JP3216071U - 箱用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】緩衝性に優れる箱用シートを提供する。【解決手段】略方形状の底面パネル1と、底面パネル1の対向する一対の第1側縁1aから延出する一対の第1側面パネル2と、底面パネル1の対向する一対の第2側縁1bから延出する一対の第2側面パネル3と、一対の第1側面パネル2の左右一対の側縁から延出し、一対の第2側面パネル3の内面側に折り重ねられる4つの折込み片4とを備え、底面パネル1が、一対の第1側縁1aと平行、かつ一対の第2側縁1bの中心間を通る仮想直線を基準として左右対称に配される一対の谷折り線11を有し、底面パネル1及び一対の第2側面パネル3の境界に、一対の第1側縁1aから第1側縁1aに隣接する谷折り線11に至る4つの切込み12が形成され、底面パネル1の一対の第2側縁1bの中央部に一対の第2側面パネル3との境界に沿って延びる一対のスリット13が形成され、4つの折込み片4の下縁に、スリット13に挿入される係合突起4a,8aが形成される。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
物品の保管、運搬用ケースとして、略方形状の底板及びこの底板の側辺から立設される4つの側板を備え、段ボールシートから組み立てられるトレイ状の箱体が用いられている(特開平11−49138号公報参照)。
特開平11−49138号公報
上記公報に記載の箱体は、物品を底板に載置した状態で保管及び運搬可能に構成されている。しかしながら、この箱体によると、保管、運搬中に底板側から物品に衝撃が加わり、物品が損傷するおそれがある。
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、緩衝性に優れる箱用シートの提供を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本考案に係る箱用シートは、略方形状の底面パネルと、上記底面パネルの対向する一対の第1側縁から延出する一対の第1側面パネルと、上記底面パネルの対向する一対の第2側縁から延出する一対の第2側面パネルと、上記一対の第1側面パネルの左右一対の側縁から延出し、上記一対の第2側面パネルの内面側に折り重ねられる4つの折込み片とを備え、トレイ状に組立可能な箱用シートであって、上記底面パネルが、上記一対の第1側縁と平行、かつ上記一対の第2側縁の中心間を通る仮想直線を基準として左右対称に配される一対の谷折り線を有し、上記底面パネル及び一対の第2側面パネルの境界に、上記一対の第1側縁から第1側縁に隣接する谷折り線に至る4つの切込みが形成され、上記底面パネルの一対の第2側縁の中央部に上記一対の第2側面パネルとの境界に沿って延びる一対のスリットが形成され、上記4つの折込み片の下縁に上記スリットに挿入される係合突起が形成される。
当該箱用シートは、底面パネルが、一対の第1側縁と平行、かつ一対の第2側縁の中心間を通る仮想直線を基準として左右対称に配される一対の谷折り線を有しており、上記底面パネル及び一対の第2側面パネルの境界に、一対の第1側縁から第1側縁に隣接する谷折り線に至る4つの切込みが形成されているので、上記底面パネルの一対の谷折り線よりも外側領域を下方に傾斜させることで、上記底面パネルの一対の谷折り線間の領域を底上げすることができる。また、当該箱用シートは、上記底面パネルの一対の第2側縁の中央部に形成される一対のスリットに4つの折込み片に形成される係合突起を挿入することで、これらの係合突起が上記底面パネルの底上げ領域の下方に突出し脚部として機能する。そのため、当該箱用シートは、上記底面パネルの底上げ状態を安定的に維持することができるので、緩衝性に優れる。
上記一対の第1側面パネルの先端縁から延出し、上記一対の第1側面パネルの内面側に折り重ねられる一対の折返しパネルと、上記一対の第2側面パネルの先端縁から延出する一対のフランジと、上記一対のフランジの左右一対の側縁から延出する4つの挿入片とをさらに備え、上記一対の折返しパネルに、これらの挿入片を挿入可能な係止孔が形成されるとよい。このように、上記一対の第1側面パネルの先端縁から延出し、上記一対の第1側面パネルの内面側に折り重ねられる一対の折返しパネルと、上記一対の第2側面パネルの先端縁から延出する一対のフランジと、上記一対のフランジの左右一対の側縁から延出する4つの挿入片とをさらに備え、上記一対の折返しパネルに、これらの挿入片を挿入可能な係止孔が形成されることによって、上記フランジによって上記係合突起の浮き上がりを抑制することができるので、上記底面パネルの底上げ状態を確実に維持することができる。
