JP3216487U - 蒸し兼用炊飯土釜 - Google Patents

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【課題】 炊飯用と蒸し料理用とを1台で兼用できる二重蓋を備えた炊飯土釜を提供する。【解決手段】本考案炊飯土釜は、釜本体10と二重蓋となる内蓋20及び外蓋30とを備えた炊飯土釜であって、a)該釜本体10には、内蓋20と係合可能な段部15を形成し、b)該内蓋20には、釜本体の段部と係合可能な係止部25を形成すると共に、側壁には、裏返しの内側湾曲状に被せた場合に側方から蒸気を導く一方で、外膨らみ状に被せた場合には外蓋の内壁面と接合状態となってこれに閉塞される複数の側面蒸気孔24を穿設し、水分落とし孔26を設け、c)該外蓋30は、内蓋との間に蒸気の滞留空間が形成可能な湾曲状に形成すると共に、その側壁に小径の吹き抜け孔34を穿設したことを特徴とする。【選択図】 図4

Description

本考案は、炊飯用と蒸し料理用とが1台で兼用できる陶磁製の炊飯土釜に関する。
陶器製の土釜に二重蓋を使用して炊飯すると、その優れた赤外線による放射機能と二重蓋の加圧能によって、ふっくらと旨いご飯の炊けるものとなるが、本出願人は、これに自動的な計量性とごはん茶碗としての機能性等を付加した炊飯用土釜を特許文献1に提案している。
ところで最近、野菜、肉等の蒸し料理が、ヘルシーで、且つ、素材の旨みを逃がさない料理法として注目を浴びている。そこで、本考案者は、この蒸し料理に着目して、これが上記二重蓋を利用した土釜で実現できないかと着想した。
即ち、内蓋と外蓋を加えた二重蓋を備えた土釜を活用して、炊飯機能と蒸し料理機能の双方の機能を備えた炊飯土釜ができないものかと試みた。
しかし、蒸し料理には、底部で発生させた蒸気を上部の空間に導かねばならず、仕切りとなる中間部(内蓋部)に蒸気孔が必要となるが、この蒸気孔の存在が上記二重蓋の加圧性を損なうおそれがある。逆に、その蒸気孔の数を限定し過ぎると中間に蒸す為の空間が形成できたとしても、そこに充分な蒸気が供給されず、満足な蒸し料理が得られないおそれがあるという問題が提起される。
尚、炊飯器で蒸し料理を兼用させようとする試みは、電気釜等では行われているが(特許文献2)、電気の使用を前提としたものであり、装置が複雑で高価なものとなる。
実用新案第3208490号公報 特許第5888389号公報
本考案は上記問題を解消しようとしてなされたもので、あくまで陶器製土釜の二重蓋による加圧能と優れた赤外線の放射機能を維持しつつ、ここに内蓋と外蓋との組み合わせの構造に腐心し、優れた炊飯機能と共に新たな蒸し料理の機能を備えた炊飯土釜を開発しようとするものである。
上記課題を解決するため、本考案蒸し兼用炊飯土釜は、釜本体と二重蓋となる内蓋及び外蓋とを備えた炊飯土釜であって、a)該釜本体には、側壁と噴きこぼれ防止壁との内側堺部付近に内蓋と係合可能な段部を形成し、b)該内蓋には、その外縁部に外膨らみ状に被せた場合と裏返しの内側湾曲状に被せた場合の双方で釜本体の段部と係合可能な係止部を形成すると共に、その側壁には、内側湾曲状に被せた場合に側方から蒸気を導く一方で、外膨らみ状に被せた場合には外蓋の内壁面と接合状態となってこれに閉塞される複数の側面蒸気孔を穿設し、底壁部には、蒸し料理時の水分落とし孔を穿設し、c)該外蓋は、外縁部が内蓋外縁部と重なり内蓋との間に蒸気の滞留空間が形成可能な湾曲状に形成すると共に、その側壁に吹き抜け孔を穿設したことを特徴とする。
請求項2記載の蒸し兼用は、内蓋の側面部に、側方から蒸気を導く側面蒸気孔を4箇所穿設したことを特徴とする。
