JP3213359U - メガネフレーム - Google Patents
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Abstract
【課題】 鼻の両脇に当ててフロント部を支える鼻当てパットを備えないメガネフレームの提供。【解決手段】 フロント部側を支える為にメガネを掛けた際に顔の頬骨の上に載るパット8を取付け、上記パット8はアーム9の先端に取付けられ、アーム基部は蝶番3に設けた穴に嵌めて固定され、アーム9はツル2に沿って後方へ延びると共に、内側及び下側へ湾曲し、パット8はツル2より下側に配置されるようにしている。【選択図】 図1
Description
本考案はフロント部にツルが折り畳み出来るように連結する継手にパットを取付け、該パットを頬骨部分に当てて該フロント部を支持することが出来るようにしたメガネフレームに関するものである。
図4は従来の一般的な金属製のメガネフレームを示している。該メガネフレームはフロント部(イ)と2本のツル(ロ)、(ロ)から成り、ツル(ロ)、(ロ)はフロント部(イ)の両側に設けているヨロイ(ハ)、(ハ)に蝶番(ニ)、(ニ)などの継手を介して折畳み出来るように取付けられている。フロント部(イ)は連結部材(ホ)を中心としてレンズが嵌っているリム(ヘ)、(ヘ)が連結され、リム(ヘ)、(ヘ)の外側には上記ヨロイ(ハ)、(ハ)をロウ付けしている。そして、リムの内側(中央側)には鼻当てパット(ト)、(ト)を取付けている。
ところで、メガネを顔に掛ける場合には、鼻当てパット(ト)、(ト)を鼻の両脇に当てると共に、ツル(ロ)、(ロ)の先端部に挿着している樹脂製のモダンが耳に係止される。鼻当てパット(ト)、(ト)を介してフロント部(イ)は鼻で支えられるが、長時間にわたってメガネを着用しているならば、鼻当てパット(ト)、(ト)が当っている鼻の両脇が赤く変色し、化粧が剥がれる。したがって、メガネを外した際には化粧が剥がれて赤くなった鼻両脇が目立ち、特に若い女性にとっては回避したい大きな問題となる。
近年のメガネフレームはバネ製に優れた軽い材質としてチタン材が多用され、又レンズもプラスチックレンズが用いられることで、フロント部は非常に軽くなっている。ステンレス材を使用したメガネフレームにガラスレンズを嵌めた昔のメガネに比較すれば非常に軽い。しかし、軽く成ったフロント部(イ)であっても鼻当てパット(ト)、(ト)にて支えることは必要であり、その為に鼻両脇の化粧の剥がれ落ちを避けることは出来ない。鼻当てパット(ト)、(ト)の材質を軟らかいシリコン樹脂で構成している場合もあるが、赤い変色や化粧の剥がれを完全に回避することは出来ない。
従来、ツルの内側にパットを取付け、該パットを顔のコメカミ部分や頬骨部分に当てることでフロント部を支えるように構成したメガネフレームが知られている。そして、該パットの位置を変えることが出来るようにツルに沿って移動することが出来る構造としている場合もある。
しかし、ツルの内側に取付けたパットをコメカミ部分に押し当てても、滑り落ちてフロント部を完全に支持することは出来ない場合もあり、またツルにパットを取付けた形態とするならばメガネフレームとしての外観が損なわれるといった問題も発生する。
しかし、ツルの内側に取付けたパットをコメカミ部分に押し当てても、滑り落ちてフロント部を完全に支持することは出来ない場合もあり、またツルにパットを取付けた形態とするならばメガネフレームとしての外観が損なわれるといった問題も発生する。
特に、パットがツルに沿って移動することが出来る取付け構造とする場合、先端にパットを取付けて延びるアームの基部がツルに沿って移動可能としなければならず、その為に取付け構造は複雑化すると共にツルの外観が損なわれる。
特開2008−20678号に係る「メガネフレーム」は、鼻の両脇に当ててフロント部を支える鼻当てパットを備えないメガネフレームであり、ツルからアームを斜め下方へ延ばし、該アーム先端にはパットを取付け、該パットが顔の頬骨に当ってフロント部を支えるようにしている。そして、パットはその向きを変えることが出来る構造としている為に、頬骨の位置や形状に違いがあってもパットはフィットできる構造となっている。