上記底面パネルのスリットと谷折り線との間隔をD1、谷折り線とこの谷折り線に隣接する第1側縁との間隔をD2、上記折込み片の上記第1側面パネルとの境界から係合突起までの左右方向長さをLとした場合、D1<L<D1+D2であることが好ましい。このように、D1<L<D1+D2であることによって、上記スリットに係合突起を挿入した状態で、上記係合突起の基端側(係合突起が形成される折込み片の基端側)のエッジを上記スリットの端縁に係合させることができる。これにより、上記第1側面パネルが左右方向に移動することを防止し、上記谷折り線の曲げ状態を維持することができ、上記底面パネルの底上げ状態をより確実に維持することができる。
上記底面パネルのスリットと谷折り線との間隔をD1、谷折り線とこの谷折り線に隣接する第1側縁との間隔をD2、上記折込み片の上記第1側面パネルとの境界から係合突起までの左右方向長さをLとした場合、1.10≦D2/(L−D1)≦1.40であることが好ましい。このように、D2/(L−D1)が上記範囲内であることによって、上記底面パネルの一対の谷折り線の外側領域の傾斜角度、ひいては上記底面パネルの底上げ高さを適度に保ち、緩衝性を維持しやすい。
上記底面パネルの谷折り線とこの谷折り線に隣接する第1側縁との間隔をD2とした場合、1.5cm≦D2≦3.5cmであることが好ましい。このように、D2が上記範囲内であることによって、上記底面パネルの一対の谷折り線の外側領域の突出高さを適度に保ち、緩衝性を維持しやすい。
なお、本考案において、「左右」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体の想定される一般的な使用態様における水平方向をいい、「下」とは、想定される一般的な使用態様における下を意味するが、上記箱体の使用時の向きを制限することを企図するものではない。また、「内面」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体における内側の面を意味する。「谷折り線」とは、組立状態で内面側に凸に折り曲げられる線をいう。
以上説明したように、本考案に係る箱用シートは緩衝性に優れる。
本考案の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図1の箱用シートを組み立ててなる箱体を示す模式的斜視図である。 図2の箱体の第2側面パネル側から見た模式的側面図である。 図2の箱体の折込み片の係合状態を示す模式的A−A線断面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[箱用シート]
図1の箱用シートは、1枚のシートからなり、トレイ状の箱体に組立可能に構成される。当該箱用シートは、略方形状の底面パネル1と、底面パネル1の対向する一対の第1側縁1aから延出する一対の第1側面パネル2と、底面パネル1の対向する一対の第2側縁1bから延出する一対の第2側面パネル3と、一対の第1側面パネル2の左右一対の側縁から延出し、一対の第2側面パネル3の内面側に折り重ねられる4つの折込み片(外側折込み片4)とを備える。また、当該箱用シートは、一対の第1側面パネル2の先端縁から延出し、一対の第1側面パネル2の内面側に折り重ねられる一対の折返しパネル5と、一対の第2側面パネル3の先端縁から延出する一対のフランジ6と、一対のフランジ6の左右一対の側縁から延出する4つの挿入片7と、一対の折返しパネル5の左右一対の側縁から延出し、外側折込み片4の内面側に折り重ねられる4つの内側折込み片8とを備える。なお、図1において、太い実線はシートを切断して形成されるエッジを示し、細い実線はシートの片面に筋押しして形成される罫線を示す。