請求項3記載の蒸し兼用炊飯土釜は、釜本体の底部に、計量目盛線を施したことを特徴とする。
先ず、蒸し料理をする場合には、釜本体の底部に所定量の水分を補給した後、内蓋を裏返して内側が湾曲状となるように釜本体の段部に係止させると、外蓋と内蓋との間に料理具材を投入して加熱可能な蒸し調理の為の空間(以下蒸し空間という)が形成される。
ここにガスコンロ等の火器によって熱を加えると、底部から蒸気が発生し、その上昇気流が裏返しとなった内蓋の底辺に沿って回り、釜本体の内壁と内蓋との間に挟まれた空間部の臨んだ側面蒸気孔へと向かい、この複数の貫通孔から上記蒸し空間に向かって吹き出す。
吹き出した蒸気は、上記裏返しとなった内蓋とその上に被せられた外蓋との間に形成された密閉空間内を対流し、野菜等の具材を加熱する。このとき、外蓋と裏返し状態の内蓋とは、互いが反対側に湾曲した円弧を合体させる形態となるので、具材と蒸気とが密に触れ合う空間となり、通常の蒸し器より比較的少ない数の孔であっても、効率的な蒸し加熱が可能となる。
一定時間を経過して、内蓋の底部に蒸気及び野菜の汁等が凝縮して水分が溜まった場合には、内蓋底部に設けた落とし孔から滴下し、余剰の水分が除かれてベトベト感がなくなる。
終了したら、加熱を止めて、外蓋を外して、中から蒸された具材を取り出し別皿に盛ると、柔らかな野菜や油の落とされたヘルシーな蒸し料理が得られる。
一方、お米を炊く場合には、内蓋を外膨らみ状に被せてそこに外蓋を重ねた二重蓋とするが、このとき、内蓋の側面に穿設した複数の貫通孔が露出されていると、そこから圧力が抜けてしまい、二重蓋の特性としての加圧性が損なわれる虞がある。しかし、内蓋の側面に穿設した側面蒸気孔は、裏返しとなった状態では外蓋の内壁面と接合するものとなり、この接合により孔が塞がれたものとなる。その結果、内蓋と外蓋との間の側面蒸気孔からの圧力漏れが防止され、二重蓋による加圧性が充分に維持される。
請求項2記載の蒸し兼用炊飯土釜によれば、内蓋側面、即ち、二つの円弧の合体部付近から中心部に向けて蒸気が加わり、それが4つの側面蒸気孔からの流れとなって、蒸気孔としては少ない数であっても、効率的な対流となり、万遍なく具材を蒸し加熱すことができる。
請求項3記載の蒸し兼用炊飯土釜によれば、底部に計量目盛線を施したので、容量にあった適切な水分量を設定することが可能となる。
本考案炊飯土釜を、内蓋を外蓋側に外膨らみ状に被せて組み合わせた場合の側断面図ある。 本考案炊飯土釜を、図1の状態で釜本体の段部に内蓋の係止部が載ったときの一部拡大断面図である。 本考案炊飯土釜を、内蓋を外蓋と反対の側に内膨らみ状に被せて組み合わせた場合の側断面図である。 本考案炊飯土釜を、外蓋と内蓋とで形成した蒸し空間に蒸気が対流する状態を示す模式図である。
本考案の実施形態を図面を基に以下説明する。
本考案蒸し兼用炊飯土釜は、図1に示す如く、炊飯を司る釜本体10と、二重蓋を形成する内蓋20及び外蓋30からなり、これら三者が形態性と遠赤外線の放射性にすぐれた陶器製で形成される。
釜本体10は、図1及び図3に示す如くで、底部に底壁11、側面に側壁12を配し、上方に噴きこぼれを防ぐ噴きこぼれ防止壁13が形成される。側壁12の外側一部には、鍔14を配しても良く、この場合には、炊飯釜を形成するものとなる。
該側壁12の内側で噴きこぼれ防止壁13との境界部付近には、内蓋20の外縁部と係合可能となる段部15を形成する。
該段部15は、内蓋20及び外蓋30を内側から支えると共に、炊飯時に糊化したデンプン液が噴き出したとき、その液による気密性を高めるよう、可及的に密接状態で係合する態様とするのが好ましい。
