
ことができ、前述の第二の課題(非対称性)を解決する
ことができる。
【0059】また、図24、26の従来例のように、p
+ 領域に接して、ゲートの下に位置する半導体層を正孔
の経路として設ける必要がないので、ゲート電極とその
半導体層との間の寄生容量が付かない。また、図27の
従来例のようなフィールドシールド電極を設けないので
前述の第三、第四の課題を解決する事ができる。
【0060】またソース/ドレイン領域からチャネル幅
方向に延長した部分にボディコンタクトを設けるので、
ゲートアレイ等トランジスタ連続して接続した構造にも
適用することができる。よって、前述の第五の課題を解
決される。
【0061】以下、他の実施の形態について述べる。
【0062】ソース/ドレイン領域に接地電位が与えら
れる状態で、第一導電型ソース/ドレイン領域の下部の
全てが空乏層になるように、ソース/ドレイン領域下部
の第二導電型の不純物濃度を低く設定することができ
る。
【0063】すると、ソース/ドレイン領域の下では空
乏層がSOI層の下まで届く。これにより、ドレイン領
域下部の寄生容量が低減するので、動作速度が向上す
る。また、正孔は電位の低いところを流れるが、空乏層
の電位はソース/ドレイン領域よりも低いので、ソース
領域下部の空乏層が正孔の経路になることができる。
【0064】また、チャネルが形成されるしきい値とな
る電圧がゲート電極に加えられたときに、ゲート電極下
部に位置する半導体層が、全て空乏層となるように、半
導体層の不純物濃度を設定することができる。ゲート電
極下部に位置する半導体層が、全てが空乏層になると、
その領域の電位が上がるので正孔が蓄積しにくくなる
る。これは正孔の排除能力に関する負担を減らし、本発
明の効果をより顕著ならしめることができる。
【0065】本発明はゲート電極に接してp+ 領域を設
けず、不純物濃度の低い領域を通して正孔をp+ 領域に
導く。不純物濃度の低い領域はp+ 領域に比べて正孔を
流す能力が劣るが、完全空乏化により正孔の蓄積を減ら
すことにより、正孔を流す能力が劣るという問題を相殺
できる。
【0066】また、図4,5,6および7はp+ 領域8
が配線24に接続されず、ボディプラグ15によってシ
リコン基板10と接続される場合の本発明の実施の形態
の説明図で、図4、図5はボディプラグ15がp+ 領域
を貫く場合、図6、図7はp + 領域を貫かないでその側
面から接する場合である。図8はボディプラグ15がp
+ 領域8に下から接する場合である。
【0067】p+ 領域8はその直下のシリコン基10板
に接続され正孔はシリコン基板10に排出されるので、
+ 領域と接地線を接続する配線を作る必要がない。ま
たシリコン基板10に、ボディプラグ15と接する部分
に埋め込みp+ 領域28を設ける場合を図9、図10に
示す。シリコン基板10に埋め込みp+ 領域を設ける
と、シリコン基板内の正孔の導通が改善される。
【0068】図1の構造においてソース/ドレイン領域
をエピタキシャル層30により形成する場合を図11に
示す。エピタキシャル層からのリンを浅く拡散させるこ
とにより、半導体層の表面にn+ 領域31が浅く形成さ
れる。
【0069】図1において、低不純物濃度帯21を設け
ない場合を図13、図14に示す。この場合は延長領域
7のうち、ソース/ドレイン領域に接する部分に、p-
領域32を設ける。この場合、延長領域7中のp- 領域
32が、低不純物濃度帯21に代わって、p+ 領域とソ
ース/ドレイン領域5との間の電界を緩和する作用を持
つ。また低不純物濃度帯21と延長領域7中のp- 領域
32の両方を設けても良い。
【0070】また、低不純物濃度帯21を設ける場合
で、ソース/ドレイン領域5が半導体層2の裏側に達す
る場合のB1−B1’における断面図を図15に示す。
この場合は正孔はゲート電極下のチャネル領域をチャネ
ル幅方向に流れ、低不純物濃度帯21に達した後、延長
領域7から排出される。この場合、ソース/ドレイン領
域がSOI層の下に達してもよいので、ソース/ドレイ
ン領域の形成に対して、浅い接合を形成する必要がな
い。
【0071】また、図13の構造において、延長部にp
+ 領域を設けず、金属を直接接触させ、ショットキーコ
ンタクト(配線24と低濃度層21の接続部)を取る場
合を図17に示す。この場合、配線にタングステン、タ
ングステンシリサイド等を用いても良い。また、ショッ
トキー障壁の大きさを調整するために、低濃度層21と
配線24の間に中間層として、TiN、タングステンシ
リサイド等の金属、あるいは金属元素を含む化合物を挟
んでも良い。この場合、ショットキーコンタクトは、低
濃度層21と中間層とによって形成される。
【0072】低濃度の半導体層に金属を接触させたショ
ットキーコンタクトは、整流性を持つ。ショットキーコ
ンタクトを形成する金属を接地する場合(金属側の電位
が低い場合)のバンド図を図32に示す。余剰な正孔は
金属側へ流れることができるが、電子はチャネル側から
も、金属側からも、低濃度の半導体層(p- 領域)に形
成される障壁のために流れることができない。また、金
属側の電位が高い場合を図33、図34に示す。もしp
型不純物濃度の高いp基板に金属を接触させると、図3
