JP3215905U - 色彩付与滑止手摺り - Google Patents

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博夫 内山
博夫 内山
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寺田 治郎
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Abstract

【課題】滑止機能に優れ、フィット感に優れ、2色乃至3色に色彩が施されていて、デザイン性に優れ、好ましくは、蓄光または蛍光機能が付与され容易に目視が可能な色彩付与滑止手摺りを提供する。【解決手段】硬質部2と2つの軟質部3A、3Bとを備え、軟質部の外周面と硬質部の外周面とは面一に構成され、軟質部は滑止機能を有し、2つの軟質部は一方の軟質部の一方の端縁と他方の軟質部の他方の端縁とを結ぶ線W1と、一方の軟質部の他方の端縁と他方の軟質部の一方の端縁とを結ぶ線W2で区画される角度が50−70度好ましくは60度に配設され、硬質部と軟質部とが2色又は硬質部と2つの軟質部とで3色に色分けされている。【選択図】図1

Description

本考案は、色彩付与滑止手摺りに関する。
手摺りは、手と建物(階段、内壁、外壁等)・器具等とのインタ−フェ−スであり、身体を支えるために使われる。一般に、手摺りの主要部は、その支持部品を除いて、円柱状である。手摺りの主たる機能は、二つある。第一は、手を滑らせながら摺る(軽く把持)こと、第二は必要に応じて、しっかりと握れることである。従って、滑らせることと、握れるつまり滑りを止める、という二つの相反する機能が要求されるのが特徴である。
手摺りに関しては、次のような特許文献がある。
文献1(特開2012−241364号公報)には、手すり棒1の軸中心1eを通る仮想の水平線xの下側に滑り止め部1bを設けてなる手すりRが記載されていて、当該滑り止め部1bを2個所設けてなる手すりRも図示(図6)されている。当該手すりでは、当該滑り止め部1bの角度について、軸中心1eから放射方向に延びた仮想の線分z1と垂直線yとの間には65度の鋭角を形成するようにするとよいと記載されている。
文献2(特許5412786号公報、特開2010−90670号公報)
には、硬質部と軟質部とを有する長尺に形成された手摺り本体を具備し、硬質部と軟質部との外周面には被覆材が設けられた手摺りが記載されている。当該硬質部は上、当該軟質部は下の状態で構成されていて、当該軟質部は、1つに構成されていて、2つには構成されていない。
文献3(特開2005−42345号公報)には、概円棒状の手摺で、外周面に、2箇所、夫々、軸線方向に沿って、凹凸を形成させてなる手摺が記載されている。
文献4(特開2002−309744号公報)には、長尺部材で形成された手すり本体11と、該手すり本体11の裏面側にゴム製の弾性部材12とを具備した手摺が記載されている。
文献5(特開2000−282655号公報)には、その一部または全部に、蛍光塗料を塗布した手すりが記載されている。当該特許文献5では、滑止についての記載はない。
文献6(特開2000−336878号公報)には、手すりの側部3の外側に蓄光面5を設けて容易に目視が出来るようにした手すりが記載されている。当該特許文献6では、滑止についての記載はない。
特開2012−241364号公報、特許5412786号公報、特開2005−42345号公報、特開2002−309744号公報、特開2000−282655号公報、特開2000−336878号公報
本考案の課題は、前記各特許文献に記載の手摺りとは異なった構造の手摺りで、当該構造が異なると共に、手摺りとして滑止機能に優れて、フット感に優れ、2色乃至3色に多色に色彩が施されていて、デザイン性に優れ、且つ、好ましくは、手摺りには、蓄光または蛍光機能が付与されていて、容易に目視が可能な手摺りを提供することにある。