そして、この釜本体10の容量は、目的とする人数分の炊飯と蒸し料理とに必要とされる容量を設定するが、通常は1〜2人分を想定し、必要に応じて3〜6,7人分程度を設定する。
そして、この底部には、蒸し料理に必要とされる水分量に対し、これに適した量を計量目盛線16として施すことができる。
内蓋20は、底部に台座21と結合した底壁22、側面に側壁23を配してなるが、本考案にあっては、外膨らみ状に被せた場合と裏返しの内側湾曲状に被せた場合の双方の態様での使用を想定する。
外膨らみ状に被せた場合(以下表側という)とは、図1に示す如くで、通常の炊飯機能に向けて使用するもので、上方(外蓋側)に向けて外膨らみに湾曲した形状をいい、外蓋30との間に空間Kを形成し、炊飯時にそこに蒸気による圧力が蓄えられ、高圧力のもとで炊飯できる形態とする。
裏返しの内側湾曲状に被せた場合(以下裏側という)とは、図3に示す如くで、表側を裏返して、下方に向けて膨らみ形状となるもので、外蓋30との間に蒸し空間Mを形成し、蒸し料理時に蒸気を蓄え、空間内に収めた具材を蒸すことのできる形態とする。
又、その外縁部には、上記釜本体10の段部15に載置される係止部25を形成するが、該係止部25は表側としての使用の際には、その上辺25aが外蓋30を載せて下辺25bが段部15に係止し、裏側としての使用の際には、その上辺25bが外蓋30を載せて上辺25aが段部15と係止する形態とする(図2参照)。
そして、該内蓋20の外縁部付近の側壁23には裏側として使用する際に釜本体10の底部から上記を空間M内に導く側面蒸気孔24を穿設するが、その位置は、表側として使用する際には外蓋30の外縁部35付近の内側面と接合した状態で孔が閉塞される位置とする。
即ち、裏側として使用する際には、側面蒸気孔24が空間M内に向かって貫通孔を形成して蒸気の導入路となるが、一方表側として使用する場合には、外蓋30と接合状態となって貫通孔が塞がれる状態とする。
その穿設数は、少なくとも2箇所以上とし、望ましくは3〜8箇所程度で4箇所が最適となる。
内蓋20の台座21の付近には、裏側として使用する際に、内蓋底部に生じた水分、汁分及び油分等を取り去るための水分落とし孔26を設ける。通常は台座21の外側となる位置に左右2箇所とするが、必要に応じて中央に1箇所としても良い。
外蓋30は、内蓋20と共に二重蓋を構成するもので、底部に台座31と結合した底壁32、側面に側壁33を配する。
外縁部を内蓋外縁部と重なる寸法として、内蓋20の上に外蓋30が重なり、加算的に重量が加わるものとする。
そして、外形を内蓋20との間に蒸気の滞留空間Kが形成可能な湾曲状とする。二重蓋とする狙いは、釜本体10の内圧を高めようとするものであり、その為、内蓋20と外蓋30との間に、蒸気の滞留可能な空間Kを形成し、その圧力で釜本体10の内圧に作用するものである。
その際、外蓋30の外縁部35は、上記した如く、内蓋20の外縁部付近の側壁23に穿設した側面蒸気孔24と接合状態となるよう、内蓋20との関係でその形状を揃えるものとする。
又、該外蓋30の一部には、炊飯時の圧力調整の為の吹き抜け孔34を穿設する。
次に本考案の作用及び効果を説明する。
本考案炊飯土釜は、炊飯が可能なことを前提とし、この炊飯料理と蒸し料理の双方を可能とするもので、説明上蒸し料理を先に説明するが、この炊飯料理と蒸し料理とは独立したものであり、どちらの料理を先に行っても良い。
さて、その蒸し料理をする場合には、ご飯を取り出して釜本体10を水洗した後、先ず、釜本体10の底部に所定量の水分を注ぐ。注入すべき水分の量は具材の質や量によって異なるが、予め適した量を想定して、これを釜本体底部の計量目盛線16として施しておけば、適量の目安とすることができる。