3のようになり、金属に接触するp基板において空乏層
が形成される領域に、薄い障壁が形成され、正孔はこの
障壁をトンネル現象により通り抜けるので、金属側から
余計な正孔電流が注入されることになる。これに対し
て、本発明のように金属が低濃度のp- 領域、または真
性(i)領域に接触する場合を図34に示す。この場
合、低濃度領域、i領域はドレイン電圧の影響を受け、
ドレイン電位に近い電圧になるので、図34のように正
孔に対する障壁が形成され、正孔が注入されない。これ
は特に図13のように、低濃度領域がドレイン下の低濃
度領域を介してのみチャネルに接続する場合に図34に
示すように、ドレイン電界の影響を受けた領域が障壁と
なるので、効果が顕著になる。
【0073】また、図18はゲートアレイ等、トランジ
スタが複数個連結されて配置される場合、図1の構造を
連結した状態を示し、図19はp+ 領域8を延長し、ボ
ディコンタクト9をゲート電極に対するコンタクト22
よりも外側に設けた例を示す。図18のように、ボディ
コンタクトは、p+ 領域を覆うように開けられてよい。
(コンタクトを囲むようなp+ 領域のマージンを取らな
い)。
【0074】また、ゲートアレイにおいて、ソースとな
る電極においては、ボディコンタクトとソースを互いに
接続する。ドレインとなる領域においては、p+ 領域上
部にコンタクトホールを開けないようにする。これによ
り、ドレインとなる領域においては、p+ 領域上部をド
レインに接続する配線が通過する場合も、通過しない場
合のいずれにおいても、p+ 領域とドレイン電極が電気
的に短絡することを防ぐことができる。
【0075】トランスファゲートのように、ソース/ド
レイン領域のいずれが高電圧側になるかが確定しない場
合には、ボディコンタクトをソース/ドレイン領域と接
続せず、ボディコンタクトは全て接地する。すなわち接
地電位を持つ配線に接続する。
【0076】また、図20に、ソース/ドレイン領域下
部の低濃度領域がn- 型である場合を示す。
【0077】p- シリコン基板を接地すると、仕事関数
の関係から、p- 基板はソースよりも低い電位となる。
また、シリコン基板に負の電位を与えても、同様にシリ
コン基板はソースよりも低い電位となる。すると、ソー
ス/ドレイン領域の下にn-領域を設けても、基板から
の電界の影響によりこの領域には空乏層が形成される。
空乏層が形成されると、n- 領域40の電位が下がるの
で、正孔とは極性の異なるn型であるにも係らず、正孔
が流れやすくなる。
【0078】図21は低不純物濃度帯21に挟まれた領
域(低不純物濃度帯に隣接するチャネル領域)上の酸化
膜をゲート酸化膜より厚くした場合を示す(図21の中
間絶縁膜41、図21は図1のD1−D1’断面に相
当)。中間絶縁膜41を設けると、この部分のしきい値
電圧が上がる。これはゲート酸化膜が厚いとしきい値電
圧が上がるという原理による。すると低不純物濃度帯2
1に隣接する領域にはチャネルが形成され難くなり、こ
の部分にゲートチャネル間の容量(ゲート容量)が付か
なくなる。
【0079】これにより、低不純物濃度帯21を設ける
ことにより、ソース/ドレイン領域の有効幅が減ること
の影響を低減できる。ゲート−チャネル間の容量が減ら
ずに、ソース/ドレイン領域の有効幅が減ると、動作速
度に対して不利であるが、ソース/ドレイン領域の有効
幅とともに、ゲート−チャネル間の容量が減れば動作速
度に対するデメリットを低減できる。
【0080】また、中間絶縁膜41は低不純物濃度帯2
1上を覆っても良い。この場合、低不純物濃度帯とその
上に配置される配線間の容量分を軽減できるという効果
が得られる。
【0081】また、低不純物濃度帯のp型不純物濃度帯
を増しておくと、この部分のしきい値電圧が上がり、チ
ャネルが形成されなくなるので、この方法によってもソ
ース/ドレイン領域が有効に働かない部分(低不純物濃
度帯21に挟まれた部分)において容量が付くという問
題を軽減できる。
【0082】また、低不純物濃度帯21、または延長部
の低不純物濃度領域32を、ボディコンタクトに接続す
る配線42で覆うことができる。低不純物濃度帯21、
または延長部の低不純物濃度領域32にp型不純物を導
入すると、これらの領域はその上部にある配線よりも電
位が低くなる。ボディコンタクトが接地電位にあると、
これらの低不純物濃度領域(21、32)は接地電位よ
りも低くなる。正孔は電位の低いところを流れるので、
これらの領域(21、32)に正孔が流れやすくなる。
【0083】また、図13の構造において低不純物濃度
帯21、または延長部の低不純物濃度領域32を、ソー
ス/ドレイン領域に接続する配線43で覆った例を図2
3に示す。ソース/ドレイン領域の一方はソースとして
動作するが、ソース側は電位が低いので、その結果上述
の接地線で覆った場合と同様に、ソース側で低不純物濃
度領域に正孔が流れやすくなり、正孔が排除されやすく
なる。
【0084】
【実施例】実施例1 図1に本実施例に基づく電界効果型トランジスタの平面
図を示す。図1のA1−A1’断面、B1−B1’断面
をそれぞれ図2、図3に示す。
【0085】酸化膜11上の半導体層2の上に、半導体
層2を横断するようにn+ ポリシリコンよりなる幅0.