特開2008−20678号に係る「メガネフレーム」は、鼻の両脇に当ててフロント部を支える鼻当てパットを備えないメガネフレームであり、ツルからアームを斜め下方へ延ばし、該アーム先端にはパットを取付け、該パットが顔の頬骨に当ってフロント部を支えるようにしている。そして、パットはその向きを変えることが出来る構造としている為に、頬骨の位置や形状に違いがあってもパットはフィットできる構造となっている。
ところで、上記のメガネフレームではツルに取付けたパットが顔のコメカミや頬骨部分に当たるが、ツルから斜め下方へ延びるアーム先端にパットが取付けられていることで、パットに作用する押圧力にてアームが撓むことは殆どない。その為に身体を動かすならば、耳に係止するツル先端部のモダンが後頭部から浮き上がり、着用したメガネの安定性が損なわれる。
すなわち、両ツルに取付けたパットだけでメガネフレームを支えるようになり、フロント部が降下すると共にモダンは上昇し、メガネフレームが前屈み状態となる虞がある。
すなわち、両ツルに取付けたパットだけでメガネフレームを支えるようになり、フロント部が降下すると共にモダンは上昇し、メガネフレームが前屈み状態となる虞がある。
また、特開2016−206389号に係る「メガネフレーム及びツルに取付けるパット」は、鼻の両脇に当ててフロント部を支える鼻当てパットを備えることなく、ツルにパットを取付けて頬骨に載って支持することが出来るメガネフレームである。
ツルには概略「L」型又は概略「へ」型のパットを取付け、該パットは軟質樹脂製で内部には撓み変形に優れた芯金を埋着し、該芯金はツルに取着した取付け板から延びている。
特開2008−20678号に係る「メガネフレーム」
特開2016−206389号に係る「メガネフレーム及びツルに取付けるパット」
ツルには概略「L」型又は概略「へ」型のパットを取付け、該パットは軟質樹脂製で内部には撓み変形に優れた芯金を埋着し、該芯金はツルに取着した取付け板から延びている。
このように、フロント部に鼻当てパットを取付けたメガネフレーム、また鼻当てパットを備えることなくツルにパットを取付けた従来のメガネフレームには上記のごとき問題がある。本考案が解決しようとする課題はこの問題点であり、メガネフレームとしての外観を損なうことなく、しかもパットを先端に取付けて延びるアームは適度に撓み変形することで安定して支持することが出来るメガネフレームを提供する。
本考案に係るメガネフレームは、フロント部に鼻当てパットを備えておらず、その代りツルを連結する継手にはパットを取付けている。該パットは顔の頬骨部分に載せることでフロント部を支える為にツルの内側であって下側に配置され、しかもツル先端部であるモダンが後頭部に密着するように構成している。すなわち、パットとモダン部とで顔に掛けたメガネフレームが安定して支えられるように成っている。
パットは上記継手から延びるアームの先端に取付けられるが、アームはツルに沿ってモダン側である後方へ延び、しかもパットの位置はツルより下方に配置されるように斜め下方を向いて延びている。その為に、パットが顔の頬骨に当る際の反力によってアームは撓み変形することが出来る。
ところで、先端にパットを取付けたアームの基部は蝶番等の継手に固定されるが、この固定手段は特に限定しないことにする。一般的には、ロウ付け、カシメなどにて固定することが出来る。
ところで、先端にパットを取付けたアームの基部は蝶番等の継手に固定されるが、この固定手段は特に限定しないことにする。一般的には、ロウ付け、カシメなどにて固定することが出来る。
本考案に係るメガネフレームは、ツルを連結している継手に固定したアーム先端に取付けたパットが顔の頬骨部に載ってフロント部が支えられる。したがって、従来のメガネフレームのように鼻当てパットが当って鼻の両脇が赤く変色することがなく、また、鼻の両脇の化粧が剥がれることもない。そして、パットを先端に取付けているアームはツルに沿って後方へ延びていることで、該アームは適度に撓み変形することが出来る。
したがって、パットが頬骨部に当たってもツル先端のモダン部分が後頭部から浮き上がることはなく、顔に掛けたメガネフレームは安定する。
したがって、パットが頬骨部に当たってもツル先端のモダン部分が後頭部から浮き上がることはなく、顔に掛けたメガネフレームは安定する。
アームの基部は従来のようにツルに取付けられるのではなく、ツルを連結している継手に固定される。その為に、ツルの外観を損なうことなくアームを固定することが出来る。そして、パットを取付けたアームは丸線材を用いて製作することが出来、コストは安くなる。
また、パット、アームの色彩を適度に変えることで、メガネフレーム全体の意匠を高めることも可能である。