そして、この蒸し料理時には、内蓋を裏返して内側に向かって外膨らみの湾曲状とした状態で釜本体の段部15に係止させる。このとき、内蓋20の係止部25の上辺25aが段部15に載置される状態となる。
そして、その内蓋に野菜、肉等の蒸し料理の対象となる具材を投入するが、下に向かって湾曲した内蓋は中央部が低くなるので、具材が自然に真ん中に多く並ぶものとなる。
そして、その上に外蓋を被せるが、このとき、内蓋20の係止部25の下辺25bの上に外蓋30の外縁部35が載るものとなる。
すると、裏返して内側に向かって膨らんだ内蓋20と、外側に向かって膨らんだ外蓋30との間に鞠状の空間Mが形成され、且つ、内蓋20の側壁23に形成した複数の側面蒸気孔24はその空間Mの中央に向かって貫通孔を形成するものとなる。
該空間Mは、外蓋30の小径の吹き抜け孔34以外は閉ざされて、ほぼ密閉状の蒸し空間となる。
そこで釜本体10をガスコンロ等の火器に掛けて加熱を開始し、始めは中火で徐々に弱火にする等具材に合わせた火加減で加熱し、所定時間経過後に沸騰に至る。沸騰で蒸気が発生すると、それが上昇気流となって裏返しとなった内蓋の底辺に沿って回り、釜本体の内壁と内蓋との間に挟まれ漸狭となる隙間から側面蒸気孔24へと向かい、この複数の貫通孔から上記蒸し空間に向かって吹き出す。
吹き出した蒸気は、上記裏返しとなった内蓋とその上に被せられた外蓋との間に形成された密閉空間内を対流し、野菜等の具材を加熱する。このとき、外蓋と裏返し状態の内蓋とは、互いが反対側に湾曲した円弧を合体させた形態となるので、具材と蒸気とが密に触れ合う空間となる。即ち、互いが反対側に膨らんだ湾曲状の弧が合体してできた空間は、中膨らみの鞠状となり、その合体部付近に形成された側面蒸気孔24が膨らみ中央部へと向かって蒸気を吹き出すものとなり、具材の回りを集中的に対流し、通常の蒸し器より比較的少ない数の蒸気孔であっても、効率良く加熱が可能となる(図4参照)。
一定時間を経過すると、内蓋の底部に蒸気及び野菜の汁等が凝縮して水分が溜まるきらいがある。そのまま放置すると、これを野菜等が逆吸収してしまい、過剰に柔らかくベトベトした感じとなってしまうが、この場合には、内蓋底部に設けた落とし孔26から滴下し、余剰の水分が除かれてベトベト感がなくなる。このとき、水分はより低い底部に集まるが、そこに具材があると滴下を邪魔するものとなるが、台座21付近に2箇所穿設すれば、どちらかが塞がれても他方が開いて、水分を落とすことができる。油分がでた場合も同様となる。
終了したら、加熱を止めて、外蓋を外して、中から蒸された具材を取り出し別皿等へと移すが、その作業は必ずしも急いで行うことはなく、陶磁製の土釜は蓄熱性に優れるので、相当時間経過しても温かいままで保存ができる。
斯くして、ふっくらと柔らかく旨みを逃さない野菜や油の落とされたヘルシーな蒸し料理が得られる。
この蒸し料理について、具材をたまご、ジャガイモ等の肉・野菜で試験したところ、下表の如き結果を得た。
Figure 0003216487
(結果)
卵は条件の違いにより、半熟卵と固ゆで卵となった。ジャガイモ、ブロッコリーは十分な柔らかさとなった。鳥のささ身は油分が落ちてサッパリ感がでた。白菜も十分な柔らかさとなり、挽肉で纏めた玉ネギは塊状を保って柔らかとなった。各具材が目的とする調理品として十分な蒸し料理品となることが確認された。
次いで、お米の炊飯をする場合には、先ず、釜本体10内に水洗されたお米を所定量投入し、次いで、内蓋20を蒸気蒸し料理時とは逆の外膨らみ状とし、その係止部25を段部15に載置させる。このとき、係止部25の下辺25bを段部15に係止させる。そして、同じく外膨らみ状の外蓋30をこれに被せるようにして置く。このとき、内蓋20の係止部25の上辺25aと外蓋30の外縁部35が接する状態となる。