当該箱用シートに用いられるシートとしては、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の形状を維持できる程度の強度を有する限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製シートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。当該箱用シートを形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。当該箱用シートは、後述する係合突起4a,8aの座屈強度を高め、底面パネル1の底上げ状態を安定的に保つ観点から、中芯の稜線方向が第2側縁1bと平行であることが好ましい。
(底面パネル)
底面パネル1は、例えば一対の第1側縁1aを長辺とし、かつ一対の第2側縁1bを短辺とする矩形状である。第1側縁1a及び第2側縁1bの長さは、収容する物品の大きさ等に応じて設定可能である。第1側縁1aの長さの下限としては、例えば20cmが好ましく、30cmがより好ましい。第1側縁1aの長さの上限としては、例えば50cmが好ましく、40cmがより好ましい。第2側縁1bの長さの下限としては、例えば10cmが好ましく、15cmがより好ましい。第2側縁1bの長さの上限としては、例えば40cmが好ましく、30cmがより好ましい。
底面パネル1は、一対の第1側縁1aと平行、かつ一対の第2側縁1bの中心間を通る仮想直線を基準として左右対称に配される一対の谷折り線11を有する。谷折り線11は、一対の第2側縁1bに接続されている。底面パネル1及び一対の第2側面パネル3の境界には、一対の第1側縁1aから第1側縁1aに隣接する谷折り線11に至る4つの切込み12が形成されている。これにより、当該箱用シートは、一対の谷折り線11を谷折りすることで、底面パネル1の一対の谷折り線11よりも外側の領域(以下、傾斜領域Pともいう)を隣接する第1側面パネル2側に向けて下方に傾斜させることができる。
底面パネル1の一対の第2側縁1bの中央部には、一対の第2側面パネル3との境界に沿って延びる一対のスリット13が形成されている。一対のスリット13の幅(短手方向長さ)の下限としては、シート厚さの2倍とされ、シート厚さの1.2倍が好ましい。また、一対のスリット13の幅の上限としては、シート厚さの2.0倍が好ましく、1.6倍がより好ましい。上記幅が上記下限に満たないと、後述する係合突起4a,8aを挿入し難くなるおそれがある。逆に、上記幅が上記上限を超えると、一対のスリット13への挿入状態で係合突起4a,8aがぐらつくおそれがあり、底面パネル1の底上げ状態を安定的に保持し難くなるおそれがある。
底面パネル1の一対の第2側縁1bの中心間を通る仮想直線と谷折り線11との間隔に対する谷折り線11とこの谷折り線11に隣接する第1側縁1aとの間隔の比の下限としては、0.10が好ましく、0.15がより好ましい。一方、上記比の上限としては、0.30が好ましく、0.25がより好ましい。上記比が上記下限に満たないと、底面パネル1の底上げ高さが不十分となり、十分な緩衝性が得られないおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、底面パネル1の底上げ高さが不必要に高くなるおそれがある。
底面パネル1には、両端が一対の第1側縁1a上に位置し、内側に凸なU字状の破断容易線1cが形成されている。破断容易線1cは、一対の第1側縁1aを基端として内側に凸な突片1dを画定する。また、底面パネル1には、破断容易線1cの頂部に連続する開口1eが形成されている。
(側面パネル)
第1側面パネル2及び第2側面パネル3は、それぞれ略矩形状である。第1側面パネル2の幅は底面パネル1の第1側縁1aの長さと同じである。また、第2側面パネル3の幅は底面パネル1の第2側縁1bの長さと同じである。第1側面パネル2の延出方向長さは、第2側面パネル3の延出方向長さよりも大きい。第1側面パネル2の延出方向長さと第2側面パネル3の延出方向長さの差の下限としては、3mmが好ましく、5mmがより好ましい。一方、上記差の上限としては、20mmが好ましく、10mmがより好ましい。第1側面パネル2の延出方向長さと第2側面パネル3の延出方向長さの差は底面パネル1の底上げ高さと一致するため、上記差が上記下限に満たないと、底面パネル1の底上げ高さが不十分となり、十分な緩衝性が得られないおそれがある。逆に、上記差が上記上限を超えると、底面パネル1の底上げ高さが不必要に高くなるおそれがある。