25ミクロンのゲート電極4が設けられる。ゲート電極
4の下部には厚さ5nmのゲート絶縁膜3が設けられ
る。ゲート電極4を挟む半導体層2において、その上部
は高濃度にn型の不純物を拡散したソースドレイン領域
5をなし、半導体層2の下部は低い濃度にp型の不純物
を拡散したp- 領域26をなす。ゲート電極の下部の半
導体層2はチャネルが形成される、チャネル形成領域2
7をなす。ソース/ドレイン領域5上にはソース/ドレ
インコンタクト23が設けられアルミニウム24よりな
る配線に接続される。
【0086】半導体層2の一部はソース/ドレイン領域
5が設けられず、p- 型の低不純物濃度帯21をなす。
さらに低不純物濃度帯21からチャネル幅方向に突起し
た、延長領域7が設けられる。ただし、ここでチャネル
幅方向とはソース/ドレイン領域とゲート電極の境界に
並行な方向をいう。延長領域7の少なくとも一部にはp
型不純物を高濃度に導入したp+ 領域8が設けられ、p
+ 領域にはボディコンタクト9が設けられ、アルミニウ
ム24よりなる配線に接続される。ボディコンタクト9
に接続される配線は、接地電位を保つか、あるいは少な
くとも半導体層のバンドギャップよりも小さな電位、例
えばシリコンであれば1.12V以下の電位を保つ。
【0087】図2、図3の断面図において、10はシリ
コン基板、11は埋め込み酸化膜、25は層間絶縁膜を
示す。埋め込み酸化膜、層間絶縁膜の厚さはそれぞれ4
00nmとした。SOI層の厚さは60nm、ソース/
ドレイン領域5の厚さは20nm、低不純物濃度帯21
のチャネル幅方向に対する幅は1ミクロン、ソース/ド
レイン領域のチャネル幅方向に対する幅は10ミクロン
とした。延長領域のA1−A1’方向に並行な方向の幅
は0.3ミクロンとした。p- 領域26にはホウ素が1
×1017cm-3、低不純物濃度帯21にはホウ素が1×
1017cm-3、p+ 領域8にはホウ素が1×1019cm
-3、ソース/ドレイン領域にはリンが1×1019cm-3
導入された。シリコン基板は濃度1×1016cm-3のホ
ウ素を含んだp- 型とした。
【0088】この構造において、チャネル部において発
生した正孔は、ソース/ドレイン領域下部の低濃度領域
26および低不純物濃度帯21を経て、延長領域7に形
成されたp+ 領域8へと流れ込み、ボディコンタクト9
を通して排除することができる。したがって、基板浮遊
効果の原因となる正孔は排除されることになる。
【0089】p+ 領域8とソース/ドレイン領域5は、
低不純物濃度帯21によって隔離されているので、互い
の導通はない。すなわち、ソースだけでなく、ドレイン
領域においても、p+ 領域との間にバンド間トンネル等
によって漏れ電流が流れることがない。したがって、ボ
ディコンタクトをソース/ドレイン領域の両方に対称的
に設けることができる。また、ボディコンタクトの形成
に伴う、実効チャネル幅の減少がない。またソース/ド
レイン領域がチャネル幅方向に延長した部分にボディコ
ンタクトを設けるので、ゲートアレイ等トランジスタが
連続して接続した構造にも適用することができる。
【0090】実施例2 本実施例は、図1において、p+ 領域8が配線に接続さ
れず、シリコン基板10と接続されている場合である。
【0091】図4、図6は本実施例の、それぞれp+
域8付近を拡大した平面図、図5、図7はそれぞれ図
4、図6におけるC4−C4’、C6−C6’断面にお
ける立面図である。いずれにおいてもp+ 領域8はp+
ポリシリコンよりなるボディプラグ15によってp-
リコン基板10と接続されている。図4、図5はp+
域を貫く場合、図6、図7はp+ 領域を貫かないでその
側面から接する場合である。図8はボディプラグがp+
領域の下から接する場合である。p+ 領域はその直下の
シリコン基板に接続され、正孔はシリコン基板へ流出す
るので、p+ 領域と接地線を接続する配線を作る必要が
ない。
【0092】またシリコン基板10には、図9、図10
に示すように、ボディプラグ15と接する部分に埋め込
みp+ 領域28を設けてもよい。p+ 領域28はトラン
ジスタから離れた位置において、埋め込み酸化膜を貫く
第二のp+ ポリシリコンプラグ29、およびアルミニウ
ム24よりなる配線によって接地線と接続される(図
9)。また、プラグの材料としてアルミニウム24のよ
うな金属を用いてもよい(図10)。シリコン基板10
に埋め込みp+ 領域を設けると、シリコン基板内の正孔
の導通をよくすることができた。ボディプラグ15は、
プラグ材料(p+ポリシリコン、金属、金属シリサイド
等の導電体)のCVD等による埋め込みと、続くRIE
