JP3216159U - メガネフレーム - Google Patents

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【課題】 鼻の両脇に当ててフロント部を支える鼻当てパットを備えないメガネフレームの提供。【解決手段】 ツル2にはメガネを掛けた際に顔のコメカミ部分に当接するパット7を取付け、そしてツル2には外方向へ突出する突出部を形成し、この突出部の位置にあって該ツル2の下方に上記パット7を配置し、該パット7はツル2から延びるアーム8の先端に取付けている。【選択図】 図1

Description

本考案はツルにパットを取付け、該パットを頬骨部分に当ててフロント部を支持することが出来るメガネフレームに関するものである。
図5は従来の一般的なメガネフレームを示している。メガネフレームはフロント部(イ)と2本のツル(ロ)、(ロ)から成り、ツル(ロ)、(ロ)はフロント部(イ)の両側に設けているヨロイ(ハ)、(ハ)に蝶番(ニ)、(ニ)などの継手を介して折畳み出来るように取付けられている。フロント部(イ)は連結部材(ホ)の両側にリム(ヘ)、(ヘ)が設けられ、リム(ヘ)、(ヘ)の外側には上記ヨロイ(ハ)、(ハ)をロウ付けしている。そして、リムの内側(中央側)には鼻当てパット(ト)、(ト)が取付けられている。
ところで、メガネを顔に掛ける場合には、鼻当てパット(ト)、(ト)を鼻の両脇に当てると共に、ツル(ロ)、(ロ)の先端部に挿着している樹脂製のモダン(チ)、(チ)が耳に係止される。鼻当てパット(ト)、(ト)を介してフロント部(イ)は鼻で支えられるが、長時間にわたってメガネを着用しているならば、鼻当てパット(ト)、(ト)が当っている鼻の両脇が赤く変色し、化粧が剥がれる。したがって、メガネを外した際には化粧が剥がれて赤くなった鼻両脇が目立ち、特に若い女性にとっては大きな問題となる。
近年のメガネフレームはバネ製に優れた軽い材質としてチタン材が多用され、又レンズもプラスチックレンズが用いられることで、フロント部が非常に軽くなっている。ステンレス材を使用したメガネフレームにガラスレンズを嵌めた昔のメガネに比較すれば非常に軽い。しかし、鼻当てパットにてフロント部を支えることは必要であり、その為に鼻両脇の化粧の剥がれ落ちを避けることは出来ない。 鼻当てパットの材質を軟らかいシリコン樹脂で構成している場合もあるが、赤い変色や化粧の剥がれを完全に防止することは出来ない。
従来、ツルの内側にパットを取付け、該パットを顔のコメカミ部分や頬骨部分に当てることでフロント部を支えるように構成したメガネフレームが知られている。しかし、ツルの内側に取付けたパットをコメカミ部分に押し当てても、滑り落ちる為にフロント部を完全に支持することは出来ない場合もある。
特開2008−20678号に係る「メガネフレーム」は、鼻の両脇に当ててフロント部を支える鼻当てパットを備えないメガネフレームであり、ツルからアームを斜め下方へ延ばし、該アーム先端にはパットを取付け、該パットが顔の頬骨に当ってフロント部を支えるようにしている。そして、パットはその向きを変えることが出来る構造としている為に、頬骨の位置や形状に違いがあってもパットはフィットできる構造となっている。
ところで、上記のメガネフレームではツルに取付けたパットが顔のコメカミや頬骨部分に当たることで、該パットに作用する押圧力にてツルが撓んで耳に係止するツル先端部のモダンが後頭部から浮き上がり、その為にツルの安定性が損なわれる。すなわち、両パットだけでメガネフレームを支えるようになり、フロント部が降下すると共にモダンは上昇することで、メガネフレームは前屈み状態となる。
特開2008−20678号に係る「メガネフレーム」
このように、フロント部に鼻当てパットを取付けたメガネフレーム、そして鼻当てパットを備えることなくツルにパットを取付けたメガネフレームには上記のごとき問題がある。本考案が解決しようとする課題はこの問題点であり、ツルに取付けたパットを顔の頬骨部分に載せと共にツル先端部が後頭部に密着することでフロント部を安定して支持することが出来るメガネフレームを提供する。
本考案に係るメガネフレームは、フロント部に鼻当てパットを備えておらず、ツルにはパットを取付けている。該パットは顔の頬骨部分に載せることでフロント部を支える為に、ツルの内側に取付けられ、しかもツル先端部であるモダンが後頭部に密着するように構成している。すなわち、パットとモダン部とで顔に掛けたメガネフレームが安定して支えられるように成っている。
