JP3209039U - 滑り止めカバー - Google Patents

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正男 伊賀
正男 伊賀
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Abstract

【課題】車椅子の肘掛け又は階段等の手摺りに装着して、使用者が腕を載せたり又は掴んだりする場合に、肘掛けや手摺り等を安全に保持できる滑り止めカバーを提供する。【解決手段】車椅子の肘掛け11に巻いて装着する滑り止めカバー10であって、幅広の長尺材からなるカバー本体12と、カバー本体の幅方向一側及び他側に設けられ、対となって掛合する面ファスナー13、14とを有し、カバー本体の裏側にはゴムシート18が露出し、カバー本体の表面には伸縮性を有する布地17が設けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、車椅子の肘掛け又は手摺り等に装着して滑り止めを行う滑り止めカバーに関する。
車椅子は病院等の施設や一般家庭等において広く使用されている。そして、特許文献1に記載のように、椅子の両側には肘掛けが設けられ、肘掛けはパイプ構造からなる上部平坦な骨組の上にクッション材が取付けられている。
特開平9−75397号公報
しかしながら、クッション材が設けられた肘掛けに液体(例えば、水や油)が付着している場合は、滑り易くなり、またクッション材に対して斜めから体重を掛ける場合等は、載せた部分(例えば、手等)が滑り易いという問題があった。
また、階段の手摺り等も、湿っている場合は、滑り易いという問題があった。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、例えば、車椅子の肘掛け又は階段等の手摺りに装着して、使用者が腕を載せたり又は掴んだりする場合に、肘掛けや手摺り等に安全に手等を保持できる滑り止めカバーを提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係る滑り止めカバー(主として、肘掛けカバー又は手摺りカバーをいう)は、肘掛け又は棒状の手摺りに巻いて装着する滑り止めカバーであって、
屈曲性を有する幅広の長尺材からなるカバー本体と、該カバー本体の幅方向一側及び他側に設けられ、対となって掛合する面ファスナーとを有し、前記カバー本体の裏側はゴムシートが露出し、表面は伸縮性を有する布地が貼着されている。
本考案に係る滑り止めカバーにおいて、前記ゴムシートの露出面に滑り止め用の凹凸加工をするのが好ましい。
本考案に係る滑り止めカバーにおいて、前記凹凸加工としてシャークスキン加工等がある。
本考案に係る滑り止めカバーにおいて、前記カバー本体の前記布地は前記ゴムシートとは異なる色に着色されているのが好ましい。
本考案に係る滑り止めカバーにおいて、前記カバー本体の表側には滑り止めを目的とする凹凸加工がなされているのが好ましい。
本考案に係る滑り止めカバーにおいて、該滑り止めカバーは、車椅子の肘掛けに被せて使用することができる。
そして、本考案に係る滑り止めカバーにおいて、該滑り止めカバーは、パイプ、丸材又は角材からなる手摺りに使用することができる。
本考案に係る滑り止めカバーは、屈曲性を有する幅広の長尺材からなるカバー本体と、カバー本体の幅方向一側及び他側に設けられ、対となって掛合する面ファスナーとを有しているので、この面ファスナーを用いて、滑り止めカバーを肘掛け又は棒状の手摺り等に緊結状態で巻いて取り付けることができる。
そして、カバー本体の裏側はゴムシートが露出しているので、ゴムシートが直接肘掛け又は手摺り等に当接し、滑り止めカバーが取付け対象物から移動しない。
本考案に係る滑り止めカバーにおいて、ゴムシートの露出面に滑り止め用の凹凸加工(例えば、シャークスキン加工)がなされている場合は、更に滑り難くなる。なお、ゴムシートの露出面を平スキン(地肌をそのまま露出)加工を行って、滑り難くする場合もある。
また、本考案に係る滑り止めカバーは、カバー本体の表側は布地となっているので、肌触りが向上すると共に、着色が容易となる。
本考案に係る滑り止めカバーにおいて、カバー本体の表側に滑り止めを目的とする凹凸加工(例えば、所定間隔でなされた凸リング加工)がなされている場合は、滑り止めカバーの表側も滑り難くなる。
(A)は本考案の第1の実施の形態に係る滑り止めカバーの使用状態の側面図、(B)は図1(A)における矢視A−A’断面図である。 (A)は同滑り止めカバーを広げた状態の平面図、(B)は図2(A)における矢視B−B’断面図である。 (A)は同滑り止めカバーを広げた状態の底面図、(B)は図3(A)における矢視C−C’断面図である。 同滑り止めカバーを装着した状態の車椅子の斜視図である。 (A)は本考案の第2の実施の形態に係る滑り止めカバーの使用状態の側面図、(B)は図5(A)における矢視D−D’断面図である。 (A)は同滑り止めカバーを広げた状態の底面図、(B)は図6(A)の矢視E−E’断面図である。 同滑り止めカバーを広げた状態の平面図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