(外側折込み片)
外側折込み片4は略矩形状である。外側折込み片4の下縁には、底面パネル1に形成されるスリット13に挿入される係合突起4aが形成されている。外側折込み片4の下縁には、第1側面パネル2との連接部から延出方向先端側に凹部4bが形成されている。これにより、外側折込み片4の下縁は、第1側面パネル2との連接部から延出方向先端側に向けて上方に傾斜する傾斜部4c、傾斜部4cから延出方向先端側に延びる水平部4d、水平部4dから鉛直下方に延びる鉛直部4eを有する。当該箱用シートは、組立状態で底面パネル1の一対の谷折り線11に囲まれる領域が凹部4bに入り込む。係合突起4aの外側折込み片4の基端側のエッジは鉛直部4eによって画定される。係合突起4aは略矩形状である。係合突起4aの下縁の上下方向位置は、外側折込み片4及び第1側面パネル2の連接部分の最下位置と等しい。これにより、当該箱用シートは、箱体の組立状態で、一対の第1側面パネル2の下縁の高さ位置と係合突起4aの下縁の高さ位置とを等しくすることができる。
(折返しパネル)
折返しパネル5は、第1側面パネル2の上縁に連接され、組立時に第1側面パネル2の内側に底面パネル1と平行に折り込まれる接続部16と、接続部16の先端縁に連接され、組立時に第1側面パネル2の内面側に重ねられる補強部17とを有する。折返しパネル5には、上述の挿入片7を挿入可能な係止孔5aが形成される。係止孔5aは、接続部16の幅方向両外側に各1つ設けられている。また、接続部16の幅方向中央部には、段積み用の開口5bが設けられている。開口5bは、複数の当該箱用シートを組み立ててなる複数の箱体を段積みする場合に、上側に積み上げられる箱体の底面パネル1に形成される上述の突片1dを挿入可能に構成されている。
接続部16及び補強部17は、それぞれ略矩形状である。接続部16の延出方向長さは、例えばシート厚さ以上、かつシート厚さの2倍以下程度とすることができる。補強部17の延出方向長さは第1側面パネル2の延出方向長さ以下である。また、第1側面パネル2の延出方向長さと補強部17の延出方向長さの差は、第1側面パネル2の延出方向長さと第2側面パネル3の延出方向長さとの差より小さい。これにより、箱体の組立状態で補強部17の下縁を傾斜領域Pの下端以上かつ底面パネル1の底上げ領域以下に保ちやすく、補強部17によって箱体の座屈強度を高めやすい。
(内側折込み片)
内側折込み片8は略矩形状である。内側折込み片8は、組立状態で外側折込み片4の内面側に折り重ねられる。内側折込み片8の下縁(シートの展開状態で外側折込み片4と反対側に位置する側縁)には、底面パネル1に形成されるスリット13に挿入される係合突起8aが形成されている。内側折込み片8の下縁には、内側折込み片8が外側折込み片4の内面側に重ね合わされた状態で外側折込み片4の凹部4bと重なり合う(厚さ方向視で外縁が一致する)凹部8bが形成されている。つまり、内側折込み片8の下縁は、折返しパネル5との連接部から延出方向先端側に向けて上方に傾斜する傾斜部8c、傾斜部8cから延出方向先端側に延びる水平部8d、水平部8dから鉛直下方に延びる鉛直部8eを有する。係合突起8aの内側折込み片8の基端側のエッジは鉛直部8eによって画定される。係合突起8aは略矩形状である。組立状態における係合突起8aの下縁の上下方向位置は、外側折込み片4及び第1側面パネル2の連接部分の最下位置と等しい。
(フランジ)
フランジ6は、第2側面パネル3の上縁に連接されている。フランジ6は、組立状態で内側に折り込まれ、底面パネル1と平行に保持される。フランジ6は、組立状態で外側折込み片4及び内側折込み片8の上縁を上側から支持する。
(挿入片)
挿入片7は、フランジ6の延出方向先端側の側縁から延出する。挿入片7は、組立状態で折返しパネル5に形成される係止孔5aに挿入され、これによりフランジ6を底面パネル1と平行方向に保持する。