従来では、パットがツルとほぼ同一垂直面に設けられることでパットがコメカミ部に当たって押圧するならば、ツルは外方向へ撓んで先端部のモダンは後頭部から浮上してしまう。本考案ではツルを外方向へ湾曲する突出部を形成し、この突出部分の内側にパットを配置している。該パットの位置はツルに対して内側であって、しかも下方に位置し、該パットはコメカミ部を押圧することなく頬骨の上に載るように配置される。
パットはツルから延びるアーム先端に取付けられ、アームはパットがコメカミ部分を押圧することなく頬骨の上に載るように、上下及び左右に湾曲調整することが出来、またツルに沿って前後方向に移動することも可能としている。
本考案に係るメガネフレームは、ツルに取付けたパットが顔の頬骨部に載ってフロント部が支えられる。したがって、従来のメガネフレームのように鼻当てパットが当って鼻の両脇が赤く変色することがなく、又鼻の両脇の化粧が剥がれることもない。そして、該パットはコメカミ部分を押圧しない為にコメカミに痛みはなく、長時間にわたってメガネの着用が出来る。
また、本考案ではツルの一部が外方向へ突出し、この突出部の内側にパットが配置されている為に、該パットが頬骨部に当たってもツル先端のモダン部分が後頭部から浮き上がることはなく、顔に掛けたメガネフレームは安定する。
上記パットはツルから延びるアームの先端に取付けられ、パットが頬骨部に載ることでアームが撓み変形することはなく、またツルが撓むことも殆どない。すなわち、内側へ大きく湾曲したツル先端部のモダンは後頭部を抱き込むと共に、パットは頬骨部に載ってメガネを着用することが出来る。
この際、ツルの一部は外方向へはみ出した突出部を形成している為に、該ツルが顔の側面に当たることなく、ツル先端部のモダンが後頭部に密着し、後頭部から浮上することはない。
パットとモダン部分が顔側面の頬骨と後頭部にそれぞれ当たって、鼻当てパットを備えなくてもフロント部が位置ズレすることなく安定し、長時間にわたってメガネを着用しても疲れが少なく、痛みを感じることはない。
そして、パットを取付けているアームを湾曲調整することが出来るために、またツルに沿って前後方向の位置を調整することが出来る為に、フトント部の上下位置が調整され、顔正面とフロント部間の距離の調整も可能となる。
本考案に係るメガネフレームを示す実施例で、(a)は平面図、(b)は正面図。 本考案に係るメガネフレームを示す実施例で、側面図を表している。 パットを取付ける為の取付け具を示す実施例。 本考案に係るメガネフレームを示す他の実施例。 鼻当てパットを備えた従来の一般的な金属製のメガネフレーム。
図1、図2は本考案に係るメガネフレームを示す実施例で、図1(a)は平面図、図1(b)は正面図、図2は側面図をそれぞれ表している。
同図の1はフロント部、2はツルを示し、ツル2,2はフロント部1の両側に継手3,3を介して折畳み出来るように取付けられている。同図に示すメガネフレームは金属製であり、その為にレンズが嵌る両リム4,4は連結部材5を介してロウ付けにて繋がれている。勿論、メガネフレームは同図に示すような金属製ではなく、樹脂製として構成することも出来る。
リム4,4の外側にはヨロイ6,6がロウ付けされ、このヨロイ6,6にツル2,2が継手3,3を介して折畳み出来るように連結している。そして、同図から明らかなようにフロント部1の中央部には鼻当てパットを備えておらず、その代わりにツル2,2にはパット7,7が取付けられ、該パット7,7はツル側から延びるアーム8,8の先端に取付けられている。
上記ツル2,2はフロント部1から後方へ延びているが、該フロン部1に対して垂直ではなく、僅かに外方向(外側)へ傾斜することで両ツル2,2の間隔が拡大するように延び、そして、途中から屈曲して内側へ傾斜してその間隔が縮まるように延びている。ツル2,2の先端部には樹脂製のモダン9,9が挿着されている。
このように、フロント部1からツル2を外方向へ傾斜して後方へ延ばし、途中で内側へ傾斜して延ばすことでツル2には外方向へ突出する突出部が形成されるが、その為にメガネを顔に掛けた場合に顔の側面にツル2が接することはない。ただし、突出部の形態は同図に示す場合に限定するものではない。
例えば、ツル2の一部を外方向へ突出する円弧状の突出部又は屈曲して形成される突出部とすることも出来る。
上記パット7は概略円板型を成してアーム8の先端に設けた箱足10に取付けられているが、該アーム8はツル2から下方へ湾曲して延びている。従って、該パット7はツル2の内側であると共に下方に位置しており、該パット7は頬骨の上に載るだけでコメカミを押圧することはない。
すなわち、パット7が配置される位置はツル2に設けた突出部の内側である為に、ツル2が顔の側面に接することなくパット7のみが頬骨の上に載ることが出来る。