本考案の実用新案登録請求の範囲は、次の通りである。
(請求項1) 硬質部と2つの軟質部とを備え、当該軟質部の外周面と当該硬質部の外周面とは面一に構成され、当該軟質部は滑止機能を有し、当該2つの軟質部は、一方の軟質部の一方の端縁と他方の軟質部の他方の端縁とを結ぶ線と、一方の軟質部の他方の端縁と他方の軟質部の一方の端縁とを結ぶ線で区画される角度が50−70度に配設され、当該硬質部及び当該軟質部には色彩が施され、当該硬質部と当該軟質部とが2色で色分けされ、又は、当該硬質部と当該2つの軟質部とで3色に色分けされてなることを特徴とする色彩付与滑止手摺り。
(請求項2)角度が60度に配設されてなることを特徴とする、請求項1に記載の色彩付与滑止手摺り。
(請求項3)軟質部が、手摺りの中心軸を中心として請求項1又は2に記載の角度で配設されてなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の色彩付与滑止手摺り。
(請求項4)更に、少なくとも軟質部には、蓄光又は蛍光が付与されてなることを特徴とする、請求項1、2又は3に記載の色彩付与滑止手摺り。
本願において開示される考案のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、本考案によれば、請求項1に示すように、手摺りにおいて、硬質部と2つの軟質部とを備え、当該軟質部の外周面と当該硬質部の外周面とは面一に構成した。
文献2では、手摺り本体を硬質部と軟質部とを有するように形成しているが、当該軟質部は、1つに構成されていて、2つには構成されていない。本考案では2つの軟質部を具備するように構成している。
又、本考案では、当該軟質部の外周面と当該硬質部の外周面とは面一に構成しているが、文献2では、当該硬質部は上、当該軟質部は下の状態で構成されている。この点、文献4でも、長尺部材で形成された手すり本体11の裏面側にゴム製の弾性部材12を具備するようにしていて、本考案の当該軟質部の外周面と当該硬質部の外周面とを面一に構成した手摺りとは異なっている。
本考案における当該軟質部は滑止機能を有している。文献2では、軟質部についての滑止機能について定かではない。
本考案では、硬質部と2つの軟質部とを備え、この点で、文献1と共通するが、当該文献1では、滑り止め部1bは、1個設ける場合も、又、2個設ける場合も、常に、手すり棒1の軸中心1eを通る仮想の水平線xの下側に設けており、本考案とは異なっている。
文献1では、当該滑り止め部1bを2個所設けてなる手すりRも図示(図6)されているが、当該滑り止め部1bの角度については、軸中心1eから放射方向に延びた仮想の線分z1と垂直線yとの間には65度の鋭角を形成するようにするとよいと記載されているのに対して、本考案では、当該2つの軟質部は、一方の軟質部の一方の端縁と他方の軟質部の他方の端縁とを結ぶ線と、一方の軟質部の他方の端縁と他方の軟質部の一方の端縁とを結ぶ線で区画される角度が50−70度に配設されていて異なっている。
本考案のように当該2つの軟質部の配置をこのようにすると、手すりが水平に設けられた場合も、手すりが垂直に設けられた場合も、更には、階段のように斜めに手すりが設けられた場合も、多くの手すりの配置の状態において、滑止機能をはじめとする優れた手摺り機能を奏し得る。
本考案の手摺りは、好ましくは、押出成形により、色彩が施された当該硬質部と当該軟質部とが同時成形され、その際に、当該硬質部と当該軟質部とは2色に色分けされ、又は、当該硬質部と当該2つの軟質部とは3色に色分けされて提供される。その結果、意匠性に優れたものとなった。
このように、本考案によれば、前記各特許文献に記載の手摺りとは異なった構造の手摺りを提供することにより、優れて実用的な手摺りを提供できると共に、2色乃至3色に多色に色彩が施されていて、デザイン性に優れた手摺りを提供することができる。