図1〜図4に示すように、本考案の第1の実施の形態に係る滑り止めカバー10は、主として車椅子22の肘掛け11に巻いて装着するものであって、屈曲性を有する幅広の長尺材からなるカバー本体12と、カバー本体12の幅方向一側及び他側に設けられ、対となって掛合する面ファスナー13、14(一方がループテープ、他方がフックテープ)とを有し、カバー本体12の裏側はゴムシート18が露出している。この面ファスナー13、14は、一方(面ファスナー14)がカバー本体12の裏側幅方向の一端部に、他方(面ファスナー13)がカバー本体12の表側幅方向の一端部にその周囲が接合及び縫合されている。
図1(A)、(B)に示す肘掛け11は骨組となるパイプ15とクッション材16とを有している。なお、カバー本体12の長手方向の長さは、例えば、28〜33cm、幅は、例えば、18〜22cmの範囲にある。
カバー本体12は表側に伸縮性を有する布地(ジャージ)17が設けられた、厚みが4〜7mmの独立気泡のクロロプレン製のゴムシート18を有し、ゴムシート18の裏面(露出面)には滑り止めを目的とする凹凸加工(例えば、シャークスキン加工)19がなされている。ゴムシート18及び布地17を含むカバー本体12の周囲にはその端部18aを隠すため、U字状の縁布20が縫合(及び接合)され、接触するクッション材16との摩擦係数を高めている。布地17はこの実施の形態では青色に着色されているが、好みに応じて赤、黄色、ピンク、緑等であってもよく、ゴムシート18の色(黒)と異なる色彩であるのがよい。
図2(A)(B)、図3(A)(B)に示すように、カバー本体12の長さは、クッション材16の長さ(例えば、約30cm)より長く、長手方向両側が湾曲状に折れ曲がって、クッション材16の両側に被さるようになっている。
この滑り止めカバー10を使用する場合には、図4に示すように、車椅子22の座席23の両側に設けられている肘掛け11の上に被せる。この場合、滑り止めカバー10を平面状にして肘掛け11の上に被せ、面ファスナー13、14を掛合させる。
この場合、肘掛け11のクッション材16にはゴムシート18の凹凸加工19がなされた面が当たるので、滑り難いし、載せた手には布地17が当たるので滑り難い。
続いて、図5〜図7を参照して、本考案の第2の実施の形態に係る滑り止めカバー25について説明する。
この滑り止めカバー25は、主としてパイプ(丸材又は角材であってもよい)からなる棒状の手摺り26aに巻き付けて装着するものであって、図6(A)、(B)、図7に示すように、広げた状態では、長方形のカバー本体26と、カバー本体26の幅方向一側及び他側に設けられ、対となって掛合する面ファスナー27、28(一方がループテープ、他方がフックテープ)とを有し、カバー本体26の裏側はゴムシート29が露出して、平スキン加工となっている。この面ファスナー27、28は、一方(面ファスナー27)がカバー本体26の裏側幅方向の一端部に、他方(面ファスナー28)がカバー本体26の表側幅方向の一端部にその周囲が接合及び縫合されている。
なお、カバー本体26の長手方向の長さは、例えば、25〜40cm、幅は、例えば、14〜20cmの範囲にある。
カバー本体26は表側に伸縮性を有する布地(ジャージ)30が設けられた、厚みが3〜6mmの独立気泡のクロロプレン製のゴムシート29を有し、裏面にはゴムシート29が露出している。なお、ゴムシート29の裏面に凹凸加工を有することもできる。
カバー本体26の周囲三方にはその端部32を隠すため、U字状の縁布33が縫合(及び接合)されている。カバー本体26の残り一方(即ち、長辺側)と、これと対向する長辺側には、カバー本体26の上(表裏)に直接面ファスナー27、28がその周囲を縫合及び接着によって接合されている。布地30はこの実施の形態では青色に着色されているが、好みに応じて赤、黄色、ピンク、緑等であってもよく、ゴムシート29の色(黒)と異なる色彩であるのがよい。
この実施の形態においては、ゴムシート29は、分割境界線35を介して長手方向に複数(この実施の形態では6)に分割され、分割境界線35の表側には線状の突起36が、分割境界線35の内側は線状の窪み37が形成されている。これによって、カバー本体26の表側及び裏側に(凹凸加工を行って)凹凸形状を形成し、手摺り26a及び使用者の手との摩擦係数を増加している。
この滑り止めカバー25を使用する場合には、図5(A)、(B)に示すように、滑り止めカバー25を平面状に広げた状態で、手摺り26aの上に被せ、両側を下方に折り曲げて、滑り止めカバー25を手摺り26aに巻き付け、面ファスナー27、28を掛合させる。
これによって、手摺り26aとゴムシート29の露出面が当接して滑り難くなるし、滑り止めカバー25の表面は布地30となって、しかも凹凸を有するので、触っても滑り難いことになる。
前記実施の形態において、ゴムシートに独立気泡(例えば、気泡率が20〜90%)の発泡クロロプレンゴムを使用したが、その他の独立気泡で発泡した合成ゴム(同等な合成樹脂)であってもよい。
また、以上の実施の形態においては、具体的に寸法を特定して説明したが、肘掛けや手摺りの長さや大きさによってサイズ変更した場合も本考案は適用される。
10:滑り止めカバー、11:肘掛け、12:カバー本体、13、14:面ファスナー、15:パイプ、16:クッション材、17:布地、18:ゴムシート、18a:端部、19:凹凸加工、20:縁布、22:車椅子、23:座席、25:滑り止めカバー、26a:手摺り、26:カバー本体、27、28:面ファスナー、29:ゴムシート、30:布地、32:端部、33:縁布、35:分割境界線、36:突起、37:窪み