そうして、この内蓋20の上に外蓋30が被せられた状態となった場合には、外蓋外縁部35の内壁面と内蓋20の側壁23の外壁面が付き合わされて接合状態となり、内蓋20の側壁部23に設けた側面蒸気孔24が閉塞されたものとなる。
即ち、炊飯時に内蓋と外蓋を重ねた二重蓋とすると、内蓋の側壁に穿設した複数の貫通孔が露出されていると、そこから圧力が抜けてしまい、二重蓋の特性としての加圧性が損なわれる虞がある。そこで、内蓋20及び外蓋30との湾曲の形状を、互いの端部が重なり合う形態とし、且つ、その重なり部を外蓋30の外縁部35の内壁面と内蓋20の外壁面が接合状態とする。すると、そこに穿設された貫通孔としての側面蒸気孔24が塞がれたものとなる。
斯くして、外蓋30と内蓋20の二重蓋の間には蒸気の滞留空間Kが形成され、且つ、それは蒸し料理時には露出していた側面蒸気孔24が閉塞され、密閉空間が維持されたものとなる。
上記準備が揃ったところで、着火し、釜本体10を底部からガス、電熱器、電子レンジ等で加熱を開始する。
加熱が開始され、徐々に釜が熱せられると、その熱が水に伝わり、その温度差によって対流が始まるが、陶器製の釜本体10は保温性に優れ、じっくりと均質に加熱することができる。
炊飯の進行と共に、水分の吸収と同時に蒸気が発生するが、内蓋20に穿設した小径の落とし孔26を経て外蓋30との間で形成された滞留空間Kに入り、一定時間滞留して、ここを加圧状態とする。外蓋30には吹き抜け孔34が穿設されているので、この加圧力が調整される。この加圧性によって、水分の浸透を助けて粘りと弾力を引き出すと共に、炊飯時間を短縮させることができる。
以上の如く本考案蒸し兼用炊飯土釜によれば、陶器製の土釜による赤外線の放射機能と二重蓋の加圧能による炊飯機能を維持しつつ、新たに蒸し機能が加わり、ふっくらと柔らかい野菜や旨みを逃さない肉魚料理等の双方の料理が1台の土釜によって可能となる。
10 釜本体
11 底壁
12 側壁
13 噴きこぼれ防止壁
14 鍔
15 段部
16 計量目盛線
20 内蓋
21 台座
22 底壁
23 側壁
24 側面蒸気孔
25 係止部
25a 上辺
25b 下辺
26 水分落とし孔
30 外蓋
31 台座
32 底壁
33 側壁
34 吹き抜け孔
35 外縁部
M 蒸し空間
K 滞留空間

Claims (3)

  1. 釜本体と二重蓋となる内蓋及び外蓋とを備えた炊飯土釜であって、
    a)該釜本体には、側壁と噴きこぼれ防止壁との内側堺部付近に内蓋と係合可能な段部を形成し、
    b)該内蓋には、その外縁部に外膨らみ状に被せた場合と裏返しの内側湾曲状に被せた場合の双方で釜本体の段部と係合可能な係止部を形成すると共に、その側壁には、内側湾曲状に被せた場合に側方から蒸気を導く一方で、外膨らみ状に被せた場合には外蓋の内壁面と接合状態となってこれに閉塞される複数の側面蒸気孔を穿設し、底壁部には、蒸し料理時の水分落とし孔を穿設し、
    c)該外蓋は、外縁部が内蓋外縁部と重なり内蓋との間に蒸気の滞留空間が形成可能な湾曲状に形成すると共に、その側壁に吹き抜け孔を穿設した、
    ことを特徴とする蒸し兼用炊飯土釜。
  2. 内蓋の側壁に、側方から蒸気を導く側面蒸気孔を4箇所穿設したことを特徴とする請求項1記載の炊飯土釜。
  3. 釜本体の底部に、計量目盛線を施したことを特徴とする請求項1、2項いずれか記載の炊飯土釜。
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