本考案では、請求項2に示すように、前記2つの軟質部については、一方の軟質部の一方の端縁と他方の軟質部の他方の端縁とを結ぶ線と、一方の軟質部の他方の端縁と他方の軟質部の一方の端縁とを結ぶ線で区画される角度が60度に配設されていることが、後述のような手摺りの機能・フイット性等をより一層高めることができる。
本考案では、請求項3に示すように、軟質部が、手摺りの中心軸を中心として請求項1又は2に記載の角度で配設されてなると、手すりが水平に設けられた場合も、手すりが垂直に設けられた場合も、更には、階段のように斜めに手すりが設けられたような場合も、多くの手すりの配置の状態において、より一層滑止機能をはじめとする優れた手摺り機能を奏し得る。
本考案では、軟質部を、手摺りの中心軸を中心として配設しており、この点、文献1では、滑り止め部1bは、1個設ける場合も、又、2個設ける場合も、常に、手すり棒1の軸中心1eを通る仮想の水平線xの下側に設けており、本考案とは異なっている。
本考案では、請求項4に示すように、手摺りにおいて、少なくとも当該軟質部には、蓄光または蛍光機能が付与されてなると、前記優れた手摺り機能と共に、蓄光又は蛍光が付与されていて、夜間でも、日中暗いときでも、蓄光や蛍光により、容易に目視が出来る。
次に、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
本考案による手摺り1の一例を図1に示す。
図示例の手摺り1は、長尺状の円棒状体で、その断面の一部を図示してある。
当該手摺り1は、硬質部2と2つの軟質部3とを備えてなる。
当該手摺り1の当該硬質部2は、硬質材料により構成され、好ましくは、例えば、合成樹脂組成物により構成される。当該合成樹脂の例としては、ポリ塩化ビニル(PVC)が挙げられる。合成樹脂組成物は、例えば、合成樹脂に、可塑剤、安定剤などを添加して構成することができる。当該可塑剤としては、フタル酸系、アジピン酸系、リン酸系、トリメリット酸系など数多くの種類が使用でき、例えばフタル酸系のフタル酸ビス(2−エチルヘキシル)(DEHP)が使用できる。当該可塑剤の添加量を適宜選択して硬質の合成樹組成物となすことができる。当該安定剤としては、例えば、Ca/Zn系安定剤が使用できる。当該合成樹脂組成物には、木質感を出し、木目を形成できるような木粉等の素材を添加するとよい。軽量化の為に、アジゾカルボンアミド等の発泡剤を添加してもよい。当該合成樹脂としては、屋外使用の場合、耐候性を担保する為に、アクリル系樹脂を使用するとよい。
手摺り1は、2つの軟質部3を備えてなる。当軟質部は軟質材料により構成され、当該軟質部3も、好ましくは、例えば、上記と同じような合成樹脂組成物により構成されるとよい。可塑剤の添加量を適宜選択して軟質の合成樹脂組成物となすことができる。当軟質部の軟質材料として、ゴム弾性を有するエラストマ−(elastomer)を使用してもよい。熱を加えると軟化して流動性を示し、冷却すればゴム状に戻る性質を持つ熱可塑性エラストマー等を用いることができる。
当該手摺り1における当該軟質部3の外周面と当該硬質部2の外周面とは、図示のように、面一に構成する。
凹凸等を形成して、段差を生じると、例えば、使用者に痛みを感じさせたりするなどから、当該軟質部3の外周面と当該硬質部2の外周面とは、図示のように、面一に構成することが好ましい。
当該手摺り1の形成は、好ましくは、硬質部2と軟質部3とを各々押出成形し、図示例のように、当該硬質部2の左右に、二つの軟質部3を対向させて、配設する。
図示例のように、硬質部2の軸中心を通る横軸をXとし、縦軸をYとすると、当該2つの軟質部3は、当該図示例では、硬質部2の軸中心を通る横軸Xを中心として各々配設される
当該2つの軟質部3は、図示例では、一方の軟質部3Aの一方の端縁と他方の軟質部3Bの他方の端縁とを結ぶ線W1と、一方の軟質部3Aの他方の端縁と他方の軟質部3Bの一方の端縁とを結ぶ線W2で区画される角度が60度に配設されている。
図2には、当該2つの軟質部3A及び3Bの配設例をより詳細に示す。