Claims (7)

  1. 肘掛け又は棒状の手摺りに巻いて装着する滑り止めカバーであって、
    屈曲性を有する幅広の長尺材からなるカバー本体と、該カバー本体の幅方向一側及び他側に設けられ、対となって掛合する面ファスナーとを有し、前記カバー本体の裏側はゴムシートが露出し、表面は伸縮性を有する布地が貼着されていることを特徴とする滑り止めカバー。
  2. 請求項1記載の滑り止めカバーにおいて、前記ゴムシートの露出面に滑り止め用の凹凸加工がなされていることを特徴とする滑り止めカバー。
  3. 請求項2記載の滑り止めカバーにおいて、前記凹凸加工はシャークスキン加工であることを特徴とする滑り止めカバー。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の滑り止めカバーにおいて、前記カバー本体の前記布地は前記ゴムシートとは異なる色に着色されていることを特徴とする滑り止めカバー。
  5. 請求項4記載の滑り止めカバーにおいて、前記カバー本体の表側には滑り止めを目的とする凹凸加工がなされていることを特徴とする滑り止めカバー。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の滑り止めカバーにおいて、該滑り止めカバーは、車椅子の肘掛けに被せて使用することを特徴とする滑り止めカバー。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の滑り止めカバーにおいて、該滑り止めカバーは、パイプ、丸材又は角材からなる手摺りに使用することを特徴とする滑り止めカバー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019132092A (ja) * 2018-02-02 2019-08-08 ヘルメット潜水株式会社 滑り止めカバー
JP2020006932A (ja) * 2018-07-03 2020-01-16 サンショウ株式会社 アームレストカバーユニット

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