等によるエッチバックを行うことにより形成される。
【0093】実施例3 本実施例は、図1の構造において、ソース/ドレイン領
域をエピタキシャル層30により形成した場合で、図1
のA1−A1’断面について本実施例の断面図を図11
に示す。エピタキシャル層30には高濃度のリンが導入
された。ランプアニールや電気炉による熱処理により、
エピタキシャル層からのリンを浅く拡散させることによ
り、半導体層の表面にn+ 領域31が浅く形成された。
+ 領域31の厚さは例えば20nmである。
【0094】実施例4 本実施例は、図1において、低不純物濃度帯21を設け
ない場合で、図13は平面図、図13のB13−B1
3’断面を図14に示す。この構造においては、延長領
域7のうち、ソース/ドレイン領域に接する部分に、ホ
ウ素を低濃度1×1017cm-3に導入したp- 領域32
を設けた。この場合、延長領域7中のp-領域32が、
低不純物濃度帯21に代わって、p+ 領域とソース/ド
レイン領域5との間の電界を緩和する作用を持つ。また
低不純物濃度帯21と延長領域7中のp- 領域32の両
方を設けてもよい。
【0095】実施例5 低不純物濃度帯21を設ける場合は、ソース/ドレイン
領域5が半導体層2の裏側に達してもよい。本実施例
は、この場合の例で、その場合の断面図を(図1のB1
−B1’断面に相当する位置において)図15に示す。
この場合は正孔はゲート電極下のチャネル領域を通り、
低不純物濃度帯21に達した後、延長領域7から排出さ
れる。この場合、ソース/ドレイン領域がSOI層の下
に達してもよいので、ソース/ドレイン領域の形成に対
して、浅い接合を形成する必要がなく、通常のイオン注
入等、既存のプロセスを使えるというメリットがある
(図15)。
【0096】実施例6 本実施例は図13の構造において、延長部にp+ 領域を
設けず、金属を直接接触させ、ショットキーコンタクト
を取った場合で、図13におけるB13−B13’断面
を図17に示す。また、ショットキーコンタクトがソー
ス/ドレイン領域上のコンタクトと接続される場合を、
同様な断面で図16に示す。
【0097】低濃度の半導体層に金属を接触させたショ
ットキーコンタクトは、整流性を持つ。ショットキーコ
ンタクトを形成する金属を接地する場合(金属側の電位
が低い場合)のバンド図を図32に示す。余剰な正孔は
金属側へ流れることができるが、電子はチャネル側から
も、金属側からも、低濃度の半導体層(p- 領域)に形
成される障壁のために流れることができない。また、金
属側の電位が高い場合を図33、図34に示す。もしp
型不純物濃度の高いp基板に金属を接触させると、図3
3のようになり、金属に接触するp基板において空乏層
が形成される領域に、薄い障壁が形成され、正孔はこの
障壁をトンネル現象により通り抜けるので、金属側から
余計な正孔電流が注入されることになる。これに対し
て、本発明のように金属が低濃度のp- 領域、または真
性(i)領域に接触する場合を図34に示す。この場
合、低濃度領域、i領域はドレイン電圧の影響を受け、
ドレイン電位に近い電圧になるので、図34のように正
孔に対する障壁が形成され、正孔が注入されない。これ
は特に図13のように、低濃度領域がドレイン下の低濃
度領域を介してのみチャネルに接続する場合に図34に
示すように、ドレイン電界の影響を受けた領域が障壁と
なるので、効果が顕著になる。
【0098】また、これにより図16のようにソース/
ドレイン領域とボディコンタクトを接続することが可能
となる。すなわち、ソース/ドレイン領域が電位の低い
ソースとして作用する場合に、正孔がこれを通して排除
されるとともに、電位の高いドレインとして作用する場
合にもリーク電流が発生せず、対称な構造が可能にな
る。
【0099】また、配線にタングステン、タングステン
シリサイド等を用いても良い。また、ショットキー障壁
の大きさを調整するために低濃度層21と配線24の間
に中間層として、TiN、タングステンシリサイド等の
金属、あるいは金属元素を含む化合物を挟んでも良い。
【0100】実施例7 本実施例は、ゲートアレイ等、トランジスタが複数個連
結されて配置される場合、図1の構造を連結した例(図
18;平面図)と、p+ 領域8を延長し、ボディコンタ
クトがゲート電極に対するコンタクトよりも外側に設け
られる場合の例(図19;平面図)である。ボディコン
タクトはp+ 領域を覆うように開けられ(コンタクトを
囲むようなp+ 領域のマージンを取らない)ても良い
(図18)、ゲートアレイにおいて、ソースとなる電極
においては、ボディコンタクトとソースを互いに接続す