当該2つの軟質部3A及び3Bは、一方の軟質部3Aの一方の端縁と他方の軟質部3Bの他方の端縁とを結ぶ線W1と、一方の軟質部3Aの他方の端縁と他方の軟質部3Bの一方の端縁とを結ぶ線W2で区画される角度が60度に配設され、当該左右の角度は合計して、好ましくは120度に構成される。
当該硬質部2の上部の当該軟質部3とがなす角度は120度で、当該硬質部2の下部の当該軟質部3となす角度も120度で、当該軟質部3のなす角度の合計と加算すると、全体に360度となる。
図3では、前記のように、当該手摺り1の当該硬質部2も当該軟質部3も共に、合成樹脂組成物により構成されることが好ましいので、その断面図としては、当該硬質部2も当該軟質部3も共に、合成樹脂のハッチングで示されている。
当該軟質部3は滑止機能を有し、本考案の手摺り1は、前記各特許文献に記載の手摺りとは異なった構造のもと、当該構造が異なると共に、手摺りとして滑止機能に優れ、使用者の手に触れる際のフット感に優れている。
図4は、本考案の手摺りを握った際の断面図の一例を示す。
図5は、本考案の手摺りを握った際の側面図の一例を示す。
図6は、本考案の他の態様で手摺りを握った際の断面図の一例を示す。
図7は、風呂場に手摺りを施工される場合の一例説明図を示す。
図8は、トイレに手摺りを施工される場合の一例説明図を示す。
図9は、階段に手摺りを施工される場合の一例説明図を示す。
これらの図に基づいて、本考案の手摺り1について説明する。
風呂場やトイレにおいて、水平に手摺り1が施工される場合、例えば、図4及び図5に示すように、手摺り1が握られる。
本考案の手摺り1は、前記のように、当該2つの軟質部3は、当硬質部2の軸中心を通る横軸Xを中心として各々配設されており、且つ、当該2つの軟質部3は、一方の軟質部3の一方の端縁と他方の軟質部3の他方の端縁とを結ぶ線W1と、一方の軟質部3の他方の端縁と他方の軟質部3の一方の端縁とを結ぶ線W2で区画される角度が50−70度好ましくは60度に配設されているので、当該図4及び図5に示すように、親指の中心部分が軽く握られ、又、親指を除く他の4指の関節部分も軽く握られ、更には、手の平の広い部分が握られることになる。その為、当該図示のような水平使用では、硬質部2の手の平が使用者にフイットして、手は滑らせ易くなり、風呂場等の水平施工される場での使用に適したものとなる。当該角度を60度とすると、より一層フイット性が向上し、使用に適したものとなる。
その場合、前記のように、本考案の手摺り1においては、当該手摺り1における当該軟質部3の外周面と当該硬質部2の外周面とは、面一に構成するので、凹凸等を形成して、段差を生じさせたりする場合と比べて、使用者に違和感や痛みを感じさせたりすることが回避できる。
図6のような垂直施工の場合には、本考案の手摺り1によれば、当該2つの軟質部3は、当該硬質部2の軸中心を通る縦軸Yを中心として上下に各々配設されており、且つ、当該2つの軟質部3は、一方の軟質部3Aの一方の端縁と他方の軟質部3の他方の端縁とを結ぶ線W1と、一方の軟質部3Aの他方の端縁と他方の軟質部3Bの一方の端縁とを結ぶ線W2で区画される角度が50−70度好ましくは60度に配設されているので、親指の中心部分が広く握られ、又、親指を除く他の4指の関節部分が広く握られ、更には、手の平の広い部分が握られることになり、当該図示のような垂直使用では、手は滑らないで、握りが確実になることが求められるが、本考案の手摺り1は、滑らず、確実に力を入れて、使用できる。この場合も、当該角度を60度とすると、より一層手摺り機能が向上し、使用に適したものとなる。
本考案では、上記のように、当該硬質部2の軸中心を通る縦軸Yを中心として上下に各々配設されている場合も包含し、いずれにしても、当該2つの軟質部3は、当該硬質部2の中心点を通る中心線(中心軸)を中心として、上記角度が50−70度好ましくは60度に配設されていて、本考案はこうした態様も包含する。