当該箱用シートを箱体に組み立てる手順について説明する。まず、一対の谷折り線11を谷折りする。次に、一対の折返しパネル5を一対の第1側面パネル2の内面側に折り重ねると同時に内側折込み片8を外側折込み片4の内側に重ねる。続いて、折り重ねられた一対の第1側面パネル2及び一対の折返しパネル5を底面パネル1に対して垂直に立ち上げ、係合突起4a,8aを底面パネル1のスリット13に挿入する。さらに、一対の第2側面パネル3を底面パネル1に対して垂直に立ち上げ、一対のフランジ6を内側に折り込んだうえ、4つの挿入片7を折返しパネル5に形成される4つの係止孔5aに挿入する。これにより、図2の箱体21が組み立てられる。
箱体21は、図3に示すように、底面パネル1の傾斜領域Pの下端部と外側折込み片4及び内側折込み片8の係合突起4a,8aの先端縁とによって部分的に設置面と当接する。当該箱用シートは、外側折込み片4及び内側折込み片8の傾斜部4c,8cの下端の上下方向位置と係合突起4a,8aの下端の上下方向位置とが等しいので、底面パネル1の一対の谷折り線11間の領域を底上げしつつ、設置状態を安定的に保つことができる。
図4に示すように、底面パネル1のスリット13と谷折り線11との間隔をD1、谷折り線11とこの谷折り線11に隣接する第1側縁1aとの間隔をD2、第1折込み片4の第1側面パネル2との境界から係合突起4aまでの左右方向長さをLとした場合、D1<L<D1+D2であることが好ましい。このように、D1<L<D1+D2であることによって、スリット13に係合突起4aを挿入した状態で、係合突起4aの基端側(係合突起4aが形成される外側折込み片4の基端側)のエッジをスリット13の外側の端縁に係合させることができる。つまり、傾斜領域Pの下縁が設置面に当接した状態で底面パネル1には谷折り線11の谷折りを解除する方向に力が働くが、係合突起4aの基端側のエッジに係止されることで左右方向の移動が防止される。これにより、係合突起4aとスリット13との係合状態が安定的に維持されると共に、底面パネル1の底上げ状態が確実に保持される。
傾斜領域Pの傾斜角度は、谷折り線11及びこの谷折り線11に隣接する第1側面パネル2を左右方向に接続する線分Aと、谷折り線11及びこの谷折り線11に隣接する第1側面パネル2の下縁を接続する線分Bと、第1側面パネル2とによって画定される直角三角形における線分A,Bのなす角度と等しい。また、線分Aの長さはL−D1と等しく、線分Bの長さはD2と等しい。そのため、傾斜領域Pの傾斜角度の大小は、D2/(L−D1)の大小に対応する。D2/(L−D1)の値の下限としては、1.10が好ましく、1.15がより好ましい。一方、D2/(L−D1)の値の上限としては、1.40が好ましく、1.25がより好ましい。上記値が上記下限に満たないと、傾斜領域Pの傾斜角度が不足することで底面パネル1の底上げ高さが不十分となり、十分な緩衝性が得られないおそれがある。逆に、上記値が上記上限を超えると、傾斜領域Pの傾斜角度が大きくなりすぎて、箱体21の座屈強度が不十分となるおそれがある。
D2の下限としては、1.5cmが好ましく、2.0cmがより好ましい。一方、D2の上限としては、3.5cmが好ましく、3.0cmがより好ましい。D2が上記下限に満たないと、底面パネル1の底上げ高さが不十分となり、十分な緩衝性が得られないおそれがある。逆に、D2が上記上限を超えると、底面パネル1の底上げ高さが不必要に高くなるおそれがある。
<利点>
当該箱用シートは、底面パネル1が、一対の第1側縁1aと平行、かつ一対の第2側縁1bの中心間を通る仮想直線を基準として左右対称に配される一対の谷折り線11を有しており、底面パネル1及び一対の第2側面パネル3の境界に、一対の第1側縁1aから第1側縁1aに隣接する谷折り線11に至る4つの切込み12が形成されているので、底面パネル1の一対の谷折り線11よりも外側領域を下方に傾斜させることで、底面パネル1の一対の谷折り線11間の領域を底上げすることができる。また、当該箱用シートは、底面パネル1の一対の第2側縁1bの中央部に形成される一対のスリット13に、4つの外側折込み片4及び4つの内側折込み片8に形成される係合突起4a,8aを挿入することで、これらの係合突起4a,8aが底面パネル1の底上げ領域の下方に突出し脚部として機能する。そのため、当該箱用シートは、底面パネル1の底上げ状態を安定的に維持することができるので、緩衝性に優れる。