る。ドレインとなる領域においては、p+ 領域上部にコ
ンタクトホールを開けないようにする。これにより、ド
レインとなる領域においては、p+ 領域上部をドレイン
に接続する配線が通過する場合も、通過しない場合のい
ずれにおいても、p+ 領域とドレイン電極が電気的に短
絡することを防ぐことができる。
【0101】トランスファゲートのように、ソース/ド
レイン領域のいずれが高電圧側になるかが確定しない場
合には、ボディコンタクトをソース/ドレイン領域と接
続せず、ボディコンタクトは全て接地する、すなわち接
地電位を持つ配線に接続する。
【0102】実施例8 本実施例は、ソース/ドレイン領域下部の低濃度領域が
- 型の場合で、その断面を(図1のB1−B1’断面
に相当する位置において)図20に示す。ソース/ドレ
イン領域の下部はリンを1×1017cm-3注入したn-
領域40とした。シリコン基板10はp- 型とした。シ
リコン基板10には接地電位(0V)または負の電位と
した。
【0103】p- シリコン基板を接地すると、仕事関数
の関係から、p- 基板はソースよりも低い電位となる。
また、p- シリコン基板に負の電位を与えた場合もp-
よりも低い電位となる。すると、ソース/ドレイン領域
の下にn- 領域を設けても、シリコン基板の電位の影響
を受け、この領域には空乏層が形成される。空乏層が形
成されると、n- 領域の電位が下がるので、正孔とは極
性の異なるn型であるにも係らず、正孔が流れやすくな
る。
【0104】実施例9 本実施例は、低不純物濃度帯21に隣接するチャネル形
成領域上の酸化膜をゲート酸化膜より厚くした場合の例
である。
【0105】図1において、低不純物濃度帯21とそれ
に隣接するチャネル形成領域(ゲート電極の下の領域)
上に中間絶縁膜41を設けた場合の、D1−D1’断面
を図21に示す。
【0106】中間絶縁膜41を設けると、この部分のし
きい値電圧が上がる。これはゲート酸化膜が厚いとしき
い値電圧が上がるという原理による。すると低不純物濃
度帯21にはチャネルが形成され難くなり、この部分に
ゲート−チャネル間の容量が付かなくなる。
【0107】これにより、低不純物濃度帯21を設ける
ことにより、ソース/ドレイン領域の有効幅が減ること
の影響を低減できる。ゲート−チャネル間の容量が減ら
ずに、ソース/ドレイン領域の有効幅が減ると、動作速
度に対して不利であるが、ソース/ドレイン領域の有効
幅とともに、ゲート−チャネル間の容量が減れば動作速
度に対するデメリットを低減できる。
【0108】また、低不純物濃度帯のp型不純物濃度を
増しておくと、この部分のしきい値電圧が上がり、チャ
ネルが形成されなくなるので、この方法によってもソー
ス/ドレイン領域が有効に働かない部分に対するゲート
容量を軽減できる。
【0109】実施例10 本実施例においては、図1の構造において低不純物濃度
帯21、または延長部の低不純物濃度領域32を、ボデ
ィコンタクトに接続する配線42で覆った例を図22
(平面図)に示す。
【0110】低不純物濃度帯21、または延長部の低不
純物濃度領域32にp型不純物を導入すると、これらの
領域はその上部にある配線よりも電位が低くなる。ボデ
ィコンタクトが接地電位にあると、これらの低不純物濃
度領域は接地電位よりも低くなる。正孔は電位の低いと
ころを流れるので、これらの領域に正孔が流れやすくな
る。
【0111】また、図13の構造において低不純物濃度
帯21、または延長部の低不純物濃度領域32を、ソー
ス/ドレイン領域に接続する配線43で覆った例を図2
3(平面図)に示す。
【0112】ソース/ドレイン領域の一方はソースとし
て動作するが、ソース側は電位が低いので、その結果上
の場合と同様に、ソース側で低不純物濃度領域(21、
32)に正孔が流れやすくなり、正孔が排除されやすく
なる。
【0113】以上、nチャネルトランジスタについての
実施例を示したが、pチャネルトランジスタの場合は、
以上の実施例において、極性をすべて逆にすれば良い。
【0114】
【発明の効果】本発明の電界型トランジスタの構造にお
いて、チャネル部において発生した正孔は、ソース/ド
レイン領域下部の低濃度領域26および低不純物濃度帯
21を経て、延長領域27に形成されたp+ 領域8へと
流れ込み、ボディコンタクト9を通して排除することが
できる。したがって、基板浮遊効果の原因となる正孔は
排除される。
【0115】p+ 領域8とソース/ドレイン領域5は、
低不純物濃度帯21または延長部の低不純物濃度領域3
2によって隔離されているので、互いの導通はない。す
なわち、ソースだけでなく、ドレイン領域においても、