また、パット、アームの色彩を適度に変えることで、メガネフレーム全体の意匠を高めることも可能である。
パットとモダン部分が顔側面の頬骨と後頭部にそれぞれ当たって、鼻当てパットを備えなくてもフロント部が位置ズレすることなく安定し、長時間にわたってメガネを着用しても疲れが少なく、痛みを感じることはない。
そして、パットを先端に取付けているアームを湾曲調整することが出来、またアームの長さを適度な長さに調整して継手に固定することで、パットは各自の頬骨の上に載るようにセットすることが出来る。
そして、パットを先端に取付けているアームを湾曲調整することが出来、またアームの長さを適度な長さに調整して継手に固定することで、パットは各自の頬骨の上に載るようにセットすることが出来る。
図1、図2は本考案に係るメガネフレームを示す実施例で、図1は平面図、図2は側面図をそれぞれ表している。
同図の1はフロント部、2はツルを示し、ツル2,2はフロント部1の両側に継手となる蝶番3,3を介して折畳み出来るように取付けられている。同図に示すメガネフレームは金属製であり、その為にレンズ5,5が嵌る両リム4,4は連結部材6を介して繋がれている。勿論、メガネフレームは同図に示すような金属製ではなく、樹脂製として構成することも出来、またその外観・形状は色々あり、限定するものではない。
同図の1はフロント部、2はツルを示し、ツル2,2はフロント部1の両側に継手となる蝶番3,3を介して折畳み出来るように取付けられている。同図に示すメガネフレームは金属製であり、その為にレンズ5,5が嵌る両リム4,4は連結部材6を介して繋がれている。勿論、メガネフレームは同図に示すような金属製ではなく、樹脂製として構成することも出来、またその外観・形状は色々あり、限定するものではない。
リム4,4の外側にはヨロイ7,7がロウ付けされ、このヨロイ7,7に上記ツル2,2が蝶番3,3を介して折畳み出来るように連結している。そして、同図から明らかなようにフロント部1の中央部には鼻当てパットを備えておらず、その代わりにツル2,2を連結している蝶番3,3にパット8,8が取付けられ、該パット8,8は蝶番3,3から延びるアーム9,9の先端に取付けられている。
上記ツル2,2はフロント部1から後方へ延びていて、先端部には樹脂製のモダン10,10が挿着されている。
そこで、メガネを着用する場合、上記両パット8,8は顔側面の頬骨部に載って支持され、モダン10,10は後頭部を抱き込むように接することが出来る。したがって、フロント部1に鼻当てパットが無くてもメガネは位置ズレすることなく安定して装着される。
そこで、メガネを着用する場合、上記両パット8,8は顔側面の頬骨部に載って支持され、モダン10,10は後頭部を抱き込むように接することが出来る。したがって、フロント部1に鼻当てパットが無くてもメガネは位置ズレすることなく安定して装着される。
本考案のパット8はアーム先端に取付けられ、該アーム9は図2に示すように蝶番3からツル2に沿って後方(モダン側)へ延び、パット8はツル2の下側に配置されている。 アーム9は後方へ延びると共に下方を向いて延び、しかもツル2より内側にパット8が位置するようにしている。同図に示す実施例では、上記アーム9は僅かに湾曲して延びているが、一直線状に延びる場合もある。
このように、パット8は長く延びるアーム9の先端に取付けられていることで、メガネを着用する際にパット8は顔側面の頬骨の上に載るが、ツル2との相対位置を僅かに変えることが出来る。すなわち、アーム9はパット8に作用する力に基づいて上方へ、及び外方へその位置を変えることが出来るように撓み変形する。アーム9にはバネ性に優れた細い線材が用いられ、またパット8としては肌当りの良いシリコン樹脂製とすることが出来る。
ところで、上記アーム9は蝶番3にその基部が固定され、蝶番3からツル2に沿って延びている。
図3は蝶番3から延びるアーム先端にパット8を取付けている拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図をそれぞれ表している。
蝶番3はフロント部1の両側に設けているヨロイ7,7に取付けられているツル2,2が折畳み出来るように用いられている。
図3は蝶番3から延びるアーム先端にパット8を取付けている拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図をそれぞれ表している。