図9に示す階段においては、登りと下りがあり、当該登りの場合には、本考案の手摺り1によれば、当該2つの軟質部3は、当硬質部2の軸中心を通る横軸Xを中心として各々配設されており、且つ、当該2つの軟質部3は、一方の軟質部3Aの一方の端縁と他方の軟質部3Bの他方の端縁とを結ぶ線W1と、一方の軟質部3Aの他方の端縁と他方の軟質部3Bの一方の端縁とを結ぶ線W2で区画される角度が50−70度好ましくは60度に配設されているので、親指の中心部分が広く握られ、又、親指を除く他の4指の関節部分が広く握られ、更には、手の平の広い部分が握られることになり、当該登り使用では、手は滑らないで、握りが確実になることが求められるが、本考案の手摺り1は、滑らず、確実に力を入れて、登り使用できる。この場合も、当該角度を60度とすると、より一層手摺り機能が向上し、使用に適したものとなる。
一方、本考案の手摺り1は、前記のように、当該2つの軟質部3は、当硬質部2の軸中心を通る横軸Xを中心として各々配設されており、且つ、当該2つの軟質部3は、一方の軟質部3Aの一方の端縁と他方の軟質部3Bの他方の端縁とを結ぶ線W1と、一方の軟質部3Aの他方の端縁と他方の軟質部3Bの一方の端縁とを結ぶ線W2で区画される角度が50−70度好ましくは60度に配設されているので、親指の中心部分が軽く握られ、又、親指を除く他の4指の関節部分も軽く握られ、更には、手の平の広い部分が握られることになり、当該下り使用では、硬質部2の手の平が使用者にフイットして、手は滑らせ易くなり、階段での施工でも使用に適したものとなる。同様に、当該角度を60度とすると、より一層階段仕様においても、手摺り機能が向上し、使用に適したものとなる。
本考案では、上記のような施工態様において、共通して、親指の中心部分が握られ、又、親指を除く他の4指の中心部分が握られ、更には、手の平の広い部分が握られることになり、種々の手すりの施工場面で、高い手摺り能力を発揮できる。
前記のように、手摺り1は、手と建物(階段、内壁、外壁等)・器具等とのインタ−フェ−スであり、身体を支えるために使われ、、手を滑らせながら摺る(軽く把持)すること、一方、必要に応じて、しっかりと握ることであり、従って、滑らせることと、握るつまり滑りを止める、という二つの相反する機能が要求されるのであるが、本考案の手摺り1は、当該機能を発揮できると共に、手摺りとしてフット感に優れた手摺り1を提供することができる。
一般に、手摺り1の主要部は、その支持部品をのぞいて、円柱状である。
本考案の手摺り1にあっては、その図示例では、長尺状の真円棒状体である。楕円棒状体などであってもよい。
従来は、市場で求められている手摺りの太さは、35mm(直径)であったが、握力の弱ってきた高齢者の使用を考慮して、又、市場の要望に応えて、本考案では、それを細めて33−34mm(直径)とするようにし、その太さにおいて、特に、軟質部3の配置や角度などを工夫して、前記のような、相反する手摺り機能を発揮できるできると共に、フット感に優れた手摺り1を提供することができた。
本考案では、その手摺り1を前記した各種図示例のように、長尺状の真円棒状体とし、手摺り1の中心点を通る中心軸X及ぶYの手摺り1上の長さを等しくして、真円とすると、上記のような手摺りの太さを細める場合に、より一層、前記した相反する手摺り機能を発揮できるできると共に、フット感に優れた手摺り1を提供することができる。
本考案の手摺り1においては、当該硬質部2と当該軟質部3には、色彩が施される。
当該硬質部2と当該軟質部3とが2色で色分けされ、又は、当該硬質部2と当該2つの軟質部3とで3色に色分けされる。
図3では、色彩の施されていない手摺り1の断面図を示したが、図10に、例えば、当該硬質部2が黄色または金色で、当該軟質部3が茶色で構成された例を示す。