+ 領域との間にバンド間トンネル等によって漏れ電流
が流れることがない。したがって、ボディコンタクトを
両側のソース/ドレイン領域に対称的に設けることがで
きる。
【0116】また、ゲートの下に正孔の経路となる半導
体層を設ける必要がないので、ゲート電極とその半導体
層との間の寄生容量が付かない。またソース/ドレイン
領域をチャネル幅方向に延長した部分にボディコンタク
トを設けるので、ゲートアレイ等トランジスタが連続し
て接続した構造にも適用することができる。
【0117】またボディプラグによりp+ 領域とその直
下のシリコン基板を接続すると、p + 領域と接地線を接
続する配線を作る必要がない。さらにp+ 領域と接続さ
れるシリコン基板10に埋め込みp+ 領域を設けると、
シリコン基板内の正孔の導通をよくすることができる。
【0118】また、ソース/ドレイン領域の下に正孔を
流す構造では、低不純物濃度帯21を設けず、延長領域
7のうち、ソース/ドレイン領域に接する部分に、不純
物を低濃度に導入した領域を設ける。すると、延長領域
中の低濃度領域が、p+ 領域とソース/ドレイン領域5
との間の電界を緩和する作用を持つ。電界が緩和されれ
ば、バンド間のトンネル電流が減り、漏れ電流が抑制さ
れる。
【0119】また、チャネル幅方向の一部の領域に低不
純物濃度帯21を設ける場合は、ソース/ドレイン領域
5が半導体層2の裏側に達してもよい。この場合は正孔
はゲート電極下のチャネル領域から、低不純物濃度帯2
1に達した後、延長領域7から排出される。この場合、
ソース/ドレイン領域がSOI層の下に達してもよいの
で、ソース/ドレイン領域の形成に対して、浅い接合を
形成する必要がなく、通常のイオン注入等、既存のプロ
セスを使えるというメリットがある。
【0120】また、延長部7にp+ 領域を設けず、金属
を直接接触させ、ショットキーコンタクトを取ると、金
属部が高電位となっても、その整流性により、余剰な電
荷が金属部から流入することを防ぐとともに、SOI層
中の余剰な正孔を排除することができる。
【0121】また、ソースとなる電極においては、ボデ
ィコンタクトとソースを互いに接続する。ドレインとな
る領域においては、p+ 領域上部にコンタクトホールを
開けないようにする。これにより、配線を簡単にできる
とともに、ドレインとなる領域においては、p+ 領域上
部をドレインに接続する配線が通過する場合も、通過し
ない場合のいずれにおいても、p+ 領域とドレイン電極
が電気的に短絡することを防ぐことができる。
【0122】nチャネル電界効果型トランジスタにおい
て、ソース/ドレイン領域の下部に低濃度のn型領域を
設け、埋め込み酸化膜下のシリコン基板を接地電位(0
V)または負の電位とすると、ソース/ドレイン領域下
のn- 領域に空乏層が形成され、正孔とは極性の異なる
n型であるにも係らず、正孔が流れやすくなる。
【0123】第一導電型電界効果型トランジスタにおい
て、ソース/ドレイン領域に隣接せず、かつゲート電極
の下部に半導体層が位置する領域において、半導体層と
ゲート電極の中間に、中間絶縁膜21を設ける。あるい
は、この領域の半導体層の第二導電型不純物の濃度を上
昇させる。すると、この部分の半導体層におけるしきい
値電圧が上がるので、この部分にゲート−チャネル間の
容量が付かなくなる。これによりソース/ドレイン領域
の有効幅が減ることによる動作速度におけるデメリット
を低減できる。
【0124】ソース/ドレイン領域とp+ 領域の中間に
位置する不純物濃度が低い領域(低不純物濃度帯21、
または延長部の低不純物濃度領域32)を、ボディコン
タクトに接続する配線またはソースに接続する配線で覆
う。すると、これらの領域に正孔が流れやすくなり、S
OI層から正孔の排除が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す模式平面図
【図2】図1のA1−A1’断面図
【図3】図1のB1−B1’断面図
【図4】本発明の別の実施例の模式平面部分図
【図5】図4のC4−C4’断面図
【図6】本発明の別の実施例の模式平面部分図
【図7】図6のC6−C6’断面図
【図8】本発明の別の実施例の模式断面部分図
【図9】本発明の別の実施例の模式断面図
【図10】本発明の別の実施例の模式断面図
【図11】本発明の別の実施例の模式断面図
【図12】本発明の別の実施例の模式断面図
【図13】本発明の別の実施例の模式平面図
【図14】図13のB13−B13’断面図
【図15】本発明の別の実施例の模式断面図
【図16】本発明の別の実施例の模式断面図