蝶番3はフロント部1の両側に設けているヨロイ7,7に取付けられているツル2,2が折畳み出来るように用いられている。
蝶番3はツル2が折畳み出来るように連結する手段として従来から使用されている継手手段であり、両蝶片12a,12bが軸ネジ11を中心として回転できるように連結した構造としている。そこで、一方の蝶片12bはヨロイ7にロウ付けにて固定され、他方の蝶片12aはツル2にロウ付けにて固定されている。
ところで、上記蝶片12aの端面13には小さい穴が設けられ、この穴にアーム9の基部が嵌合している。
ところで、上記蝶片12aの端面13には小さい穴が設けられ、この穴にアーム9の基部が嵌合している。
穴に嵌合した基部は抜けないように固定されるが、固定手段としてはロウ付け、カシメなどを用いることが出来る。そしてアーム9の先端は円弧を成して湾曲し、湾曲して形成される穴にパット8が嵌って取付けられている。パット8は首14を有し、該首14との間に設けている凹溝にアーム先端に形成した湾曲部15が嵌って取付けられている。
本考案では蝶番3の蝶片12aに穴を設け、この穴にアーム9の基部を嵌めて固定することが出来、その構造は従来のようにツルに取付ける場合と比べて簡単であって、製作も安くなる。そして、メガネフレーム全体としての外観がスッキリして良好となる。
一方、上記アーム9にツル2とは異なる色彩を形成することで、メガネフレームの装飾をしての効果を備えるように構成することも可能である。また、パット8の色彩を特徴付けることも可能である。
一方、上記アーム9にツル2とは異なる色彩を形成することで、メガネフレームの装飾をしての効果を備えるように構成することも可能である。また、パット8の色彩を特徴付けることも可能である。
1 フロント部
2 ツル
3 蝶番
4 リム
5 レンズ
6 連結部材
7 ヨロイ
8 パット
9 アーム
10 モダン
11 軸ネジ
12 蝶片
13 端面
14 首
15 湾曲部
2 ツル
3 蝶番
4 リム
5 レンズ
6 連結部材
7 ヨロイ
8 パット
9 アーム
10 モダン
11 軸ネジ
12 蝶片
13 端面
14 首
15 湾曲部
Claims (4)
- レンズが嵌る両リムが連結部を介して繋がっているフロント部の両側に継手を介して折畳み出来るようにツルを取付け、フロント部側を支える為にメガネを掛けた際に顔の頬骨の上に載るパットを取付けて鼻当てパットを備えないメガネフレームにおいて、上記パットはアーム先端に取付けられ、アーム基部は継手に固定され、アームは後方へ湾曲して延びて、パットはツルより内側であって下側に配置されるようにしたことを特徴とするメガネフレーム。
- 継手である蝶番の端面に穴を設け、この穴にアームの基部を嵌合し、ロウ付け又はカシメて固定した請求項1記載のメガネフレーム。
- アームは一直線状を成して継手から延びている請求項1、又は請求項2記載のメガネフレーム。
- 上記アームの色彩をツルとは異ならしめた請求項1、請求項2、又は請求項3記載のメガネフレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017003897U JP3213359U (ja) | 2017-08-25 | 2017-08-25 | メガネフレーム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017003897U JP3213359U (ja) | 2017-08-25 | 2017-08-25 | メガネフレーム |
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---|---|
JP3213359U true JP3213359U (ja) | 2017-11-02 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019207294A (ja) * | 2018-05-28 | 2019-12-05 | 株式会社Fit | 頬骨弓支持モダン及びそれを備える眼鏡 |
-
2017
- 2017-08-25 JP JP2017003897U patent/JP3213359U/ja not_active Expired - Fee Related
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