当該箱用シートは、一対のフランジ6の左右一対の側縁から延出する4つの挿入片7を備え、一対の折返しパネル5に、これらの挿入片7を挿入可能な係止孔5aが形成されることによって、フランジ6によって係合突起4a,8aの浮き上がりを抑制することができるので、底面パネル1の底上げ状態をより確実に維持することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
例えば当該箱用シートは、一対の第1側面パネル及び一対の第2側面パネルを四角筒状に組立可能である限り、必ずしも上述の折返しパネルや内側折込み片を有していなくてもよい。また、当該箱用シートは、必ずしも上述のフランジ及び挿入片を有していなくてもよい。当該箱用シートが上記フランジ及び挿入片を有しない場合、上記一対の折返しパネルには上記挿入片を挿入するための係止孔は形成されなくてもよい。
上記外側折込み片及び内側折込み片に形成される係合突起は、底面パネルのスリットに挿入可能である限り、その具体的構成は限定されるものではない。また、上記外側折込み片及び内側折込み片が上述の凹部を有する場合であっても、この凹部の形状は上記実施形態の構成に限定されるものではない。
上記底面パネルには、上記突片を画定する破断容易線は形成されていなくてもよい。またこの場合、上記折返しパネルには、段積み状態で他の箱用シートを組み立ててなる箱体の突片が挿入される開口は形成されていなくてもよい。
以上のように、本考案の箱用シートは、緩衝性に優れる箱体組立用シートとして適している。
1 底面パネル
1a 第1側縁
1b 第2側縁
1c 破断容易線
1d 突片
1e 開口
2 第1側面パネル
3 第2側面パネル
4 外側折込み片
4a,8a 係合突起
4b,8b 凹部
4c,8c 傾斜部
4d,8d 水平部
4e,8e 鉛直部
5 折返しパネル
5a 係止孔
5b 開口
6 フランジ
7 挿入片
8 内側折込み片
11 谷折り線
12 切込み
13 スリット
16 接続部
17 補強部
21 箱体
P 傾斜領域

Claims (5)

  1. 略方形状の底面パネルと、
    上記底面パネルの対向する一対の第1側縁から延出する一対の第1側面パネルと、
    上記底面パネルの対向する一対の第2側縁から延出する一対の第2側面パネルと、
    上記一対の第1側面パネルの左右一対の側縁から延出し、上記一対の第2側面パネルの内面側に折り重ねられる4つの折込み片と
    を備え、
    トレイ状に組立可能な箱用シートであって、
    上記底面パネルが、上記一対の第1側縁と平行、かつ上記一対の第2側縁の中心間を通る仮想直線を基準として左右対称に配される一対の谷折り線を有し、
    上記底面パネル及び一対の第2側面パネルの境界に、上記一対の第1側縁から第1側縁に隣接する谷折り線に至る4つの切込みが形成され、
    上記底面パネルの一対の第2側縁の中央部に上記一対の第2側面パネルとの境界に沿って延びる一対のスリットが形成され、
    上記4つの折込み片の下縁に、上記スリットに挿入される係合突起が形成される箱用シート。
  2. 上記一対の第1側面パネルの先端縁から延出し、上記一対の第1側面パネルの内面側に折り重ねられる一対の折返しパネルと、
    上記一対の第2側面パネルの先端縁から延出する一対のフランジと、
    上記一対のフランジの左右一対の側縁から延出する4つの挿入片と
    をさらに備え、
    上記一対の折返しパネルに、これらの挿入片を挿入可能な係止孔が形成される請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記底面パネルのスリットと谷折り線との間隔をD1、谷折り線とこの谷折り線に隣接する第1側縁との間隔をD2、上記折込み片の上記第1側面パネルとの境界から係合突起までの左右方向長さをLとした場合、D1<L<D1+D2である請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
  4. 1.10≦D2/(L−D1)≦1.40である請求項3に記載の箱用シート。
  5. 1.5cm≦D2≦3.5cmである請求項4に記載の箱用シート。
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