【図17】本発明の別の実施例の模式断面図
【図18】本発明のトランジスタが複数個連結されてい
る実施例の模式平面図
【図19】本発明のトランジスタが複数個連結されてい
る別の実施例の模式平面図
【図20】本発明の別の実施例の模式断面図
【図21】本発明の別の実施例の模式断面図
【図22】本発明の別の実施例の模式平面図
【図23】本発明の別の実施例の模式平面図
【図24】従来技術を示す模式平面図
【図25】従来技術を示す模式断面図
【図26】従来技術を示す模式平面図
【図27】従来技術を示す模式平面図
【図28】従来技術を示す模式断面図
【図29】従来技術を示す模式断面図
【図30】従来技術を示す模式断面図
【図31】従来技術の問題点を説明する模式平面図
【図32】本発明の効果を説明するバンド図
【図33】従来技術の問題点を説明するバンド図
【図34】本発明の効果を説明するバンド図
【符号の説明】
1 酸化膜 2 半導体層 3 ゲート絶縁膜 4 ゲート電極 5 ソースドレイン領域 7 延長領域 8 p+ 領域 9 ボディコンタクト 10 シリコン基板 11 埋め込み酸化膜 15 ボディプラグ 21 低不純物濃度帯 23 ソース/ドレインコンタクト 24 アルミニウム 25 層間絶縁膜 26 p- 領域 27 チャンネル形成領域 28 埋め込みp+ 領域 29 第二のp+ ポリシリコンプラグ 30 エピタキシャル層 31 n+ 領域 32 p- 領域 41 中間絶縁膜 42 ボディコンタクトに接続する配線 43 ソース/ドレイン領域に接続する配線 101 ソース 102 ゲート 103 ドレイン 104 n+ 領域 105 p+ 領域 106 ゲート酸化膜 107 p領域 108 SOI層またはp- 領域 109 埋め込み酸化層 110 シリコン基板 111 アルミニウム配線 112 酸化膜 120 p+ 領域 121 p領域 122 FSゲート 123 FSゲート酸化膜 124 ゲート酸化膜 125 ゲート電極 126 第一の酸化膜 127 第二の酸化膜 130 ソース/ドレイン領域 131 ゲートコンタクト 132 FSゲートコンタクト 133 ボディコンタクト 134 p++領域 141 ドレイン電極 142 ソース電極 143 配線電極 144 コンタクト 145 n+ ポリシリコン 146 p+ ポリシリコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−104173(JP,A) 特開 平3−219645(JP,A) 特開 昭59−33878(JP,A) 特開 昭62−202559(JP,A) 特開 平1−122167(JP,A) 特開 平8−274339(JP,A) 特開 昭57−27068(JP,A) 特開 昭63−215077(JP,A) 特開 平9−246562(JP,A) 特開 昭51−147186(JP,A) 特開 平4−34980(JP,A) 特開 平4−142775(JP,A) 特開 昭62−265764(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化膜上の半導体層上に、ゲート絶縁膜
    を介してゲート電極を設け、ゲート電極の両側の半導体
    層において、前記半導体層の上部は第一導電型の不純物
    が高濃度に導入されたソース/ドレイン領域をなし、ソ
    ース/ドレイン領域の下部の前記半導体層には不純物濃
    度の低い領域が設けられ、 前記不純物濃度の低い領域から、チャネル幅方向に突起
    した、半導体よりなる延長領域が、ゲート電極と重なら
    ない位置に設けられ、 前記延長領域の一部に第二導電型不純物を高濃度に導入
    した領域が設けられ、 前記第二導電型不純物を高濃度に導入した領域とソース
    /ドレイン領域の間に位置する延長領域は不純物濃度の
    低い領域であることを特徴とする電界効果型トランジス
    タ。
  2. 【請求項2】 酸化膜上の半導体層上に、ゲート絶縁膜
    を介してゲート電極を設け、ゲート電極の両側の半導体
    層において、上部は第一導電型の不純物が高濃度に導入
    されたソース/ドレイン領域をなし、ソース/ドレイン
    領域の下部の領域が不純物濃度の低い領域をなし、 ソース/ドレイン領域及びチャネルの端部に隣接する領
    域に低濃度不純物帯が設けられ、 前記低濃度不純物帯から、チャネル幅方向に突起した、
    半導体よりなる延長領域が設けられ、 前記延長領域に第二導電型不純物を高濃度に導入した領
    域がチャネルに隣接せずに設けられ、前記第二導電型不