当該手摺り1への色彩の施しは、着色塗料を塗布すること等によっても可能であるが、前記のように、当該硬質部2及び当該軟質部3を構成する合成樹脂組成物中に顔料等の着色剤を添加して、多色の同時押出成形により、当該硬質部2及び当該軟質部3に2色または3色の色彩が施された手摺り1とすることが、質感を出せること、コストの削減などの観点から好ましい。熱可塑性樹脂による押出成形品は、加熱によるL字形曲げ加工等が施し易くなり、手摺りの施工が容易になる。
本考案の手摺り1においては、当該硬質部2と当該軟質部3とには、色彩が施されると共に、更に、当該軟質部3には、蓄光又は蛍光が付与なされるとよい。当該硬質部2にも蓄光又は蛍光を付与してもよい。
上記蓄光とは、光(電磁波)(例:可視光やUV光など)を蓄えて、光照射を止めても発光する物質の性状をいう。
蓄光を付与するには、前記硬質材料や軟質材料に、例えば、アルミン酸ストロンチウムを主体とするような蓄光顔料を添加すればよい。蓄光顔料は、その結晶の中に電子を持っていて、その電子は、蛍光灯や自然光に含まれる紫外線等により励起状態となり、元の状態(基底状態)に戻るときにエネルギーを徐々に放出し、このエネルギーの放出が光として外部へ出ることで発光する。蛍光と異なり、蓄光は、夜の暗闇でも光る。
蛍光とは、紫外線などの電磁波エネルギーを吸収して 電子が励起し、その電子が基底状態に戻る際に異なった電磁波を発生させる作用のことをいう。
蛍光の付与には、蛍光顔料のような蛍光を発生させる着色剤を、前記硬質材料や軟質材料に添加すればよく、当該着色剤として、例えば、FA−48(シンロイヒ社製の青色蛍光顔料の商品名)、FX−303(シンロイヒ社製の赤色蛍光顔料の商品名)、FX−306(シンロイヒ社製のオレンジ色蛍光顔料の商品名)、FA−202(シンロイヒ社製の緑色蛍光顔料の商品名)などが使用できる。
本考案は上記実施例に限定されず、適宜変更が可能である。
本考案の手摺りは、前記で例示したものの他、各種分野で施工可能である。
本考案の実施例を示す手摺りの一例斜視断面図である。 本考案の実施例を示す手摺りの一例説明断面図である。 本考案の実施例を示す手摺りの一例断面図である。 本考案の手摺りを握った際の断面図の一例を示す。 本考案の手摺りを握った際の側面図の一例を示す。 本考案の他の態様で手摺りを握った際の断面図の一例を示す。 本考案の実施例を示す手摺りを風呂場に施工される場合の一例説明図である。 本考案の実施例を示すトイレに手摺りを施工される場合の一例説明図である。 本考案の実施例を示す階段に手摺りを施工される場合の一例説明図である。 本考案の実施例を示す色彩を施してなる手摺りの一例断面図である。
1…手摺り
2…硬質部
3…軟質部
3A…一方の軟質部
3B…他方の軟質部
4…支持部材
W1…一方の軟質部の一方の端縁と他方の軟質部の他方の端縁とを結ぶ線
W2…一方の軟質部の他方の端縁と他方の軟質部の一方の端縁とを結ぶ線

Claims (4)

  1. 硬質部と2つの軟質部とを備え、当該軟質部の外周面と当該硬質部の外周面とは面一に構成され、当該軟質部は滑止機能を有し、当該2つの軟質部は、一方の軟質部の一方の端縁と他方の軟質部の他方の端縁とを結ぶ線と、一方の軟質部の他方の端縁と他方の軟質部の一方の端縁とを結ぶ線で区画される角度が50−70度に配設され、当該硬質部及び当該軟質部には色彩が施され、当該硬質部と当該軟質部とが2色で色分けされ、又は、当該硬質部と当該2つの軟質部とで3色に色分けされてなることを特徴とする色彩付与滑止手摺り。
  2. 角度が60度に配設されてなることを特徴とする、請求項1に記載の色彩付与滑止手摺り。
  3. 軟質部が、手摺りの中心軸を中心として請求項1又は2に記載の角度で配設されてなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の色彩付与滑止手摺り。
  4. 更に、少なくとも軟質部には、蓄光又は蛍光が付与されてなることを特徴とする、請求項1、2又は3に記載の色彩付与滑止手摺り。
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