図3はツル2にパット7を取付ける為の取付け具11を示す具体例である。同図において、12は取付け板、8はアーム、10は箱足を示し、長方形の取付け板12には2個の小さい穴13,13が貫通して設けられ、上記アーム8は取付け板12の中央部に基部が固定され、湾曲して延びている。すなわち、取付け板12から内側へ延びると共にほぼ垂直に湾曲してツル2の先端方向へ延び、さらに該取付け板12の下方へ湾曲して延びている。
アーム先端にロウ付けした箱足10はその内側が開口し、この開口からパット7の背面側に突出した凸片が嵌ってネジ止めされる。該パット7の材質は樹脂製とし、肌当りが優しくて柔らかいシリコン樹脂を用いることもある。
基部を取付け板12に固定した上記アーム8は図3に示すように湾曲して延び、パット7を取付ける箱足10は取付け板12の下方に位置することで、パット7が頬骨の上に載った場合にツル2は該頬骨より上方に位置することになって、しかもツル2には突出部が形成されていることで、ツル2が顔の側面に接することはない。
図1において、ツル2を折畳み出来るように連結している継手3の軸ネジ14を含む垂直面上に取付け板12から延びて垂直に湾曲したアーム8が位置しており、パット7はアーム8から僅かに内側に位置している。
勿論、上記パット7のツル2に対しての具体的な位置関係は同図に示す場合に限定しないが、ツル2は上記継手3から外方向へ傾斜し、その為にパット7を継手3の軸ネジ14と同一垂直面付近に配置することが出来る。
これは、ツル2が外方向へ傾斜して延びると共に、途中から内側へ傾斜して延びることで突出部が形成されていることによる。そして、ツル2は途中から内側へ傾斜して延びることで先端部に挿着しているモダン9,9の間隔は縮まり、モダン9,9はメガネフレームを顔に掛けるならば、後頭部を抱き込んで密着することが出来る。
両ツル2,2はモダン9,9が後頭部を抱き込むと共に両パット7,7が頬骨の上に載ることで定位置に安定し、フロント部1が位置ズレすることなくメガネの着用が出来る。その為に、ツル2はβチタンなどの弾性に優れた材質が用いられる。
ところで、上記取付け板12はツル2の内面(裏面)に取着されるが、ツル2の表面に飾り板15を当て、該飾り板15と取付け板12とでツル2を挟み込んだ構造としている。上記飾り板15から2本のピンを突出し、このピンはツルの設けた穴を貫通すると共に取付け板12の2個の穴13,13に嵌ってカシメることが出来る。
ここで、ツル2に長穴を設けるならば、取付け板12の位置を前後方向に調整することが出来、パット7の位置を変えることが可能と成る。
しかし、本考案では上記アーム8をツル2に取着する具体的な手段は限定しない。同図に示すような取付け板12を介してアーム8をツル2に取付ける方法は一手段に過ぎず、例えばアーム8の基部をツル2の内面に直接ロウ付けして取付けることも可能である。
図4は本考案のメガネフレームを示す他の実施例であり、このメガネフレームのツル2もその一部に外方向へ突出した突出部を形成し、この突出部の内側にパット7を配置している。基本的な形態を前記図1に示すメガネフレームと共通しているが、ツル2は継手3に直接連結することなく、バネ性に優れた材質から成り、湾曲している弾性部材16を介して連結している。
このように、弾性部材16を介在してツル2を取付けることでツル先端部に挿着したモダン9は後頭部により柔らかくフィットすることが出来る。
1 フロント部
2 ツル
3 継手
4 リム
5 連結部材
6 ヨロイ
7 パット
8 アーム
9 モダン
10 箱足
11 取付け具
12 取付け板
13 穴
14 軸ネジ
15 飾り板
16 弾性部材













Claims (1)

  1. レンズが嵌る両リムが連結部を介して繋がっているフロント部の両側に継手を介して折畳み出来るようにツルを取付け、そして上記ツルにはメガネを掛けた際に顔の頬骨の上に載るパットを取付けると共に、鼻当てパットを備えないメガネフレームにおいて、ツルには外方向へ突出する突出部を形成し、この突出部の内側であって該ツルの下方に上記パットを配置し、ツルの内面に取着した取付け板から延びて垂直に湾曲したアームを継手の軸ネジを含む垂直面上に位置すると共に下方へ湾曲して延び、アーム先端に設けて内側を開口した箱足に、背面側へ突出した凸片を嵌めてネジ止めして上記パットを取付け、上記取付け板はツルの表面に配置した飾り板とでツルを挟み込んで取着した構造とし、ツル先端部に挿着したモダンは後頭部を抱き込むことが出来るように内側へ傾斜又は湾曲して延びたことを特徴とするメガネフレーム。












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