    純物を高濃度に導入した領域は酸化膜の下にある半導体
    層又は導電体層に接続されていることを特徴とする電界
    効果型トランジスタ。
  3. 【請求項3】 酸化膜上の半導体層上に、ゲート絶縁膜
    を介してゲート電極を設け、ゲート電極の両側の半導体
    層において、前記半導体層の上部は第一導電型の不純物
    が高濃度に導入されたソース/ドレイン領域をなし、ソ
    ース/ドレイン領域の下部の前記半導体層には不純物濃
    度の低い領域が設けられ、 前記不純物濃度の低い領域から、チャネル幅方向に突起
    した、半導体よりなる延長領域が、ゲート電極と重なら
    ない位置に設けられ、 前記延長領域には低濃度の不純物が導入され、前記低濃
    度の不純物が導入された前記延長部に金属を直接接触さ
    せることを特徴とする電界効果型トランジスタ。
  4. 【請求項4】 酸化膜上の半導体層上に、ゲート絶縁膜
    を介してゲート電極を設け、ゲート電極の両側の半導体
    層において、上部は第一導電型の不純物が高濃度に導入
    されたソース/ドレイン領域をなし、ソース/ドレイン
    領域の下部の領域が不純物濃度の低い領域をなし、 ソース/ドレイン領域及びチャネルの端部に隣接する領
    域に低濃度不純物帯が設けられ、 前記低濃度不純物帯から、チャネル幅方向に突起した、
    半導体よりなる延長領域が設けられ、 前記延長領域に第二導電型不純物を高濃度に導入した領
    域がチャネルに隣接せずに設けられ、 前記低濃度不純物帯とゲート電極間に、ゲート絶縁層よ
    りも厚い絶縁膜を設けることを特徴とする電界効果型ト
    ランジスタ。
  5. 【請求項5】 酸化膜上の半導体層上に、ゲート絶縁膜
    を介してゲート電極を設け、ゲート電極の両側の半導体
    層において、上部は第一導電型の不純物が高濃度に導入
    されたソース/ドレイン領域をなし、ソース/ドレイン
    領域の下部の領域が不純物濃度の低い領域をなし、 ソース/ドレイン領域及びチャネルの端部に隣接する領
    域に低濃度不純物帯が設けられ、 前記低濃度不純物帯から、チャネル幅方向に突起した、
    半導体よりなる延長領域が設けられ、 前記延長領域に第二導電型不純物を高濃度に導入した領
    域がチャネルに隣接せずに設けられ、 前記低濃度不純物帯の上部の絶縁層上に、前記第二導電
    型不純物を高濃度に導入した領域に接続した配線が位置
    することを特徴とする電界効果型トランジスタ。
  6. 【請求項6】 酸化膜上の半導体層上に、ゲート絶縁膜
    を介してゲート電極を設け、ゲート電極の両側の半導体
    層において、第一導電型の不純物が半導体層の上部から
    下端に達するように高濃度に導入されたソース/ドレイ
    ン領域が設けられ、 ソース/ドレイン領域及びチャネルの端部に隣接する領
    域に低濃度不純物帯が設けられ、 前記低濃度不純物帯から、チャネル幅方向に突起した、
    半導体よりなる延長領域が設けられ、 前記延長領域に第二導電型不純物を高濃度に導入した領
    域がチャネルに隣接せずに設けられ、前記第二導電型不
    純物を高濃度に導入した領域は酸化膜の下にある半導体
    層又は導電体層に接続されていることを特徴とする電界
    効果型トランジスタ。
  7. 【請求項7】 酸化膜上の半導体層上に、ゲート絶縁膜
    を介してゲート電極を設け、ゲート電極の両側の半導体
    層において、第一導電型の不純物が半導体層の上部から
    下端に達するように高濃度に導入されたソース/ドレイ
    ン領域が設けられ、 ソース/ドレイン領域及びチャネルの端部に隣接する領
    域に低濃度不純物帯が設けられ、 前記低濃度不純物帯から、チャネル幅方向に突起した、
    半導体よりなる延長領域が設けられ、 前記延長領域に第二導電型不純物を高濃度に導入した領
    域がチャネルに隣接せずに設けられ、 前記低濃度不純物帯の上部の絶縁層上に、前記第二導電
    型不純物を高濃度に導入した領域に接続した配線が位置
    することを特徴とする電界効果型トランジスタ。
  8. 【請求項8】 前記延長領域の一部において設けられ
    る、不純物濃度が低い領域の上部の絶縁層上に、前記第
    二導電型不純物を高濃度に導入した領域に接続した配線
    が位置することを特徴とする請求項1の電界効果型トラ
    ンジスタ。
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